JPH02500524A - 1‐(2’‐デオキシ‐2’‐フルオロ‐β―D―アラビノ―フラノシル)‐5‐エチルウラシルを使用する肝炎ウイルス感染症の治療用組成物及び方法 - Google Patents
1‐(2’‐デオキシ‐2’‐フルオロ‐β―D―アラビノ―フラノシル)‐5‐エチルウラシルを使用する肝炎ウイルス感染症の治療用組成物及び方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
112’−デオキシ−2“−フルオロ−β−D−アラビノ−フラノシル)−5−
エチルウラシルを使用する肝炎ウィルス5染症の治療甲組成 び 去
本明細書は、1987年9月3日出願の米国特許第092,446号の一部継続
出願であり、前記特許の内容は参照によって本明細書に包含されるものとする。
本発明は、National Cancer In5titute(認可番号C
A−08748,18601及び18856)、CA−44094,Depar
tment of )Iealthand Human 5ervices、T
he Veterans Administration並びにNationa
l In5titute of Allergy and Infectiou
sD i 5eases (認可番号No−Al−62521)の補助3一部受
けており、従って米国政府は本発明に所定の権利を有する。
えユニヱJ
本明細書中、幾つかの刊行物3かっこ内に数字を付して引用しているが、これら
の参考文献の全引用例は、本明細書の末尾の請求の範囲の直前に示しである。こ
れらの刊行物の開示内容全部は、本発明が関与する技術の現状を充分に説明する
ために、参照によって本明細書に包含するものとする。
本発明は、1−(2’−デオキシ−2′−フルオロ−β−D−アラビノ−フラノ
シル)−5−エチルウラシル[FEAII]を使用して肝炎ライスル感染症と治
療するための組成物とその治療方法とに関する。FEAUは、1opezら名義
の米国特許第4,211,773号明細書に開示された、抗ヘルペスウィルス剤
としてすてに公知の化合物5−置換−1−(2°−デオキシ−2゛−置換−β−
D−アラビノ−フラノシル)類の1種である。但し、FEAtl自体は前記特許
明細書に記述されていない。
しかしながら、FEAtl及びその抗ヘルペス活性は、FoxらがHer es
Viruses and Virus Chemothera (R,Kan
o、^Nakajima、編集) Excerpta Medica、^mst
erdam、pp、53−56(1985)に開示している。この種の化合物の
その他の例としては、1−(2°−デオキシ−2゛−フルオロ−β−D−アラビ
ノフラノシル)−5−メチルウラシル[FM^Uコ及び1−(2’−デオキシ−
2゛−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−5−ヨードシトシン[FI八
へコがある。
抗ヘルペスウィルス剤が肝炎の治療にも有効であることを期待したわけてはない
か、これらの化合物の抗肝炎剤としての有効性について研究したところ、この研
究で、FEAUが肝炎の治療に特に埋だ的であることが判った。FM^Uは、肝
炎ウィルスの複g=阻害する上で有効若しくは恐らくより有効であるとして示さ
れたが、潜在的に致死的な中毒性副作用3生じる。しかしながらFEAUは、深
刻な中毒性副作用き引き起こすこともなく、肝炎ウィルスの複製を効果的に阻害
することが判った。
肝炎の特に一般的な形態の1つはB型肝炎ウィルス(HBV)である、ゾーン粒
子としても公知のHBVは、リポタンパク質外被(B型肝炎表面抗原、 HBs
Ag)と内部コア(B型肝炎コア抗原、 HBcAC)とから成る42nmの複
合球型粒子である。前記コアは、環状で一部二重鎖の1個のDNA及び1個のD
NAポリメラーゼを含む、 in vitroでは、DNAポリメラーゼはゲノ
ム中の大きな一重鎖領域内を占有し、ゲノム中に完全な二重鎖領域を生成する。
ゾーン粒子にかかわるDNAポリメラーゼの特異的性質は定かではない、挿入剤
(interealatirHagents)、ピロリン酸塩類似体及びアラビ
ノフラノシルヌクレオチドによるHBV DNAポリメラーゼの選択的阻害は公
知であって、慢性B型肝炎に冒された個体においてB型肝炎ウィルスの複製を阻
害する能力を発揮する。
)IBVと極めて関係が深い作用因子は、ウッドチャック(woodchuck
s)に公知なウッドチャック肝炎ウィルス(WHいである。どちらのウィルスも
同じ種類のウィルスに属し、Hepa−DNAウィルスと指称されることもある
。前記したように、HBV及びWHV DNAポリメラーゼは同じ基本的特性を
有する。従って、WHV DNAポリメラーゼ活性は、初期のin vitrこ
の種のHepa−DNAウィルスでは、1(BV及びWIIVのみが慢性毛
磨動性肝炎及び肝細胞癌を引き起こすことが公知である。
一般的に、ウッドチャックにおけるIIIHv恐染はヒトにおけるHB〜感染と
ウィルス学的にも組織病理学的にも類似している。
B型肝炎ウィルスと肝細胞癌との関連は、ウッドチャック肝炎ウィルス(WHV
)/ウッドチャックモデルから証明される。ウッドチャックの出生時にWHVを
接種することにより肝細胞癌を実験的に誘発することか可能である。これらのデ
ータは、J4〜“の癌誘発機能シ実験的に証明するだけでなく、ヒトにおけるB
型肝炎ウィルスに関する病原モデルとしてのウッドチャック肝炎ウィルスの使用
の有効性を確認する。
ル更二11
本発明は、被検対象において肝炎ウィルスの複製を阻害するのに有効な、構造・
を有する化合物1−(2“−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノ
シル)−5−エチルウラシル並びにその薬物前駆体形態及び医薬的に許容可能な
塩を所定量と医薬的に許容可能なキャリヤとを含有する、被検対象において肝炎
ウィルス感染症を治療するための組成物に関する。
更に本発明は、被検対象において肝炎ウィルスの複製を阻害するのに有効な、精
造:
を有する化合物並びにその薬物前駆体形態及び医薬的に許容可能な塩を所定量、
被検体に投与することから成る、被検体において肝炎ウィルス感染症を治療する
方法を提供する。
′ の −電 」羊1 フ゛戸 t″′ 日第1図は慢性的に怒染したウッドチ
ャックにおけるWHVDNAポリメラーゼ活性を表す。
第2図はFM^U及びFEAtlを用いて治療したウッドチャックにおける一H
V複製の阻害の比較である。
第3図はFM^U及びFEALIを少量用いて治療したウッドチャックにおける
WHV複製の阻害の比較である。
第4図はFEAUを経口投与したウッドチャックにおけるWllV複製の阻害を
表す。
e日の=−;B
本発明は、被検対象において肝炎ウィルスの複製を阻害するのに有効な、構造:
を有する化合Th 1−(2°−デオキシ−2”−フルオロ−β−D−アラビノ
フラノシル)−5−エチルウラシル[FEALl]並びにその薬物前駆体形態及
び医薬的に許容可能な塩を所定量と医薬的に許容可能なキャリヤとを含有する、
被検対象、特にヒトにおいて肝炎ウィルス感染症を治療するための組成物に間す
る。
本明細書中「薬物前駆体(prodru8)Jとは、被検対象に投与されると容
易にFEAtlに変換し得る任意の化学物質を官味する0例な挙げると、FEA
Uの薬剤前駆体形態には、糖の5゜位にあるヒドロキシル基がモノ−若しくはジ
−リン酸基に変換されるものが含よれる。本明細書中「医薬的に許容可能な塩」
とは、FEAUのアルカリ若しくはアルカリ性金属塩のごときFEAuの代わり
に使用し得るFEAtlの任意の通常の塩な意味する。最後に、本明細書中「医
薬的に許容可能なキャリヤ」とは、無菌溶液、錠剤、被膜付き錠剤及びカプセル
といった任意の標準的な医薬キャリヤを意味する。典型的にはこのようなキャリ
ヤには、澱粉、ミルク、糖、ある種のクレー、ゼラチン、アテアリン酸若しくは
その塩、ステアリン酸マグネシウム若しくはステアリン酸カルシウム、タルク、
植物脂肪若しくI物油、ゴム、グリコール、又は他の公知の賦形剤が含まれる。
このようなキャリヤは香料及び着色料又は他の成分ご含有することもできる。が
がるキャリヤを含有する組成物は公知の通常の方法で処方される。本発明の好ま
しい実施態様においては、この組成物は経口投与に適したものて゛ある。
本発明の教示するところの肝炎ウィルスは、A型肝炎、B型肝炎、若しくは非、
へ非B型肝炎のウィルスであるが、特にB型肝炎ウィルスである。
更に不発明の教示するところによれば、該組成物に配合する化合物の蓋は広範囲
に変えることができる。正確な量を決定する方法は当業者には公知であって、特
に、治療されるべき被検対象、使用する特定の医薬キャリヤ及び投与経路、並び
に組成物2投与する回数に依存する0通常、肝炎ウィルスの複製を阻害するのに
有効な組成物中の該化合物の量は1日に被検対象の体重1ky当たり約0.01
mg〜約100、OmFIであるが、1日に被検対象の体重11当たり約0.0
4m1+以上、例えば1日に被検対象の体重1kp当たり約0.04〜約50.
OmFIの量が好ましい。
更に本発明は、被検対象において肝炎ウィルスの複製を阻害するのに有効な、構
造:
を有する化合物並びにその薬物前駆体形態及び医薬的に許容可能な塩を所定量、
被検体に投与することから成る、被検対象において肝炎ウィルス感染症を治療す
る方法を提供する。
この方法において、化合物の投与は、限定されることはないが、経口、静脈内、
筋肉内及び皮下投与を含む任意の公知の方法で実施することができるが、化合物
を経口投与することが好ましい。
本発明方法を実施する際には、ウィルスの複製を阻害するのに有効な化合物の量
は組成物中、通常は1日に被検対象の体重1ky当たり約0.01〜約100.
00mgであるが、好ましくは1日に被検対象の体重1ky当たり約0.04m
g以上、例えば1日に被検対象の体重11v当たり約0.04〜約50.OmF
Iである。
最後に、本発明の方法を使用して治療することができる肝炎ウィルスは、A型肝
炎、B型肝炎、若しくは非A非B型肝炎のウィルスであるが、特にB型肝炎ウィ
ルスである。
1に例Rj
本発明を理解する助けとなるように以下の実施例を行なったが、これらの実施例
は、請求の範囲に規定したような本発明をいかようにも限定したり、また限定す
るように解釈されるべきでiない。
141yI遣
旨ν1tro−スト
ウィルスを二の; 」
DNAポリメラーゼ活性を含むHBV粒子を、HBsAC陽性を示す免疫抑制患
者の血清から精製した。該ウィルスを慢性的に保菌するウッドチャック(Mar
mota rtlonax) 5個体の血清プールから−)IVを得た。ある群
落に属していたウッドチャックをペンシルバニアから入手し、HantzらがJ
、Virol、MethO,7:45−55(1983)に記述したような血清
学的テストを1年間に渡って実施した。ウィルスを、スクロース勾配及び等密度
CsCf勾配の遠心分離によって精製した。
他主上1
in vitroテストにおいては三リン酸塩を使用した。細胞代謝過程が予期
されるために三リン酸塩の使用を要望した。
未標識のヌクレオシド三リン酸塩をSigma ChemicalCompan
y、SL、Louis、Missouri、米国から入手し、トリチウム化デオ
キシリボヌクレオシド三リン酸塩、 [’H]clTTP<30 Ci/mmo
l)、[コHコdATP(24Ci/mmol)、[コH]dCTP(17Ci
/mmol)及び[コH]dCTP(9,5Ci/mll1ol)をΔmers
ha+a(^l1lershal 、仏国)から入手した、八CVをBurro
ughs Welcome、Chapel Hill、North Caroi
insから入手した。 BVdUの合成はde C1erqらがProe、Na
tl 、Acad、Sci 、υ、S、^、76:2947−295H1979
)に記述しており、F1^Cの合成はLopezら(米国特許第4,211,7
73号明細書)が託9l−94(1984)に記述している。3種類のヌクレオ
シド類似体を全てそれらの対応する5′−三リン酸塩に、^l l au’cl
eenらがProc、Natl、^cad、sci、L1.s、^、78:26
98−2702(1981)に記述した方法によって変換し、これらの三リン酸
塩の純度を、Bruker HX−270分光計を用いた’HNMRと^1te
x Model 332勾配液体クロマトグラフを用いた高圧液体クロマトグラ
フィーとによって測定した。
DNAポリメラーゼ
DNAポリメラーゼをKaplan らがJJirol 、12:995(19
73)に記述した方法を若干変更した方法で分析した。分析は、50mM Tr
is−HCf pH7,5,40mM MyCN2.60mM NH,C1、d
ATP、dCTP及びdGTPをそれぞれ10014M、0.2〜0.7.M
[コH]dTTP(30Ci/mmo l )、10mM 2−メルカプトエタ
ノール、0.5%Non1detP−40、並びに酵素を含む反応混合物50u
1中で実施した。ウィルス粒子と2−メルカプトエタノール及びNon1det
P−40とを一緒に添加して反応を開始し、37℃で1時間インキュベートし
た。酸不溶性の放射性物質をガラスファイバーフィルタ(CF/CWhatma
n)上に回収し、このフィルタを、10+oMピロリン酸ナトリウムを含む冷た
い5%トリクロロ酢酸で5回洗浄し、次いで95%エタノールで洗浄した。乾燥
後のフィルタの放射能を液体シンチレーションカウンターで測定した。
32PDNAのアガロースゲル−泳
内因性DNAポリメラーゼ反応の[”p]DNA産物を、SummersらがP
roc、Natl、^ead、sei、U、s、^、72:4597−4601
(1975)に記述したようなアガロースゲル電気泳動によって分析した。
標識ヌクレオチドとして1uM[32P]dCTP(500Ci/mmol)を
含む標準DNAポリメラーゼ混合物15u1中で反応させた。
37℃で2時間インキュベートした後、10mM Tris、10mMEDT^
、0.1B/mfのプロテイナーゼK、%(重量/容積)ドデシルvIL酸ナト
リウムを20u1添加して反応分停止し、更に37℃で60分間インキュベート
した。5%(重量/容積)スクロース、1%ブロモフェノールブルーを5ν!加
え、混合物全体を65℃で60分間加熱し、すぐに4℃に冷却し、次いで1%ア
ガロースの横型スラブゲル電気泳動によって分析した。
電気泳動後ゲルを乾燥し、オートラジオグラフィーによって現像した。
11BV 賀)IV DN^ボ1メー−ゼ ・HBV及び−BV粒子調製物中の
DNAポリメラーゼの特異性及び効率は、その内因性反応の際に合成される標識
DNへの活性分析によって制御された。 DNAポリメラーゼは、標識ヌクレオ
チドとして[2す3clCTPを使用し、方法及び材料で記載したようにして活
性分析した6次いで反応生成物をアガロースゲル電気泳動及びオートラジオグラ
フィーによって分析した。この結果から、15.30.120.180分間の反
応の後にHBV及びWHV DNA合成が進行したことが判った。 HBVでは
、長さ3.3kbの兜全DNAとウィルスゲノムの一重鎖領域の不完全充填に対
応するより小さい(1,8〜2.8kb)形状のDNAとが得られた。 WHV
DNAポリメラーゼの反応生成物はより不均質であって、わずかに速く移動し
、180分間の反応後に長さ3.1kbの、より長い形状の−HV DNAが得
られた。
HF3V 7JIAHV DNA;t?l メーーゼノACVTP FIACT
P びBVdUTPに江m亙】I
ACVTP、FIACTP及びBVdUTP4:対する双方の酵素の相対感度を
過剰のヌクレオチドを使用して比較した。それぞれの阻害剤に対して、対応する
放射性三リン酸塩の濃度をKm値の2〜3倍に維持し、残りのヌクレオチドは大
過剰にした(50pM) 、 + (7)結果、FIACTPハHBV DNA
ホ!J メラ−セ(7) RL有効な阻害剤であり、ara−C丁Pは最も有効
ではなく 、BVdtlTP及びarm−TTPは同様の阻害を示すことが判っ
た。
WHV DNAポリメラーゼを使用しても同様の結果が見られた。HBV及びW
HV DNAポリメラーゼを50%阻害するのに必要とされる三リン酸塩の濃度
を測定すると、 FIACTPのID、。は非常に低くて(0,5¥+M)、B
VdUTP及びACVTPに関して得られた値と比較して(れぞれ5及び18倍
以上であることが判った。
11段lユ3
種々の化合物に対する作用方式が異なることは公知であるが、HBV及びW)I
V DNAポリメラーゼの触媒作用によるウィルスDNA合成と阻害すルACV
丁P、FIACTPAびBVdllTl¥) 1m ’tF 特性を、基質濃度
を増加させたときの阻害の程度を測定することにより;周査した。ACVTPを
用いfS活性分析では、[’)l)dcTPが律速な基質であり、他の3種のヌ
クレオチドは過剰に存在した。FIACTP阻害に対しては[31コdCTPヲ
、BVdLITPffl害に対しては[’H]clTTPを同じ条件で使用した
。Lineweaver−Burk7 D ットによルト、 ACVTP、 F
IACTP及びBVdUTPニよるHBV DNAポリメラーゼ反応の阻害はそ
れぞれdll:TP= dCTP及びdTTPと拮抗することが判った。 W)
IV DNAポリメラーゼに対しても同様の結果が得られた。両ウィルスのDN
Aボリメラ−−t’ ニZ L T、 dGTP、dcTP&びdTTPノKm
値とACVTF’及びBVdLITPノKi値とを測定すると、WHV DNA
ホ!J 、d ラーゼはHBV DNAポリメラーゼよりもΔCVTP、 FI
ACTP及びBVclUTPに対する親和性が小さかった。しかしながら、Km
/K i比は両酵素に関して同等であった。
国!−肛且二91恒]11長】二虹も旦軛■匡−工以(■j己と江VTP瞭級L
3種の類似体のウィルスDNA合成に対する効果を測定するために、HB〜’
DNAポリメラーゼを用いて経時的実験を実施した。標識基質としては[3H]
dATPを使用した。4種類全てのヌクレオシド三リン酸塩基質を用いると、反
応は60分までM線的に進行した。dTTP、 dGTP若しくはdGTPを反
応混合物から除外すると、有意なりNA合成は見られなかった。dTTPをB
V d [I T Pで置き換えると、3時間の反応後ウィルスDN^がコント
ロールの46%まで合成された。この値は、4時間の反応後には最適活性の67
%までに増加した。しかしながら、同様の実験において、dTTPをara−T
TPに置き換えても有意なりNA合成は見られなかった。
このような実験をdCTPに代わってFIACTPを使用して実施した場合には
、[3H]dAMPが少量(3時間反応してコントロールの約10%)取り込ま
れたが、dcTPに代えてara−CTPを使用しても宥!な取り込みは見られ
なかった。dGTPを八CVTPで置き換えても、HBV及び1IIHV DN
Aポリメラーゼの代替基質に対するこれらの異なる類似体の効能によって見られ
るように重合過程を増進しなかった。 BVclUTPは両酵素に対する最も有
効な代替基質であった8代替基質としてBVdllTPを用いて合成したDNA
をアガロースゲル電気泳動によって分析すると、HBV若しくは[IV DNA
の一重鎖領域の不完全充填のみがBVdUTPを用いて得られた。
)IBV DNA合成に対するACVTPの効果についても経時的実験によって
調査した。標識基質は[’H]dTTPであった。dGTPを用いずにそれに代
わってACVTP 511mを用いて反応を開始した。これらの条件では[’H
]dTMPの取り込みは測定されなかった。120分間の反応後にdCTP 1
100uを加えた。dfl:TPだけを加えなかった分析では、dにTPを添加
すると[lNNA合成期待通りに増加した。しかしながら、まず、ciGTPに
代わってACVTP 51Mを使用して分析した場合は、dGTP 100u1
00u添加後にDNA合成は見られなかった。これと比較して同じ割合のACV
TP(5mM)及びdにTP(10hM)を使用して反応を開始した場合、有意
なりNA合成が見られた。 ara−^TP及ara−CTPを使用して同様の
実験を実施すると、いずれも場合も、類似体の存在下、120分間の反応後に通
常の基質(dATP及びdCTP)を添加するとHBV DNA合成を増加した
。従って、天然の三リン酸塩基質dCTPに代えてACVTP 3添加してもD
N A合成を増進しないが、更なる伸長をブロックするようであった。
HE!3=び一1!V DNへポリメラーゼに・するヌクレオシド 似体へIL
L匁】
抗ウイルスイ舌性を示すヌクレオシド類似体は、ウィルスDNA合成を妨害する
ためには細胞内でそれらの三リン酸塩誘導体に変換されねばならない9八CVT
P、BVdUTP及びFIACTPによる単純ヘルペスウィルスのDNAポリメ
ラーゼの優先的な阻害が報告されており、ヌクレオシド類似体へCV、 BVc
lUTP及びF1^Cの選択的抗つイスル活性を一部説明できる。このin v
itro証明から、3種類全ての化合物がHBV及び−HVのDNAポリメラー
ゼを阻害し、しかもこの阻害が対応する天然の三リン酸塩基質と拮抗することが
判る。八CVTP、BVclllTP、 FIACTP並びに他の2種のヌクレ
オチド類似体ara−CTP及びara−TTPのそれぞれの阻害活性を比較し
たところ、HBV及び−HV DNAポリメラーゼに対する阻害活性は、FIA
CTP、 BVdUTP、ara−TTP、ACVTP、 ara−CTPの順
で小さくなった。
in viν0−スト
ウッド ツクの ′ さに・ FM^Uのinνiv。
iス上
化合物FMAuを水に溶解した。この化合物を投与するための溶剤としては水若
しくは水をベースとする溶液が好ましい、 FMAuのン客解度は24℃で66
mg1’J及び28℃で81mp/Jであり、FMAuの分子量は260である
。
厖
慢性滑動性肝炎ウィルス(Hantz、su且已)をもつ全てのウッドチャック
にFM八へを腹腔的注射によって1日2回、以下に示す量で投与した
Lk支191 1王1
2 1日当たり2 m g /’ k g (7)量で7口開2 1日当たり4
+n g l′k gの量で5日間4個体全ての試験動物においてウッドチャ
ック肝炎ウィルスの複製が非著にしかもほとんど即座に阻害された。投与してか
ら1週間後に、ウッドチャック肝炎ウィルスDNAポリメラーゼはバックグラウ
ンドレベルに低下した。 FMAuはウッドチャック肝炎ウィルスの複製と阻害
し、この阻害は治療中止後20〜50日関持続した。
アシクロビル(acyclo髪・ir)若しくはara−八MPを同様の投与量
で使用した実験を実施してもウィルス複製レベルは低下した。しかしながら、こ
れらのレベルは、治療中止後にはすぐに治療前のレベルに戻った。
肝炎ウィルスをもつウッドチャックの!I続テストど更にピリミジンヌクレオシ
ド化合物: FlAC<2“−フルオロ−2゛−デオキシーアラヒ′ノシル−5
−ヨードシトシン)及びFIAI!(2’−フルオロ−2゛−チオキシ−アラビ
ノシル−5−ヨードウラシル)を用いて実施した。FMAuを用いたときと同様
に、好ましいキャリヤは水である。これらの化合物を以下のように水に溶解FI
AC22℃で7.2mg/ml 371FIAU 28℃て’4.Omy/mN
372必要であれば、水性溶剤に酸若しくは塩基を加えることによって化合物
FM^L1. FIAC及びFIAIIの溶解度を大きくすることができる。こ
の方法でFIACの溶解度は、幾分希薄な塩酸が効果を示すが、塩酸約1モル当
量を加えることで約250m97m(’に増大し得る。
FIAuについては、FIAuのナトリウム塩を生成する水酸化ナトリウム1当
量と加えることで溶解度を何倍にもすることができる。
1里■ユ
FEAUのin vivo−スト
この実施例では、2°−フルオロ−置換アラビノシルピリミジンヌクレオシド、
FMp+U及びFEAtlについての生化学的及び抗ウイルス的な比較研究を説
明する。生化学的研究によると、FEAUはFMAuよりも毒性が低い選択的抗
ヘルペスウィルス剤である。アフリカミドリザル(^frican green
monkeys>におけるサル水痘ウィルス感染症に対してFEAUを評価す
ると、投与量30.10若しくは3mg7kg1日×10を静日内10すると、
FM^U同様に見掛けの毒性を示すこともなく発疹を予防しウィルス血症を低下
するのに非常に有効であった。上:己ミドリザルにFE八へ]0.3及び1 m
s/kg/日x 10を経口投与しても同様の効果があった。
FEAUは、これまでのところhepa−DNAウィルスに対してテストしたヌ
クレオシド類似体なかで最も有望と見られ、本発明ではB型肝炎ウィルスに対し
て臨床上の有効性を実証する。
1−(2’〜デオキシ−2′〜フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)部分を
含む数種の5−置換ビリミジンヌクレオシドの合成及び抗ヘルペスウイルス活性
についてのオリジナルレポート(1)以来、構造活性研究では、”up”(アラ
ビノ)配列内の2°−フルオロ置換は、2’−0H5水素若しくは他の2°−ハ
ロゲンよりも強力な抗ウィルス活性を与えるとされている(2)、更に研究され
たところによると(3,4)、2゛−フルオロヌクレオシドは、ヌクレオシドホ
スホリラーゼによる異化的切断(陰性の2′−置換によって付与されるN−グリ
コジル結合の代謝安定性を増大することが推定される0合成された数種の2°−
フルオロ−5−置換−アラビノシルピリミジンヌクレオシド(1)の中で、F1
八CEI−(2°−デオキシ−2゛−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)
−5−ヨードシトシン]は、免疫抑制された癌(immunocompromi
sed cancer)患者におけるフェーズ1の1原試験のヘルペスウィルス
忌染症に対して(5)、及びフェーズ2の臨床試験の帯状水痘ウィルスに対して
(6)臨床上有効性を示した。対応するチミン類似体1−(2“−デオキシ−2
°−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−5−メチルウラシル[FM八へ
]は、単純ヘルペスウィルス(HSV) 1型及び2型に忌染したマウスにおい
て、有効投与量レベルで毒性もなく、より強力であることが判った。更にFMA
IIは抗白血病剤アラビノフラノシルシトシン[^ra−C]に耐性を示すP−
815及びL−1210白血病細胞系に対してin vitro及びin vi
vo活性があることが判った。癌が進行した患者のFMAUのフェーズ1試験は
、薬剤誘発の中枢神経系(CNS)lljl能不全が投与量で調節される毒性で
あることが判った(7)。
出発化合物としてFMAUを用いて、1−(2’−デオキシ−2゛−フルオロ−
β−D−アラビノフラノシル)−5−エチルウラシル[FE^U]を含む他の5
−アルキル置換2゛−フルオロ−ara−ウラシルの合成3行なツタ<8.9)
。表1に示すように、FEAIIハ、HSV−1及びHSV−2に怒染した培養
VeroIifBUに対してFMAUよりもおおよそ1対数オーダーだけ弱いが
、FEAtlは宿主細胞毒性もはるかに弱いものを示し、治療指数は極めて好ま
しい結果となった(9.10>。
表止
Sし
vero細胞のブザツク減少分析におけるFMAU及びFEAUの抗11sV活
性の比較障相関係数0.86゜
#細胞を速やかに分割して測定した細胞毒性効果。
)1sV−2を大脳内に接種したマウスにおけるFMAU、 FEAII及び5
−エチル−2°−デオキシウリジン(EDlj)の抗ウィルス活性の比較を表■
に示す(10)、 FEALIは、投与量50+n2/kfI/日を4日間投与
すると活性を示し、投与量100〜200B/kg/日ではこれらのマウスの死
亡率を低下するのに極めて有効であった。この投与量レベルでは毒性は見られな
かった。正常(未感染)のマウスにおいて、FEAUは、投与量800mg/k
fI/日を1日2回4日間与えても無毒性であった。FEAUと比べて2“−フ
ルオロ置換がないだけの構造的相違をもつEDUが、このHSV−2マウス脳炎
モデルにおいてFEAtlよりも有効性が極めて低いことは注目するに値する。
この知見は、これらのアラビノフラノシル−ビリミジンヌクレオシドが示す抗H
3v活性のためには2°−フルオロ置換が重要であると立証した先行論文(1)
と一致する。
■
HSV−2([:株)を大脳内に接種したマウスにおけるFEAU、 FMAU
及びEDL’の抗ウイルス効果
NECコントロール(ウィルスなし) −100−391316PBS(ウィル
スコレトロール) 6.7 7 −22 −14’ 8’ 17゜車庫21日め
に算出、#かつこ内にある数字は1匹の試験動物が死亡したことを示す、且1日
めとの比較であって、弓=生存動物1匹のみの体重に基づくことを示す。
FMAUが、HS〜1−2に起因するマウス脳炎の治療に最も強力な選択的抗ウ
ィルス化合物であり、従って新生児及び成人のH5V脳炎の治療のために、低投
与量でヒトに試行する可能性のある薬剤として考慮する価値があることは前から
言われていた。FEAIIについて表I及び■に示した予備データは、この化合
物もまた同様に考慮する価値があることを示唆している00)。これらの先の知
見及び前提となる生化学報告書(12)に基づいて、アフリカミトリサルにおけ
るサル水痘ウィルスとウッドチャック動物モデルにおける肝炎ウィルスとに対す
る相対活性を含む、FMAU及びFEAIlについでの生化学的及び抗ウイルス
的な比較研究を更に行なった。
よ玉jυひ上J冒iE
哺乳動物細胞の増殖に及はすFEALI及びFにAしの相対的影響についての生
化学的研究(13)を表mに示す。表1に示した匡」ユニ研究と比較して、ヒト
前骨髄性白血病細胞系(HL−60)及び(アフリカミド1ノザル由未の)Ve
ro細胞に対して、FE A UはFMAUよりも増殖阻害がはるかに小さいこ
とに留意されたい。同様に、噌歯類細胞系(P−815,L−1210及びラッ
ト骨髄細胞)に対してFEt、しはFMAUよりも増殖阻害が実質的に小さい(
表■)。
と屁じ及びFMAUによる天然前駆体のL−1210細胞D N 八/\の取り
込みの阻害に対する細胞動力学的定数(Ki)を測定した。
基質としてトリチウム標識天然前駆体(チミジン、2°−デオキシシチジン及び
2゛−デオキシシチジン)を使用すると、二γとら、″)哺乳動物細胞において
FEAUはFMAUよりも天然ヌクト!ンド同化作用の極めて弱い阻害剤て゛あ
ることが明らかて゛あっ7.:(コ2 、13)。
噴乳動”AE胞のDNAに2−1t(で標識したFEAU及びFMAuを取り込
む研究では、非常に重要な相違が判ったく表Th’ )。L−1210若しくは
〜’ero細胞系のDNAへはFEAU放射能が検出て゛きる(えど取り込まれ
なかったか、実質的な量のFM八へ放射能が両方の細胞系のDNAに取り込まれ
た。osv−i5染のVero細胞を11c標m FEAU及びFMAUに暴露
すると、両方のヌクレオシドがこれらのウィルス感染細胞のDNAに取り込まれ
た。この条件下で、FMAUのHSV−1恐染Vero細胞への取り込みはFE
AUに対して観測されたものの7倍であった。この取り込みにおける相違は、ウ
ィルスによってコードされるDNAポリメラーゼに対するFMAUの親和性がよ
り大きく、抗ヘルペスウィルスのin viLro効果の差の大きさに匹敵し得
ることに起因するものであろう。
轟I
哺乳動杓紀胞におけるFEAL’及びFMAUの効果の比較HL−60細胞 2
060 15.4 133〜’El’lOE胞 >200 2.8 >7IP−
815kA胞 700 14.0 50L−コ2コC細胞 630 28.0
22ラット骨HMA胞 3,700 8.9 415[2−五″C]FEAUス
はU2−”CIFM^υの哺乳動物細胞DNAへの取込み
10u−における取込み(pモル/106細胞/時間)旦忽五 FEAtl F
M^U
L−1210検出不可熊本 0.69
VERO検出不可能基1.3
HSV−1感染VERO細胞 0.48 3.4本100t+’Hにおいては検
出不可能一般的に、2′−フルオロ−アラビノシルピリミジンヌクレオシドの選
択的抗ヘルペス活性は、HSV−特異的チミジンキナーゼ(TK)の優れた基質
として認識される能力と大いに関係するが、宿主下Kには関係しないことが容認
されている(lの細胞質及びミトコンドリアのTKに対してもHSV−1及びl
l5Vある。それに反して、 FEAUは宿主HL−60由釆のTKに対して極
めて劣悪な基質である(13)。これらのデータは、FEAUが〜”ero細胞
TKに対して(チミジンと比較して)非常に低い親和性を示すが、H2N(−1
及びHSV−2によってコードされるTKに対してば高い親和性を示すことを記
したMansuri らによる最近の報告と一致する。更にMansuriら、
のデータは、未感染VeroaUにおいてFEAtlは、チミジンの存在下では
非常に遅い速度でリン酸化することを示している。
これらの生化学的研究(10,12〜16)は、FEAUがその抗ウィルス活性
においてより選択的であって、宿主毒性がより小さいことを示唆している。マウ
スを使用したinνivo実験から、FMAU及びFEAUは共に比較的無毒性
であることが判る。しかしながら、FMAUはイヌにおいては高い神経毒性(致
。
死Ji 2.5a+y/kit/日、静脈内投与x 5)、イヌにFEALI
50釦FI/kg/日×102投与したFEALIの予備研究は、中程度の毒性
く致死量100mFI/kF//日×10)を示す。前記したように、陣^じは
、癌が進行した患者においては静脈内投与0.8m1J/kf/日×5では投与
量が制限されるCNS毒性を示した。
)IL−60未S月泣
細胞5カ′ 丁K O〜2.1 81.7ミトコンドリアTK N/^ 219
.OH5〜’−1(KOS株)TK 82.7 42.0)lS〜’−2(33
3株) 203.2 146.6算4001.IMにおけるチミジン
ル水痘ウィルスに対するミドリ ルにおける 較研1Delta Region
al Primate Re5earch Centerで行われた研究では、
サル水痘ウィルス(SVV)に感染したアフリカミドリザルにおけるFEAU及
びFMAUの活性を比較した0表■に示すように、治療していない3匹のコント
ールは顕著なウィルス血症を示して11日めまでに死亡した。 FEAUを3種
類の投与量を用いて治亨した(静脈内投与)ミドリザルは、30mg/kfI/
日x 10の高い投与量でも見掛けの毒性を示すことなく、治療したミドリザル
全ての血液テスト及び血清化学作用は正常であり、(コントロールと比較して)
ウィルス血症は低投与量3mg/ky/日でも最小であった。コンドロールミト
リザルには激しい発疹が見られたが、FEAUで治療したミドリザルにはこれら
の薬物レベルで発疹はなかった。更なる研究では、より少ない投与量1mg/k
fI/日でも発疹を予防したが、3匹中2匹のミドリザルでウィルス血症が縮小
しないことが判った。これらのデータは、FEAUのこの系の最少有効投与量が
約1 my/kfI/日であるとことを示唆している。
FMAUを用いた同一の研究では、FMAUが、最少有効投与量的0.04m1
l/kg/日 x 10でもSVVに対して約40倍強力であることが判った。
FEAIIは、経口投与してもサル水痘ウィルスの治療に極めて有効であった。
投与量10.3若しくはl my/kg1日×10で日日10すると、発疹を予
防しく表■)ウィルス血症を大幅に縮小する。11を投与しても発疹はほとんど
完全に予防される(9日めに2つの小胞が現れたがすぐに消失した)。
投与量10mf/にρ/日x 10と経口投与しても毒性は見られなかった。
従って、 FEAtlは、静脈内投与及び経口投与いずれによってもSvv感染
の治療に非常に有効で選択的な抗ウイルス性があることが判る。
五M
アフリカミドリザルのサル水痘ウィルス感染症の治療におけるFEAuの評価:
ウィルス血症に対する効果
治療百本 ミドリザルウイルス血「草本 1種7′の平;PFU番号 3 5
7 9 11(日)
コントロール−に029 1 140 >400 死亡H20[;030 3
163 >400 >400 死亡GO31199>400 死亡
FEAII−C;023 1 0 0 0 030mg/に9/日 GO242
0000FEAU−に025 1 14 5 0 010mg/kv/日 II
;026 0 1 1 0 0FEAU (:027 1 8 0 0 03m
y/kg/日 GO2801100本つィルス接種の48時間後から1日2回の
静脈内注射による投与を10日間継続して治療した。
■接種後の表示した日数の後にヘパリン化血液3−から採取したリンパ球の培養
によってウィルス血症を洞窟した。
平均PFuはリンパ球懸濁液をそれぞれ接種したVERO細胞の共通培養の2つ
のフラスコ中に存在するプラークの平均数である。
五M
アフリカミドリザルのサル水痘ウィルス感染症の治療におけるFEAu経口投与
の評価。
発疹に対する効果#
治11 ミドリザル ゛の 疹の 声
番号 6 7 89 10 11 12 14(日)コント−ルーF644 ±
3+ 4+4+死亡PBS C668−−土 2+ 1+ ± 士 −660
4−± 3+4+ 4+2+++FEΔIJ−G249−−−−−−−−10+
ny/ky/日 G26フーーーーーーーーG264 − −− − − −
− − −G26S −−−−−−−−−
茸ウイルス接種の4S[4間後から胃管を通して1日に2回、10日開継続投与
することによって治療した。
#発疹の程度を=から4−の尺度で表しており、士は数個の小胞が見られる発疹
を示し、4+は体表面全体に広く分布した発疹が見られることを示す。
(i)帯状水痘ウィルス(VZV、ヒトヘルペスウィルス利の1種)に対するF
IAC及びFM^Uのin vitro活性(15,17) ; (b)免疫抑
制患者のフェーズ2臨店試験における帯状水痘ウィルスの治療のためのFIAC
の公称効能(6);並びに(c)本明細書及び他に記述されたサル水痘ウィルス
に対するFMALI及びFEAUのin vivo活性の観点から、FEAuが
更に、ヒトにおけるVZvに対して有意な選択的活性を示すであろうことが期待
される。
Wユ
ウ・・ド ヤ・・ にお番る ヘルペスウィルスの 1この実施例においては、
慢性的に感染したウッドチャ・yりにおけるウッドチャック肝炎ウィルス(WH
V)(ヒトにおいて潜在的抗B型肝炎ウイルス剤を評価するために選択した動物
モデル)に対してFEAU及びFM^Uを評価した。 FEAIIは、テストし
た全ての動物個体において投与量2及び0.2mfI/kg/日x 10で−H
Vの複製を阻害した。この阻害効果は即時的であって、毒性もなく、しかも長時
間持続した。予備研究では更に、FEAUが経口投与でもIIIHVに対して有
効であることが判った。更にFM八へは、投与量2及び0.2+eg/ky/日
x5で糾H■複製に対して即時的阻害効果を与えるが、FM^Uをこの投与量で
用いると受容し得ない毒性が見られた。
Hepa−DNAウィルスの1種であるB型肝炎ウィルス(HBV)はヒトにお
いて急性及び慢性の肝炎の原因となる。おおよそ200万人がこのウィルスの保
菌者であることが予想される。)IBVは肝細胞癌の主要原因物質であり得る(
19)。Hepa−DNAウィルスは、他の動物、例えばウッドチャック(Ma
rmota Monax)にも発見された。ウッドチャック肝炎ウィルス(−H
V)とHBVとの間に見られる、核酸の相同(20)を含む構造的及び臨床病理
学的な密接な類似性は、ウッドチャックが、永続性の肝炎ウィルス忌染症及びそ
の肝臓癌の発生との関係を研究する上で有効なモデルであることを意味する(2
1)。
11BV同様に、ウッドチャック肝炎ウィルスは、その複製及び組み込みのため
に極めて類似したDNAポリメラーゼを作り出す、潜在的な抗)IB〜(剤は、
慢性保菌ウッドチャック及び、B型肝炎ウィルス表面抗原に陽性と示す免疫抑制
患者から調製される血清から得られる、内因性WHV若しくはHBVDNAポリ
メラーゼの阻害によって検出することができる。
かかる研究はthe Hepatitis Virus Llnit、INSE
RM、Lyon、仏画で行われて、これらの内因性ウィルスDNAポリメラーゼ
に対するある種のヌクレオシド三リン酸塩の阻害効果を測定した。
一連の活性分析において(22,23L数種のヌクレオシド三リン酸塩に対する
HBV及びWHV DNAポリメラーゼの相対3度を測定した(表■)。測定し
た6種のヌクレオシド三リン酸塩のうち、FMAUがHBV及びWHV DN^
ポリメラーゼ双方の最も有効な阻害剤であり、すぐ続いてFIACが有効であっ
た。
更に、HBV若しくは−HV DNAポリメラーゼに対するこれら6種の三リン
酸塩のそれぞれの効能(+056)は、同一ではないが、かなり近かった。更に
重要なことは、これらのウィルスDNAポリメラーゼの阻害剤としての効能のオ
ーターが同一であることである。これらの結果はHBVとW)i〜′との驚くべ
き類似性を更に立証し、潜在的抗B型肝炎ウイルス剤の」vivo評価のために
選択した動物モデルとしてのウッドチャックの有効性を指摘する(23)。
次なる研究は、自然環境においてウッドチャック肝炎ウィルスに慢性的に5染し
たウッドチャックを使用し、この動物モデルにおいてFMAU及びFEAL’を
評価することであった(24)。これらのヌクレオシドは動物体内でヌクレオシ
ド三リン酸塩に同化されることが仮定された。内因性DNAポリメラーゼ活性に
よって及び、ドットープロットハイブリダイゼーシ: ン(dot−blot
hybridization)活性分析による―HV DNAの検出によって、
l?)IV複製を定期的に測定した。治療していないウッドチャックのウィルス
DNAポリメラーゼ活性を第1I21に示す。FMAU及びFEAtlについて
3種の異なる投与量で調査した。FM^IJ 2mg7k61日×5(0日めか
ら腹腔的投与開始)では、1IIHV DNAポリメラーゼ活性が完全に抑制さ
れした。しかしながらこの投与量では、結果的に致死的な激しいCNS毒性か見
られた。FEAti 2mg/ky/日 ×10を股腔内投与してもW)IVの
複製をほとんどすぐに抑制し、毒性は全く示さなかった。投与量0.2mg/k
y/日ては、FMAU(x 5投与)及びFEALI<x 10投与)はウィル
スの複製を抑制する上で等しく有効であった(第37)。この投与量で、FM^
しは毒性がやや少なくてしかも遅れて現れたが、FEAtlはやはり無毒性であ
った。投与量0.04my/ky、/日x 10でさえも、FEAUは効果が幾
分低下するものの依然として抗WHV効果を示した。FEAtl 0゜2my/
kg/日×10と経口投与したウッドチャック1個体について予備研究すると、
FH〜゛の複製が大いに抑制され、またも毒性は見られなかった(第4図)。
轟1
ヒト肝炎ウィルス(HBV)及びウッドチャック肝炎ウィルス(糾HV)のDN
Aポリメラーゼに対するヌクレオシド三リン酸塩類似体の阻害活性の比較
ヌクレオシド lD5゜(uM)寞
三リン酸塩阻害剤 HBV DNAポリメラ−f W)IV DNAポリメラー
(FMAU−TP O,0250,05
FIAC−TP O,050,10
BVDU−TP O,250,30
^RA T−TP O,300,40
ACV−TP O,900,70
^RA C−TP 1.10 1.20本Ins。= DNAポリメラーゼ活性
を50%阻害する阻害剤の濃度
FEAIIを0.2若しくは2B投与したときの阻害活性は、薬物投与中止後、
治療前のレベルにゆっくりと戻りながらも6週間にわたって有意に持続した。
EEAUのWHV複製阻害はほとんど即時的で、5−=オキジ−アシクロビル、
DI(PG若しくは^ra−八MPへいった他の抗ウィルス剤を用いた場合より
も顕著に維持される。これら後者の抗ウィルス剤もWHV DNAポリメラーゼ
レベルを低下させるが、薬物投与中止後は治療前のレベルにすぐに戻る、(致死
量の毒性が見られた)FMAU及びFIACを使用して得られた前記結果とは対
象的に、以下のFEAU治療では約1026の体重減少が見られたにすぎなかっ
た(24)。
これらの低投与量でウッドチャック肝炎ウィルスの複製に対して見られたFEA
Uの効能は全く驚くばかりである。単純ヘルペスウィルスについてのin vi
tro研究(19,10)、マウスにおけるヘルペス脳炎モデルにおけるinν
ivo研究及び、本明細書に記述したアフリカミドリザルにおけるサル水痘ウィ
ルス研究に基づいて、 FEAuがFMAUよりも強力ではないとどうして予想
されようか、これらのデータから、EEAUはB型肝炎ウィルスに対して臨床上
有効な物質であることが判る。その効能及び選択性に基づき、これまでテストし
たヌクレオシド類似体のうちで最も有望であると考えられる。
去11凱旦
実施例2の方法に従って、ウッドチャックに種々の投与量で胃管を通して経口投
与し、FEΔしのWHV複製阻害を研究した。異なるーHV複製初期値を6つ2
つのクループのウッドチャックについて調査した。
LlユIJ
−〇V複製率が高いラットチャフ2フ個体きテストした。
複製率が高いとは、DNAポリメラーゼ活性が1分間に1000カウンl〜以上
であると定義し、平均複製率は1600であった。
これらのウッドチャックのうち2個体をコントロールとして維持すると、わ寸か
に変動したものの60日間の実験の間同じWHV複製を示した。
残りのウッドチャック5個体はFEAII 0.2mFI/に9/日を経口投与
して治療した。23日めまでに、これらのウッドチャック全ての複製値は低下し
た。しかしながら、5個体のうちの4個体は依然として正常値(1)Nへポリメ
ラーゼ活性が1分開当たり50カウントと定義した)以上であった。そのため2
4日めに、それら4個体の投与量分FEAU 1ml?/ky/日に増加し、第
5の個体はFEA140.2B7’kFI/日に維持した。60日めまでに試験
動物5個体全てにおいて複製は完全に阻害され、中毒性副作用もなかった。
しめユ呈A
WHV複製率が低いウッドチャック7個体をテストした。
複製率が低いとは、DNAポリメラーゼ活性が1分間に1000カウント未満で
あると定義し、平均複製率は600〜800であった9これらのウッドチャック
のうち2個体をコントロールとして維持すると、わずかに変動したものの60日
間の実験の間同じ−HV複製?示した。
残りのウッドチャック5個体はFEAU 0.04mg/klJ/日を経口投与
して治療した。23日めまてに、これらのウッドチャック全ての複製値は低下し
た。しかしながら、5個体のうちの2個体は依然として正常値以上て゛あった。
そのため24日めに、それら2個体の投与量EFEΔU 0.2n+g/kg/
日に増加し、残りの3個イ本はFEAU O,04叶/kg/日に維持した。6
0日めまでに試験り物5個体全てにおいて複製は完全に阻害され、中毒性副作用
もなかった。
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、入:5terda:++ P?−53−56(L985)−Ba5ed up
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iruscha=、ot−harapy presented in 0iso
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、J、 Fox、c。
Trepo、λbstr、入二ar、入5SOC−5tua y LIVer
D 1S6EISQSHC1*valand、0hio (Oc=cber 1
ss7)。
匡際調査報告
Claims (19)
- 1.被検対象において肝炎ウイルスの複製を阻害するのに有効な、構造: ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する化合物又はその薬物前駆体形態若しくは医薬的に許容可能な塩を所定量 と医薬的に許容可能なキャリヤとを含有する、前記被検対象において肝炎ウイル ス感染症を治療するための組成物。
- 2.肝炎ウイルスがA型肝炎ウイルスである請求項1に記載の組成物。
- 3.肝炎ウイルスがB型肝炎ウイルスである請求項1に記載の組成物。
- 4.肝炎ウイルスが非A非B型肝炎ウイルスである請求項1に記載の組成物。
- 5.肝炎ウイルスの複製を阻害するのに有効な前記化合物の量が、1日に被検対 象の体重1kg当たり約0.01〜約100.0mgである請求項1に記載の組 成物。
- 6.前記化合物の量が1日に被検対象の体重1kg当たり約0.04mg以上で ある請求項5に記載の組成物。
- 7.前記化合物の量が1日に被検対象の体重1kg当たり約0.04〜約50. 0mgである請求項6に記載の組成物。
- 8.被検対象において肝炎ウイルスの複製を阻害するのに有効な、構造: ▲数式、化学式、表等があります▼ の化合物又はその医薬前駆体形態若しくは医薬的に許容可能な塩を所定量、前記 被検対象に投与することから成る、被検対象において肝炎ウイルス感染症を治療 する方法。
- 9.経口投与することから成る請求項8に記載の方法。
- 10.静脈内投与することから成る請求項8に記載の方法。
- 11.肝炎ウイルスの複製を阻害するのに有効な前記化合物の量が、1日に被検 対象の体重1kg当たり約0.01〜約100.0mgである請求項8に記載の 方法。
- 12.前記化合物の量が1日に被検対象の体重1kg当たり約0.04mg以上 である請求項11に記載の方法。
- 13.前記化合物の量が1日に被検対象の体重1kg当たり約0.04〜約50 .0mgである請求項12に記載の方法。
- 14.前記被検対象がヒトである請求項8に記載の方法。
- 15.肝炎ウイルスがA型肝炎ウイルスである請求項8に記載の方法。
- 16.肝炎ウイルスがB型肝炎ウイルスである請求項8に記載の方法。
- 17.肝炎ウイルスが非A非B型肝炎ウイルスである請求項8に記載の方法。
- 18.FEAUの薬物前駆体形態。
- 19.FEAUの医薬的に許容可能な塩。
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