JPH08322579A - 慢性関節リウマチに関与するmsrv−1ウイルス並びに病原性および/または感染性msrv−2剤 - Google Patents

慢性関節リウマチに関与するmsrv−1ウイルス並びに病原性および/または感染性msrv−2剤

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JPH08322579A
JPH08322579A JP8091642A JP9164296A JPH08322579A JP H08322579 A JPH08322579 A JP H08322579A JP 8091642 A JP8091642 A JP 8091642A JP 9164296 A JP9164296 A JP 9164296A JP H08322579 A JPH08322579 A JP H08322579A
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エルヴェィ・ペロン
Bernard Mandrand
ベルナール・マンドラン
Francois Mallet
フランソワ・マレ
Frederic Bedin
フレデリック・ベダン
Frederic Beseme
フレデリック・ベジム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質
による感染および/または前記病原性および/または感
染性の作因の再活性化を検出、予防もしくは治療するた
めの診断、予防もしくは治療組成物を得る。 【解決手段】 POL−2株およびMS7PG株、並び
に前記ウイルス株POL−2またはMS7PGのウイル
スに対応する少なくとも一つの抗原に対して向けられた
少なくとも一つの抗体によって認識される少なくとも一
つの抗原を備えたウイルスからなる変異株から選択され
た、逆転写酵素活性を有するウイルス株から誘導され
た、逆転写酵素活性を備えたウイルス性物質、および病
原性および/または感染性の作因の使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】慢性関節リウマチ(RA)
は、最も一般的なヒトの炎症性リウマチであり、特に高
い有病率の3%である(1)。開始期では診断が困難で
あり、その診療の不均一性および時には顕著な免疫異常
に係る関節外の症状が事態を複雑にする。これは、その
病因が未知の疾患であり、自己抗原に対して悪化した免
疫反応が存在することから“自己免疫”疾患の分野に分
類される。
【0002】
【従来の技術】RAに関するウイルス性および/または
細菌性の病因がしばしば挙げられるが、RAの原因成分
の捜索はこれまで成功していない(2)。
【0003】RAを自己免疫疾患として定義付ける概
念、およびウイルス性、もしくは細菌性の病因の仮説を
指示する概念が、Fujinami R.S.とOldstone M.B.A.
(3)によって記載されたように、感染した宿主におけ
る自己免疫反応を微生物が促進し得る種々のメカニズム
の理解に結びつけられる。細菌もしくはウイルス起源の
分子、あるいは内在性レトロウイルス起源の分子が、い
わゆる超抗原の特徴を備えていることが知られている
(4,5)。ある“T”レセプターのV領域と結合する
ことによる、異なる抗原に特異的なTリンパ球の直接的
刺激の特定の特徴は、このような分子が自己免疫の病因
のエチオパソジェニック(aetiopathogenic)な工程と密
接に関連するという仮説を引き出した(6)。しかしな
がら、特異的な細菌またはウイルスの病原性の作因、お
よび可能性のある超抗原の産生者は、慢性関節リウマチ
とは明確な関連づけがされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】RAの病因を探す出願
人の研究によって、RAの病状と独立にもしくは共に関
連づけられた二つの病的および/または感染性の作因の
存在を見出した。
【0005】多発性硬化症(MS)に係り、仏国特許出
願第9204322号、第9213447号、第921
3443号、第9201529号、第9401530
号、第9401531号および第9401532号並び
にH. Perronらによる刊行物(7)(上記刊行物を参照
として本記載に取り込む)に記載された作因に関する、
出願人によって行われた研究で用いられるレトロウイル
ス性物質を培養および検出する技術は、MSと関連する
作因とRAと関連する本発明の主題を成す作因との間の
全く予期せぬ類似性を示すことを可能にした。
【0006】RAにおいて、その工程が関節で起こり、
特に滑膜に関係するものであれば、培養は、RA患者の
患部の関節から破裂した滑液から誘導された細胞からな
る。このような培養を用いると、in vitroで増
殖される繊維芽細胞系の細胞を得ることが可能であり、
これによっていくらかの走行(run)を行うことができ
る。対応する培養基は、超遠心で濃縮された感染性粒子
と関わる逆転写酵素活性の研究に用いられ、等密度勾配
で精製した。MSから誘導されたLM7株用に開発され
た検出条件(7)の使用により、この勾配のいくつかの
分離された画分における重要な逆転写酵素活性を検出す
ることを可能にした。その後、逆転写酵素活性を備えた
酵素の共通配列に類似した縮重したプライマー(8)を
用いた、PCR(ポリメラーゼチェーン反応)技術によ
り、これらの画分で増幅された核酸配列の分析が、多発
性硬化症のケースから誘導された培養において以前に同
定された、病原性および/または感染性の作因MSRV
1およびMSRV2の配列と同一の重要配列の存在を明
らかにした。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】し
かして、本発明の種々の主題は、以下の通りである: i)1992年7月22日にV92072202の受付
番号でECACCに寄託されたPOL−2および199
3年1月8日にV93010816の受付番号でECA
CCに寄託されたMS7PGと称される株から、並びに
前記ウイルス株POL−2またはMS7PGのウイルス
に対応する少なくとも一つの抗原に対して向けられた少
なくとも一つの抗体によって認識される少なくとも一つ
の抗原を備えたウイルスからなる変異株から選択され
た、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質による
感染または前記物質の再活性化(reactivation)を検
出、予防もしくは治療するための診断、予防もしくは治
療組成物を得るための、逆転写酵素活性を有するウイル
ス株から誘導され、内在性レトロウイルスのファミリー
に関する、単離または精製された状態の、逆転写酵素活
性を備えたウイルス性物質の使用。
【0008】ii)1992年7月22日に920722
01の受付番号でECACCに寄託されたPLI−2お
よび1993年1月8日に93010817の受付番号
でECACCに寄託されたLM7PCと称されるライン
から選択されるセルラインによって、あるいは前記ライ
ンPLI−2またはLM7PCによって産生されるウイ
ルスに対応する少なくとも一つの抗原に対して向けられ
た少なくとも一つの抗体によって認識される少なくとも
一つの抗原を備えたウイルスを産生し得る感染細胞培養
によって産生される、慢性関節リウマチに係る前記ウイ
ルス性物質による感染または前記物質の再活性化を検
出、予防もしくは治療するための診断、予防もしくは治
療組成物を得るための、内在性レトロウイルスのファミ
リーに関する、単離または精製された状態の、逆転写酵
素活性を備えたウイルス性物質の使用。
【0009】iii)ゲノムが、SEQ ID NO1、S
EQ ID NO2、SEQ ID NO3、SEQ ID
NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID NO6、S
EQID NO7、SEQ ID NO8、SEQ ID
NO9、SEQ ID NO39、SEQ ID NO42
およびSEQ ID NO43、これらの相補配列、並び
にこれらと等価の配列であって、SEQ ID NO1、
SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、SEQ I
D NO4、SEQ ID NO5、SEQ IDNO6、
SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、SEQ I
D NO9、SEQ ID NO39、SEQ ID NO
42、SEQ ID NO43およびこれらの相補配列か
ら選択されたヌクレオチド配列に対して、特に100個
連なるモノマーのどこの配列に対しても、少なくとも5
0%、好ましくは少なくとも70%の相同性を示すヌク
レオチド配列からなる群から選択されたヌクレオチド配
列を含む、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質
による感染または前記物質の再活性化を検出、予防もし
くは治療するための診断、予防もしくは治療組成物を得
るための、ウイルス性物質の使用。
【0010】iv)ゲノムのpol遺伝子が、レトロウイ
ルスERV−9またはHSERV−9のゲノムのpol
遺伝子に属するヌクレオチド配列と、特に少なくとも5
0%、好ましくは少なくとも65%の相同性を有する等
価のヌクレオチド配列を含む、慢性関節リウマチに係る
前記ウイルス性物質による感染または前記物質の再活性
化を検出、予防もしくは治療するための診断、予防もし
くは治療組成物を得るための、レトロウイルス性物質の
使用。
【0011】v)ゲノムのpol遺伝子が、レトロウイ
ルスERV−9またはHSERV−9のゲノムのpol
遺伝子にコードされたペプチド配列と少なくとも50
%、好ましくは70%の相同性を有するペプチド配列を
コードする、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物
質による感染または前記物質の再活性化を検出、予防も
しくは治療するための診断、予防もしくは治療組成物を
得るための、レトロウイルス性物質の使用。
【0012】vi)ゲノムのpol遺伝子が、SEQ I
D NO1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO
3、SEQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ
ID NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO
8、SEQ ID NO9、SEQID NO39、SE
Q ID NO42およびSEQ ID NO43、並びに
これらの相補配列から選択されたヌクレオチド配列にコ
ードされたペプチド配列と、少なくとも30個連なるア
ミノ酸のどこの配列に対しても少なくとも50%、好ま
しくは少なくとも70%の相同性を有するペプチド配列
をコードする、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性
物質による感染または前記物質の再活性化を検出、予防
もしくは治療するための診断、予防もしくは治療組成物
を得るための、レトロウイルス性物質の使用。
【0013】vii)ヌクレオチド配列が、SEQ ID
NO1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、S
EQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID
NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、S
EQ ID NO9、SEQID NO39、SEQ ID
NO42、SEQ ID NO43、これらの相補配
列、並びにこれらと等価の配列であって、SEQ ID
NO1、SEQ IDNO2、SEQ ID NO3、S
EQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID
NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、S
EQ ID NO9、SEQ ID NO39、SEQ I
D NO42、SEQ ID NO43およびこれらの相
補配列から選択された配列と、特に100個連なるモノ
マーのどこの配列に対しても、少なくとも50%、好ま
しくは少なくとも70%の相同性を有するヌクレオチド
配列からなる群から選択されたヌクレオチド配列を含
む、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質による
感染または前記物質の再活性化を検出、予防もしくは治
療するための診断、予防もしくは治療組成物を得るため
の、ヌクレオチドフラグメントの使用。
【0014】viii)vii)に記載のフラグメントのヌク
レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
なくとも70%の相同性を有するヌクレオチド配列を含
む、慢性関節リウマチに係るウイルス性物質のRNAま
たはDNAを合成により増幅するための特異的プライマ
ーの使用;好ましい使用では、プライマーが、SEQ
ID NO16、SEQ ID NO17、SEQID N
O18、SEQ ID NO19、SEQ ID NO2
0、SEQ IDNO21、SEQ ID NO22、S
EQ ID NO23、SEQ ID NO24、SEQ
ID NO25、SEQ ID NO26、SEQ ID
NO31、SEQ ID NO32、SEQ ID NO3
3、SEQ ID NO47、SEQID NO48、S
EQ ID NO49およびこれらの相補配列から選択さ
れたヌクレオチド配列を含む。
【0015】ix)vii)に記載のフラグメントのヌクレ
オチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌクレ
オチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配列
に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少な
くとも70%の相同性を有するヌクレオチド配列を含
む、生物学的試料における慢性関節リウマチに係るウイ
ルス性物質もしくは前記ウイルス性物質の再活性化の検
出、分離または同定用の組成物を得るためのプローブの
使用;好ましい使用では、プローブが、SEQID N
O3、SEQ ID NO4、SEQ ID NO5、SE
Q ID NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID N
O16、SEQ ID NO17、SEQID NO1
8、SEQ ID NO19、SEQ ID NO20、S
EQ IDNO21、SEQ ID NO22、SEQ I
D NO23、SEQ ID NO24、SEQ ID N
O25、SEQ ID NO26、SEQ ID NO3
1、SEQ ID NO32、SEQ ID NO33、S
EQ ID NO47、SEQID NO48、SEQ I
D NO49およびこれらの相補配列から選択されたヌ
クレオチド配列を含む。
【0016】x)1992年7月22日にV92072
202の受付番号でECACCに寄託されたPOL−2
および1993年1月8日にV93010816の受付
番号でECACCに寄託されたMS7PGと称される
株、並びにその変異株から選択されたウイルス株から誘
導され、前記ウイルス株POL−2またはMS7PGの
病原性および/または感染性の作因のいずれかに対応す
る少なくとも一つの抗原に対して向けられた少なくとも
一つの抗体によって認識される少なくとも一つの抗原を
備えた病原性および/または感染性の作因からなる、慢
性関節リウマチに係る前記病原性および/または感染性
の作因による感染または前記作因の再活性化を検出、予
防もしくは治療するための診断、予防もしくは治療組成
物を得るための、単離または精製された状態の、ポイン
トi)ないしvi)のいずれか一項に記載のウイルス性物
質とは異なる、病原性および/または感染性の作因の使
用。
【0017】xi)1992年7月22日に920722
01の受付番号でECACCに寄託されたPLI−2お
よび1993年1月8日に93010817の受付番号
でECACCに寄託されたLM7PCと称されるライン
から選択されたセルラインによって、並びに病原性およ
び/または感染性の作因の少なくともいずれかおよび/
またはその変異体を産生し得る感染細胞培養によって、
あるいは前記ラインPLI−2またはLM7PCによっ
て産生される病原性および/または感染性の作因のいず
れかに対応する少なくとも一つの抗原に対して向けられ
た少なくとも一つの抗体によって認識される少なくとも
一つの抗原を備えた病原性および/または感染性の作因
を産生し得る感染細胞培養によって産生される、慢性関
節リウマチに係る前記病原性および/または感染性の作
因による感染または前記病原性および/または感染性の
作因の再活性化を検出、予防もしくは治療するための診
断、予防もしくは治療組成物を得るための、ポイント
i)ないしvi)のいずれか一項に記載のウイルス性物質
とは異なる、単離または精製された状態の、病原性およ
び/または感染性の作因の使用。
【0018】xii)SEQ ID NO10、SEQ ID
NO11、SEQ ID NO12、SEQ ID NO
40、SEQ ID NO41、これらの相補配列、およ
びこれらと等価の配列であって、特に、SEQ ID N
O10、SEQ ID NO11、SEQ ID NO1
2、SEQ ID NO40、SEQ ID NO41およ
びこれらの相補配列から選択された配列を有するヌクレ
オチド配列と少なくとも70%、好ましくは少なくとも
90%の相同性を有するヌクレオチド配列から選択され
たヌクレオチド配列を含む核酸を有する、慢性関節リウ
マチに係る前記病原性および/または感染性の作因によ
る感染または前記病原性および/または感染性の作因の
再活性化を検出、予防もしくは治療するための診断、予
防もしくは治療組成物を得るための、病原性および/ま
たは感染性の作因の使用。
【0019】xiii)SEQ ID NO10、SEQ I
D NO11、SEQ ID NO12、SEQ ID N
O40、SEQ ID NO41、これらの相補配列、お
よびこれらと等価の配列であって、特に100個連なる
モノマーのどこの配列に対しても、SEQ ID NO1
0、SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、S
EQ ID NO40、SEQ ID NO41およびこれ
らの相補配列から選択された配列と少なくとも70%、
好ましくは少なくとも90%の相同性を有するヌクレオ
チド配列から選択されたヌクレオチド配列を含む、慢性
関節リウマチに係る前記病原性および/または感染性の
作因による感染または前記病原性および/または感染性
の作因の再活性化を検出、予防もしくは治療するための
診断、予防もしくは治療組成物を得るための、ヌクレオ
チドフラグメントの使用。
【0020】xiv)xiii)に記載のフラグメントのヌク
レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
なくとも90%の相同性を有するヌクレオチド配列を含
む、慢性関節リウマチに係る病原性および/または感染
性の作因のRNAもしくはDNAを合成することによっ
て増幅するための、プライマーの使用;有利な使用で
は、プライマーが、SEQ ID NO13、SEQ I
D NO14、SEQ ID NO15、SEQ ID N
O27、SEQ ID NO28、SEQ ID NO2
9、SEQ ID NO30、SEQ ID NO34、S
EQ ID NO35、SEQ ID NO36、SEQ
ID NO37、SEQ ID NO44、SEQ ID
NO45、SEQ ID NO46およびこれらの相補配
列から選択されたヌクレオチド配列を含む。
【0021】xv)xiii)に記載のフラグメントのヌクレ
オチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌクレ
オチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配列
に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少な
くとも90%の相同性を有するヌクレオチド配列を含
む、慢性関節リウマチに係る前記病原性および/または
感染性の作因による感染または前記病原性および/また
は感染性の作因の再活性化を検出、予防もしくは治療す
るための診断、予防もしくは治療組成物を得るための、
プローブの使用;有利な使用では、プローブが、SEQ
ID NO10、SEQ ID NO11、SEQ ID
NO13、SEQ ID NO14、SEQID NO1
5、SEQ ID NO27、SEQ ID NO28、S
EQ IDNO29、SEQ ID NO30、SEQ I
D NO34、SEQ ID NO35、SEQ ID N
O36、SEQ ID NO37、SEQ ID NO4
4、SEQ ID NO45、SEQ ID NO46およ
びこれらの相補配列から選択されたヌクレオチド配列を
含む。
【0022】xvi)単離または精製された状態の、二つ
の病原性および/または感染性の作因、すなわち逆転写
酵素活性を備え、内在性のレトロウイルスの成分のファ
ミリーに関連するヒトウイルスもしくは前記ウイルスの
変異体からなる第一の作因と、第二の作因もしくは前記
第二の作因の変異体であって、これら二つの病原性およ
び/または感染性の作因は、1992年7月22日にV
92072202の受付番号でECACCに寄託された
POL−2および1993年1月8日にV930108
16の受付番号でECACCに寄託されたMS7PGと
称される株から、並びに前記株の変異体から選択された
同じウイルス株から誘導されたものとされる、慢性関節
リウマチに係る第一の病原性および/または感染性の作
因および第二の病原性および/または感染性の作因によ
る感染、もしくは前記第一の作因または第二の作因のい
ずれかの再活性化を検出、予防もしくは治療するための
診断、予防もしくは治療組成物を得るための、二つの病
原性および/または感染性の作因を含む組み合わせ(ass
ociation)または組成物の使用。
【0023】xvii)単離または精製された状態の、二つ
の病原性および/または感染性の作因、すなわち逆転写
酵素活性を備え、内在性のレトロウイルスの成分のファ
ミリーに関連するヒトウイルスもしくは前記ウイルスの
変異体からなる第一の作因と、第二の作因もしくは前記
第二の作因の変異体であって、これら二つの病原性およ
び/または感染性の作因は、1992年7月22日に9
2072201の受付番号でECACCに寄託されたP
LI−2および1993年1月8日に93010817
の受付番号でECACCに寄託されたLM7PCと称さ
れるラインから選択される同じセルラインによって、並
びに病原性および/または感染性の作因の少なくともい
ずれかを産生し得る感染細胞培養および/またはその変
異体によって産生されたものとされる、慢性関節リウマ
チに係る第一の病原性および/または感染性の作因およ
び第二の病原性および/または感染性の作因による感
染、もしくは前記第一の作因または第二の作因のいずれ
かの再活性化を検出、予防もしくは治療するための診
断、予防もしくは治療組成物を得るための、二つの病原
性および/または感染性の作因を含む組み合わせの使
用。
【0024】xviii)単離または精製された状態の、二
つの病原性および/または感染性の作因、すなわちゲノ
ムが、SEQ ID NO1、SEQ ID NO2、SE
QID NO3、SEQ ID NO4、SEQ ID N
O5、SEQ ID NO6、SEQ ID NO7、SE
Q ID NO8、SEQ ID NO9、SEQ ID N
O39、SEQ ID NO42、SEQ ID NO4
3、これらの相補配列、並びにこれらと等価の配列であ
って、SEQ ID NO1、SEQ ID NO2、SE
Q ID NO3、SEQ ID NO4、SEQ ID N
O5、SEQID NO6、SEQ ID NO7、SE
Q ID NO8、SEQ ID NO9、SEQ ID N
O39、SEQ ID NO42、SEQ ID NO43
およびこれらの相補配列から選択されたヌクレオチド配
列に対して、特に100個連なるモノマーのどこの配列
に対しても、少なくとも50%、好ましくは少なくとも
70%の相同性を有するヌクレオチド配列からなる群か
ら選択されたヌクレオチド配列を含む、ウイルスもしく
は前記ウイルスの変異体からなる第一の作因、および、
ゲノムが、SEQ ID NO10、SEQ ID NO1
1、SEQ IDNO12、SEQ ID NO40、S
EQ ID NO41、これらの相補配列、およびこれら
と等価の配列であって、特に、SEQ ID NO10、
SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、SEQ
ID NO40、SEQ ID NO41およびこれらの
相補配列から選択されたヌクレオチド配列と、特に10
0個連なるモノマーのどこの配列に対しても、少なくと
も70%、好ましくは少なくとも90%の相同性を有す
るヌクレオチド配列から選択されたヌクレオチド配列を
含む第二の病原性および/または感染性の作因からな
る、慢性関節リウマチに係る第一の病原性および/また
は感染性の作因および第二の病原性および/または感染
性の作因による感染、もしくは前記第一の作因または第
二の作因のいずれかの再活性化を検出、予防もしくは治
療するための診断、予防もしくは治療組成物を得るため
の、二つの病原性および/または感染性の作因を含む組
み合わせの使用。
【0025】xix)ヌクレオチド配列が、SEQ ID
NO1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、S
EQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID
NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、S
EQ ID NO9、SEQID NO39、SEQ ID
NO42、SEQ ID NO43、これらの相補配
列、並びにこれらと等価の配列であって、SEQ ID
NO1、SEQ IDNO2、SEQ ID NO3、S
EQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID
NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、S
EQ ID NO9、SEQ ID NO39、SEQ I
D NO42、SEQ ID NO43およびこれらの相
補配列から選択されたヌクレオチド配列に対して、特に
100個連なるモノマーのどこの配列に対しても、少な
くとも50%、好ましくは少なくとも70%の相同性を
有するヌクレオチド配列からなる群から選択されたヌク
レオチド配列を含む第一のフラグメント、およびヌクレ
オチド配列が、SEQ IDNO10、SEQ ID N
O11、SEQ ID NO12、SEQ ID NO4
0、SEQ ID NO41、これらの相補配列、および
これらと等価の配列であって、特に、SEQ ID NO
10、SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、
SEQ ID NO40、SEQ ID NO41およびこ
れらの相補配列から選択されたヌクレオチド配列と、特
に100個連なるモノマーのどこの配列に対しても、少
なくとも70%、好ましくは少なくとも90%の相同性
を有するヌクレオチド配列から選択されたヌクレオチド
配列を含む第二のフラグメントを含み、前記各フラグメ
ントが特にプローブである、慢性関節リウマチに係る第
一の病原性および/または感染性の作因および第二の病
原性および/または感染性の作因、もしくは前記第一の
作因または第二の作因のいずれかの再活性化を検出する
ための診断、予防もしくは治療組成物を得るための、ヌ
クレオチドフラグメントの組み合わせの使用。
【0026】xx)ix)に記載された第一のヌクレオチド
フラグメントに部分的または全体的にコードされた第一
のポリペプチドおよびix)に記載された第二のヌクレオ
チドフラグメントに部分的または全体的にコードされた
第二のポリペプチドを含む、慢性関節リウマチに係る第
一の病原性および/または感染性の作因および第二の病
原性および/または感染性の作因を検出するための診
断、予防もしくは治療組成物を得るための組み合わせの
使用;有利な使用では、この組み合わせが、上記第一の
ポリペプチドに特異的な抗体等の第一のリガンド、およ
び上記第二のポリペプチドに特異的な抗体等の第二のリ
ガンドを含む。
【0027】xxi)慢性関節リウマチ患者の関節流体の
剥離した繊維芽細胞およびシノビオサイト(synoviocyt
e)から選択された滑液流体破裂(synovial fluid punctu
res)の細胞をin vitroで培養することを特徴と
する、慢性関節リウマチに係る、i)ないしvi)のいず
れか一項記載の第一の病原性および/または感染性の作
因および/または請求項x)ないしxii)のいずれか一項
記載の第二の病原性および/または感染性の作因の製造
方法。
【0028】xxii)エプスタイン・バールウイルスによ
って不死化した、慢性関節リウマチ患者に由来するBリ
ンパ球細胞をin vitroで培養することを特徴と
する、慢性関節リウマチに係る、ポイントi)ないしv
i)のいずれか一項記載の第一の病原性および/または
感染性の作因および/またはポイントx)およびxii)の
いずれか一項記載の第二の病原性および/または感染性
の作因の製造方法。
【0029】xxiii)ヌクレオチド配列が、SEQ ID
NO39、SEQ ID NO42、SEQ ID NO
43、これらの相補配列、並びにこれらと等価の配列で
あって、特にSEQ ID NO39、SEQ ID NO
42、SEQ ID NO43およびこれらの相補配列か
ら選択された配列と、100個連なるモノマーのどこの
配列に対しても、少なくとも50%、好ましくは少なく
とも70%の相同性を示すヌクレオチド配列からなる群
から選択されたヌクレオチド配列を含む、ヌクレオチド
フラグメント。
【0030】xxiv)xxiii)記載のフラグメントのヌク
レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
なくとも70%の相同性を示すヌクレオチド配列を含
む、i)、ii)、iii)、iv)、v)もしくはvi)に記載
のウイルス性物質のRNAまたはDNAを合成により増
幅するための特異的プライマー;本発明の好ましいプラ
イマーは、SEQ ID NO47、SEQ IDNO4
8、SEQ ID NO49およびこれらの相補配列から
選択されたヌクレオチド配列を含む。
【0031】xxv)xxiii)記載のフラグメントのヌクレ
オチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌクレ
オチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配列
に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少な
くとも70%の相同性を示すヌクレオチド配列を含む、
i)、ii)、iii)、iv)、v)もしくはvi)に記載のウ
イルス性物質のRNAまたはDNAと特異的にハイブリ
ダイズし得るプローブ;本発明の好ましいプローブは、
SEQ ID NO47、SEQ ID NO48、SEQ
ID NO49およびこれらの相補配列から選択される
ヌクレオチド配列を含む。
【0032】xxvi)ヌクレオチド配列が、SEQ ID
NO40、SEQ ID NO41、これらの相補配列、
並びにこれらと等価の配列であって、特にSEQ ID
NO40、SEQ ID NO41およびこれらの相補配
列から選択された配列と、100個連なるモノマーのど
この配列に対しても、少なくとも70%、好ましくは少
なくとも90%の相同性を示すヌクレオチド配列からな
る群から選択されたヌクレオチド配列を含むヌクレオチ
ドフラグメント。
【0033】xxvii)xxvi)記載のフラグメントのヌク
レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
なくとも90%の相同性を示すヌクレオチド配列を含
む、x)、xi)もしくはxii)に記載のウイルス性物質の
RNAもしくはDNAを合成することによって増幅する
ための特異的プライマー;本発明の好ましいプライマー
は、SEQ ID NO44、SEQ ID NO45、S
EQ ID NO46およびこれらの相補配列から選択さ
れたヌクレオチド配列を含む。
【0034】xxviii)xxvi)記載のフラグメントのヌク
レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
なくとも90%の相同性を示すヌクレオチド配列を含
む、x)xi)もしくはxii)のいずれか一項に記載のウイ
ルス性物質のRNAもしくはDNAと特異的にハイブリ
ダイズし得るプローブ;本発明の好ましいプローブは、
SEQ ID NO44、SEQ ID NO45、SEQ
ID NO46およびこれらの相補配列から選択される
ヌクレオチド配列を含む。
【0035】本発明を詳細に記載する前に、明細書およ
び特許請求の範囲で使用した種々の用語について定義す
る。
【0036】株または単離物とは、例えば、ウイルス及
び/又はバクテリア及び/又は寄生虫等を含み、病原性
及び/又は抗原性能を産生し、培養物または生きた宿主
によって保持された、感染性及び/又は病原性の生物学
的画分を意味するもので、例えば上記の定義に係るウイ
ルス株は、病原性の原生生物等の共感染作因を含むこと
ができる。
【0037】本明細書中で使用される“MSRV”とい
う用語は、MSもしくはRAに係る病原性及び/又は感
染性の作因を示し、特にウイルス種、前記ウイルス種の
弱毒化された株、もしくはこの種から誘導された欠陥干
渉粒子を示す。ウイルス、特にRNAを有するウイルス
が多様性を有すること、特に以下の等価物の観念を定義
する上で考慮すべき比較的高いレベルの自発的変異
(9)を有することが知られている。
【0038】ヒトウイルスは、ヒトに感染することがで
きるウイルスを意味する。
【0039】本発明を実施する際に遭遇する自然のある
いは誘導された変形物に鑑み、上記および特許請求の範
囲に定義された発明の主題は、特にヌクレオチドまたは
ペプチド相同配列の、以下に定義された種々の生物学的
物質の同等物または誘導物を含むとされる。
【0040】本発明に係るウイルスまたは病原性及び/
又は感染性の作因の変異体は、前記ウイルス及び/又は
前記病原生及び/又は感染性の作因に対応する少なくと
も一つの抗原向けの少なくとも一つの抗体によって認識
される少なくとも一つの抗原、及び/又は当業者によく
知られた特定のハイブリダイゼーション条件下で、少な
くとも一つのハイブリダイゼーションプローブ、及び/
又はSEQ ID NO13ないしSEQ ID NO38
並びにSEQ ID NO44ないしSEQ ID NO4
9から選択されたヌクレオチド配列およびこれらの相補
配列を有するプライマー等の前記ウイルス及び/又は病
原性及び/又は感染性の作因に特異的な少なくとも一つ
のヌクレオチド増幅プライマーによって検出されるゲノ
ムを含む。
【0041】本発明によれば、ヌクレオチドフラグメン
トまたはオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド
は、モノマーが並んだものもしくは生体高分子であって
天然の核酸の情報の配列によって特徴づけられ、予め決
められた条件下でいかなる他のヌクレオチドフラグメン
トともハイブリダイズすることができ、この配列は、種
々の化学構造のモノマーを含むとともに、天然の核酸の
分子から得ることができ、及び/又は遺伝子組換え及び
/又は化学的合成によって得ることができる。
【0042】しかして、モノマーは、構成要素が、糖、
リン酸基および窒素塩基とされた、普通の核酸のヌクレ
オチドとすることができる;RNAでは糖がリボースで
あり、DNAでは糖が2−デオキシリボースである;核
酸がDNAかRNAかによって窒素塩基はアデニン、グ
アニン、ウラシル、シトシンおよびチミンから選択され
る;またヌクレオチドは、三つの構成要素の少なくとも
一つを修飾することができ、例えば、塩基では、イノシ
ン、5−メチルデオキシシチジン、デオキシウリジン、
5−(ジメチルアミノ)デオキシウリジン、2,6−ジ
アミノプリン、5−ブロモデオキシウリジンおよびハイ
ブリダイゼーションを促進する他の修飾された塩基等の
修飾塩基を生じる修飾を起こすことができる;糖では、
修飾は、少なくとも一つのデオキシリボースをポリアミ
ドで置換したもの(10)、かつリン酸基では、修飾
は、ジホスファート、アルキル−およびアリルホスホナ
ートおよびホスホロチオアートエステル等から選択され
たエステルによって置換することからなる。
【0043】“情報配列”は、モノマーが並んだ一連の
ものを意味し、その化学的特性および参照方向への並び
は、天然の核酸と同質の機能情報の項目(item)を構成す
ると否とに関わらない。
【0044】ハイブリダイゼーションは、適切な操作条
件下で、十分相補的な配列を有する二つのヌクレオチド
フラグメントが対になって多重鎖、好ましくはヘリック
スの形態で、特にダブルまたはトリプル鎖を形成する間
の工程を意味する。
【0045】プローブは、化学的に合成されたヌクレオ
チドフラグメント、あるいは長いヌクレオチドフラグメ
ントを分解または酵素的に切断することによって得られ
たヌクレオチドフラグメントを含み、少なくとも6個の
モノマー、有利的には10〜100個のモノマー、そし
て好ましくは10〜30個のモノマーを含み、特定の条
件下でハイブリダイゼーションの特異性を有するもの
で、好ましくは、10個より少ないモノマーを有するプ
ローブは単独で使用せずに、他の同じくらい短いプロー
ブ等の存在下で用いられる;ある特定の条件下では、例
えば100個のモノマーより大きいサイズの長いプロー
ブを使用することもできる;プローブは、特に診断の目
的で使用することもでき、このようなプローブとして
は、例えば捕捉及び/又は検出プローブとされる。
【0046】捕捉プローブは、適切な手段、すなわち直
接または間接的に、例えば共有結合または受動的な吸着
によって固体状の支持体に固定することができる。
【0047】検出プローブは、特に放射性同位元素、特
にペルオキシダーゼおよびアルカリホスファターゼから
選択された酵素、および発色性、蛍光性または発光性の
基質を加水分解することができる酵素、発色性の化学化
合物、発色性、蛍光性または発光性化合物、ヌクレオチ
ド塩基の類似体およびビオチンから選択された標識手段
によって標識することができる。
【0048】本発明の診断目的に使用されるプローブ
は、特に、“ドットブロット”(11)、“サザンブロ
ット”(12)、標的にRNAを用いる以外は“サザン
ブロット”技術と同様の“ノーザンブロット”、および
サンドウィッチ技術(13)と称される技術等の、既知
のあらゆるハイブリダイゼーション技術に用いることが
できる;本発明では、捕捉プローブおよび検出プローブ
が少なくとも部分的に異なるヌクレオチド配列を持たな
ければならないという理解の上で、特異的な捕捉プロー
ブ及び/又は特異的な検出プローブを含むサンドウィッ
チ技術を用いることが有利である。
【0049】また、本発明は、特に翻訳及び/又は転写
等の複製現象、及び/又は前記DNA及び/又はRNA
の分解を妨げるために、in vivoまたはin vitroでRN
A及び/又はDNAとハイブリダイズし得るプローブを
含む。
【0050】プライマーは、少なくとも6個のモノマ
ー、有利的には10〜30個のモノマーを有し、例えば
PCR(ポリメラーゼチェーン反応)等の増幅技術、シ
ークエンシング等の延長工程、逆転写方法等において、
酵素による重合反応の開始用に特定の条件下でハイブリ
ダイゼーションの特異性を有するプローブである。
【0051】関係する技術における適用または使用に関
して、機能的に対応する生体高分子が、同一ではなくて
も、実質的に同じ役割を果たことができるならば、二つ
のヌクレオチド配列またはペプチド配列は、互いにまた
は基準の配列に対して等価もしくは誘導されたものと称
される;自然の可変性、特に変異が同定される種の自然
変異、もしくは相同な配列であるような誘導された可変
性の結果として得られた場合には、二つの配列は等価物
とされる。相同性に関しては以下に記載する。
【0052】変異性は、配列の自然または誘導された修
飾を意味し、特にヌクレオチド及び/又はヌクレオチド
フラグメントの置換及び/又は挿入及び/又は欠失、及
び/又は一端または両端における配列の伸長または短縮
を意味するものである:不自然な変異性は、遺伝子工学
技術によるもので、例えば、核酸の増幅用に選択された
変成または未変成(デジェネレート)合成プライマーの
選択によるものである;この多様性は、参照と見なされ
るあらゆる出発配列の修飾に明らかにすることができ、
前記参照配列に対する相同性の度合いで表すことができ
る。
【0053】相同性は、比較される二つのヌクレオチド
またはペプチドフラグメントが類似する度合いを特徴づ
ける;参照のヌクレオチドまたはペプチド配列と、ヌク
レオチドまたはペプチド配列を直接比較することによっ
て決定される類似性の割合によって測定される。
【0054】この類似の割合は、一方でSEQ ID N
O1〜SEQ ID NO9、SEQID NO39、S
EQ ID NO42およびSEQ ID NO43(MS
RV−1)に同定されたフラグメントと相同であり、他
方でSEQ ID NO10〜SEQ ID NO12およ
びSEQ ID NO40〜SEQ ID NO43(MS
RV−2)に同定されたフラグメントと相同である、本
発明の一部を構成するヌクレオチドフラグメント、さら
に一方でSEQ ID NO16〜SEQ IDNO26
およびSEQ ID NO31〜SEQ ID NO33並
びにSEQ ID NO47〜SEQ ID NO49に同
定されたプローブおよびプライマーと相同なプローブお
よびプライマー、および他方でSEQ ID NO13〜
SEQID NO15、SEQ ID NO27〜SEQ
ID NO30、SEQ IDNO34〜SEQ ID N
O37およびSEQ ID NO44〜SEQ ID NO
46に同定されたプローブおよびプライマーと相同なプ
ローブおよびプライマーに特に決定されており、例え
ば、以下に説明する工程に基づいてLM7PCおよびP
LI−2系から得られたMSRV−1ウイルスRNAの
フラグメントから得られた核酸の種々の一般的共通配列
の間に観察される類似性の最小の割合は、図2に記載さ
れた領域では67%である。
【0055】参照配列に等価のヌクレオチド配列を所有
するものであれば、どんなヌクレオチドフラグメント
も、等価もしくは参照配列から誘導されたものと称され
る;この定義に基づいて、以下のものが参照のヌクレオ
チドフラグメントに等価である: a)参照フラグメントに相補的なものと部分的にハイブ
リダイズすることができるフラグメント b)他の分類学上のグループを起源とする他のフラグメ
ントを用いたものより、参照フラグメントを用いた整列
が、より大なる数の同一の連続塩基の証明となるフラグ
メント c)種の天然の変異体から得られる、または得ることが
できるフラグメント d)参照フラグメントに適用された遺伝子工学技術から
得ることのできるフラグメント e)参照フラグメントにコードされたペプチドに相同ま
たは同一であるペプチドをコードする少なくとも8個の
連続したヌクレオチドを含むフラグメント、 f)少なくとも一つのモノマーの挿入、欠失または置
換、もしくはその一方または両方の端における伸長また
は減縮による参照フラグメントとは異なるフラグメン
ト;例えば、ポリペプチドをコードしないヌクレオチド
配列が、その一方または両方の端に位置する参照フラグ
メントに対応したフラグメント。
【0056】ポリペプチドは、特に少なくとも二つのア
ミノ酸のペプチド、特に人の介入によって、抽出され、
分離され、本質的に単離され、合成されたオリゴヌクレ
オチドまたはタンパク質、特に化学的合成によって、ま
たは組換え生物体で発現することによって得られたもの
を意味すると解する。
【0057】ヌクレオチドフラグメントに部分的にコー
ドされたポリペプチドは、前記ヌクレオチドフラグメン
トに含まれた少なくとも9個の連続したモノマーによっ
てコードされた少なくとも3個のアミノ酸を有するポリ
ペプチドを意味する。
【0058】極性、疎水性及び/又は塩基度及び/又は
酸度及び/又は中性度等の各物理化学的特性が実質的に
同一であれば、アミノ酸は他方のアミノ酸の類似体(ア
ナログ)と称する;しかして、ロイシンは、イソロイシ
ンの類似体である。
【0059】比較されるポリペプチドが、特に同じ抗原
性、免疫学的、酵素学的及び/又は分子認識特性等の同
じ特性を本質的に有するならば、等価または参照のポリ
ペプチドから誘導されたものと称する;特に以下に挙げ
るものは、参照のポリペプチドに等価である: a)少なくとも一つのアミノ酸が、類似のアミノ酸によ
って置換された配列を有するポリペプチド、 b)前記参照ポリペプチド及び/又は前記ポリペプチド
をコードするヌクレオチドフラグメントの、自然または
誘導された変異によって得られた等価のペプチド配列を
有するポリペプチド c)前記参照ポリペプチドのミモトープ(mimotope)、 d)一つ以上のアミノ酸が、L型から、逆のD型に置換
されたポリペプチド、 e)対応する親のペプチド(そのペプチド鎖にNH−C
O結合を含まない)のペプチド鎖の少なくとも一つのC
O−NH結合、さらに有利的には全てのCO−NH結合
を一つ(あるいはそれ以上)のNH−CO結合で置き換
えたポリペプチド、 f)対応する親のペプチド(そのペプチド鎖にNH−C
O結合を含まない)のペプチド鎖の少なくとも一つのC
O−NH結合、さらに有利的には全てのCO−NH結合
を一つ(あるいはそれ以上)のNH−CO結合で置き換
えたポリペプチドであって、各アミノアシル残基のキラ
リティーは、一つ以上の上述のCO−NH結合に関わる
と否とによらず、前記親ペプチドを構成する対応するア
ミノアシル残基に対して保存もしくは逆転され、このペ
プチドの型の化合物は、イムノレトロイド(immunoretro
ids)としても意味される、 g)配列に、例えば、アミン基のアセチル化、チオール
基のカルボキシル化、カルボキシル基のエステル化等の
アミノ酸の側鎖の修飾が導入されたポリペプチド、 h)配列内の一つ以上のペプチド結合が、例えばcar
ba、retro、inverso、retro−in
verso、還元されたおよびメチレンオキシ結合等で
修飾されたポリペプチド、 i)その少なくとも一つの抗原が、参照のポリペプチド
の抗原で認識されるポリペプチド。
【0060】本発明では、比較された二つのペプチドフ
ラグメントの相同性を特徴づける類似性の割合が、少な
くとも50%、好ましくは少なくとも70%である。
【0061】逆転写酵素活性を有するウイルスは、遺伝
的にRNAおよびDNAの形態で同様に特徴づけられる
ことから、ウイルスのDNAおよびRNAの両方を、逆
転写酵素活性(MSRV−1)等を有するウイルスに係
る配列を決めるために調べる。
【0062】病原性及び/又は感染性の作因(MSR
V)−2が、感染した細胞のDNAとRNAの両方に検
出されることから、DNAまたはRNAの形態にも特徴
づけられる。
【0063】“第一ヌクレオチド配列”等の、本明細書
および請求の範囲に用いられた順序表現は、特別な順序
を表すためのものではなく、本発明をより明確に記載す
るためのものである。
【0064】添付された図面を参照して記載された以下
の詳細な説明により、本発明をよりよく理解することが
できる。
【0065】図1は、Shihの工程(8)に従ってL
M7培養物から得られたMSRV−2A型の配列を示
す;この配列は、SEQ ID NO10に同定されてい
る。
【0066】図2は、LM7PCおよびPLI−2系統
を起源とするウイルスDNAから、“pol”領域にお
いてPCR技術で増幅されたMSRV−1B配列の一般
的な核酸の共通配列を示し、SEQ ID NO3、SE
Q ID NO4、SEQ ID NO5およびSEQ I
D NO6に同定され、増幅プライマーと共通に一致す
るものはSEQ ID NO7を有する。
【0067】図3は、Shih(8)によって記載され
た“pol”領域におけるPCRによって得られたMS
RV−1B型の配列の系統樹を示す。
【0068】図4は、各MSRV−1B/“PCR p
ol”型のファミリーに対する機能的な読み枠の定義を
与えるもので、前記ファミリーA〜Dは、それぞれ図2
記載のSEQ ID NO3、SEQ ID NO4、SE
Q ID NO5及びSEQID NO6のヌクレオチド
配列によって与えられたものである。
【0069】図5は、MSRV−2B配列の共通配列の
例を与えるもので、SEQ ID NO11に同定されて
いる。
【0070】図6は、クローンPSJ17のヌクレオチ
ド配列を示す(SEQ ID NO9)。
【0071】図7は、M003−P004と称されるク
ローンのヌクレオチド配列SEQID NO8を示す。
【0072】図8は、クローンF11−1のヌクレオチ
ド配列SEQ ID NO2を示し、プライマー領域の二
つの矢印の間に位置する部分は、F11−1のクローニ
ングに用いられたプライマーの選択によって負わされた
可変性に対応している;同図には、アミノ酸への翻訳が
示されている。
【0073】図9は、ヌクレオチド配列SEQ ID N
O1、およびSEQ ID NO1の可能な機能的読み枠
をアミノ酸で示しており、同図には、レトロウイルスの
逆転写酵素の共通配列に下線が施されている。
【0074】図10は、MSRV2EL1と称されるク
ローンのヌクレオチド配列SEQID NO12を示
す。
【0075】図11、図12および図13は、連続した
3つの図11/24〜13/24からなり、6つの可能
な読み枠に従って、プライマーSEQ ID NO13を
含むSEQ ID NO12のアミノ酸への翻訳を示す。
【0076】図14は、MSRV2−EL1配列(SE
Q ID NO12)のMSRV2−A配列(SEQ I
D NO10)の並びを示し、SEQ ID NO13
(クローニングの尾から分離されたもの)に同定された
プライマーのハイブリダイゼーション領域が四角で囲ま
れており、SEQ ID NO14に同定されたプライマ
ーのハイブリダイゼーション領域が、[]の間に示され
ている。
【0077】図15は、実施例7に記載するように、慢
性関節リウマチの関節流体(articular fluids)の細胞の
培養の上清に存在する感染性および/または病原性の作
因の平衡点まで沈降させたスクロース勾配の画分におけ
る、実施例7に定義された条件下での逆転写酵素活性の
測定を示すものであり、曲線は、勾配の種々の画分にお
ける逆転写酵素活性の変化を示す。この活性は、Y軸上
にDPM(単位分当たりの崩壊)で示され、X軸は増加
する密度に従った(画分1から10)勾配に回収された
画分を示す。
【0078】図16は、A、BおよびCに分けられてお
り、Aでは、SEQ ID NO39に同定され、実施例
9に定義された条件下でRAの試料に得られたクローン
“MSRV−1polPR”の配列;BおよびCでは、
MS源の試料で得られたレトロウイルスMSRV−1の
配列に対応する、SEQ ID NO1およびSEQID
NO6を有するこのクローンの配列の並びを示す。
【0079】図17は、A、BおよびCに分けられてお
り、Aでは、SEQ ID NO40に同定され、実施例
9に定義された条件下でRAの試料で得られたクローン
“MSRV2sPR”の配列;BおよびCでは、MS源
の試料で得られた感染性の作因MSRV−2の配列に対
応する、SEQ ID NO10およびSEQ ID NO
12を有するこのクローンの配列の並びを示す。
【0080】図18は、実施例10に定義された条件下
で、RAの関節流体の細胞を用いて得られた、SEQ
ID NO41に同定されたクローンMSRV2cPR
の配列を示す。
【0081】図19は、RAの関節流体の細胞を用いて
得られた、SEQ ID NO41に同定されたクローン
MSRV2cPRの配列を示し、MS源の試料で得られ
た感染性の作因MSRV−2の配列に対応する、SEQ
ID NO10を備えたクローンの配列の末端部(65
4−705)の並びである。
【0082】図20および図21は、RAの関節流体の
細胞を用いて得られた、SEQ ID NO41に同定さ
れたクローンMSRV2cPRの配列を示し、MS源の
試料で得られた感染性の作因MSRV−2の配列に対応
する、SEQ ID NO12を備えたクローンの配列の
並びである。
【0083】図22は、RAの関節流体を用いて得られ
た、SEQ ID NO42に同定されたクローンMSR
V1nPRの配列を示す。
【0084】図23および図24は、RAの関節流体の
細胞を用いて得られた、SEQ ID NO43に同定さ
れたクローンMSRV1nPRの配列を示し、MS源の
試料を用いて得られたレトロウイルスMSRV−1の配
列に対応する、SEQ ID NO1を備えたクローンの
配列の並びである。
【0085】
【実施例】
実施例1:LM7系統の細胞培養から精製された感染性
の作因の調製におけるRNA依存性DNAポリメラーゼ
の遺伝子の保存領域を増幅することによるMSRV−2
Aと称されるMSRV−2クローンの調製
【0086】分子的な試みは、外因性および内在性のレ
トロウイルス、またはB型肝炎ウイルス等の逆転写酵素
(RT)活性を有する酵素をコードするウイルスのpo
l遺伝子、そして疑うまでもなく、RNA依存DNAポ
リメラーゼの遺伝子、もしくは使用された増幅プライマ
ーによって定義された領域に十分な配列の相同性を示す
酵素の遺伝子の比較的保存された領域を増幅することが
可能なPCR技術(8)を用いることに本領がある。こ
のPCR技術は、それまで−80℃に冷凍されていた原
型のLM7培養物(7)の上清から、工程(14)に基
づいて得られた感染性の作因の精製された調製物から抽
出された核酸に対して使用された。LM7様のRT活性
のピークを含む画分を、グアニジンチオシアナートを含
む一体積のバッファーに取り込み(15)、核酸をP.
Chomzynskiによって記載された技術に基づい
て抽出するまで−80℃に保存した(15)。
【0087】PCR反応の前に、製造者の説明に従っ
て、最も近いログファクターに対する、試料中のRNA
の量の近似値に基づいて、“cDNA合成システムプラ
ス”キット(Amersham)を用いた、いわゆる
“ランダム”プライマー(混合されたヘキサヌクレオチ
ド)で、試料のRNAを相補的DNA(cDNA)に翻
訳した。
【0088】cDNAのPCR増幅後に得られたDNA
を、TAクローニングキット(British Biotechnolog
y)を用いてプラスミドに挿入した。2μlのDNA溶
液を、5μlの無菌蒸留水、1μlの10倍濃縮された
リゲーションバッファー“10x リゲーションバッフ
ァー”、2μlの“pCRTMベクター”(25ng/m
l)および1μlの“TA DNAリガーゼ”と混合し
た。この混合物を、12℃で一晩インキュベートした。
以下の工程は、TAクローニングキットの説明に従って
行った。操作の最後に、培養し、かついわゆる“ミニプ
レップ(miniprep)”操作(16)によって取り込まれ
たプラスミドの抽出を行うために、組換えられたバクテ
リアの白色のコロニーを取り出した。各組換えコロニー
から抽出されたプラスミドを、適当な制限酵素で切断
し、アガロースゲルで分析した。“TAクローニングキ
ット”のクローニングプラスミドに存在するSp6プロ
モーターに相補的なプライマーとハイブリダイゼーショ
ンさせた後に、ゲルをエチジウムブロミドに浸して紫外
線照射下で検出された挿入物を所有するプラスミドを、
挿入物の配列決定のために選択した。次いで、配列決定
の前の反応を、シークエンシングキット“プリズム・レ
ディー・リアクション・キット・ダイ・デオキシターミ
ネーター・サイクル・シークエンシング・キット”(Ap
plied Biosystemsの照合番号401384)の使用に推
奨された方法によって行い、自動配列決定をApplied Bi
osystemsの“オートマティック・シークエンサー”モデ
ル373A装置で、製造者の説明に従って行った。
【0089】得られた配列を、核酸配列のコンピュータ
ー化されたデータバンク、ジーンバンクで、マックベク
ターおよびジーンワークスといったソフトウエアを用い
て分析し、核酸配列の読み枠から推定されるアミノ酸配
列をスイスプロット(SwissProt)で分析した。溶解さ
れたLM7の上清を起源とするウイルス試料から得られ
たスクロース勾配で逆転写酵素活性のピークで精製され
た配列の分析は、予想される“pol”領域において既
知のレトロウイルスと部分的に相同性を示す他の配列の
個々が表現する範囲(常に5%より小さいか、希に10
%)と比べて、クローンの大半を示した(約42%のク
ローン)。このクローンは、MSRV2−Aと称され、
SEQ ID NO10に同定された(図1参照)。PC
Rプライマーの間の増幅された領域は、SEQ ID N
O11(図5参照)に同定された、対応する配列MSR
V2−Bと相同であり、実施例2に記載されている。P
CRプライマーに位置する配列に見られる違いは、種々
の技術的な条件下で用いられた、混合物の形態の退化プ
ライマーの使用によって説明される。ジーンバンクデー
タバンクの疑問は、同じ配列または十分な相同性を表す
配列を示すことができなかった。
【0090】この配列は、図1に示されている。図1に
示されたこの配列は、末端に二つのPCRプライマーを
有する枠に読み取り枠を有するが、これらのプライマー
間の予想された領域における既知のレトロウイルスの配
列のセットより短い。下流プライマーに先行する配列が
あるが、上流プライマーの配列の後に、対応するレトロ
ウイルスの配列(8)に関して、45塩基対の欠如(1
5アミノ酸)が観察された。しかしながら、読み枠はオ
ープンであって、プライマーを含む全体の配列を妨害す
るものではなく、推定されるアミノ酸配列は、既知のレ
トロウイルスの対応する領域と十分な相同性を示す。P
CRプライマーの内側の配列において、レトロウイルス
および逆転写酵素活性(8)を有する既知のウイルスの
pol領域に通常かなりよく保存されているアミノ酸、
Glu、Arg、Gln、ProおよびAspが、新規
配列の読み枠に正しい配置で保存されている。
【0091】最後に、この配列が、データバンクに既に
記載されたレトロウイルスの配列と十分に異なることか
ら、MSRV−2Aと称される新規の感染性及び/又は
病原性の作因に属する配列であると提唱することができ
る。得られた配列の分析に基づいて、この作因は、原則
としてはレトロウイルスに係るものであるが、この配列
を得るために用いた技術から、例えばB型肝炎ウイル
ス、HBV(8)のように、逆転写酵素活性を付随的に
備えた酵素をコードするゲノムを備えたDNAを含むウ
イルスであるかもしれない。さらに、PCR増幅技術に
用いられた退化プライマーのランダムな性質は、予期せ
ぬ配列の相同性または関連する酵素の遺伝子の保存され
た部位により、原核または真核の病原性及び/又は共感
染性(co-infective)の作因(原生生物)を起源とする核
酸の増幅を非常によく行うことができる。
【0092】実施例2:LM7PCおよびPLI−2系
統を起源とするビリオン調製物のレトロウイルスの保存
されたpol領域の“重ね合わせ(NESTED)”PCR増
幅による、レトロウイルスMSRV−1および共感染性
の作因MSRV2をそれぞれ定義づける、MSRV−1
BおよびMSRV−2Bと称されるクローンの調製
【0093】Shih(8)によって公開された技術か
ら誘導されたPCR技術を使用した。この技術は、DN
アーゼで反応媒体の全ての構成要素を処理することによ
りわずかな混入DNAの全てを除去することができる。
付随的に、異なるがオーバーラップするプライマーを二
つの連続したPCR増幅サイクルに用いることにより、
始めに少量であるとともに、RNAにおけるDNアーゼ
の妨害作用が働くことによって試料中でさらに減少した
RNA量から合成されたcDNAを増幅する機会を増す
ことができる。実際に、DNアーゼは、85℃で10分
間熱して、試料中に残ったこの酵素が不活性化する前に
全ての少量の混入DNAを除去することができるような
過剰な活性の条件下で用いられる。Shih(8)によ
って記載されたPCR技術のこの変形を、一方でPLI
−2系統(ECACC No.92072201)で生
成された“POL−2”単離物(ECACC No.V
92072202)、および一方でMS7PC系統(E
CACC No.93010817)で生成されたMS
7PG単離物(ECACC No.V9301081
6)からH.Perron(14)によって記載された
技術に基づいてスクロース勾配で精製された感染性粒子
の画分の核酸から合成されたcDNAに用いた。これら
の培養物は、国際特許公開WO93/20188および
WO93/20189の主題をなす方法に基づいて得ら
れた。
【0094】TAクローニングキットを用いて上記技術
によって増幅した生成物をクローニングし、実施例1に
記載したオートマティック・シークエンサーを用いて配
列分析を行った後に、最新の利用可能なバージョンのジ
ーンバンクデータバンクでジーンワークスソフトウエア
を用いて配列を分析した。
【0095】上記の試料からクローン化され、配列決定
された配列は、特に二つの型の配列に対応する:クロー
ンの大半(PLI−2培養物のPOL−2単離物を起源
とするクローンの55%、およびLM7PC培養物のM
S7PG単離物を起源とするクローンの67%)に見ら
れる第一の型の配列は、ERV−9またはHSERV−
9と称される内在性ヒトレトロウイルスに似ているが別
の“pol”配列のファミリーに対応しており、第二の
型の配列は、前にMSRV−2と称された感染性及び/
又は病原性の作因に帰する配列に非常に強い相同性を有
する配列に対応する。
【0096】クローンの大半を示す第一の型の配列は、
配列の可変性が、配列の4つのサブファミリーを定義す
ることができる配列からなる。HIV−1レトロウイル
ス(17)でよく知られているように、同じレトロウイ
ルスを起源とする類似の種である、あるいは生産細胞内
で共制御されたいくつかの内在性プロウイルスへの障害
となった結果であると見なすことができるため、これら
のサブファミリーは互いに十分に似ている。これらの多
かれ少なかれ不完全な内在性の構成要素は、内在性レト
ロウイルスの同一のファミリーに属することから(1
8)、複製し得るプロウイルスによって生成される同一
の制御シグナルに敏感である。内在性レトロウイルスの
この新規のファミリー、もしくは、類似の種の世代を培
養物中に得ることができ、以下の共通配列を含むレトロ
ウイルスのこの新規の種は、MSRV−1Bと称され
る。
【0097】図2は、この実験で配列決定された種々の
MSRV−1Bの配列の一般的な共通配列を示してお
り、これらの配列は、それぞれSEQ ID NO3、S
EQID NO4、SEQ ID NO5およびSEQ I
D NO6に同定されている。これらの配列はジーンバ
ンク(商標)データベースにX57147およびM37
638に示されたHSERV9配列と70%〜88%の
範囲の核酸の相同性を示す。これらの配列の系統樹は、
図3に示されている。この図において、サブファミリー
A、B、CおよびDは、MS7PGおよびPOL−2単
離物から精製されたビリオンの純粋なRNA試料におい
て、繰り返し行われた類似の実験で優勢になった配列を
示している。これらの配列のファミリーから、おそらく
は外因性のレトロウイルスMSRV−1Bの種々の類似
の種、もしくは外因性のレトロウイルスMSRV−1B
の異なるサブファミリーを表す4つの“共通”核酸配列
が定義される。これらの代表的な共通配列は、アミノ酸
への翻訳とともに図4に示されている。機能的な読み枠
は、これらのMSRV−1B配列の各サブファミリーに
対して存在し、機能的な読み取り枠が、それぞれの場合
において、核酸配列の下の二行目に示されたアミノ酸配
列に対応しているのがわかる。SEQ IDNO7に同
定され、“pol”領域におけるPCR技術によって得
られたMSRV−1B配列の一般的な共通部分は、図2
に示されている。
【0098】配列決定されたクローンの大半を示す第二
の型の配列は、図5に図示された配列MSRV−2Bに
示され、SEQ ID NO11に同定されている。PC
Rプライマー間の増幅された領域は、実施例1に記載さ
れた、PCRプライマー間のMSRV2−A配列(図1
のSEQ ID NO10)と相同である。PCRプライ
マーに対応する配列に観察される違いは、種々の技術条
件下で用いられた混合形態における退化プライマーの使
用により説明される。
【0099】配列MSRV−2A(SEQ ID NO1
0)とMSRV−2B(SEQ ID NO11)とは、
明らかに相同、または等価でさえあり、同じ生物体から
誘導されたものであると共に、データバンクに既に記載
されたレトロウイルスの配列とは十分に異なるため、こ
の配列領域は、MSRV−2と称される新規の感染性の
作因に属すると考えられる。この感染性の作因は、原則
としては、得られた第一の配列の分析に基づいて、レト
ロウイルスに係るものであるが、この配列を得るために
用いた技術から、例えばB型肝炎ウイルス、HBV
(8)のように、逆転写酵素活性を付随的に備えた酵素
をコードするゲノムを備えたDNAウイルスであるかも
しれない。さらに、このPCR増幅技術に用いられた退
化プライマーのランダムな性質は、予期せぬ配列の相同
性または関連する酵素の遺伝子に保存された部位によ
り、原核または真核の病原性及び/又は共感染性の作因
(原生生物)を起源とする核酸の増幅を非常によく行う
ことができる。
【0100】実施例3:PLI−2系から得られたビリ
オン調製物と内在性逆転写酵素を反応させることによ
る、レトロウイルスMSRV−1を定義するクローンP
SJ17の調製
【0101】この試みは、これと同じ単離物に存在する
逆転写酵素活性を用いて、単離物中のおそらくはレトロ
ウイルスRNAから逆転写されたDNA配列を得ること
を意図したものである。この逆転写酵素活性は、理論的
には、プライマーtRNAに結合したレトロウイルスR
NAの存在下、もしくはレトロウイルス粒子(19)で
既に逆転写された短い鎖のDNAとハイブリダイズした
ときのみに機能することができる。しかして、細胞性核
酸が混入した物質中の特定のレトロウイルス配列の調製
は、ウイルスの逆転写酵素活性でウイルスRNAを特定
の酵素的増幅することにより、作者らによって最適化さ
れた。このため、作者らは、ウイルスに含まれるRNA
の逆転写のこの酵素活性が、in vitroで効果的
になる、特別な物理化学的条件を決定した。これらの条
件は、以下に示した工程の技術的記載に対応する(内在
性RT反応、精製、クローニングおよび配列決定)。
【0102】分子的な試みは、PLI−2系統の培養物
の上清から得られた濃縮されてはいるが未精製のビリオ
ンの調製物を用いることに本領があり、調製は以下の方
法に基づくものである:培養物の上清を毎週2度回収
し、細胞の破片を除くために10000rpmで30分
間予備遠心し、−80℃で冷凍するか、以下の工程に用
いる。新鮮もしくは解凍された上清を、4℃、2時間、
100000g(またはタイプ45TのLKB−HIT
ACHIローターで30000rpm)で30%PBS
−グリセロールの緩衝剤に遠心する。上清を除去した
後、沈澱物を少量のPBSにとり、濃縮されてはいるが
未精製のビリオンの画分を構成する。濃縮されてはいる
が未精製のウイルス試料を、以下に記載するように、い
わゆる内在性逆転写酵素反応を行うために使用した。上
記の工程に基づいて精製され、約1−5百万dpmの逆
転写酵素活性を含む200μlのビリオンを、液相が現
れるまで37℃で溶解し、氷上に移した。5倍に濃縮さ
れたバッファーを以下の組成で調製した:Tris−H
Cl pH8.2,500mM;NaCl 75mM;M
gCl2 25mM;DTT 75mMおよび0.10%
のNP40。100μlの5Xバッファー+25μlの
dATPの100mM溶液+25μlのdTTPの10
0mM溶液+25μlのdGTPの100mM溶液+2
5μlのdCTPの100mM溶液+100μlの滅菌
蒸留水+200μlのPBS中のビリオンの懸濁液(R
T活性は5百万DPM)を混合し、42℃で3時間イン
キュベートした。インキュベーション後、反応混合物
を、バッファー化されたフェノール/クロロホルム/イ
ソアミルアルコール混合物(Sigma、照合番号P3
803)に直接添加し;水相を回収し、一定量の滅菌蒸
留水を有機相に加えて残留した核酸物質を再抽出する。
回収された水相を合わせて、3Mの酢酸ナトリウムpH
5.2を1/10体積+2体積のエタノール+1μlの
グリコーゲン(Boehringer-Mannheim 参照番号9013
93)を添加して、含まれている核酸を沈降させ、この
試料を−20℃で4時間または+4℃で一晩放置する。
遠心後に得られた沈澱物を、70%エタノールで洗浄
し、60mlの蒸留水に再懸濁した。この反応生成物
を、以下に記載した工程に基づいて精製、クローン化お
よび配列決定した:端部に対を形成していないアデニン
を備えた平滑末端DNAを生成した:“埋立”反応を最
初に行った:予め精製された25μlのDNA溶液を、
等モルのdATP+dGTP+dTTP+dCTPを含
有する2μlの2.5mM溶液/1μlのT4DNAポ
リメラーゼ(Boehringer-Mannheim 参照番号10047
86)/5μlの10X“制限酵素用インキュベーショ
ンバッファー”(Boehringer-Mannheim 参照番号141
7975)/1μlの1%ウシ血漿アルブミン溶液/1
6μlの滅菌蒸留水と混合した。この混合物を、11℃
で20分間インキュベートした。この混合物に50μl
のTEバッファーと1μlのグリコーゲン(Boehringer
-Mannheim 参照番号901393)を添加し、核酸をフ
ェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(Si
gma、照合番号P3803)で抽出し、上述のように
酢酸ナトリウムで沈澱させた。遠心後のDNA沈澱物
を、10μlの10mM TrisバッファーpH7.
5に再懸濁した。5μlのこの懸濁物を、20μlの5
X Taq DNAバッファー、20μlの5mM dA
TP、1μl(5U)のTaq DNAポリメラーゼ
(AmplitaqTM)および54μlの滅菌蒸留水と
混合した。この混合物を、溶液の表面上に油膜を張った
状態で75℃で2時間インキュベートした。インキュベ
ーション後に油膜下の水溶液に懸濁されているDNA
を、上述のようにして沈澱させ、2μlの滅菌蒸留水に
再懸濁した。得られたDNAを、TAクローニングキッ
TMを用いてプラスミドに挿入した。2μlのDNA溶
液を、5μlの滅菌蒸留水、1μlの10倍に濃縮され
たリゲーションバッファー“10Xリゲーションバッフ
ァー”、2μlの“pCRTM ベクター”(25ng/
ml)および1μlの“TA DNAリガーゼ”と混合
した。この混合物を、12℃で一晩インキュベートし
た。以下の段階を、TAクローニングキット(British
Biotechnology)の説明に従って行った。操作の終わり
に、培養し、かついわゆる“ミニプレップ(minipre
p)”操作(16)に基づいて取り込まれたプラスミド
の抽出を行うために、組換えられたバクテリアの白色の
コロニーを回収した。各組換えコロニーから抽出された
プラスミドを、適当な制限酵素で切断し、アガロースゲ
ルで分析した。TAクローニングキットのクローニング
プラスミドに存在するSp6プロモーターに相補的なプ
ライマーとハイブリダイゼーションさせた後に、ゲルを
エチジウムブロミドに浸して、紫外線照射下で検出され
た挿入物を所有するプラスミドを、挿入物の配列決定の
ために選択した。次いで、配列決定の前の反応を、“プ
リズム・レディー・リアクション・キット・ダイ・デオ
キシターミネーター・サイクル・シークエンシング・キ
ット”(Applied Biosystems、照合番号401384)
の使用に推奨された方法によって行い、自動配列決定を
Applied Biosystemsの“オートマティック・シークエン
サー,モデル373A”装置で、製造者の説明に従って
行った。
【0103】反応混合物中に存在するDNAフラグメン
トからクローン化された配列のコンピューター化された
データバンクにおける識別により、レトロウイルス型の
配列が示された。対応するクローンPSJ17が、完全
に配列決定され、図8に示すSEQ ID NO9に同定
され、得られた配列をデータバンク、最新の“ジーンバ
ンク”で“ジーンワークス”ソフトウエアを用いて分析
した。上述の配列は、データバンクの分析からは見いだ
すことができなかった。ある既知のレトロウイルスの構
成要素と、部分的のみの相同性が見いだされた。最も使
用できる比較的相同性は、参考文献(20)に基づい
て、ERV−9、またはHSERV−9と称される内在
性レトロウイルスと関連している。
【0104】実施例4:クローン“POL MSRV−
1B”によって定義された5’領域とクローンPSJ1
7によって定義された3’領域との間に含まれる核酸配
列のPCR増幅
【0105】5種のオリゴヌクレオチド、M001、M
002−A、M003−BCD、P004およびP00
5を、精製されたPOL−2ウイルスを起源とするRN
Aを増幅するために定義した。基準対照反応を、混入物
の存在をチェックするために行った(水での反応)。増
幅は、実施例2に記載した工程に従うRT−PCR段階
からなり、次いで欧州特許公開第0569272号公報
に記載のPCR工程に基づく“重ね合わせ”PCRを行
う。最初のRT−PCRサイクルにおいて、プライマー
M001およびP004またはP005を用いた。第二
のPCRサイクルにおいて、プライマーM002−Aま
たはM003−BCDおよびプライマーP004を用い
た。プライマーは、以下のように配置する。
【表1】
【0106】これらの組成物は、以下の通りである。
【化1】
【0107】得られた、M003−P004と称される
“重ね合わせ”増幅産物は図7に示され、これはSEQ
ID NO8に対応する。
【0108】実施例5:逆転写酵素活性のピークで精製
されたウイルス試料における、既に同定された配列を用
いたMSRV−1レトロウイルスゲノムの一部の増幅お
よびクローニング
【0109】Frohman(21)によって公開され
た技術から導かれたPCR技術を用いた。この誘導され
た技術は、増幅されるゲノムの3’末端における特定の
プライマーを用いて、分析されるゲノムの5’領域への
配列の伸長を可能にする。この変形した技術は、上記の
ように精製されたビリオンの画分に使用される製品
“5'−AmpliFINDERTM RACE Kit”
を提供する会社Clontech Laborator
ies Inc.,(Palo−AltoCalifo
rnia,USA)の文献に記載されている。
【0110】cDNAの合成およびPCR増幅用のキッ
トプロトコルで用いられた特定の3’プライマーは、そ
れぞれ以下のMSRV−1配列に相補的である:
【化2】
【0111】PCRに由来する生成物は、従来の方法
(16)に基づくアガロースゲルで精製した後に、10
mlの蒸留水に再懸濁した。Taqポリメラーゼの特徴
の一つは、二つのDNA鎖のそれぞれの3’末端にアデ
ニンを添加することであるため、得られたDNAをTA
クローニングTMキット(British Biotechnology)を用
いてプラスミドに直接挿入した。2μlのDNA溶液
を、5μlの滅菌蒸留水、1μlの10倍に濃縮された
リゲーションバッファー“10Xリゲーションバッファ
ー”、2μlの“pCRTM ベクター”(25ng/m
l)および1μlの“TA DNAリガーゼ”と混合し
た。この混合物を、12℃で一晩インキュベートした。
以下の段階を、TAクローニングキット(British Biot
echnology)の説明に従って行った。操作の終わりに、
培養し、かついわゆる“ミニプレップ”操作(16)に
基づいて取り込まれたプラスミドの抽出を行うために、
組換えられたバクテリアの白色のコロニーを選択した。
各組換えコロニーからのプラスミド調製物を、適当な制
限酵素で切断し、アガロースゲルで分析した。TAクロ
ーニングキットのクローニングプラスミドに存在するS
p6プロモーターの相補的なプライマーとハイブリダイ
ゼーションさせた後に、挿入物の配列決定用に、ゲルを
エチジウムブロミドに浸して紫外線照射下で検出された
挿入物を所有するプラスミドを選択した。次いで、配列
決定の前の反応を、“プリズム・レディー・リアクショ
ン・キット・ダイ・デオキシターミネーター・サイクル
・シークエンシング・キット”(Applied Biosystems、
照合番号401384)の使用に推奨された方法によっ
て行い、自動配列決定をApplied Biosystemsの“モデル
373Aオートマティック・シークエンサー”装置で、
製造者の説明に従って行った。
【0112】この技術を、一方のPLI−2系統によっ
て生成された“POL−2”単離物、および一方のLM
7PC系統によって生成されたMS7GP単離物から、
スクロースで以下に記載するように精製されたビリオン
の二つの画分に最初に適用した:培養物の上清を毎週2
度回収し、細胞の破片を除くために10000rpmで
30分間予備遠心し、−80℃で冷凍するか、以下の工
程に用いる。新鮮もしくは解凍された上清を、4℃、2
時間、100000g(またはタイプ45TLKB−H
ITACHIローターで30000rpm)で30%P
BS−グリセロールの緩衝剤に遠心する。上清を除去し
た後、沈澱物を少量のPBSにとり、濃縮されてはいる
が未精製のビリオンの画分を構成する。濃縮されたウイ
ルスを、滅菌されたPBSバッファー(15〜50%
重量/重量)におけるスクロース勾配に適用し、カップ
を具備したローターで+4℃、12時間35000rp
m(100000g)で超遠心した。10個の画分を回
収し、H.Perron(7)に記載された技術に基づ
いて逆転写酵素活性を検定するために、ホモジェナイゼ
ーション後に各画分から20μlを取り出した。“LM
7型の”RT活性のピークを含む画分を滅菌したPBS
に希釈し、ウイルス粒子を沈澱させるために35000
rpm(100000g)で1時間超遠心した。得られ
た精製されたビリオンの沈澱物を、RNAの抽出に適し
た少量のバッファーに取り込む。上述のcDNA合成反
応を、精製された細胞外のビリオンから抽出されたこの
RNAに対して行った。上述の技術に係るPCR増幅
は、クローンF1−11を得ることを可能にし、SEQ
ID NO2に同定されたこのクローンの配列が、図8
に示されている。
【0113】このクローンは、図9に示したように、以
前に配列決定された種々のクローンで、MSRV−1レ
トロウイルスの“pol”遺伝子を表す領域を定義する
ことができる。SEQ ID NO1と称されるこの配列
は、その端部が重複する種々のクローンから、全体の読
み枠を人為的に妨げる、プライマーおよび増幅産物に結
合した人為産物の調節もしくはクローニング技術によっ
て再構成される。
【0114】図9では、アミノ酸への翻訳と共に、可能
な読み枠が核酸配列の下に示されている。
【0115】実施例6:MSRV−2で感染した培養物
における、既に同定された配列を用いた一部のMSRV
−2ゲノムの捕捉、増幅およびクローニング
【0116】H.Perron(7)によって記載され
たものと類似する“LM7型の”逆転写酵素活性を発現
する細胞培養物の上清を、数週間定期的に回収し、10
%のグリセロールを添加して−80℃のディープフリー
ザー(deep-freezer)に保存した。上清を解凍し、超遠心
で感染粒子を濃縮し、かつスクロース勾配で平衡点まで
遠心して精製した;次いで逆転写酵素活性を、H.Pe
rronによって記載された方法(14)に基づき、勾
配で回収された種々の画分で測定した。
【0117】RNAの精製を意図した工程(15)に基
づいて核酸を抽出するために、逆転写酵素活性のピーク
を示す異なる画分を集めたが、抽出された核酸は、DN
アーゼで処理しなかった。Shih(8)によって記載
された技術から誘導されたPCR増幅を、欧州特許公開
第0569272号公報記載のRNA増幅方法に基づい
てDNアーゼ非処理の核酸試料に直接行った。その全体
量は、100μlで、200ngのRNA、1μlのR
NAガード、およびShih(8)によって記載された
直接(DNA)のPCRに使用されるものと同じ33μ
molのプライマーの混合物(MOP)を含有し、0.
25mMの各dNTP、10μlの10Xバッファー、
2.5uのTaq酵素および0.4μlのRT酵素(R
T−AMV;10u)を試料に添加する。増幅サイクル
は、以下のようにして行われる:RNAの変性65℃/
10分、cDNAの合成50℃/8分、次いでサイクル
は、Shih(8)によって記載されたPCRと同じで
ある。対照基準の反応を、混入物が入っていないことを
チェックするために行った(水における反応)。精製物
を10%アクリルアミドゲルで分析した。
【0118】次いで、RT−PCRによって増幅された
試料を、実施例1記載の技術に基づいてクローン化およ
び配列決定した。
【0119】RT−PCR生成物から配列決定されたク
ローンの大半は、実施例1および2に記載したようにM
SRV−2A配列およびその等価物のMSRV−2Bに
相当する。
【0120】さらに、人為的な配列を除去した後で、配
列決定された他のクローンは、実施例1および2に記載
されたMSRV−1タイプの配列に対応することがわか
る。
【0121】少なくとも一部が逆転写酵素活性に関わ
る、感染性粒子を含むこれらの精製された画分に由来す
るこの核酸物質に存在する配列を確認した後、残りの核
酸物質を、実施例1および2に同定および記載したMS
RV2配列を有する核酸の特定の取り込みを行うために
使用した。
【0122】前の段階において、MSRV2配列を有す
る遺伝的物質を、単一のプライマーを用いて50サイク
ルの単一方向の(unidirectional)PCR技術によって増
幅した。このプライマーは、3’末端でビオチン分子と
結合し、3’から5’への一方向増幅を行うことがで
き、SEQ ID NO38に同定された以下の配列に対
応する。
【化3】
【0123】その後、アビジンと結合したマグネチック
ビーズ(Dynabeads)を含む溶液で、製品(D
ynal)の説明書に従って捕捉し、ビオチンに結合し
ていない核酸を除去できるような温度で一連の洗浄を行
い、3’における特定のプライマーと、不規則な配列を
有する10塩基(10mer)のオリゴヌクレオチドの
溶液によって与えられる5’末端におけるプライマーを
用いてPCRをこれらの洗浄されたビーズに直接行っ
た。
【0124】3’から5’の向きに配向された特定の増
幅プライマーは、SEQ ID NO13に同定された配
列に相当する。
【化4】
【0125】これらのプライマーを用いて35℃で40
サイクル以上行ったPCRは、第一のPCR段階で特別
にビオチン化され、Dynabeadsのビーズに捕捉
された遺伝物質を増幅することができた。実施例1記載
の技術に基づいて、前記第二のPCR段階によって増幅
されたDNAの“TAクローニング”キット用いたクロ
ーニングおよび組換えクローニングの配列決定を行い、
748塩基対の配列が得られた。この核酸配列SEQ
ID NO12は、図10に示されている。この伸長さ
れた配列を、後にMSRV−2EL1と称する。
【0126】プライマーSEQ ID NO13に相補的
な逆の配列が3’端に存在し、図10において四角で囲
まれている。このプライマーの上流に、MSRV−2A
およびMSRV−2Bクローンに既に同定された配列が
見られる。
【0127】6つの可能な読み枠に基づいたこの配列の
アミノ酸への翻訳は、図11、図12および図13に示
されている。
【0128】MSRV−2EL1配列(SEQ ID N
O12)でのMSRV2−A配列(SEQ ID NO1
0)の整列を図14に示す。MSRV−2Aを得るため
に用いられた退化プライマーに対応する領域にいくつか
の差異が見られること以外は、MSRV−2A配列は、
伸長された配列と厳密に同じであることに注意すべきで
ある。この領域は、この図では下線が施されており、さ
らにプライマーSEQID NO13(クローニングの
尾部とは別)のハイブリダイゼーション領域は四角で囲
んであり、プライマーSEQ ID NO14のハイブリ
ダイゼーション領域は[]の中に示されている。この領
域のMSRV−2ゲノムの真の配列は、MSRV−2A
(およびMSRV−2Bも同様)の場合のように、厳密
性の低いハイブリダイズされたプライマーによらない、
MSRV−2EL1のものであろう。
【0129】従って、MSRV−2EL1配列は、MS
RV−2ゲノムの新規に配列決定された領域に対応す
る。これは、本実施例に記載されたクローニングに使用
された核酸における特定の増幅を行う、MSRV−2E
L1およびMSRV−2Aに定義された新規のPCRプ
ライマーを用いて確認された。
【0130】MSRV−2EL1配列に係る、1994
年8月に行ったジーンバンクデータバンクの疑問の結果
は、既知の遺伝子配列との重要な相同性を全く示さなか
った。しかしながら、このMSRV−2EL1配列の6
つの可能な読み枠に基づくアミノ酸への可能性のある翻
訳の疑問は、バクテリア、ウイルスもしくは細胞の配列
と部分的な相同性を示した。
【0131】正常のヒトDNAへの特定のプライマーで
のPCR増幅の欠如は、この配列が細胞由来のものでは
ないことを示している。このため、MSRV−2は、ヒ
トにとって外的な感染性の作因である。しかしながら、
MSRV−2AおよびMSRV−2Bと称される第一の
配列の要素を同定することを可能にした、Shih
(8)によって記載された技術の多用性に基づいて用い
られたプライマーの混合物の退化した特徴が、レトロウ
イルスまたはRNA依存性DNAポリメラーゼをコード
する遺伝子に属さないゲノムを予期せず増幅する。
【0132】実施例7:慢性関節リウマチを患う患者の
関節流体(articular fluids)の細胞の培養および培養L
M7の産生物に類似した転写活性の検出
【0133】関節流体(AF)を、慢性関節リウマチを
患う患者の炎症した膝関節から、無菌状態で採取した。
この流体を1800rpm、+4℃で10分間遠心し
た。上清を除き、−80℃で各画分に分けた後、細胞ペ
レットを以下の組成のRPMI培養液;ペニシリン(2
00000U/L)、ストレプトマイシン(200mg
/L)、L-グルタミン(6mM/l)、ピルビン酸塩
(pyruvate)(1%)、非必須アミノ酸(1%)、任意に
抗ヒトβ-インターフェロンポリクローナル抗体(10
U/ml)、および30分間56℃でインキュベートし
て不完全化(decomplemented)した20%ウシ胎児血清を
含有するRPMI1640培地に取り込んだ。懸濁液の
細胞を小型培養フラスコ(25cm3)に移し、体積を
上記培地で5mlまで増やし、細胞を、オーブンで5%
のCO2および37℃の条件下でin vitroで培養
した。
【0134】4日後、培地を同じ組成の新鮮な培地で置
換し、培地を採取し、1800rpmで10分間遠心し
た。上清を、各画分に分け、−80℃に保存した;培養
フラスコに付着していない細胞からなるペレットを培地
に取り込み、他のフラスコに移した。これらの細胞を、
細胞懸濁液として培養液に維持した。
【0135】培養液は、週に少なくとも2度交換した。
【0136】3週間培養した後、病因性関節流体の細胞
の第一のパッセージ(passage)を行ったフラスコは、有
糸分裂の“範囲(range)”による増殖を示すマクロファ
ージ型および他の繊維芽細胞型の付着細胞を含む。これ
らの増殖範囲は、徐々に培養フラスコの下方表面をカバ
ーし、集密的段階において、これらの繊維芽細胞をかき
集めて検出し、5mlの培地を有する25cm3の二つ
のフラスコに分けた。次いで、これらの付着細胞をパス
し、増殖可能性と同じくらいの頻度で分けた。実際に、
6回目のパッセージの後、すなわち約2ヶ月間培養した
後、繊維芽細胞は増殖を停止し、細胞が退化(degenerat
e)するまでフラスコを保存した。
【0137】懸濁液中の細胞をパスするために用いられ
たフラスコ内で、主にリンパ系の細胞、マクロファージ
型もしくは繊維芽細胞型の付着細胞が、遅い段階で付着
することがある。懸濁液のリンパ系細胞は、増加するこ
となしに退化し、3週間後の培養液には維持されていな
かった。
【0138】上記フラスコ全体の培養上清を、−80℃
で、各画分に分けて貯蔵した。
【0139】RAを患う患者の上記の病因性関節流体の
細胞によって産生されたレトロウイルス性の作因の調査
は、多発性硬化症の神経系細胞の培養の上清における逆
転写酵素活性の研究(7)のために、H.Perron
らによって成されたような、未知のレトロウイルスによ
ってコードされた酵素の非選択的検出するための種々の
物理化学的条件に従って逆転写酵素活性を調べることで
ある。慢性関節リウマチ(RA)の場合のAFの細胞の
培養上清における逆転写酵素活性に特異的なシグナルを
検出する条件を、多発性硬化症(MS)の場合から得ら
れる培養LM7によって産生されるレトロウイルスの検
出に最適な条件と非常に類似したものにした。RAのA
Fの培養上清から得られた粒子の濃度の平衡まで、スク
ロース勾配で沈降を行った後に、MSで単離されたレト
ロウイルスMSRV1/LM7と同じ条件でこの活性が
検出できるかどうか確かめようとした。
【0140】全体量が少なくとも100ml使用できる
よう、RAのAFの付着細胞の一連の培養液上清を解凍
した。これらの上清を混合し、細胞の破片を除去するた
めに予備的遠心を行い、可能性のあるレトロウイルスの
粒子を沈降させるために超遠心を行い、沈降したペレッ
トをスクロース勾配に移した。超遠心ペレットに存在す
る成分を分離し、等量および増加するスクロース密度の
画分を回収した後でこれらの各画分の逆転写酵素活性を
アッセイするために、前記スクロース勾配を10000
0gで遠心した。上記操作の全てを、H.Perron
(14)に記載された条件下で行った。
【0141】“RA”勾配の画分における、LM7株に
適した条件を用いた逆転写酵素活性のアッセイの結果を
図15に示す。十分な逆転写酵素活性(2000dpm
のカットオフ(cut-off)より大きい)が、画分2〜5お
よび画分9に見られることがわかる。最も低い密度の画
分に見られる活性はほとんど集密化されていないが、こ
れは勾配に載せた物質が過剰であったためと思われる
(5mlチューブ)。より集密化された画分(No.
9)の第二のピークは、LM7系で産生されたビリオン
で調製された勾配において既に観察されているように
(14)、エンベロープ(キャプシド)を失ったより密
度の高いビリオンからなると考えられる。
【0142】RAに由来するAFの細胞培養で行われた
研究のこの段階では、これらの細胞が、MSの軟膜LM
7細胞によって産生されたビリオンに検出されるものと
同型の逆転写酵素を備える粒子を産生するように思われ
る。
【0143】実施例8:慢性関節リウマチ(RA)の患
者のリンパ芽球B細胞の培養
【0144】当業者に良く知られた工程に従い、エプス
タイン・バールウイルス(EBV)のin vitro
での添加により、あるいは患者のBリンパ球にかくまわ
れた自己の株によって不死化したリンパ芽球系を、RA
の患者の末梢血液のBリンパ球から確立した。
【0145】簡潔に、単核性の(mononucleate)血液細胞
を、Ficoll-Hypaque勾配(Flow/ICN)で遠心して分離
し、RPMI1640で遠心して洗浄してから、ペニシ
リン(200000U/L)、ストレプトマイシン(2
00mg/L)、L-グルタミン(2mM/l)、ピル
ビン酸塩(1%)、非必須アミノ酸(1%)、HEPE
Sバッファー(1%)および30分間56℃でインキュ
ベートして不完全化した20%ウシ胎児血清を含有する
RPMI1640培地に取り込んだ。懸濁液中の上記細
胞を、小型培養フラスコ(25cm3)に移し、体積を
上記培地で5mlまで増やし、細胞を、オーブンで5%
のCO2および37℃の条件下でin vitroで培養
した。
【0146】培地は、一週間に二度、半分だけ交換す
る:フラスコを少なくとも2時間垂直に配置した後、上
清培地の半分を除去し(ライン(line)が確立されたら直
ぐに−80℃のディープフリーザーに保管し)、沈降し
たリンパ球を分散させる新鮮な培地に置換する。ライン
が確立され、フラスコの細胞密度が十分となったら、ピ
ペットで分散された細胞を二つのフラスコに分け、培養
を分割する。
【0147】培養からのTリンパ球の阻害および除去を
行うため、フィコール(Ficoll)での分離後、リンパ系細
胞を10〜20日間シクロスポリンAの存在下に移す。
この理由は、これらのリンパ球がEBVウイルスによる
培養中に存在するBリンパ球の不死化をブロックする能
力を備えているからである。
【0148】各ケースごとに、シクロスポリンAで処理
した後に、患者自身が保有するEBV株によるB細胞の
不死化の可能な発現を待つように(患者がこのウイルス
にセロポジティブである場合)培養を維持するか、ある
いは、EBV株B95でBリンパ球を強力に感染させる
ため、並びに少数のBクローンをずっと多く不死化する
ために、EBVビリオンを産生するラインB95の1m
lの上清を、ホルボールの酪酸エステルで誘発した後、
培養フラスコに添加する。
【0149】上清にリンパ球を含有するフラスコを少な
くとも3ヶ月間培養中に維持し、その間に、培地に浮遊
している細胞の“クラスター”として増殖する不死化し
たBリンパ球クローンの発現を、光学顕微鏡(light-opt
ical microscope)で観察する。
【0150】RA患者からリンパ芽球ラインが確立され
たら、それらを規則的に分け、連続培養で維持する。培
地を補充する際の週に二度回収した上清を、上清分析、
すなわち逆転写酵素活性、培地のB細胞によって発現さ
れた病原性および/または感染性の作因のゲノムのPC
R検出等のために−80℃で冷凍する。RAに係る病原
性および/または感染性の作因を現しかつ特徴決定する
ために、これらの培養物を用いることを以下の実施例に
示す。
【0151】実施例9:RAの滑液またはリンパ芽球ラ
インの細胞培養から精製された病原性および/または感
染性の作因の調製におけるRNA依存DNAポリメラー
ゼ遺伝子の保存されたPOL領域の増幅によるクローン
MSRV−2およびMSRV−1の産生
【0152】実施例1のように、分子的試みは、Shi
hのPCR技術(8)を用いることからなり、この技術
によれば、外因性および内因性のレトロウイルスや、特
にヘパチチスB(hepatitis B)ウイルスおよび、暗に、
用いた増幅プライマーによって定義された領域に十分な
配列相同性を備えたあらゆるRNA依存DNAポリメラ
ーゼまたは酵素の遺伝子のウイルス等の逆転写酵素(R
T)活性を備えた酵素をコードするウイルスのpol遺
伝子の比較的保存された領域を増幅することができる。
このPCR技術は、実施例7に記載された工程に従って
得られた慢性関節リウマチ(RA)のケースからの病理
学的な関節流体(AF)の細胞培養の上清からPerr
on H.(14)によって記載された工程に従って勾
配で精製された感染性の作因の調製から抽出された核酸
に用いられた。LM7株(7)用に最適化された条件に
従って測定されたRT活性のピークを含む画分を、グア
ニジンチオシアナートを含む1ボリュームのバッファー
に取り込み、Chomzynski P.(15)によ
って記載された技術に従って核酸を抽出するまで、−8
0℃に保存した。
【0153】PCR反応の前に、製造者の説明に従っ
て、最も近いログファクターに対する、試料中のRNA
の量の近似値に基づいて、試料中のRNAを“cDNA
合成システムプラス”キット(Amersham)を用
いて、いわゆる“ランダム”プライマー(混合されたヘ
キサヌクレオチド)を備えた相補的DNA(cDNA)
に翻訳した。選択的に、cDNAの合成を、欧州特許公
開第0569272号公報に記載された一段階の“RT
−PCR”法に基づいてPCR用に用いられたプライマ
ーの存在下で直接的に行うことができる。
【0154】cDNAのPCR増幅後に得られたDNA
を、TAクローニングキット(British Biotechnology)
を用いてプラスミドに挿入し、実施例1および2に記載
された工程に従って選択、抽出および配列決定した。
【0155】得られた配列を、核酸配列のコンピュータ
ー化されたデータバンク、ジーンバンクで、マックベク
ターおよびジーンワークスといったソフトウエアを用い
て分析し、核酸配列の読み枠から推定されるアミノ酸配
列をスイスプロット(SwissProt)コンピューター化さ
れたデータバンクで分析した。RAのAFの細胞培養の
解凍された上清に由来する逆転写酵素活性のピークで沈
降する粒子の試料から得られた配列の分析は、二つの型
の配列を示した:クローンの少数に見られる第一の型の
配列は、以前にMS患者から単離および特徴付けされた
MSRV−1レトロウイルスの等価“pol”領域と十
分な相同性を備えた配列に対応し(仏国特許出願920
4322、9213447、9213443、9201
529、9401530、9401531および940
1532)、第二の型の配列は、以前にMS患者から単
離および特徴付けされたMSRV−2と称される感染性
および/または病原性の作因に起因する配列と非常に高
度に相同性を有する配列に対応する、クローンの多数に
見られる(仏国特許出願9204322、921344
7、9213443、9201529、940153
0、9401531および9401532)。
【0156】RAのAFの細胞培養によって産生された
ウイルス性物質から増幅およびクローン化されたMSR
V−1型の配列(クローン“MSRV1polPR”、
SEQ ID NO39)と、MS患者の細胞によって産
生されたビリオンからクローン化されたMSRV−1参
照配列との比較を、図16に示す。
【0157】RAのAFの細胞培養によって産生された
感染性物質から増幅およびクローン化されたMSRV−
2型の配列(クローン“MSRV2sPR”、SEQ
IDNO40)と、MS患者の細胞によって産生された
感染性物質からのMSRV−2参照配列との比較を、図
17に示す。
【0158】Shihら(8)の“逆転写酵素”退化プ
ライマーで見出された二つの型の配列は、脈絡ギョウ(c
horoid plexus)または種々のMS患者を起源とするBリ
ンパ芽球ラインの軟膜細胞培養における類似した条件下
で見出されるものに正確に対応している(仏国特許出願
9204322、9213447、9213443、9
201529、9401530、9401531および
9401532)。
【0159】実施例10:特異的PCRプライマーおよ
びELOSA技術に従う特異的ハイブリダイゼーション
を用いた、細胞培養の上清および直接的にRA患者の生
物学的流体中のMSRV−1およびMSRV−2の存在
の検出
【0160】いくつかのPCR技術を用いて、RA患者
および他のリウマチ疾患(RAではない)の患者の細
胞、血漿および関節流体の培養の上清におけるMSRV
−1およびMSRV−2を検出した。
【0161】回収後−80℃でディープフリーザーに保
存した1mlの培養上清または血漿にグアニジウムチオ
シアナートを含有するバッファーを一体積添加した後
に、血漿および培養上清のRNAの抽出をP.Chom
zynski(15)によって記載された技術に従って
行った。
【0162】関節流体(AF)および単核性血液細胞
(リンパ球および単球)のRNAの抽出を、以下の工程
に従って行った:溶液の全てを、微量のRNAアーゼの
全てを取り除くためにDEPCで処理した蒸留水中に調
製した;AFの500μl〜1mlを解凍し、これに、
20%SDS溶液の1/100体積を、AF1ml当た
り7μlの割合のプロテイナーゼK溶液と共に添加す
る;この液体を短くボルテックスし、RNAsin(Bo
ehringer)またはRNAガード(Pharmacia)の添加後
37℃でインキュベートする;1時間インキュベートし
た後、Chomzynski(15)の1ボリュームのGUTバッ
ファーを添加し、混合物を直ちにボルテックスする。次
いで、混合物中に存在するRNAを、Chomzynski(1
5)に記載された上記工程に従って抽出する。
【0163】MSRV2の検出のために、配列MSRV
−2EL1(SEQ ID NO12)は、PCR技術に
よって特定のDNAまたはRNAを増幅するのに用いら
れるいくつかのペアのオリゴヌクレオチドプライマーを
定義することができる。
【0164】以下に定義された最初のペアのMSRV2
プライマーは、欧州特許公開第0569272号公報に
記載されたRNA増幅工程に従って一回のPCRまたは
RT−PCRによって、種々のヒト細胞におけるMSR
V−2ゲノムの特定の検出を成すことを可能にする。
【0165】使用されたプライマーは以下のものであ
る:5’プライマー、SEQ ID NO14に同定され
たもの
【化5】 3’プライマー、SEQ ID NO15に同定されたも
【化6】
【0166】cDNA合成段階後、PCRを、一連の3
5鎖合成サイクル(chain-buildingcycles)、94℃で1
分間、54℃で1分間および72℃で1分間行う。
【0167】この例のために、DNアーゼで処理せずに
種々の細胞の型から抽出した全RNA(15)を、この
RT−PCR反応に用いて、RNAに富んだ核酸抽出物
における病原に特異的なRNAおよびDNAの検出を行
った。我々の実験では、MSRV2に特異的なDNA
が、通常にRNAの抽出を意図した上記工程に従って抽
出された核酸中に、容易に検出され得ることが示され
た。
【0168】RA患者の関節流体の培養細胞からのPC
RプライマーSEQ ID NO14とSEQ ID NO
15を用いてこの技術に従って増幅されたクローン“M
SRV2cPR”の配列を、図18に示す。図19およ
び図20ならびに図21は、MSRV2ヌクレオチド配
列SEQ ID NO10およびSEQ ID NO12を
それぞれ有するクローン“MSRV2cPR”、MS患
者から得られたクローンの配列の並びを示す。RAまた
はMSの試料から得られた配列が、非常に相同であるこ
とが観察される。
【0169】二つの連続した工程のPCR(“ネスティ
ド(nested)”PCRと呼ばれる)もしくは欧州特許公開
第0569272号公報に記載されたRNA増幅工程に
従うRT−PCRによって、以下に定義するMSRV2
プライマーの新規のペアは、患者の種々の生物学的流体
のMSRV−2ゲノムの特定の検出を成すことを可能に
した。MSRV−2配列を生物学的試料におけるRNA
またはDNAの形態で検出することができる。
【0170】この“ネスティド”PCRは、記載されて
おり、DNアーゼで処理されていない方法に従って、抽
出された核酸試料で行われる。
【0171】48℃のハイブリダイゼーション温度を備
えた40サイクルの第一段階に使用されるプライマー
は、以下のものである:5’プライマー、SEQ ID
NO44に同定されたもの
【化7】 3’プライマー、SEQ ID NO15に同定されたも
【化8】
【0172】この工程の後、10μlの増幅産物を回収
し、既に増幅された領域内に位置するプライマーで第二
のいわゆる“ネスティド”PCR増幅を行うために使用
した。この第二工程は、50℃のプライマーハイブリダ
イゼーション温度(“アニーリング”)で、35〜40
サイクルにわたって行う。反応量は、100μlであ
る。
【0173】第二の工程に用いられるプライマーは以下
のものである。5’プライマー、SEQ ID NO45
に同定されたもの
【化9】 3’プライマー、SEQ ID NO46に同定されたも
【化10】
【0174】上記“ネスティドPCR”技術に従って行
われた一連のMSRV−2 PCRで得られた結果は、
この明細書に添付された表IIに示されている。
【0175】MSRV−1用に、cDNA合成前に、増
幅を二つの工程(“ネスティド”PCR)で行った。さ
らに、RT−PCR増幅がMSRV−1 RNAにかな
り由来するものであることを確認するために、核酸試料
をDNアーゼで前処理し、RTの無いPCRコントロー
ル(AMV逆転写酵素)を二つの増幅工程で行う。陽性
RTの無いコントロールの場合には、各画分に分けられ
るRNAの出発試料を、DNアーゼで再度処理し、再度
増幅する。
【0176】RNアーゼ活性の無いDNアーゼを用いた
処理の工程は、以下の通りである:抽出RNAを、10
μl中に1μgの終濃度となるまで、DEPC処理した
水中に“RNアーゼ阻害剤”(Boehringer-Mannheim)が
存在する条件下で各画分に分ける;この10μlに、1
μlの“RNアーゼ・フリー・DNアーゼ(RNase-free
DNase)”(Boehringer-Mannheim)と、0.1M/lの酢
酸ナトリウムおよび5mM/lのMgSO4を含むpH
5の1.2μlのバッファーとを添加する;この混合物
を15分間、20℃でインキュベートし、“サーモサイ
クラー(thermocycler)”で1.5分間95℃に維持し
た。
【0177】MSRV−1 RT−PCRの最初の工程
を、欧州特許公開第0569272号公報に記載された
RNA増幅工程の変形に従って行うことができる。特
に、cDNA合成の段階は、42℃、1時間で行われる
が、cDNA合成は以下の方法で行うことが好ましい:
DNアーゼで処理し、氷上に維持したRNAを、65
℃、10分間加熱する、次いで直ちに氷中に入れる;次
いでPCR用のサーモサイクラー中で42℃に維持し
た、1xPCRバッファーに1.5mMのMgCl2
250μMの各dNTP、300−400nMの各プラ
イマー(PCRの第一工程の5’および3’)、10ユ
ニットのRT−AMVおよび2.5ユニットのTaqを
含み、最終的な体積が100μlとされた混合物に添加
する;この混合物を42℃で1〜2時間維持し、RT−
AMVを変成するために95℃で5分間維持する。次い
で、53℃、1分間のプライマーのハイブリダイゼーシ
ョン段階(アニーリング)、72℃、2〜3分間の伸長
段階および95℃、1分間のDNAの変成段階を備えた
PCR増幅サイクルを開始し、40サイクル以上続け
た。
【0178】この最初の段階に用いられたプライマー
は、以下の通りである。5’プライマー、SEQ ID
NO16に同定されたもの
【化11】 3’プライマー、SEQ ID NO17に同定されたも
【化12】
【0179】この段階の後に、10μlの増幅生成物を
得て、既に増幅された領域内に位置したプライマーで第
二のいわゆる“ネスティド”PCR増幅を行う。このP
CR増幅サイクルは、53℃、1分間でプライマーのハ
イブリダイゼーション段階(“アニーリング”)、72
℃、1〜2分間で伸長段階および95℃、1分間でDN
A変成段階を備えており、35〜40サイクル行う。反
応混合物の組成物は、RT−AMVを添加することを除
いて前述の段階と同じである。
【0180】この第二の段階に用いたプライマーは、以
下のものである。− 5’プライマー、SEQ ID N
O18に同定されたもの
【化13】 − 3’プライマー、SEQ ID NO19に同定され
たもの
【化14】
【0181】RA患者の関節流体のRNAから、SEQ
ID NO16とSEQ ID NO17のPCRプライ
マー、次いでSEQ ID NO18とSEQ ID NO
19を用いた上述の技術に従って増幅されたクローン
“MSRV1nPR”の配列を図22に示す。図23お
よび図24は、MS患者で得られた参照のクローンのM
SRV1ヌクレオチド配列SEQ ID NO01を備え
たクローン“MSRV1nPR”の配列の並びである。
ここでもまた、RAまたはMSの配列が、非常に相同的
であることがわかる。
【0182】これまで、RAの試料から上記PCR技術
に従って増幅された他のMSRV1およびMSRV2配
列も、MS患者で得られた配列と同一または相同である
ことが示された。
【0183】上記ネスティド“RT−PCR”技術に従
って行われた一連のMSRV−1PCRでは、本明細書
に添付した表Iに示す結果が得られた。
【0184】しかして、MSRV−1レトロウイルス性
ゲノムおよびMSRV−2ゲノムは、RA患者の生物学
的流体の試料中に確かに確認された。より広い範囲で得
られた他の結果は、これらの結果を確実にするものであ
る。
【0185】さらに、上記PCR技術で増幅された配列
の特異性は、F. Mallet(22)によって並びに仏国特許出
願第2663040号に記載された“ELOSA”技術
によって確認および評価することができる。
【0186】MSRV−1では、上記ネスティドPCR
の産物は、MSRV−1の共通配列Aおよび共通配列B
+C+Dを分けて検出することが可能な二つのELOS
Aシステムで試験することができ、実施例2および図
2、3および4に記載されたサブファミリーに対応す
る。共通配列Aに類似した配列が、正常なヒト細胞性D
NAに必須に見出されるが、共通配列B+C+Dに類似
した配列は、培養から精製された、あるいはRAもしく
はMS患者の細胞外生物学的流体で増幅されたMSRV
−1ビリオン由来のRNA試料中に必須に確かに見出さ
れる。
【0187】サブファミリーAのPCR産物の捕獲およ
び特異的ハイブリダイゼーションのELOSA/MSR
V−1システムは、仏国特許公開第2663040号公
報に記載された技術に従って結合した5’アミンを備え
た捕獲オリゴヌクレオチドcpV1Aと、仏国特許公開
第2663040号公報に記載された技術に従ってペル
オキシダーゼと連結した(もしくは任意にビオチンに連
結した)検出オリゴヌクレオチドdpV1Aを用いる。
これらはそれぞれ以下の配列を有する:
【化15】
【0188】サブファミリーB+C+DのPCR産物の
捕獲および特異的ハイブリダイゼーションのためのEL
OSA/MSRV−1システムは、上記の技術に従って
ペルオキシダーゼに連結した(または任意にビオチンに
連結した)同じ検出オリゴヌクレオチドdpV1A、お
よび以下の配列
【化16】 を備えた上記技術に従って結合した5’アミンを備えた
捕獲オリゴヌクレオチドcpV1Bを用いる。
【0189】表Iでわかるように、このような技術を、
種々のリウマチ性疾患の患者の生物学的流体の増幅PC
R産物に適用した:BETで標識したアガロースゲルで
検出できる予想されたサイズの増幅されたDNAバンド
を有する全てのRA患者は、B+C+D型のMSRV1
に陽性であり、MSRV1−Aに陰性であった;一人の
非RAコントロールのみが、BETで標識されたゲル上
で見える、視覚的に正しいサイズの増幅されたバンドを
備えていた;他の非RAコントロールのPCR産物の全
てとともに、対応するPCR産物は、ELOSA MS
RV1−AおよびMSRV1−BCDで陰性であること
がわかった;この増幅産物のクローニングおよび配列決
定後、MSRV1と無関係の人為的配列に対応している
ことがわかった。
【0190】上述のネスティドRT−PCRと連結した
ELOSA MSRV1技術は、患者の生物学的流体に
おけるレトロウイルスMSRV1の非常に敏感で非常に
特異的な検出試験を行うことを可能にする。
【0191】MSRV−1および/またはMSRV−2
の感染および/または再活性化(reactivation)の診断並
びに患者の生物学的流体におけるこれらの作因の検出を
“無効にする”効果に基づいたRAの治療を評価するこ
とは、成された発見および慢性関節リウマチの範囲内で
本発明者らが開発した方法により想到できる。さらに、
まだRAのリウマチ性の徴候を示していない個人におけ
る早期の検出は、関節の攻撃の様相に対応した損傷の段
階に先立つほど、比例的に次の診療の進展に効果的であ
る治療を行うことを可能にする。これまでRAの診断
は、炎症または病変の症候学の開始前に確立されず、関
節の攻撃の既に顕著な診療徴候が現れる前には治療はな
にも開始されない。
【0192】ヒトにおけるMSRV−1および/または
MSRV−2の感染および/または再活性化の診断は、
ファクターを調べることであり、本発明は、関係する神
経学的(MS)またはリウマチ性(RA)症候の範囲
内、もしくは選択的に症候前またはまだ良く特徴がわか
っている病状まだ関連づけられていない感染/再活性化
の範囲内の両方の診断方法を提供する。
【0193】しかして、MSRV−1及び/又はMSR
V−2の感染及び/又は再活性化の診断を行うこととは
別に、患者の生物学的流体における上記作因の検出を
“無効にする(negate)”効果に基づいてMS、RAもし
くは他のあらゆる関連性疾患の徴候における治療法を検
討することができる。
【0194】表I ELOSA技術に従うハイブリダイゼーションで行った
PCRによる、RAおよび他のリウマチ性疾患の患者の
生物学的流体におけるMSRV−1ゲノムの検出結果
【表2】
【0195】表II ELOSA技術に従うハイブリダイゼーションで行った
PCRによる、、RAおよび他のリウマチ性疾患の患者
の生物学的流体におけるMSRV−2ゲノムの検出結果
【表3】
【0196】
【配列表】
(1)一般情報 (i)出願人: PERRON Herve MANDRAND Bernard MALLET Francois BEDIN Frederic BESEME Frederic (ii)発明の名称: (iii)配列の数: 49 (iv)連絡の住所: (A)住所: オリフ・アンド・ベリッジ(OLIFF & BER
RIDGE) (B)ストリート: 700 サウスワシントンストリ
ート、スーツ300(700 South Washington Street, Su
ite 300) (C)都市名: アレキサンドリア(Alexandria) (D)州名: バージニア (E)国名: 米国 (F)郵便番号(ZIP): 22314 (v)コンピューターが読み込むことのできる形態: (A)媒体種: フロッピーディスク (B)コンピューター: IBM PC互換機 (C)オペレーティングシステム: PC−DOS/M
S−DOS (D)ソフトウェア: パテントイン(PatentI
n) リリース#1.0、バージョン#1.30 (vi)本出願の情報: (A)出願番号: (B)出願日:1996年3月 (C)分類: (viii)弁理士/代理人の情報: (A)名前: Berridge, William P (B)登録番号: 30024 (C)参照/事件整理番号: WPB (ix)通信情報: (A)電話: 703−836−6400 (B)703−836−2787
【0197】(2)配列番号(SEQ ID NO):1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 1158塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 相補的DNA (xi)配列:SEQ ID NO1
【化17】
【0198】(2)配列番号(SEQ ID NO):2 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 297塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (ii)配列の種類: 相補的DNA (xi)配列:SEQ ID NO2
【化18】
【0199】(2)配列番号(SEQ ID NO):3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 85塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO3
【化19】
【0200】(2)配列番号(SEQ ID NO):4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 86塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO4
【化20】
【0201】(2)配列番号(SEQ ID NO):5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 85塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO5
【化21】
【0202】(2)配列番号(SEQ ID NO):6 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 85塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO6
【化22】
【0203】(2)配列番号(SEQ ID NO):7 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 111塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO7
【化23】
【0204】(2)配列番号(SEQ ID NO):8 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 645塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO8
【化24】
【0205】(2)配列番号(SEQ ID NO):9 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 741塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA(Genomic) (xi)配列:SEQ ID NO9
【化25】
【0206】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
0 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 93塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA(Genomic) (xi)配列:SEQ ID NO10
【化26】
【0207】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 96塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO11
【化27】
【0208】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
2 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 748塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO12
【化28】
【0209】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 18塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO13
【化29】
【0210】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 相補的DNA (xi)配列:SEQ ID NO14
【化30】
【0211】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 18塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (ii)配列の種類: 相補的DNA (xi)配列:SEQ ID NO15
【化31】
【0212】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
6 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 23塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO16
【化32】
【0213】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
7 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 19塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO17
【化33】
【0214】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
8 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 21塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO18
【化34】
【0215】(2)配列番号(SEQ ID NO):1
9 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 24塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO19
【化35】
【0216】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
0 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 15塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (ix)配列の特徴 (B)ロケーション:5,7,10,13 (D)他の情報:Gはイノシン(i)を示す (xi)配列:SEQ ID NO20
【化36】
【0217】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 21塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO21
【化37】
【0218】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
2 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 21塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA(Genomic) (xi)配列:SEQ ID NO22
【化38】
【0219】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 24塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA(Genomic) (xi)配列:SEQ ID NO23
【化39】
【0220】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 23塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO24
【化40】
【0221】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 18塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO25
【化41】
【0222】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
6 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO26
【化42】
【0223】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
7 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: 相補的DNA (xi)配列:SEQ ID NO27
【化43】
【0224】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
8 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 18塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (ii)配列の種類: 相補的DNA (xi)配列:SEQ ID NO28
【化44】
【0225】(2)配列番号(SEQ ID NO):2
9 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO29
【化45】
【0226】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
0 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO30
【化46】
【0227】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 26塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO31
【化47】
【0228】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
2 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 23塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (ix)配列の特徴 (B)ロケーション:6,12,19 (D)他の情報:Gはイノシン(i)を示す (xi)配列:SEQ ID NO32
【化48】
【0229】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 24塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO33
【化49】
【0230】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 22塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO34
【化50】
【0231】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 22塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA(genomic) (xi)配列:SEQ ID NO35
【化51】
【0232】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
6 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 22塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA(genomic) (xi)配列:SEQ ID NO36
【化52】
【0233】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
7 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 22塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO37
【化53】
【0234】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
8 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 40塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO38
【化54】
【0235】(2)配列番号(SEQ ID NO):3
9 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 126塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO39
【化55】
【0236】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
0 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 87塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO40
【化56】
【0237】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 705塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO41
【化57】
【0238】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
2 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 648塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO42
【化58】
【0239】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 648塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO43
【化59】
【0240】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO44
【化60】
【0241】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO45
【化61】
【0242】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
6 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 20塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO46
【化62】
【0243】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
7 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 26塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO47
【化63】
【0244】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
8 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 23塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO48
【化64】
【0245】(2)配列番号(SEQ ID NO):4
9 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ: 24塩基対 (B)配列の型: 核酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)配列の種類: cDNA (xi)配列:SEQ ID NO49
【化65】
【0246】参考文献 (1) Sauvezio B. et al., “慢性関節リウマチ、現在の
状況および展望”, SanyJ., 1-13, Collection Me deci
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Collection Me decine-Sciences Flammarion, Paris,
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【図面の簡単な説明】
【図1】Shihの工程(8)に従ってLM7培養物か
ら得られたMSRV−2A型の配列を示す;この配列
は、SEQ ID NO10に同定されている。
【図2】LM7PCおよびPLI−2系統を起源とする
ウイルスDNAから、“pol”領域においてPCR技
術で増幅されたMSRV−1B配列の一般的な核酸の共
通配列を示し、SEQ ID NO3、SEQ ID NO
4、SEQ ID NO5およびSEQ ID NO6に同
定され、増幅プライマーと共通に一致するものはSEQ
ID NO7を有する。
【図3】Shih(8)によって記載された“pol”
領域におけるPCRによって得られたMSRV−1B型
の配列の系統樹を示す。
【図4】各MSRV−1B/“PCR pol”型のフ
ァミリーに対する機能的な読み枠の定義を与えるもの
で、前記ファミリーA〜Dは、それぞれ図2記載のSE
QID NO3、SEQ ID NO4、SEQ ID N
O5及びSEQ ID NO6のヌクレオチド配列によっ
て与えられたものである。
【図5】MSRV−2B配列の共通配列の例を与えるも
ので、SEQ ID NO11に同定されている。
【図6】クローンPSJ17のヌクレオチド配列を示す
(SEQ ID NO9)。
【図7】M003−P004と称されるクローンのヌク
レオチド配列SEQ ID NO8を示す。
【図8】クローンF11−1のヌクレオチド配列SEQ
ID NO2を示し、プライマー領域の二つの矢印の間
に位置する部分は、F11−1のクローニングに用いら
れたプライマーの選択によって負わされた可変性に対応
している;同図には、アミノ酸への翻訳が示されてい
る。
【図9】ヌクレオチド配列SEQ ID NO1、および
SEQ ID NO1の可能な機能的読み枠をアミノ酸で
示しており、同図には、レトロウイルスの逆転写酵素の
共通配列に下線が施されている。
【図10】MSRV2EL1と称されるクローンのヌク
レオチド配列SEQ ID NO12を示す。
【図11】連続した3つの図11/24〜13/24か
らなり、6つの可能な読み枠に従って、プライマーSE
Q ID NO13を含むSEQ ID NO12のアミノ
酸への翻訳を示す。
【図12】連続した3つの図11/24〜13/24か
らなり、6つの可能な読み枠に従って、プライマーSE
Q ID NO13を含むSEQ ID NO12のアミノ
酸への翻訳を示す。
【図13】連続した3つの図11/24〜13/24か
らなり、6つの可能な読み枠に従って、プライマーSE
Q ID NO13を含むSEQ ID NO12のアミノ
酸への翻訳を示す。
【図14】MSRV2−EL1配列(SEQ ID NO
12)のMSRV2−A配列(SEQ ID NO10)
の並びを示し、SEQ ID NO13(クローニングの
尾から分離されたもの)に同定されたプライマーのハイ
ブリダイゼーション領域が四角で囲まれており、SEQ
ID NO14に同定されたプライマーのハイブリダイ
ゼーション領域が、[]の間に示されている。
【図15】実施例7に記載するように、慢性関節リウマ
チの関節流体(articular fluids)の細胞の培養の上清に
存在する感染性および/または病原性の作因の平衡点ま
で沈降させたスクロース勾配の画分における、実施例7
に定義された条件下での逆転写酵素活性の測定を示すも
のであり、曲線は、勾配の種々の画分における逆転写酵
素活性の変化を示す。この活性は、Y軸上にDPM(単
位分当たりの崩壊)で示され、X軸は増加する密度に従
った(画分1から10)勾配に回収された画分を示す。
【図16】A、BおよびCに分けられており、Aでは、
SEQ ID NO39に同定され、実施例9に定義され
た条件下でRAの試料で得られたクローン“MSRV−
1polPR”の配列;BおよびCでは、MS源の試料
で得られたレトロウイルスMSRV−1の配列に対応す
る、SEQ ID NO1およびSEQ ID NO6を有
するこのクローンの配列の並びを示す。
【図17】A、BおよびCに分けられており、Aでは、
SEQ ID NO40に同定され、実施例9に定義され
た条件下でRAの試料で得られたクローン“MSRV2
sPR”の配列;BおよびCでは、MS源の試料で得ら
れた感染性の作因MSRV−2の配列に対応する、SE
Q ID NO10およびSEQ ID NO12を有する
このクローンの配列の並びを示す。
【図18】実施例10に定義された条件下で、RAの関
節流体の細胞を用いて得られた、SEQ ID NO41
に同定されたクローンMSRV2cPRの配列を示す。
【図19】RAの関節流体の細胞を用いて得られた、S
EQ ID NO41に同定されたクローンMSRV2c
PRの配列を示し、MS源の試料で得られた感染性の作
因MSRV−2の配列に対応する、SEQ ID NO1
0を備えたクローンの配列の末端部(654−705)
の並びである。
【図20】RAの関節流体の細胞を用いて得られた、S
EQ ID NO41に同定されたクローンMSRV2c
PRの配列を示し、MS源の試料で得られた感染性の作
因MSRV−2の配列に対応する、SEQ ID NO1
2を備えたクローンの配列の並びである。
【図21】RAの関節流体の細胞を用いて得られた、S
EQ ID NO41に同定されたクローンMSRV2c
PRの配列を示し、MS源の試料で得られた感染性の作
因MSRV−2の配列に対応する、SEQ ID NO1
2を備えたクローンの配列の並びである。
【図22】RAの関節流体を用いて得られた、SEQ
ID NO42に同定されたクローンMSRV1nPR
の配列を示す。
【図23】RAの関節流体の細胞を用いて得られた、S
EQ ID NO43に同定されたクローンMSRV1n
PRの配列を示し、MS源の試料を用いて得られたレト
ロウイルスMSRV−1の配列に対応する、SEQ I
D NO1を備えたクローンの配列の並びである。
【図24】RAの関節流体の細胞を用いて得られた、S
EQ ID NO43に同定されたクローンMSRV1n
PRの配列を示し、MS源の試料を用いて得られたレト
ロウイルスMSRV−1の配列に対応する、SEQ I
D NO1を備えたクローンの配列の並びである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 7/00 8931−4B C12N 7/00 C12Q 1/68 9453−4B C12Q 1/68 A (72)発明者 フランソワ・マレ フランス・69100・ヴィリューバン・リ ュ・アナトール・フランス・84 (72)発明者 フレデリック・ベダン フランス・69002・リヨン・リュ・ガスパ ール・アンドレ・6 (72)発明者 フレデリック・ベジム フランス・38090・ヴィルフォンテーヌ・ リュ・ドゥ・ラ・ヌワエラ・39

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1992年7月22日にV920722
    02の受付番号でECACCに寄託されたPOL−2お
    よび1993年1月8日にV93010816の受付番
    号でECACCに寄託されたMS7PGと称される株か
    ら、並びに前記ウイルス株POL−2またはMS7PG
    のウイルスに対応する少なくとも一つの抗原に対して向
    けられた少なくとも一つの抗体によって認識される少な
    くとも一つの抗原を備えたウイルスからなる変異株から
    選択された、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物
    質による感染または前記物質の再活性化を検出、予防も
    しくは治療するための診断、予防もしくは治療組成物を
    得るための、逆転写酵素活性を有するウイルス株から誘
    導され、内在性レトロウイルスのファミリーに関する、
    単離または精製された状態の、逆転写酵素活性を備えた
    ウイルス性物質の使用。
  2. 【請求項2】 1992年7月22日に9207220
    1の受付番号でECACCに寄託されたPLI−2およ
    び1993年1月8日に93010817の受付番号で
    ECACCに寄託されたLM7PCと称されるラインか
    ら選択されるセルラインによって、あるいは前記ライン
    PLI−2またはLM7PCによって産生されるウイル
    スに対応する少なくとも一つの抗原に対して向けられた
    少なくとも一つの抗体によって認識される少なくとも一
    つの抗原を備えたウイルスを産生し得る感染細胞培養に
    よって産生される、慢性関節リウマチに係る前記ウイル
    ス性物質による感染または前記物質の再活性化を検出、
    予防もしくは治療するための診断、予防もしくは治療組
    成物を得るための、内在性レトロウイルスのファミリー
    に関する、単離または精製された状態の、逆転写酵素活
    性を備えたウイルス性物質の使用。
  3. 【請求項3】 ゲノムが、SEQ ID NO1、SEQ
    ID NO2、SEQ ID NO3、SEQ ID NO
    4、SEQ ID NO5、SEQ ID NO6、SEQ
    ID NO7、SEQ ID NO8、SEQ ID NO
    9、SEQID NO39、SEQ ID NO42およ
    びSEQ ID NO43、これらの相補配列、並びにこ
    れらと等価の配列であって、SEQ ID NO1、SE
    QID NO2、SEQ ID NO3、SEQ ID N
    O4、SEQ ID NO5、SEQ ID NO6、SE
    Q ID NO7、SEQ ID NO8、SEQ ID N
    O9、SEQ ID NO39、SEQ ID NO42、
    SEQ ID NO43およびこれらの相補配列から選択
    されたヌクレオチド配列に対して、特に100個連なる
    モノマーのどこの配列に対しても、少なくとも50%、
    好ましくは少なくとも70%の相同性を示すヌクレオチ
    ド配列からなる群から選択されたヌクレオチド配列を含
    む、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質による
    感染または前記物質の再活性化を検出、予防もしくは治
    療するための診断、予防もしくは治療組成物を得るため
    の、ウイルス性物質の使用。
  4. 【請求項4】 ゲノムのpol遺伝子が、レトロウイル
    スERV−9またはHSERV−9のゲノムのpol遺
    伝子に属するヌクレオチド配列と、特に少なくとも50
    %、好ましくは少なくとも65%の相同性を有する等価
    のヌクレオチド配列を含む、慢性関節リウマチに係る前
    記ウイルス性物質による感染または前記物質の再活性化
    を検出、予防もしくは治療するための診断、予防もしく
    は治療組成物を得るための、レトロウイルス性物質の使
    用。
  5. 【請求項5】 ゲノムのpol遺伝子が、レトロウイル
    スERV−9またはHSERV−9のゲノムのpol遺
    伝子にコードされたペプチド配列と少なくとも50%、
    好ましくは70%の相同性を有するペプチド配列をコー
    ドする、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質に
    よる感染または前記物質の再活性化を検出、予防もしく
    は治療するための診断、予防もしくは治療組成物を得る
    ための、レトロウイルス性物質の使用。
  6. 【請求項6】 ゲノムのpol遺伝子が、SEQ ID
    NO1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、S
    EQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID
    NO6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、S
    EQ IDNO9、SEQ ID NO39、SEQ ID
    NO42およびSEQ ID NO43、並びにこれら
    の相補配列から選択されたヌクレオチド配列にコードさ
    れたペプチド配列と、少なくとも30個連なるアミノ酸
    のどこの配列に対しても少なくとも50%、好ましくは
    少なくとも70%の相同性を有するペプチド配列をコー
    ドする、慢性関節リウマチに係る前記ウイルス性物質に
    よる感染または前記物質の再活性化を検出、予防もしく
    は治療するための診断、予防もしくは治療組成物を得る
    ための、レトロウイルス性物質の使用。
  7. 【請求項7】 ヌクレオチド配列が、SEQ ID NO
    1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、SEQ
    ID NO4、SEQ ID NO5、SEQID NO
    6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、SEQ
    ID NO9、SEQ ID NO39、SEQ ID N
    O42、SEQ ID NO43、これらの相補配列、並
    びにこれらと等価の配列であって、SEQ ID NO
    1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、SEQ
    ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID NO
    6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、SEQ
    ID NO9、SEQ ID NO39、SEQ ID N
    O42、SEQ ID NO43およびこれらの相補配列
    から選択された配列と、特に100個連なるモノマーの
    どこの配列に対しても、少なくとも50%、好ましくは
    少なくとも70%の相同性を有するヌクレオチド配列か
    らなる群から選択されたヌクレオチド配列を含む、慢性
    関節リウマチに係る前記ウイルス性物質による感染また
    は前記物質の再活性化を検出、予防もしくは治療するた
    めの診断、予防もしくは治療組成物を得るための、ヌク
    レオチドフラグメントの使用。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のフラグメントのヌクレ
    オチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌクレ
    オチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配列
    に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少な
    くとも70%の相同性を有するヌクレオチド配列を含
    む、慢性関節リウマチに係るウイルス性物質のRNAま
    たはDNAを合成により増幅するための特異的プライマ
    ーの使用。
  9. 【請求項9】 プライマーが、SEQ ID NO16、
    SEQ ID NO17、SEQ ID NO18、SEQ
    ID NO19、SEQ ID NO20、SEQ ID
    NO21、SEQ ID NO22、SEQ ID NO2
    3、SEQID NO24、SEQ ID NO25、S
    EQ ID NO26、SEQ IDNO31、SEQ I
    D NO32、SEQ ID NO33、SEQ ID N
    O47、SEQ ID NO48、SEQ ID NO49
    およびこれらの相補配列から選択されたヌクレオチド配
    列を有することを特徴とする請求項8記載の使用。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のフラグメントのヌク
    レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
    レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
    列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
    なくとも70%の相同性を有するヌクレオチド配列を含
    む、生物学的試料における慢性関節リウマチに係るウイ
    ルス性物質の検出、分離または同定用の組成物を得るた
    めのプローブの使用。
  11. 【請求項11】 プローブが、SEQ ID NO3、S
    EQ ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID
    NO6、SEQ ID NO7、SEQ IDNO16、
    SEQ ID NO17、SEQ ID NO18、SEQ
    ID NO19、SEQ ID NO20、SEQ ID
    NO21、SEQ ID NO22、SEQ ID NO2
    3、SEQ ID NO24、SEQ ID NO25、S
    EQID NO26、SEQ ID NO31、SEQ I
    D NO32、SEQ IDNO33、SEQ ID NO
    47、SEQ ID NO48、SEQ ID NO49お
    よびこれらの相補配列から選択されたヌクレオチド配列
    を含むことを特徴とする請求項10記載の使用。
  12. 【請求項12】 1992年7月22日にV92072
    202の受付番号でECACCに寄託されたPOL−2
    および1993年1月8日にV93010816の受付
    番号でECACCに寄託されたMS7PGと称される
    株、並びにその変異株から選択されたウイルス株から誘
    導され、前記ウイルス株POL−2またはMS7PGの
    病原性および/または感染性の作因のいずれかに対応す
    る少なくとも一つの抗原に対して向けられた少なくとも
    一つの抗体によって認識される少なくとも一つの抗原を
    備えた病原性および/または感染性の作因からなる、慢
    性関節リウマチに係る前記病原性および/または感染性
    の作因による感染または前記作因の再活性化を検出、予
    防もしくは治療するための診断、予防もしくは治療組成
    物を得るための、単離または精製された状態の、請求項
    1ないし6のいずれか一項に記載のウイルス性物質とは
    異なる、病原性および/または感染性の作因の使用。
  13. 【請求項13】 1992年7月22日に920722
    01の受付番号でECACCに寄託されたPLI−2お
    よび1993年1月8日に93010817の受付番号
    でECACCに寄託されたLM7PCと称されるライン
    から選択されたセルライン、病原性および/または感染
    性の作因の少なくともいずれかを産生し得る感染細胞培
    養および/またはその変異体、あるいは前記ラインPL
    I−2またはLM7PCによって産生される病原性およ
    び/または感染性の作因のいずれかに対応する少なくと
    も一つの抗原に対して向けられた少なくとも一つの抗体
    によって認識される少なくとも一つの抗原を備えた病原
    性および/または感染性の作因を産生し得る感染細胞培
    養によって産生される、慢性関節リウマチに係る前記病
    原性および/または感染性の作因による感染または前記
    作因の再活性化を検出、予防もしくは治療するための診
    断、予防もしくは治療組成物を得るための、請求項1な
    いし6のいずれか一項に記載のウイルス性物質とは異な
    る、単離または精製された状態の、病原性および/また
    は感染性の作因の使用。
  14. 【請求項14】 SEQ ID NO10、SEQ ID
    NO11、SEQID NO12、SEQ ID NO4
    0、SEQ ID NO41、これらの相補配列、および
    これらと等価の配列であって、特に、SEQ ID NO
    10、SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、
    SEQ ID NO40、SEQ ID NO41およびこ
    れらの相補配列から選択された配列を有するヌクレオチ
    ド配列と少なくとも70%、好ましくは少なくとも90
    %の相同性を有するヌクレオチド配列から選択されたヌ
    クレオチド配列を含む核酸を有する、慢性関節リウマチ
    に係る前記病原性および/または感染性の作因による感
    染または前記作因の再活性化を検出、予防もしくは治療
    するための診断、予防もしくは治療組成物を得るため
    の、病原性および/または感染性の作因の使用。
  15. 【請求項15】 SEQ ID NO10、SEQ ID
    NO11、SEQID NO12、SEQ ID NO4
    0、SEQ ID NO41、これらの相補配列、および
    これらと等価の配列であって、特に100個連なるモノ
    マーのどこの配列に対しても、SEQ ID NO10、
    SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、SEQ
    ID NO40、SEQ ID NO41およびこれらの
    相補配列から選択された配列と少なくとも70%、好ま
    しくは少なくとも90%の相同性を有するヌクレオチド
    配列から選択されたヌクレオチド配列を含む、慢性関節
    リウマチに係る前記病原性および/または感染性の作因
    による感染または前記作因の再活性化を検出、予防もし
    くは治療するための診断、予防もしくは治療組成物を得
    るための、ヌクレオチドフラグメントの使用。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のフラグメントのヌ
    クレオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌ
    クレオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの
    配列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と
    少なくとも90%の相同性を有するヌクレオチド配列を
    含む、慢性関節リウマチに係る病原性および/または感
    染性の作因のRNAもしくはDNAを合成することによ
    って増幅するための、プライマーの使用。
  17. 【請求項17】 プライマーが、SEQ ID NO1
    3、SEQ ID NO14、SEQ ID NO15、S
    EQ ID NO27、SEQ ID NO28、SEQ
    ID NO29、SEQ ID NO30、SEQ ID
    NO34、SEQID NO35、SEQ ID NO3
    6、SEQ ID NO37、SEQ IDNO44、S
    EQ ID NO45、SEQ ID NO46およびこれ
    らの相補配列から選択されたヌクレオチド配列を有する
    ことを特徴とする請求項16記載の使用。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載のフラグメントのヌ
    クレオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌ
    クレオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの
    配列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と
    少なくとも90%の相同性を有するヌクレオチド配列を
    含む、慢性関節リウマチに係る前記病原性および/また
    は感染性の作因による感染または前記作因の再活性化を
    検出、予防もしくは治療するための診断、予防もしくは
    治療組成物を得るための、プローブの使用。
  19. 【請求項19】 プローブが、SEQ ID NO10、
    SEQ ID NO11、SEQ ID NO13、SEQ
    ID NO14、SEQ ID NO15、SEQ ID
    NO27、SEQ ID NO28、SEQ ID NO2
    9、SEQID NO30、SEQ ID NO34、S
    EQ ID NO35、SEQ IDNO36、SEQ I
    D NO37、SEQ ID NO44、SEQ ID N
    O45、SEQ ID NO46およびこれらの相補配列
    から選択されたヌクレオチド配列を有することを特徴と
    する請求項18記載の使用。
  20. 【請求項20】 単離または精製された状態の、二つの
    病原性および/または感染性の作因、すなわち逆転写酵
    素活性を備え、内在性のレトロウイルスの成分のファミ
    リーに関連するヒトウイルスもしくは前記ウイルスの変
    異体からなる第一の作因と、第二の作因もしくは前記第
    二の作因の変異体であって、これら二つの病原性および
    /または感染性の作因は、1992年7月22日にV9
    2072202の受付番号でECACCに寄託されたP
    OL−2および1993年1月8日にV9301081
    6の受付番号でECACCに寄託されたMS7PGと称
    される株から、並びに前記株の変異体から選択された同
    じウイルス株から誘導されたものとされる、慢性関節リ
    ウマチに係る第一の病原性および/または感染性の作因
    および第二の病原性および/または感染性の作因による
    感染、もしくは前記第一の作因または第二の作因のいず
    れかの再活性化を検出、予防もしくは治療するための診
    断、予防もしくは治療組成物を得るための、二つの病原
    性および/または感染性の作因を含む組み合わせの使
    用。
  21. 【請求項21】 単離または精製された状態の、二つの
    病原性および/または感染性の作因、すなわち逆転写酵
    素活性を備え、内在性のレトロウイルスの成分のファミ
    リーに関連するヒトウイルスもしくは前記ウイルスの変
    異体からなる第一の作因と、第二の作因もしくは前記第
    二の作因の変異体であって、これら二つの病原性および
    /または感染性の作因は、1992年7月22日に92
    072201の受付番号でECACCに寄託されたPL
    I−2および1993年1月8日に93010817の
    受付番号でECACCに寄託されたLM7PCと称され
    るラインから選択される同じセルラインによって、並び
    に病原性および/または感染性の作因の少なくともいず
    れかを産生し得る感染細胞培養および/またはその変異
    体によって産生されたものとされる、慢性関節リウマチ
    に係る第一の病原性および/または感染性の作因および
    第二の病原性および/または感染性の作因による感染、
    もしくは前記第一の作因または第二の作因のいずれかの
    再活性化を検出、予防もしくは治療するための診断、予
    防もしくは治療組成物を得るための、二つの病原性およ
    び/または感染性の作因を含む組み合わせの使用。
  22. 【請求項22】 単離または精製された状態の、二つの
    病原性および/または感染性の作因、すなわちゲノム
    が、SEQ ID NO1、SEQ ID NO2、SEQ
    ID NO3、SEQ ID NO4、SEQ ID NO
    5、SEQ ID NO6、SEQ ID NO7、SEQ
    ID NO8、SEQ ID NO9、SEQ ID NO
    39、SEQ ID NO42、SEQ ID NO43、
    これらの相補配列、並びにこれらと等価の配列であっ
    て、SEQ ID NO1、SEQID NO2、SEQ
    ID NO3、SEQ ID NO4、SEQ ID NO
    5、SEQ ID NO6、SEQ ID NO7、SEQ
    ID NO8、SEQ ID NO9、SEQ ID NO
    39、SEQ ID NO42、SEQ ID NO43お
    よびこれらの相補配列から選択されたヌクレオチド配列
    に対して、特に100個連なるモノマーのどこの配列に
    対しても、少なくとも50%、好ましくは少なくとも7
    0%の相同性を有するヌクレオチド配列からなる群から
    選択されたヌクレオチド配列を含む、ウイルスもしくは
    前記ウイルスの変異体からなる第一の作因、および、ゲ
    ノムが、SEQ ID NO10、SEQ ID NO1
    1、SEQ ID NO12、SEQ ID NO40、S
    EQ ID NO41、これらの相補配列、およびこれら
    と等価の配列であって、特に、SEQ ID NO10、
    SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、SEQ
    ID NO40、SEQID NO41およびこれらの
    相補配列から選択されたヌクレオチド配列と、特に10
    0個連なるモノマーのどこの配列に対しても、少なくと
    も70%、好ましくは少なくとも90%の相同性を有す
    るヌクレオチド配列から選択されたヌクレオチド配列を
    含む第二の病原性および/または感染性の作因からな
    る、慢性関節リウマチに係る第一の病原性および/また
    は感染性の作因および第二の病原性および/または感染
    性の作因による感染、もしくは前記第一の作因または第
    二の作因のいずれかの再活性化を検出、予防もしくは治
    療するための診断、予防もしくは治療組成物を得るため
    の、二つの病原性および/または感染性の作因を含む組
    み合わせの使用。
  23. 【請求項23】 ヌクレオチド配列が、SEQ ID N
    O1、SEQ IDNO2、SEQ ID NO3、SE
    Q ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID N
    O6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、SE
    Q ID NO9、SEQ ID NO39、SEQ ID
    NO42、SEQ ID NO43、これらの相補配列、
    並びにこれらと等価の配列であって、SEQ ID NO
    1、SEQ ID NO2、SEQ ID NO3、SEQ
    ID NO4、SEQ ID NO5、SEQ ID NO
    6、SEQ ID NO7、SEQ ID NO8、SEQ
    ID NO9、SEQ ID NO39、SEQ ID N
    O42、SEQ ID NO43およびこれらの相補配列
    から選択されたヌクレオチド配列に対して、特に100
    個連なるモノマーのどこの配列に対しても、少なくとも
    50%、好ましくは少なくとも70%の相同性を有する
    ヌクレオチド配列からなる群から選択されたヌクレオチ
    ド配列を含む第一のフラグメント、およびヌクレオチド
    配列が、SEQ ID NO10、SEQ ID NO1
    1、SEQID NO12、SEQ ID NO40、S
    EQ ID NO41、これらの相補配列、およびこれら
    と等価の配列であって、特に、SEQ ID NO10、
    SEQ ID NO11、SEQ ID NO12、SEQ
    ID NO40、SEQ ID NO41およびこれらの
    相補配列から選択されたヌクレオチド配列と、特に10
    0個連なるモノマーのどこの配列に対しても、少なくと
    も70%、好ましくは少なくとも90%の相同性を有す
    るヌクレオチド配列から選択されたヌクレオチド配列を
    含む第二のフラグメントを含み、前記各フラグメントが
    特にプローブである、慢性関節リウマチに係る第一の病
    原性および/または感染性の作因および第二の病原性お
    よび/または感染性の作因による感染、もしくは前記第
    一の作因または第二の作因のいずれかの再活性化を検
    出、予防もしくは治療するための診断、予防もしくは治
    療組成物を得るための、ヌクレオチドフラグメントの組
    み合わせの使用。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載された第一のヌクレ
    オチドフラグメントに部分的または全体的にコードされ
    た第一のポリペプチドおよび請求項23に記載された第
    二のヌクレオチドフラグメントに部分的または全体的に
    コードされた第二のポリペプチドを含む、慢性関節リウ
    マチに係る第一の病原性および/または感染性の作因お
    よび第二の病原性および/または感染性の作因による感
    染、もしくは前記第一の作因または第二の作因のいずれ
    かの再活性化を検出、予防もしくは治療するための診
    断、予防もしくは治療組成物を得るための、組み合わせ
    の使用。
  25. 【請求項25】 使用が、請求項24記載の第一のポリ
    ペプチドに特異的な抗体等の第一のリガンド、および請
    求項24記載の第二のポリペプチドに特異的な抗体等の
    第二のリガンドを含むことを特徴とする請求項24記載
    の使用。
  26. 【請求項26】 慢性関節リウマチ患者の関節流体の剥
    離した繊維芽細胞およびシノビオサイトから選択された
    滑液流体破裂の細胞をin vitroで培養すること
    を特徴とする、慢性関節リウマチに係る、請求項1ない
    し6のいずれか一項記載の第一の病原性および/または
    感染性の作因および/または請求項13ないし15のい
    ずれか一項記載の第二の病原性および/または感染性の
    作因の製造方法。
  27. 【請求項27】 エプスタイン・バールウイルスによっ
    て不死化した、慢性関節リウマチ患者に由来するBリン
    パ球細胞をin vitroで培養することを特徴とす
    る、慢性関節リウマチに係る、請求項1ないし6のいず
    れか一項記載の第一の病原性および/または感染性の作
    因および/または請求項13および14のいずれか一項
    記載の第二の病原性および/または感染性の作因の製造
    方法。
  28. 【請求項28】 ヌクレオチド配列が、SEQ ID N
    O39、SEQ ID NO42、SEQ ID NO4
    3、これらの相補配列、並びにこれらと等価の配列であ
    って、特にSEQ ID NO39、SEQ ID NO4
    2、SEQID NO43およびこれらの相補配列から
    選択された配列と、100個連なるモノマーのどこの配
    列に対しても、少なくとも50%、好ましくは少なくと
    も70%の相同性を示すヌクレオチド配列からなる群か
    ら選択されたヌクレオチド配列を含む、ヌクレオチドフ
    ラグメント。
  29. 【請求項29】 請求項28記載のフラグメントのヌク
    レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
    レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
    列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
    なくとも70%の相同性を示すヌクレオチド配列を含む
    ことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に
    記載のウイルス性物質のRNAまたはDNAを合成によ
    り増幅するための特異的プライマー。
  30. 【請求項30】 SEQ ID NO47、SEQ ID
    NO48、SEQID NO49およびこれらの相補配
    列から選択されるヌクレオチド配列を含むことを特徴と
    する請求項29記載のプライマー。
  31. 【請求項31】 請求項28記載のフラグメントのヌク
    レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
    レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
    列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
    なくとも70%の相同性を示すヌクレオチド配列を含む
    ことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に
    記載のウイルス性物質のRNAまたはDNAと特異的に
    ハイブリダイズし得るプローブ。
  32. 【請求項32】 SEQ ID NO47、SEQ ID
    NO48、SEQID NO49およびこれらの相補配
    列から選択されるヌクレオチド配列を含むことを特徴と
    する請求項31記載のプローブ。
  33. 【請求項33】 ヌクレオチド配列が、SEQ ID N
    O40、SEQ ID NO41、これらの相補配列、並
    びにこれらと等価の配列であって、特にSEQ ID N
    O40、SEQ ID NO41およびこれらの相補配列
    から選択された配列と、100個連なるモノマーのどこ
    の配列に対しても、少なくとも70%、好ましくは少な
    くとも90%の相同性を示すヌクレオチド配列からなる
    群から選択されたヌクレオチド配列を含む、ヌクレオチ
    ドフラグメント。
  34. 【請求項34】 請求項33記載のフラグメントのヌク
    レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
    レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
    列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
    なくとも90%の相同性を示すヌクレオチド配列を含む
    ことを特徴とする、請求項12ないし14のいずれか一
    項に記載の病原性および/または感染性の作因のRNA
    もしくはDNAを合成することによって増幅するための
    特異的プライマー。
  35. 【請求項35】 SEQ ID NO44、SEQ ID
    NO45、SEQID NO46およびこれらの相補配
    列から選択されるヌクレオチド配列を含むことを特徴と
    する請求項34記載のプライマー。
  36. 【請求項36】 請求項33記載のフラグメントのヌク
    レオチド配列の少なくとも一部と同じまたは等価のヌク
    レオチド配列、特に、10個連なるモノマーのどこの配
    列に対しても、前記フラグメントの少なくとも一部と少
    なくとも90%の相同性を示すヌクレオチド配列を含む
    ことを特徴とする、請求項12ないし14のいずれか一
    項に記載の病原性および/または感染性の作因のRNA
    もしくはDNAと特異的にハイブリダイズし得るプロー
    ブ。
  37. 【請求項37】 SEQ ID NO45、SEQ ID
    NO46、SEQID NO47およびこれらの相補配
    列から選択されるヌクレオチド配列を含むことを特徴と
    する請求項36記載のプローブ。
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