JPH02491A - 抗−T細胞レセプターγ鎖モノクローナル抗体 - Google Patents

抗−T細胞レセプターγ鎖モノクローナル抗体

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JPH02491A
JPH02491A JP9997688A JP9997688A JPH02491A JP H02491 A JPH02491 A JP H02491A JP 9997688 A JP9997688 A JP 9997688A JP 9997688 A JP9997688 A JP 9997688A JP H02491 A JPH02491 A JP H02491A
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JP
Japan
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chain
mouse
monoclonal antibody
hybridoma
cell
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JP9997688A
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Hajime Koda
好田 肇
Kenya Shidara
研也 設楽
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明の抗−γ鎖モノクローナル抗体は、研究用試薬と
して、T細胞の分化や機能の解析に有用である。
従来技術 免疫系においてT細胞は免疫応答の調節や細胞性免疫に
重要な役割を果たしている。その機能の発現には、T細
胞表面の膜に存在するレセプターが関与しており、これ
をT細胞レセプターと呼んでいる。クローン化したT細
胞をマウスに免疫して得たモノクローナル抗体を用いた
T細胞レセプターの構造についての研究により、T細胞
レセプターはα鎖、β鎖の2本のポリペプチド鎖からで
きていることが明らかとなり、さらに分子遺伝学的な解
析により、各鎮を指令している遺伝子も決定された。利
根用らは、α、β鎖を指令している遺伝子の他に、γ鎖
を指令している遺伝子を発見したが、T細胞の機能にお
けるγ鎖の役割は不明である。また、γ鎖の他にも、γ
鎖と結合して存在しているδ鎖の存在も報告されている
〔ネイチ+ −01ature) 322.145−1
49 (1986) l)。
このγ鎖の機能を解明するためには、γ鎖と特異的に反
応する抗体が必要である。γ鎖に対するウサギ抗血清に
ついては既に報告がある〔ネイチ+ −(Nature
) 325.720−723 (1987> 3が、モ
ノクローナル抗体は知られていない。
発明が解決しようとする課題 T細胞の分化や機能におけるT鎮の意義を解明するため
には、r&Jlと特異的に反応する抗体が必要である。
前述のとおり、マウス由来のγ鎖に対する抗−γ鎖ウサ
ギ抗血清については報告があるが、γ鎖のより詳細かつ
広汎な研究をするためには、均一で特異性の高いモノク
ローナル抗体が必要である。しかしながら、現在、免疫
原として使用可能なマウス由来のr鎮ポリペプチドがも
ともとBALB/cマウス由来のものであるため、通常
ハイブリドーマの作製のための免疫動物として使用する
BΔLB/cマウスには免疫がかかりにくく、γ鎖に対
するモノクローナル抗体を得ることが困難であった。
課題を解決するだめの手段 本発明者らは、組換えDNA技術により大腸菌で発現さ
れたr鎮(BALB/cマウス由来)をD B A /
2マウスに免疫して得られる脾細胞とマウスの骨髄腫細
胞とを通常の方法で融合させて得られるハイブリドーマ
が、該γ鎖に対して反応するモノクローナル抗体を産生
ずることを見出し本発明を完成した。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、マウスγ鎖に対する抗−γ鎖モノクローナル
抗体を提供する。
本発明のモノクローナル抗体は、γ鎖でマウスを免疫し
て得られる脾細胞とマウスの骨髄腫細胞とを通常の方法
で融合させ、得られるハイブリドーマを培地に培養する
か、またはマウスの腹腔内に移植して復水癌化すること
により、培養液中または複水中に抗−rtJ4モノクロ
ーナル抗体を蓄積させ、該培養液または腹水から該モノ
クローナル抗体を採取することにより得られる。
本発明のモノクローナル抗体の製造は次のとおりに行う
〔1)免疫化動物細胞の調製 DBA/2マウス(静岡実験動物農業協同組合)をγ鎖
で免疫して、その動物の牌、リンパ節又は、末梢血中の
抗体産生細胞を調製する。
γ鎖は、BALB/Cマウス由来のT細り包よりクロー
ン化されたcDNA配列にもとずき組換えDNA技術で
大腸菌で製造したもの〔ネイチ+ −(Nature)
 313.752−755 (1985) )を使用す
る。
免疫の方法は、8〜10週令の退会B A /2マウス
の皮下あるいは静脈内あるいは腹腔内に、適当なアジュ
バント〔例えばフロイントの完全アジュバント (Co
mplete Freund’s Adjuvant)
あるいは、水酸化アルミニウムゲルと百日咳菌ワクチン
など〕とともに該γ鎮1101t〜100爬/匹を投与
する。以後1〜2週間おきに、該T釦を2〜10回投与
する。
各免疫後1週間で、眼底静脈叢より採血し、血清中の抗
−T鎖抗体価を以下に示す固相法による酵素免疫測定法
で調べる。
抗体価の測定法は、固相酵素免疫測定法(酵素免疫測定
法;医学書院列1976年)によった。
96大のETA用プレートCFlow Laborat
ory社(米)製〕に、特異抗原Cr 11が10Ji
g/mlとなるようフォスフェートバッファー・セイラ
イン(PBS)(リン酸2ナトリウム1.83g。
リン酸1カリウム0.21g、食塩7.65g、蒸留水
B、pH7,2)で希釈した溶液、交差反応をみる場合
には、γ鎮のかわりに他の抗原あるいは1%ウシ血清ア
ルブミン(BSA)を含むPBS溶液(B S A/P
 B S溶液)を用いる〕を100■/穴ずつ分注し、
4℃で一晩放置して抗原をプレート穴底面にコートさせ
、その後B S A/P B S溶液200m/穴を分
注し、4℃で一晩放置して、プレート底面上の蛋白質結
合性残基をBSAでブロック(ブロッキング)する。上
記プレートをPBSでよく洗浄後、第1抗体として、段
階希釈した試料(マウス抗血清、ハイブリドーマ培養上
清、精製抗体)を50AIl/大分注し、4℃で一晩ま
たは室温で3〜4時間放置する。PBSで6回洗浄した
後、第2抗体として、ウサギの抗マウスイムノグロブリ
ン−ペルオキシダーゼ結合物〔ダコ(DAKO)社製、
販売:協和メデックス〕の400倍希釈液をlQOm/
穴分注し、室温で2時間放置する。PBSで洗浄後、A
BTS基質液C2,2’ −アジノビス(3−エチルベ
ンゾチアゾリン−6−スルホン酸)ニアンモニウム55
0■を0.1Mクエン酸1衝液(pH4,2)ilに溶
カシタ溶液に、使用直前に過酸化水素1β/mlを加え
た溶液)100ItIlを加え、発色をQD41snm
で測定する。T鎖に対する抗体価が、正常マウス血清の
103倍以上(415nmでのOD値)になったマウス
を免疫化動物細胞の供給源として使う。
細胞融合に供するために、免疫マウスに融合処理の3〜
4日前にT鎗を10〜1100J1/匹腹腔内投与し、
追加免疫後、膵臓を摘出し、脾細胞を調製する。膵臓を
MEM(日永製薬社製)中で細断し、ビンセットでほぐ
し、l 20 Orpm。
5分間遠心分離にかけ、上清を捨て、トリス塩化アンモ
ニウム1Jiti液(pH7,65)で1〜2分間処理
し、赤血球を除去し、MEMで3回洗浄して融合用脾細
胞として提供する。
(2)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としては、マウスから得られた株化細胞を使
用する。たとえば、8−アザグアニン耐性マウス(BA
LB/c由来)骨髄腫細胞株P3−X63  Ag8−
Ul (P3−Ul)〔カレント・トピックス・イン・
ミクロバイオロジイーアンドーイムノロジー(Curr
ent Topicsin Microbiology
 and Immunology) 811−7(19
78))、  P3−NSI/1−Ag4.1  (N
S−1)(ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イム10
シイ (εuropean J、 Immunolog
y> 6.511519 (1976) )、  SP
210−Ag 14 (SP−2)〔ネイチャー (N
ature) 276、269−270(1978)]
、  P 3−X 63−Ag3.653 (653)
〔ジャーナル・オブ・イムノロシイ(J、 1mmun
ology)123、1548−1550 (1979
) ) 、  P 3− X 63Ag8  (X63
)Cネイチ+ −(Nature) 256゜495−
497 (1975))などが用いられる。これらの細
胞株は、8−アザグアニン培地〔RPM I −164
0培地にグルタミン(1,5mM)、2−メルカプトエ
タノール(5X 10−’M) 、  ジェンタマイシ
ン(10u/ml )および牛胎児血清<Fe2)(C
3L社製、10%)を加えた正常培地に、さらに8−ア
ザグアニン(15g/ml)を加えた培地〕で継代する
が、細胞融合の3〜4日前に正常培地に継代し、融合当
日2X10’以上の細胞数を確保する。
(3)細胞融合 (1)で免疫したマウスにγtiJ l 0〜1004
7匹を腹腔的投与し、3〜4日後に膵臓を摘出し、脾細
胞を調製する。この脾細胞と(2)で得られる骨髄腫細
胞をMEM培地(日永製薬社製)またはPBSでよく洗
浄し、細胞数が、牌細胞:骨髄腫細胞=5〜10:lに
なるように混合し、遠心分離にかける。上清を捨て、沈
殿した細胞群をよくほぐした後、撹拌しながらポリエチ
レングリコール(PEG−1000〜4000)1〜4
g、MEM培地1〜4n+1.ジメチルスルホキシド(
Dimethylsulfoxida) Q、5〜1.
 Qmlの混液0.1〜1.0+nl/ 10”牌細胞
を加え、0,5〜10分後にM E M培地0.5〜3
mlを加える。
その後0.5〜2分毎にMEM培地0.5〜3mlを数
回加えた後、MEM培地を30〜5 Qml加える。遠
心後、上清を揄で、ゆるやかに細胞をほぐした後、正常
培地(10%FC3,1,5mMグルタミン、  5 
x l Q−’Vi、  2−メルカプトエタノール含
有RPMI−1640培地)50〜20 Qmlを加え
、メスピペットでゆるやかに細胞を懸濁する。この懸濁
液を培養用プレートに半容量/穴ずつ分注し、3〜7%
CO2インキ二ベーター中、35〜40℃で10〜30
時間培養する。培養プレートに半容量/穴のHAT培地
〔正常培地にヒポキサンチン(10−’〜10−’M)
 、チミジン(10−”〜10〜’M)およびアミノプ
テリン(10−’〜10−’M)を加えた培地〕を加え
、さらに10〜30時間培養する。以後1〜3日間日間
10註30 培養上清半容量を揄で、新たに同量のHAT培地を加え
、CO,インキュベーター中、35〜40℃でlθ〜1
4日間培養する。
コロニー状に生育してきた融合細胞の認められる穴につ
いて、上清半容量を捨て、HT培地(HAT培地からア
ミノプテリンを除いた培地)を同量加え、以後1〜3日
間日間10註30HT培地で3〜4日培養後、培養上清
の一部をきり上記の酵素免疫測定法により、抗−rli
l抗体価を測定する。
抗体価の認められた穴について、限界希釈法によりクロ
ーニングを2〜4回繰り返し、安定して抗体価の認めら
れたものを、抗−T鎮モノクローナル抗体産生ハイブリ
ドーマ株として選択する。
(4)モノクローナル抗体の調製 ブリスクン処理した8〜ill令ヌードマウス(B A
 L B/ c nu/nu, 雌)に(3)で得られ
た抗−r&14モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ
細胞2〜4 X 1 0’個/匹を腹腔的注射する。
10〜21日でハイブリドーマは腹水癌化する。
このマウスから腹水を採取し、遠心して固形分を除去後
、50%硫安塩折,40%硫安塩析をし、Pf3S (
pH7.2)で1〜2日間透析する。
この透析画分を粗精製モノクローナル抗体として分離し
、定量用に供することができる。
さらに精製が必要な場合には、DEAE−セファロース
カラム、プロティンA−セファロースカラムなどに通塔
し、IgG画分を集める。
抗体のイソタイプ、サブクラスの決定は、オクタo= 
− (Ouchterlony)法(免疫学実験入門。
生物化学実験法15.学会出版センター刊.  p74
1981年)によって行う。
蛋白質の定量は、フォーリン法および280ntnでの
吸光度C 1. 4 (O Dieo) !=iイムノ
グロブリンl印g/lTl1〕より算出する。
かくして、KM−3 6 7. KM−3 6 5およ
びKM−3 6 9と命名したハイプリドーマ株から得
られるモノクローナル抗体KM− 3 6 7およびK
M−3 6 5およびKM−3 6 9はそれぞれI 
g G+ 、  I g G2bおよびIgG.に属す
ることを同定した。
KM−3 6 7, KM−3 6 5およびKM−3
69は、γ鎖に対して特異性を有している。
従って、KM−3 6 7, KM−3 6 5および
KM−3 6 9は、T細胞レセプターT11Jの機能
の解明のための研究用試薬として有用である。
KM−3 6 5およびKM−3 6 9は、γ鎖およ
びδ鎖を発現している胎児胸腺細胞の破砕液中のγ鎖に
反応性を有している。
KM−369は、γ鎖およびδ鎖を発現しているエタノ
ール固定したマウスT[aハイブリドーマに対して反応
性を有している。
なお、実施例で用いるウェスタン・プロッティング法は
、トーヴインらの方法〔プロシーディング・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミ−・オブ・サイxンx (Pro
c、Natl、^cad、 Sci、)76、4354
 (1979) )の変法を用いた。すなわち、各種タ
ンパクをSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動で泳動
し、得られたゲルをニトロセルロース膜と重ね合わせ、
電気泳動トランスファー・プロッティング装置(アト−
社製)を用いて緩衝液(3g/j!)リス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン、14.4g/fグリシン、20
%メタノール、pH8,3)中で10℃以下、40V、
600mAで通電し、タンパクを膜に転写スル。ニトロ
セルロース膜は風乾後、3%ゼラチン溶液でブロック(
ブロッキング)した。
PBSで洗浄後、抗−γ鎖ハイブリドーマ培養上清に浸
し、室温で2時間反応させる。さらにウサギ抗マウスイ
ムノグロブリンIgG−ペルオキシダーゼ結合物〔ダコ
(DAKO)社製。
販売:協和メデックス〕に浸し、室温で、2時間反応さ
せる。洗浄後、ペルオキシダーゼ発色液(100o+1
のトリス・塩酸バッファー・セイーフイ7 (TBS)
C)リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン2.42g
、食塩29.24g、蒸留水1j!、pH7,5)に3
0%過酸化水素を604加えた溶液と、冷却したメタノ
ール20m1に遮光下、HRPカラーディベロップメン
ト・リーエイジエイント(BIO−RAD社製)60■
を加えた溶液とを室温で混合したもの)に浸して発色さ
せ、冷水で反応を停止させる。
免疫沈降の電気泳動法は、ナカニシらの方法(ネイチ+
 −(Nature) 325.720 (1987)
  〕に従った。即ち、妊娠後17日目のC57BL/
6マウスまたは、B A L B / cマウスの胎児
胸腺細胞をラクトペルオキシダーゼ法〔メソツズ・オブ
・イムノロジー(Methods of Immuno
logy)178 (1977))を用イテ12s■テ
標識した。非還元化条件下の免疫沈降を行う場合は、P
BSで3回洗浄後、冷却したNP40緩衝液[:10m
Mトリス・塩酸緩衝液、pH7,5に1mMフェニルメ
チルスルフォニル・フルオリド、10%Non1det
  40  (パーティクル・データ・ラボラトリーズ
社製)を加えたもの〕中に懸濁し、激しく振盪させ、破
砕する。破砕液に抗−γ鎖モノクローナル抗体KM−3
67,KM−365およびKM−369をおのおの加え
、免疫沈殿を行う。還元化条件下での免疫沈降を行う場
合は、上記NP40緩衡液に5%2−メルカプトエタノ
ールを加えた溶液中に細胞を懸濁し、以下、非還元化条
件下の場合と同様に細胞を破砕し、抗−T鎖モノクロー
ナル抗体を加え、免疫沈降を行う。
一次元の電気泳動を行う場合は、還元化条件下で免疫沈
降させた沈殿画分を12%ポリアクリルアミドゲルを用
いて、レムリの方法〔ネイチ+ −(Nature) 
227.680 (1970) :lに従って電気泳動
を行う。
二次元の電気泳動を行う場合は、非還元化条件下で免疫
沈降させた沈殿画分を内径1.5mmのガラス管内に作
製した10%ポリアクリルアミドゲルを用いて一次元目
の電気泳動を行う。泳動後、ゲルをガラス管より取り出
し、5%2メルカプトエタノールを含む緩衝液中で室温
30分間反応させた後、12%スラブゲルにのせて、2
次元目の電気泳動を行う。
エタノール処理した細胞の蛍光抗体法はプレンナー(B
renner)らの方法〔ネイチ+ −(Nature
)322、145 (1986) )に従って以下のと
おり行う。
T細胞受容体T鋼、δ鎮を細胞膜表面に発現しているマ
ウスT細胞ハイブリドーマ株KN6及びT細胞受容体α
鎖、β鎮を発現しているマウスT細胞ハイブリドーマ株
KN3及び対照として、KM3.KM6の親株であり、
α鎖、β鎮。
γ鎖、δ鎮のいずれも発現していないマウスT細胞白血
病株BW5147(ジャーナル・オブ・イムノロジー(
J Tmmunol、) 110.1470 (198
3))をそれぞれPBS (pH7,2>中に浮遊させ
、101個/180IJi!に調製する。−20℃にお
いて細胞浮遊液に95%エタノールを含むPBS溶液を
140m加え、エタノールの最終濃度を70%とし、さ
らに4℃で10分間反応させる。
反応後、細胞をPBSで3回洗浄し、KM−369の培
養上清を加え、4℃で30分間反応させる。反応後、細
胞を0.1%BSA及び0.1%N a N sを含む
PBS溶液で3回洗浄し、同じ組成のPBS溶液で15
倍に希釈したビオチン標識ヤギ抗マウスイムノグロブリ
ン血清(Kirkgaard Terry社製)を30
μ加え、4℃で30分間反応させる。反応後、細胞を0
.1%BSA及び0.1%NaN3を含むPBS溶液で
3回洗浄し、Phycoerythr 1ne−3tr
eptav id 1n(Beckton−Dicki
nson社製)を204加え、4℃で30分間反応させ
る。反応後、細胞を0.1%BSΔ及び0.1%N a
 N 3を含むPBS溶液で3回洗浄後、0.1%Na
N5を含むPBS溶液200度中に浮遊させ、セルソー
ク−(日本分光、Fe2−1>により細胞の蛍光強度を
測定し、細胞に結合した抗体量を測定する。
ここで用いるマウスT細胞ハイブリドーマ株KN3及び
KN6は、それぞれ昭和63年4月14日付で、工業技
術院微生物工業技術研究所に、FERM  BP−18
54およびFERMBP−1853として、寄託しであ
る。
実施例1゜ (1)  免疫マウス牌細胞の調製 8週令のDBA/2雌マウス(静岡実験動物農業協同組
合)5匹にアジュバントとして水酸化アルミニウムゲル
2mg/匹および百日咳菌死菌ワクチン(千葉系血清研
究所)IXIO’細胞/匹と抗原としてγ鎖100g/
匹を腹腔内投与し免疫した。
以後、2週問おきに、該T鎖100g/匹を腹腔内に投
与し、2回目以降の免疫をかけた。
3回目の免疫以降、免疫の5〜7日後に眼底静脈叢より
採血し、血清中の抗−T鎖抗体価を前記の固相法による
酵素免疫測定法で調べた。
3回免疫以降5匹全例で抗体価が認められたが、抗−T
鎖モノクローナル抗体を効率よく得るために、総計5回
の免疫を行った。
5回目の免疫後、T鎖100xr/匹を腹腔内投与して
追加免疫し、3日後このマウスから牌m抱を調製して細
胞融合に用いた。
(2)マウス骨髄腫細胞の調製 8−アザグアニン耐性マウス骨髄腫細胞P3−Ulを正
常培地〔RPMI−1640にグルタミン1.5mM、
2−メルカプトエタノール5X l O−’M、  ジ
ェンタマイシンI(lx/mlおよびこれに牛胎児血清
(Fe2)(10%)を加えた培地〕で培養し、4日後
に2X10’個以上の細胞を得た。
(3)ハイブリドーマの作製 MEM (日永製薬社製)でよく洗浄した免疫マウス牌
細胞lXl0”iとマウス骨髄腫細胞P3−Ul  2
XIO’個を混合し、1.20 Orpmで5分間遠心
分離にかけた。
沈殿として得られた脾細胞とP 3−U lの混合した
細胞群をよくほぐした後、撹拌しながら37℃で、ポリ
エチレングリコール−1,000(PEG −1000
) 2 g、 MEM2mlおよびDMSo  0.7
mlの混液0.5ml/40’抗体産生細胞を加え、1
分後にM E M 1 +111を加えた。
その後MEM1mlを1分毎に5回加えた後、MEMを
全容1が5 Qmlとなるように加えた。
900rpm、 5分間遠心分離後、上清を捨て、ゆる
やかに細胞をほぐした後、正常培地10 Qmlを加え
、10…1メスピペツトでゆるやかに!ffi抱を懸濁
した。
懸濁液を24穴培養用プレ一トCFlow Labor
atory社(米)製〕に1+++l/穴ずつ分注し、
5%CO2インキニベーター中、37℃で24時間培養
した。培養プレートに1ml/穴のHAT培地〔上記正
常培地にヒポキサンチンI O−’M、チミジン1.5
 X l O−’Mおよびアミノプテリン4 X 10
−’Mを加えた培地〕を加え、さらに24時間培養した
。培養上清1mlを楡で、あらたにHAT培地培地1奢
lえ、37℃でさらに24時間培養した。培養上清1+
y+lを捨て、HAT培地培地1奢lえ、37℃でさら
に10〜14日間培養した。
コロニー状に生育してきた融合細胞のみられる穴につい
て、上清1mlを捨て、HT培地〔上記HへT培地より
アミノプテリンを除いた培地〕を1ml加えて37℃で
培養した。以後2日間同様にHT培地への交換を行い、
培養を続け4日後、培養上清の一部を採取し、抗−γ鎖
抗体価を上記の同相酵素免疫測定法により測定した。
抗体価の認められた穴については、限界希釈法によりク
ローニングを2回繰り返し、安定して抗体価の認められ
たクローンを抗−T鎖モノクローナル抗体産生ハイブリ
ドーマ株としてKM−367,KM−365およびKM
−369を選択した。ハイプリドーマ株KM−367゜
KM−365およびKM−369はそれぞれ英国εur
opean Co11ection of^nimal
 Ce1l Cu1turesにECACCNα870
41604. Nα87052101およびNα870
80601として昭和62年4月16日、同62年5月
21日および同62年5月2日イ寸でそれぞれ寄託しで
ある。
(4)モノクローナル抗体の部分精製 プリスタン処理(2,6,10,14−テトラメチルペ
ンタデカ7(2,5,1(1,14−tetramet
hylpentadecane)0.51111/匹を
復腔内投与し、2週間飼育する。〕した8週令タードマ
ウス(B A L B / c nu/nu。
雌)に上記で得られたハイプリドーマ株各4×106細
胞/匹を腹腔的注射した。10〜21日後にハイプリド
ーマ株は腹水癌化する。10〜21日後に腹水のたまっ
たマウスから腹水(4〜lQml)を採取し、3.00
 Orpm、 5分間遠心分離して固形分を除去した。
上清を50%硫安塩析$よび40%硫安塩析し、PBS
(pH7,2)で2日間透析した。これを粗精製モノク
ローナル抗体KM−367,KM−365およびKM−
369とした。
(5)粗精製モノクローナル抗体の抗原特異性固相酵素
免疫測定法により粗精製モノクローナル抗体の抗原特異
性を測定した。抗原としては、大腸菌によって生産され
たrmのほかに宿主大膓菌由来夾雑タンパクおよび牛血
清アルブミン(BSA)(生化学工業社製)を用いた。
結果を第1表に示す。
正常マウス血清 第 表 l0−2 0、OO,1 o、 oo。
0、130 粗精製モノクローナル抗体をDEAEセファロースカラ
ム(ワットマン社製、ベツドボリューム1m1)に通塔
後溶出し、IgG画分を集め精製モノクローナル抗体と
した。
(6)モノクローナル抗体の分類 オフタロニー(口uchterlony)法でKM−3
67゜KM−365およびKM−369の抗体のイソタ
イプを調べたところ、抗体がIgGクラスに属するモノ
クローナル抗体であり、さらにKM−367およびKM
−369はI g G+、 KM365はIgG2bサ
ブクラスの抗体であると同定された。
実施例2゜ 前記のウェスタン・プロッティング法によりKM−36
7の大腸菌によって生産されたγ鎖に対する反応性を調
べた。その結果を第1図に示した。KM−367は、γ
鎖と特異的に反応した。
KM−365およびKM−369についても同様の結果
が得られた。
実施例3゜ 前記の方法に従い、免疫沈降の1次元及び2次元電気泳
動法により、T鎮を発現している妊娠17日口のC57
BL/6マウスの胎児胸腺細胞に対するKM−365の
反応性を調べた。2次元電気泳動の結果を第2図に示し
た。KM−365による沈殿物中には、γ鎖(35kd
)およびδ鎮(45kd)が含まれていた。
1次元の電気泳動の結果、KM−365は、還元化条件
下でT鎮を免疫沈降させ、β鎖を免疫沈降させなかった
以上の結果は、KM−365がγ鎖に対して特異的に反
応し、β鎖には反応せず、β鎖は、γ鎖にジスルフィド
結合していることを示している。
BALB/Cマウスの胎児胸腺細胞に対しても、同様の
結果が得られた。
KM−369についてもKM−365と同様に胎児胸腺
細胞のγ鎖に対して反応性を有していたが、KM−36
7については、該反応性は得られなかった。
実施例4゜ 前記の方法に従い、細胞をエタノール固定処理後、蛍光
抗体法により細胞膜上にγ鎖およびδ鎮を発現している
マウスT細胞ノ\イブリドーマ株KN6およびγ鎖およ
びβ鎖を発現せず、α鎖およびβ鎖を発現しているマウ
スT細胞ノ1イプリドーマ株KN3、および対照として
、KM3.KM6の親株でα鎖、β鎖、γ鎖、β鎖のい
ずれも発現していないマウスTIBla白血病株BW5
147に対するKM−369の反応性を調べた。その結
果を第3図に示した。KM3の相対蛍光強度は、対照の
BW5147の相対蛍光強度と一致し、KN−369は
γ鎖を発現していないKM3には反応しないことが示さ
れた。KM6の相対蛍光強度は、対照のBW5147と
比較するとピークの位置が右側(蛍光強度強)に移動し
ており、KM−369はγ鎖を発現しているKM6に反
応していることが示された。
以上の結果から、実施例3で細胞破砕液中のγ鎖に反応
することが示されたKM−369はγ鎖を発現している
エタノール固定処理細胞に選択的に反応することが示さ
れた。
KM−369の代わりに、KM−367とKM365お
のおのを用いて、同様に蛍光抗体法によりエタノール固
定処理細胞に対する反応性を調べたが、該反応性は得ら
れなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例2のウェスタン・プロッティング法に
よりKM367の特異性を調べた結果を示す。A) は
アミドブラック染色、B)はKM−367による免疫染
色である。A)、 B) とも■は分子量マーカー(1
4,4kd:リゾチーム。 21.5kd:ソイビーン・トリプシン・インヒビター
、31kd:カーボニック・アンヒドラーゼ。 45kd:オボアルブミン、66.2kd:BSA。 92.5kd:ホスホリラーゼb)、■はγ鎖、■は宿
主大腸菌由来夾雑タンパクを示す。 第2図は、実施例3の免疫沈降の2次元電気泳動の結果
を示す。1次元目(横方向)は非還元条件下、2次元目
(縦方向)は還元条件下で泳動を行った。左端は分子量
マーカー(14kd:’Jゾチーム、13kd:β−ラ
クトグロブリン、26kd:α−キモトリプシノーゲン
、43kd:オポアルブミン、69kd:BSA、92
kd:ホスホリラーゼb、200kd:ミオンン重鎮)
を示す。 第3図は、実施例4の蛍光抗体法の結果を示す。 (a)は、KM−369のBW5147に対する反応性
、(b)は、KM−369のKM3に対する反応性、(
C)は、KM−369のKM6に対する反応性を示す。 第 図 第 ユ 図 −〉 井3X九色骨

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マウスT細胞レセプターγ鎖(以下γ鎖と略記す
    る。)に対する抗−γ鎖モノクローナル抗体。
  2. (2)サブクラスがIgG_1に属する請求項(1)記
    載のモノクローナル抗体。
  3. (3)サブクラスがIgG_2_bに属する請求項(1
    )記載のモノクローナル抗体。
  4. (4)該抗体を生産するハイブリドーマが、KM−36
    7(ECACCNo.87041604)である請求項
    (2)記載のモノクローナル抗体。
  5. (5)該抗体を生産するハイブリドーマが、KM−36
    9(ECACCNo.87080601)である請求項
    (2)記載のモノクローナル抗体。
  6. (6)該抗体を生産するハイブリドーマが、KM−36
    5(ECACCNo.87052101)である請求項
    (3)記載のモノクローナル抗体。
  7. (7)γ鎖でマウスを免疫して得られる脾細胞とマウス
    の骨髄腫細胞とを通常の方法で融合させ、得られるハイ
    ブリドーマを培地に培養するか、またはマウスの腹腔内
    に移植して腹水癌化することにより、培養液中または腹
    水中に抗−γ鎖モノクローナル抗体を蓄積させ、該培養
    液または腹水から該モノクローナル抗体を採取すること
    を特徴とする抗−γ鎖モノクローナル抗体の製造法。
  8. (8)請求項(1)記載のモノクローナル抗体を生産す
    るハイブリドーマ。
  9. (9)ハイブリドーマKM−367(ECACCNo.
    87041604)
  10. (10)ハイブリドーマKM−365(ECACCNo
    .87052101)
  11. (11)ハイブリドーマKM−369(ECACCNo
    .87080601)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02500322A (ja) * 1986-07-03 1990-02-08 ティー セル サイエンシス,インコーポレーテッド γ,δT細胞レセプターおよび検出方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02500322A (ja) * 1986-07-03 1990-02-08 ティー セル サイエンシス,インコーポレーテッド γ,δT細胞レセプターおよび検出方法

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