JPH0248463Y2 - - Google Patents

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JPH0248463Y2
JPH0248463Y2 JP1985002606U JP260685U JPH0248463Y2 JP H0248463 Y2 JPH0248463 Y2 JP H0248463Y2 JP 1985002606 U JP1985002606 U JP 1985002606U JP 260685 U JP260685 U JP 260685U JP H0248463 Y2 JPH0248463 Y2 JP H0248463Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は貯留ノズルから噴出される緯糸を付着
貯留するための緯糸付着貯留面を備えた流体噴射
式織機における緯糸貯留装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 流体噴射式織機においては緯入れ1回毎に緯糸
供給源から供給される緯糸を所定量測長して貯留
する必要があり、このような貯留装置の一例が特
開昭57−95349号公報にて提案されている。この
貯留装置は駆動ローラと被動ローラとに張設され
た無端状ベルトの外表面に緯糸が貯留ノズルから
吹き付けられてコイル状に付着される。
そして、同ベルト上の緯糸貯留面全体には板片
が載置されており、ベルト上に付着された緯糸が
ベルトの走行に伴つて前記板片下に導入され、緯
糸は緯入れ開始時までの間、前記板片により風綿
付着といつた外部の影響から保護されるととも
に、緯糸引き出し時においては貯留緯糸の一部が
まとまつて引き出されてしまう虞はない。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、このような緯糸貯留形態においては
緯糸付着貯留面上に吹き付けられた緯糸を効果的
に付着させるために、例えば、モケツト、起毛織
布等により緯糸付着貯留面を形成することが必要
となるが、貯留緯糸全体が板片の自重作用により
緯糸付着貯留面上に押接され、かつ貯留緯糸がベ
ルトと板片との間から水平方向に引き出されるた
め、板片の重量の大小にかかわらず緯入れ時にお
ける引き出し抵抗の増加が避けられない。そのた
め、緯入れ用メインノズルの噴射圧増加、これに
起因する緯糸の噴射切れ及びエア消費量の増大と
いつた問題があつた。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案では貯留
ノズルから噴出される緯糸を付着しかつ前記貯留
ノズルに対して相対移動する緯糸付着貯留面を備
えた緯糸貯留装置において、前記緯糸付着貯留面
の前記貯留ノズル側近傍位置にその貯留ノズルか
ら噴出される前記緯糸を押圧して前記緯糸付着貯
留面に付着させる回転ローラを配設した。
(作用) すなわち、貯留ノズルから噴出された緯糸は同
ノズルに対して相対移動する緯糸付着貯留面上に
コイル状に付着するとともに、この貯留された緯
糸が緯糸付着貯留面の相対移動に伴つて同緯糸付
着貯留面と回転ローラとの間に導入される。この
時、同ローラと緯糸付着貯留面との間で押圧作用
を受け、緯糸は緯糸付着貯留面上に一層確実に付
着されその押圧位置から導出されて緯入れ開始直
前まで緯糸付着貯留面上に貯留される。
その結果、緯入れ時においては貯留緯糸の引き
出し抵抗は緯糸付着貯留面との付着状態にのみ依
存することになり、しかも、貯留緯糸は緯糸付着
貯留面上に適正に付着する。
(実施例) 以下、本考案を具体化した一実施例を図面に従
つて説明する。
第1図は測長ローラ機構にて緯糸がチーズから
等速度かつ連続的に引き出されてくる緯糸貯留装
置を示し、織機のサイドフレーム等の固定部に垂
立状態に固着された支持フレームFの前面(緯入
れ側)には上下2段に第1の緯糸貯留装置1と第
2の緯糸貯留装置2が配設されている。なお、第
1及び第2の緯糸貯留装置1,2は糸切れ時の操
作性を考慮してその相対配置位置が左右及び前後
方向にズラして配設されているだけで、その構成
は同じなので、説明の使宜上、第1の緯糸貯留装
置1についてのみ説明し、第1の貯留装置1の各
部材に対応する第2の緯糸貯留装置2の部材に第
1の緯糸貯留装置1に付した符号に「a」の文字
を添えて第2の緯糸貯留装置2の説明を省略す
る。
支持フレームFの前面上側には図示しない駆動
装置により所定速度で回転駆動される駆動ローラ
3及び被動ローラ4が所定間隔をおいて水平方向
に配設されている。両ローラ3,4には無端状ベ
ルト5が巻回されており、ベルト5の外表面には
モケツト6を敷設して緯糸付着貯留面7が形成さ
れている。駆動ローラ3は第1図において時計回
り方向に回転されるようになつており、ベルト5
は上部側において同図に示す矢印方向に走行する
ようになつている。
駆動ローラ3の上側において支持フレームFか
ら前方に伸びた貯留ノズル8は上下方向に位置調
節可能に取着されており、その先端部が下方へ折
曲されて駆動ローラ3上の緯糸付着貯留面7に指
向されている。同ノズル8には図示しない測長ロ
ーラ機構から送り出される緯糸Yが導入され、緯
糸付着貯留面7上に向けて連続的に噴出されるよ
うになつている。
貯留ノズル8の被動ローラ4側の側方において
支持フレームFの前面には支持ブラケツト9が固
設され、その先端固定部10に対して支持板11
が上下及び左右方向に位置調整可能に取付け固定
されている。支持板11には回転ローラ12(以
下、押圧ローラ12という)が回転可能に取着さ
れていて、その外周面最下位置が前記緯糸付着貯
留面7を形成するモケツト6上に圧接されてい
る。そして、緯糸付着貯留面7の矢印方向への移
動に伴つて押圧ローラ12は矢印方向に回転され
る。
第1及び第2の緯糸貯留装置1,2は第2図に
示すように、貯留緯糸Yへの風綿付着防止のため
のカバー13とガード14が設けられ、カバー1
3はヒンジ15にてフレームFに対して回動可能
に連結されている。カバー13前面には上部及び
下部引出口16a,16bが切り欠き形成されて
いて、その上部引出口16aから第1の緯糸貯留
装置1に貯留されている緯糸Yが、又、下部引出
口16bからは第2の緯糸貯留装置2に貯留され
ている緯糸Yaがそれぞれの図示しないメインノ
ズルに案内されるようになつている。
なお、ガード14はその上辺の一部が下部引出
口16aの下辺を形成するように高さ設定され、
かつカバー13の下部を形成するようにフレーム
F上に固定されている。また、上部引出口16a
と下部引出口16bとの間に縦溝16cが設けら
れ、糸切れ等が発生してカバー13を開ける際
に、前記第1の緯糸貯留装置1に貯留され、上部
引出口16aから引出される緯糸Yが抜けるよう
に配慮されている。
さて、貯留ノズル8から所定速度で噴出さる緯
糸Yは駆動ローラ3上の緯糸付着貯留面7上に吹
き付けられ、ベルト5の走行に伴つて押圧ローラ
12の下側に導入されてゆく緯糸付着貯留面7上
にコイル状となつて付着される。緯糸付着貯留面
7上に付着された緯糸Yは同緯糸付着貯留面7の
移動とともに押圧ローラ12に導入される。この
とき、緯糸Yは押圧ローラ12の下面とモケツト
6との圧接作用により同モケツト6内に入り込む
ようにして緯糸付着貯留面7に押接され、貯留ノ
ズル8からの吹き付け力のみによる付着に比べて
同緯糸付着貯留面7上に均一かつ一層強く付着さ
れる。
このようにして、強制的に付着された緯糸Yは
ベルト5の走行に伴つて被動ローラ4側へ移行さ
れ、緯入れ開始時直前まで緯糸付着貯留面7上に
付着貯留されることになる。
このように、本実施例では押圧ローラ12によ
るモケツト6上への圧接作用による緯糸Yは緯糸
付着貯留面7に均一かつ確実に捕捉されるため
に、貯留緯糸Yは図示しないメインノズルの噴射
により、順次整然と引き出される。従つて、貯留
緯糸Yの一部がまとまつて引き出されてしまうこ
とはなく緯入れミスが誘発される虞はないととも
に、前記貯留ノズル9から吹き出すエアによつて
貯留緯糸Yの貯留姿勢が乱されることはない。
さらに、押圧ローラ12の上下方向取付け位置
を適宜調整することにより、緯糸Yの圧接状態を
糸種類、糸番手等に合せて最適状態に設定するこ
とができる。
前記実施例では、第1の緯糸貯留装置1及び第
2の緯糸貯留装置2を備えたミキシング用に採用
しているが、本考案は、勿論第1の緯糸貯留装置
1のみのシングル用に採用してもよいし、例え
ば、第3図及び第4図に示す構成で実施してもよ
い。
第3図に示す実施例は駆動ローラ3と押圧ロー
ラ12をベルト17で駆動連結して押圧ローラ1
2を積極的に回転駆動させるようにしたものであ
る。これによつて、押圧ローラ12はスリツプす
ることなく押圧ローラ12の回動量と緯糸付着貯
留面7の移動量は常に同じとなり圧接される緯糸
Yは緯糸付着貯留面7上でよじれることなく均一
に圧接されることになる。
第4図に示す実施例は押圧ローラ12の両端が
支持アーム18に回動可能に支持され、そのアー
ム18の基端を支持部材19に回動可能に連結す
るとともに、支持アーム18の基端側にスプリン
グ20を連結する。そして、押圧ローラ12が常
に緯糸付着貯留面7を押圧するように弾性力を付
与する。これによつて、スプリング20の弾性力
を調節することによつて、緯糸Yの圧接力を適宜
調節することができる。
また、本考案は緯糸付着貯留面としてベルトを
使用する代りに円板を使用した緯糸貯留装置に実
施しても何ら差し支えない。
なお、押圧ローラ12の表面は緯糸付着貯留面
7との圧接作用の際、緯糸Yに毛羽立ちを誘発し
ないものであればその材質は何でもよく、例え
ば、金属材料、ゴム、ガラス、セラミツク、カー
ボン、ベークライト等の緯糸Yの材質に合せて選
択し実施してもよい。
又、貯留ノズル8は前記実施例では直角に折曲
させたがその折曲角度は適宜変更して実施しても
よい。
考案の効果 以上詳述したように、本考案の緯糸貯留装置に
よれば、貯留ノズルから噴出した緯糸は回転ロー
ラにより緯糸付着貯留面に押圧された後、貯留面
上においては解放された状態で貯留されるため、
緯糸を緯糸付着貯留面に対して適正に付着して貯
留することができ、引き出し抵抗過大による緯糸
切れや引き出し抵抗過少による緯入れミス等を防
止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を具体化した緯糸貯留装置の全
体斜視図、第2図は緯糸貯留装置のカバーを示す
斜視図、第3図は本考案の緯糸貯留装置の別例を
示す斜視図、第4図は本考案の緯糸貯留装置の別
例をを示す斜視図である。 第1の緯糸貯留装置1、第2の緯糸貯留装置
2、駆動ローラ3、被動ローラ4、無端状ベルト
5、モケツト6、緯糸付着貯留面7、貯留ノズル
8、支持ブラケツト9、固定部10、支持板1
1、押圧ローラ12、緯糸Y。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 貯留ノズルから噴出される緯糸を付着しかつ前
    記貯留ノズルに対して相対移動する緯糸付着貯留
    面を備えた緯糸貯留装置において、 前記緯糸付着貯留面の前記貯留ノズル側近傍位
    置にその貯留ノズルから噴出される前記緯糸を押
    圧して前記緯糸付着貯留面に付着させる回転ロー
    ラを配設した流体噴射式織機における緯糸貯留装
    置。
JP1985002606U 1984-12-22 1985-01-11 Expired JPH0248463Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985002606U JPH0248463Y2 (ja) 1985-01-11 1985-01-11
US06/810,400 US4784191A (en) 1984-12-22 1985-12-18 Device for storing a weft yarn for inserting in a jet loom
CH5483/85D CH669803A5 (de) 1984-12-22 1985-12-19 Vorrichtung an einer duesenwebmaschine zum speichern eines einzutragenden schussfadens.
CN85109751A CN85109751A (zh) 1984-12-22 1985-12-21 引入流体喷射织机的纬纱贮存装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1985002606U JPH0248463Y2 (ja) 1985-01-11 1985-01-11

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JPS61120785U JPS61120785U (ja) 1986-07-30
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS496235A (ja) * 1972-03-28 1974-01-19
JPS4910306A (ja) * 1972-05-29 1974-01-29
JPS5795349A (en) * 1980-10-31 1982-06-14 Rieter Ag Maschf Storage apparatus of yarn material

Patent Citations (3)

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JPS61120785U (ja) 1986-07-30

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