JPH0247960B2 - - Google Patents

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JPH0247960B2
JPH0247960B2 JP60194447A JP19444785A JPH0247960B2 JP H0247960 B2 JPH0247960 B2 JP H0247960B2 JP 60194447 A JP60194447 A JP 60194447A JP 19444785 A JP19444785 A JP 19444785A JP H0247960 B2 JPH0247960 B2 JP H0247960B2
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JP
Japan
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sludge
concentration
cationic polymer
oxidizing agent
polymer flocculant
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JP60194447A
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JPS6253799A (ja
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Masaaki Wakita
Masanori Hashimoto
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Kurita Water Industries Ltd
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Kurita Water Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は有機性汚泥の脱水処理または消化処
理の前処理法としての有機性汚泥の濃縮方法、特
に下水汚泥の重力分離による濃縮方法に関するも
のである。 〔従来の技術〕 下水処理等においては、発生する有機汚泥は重
力分離による濃縮後、脱水処理または消化処理等
が行われる。このような有機汚泥の脱水処理また
は消化処理の前処理法としての濃縮方法において
は、余剰活性汚泥を最初沈殿池に戻して混合生汚
泥として、あるいは余剰活性汚泥と最初沈殿池汚
泥の混合汚泥として、重力分離により濃縮される
のが一般的である。日本下水道協会の設計指針
(1972年発行、下水道施設設計指針と解説)によ
れば、投入汚泥固形物濃度1%、滞留時間12時間
で濃縮汚泥固形物濃度4%とされているが、近年
の汚泥の有機分の増加に伴い汚泥の濃縮性が低下
しているため、2%程度にしか濃縮していない処
理場が多い。特に夏季においては、汚泥の腐敗に
よる浮上が激しく、汚泥の濃縮は困難である。汚
泥濃度が低いと脱水、消化等の効率が低下すると
いう弊害がある。 このような問題を解決するために、被濃縮汚泥
に酸を加えてPHを4以下とすることにより、汚泥
の濃縮度を高める方法が提案されている(下水・
廃水処理ガイドブツク、昭和49年、環境技術研究
会発行第395頁)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記の酸を加える方法では、濃
縮槽が強酸性にさらされて悪影響を受けたり、後
工程において中和用のアルカリ剤を多量に必要と
するという問題点があつた。 この発明は上記のような問題点円解決するため
のもので、酸を使用することなく汚泥を高濃縮さ
せることができる有機性汚泥の濃縮方法を提案す
ることを目的としている。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、有機性汚泥の脱水処理または消化
処理の前処理法としての濃縮方法であつて、被濃
縮汚泥に酸化剤を添加するとともに、PH4におけ
るコロイド当量値3meq/g以下、かつ固有粘度
〔η〕30℃ 1N−NaNO34.5(dl/g)以上のカチオン
性高分子凝集剤を0.2重量%以下(対SS)添加し
た後、濃縮槽で重力分離により濃縮することを特
徴とする有機性汚泥の濃縮方法である。 本発明において濃縮の対象とする被濃縮汚泥
は、有機物を含む有機性汚泥であり、例えば下水
の最初沈殿池汚泥、余剰活性汚泥、またはこれら
の混合汚泥等があげられる。 これらの被濃縮汚泥に添加する酸化剤としては
特に制限されないが、過酸化水素、過酸化ナトリ
ウム等の過酸化物、および次亜塩素酸ナトリウム
等の次亜塩素酸塩が好ましく、これらは1種単独
または2種以上の混合使用が可能である。 本発明に用いるカチオン性高分子凝集剤として
は、特に限定されない。好ましいカチオン性高分
子凝集剤としては、ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレートの四級酸化物もしくは酸塩
の単独重合体または(メタ)アクリルアミドとの
共重合体、ジメチルアミノアルキル(メタ)ア
クリルアミドの四級化物もしくは酸塩の単独重合
体または(メタ)アクリルアミドとの共重合体、
ポリ(メタ)アクリルアミドのマンニツヒ変性
物、ポリ(メタ)アクリルアミドのホフマン分
解物などがあげられ、これらは単独でまたは組合
せて、あるいは他のカチオン性高分子凝集剤と組
合せて使用することができる。 使用するカチオン性高分子凝集剤としては、コ
ロイド当量値(PH4)が3meq/g以下、好まし
くは2.6meq/g以下のものである。また固有粘
度〔η〕30℃ 1N−NaNO34.5(dl/g)以上、好まし
くは5.0dl/g以上のものである。 カチオン密度が低く分子量の高いカチオン性高
分子凝集剤は、低添加量で凝集性が良いため本発
明に適しており、このようなものとしては、ジメ
チルアミノアルキル(メタ)アクリレートもしく
はジメチルアミノアルキル(メタ)アクリルアミ
ドの酸塩または四級化剤(メチルクロライド、ベ
ンジルクロライド、ジメチル硫酸など)で四級ア
ンモニウム塩にしたものと(メタ)アクリルアミ
ドとの共重合体で、(メタ)アクリルアミド含有
率80mol%以上のものがある。 汚泥の濃縮方法は、被濃縮汚泥に前記酸化剤を
添加するとともに、カチオン性高分子凝集剤を
0.2重量%(対SS)以下、好ましくは0.05〜0.2重
量%(対SS)添加し撹拌した後、重力分離によ
り濃縮する。 薬剤の添加順序は限定されないが、濃縮槽投入
汚泥に対し酸化剤とカチオン性高分子凝集剤を同
時に添加するか、酸化剤を添加した後にカチオン
性高分子凝集剤を添加するのが望ましい。カチオ
ン性高分子凝集剤を添加した後に酸化剤を添加す
ると、酸化剤の添加によつて汚泥から気泡が発生
してフロツクに付着し、汚泥が一部浮上する場合
があるので避けた方がよい。 撹拌方法は特に限定されず、撹拌槽における撹
拌羽根による撹拌、配管中の流れによる撹拌、ポ
ンプを通過させることによる撹拌などによること
ができる。撹拌強度も制限はなく、汚泥と薬剤が
十分混合し反応する程度でよい。 濃縮の手段は重力分離であつて、反応汚泥を固
液分離槽に導入して自然沈降させる。濃縮した汚
泥固形分側は脱水装置、消化槽等に篤いて脱水、
消化等の処理に供される。また分離液は水処理系
に返送される。 本発明の濃縮方法は低温の汚泥に対しても効果
があるが、18℃以上の腐敗によりガスが発生しや
すい汚泥に対して特に効果が顕著である。 〔作用〕 被濃縮汚泥に酸化剤を添加すると、汚泥の腐敗
が抑制され、浮上が防止されるので、汚泥濃度が
高くなる。また、酸化剤を添加しかつカチオン性
高分子凝集剤を0.2重量%(対SS)以下添加する
と、汚泥の沈降性が改善されるため、酸化剤だけ
の場合より汚泥濃度が高くなる。なお、カチオン
性高分子凝集剤の添加量を多くすると、生成フロ
ツクがブリツジングを起こすため、汚泥濃度は高
くならない場合がある。一方、カチオン性高分子
凝集剤のみを添加した場合には、腐敗により発生
するガスが付着して浮上しやすくなり、汚泥濃度
は高くならない。 このようにして、本発明の有機性汚泥の濃縮方
法によれば、酸を使用することなく、汚泥を高濃
度に濃縮させることができる。こうして濃縮され
た汚泥は、そのまま脱水または消化処理に供され
る。脱水処理は脱水剤を添加して機械脱水を行う
が、汚泥濃度が高くなることによつて脱水性が良
くなり、脱水剤必要添加量の低減、脱水ケーキ含
水率の低下、剥離性の向上などが可能となる。消
化処理はそのまま消化槽に投入して嫌気性消化を
行うが、汚泥濃度が高いため、消化効率は良好で
ある。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について説明する。実施
例において%は重量%を示し、使用した薬剤は表
1に示す通りである。また汚泥濃縮試験法は次の
通りである。 汚泥濃縮試験法 20容ポリエチレン容器に被濃縮汚泥17をと
り、所定量の酸化剤およびカチオン性高分子凝集
剤を添加し、撹拌機で撹拌を行う。この汚泥をピ
ケツトフエンス付きの透明アクリル樹脂製円筒
(1000mmH×150mmφ)に移し、スラツジボリ
ユームの経時変化を測定する。濃縮試験はピケツ
トフエンスを回転(0.1rpm、1分回転/30分停
止の繰返し)させながら行なう。沈降開始後、汚
泥界面高さの経時変化を測定してスラツジボリユ
ームと原汚泥のSS濃度から、汚泥相のSS濃度を
算出し、これを各時間における汚泥濃度とする。 また汚泥が浮上し始める時間(hr)を測定して
汚泥浮上時間とし、25時間までに浮上しなかつた
ものを25以上とする。
【表】 実施例 1 下水の最初沈殿池泥汚と余剰活性汚泥の混合汚
泥(混合比(SS換算)…初沈:余剰=1:1、
汚泥水温24℃、PH6.8、電気伝導度1480μS/cm、
SS1.18%、VSS/SS83.1%)について汚泥濃度
試験を行つた結果を表2に示す。 表2において、試験No.4,5は酸化剤とカチオ
ン性高分子凝集剤を同時に添加した場合で、試験
No.6はカチオン性高分子凝集剤を添加してから酸
化剤を添加した場合、試験No.8〜10は酸化剤を添
加してからカチオン性高分子凝集剤を添加した場
合である。
【表】 表2の結果より、原汚泥の場合(試験No.1)は6
時間で浮上したのに対し、過酸化水素水50mg/
、あるいは次亜塩素酸ナトリウム200mg/を
添加した場合((試験No.2,7)は汚泥の浮上が
防止され、25時間後の汚泥SS濃度は3.3%となつ
た。これに対して過酸化水素水150mg/とカチ
オン性高分子凝集剤C10.2%対SSを併用した場合
(試験No.4,6)は汚泥の沈降性が改善されてお
り、25時間後の汚泥SS濃度は3.5%に達したが、
C1を先に添加した場合(試験No.6)はフロツク
が一部浮上した。またC1を0.3%対SS添加した場
合(試験No.5)は汚泥の沈降性は良くなるが、ブ
リツジングが起こり汚泥濃度は高くならなかつ
た。次亜塩素酸ナトリウム200mg/とカチオン
性高分子凝集剤C20.1%対SSを併用した場合(試
験No.8)も汚泥の沈降性が改善され、25時間後の
汚泥SS濃度は3.5%に達した。カチオン性高分子
凝集剤としてC3、C4を用いた場合(試験No.9,
10)も、次亜塩素酸ナトリウムだけの場合より高
濃度に濃縮される。 なお、本実施例では汚泥相の厚さは数十cmであ
るが、実際には厚さが1〜2m程度なので、汚泥
SS濃度は本実施例よりもはるかに高い値となる。 実施例 2 下水の最初沈殿池泥汚と余剰活性汚泥の混合汚
泥(混合比(SS換算)初沈:余剰=1:1.2、汚
泥水温25.5℃、PH6.0、電気伝導度1300μs/cm、
SS1.0%、VSS/SS=85%)について、実施例1
と同様に試験した結果を表3に示す。 表3の結果より、カチオン性高分子凝集剤C5,
C6はC2に比べて、0.1%/SSでは凝集状態が悪
く、C2より沈降性が劣る。またC5はやや浮上が
認められる。
【表】
〔発明の効果〕
本発明によれば、被濃縮汚泥に酸化剤を添加す
るとともに、カチオン性高分子凝集剤を添加して
重力分離するようにしたので、高温の腐敗しやす
い汚泥の場合でも、酸を使用することなく、高濃
度に濃縮させることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機性汚泥の脱水処理または消化処理の前処
    理法としての濃縮方法であつて、被濃縮汚泥に酸
    化剤を添加するとともに、PH4におけるコロイド
    当量値3meq/g以下、かつ固有粘度〔η〕30℃ 1N−
    NaNO34.5(dl/g)以上のカチオン性高分子凝集剤
    を0.2重量%以下(対SS)添加した後、濃縮槽で
    重力分離により濃縮することを特徴とする有機性
    汚泥の濃縮方法。 2 汚泥が下水の最初沈殿池汚泥、余剰活性汚泥
    またはこれらの混合汚泥である特許請求の範囲第
    1項記載の濃縮方法。 3 酸化剤が過酸化物または次亜塩素酸塩である
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の濃縮方
    法。 4 酸化剤とカチオン性高分子凝集剤とを、この
    順か、または同時に被濃縮汚泥に添加する特許請
    求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
    濃縮方法。
JP60194447A 1985-09-03 1985-09-03 有機性汚泥の濃縮方法 Granted JPS6253799A (ja)

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JP2736853B2 (ja) * 1993-08-02 1998-04-02 四国化成工業株式会社 血液を含む液状廃棄物の処理剤
JP5273723B2 (ja) * 2009-02-06 2013-08-28 ハイモ株式会社 畜産汚泥の処理方法
JP6384168B2 (ja) * 2014-07-18 2018-09-05 栗田工業株式会社 汚泥処理方法

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