JP2736853B2 - 血液を含む液状廃棄物の処理剤 - Google Patents
血液を含む液状廃棄物の処理剤Info
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- JP2736853B2 JP2736853B2 JP5210941A JP21094193A JP2736853B2 JP 2736853 B2 JP2736853 B2 JP 2736853B2 JP 5210941 A JP5210941 A JP 5210941A JP 21094193 A JP21094193 A JP 21094193A JP 2736853 B2 JP2736853 B2 JP 2736853B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血液を含む液状廃棄物
の処理剤に関するものであり、この発明の処理剤は微生
物の不活化、悪臭防止などの効能を有しているので、特
に医療機関等において発生する感染性の廃棄物処理に有
用である。
の処理剤に関するものであり、この発明の処理剤は微生
物の不活化、悪臭防止などの効能を有しているので、特
に医療機関等において発生する感染性の廃棄物処理に有
用である。
【０００２】
【従来の技術】塩素化イソシアヌル酸系化合物などの固
型活性塩素剤を用いて液状廃棄物を処理する場合、固型
活性塩素剤を直かに処理すべき廃棄物に投与するか、あ
るいは活性塩素剤を水に溶かして処理すべき廃棄物と接
触させる方法が採られている。
型活性塩素剤を用いて液状廃棄物を処理する場合、固型
活性塩素剤を直かに処理すべき廃棄物に投与するか、あ
るいは活性塩素剤を水に溶かして処理すべき廃棄物と接
触させる方法が採られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】処理すべき液状廃棄物
に固型活性塩素剤を直かに投与する方法によれば、両者
を均一に接触させるために多大な労力を必要とし、また
感染性の廃棄物処理においては取扱時の危険性が高まる
などの難点があり、活性塩素剤を水に溶かして処理すべ
き廃棄物と接触させる場合においても、液状廃棄物の流
出、飛散などにより安全に取り扱うことが困難なもので
あった。
に固型活性塩素剤を直かに投与する方法によれば、両者
を均一に接触させるために多大な労力を必要とし、また
感染性の廃棄物処理においては取扱時の危険性が高まる
などの難点があり、活性塩素剤を水に溶かして処理すべ
き廃棄物と接触させる場合においても、液状廃棄物の流
出、飛散などにより安全に取り扱うことが困難なもので
あった。
【０００４】この種の廃棄物を処理するに際に、液状廃
棄物に凝集剤を添加し固型化して焼却する方法が知られ
ているが、凝集剤によって固型化した廃棄物に殺菌消毒
剤等を均一に接触し難いので、感染性廃棄物の処理など
にあっては取扱時に危険性を伴うものであった。
棄物に凝集剤を添加し固型化して焼却する方法が知られ
ているが、凝集剤によって固型化した廃棄物に殺菌消毒
剤等を均一に接触し難いので、感染性廃棄物の処理など
にあっては取扱時に危険性を伴うものであった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み検討を重ねた結果、必須成分として固型活
性塩素剤と高分子凝集剤を含有し、これらが均一に配合
された実質的に固型状態の組成物を血液を含む液状廃棄
物に接触させることによって、所期の目的を達成しうる
ことを認め、本発明を完遂するに至った。ある。
な事情に鑑み検討を重ねた結果、必須成分として固型活
性塩素剤と高分子凝集剤を含有し、これらが均一に配合
された実質的に固型状態の組成物を血液を含む液状廃棄
物に接触させることによって、所期の目的を達成しうる
ことを認め、本発明を完遂するに至った。ある。
【０００６】本発明の処理剤として用いられる固型活性
塩素剤の代表的なものは、トリクロルイソシアヌル酸、
ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロルイソシア
ヌル酸カリウム、ジクロルイソシアヌル酸等であり、高
分子凝集剤の代表的なものは、ポリアクリル酸ナトリウ
ム等のポリアクリル酸塩あるいはポリアクリルアミド系
化合物またはこれらの混合物である。
塩素剤の代表的なものは、トリクロルイソシアヌル酸、
ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロルイソシア
ヌル酸カリウム、ジクロルイソシアヌル酸等であり、高
分子凝集剤の代表的なものは、ポリアクリル酸ナトリウ
ム等のポリアクリル酸塩あるいはポリアクリルアミド系
化合物またはこれらの混合物である。
【０００７】本発明処理剤における固型活性塩素剤と高
分子凝集剤の混合割合は、通常、前者５〜３０重量部に
対して、後者を７０〜９５重量部の範囲が実践的であ
り、高分子凝集剤として液状のものが用いられる場合
は、その使用量を減らし組成物を実質的に固型状態とす
べきである。本発明の実施に当たっては、硫酸ナトリウ
ム、トリポリ燐酸ナトリウム、ほう酸、ステアリン酸塩
など固型活性塩素剤及び高分子凝集剤と反応しない助剤
を添加することができる。本発明処理剤は、丸剤、粗粒
剤、顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤などの形態として
使用される。
分子凝集剤の混合割合は、通常、前者５〜３０重量部に
対して、後者を７０〜９５重量部の範囲が実践的であ
り、高分子凝集剤として液状のものが用いられる場合
は、その使用量を減らし組成物を実質的に固型状態とす
べきである。本発明の実施に当たっては、硫酸ナトリウ
ム、トリポリ燐酸ナトリウム、ほう酸、ステアリン酸塩
など固型活性塩素剤及び高分子凝集剤と反応しない助剤
を添加することができる。本発明処理剤は、丸剤、粗粒
剤、顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤などの形態として
使用される。
【０００８】これらの使用法は、処理剤を予め液状廃棄
物の容器内に投入して置くか、あるいは容器内に液状廃
棄物を格納して後から廃棄物に散布する方法のいずれで
も差し支えない。本発明処理剤は、本品１kg当たり液状
廃棄物４〜４００リットル、通常２０〜８０リットルの
割合で使用するのが望ましい。
物の容器内に投入して置くか、あるいは容器内に液状廃
棄物を格納して後から廃棄物に散布する方法のいずれで
も差し支えない。本発明処理剤は、本品１kg当たり液状
廃棄物４〜４００リットル、通常２０〜８０リットルの
割合で使用するのが望ましい。
【０００９】
（実施例１）顆粒状ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム
２０重量部と顆粒状ポリアクリル酸ナトリウム８０重量
部を５分間混合し、両者が均一に分散した固型処理剤を
調製した。このようにして得た処理剤５００ｇを合成樹
脂製の容器内に投入して置き、動物の血液類を主とする
廃棄物２０リットルをこれに回収したところ、処理液は
速やかにゲル状となり、塗抹平板培養法によって、この
ように処理されたものの一般細菌数を測定した結果、そ
の細菌数は０個であった。
２０重量部と顆粒状ポリアクリル酸ナトリウム８０重量
部を５分間混合し、両者が均一に分散した固型処理剤を
調製した。このようにして得た処理剤５００ｇを合成樹
脂製の容器内に投入して置き、動物の血液類を主とする
廃棄物２０リットルをこれに回収したところ、処理液は
速やかにゲル状となり、塗抹平板培養法によって、この
ように処理されたものの一般細菌数を測定した結果、そ
の細菌数は０個であった。
【００１０】（実施例２）顆粒状ジクロルイソシアヌル
酸ナトリウム１５重量部と顆粒状ポリアクリル酸ナトリ
ウム８５重量部を５分間混合し、両者が均一に分散した
固型処理剤を調製した。このようにして得た処理剤２５
０ｇを、液状の医療廃棄物１０リットルに均一に散布し
た結果、処理液は速やかにゲル状となり、その不快臭は
たちまち消失した。
酸ナトリウム１５重量部と顆粒状ポリアクリル酸ナトリ
ウム８５重量部を５分間混合し、両者が均一に分散した
固型処理剤を調製した。このようにして得た処理剤２５
０ｇを、液状の医療廃棄物１０リットルに均一に散布し
た結果、処理液は速やかにゲル状となり、その不快臭は
たちまち消失した。
【００１１】
【発明の効果】本発明処理剤は、固型活性塩素剤と高分
子凝集剤を含有しているので、血液を含む液状の廃棄物
に接触させると、固型活性塩素剤の強い抗微生物作用に
より、細菌等の微生物を不活性化させると共に、高分子
凝集剤が液状の廃棄物を速やかに凝固、凝集、ゲル化
し、汚染された液状廃棄物の飛散を抑制して、その処理
を容易且つ安全に実施することができる。
子凝集剤を含有しているので、血液を含む液状の廃棄物
に接触させると、固型活性塩素剤の強い抗微生物作用に
より、細菌等の微生物を不活性化させると共に、高分子
凝集剤が液状の廃棄物を速やかに凝固、凝集、ゲル化
し、汚染された液状廃棄物の飛散を抑制して、その処理
を容易且つ安全に実施することができる。
【００１２】本発明において使用される高分子凝集剤
は、固型活性塩素剤との配合性が良好であるため、本処
理剤は長期間安定に貯蔵ができる。また高分子凝集剤が
液状の廃棄物に接触してゲル化する際に、固型活性塩素
剤の表面に凝集剤が適度に被着し、これによって活性塩
素剤の経時安定性が向上するので、その効果が長時間持
続する。本処理剤は、活性塩素剤と高分子凝集剤が均一
に配合されているので、処理剤が液状廃棄物と接触した
際には、活性塩素剤を内部に取り込んだ状態で廃棄物の
凝固、凝集、ゲル化が進行する。従って、ゲル化した廃
棄物の内部においても活性塩素剤の作用を発揮させるこ
とができるので、細菌類に対する殺菌消毒あるいは腐敗
による不快臭の発生を根絶することができる。
は、固型活性塩素剤との配合性が良好であるため、本処
理剤は長期間安定に貯蔵ができる。また高分子凝集剤が
液状の廃棄物に接触してゲル化する際に、固型活性塩素
剤の表面に凝集剤が適度に被着し、これによって活性塩
素剤の経時安定性が向上するので、その効果が長時間持
続する。本処理剤は、活性塩素剤と高分子凝集剤が均一
に配合されているので、処理剤が液状廃棄物と接触した
際には、活性塩素剤を内部に取り込んだ状態で廃棄物の
凝固、凝集、ゲル化が進行する。従って、ゲル化した廃
棄物の内部においても活性塩素剤の作用を発揮させるこ
とができるので、細菌類に対する殺菌消毒あるいは腐敗
による不快臭の発生を根絶することができる。
【００１３】上述のとおり本発明処理剤は、特に医療機
関から発生する血液を含む感染性の液状廃棄物の処理に
おいて、顕著な効果が認められる。
関から発生する血液を含む感染性の液状廃棄物の処理に
おいて、顕著な効果が認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０２Ｆ 1/76 ＺＡＢ Ｃ０２Ｆ 1/76 ＺＡＢ
Claims (1)
- 【請求項１】 必須成分として固型活性塩素剤と高分子
凝集剤を含有し、これらが均一に配合された実質的に固
型状態の組成物からなることを特徴とする血液を含む液
状廃棄物の処理剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210941A JP2736853B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 血液を含む液状廃棄物の処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210941A JP2736853B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 血液を含む液状廃棄物の処理剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0739858A JPH0739858A (ja) | 1995-02-10 |
| JP2736853B2 true JP2736853B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=16597629
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5210941A Expired - Fee Related JP2736853B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 血液を含む液状廃棄物の処理剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2736853B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105967345A (zh) * | 2016-05-26 | 2016-09-28 | 广西瑞兴环境工程有限公司 | 一种医疗废水生物发酵处理剂 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6253799A (ja) * | 1985-09-03 | 1987-03-09 | Kurita Water Ind Ltd | 有機性汚泥の濃縮方法 |
| JPH031108Y2 (ja) * | 1986-04-11 | 1991-01-14 |
-
1993
- 1993-08-02 JP JP5210941A patent/JP2736853B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0739858A (ja) | 1995-02-10 |
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