JPH0246474Y2 - - Google Patents

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JPH0246474Y2
JPH0246474Y2 JP12308685U JP12308685U JPH0246474Y2 JP H0246474 Y2 JPH0246474 Y2 JP H0246474Y2 JP 12308685 U JP12308685 U JP 12308685U JP 12308685 U JP12308685 U JP 12308685U JP H0246474 Y2 JPH0246474 Y2 JP H0246474Y2
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operating lever
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は主として自転車に使用する変速操作装
置、詳しくは、自転車フレームなどに固定するベ
ース部材に、リターンばねをもつ変速機を前記ば
ねに対抗する往動操作と復動操作とにより作動さ
せる操作レバーを回転自由に支持し、このレバー
の回転操作により変速機を作動させ、所定の変速
段位に変速する如くした変速操作装置に関する。
(従来の技術) 従来、此種変速操作装置として、実開昭57−
111698号公報に示されている如く複数の係合部を
もつ位置決め体と、前記係合部の少なくとも一つ
に係合する係合体とから成り、前記位置決め体と
係合体との一方を固定し、他方を操作レバーとと
もに動作させ、前記操作レバーの位置を設定する
位置決め機構を設けて、この位置決め機構により
前記操作レバーを変速段位位置に確実に位置決め
する如く成したものが知られている。
又、前記変速操作装置は、自転車の操縦側に装
着され、操作ワイヤと該ワイヤを案内するアウタ
ー筒とから成る操作索を介して後側変側機、又
は、前側変側機のチエン案内具を、多段スプロケ
ツト装置の各スプロケツトに対応して移動させ、
一つのスプロケツトにチエンを掛換えて変速を行
なう如く成している。
(考案が解決しようとする問題点) 所が、以上の如く操作ワイヤとアウター筒とか
ら成る操作索を用いた場合、前記操作レバーを、
前記リターンばねに抗して往動操作するとき、前
記アウタ筒は、圧縮されて僅かに縮むことにな
り、又、前記操作レバーを、前記リターンばねの
復元方向に復動操作するとき、前記アウター筒
は、縮み量だけ長くなることになるため、前記操
作レバーの往動操作時における操作ワイヤとアウ
ター筒との相対有効長さと、操作レバーの復動操
作時における操作ワイヤとアフター筒との相対有
効長さとに若干の差が生じ、従つて、操作レバー
が、前記位置決め機構により所定の変速段位に確
実に位置決めされても、前記変速機におけるチエ
ン案内具の往動方向への動きと、復動方向への動
きとに差が生じ、変速不良を起す問題があつた。
本考案は、以上の点に鑑み考案したもので、目
的は、前記位置決め機構の固定側部材を前記ベー
ス部材に対して一定量のみ回動できるようにし
て、前記操作レバーの往動及び復動操作の初期段
階で、位置決め機構を作動させることなく前記固
定側部材を前記一定量だけ前記操作レバーと共に
回動させ、前記操作索の相対有効長さの差分を吸
収して、前記チエン案内具の往動及び復動方向へ
の動きを同じにし、変速不良なく、確実に変速が
行なえるようにするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、本考案は、ベース部材1とリターン
ばねをもつ変速機を前記ばねに対抗する往動操作
と復動操作とにより作動させる操作レバー2及び
複数の係合部31aをもつ位置決め体31と、前
記係合部31aの少なくとも一つに係合する係合
体32とから成り、前記位置決め体31と係合体
32との一方を固定し、他方を操作レバー2と共
に動作させ、前記操作レバー2の位置を設定する
位置決め機構3を設けて成る自転車用変速操作装
置であつて、前記位置決め体31と前記係合体3
2とのうち、固定させる固定側部材と前記ベース
部材1との間に、前記固定側部材をベース部材1
に対して一定量の回動を許容する隙間Kを設ける
と共に、前記固定側部材の前記隙間Kに対応した
回動に前記係合部材31aと係合体32との間に
生ずる抵抗より小さく、かつ前記リターンばねの
復元力より大きい回転抵抗を与える抵抗付与手段
を設けたものである。
(作用) 操作レバー2を往動及び復動操作する場合、位
置決め機構3の位置決め体31及び係合体32
が、前記係合部31aと係合体32との間に生ず
る抵抗を介して一体化した状態で前記操作レバー
2とともに前記隙間Kに対応した量だけ回転する
のであつて、この位置決め体31及び係合体32
の回転により、前記操作索の相対有効長さの差分
を吸収できるのであり、又、前記隙間Kがなくな
つた後、前記固定側部材は、それ以上の回転でき
なくなり、位置決め機構3の可動側部材、即ち、
操作レバー2とともに動作する可動側部材のみが
回転し、前記操作レバー2は、位置決め機構3で
設定された所望の変速段位位置で停止するのであ
る。
(実施例) 第1図に示した変速操作装置は、自転車の後ハ
ブに装着する多段スプロケツト装置(図示せず)
及びこの多段スプロケツト装置における一つのス
プロケツトにチエンを掛換える変速機(図示せ
ず)と共に用いる変速操作装置であつて、バンド
部材Aなどの固定手段を介して自転車フレームに
固定する筒状のレバー軸11をもつたベース部材
1と、前記変速機のリターンばねに対抗する往動
操作と復動操作とにより前記変速機を作動させる
操作レバー2と、複数の係合部31aをもつ位置
決め体31と、前記係合部31aの少なくとも一
つに係合する係合体32とから成り、前記位置決
め体31と係合体32とのうち、係合体32を前
記ベース部材1に固定し、位置決め体31を前記
レバー2とともに動作させ、前記操作レバー2の
位置を設定する位置決め機構3とを備え、前記操
作レバー2を前記変速機のリターンばねに対抗す
る方向に往動操作することにより、操作ワイヤと
該ワイヤを案内するアウター筒とから成る操作索
(図示せず)の前記ワイヤを牽引して前記変速機
のチエン案内具で案内するチエンを多段スプロケ
ツト装置におけるトツプ側スプロケツトからロー
側スプロケツトに掛換え、また、前記レバー2を
前記リターンばねの復元方向に復動操作すること
により、前記ワイヤを緩め、前記チエン案内具を
前記リターンばねの復元力で復動させて、前記チ
エンをロー側にスプロケツトからトツブ側スプロ
ケツトに掛換える如く構成されている。
又、前記ベース部材1は、中心部にねじ孔をも
つた筒軸から成り、一端側のねじ孔に、前記バン
ド部材Aの締付ねじ(図示せず)をねじ込むこと
により、前記フレームに固定するのであつて、こ
のベース部材1の他端側を前記レバー軸11と
し、中間部外周に径大部12を設けている。
又、前記レバー軸11の外周面には、1対の切
欠平面を設けて、このレバー軸11の外周に、前
記操作レバー2を回転自由に支持する大径軸部4
1と、該大径軸部41に段部を介して連続する第
1中径軸部42と、該第1中径軸部42に段部を
介して連続する第2中径軸部43と、該第2中径
軸部43に段部を介して連続する小径軸部44と
を備えた円筒状のブツシユ4を回転不能に支持し
ている。
又、前記操作レバー2は、貫通孔をもつた円筒
状のボス部21と、このボス部21の一側から径
方向に延びる操作部(図示せず)とから成り、前
記貫通孔の一端開口部に、前記大径軸部41に嵌
合する嵌合部を設けている。
又、前記位置決め機構3の位置決め体31は、
前記第2中径軸部43に回転自由に支持して、こ
の位置決め体31の外周面と、前記ボス部21の
貫通孔内周面との一方に、複数個の係合凹部22
を、また他方に前記係合凹部22と係合する係合
突起33を設けて、前記位置決め体31を前記操
作レバー2の回転に連動させるようにしている。
又、前記係合体32は、前記係合部31aに係
合する転動体32aと該転動体32aを保持する
保持板32bとから成り、この保持板32bを、
筒状の押圧体5を介して前記小径軸部44に支持
されており、又、前記転動体32aは、板ばね6
により前記係合部31a方向に付勢され、前記位
置決め体31の回転に、前記リターンばねの力に
打勝つ大きさの抵抗を与えている。
しかして、第1〜6図に示した実施例では、前
記位置決め体31と前記係合体32の保持板32
bとのうち、前記ベース部材1に固定させる固定
側部材、即ち前記係合体の保持板32bと、前記
ブツシユ4の小径軸部44に回転不能に支持する
押圧体5との間に、第2図の如く前記保持板32
bを前記押圧体5に対し一定量の回動を許容する
隙間Kを設けると共に、前記保持板32bの前記
隙間Kに対応した回動に、前記係合部31aと転
動体32aとの間に生ずる抵抗R1より小さく、
かつ前記リターンばねの復元力より大きい回転抵
抗を与える抵抗付与手段を設けたのである。
以上の構成において、前記係合体32の保持板
32bは、中心部に貫通孔をもち、外周部に保持
孔32cをもち、この保持孔32cに前記転動体
32aを転動自由に保持するのであり、又、前記
貫通孔に、第2図の如く前記隙間Kを形成するた
めの係合凹部32dを設けるのである。
又、前記押圧体5は、外周に大径部と小径部と
を備え、中心部に貫通孔をもつた短筒から成り、
その貫通孔部分を前記小径軸部44に回転不能に
嵌合するのであり、又、前記小径部側端面に、軸
方向外方に突出して前記係合凹部32dに係合す
る係合突起51を設け、この係合突起51と前記
係合凹部32dとの間に前記隙間Kを形成するの
である。
又、前記抵抗付与手段は、前記押圧体5と、前
記レバー軸11のねじ孔に螺合する締付ねじ7
と、この締付ねじ7の頭部と前記押圧体5との間
に介装するスプリング8とを用い、前記締付ねじ
7の締込みにより、前記押圧体5の小径部側端面
を、前記保持板32bの一側面に押付けて、前記
保持板32bの回動に前記した回転抵抗を付与
し、前記操作レバー2の往動及び復動操作時、前
記保持板32bを、前記隙間K分だけ前記位置決
め体31と共に回動させ、前記操作レバー2の前
記隙間K量以上の回転で、前記位置決め体31
が、前記保持板32bに対し前記レバー2と共に
回転する如く成すのである。
又、前記押圧体5の大径部側端面と、前記締付
ねじ7の頭部内面とには、ラチエツト52,71
を設けると共に、前記スプリング8として、割溝
をもち、かつこの割溝側面端を軸方向に変位させ
た環状の板ばねを用い、このスプリング8の両端
を前記ラチエツト52,71に係合させて、前記
締付ねじ7が所定の締付トルク以上に締込まれな
いようにすると共に、締付ねじ7が不測に緩まな
いようにしている。
尚、図示した変速操作装置には、前記位置決め
体21と前記ブツシユ4との間に、前記位置決め
体21を前記変速機のリターンばねの付勢方向と
逆方向に付勢する補正ばね9を設けて、この補正
ばね9により前記操作レバー2の往動操作時に必
要な操作力を小さくできるようにする一方、前記
レバー2の係合凹部22と前記位置決め体31の
係合突起33との間に、第3図の如く前記レバー
2の位置決め体31に対する回転を許容し、この
レバー2の往動操作時、該レバー2をオーバーシ
フト量に対応して復動させる隙間Bを設けて、操
作レバー2を往動操作量に対し前記隙間B相当量
だけ前記位置決め体31に対しフリーに復動させ
る如く成している。尚、前記隙間Bは、前記係合
部31aと転動体32aとの間に設けてもよい。
又、図中10は、前記位置決め機構3部分を覆
うカバー、20は前記ブツシユ4の小径軸部44
に回転不能に支持する間座、30は前記レバー軸
11に回転不能に支持する底板、40は調子板で
ある。
以上の如く構成した変速操作装置は、既知の通
り、操作レバー2の往動及び復動操作による操作
力を、操作ワイヤと該ワイヤを案内するアウター
筒とから成る操作索を介して変速機の可動部材に
伝え、変速機のチエン案内具を多段スプロケツト
装置の軸方向に移動させて所定の変速段に変速す
るのである。
しかして、前記操作レバー2を前記リターンば
ねに対抗して往動操作すると、先ず操作レバー2
は、隙間B量だけ位置決め体31に対し前記リタ
ーンばねに抗してフリー回転し、係合凹部22と
係合突起33とが係合して、操作レバー2と位置
決め体31とが一体化する。尚、前記隙間Bがな
い構造のものにおいては、操作レバー2が位置決
め体31に対しフリー回転しないのであり、操作
レバー2の回転に連動して前記位置決め体31が
動くのである。
そして、前記操作レバー2を更に往動操作する
と、該レバー2の操作力が、位置決め体31の係
合部31aと転動体32aとの間に生じる抵抗
R1を介して保持板32bに伝達され、該保持板
32bは、隙間K量だけ押圧体5に対し前記レバ
ー2の回転に連動して回転し、この回転により、
係合凹部32dと係合突起51とが係合すると、
前記保持板32bの回動が阻止され、レバー2
は、前記抵抗R1に打勝つて往動操作するのであ
る。このレバー2の回転により位置決め体31
は、係合体32に対し、前記各係合部31a間の
ピツチ相当分だけ前記レバー2とともに回転し、
前記レバー2は、前記隙間B+隙間K量だけ過剰
回転することになる。そして、この過剰回転によ
り、操作レバー2の往動操作時におけるアウター
筒の縮み量を吸収できると共に、前記変速機のチ
エン案内具を、多段スプロケツト装置における各
スプロケツトに対しオーバーシフトさせて、該チ
エン案内具で案内するチエンを所望のスプロケツ
トに掛換えることができるのである。
次に、前記操作レバー2の操作力を釈放する
と、該レバー2は、前記リターンばねの復元力に
より前記位置決め体31に対し前記隙間B相当量
のみフリーに復動し、前記位置決め機構3で設定
した位置に保持されるのである。
又、前記レバー2の操作力を釈放したとき、前
記レバー2は、前記隙間K量だけ過剰回転した位
置で保持されるのである。
又、以上の如く往動操作した操作レバー2を前
記リターンばねの復元方向に復動操作すると、先
ず前記レバー2の操作力が、位置決め体31、抵
抗R1を介して保持板32bに伝達され、該保持
板32bは、隙間K量だけ押圧体5に対し前記レ
バー2の回転に連動して回動し、この回動によ
り、係合凹部32dと係合突起51とが係合する
と、前記保持板32bの回動が阻止され、前記レ
バー2は、前記抵抗R1に打勝つて復動操作する
のである。このレバー2の復動により位置決め体
31は、係合体32に対し、前記各係合部31a
間のピツチ相当分だけ回転し、前記レバー2は、
前記位置決め機構3で設定した位置に保持される
のである。又、前記レバー2の操作力を釈放した
とき、前記レバー2は、前記隙間K量だけ過剰回
転した位置で保持されるのである。
以上の操作レバー2の往動及び復動操作時、係
合体32の保持板32bか、押圧体5、延いては
ベース部材1に対し一定量だけ回転するため、前
記レバー2の往動操作時における操作ワイヤとア
ウター筒との相対有効長さと、操作レバー2の復
動操作時における操作ワイヤとアウター筒との相
対有効長さとの差を吸収でき、前記操作索に影響
されることなく常に変速機の可動部材を、位置決
め機構3で設定した前記レバー2の動き量に対応
して正確に移動させることができるのである。
又、前記レバー2の往動操作時において、前記
係合体32の保持板32bが隙間K量だけ回転す
る間の操作初期段階では、前記位置決め機構3を
動作させずに、前記リターンばねの力Fに、抵抗
付与手段で付与された保持板32bの回転抵抗
R2を加算した力F+R2に抗して操作できるから、
前記隙間K量だけの操作は軽くできるのである。
又、前記保持板32bが前記隙間K量だけ回転し
た後の継続操作段階では、従来と同様、前記リタ
ーンばねの力Fに前記抵抗R1を加算した操作力
で操作することができるのである。
又、操作レバー2の復動操作時において、前記
保持板32bが前記隙間K量だけ回転する間の操
作初期段階では、前記位置決め機構3を動作させ
ずに前記抵抗R2に抗して、実質上は復動操作で
あるから、前記抵抗R2から前記リターンばねの
力Fを差引いた操作力で操作できるから、前記隙
間K量だけの操作は軽くできるのである。
又、前記保持板32bが前記隙間K量だけ回転
した後の継続操作段階では、従来と同様、前記抵
抗R1からリターンばねの力Fを差引いた力で操
作することができるのである。
又、前記操作レバー2の往動及び復動操作時、
該レバー2を、前記隙間K量だけ過剰回転した位
置で保持するから、第8図の如く前記レバー2の
往動操作位置イと、復動操作位置ロとを変えるこ
とができるのである。この結果、前記レバー2を
往動操作して変速する場合、前記チエン案内具の
前記スプロケツトに対する安定領域ハ、即ち前記
チエン案内具で案内するチエンが前記チエン案内
具或いは前記各スプロケツトに接触して音鳴りし
ない安定領域に対応した位置に前記レバー2を位
置決めできるし、又、前記レバー2を復動操作し
て変速する場合、前記チエン案内具の前記各スプ
ロケツトに対する安定領域ニに対応した位置に前
記レバー2を位置決めすることができるのであ
る。
即ち、前記レバー2を往動操作して変速する場
合における前記安定領域ハは、前記レバー2を復
動操作して変速する場合における前記安定領域に
対し第8図の如く前記レバー2の往動操作方向に
変位していて、前記往動側の安定領域ハと復動側
の安定領域ニとが重なり合う範囲は少ないのであ
るが、以上の如く往動側の安定領域ハと復動側の
安定領域ニとに対応した位置に操作レバー2を位
置決めできることにより、該レバー2の操作位置
を設定するための設定範囲を広げることができ、
操作位置を設定し易いのである。
又、実施例の如く補正ばね9を設けた場合、操
作レバー2の往動操作時に必要な操作力を、前記
補正ばね9の力分だけ軽くすることができるので
ある。又、操作レバー2の復動操作時に必要な操
作力は、前記補正ばね9の力分だけ重くなり、操
作レバー2の往動、復動操作時に必要な操作力の
均一化を図ることができるのである。
尚、以上説明した実施例では、位置決め体31
と係合体32とのうち、係合体32をベース部材
1に固定し、位置決め体31を操作レバー2と共
に動作させるようにしたが、その反対であつても
よい。又、第1図では、位置決め体31と係合体
32とを操作レバー2の回転中心と同方向に対向
させているが、その他前記回転中心と直交する方
向に対向させてもよい。
又、前記係合体32として、転動体32aと保
持板32bとから成るものを用いたが、その他、
前記転動体32aがなく、この転動体32aの代
りに係合突起をもつた構造であつてもよいのであ
り、この係合体32及び位置決め体31の構造は
特に限定されるものでない。
又、抵抗付与手段として、押圧体5とスプリン
グ8と締付ねじ7とを用い、前記締付ねじ7の締
込みにより前記位置決め機構3の固定側部材に所
定の回転抵抗を与えたが、その構造は特に限定さ
れるものでない。
又、位置決め機構3の固定側部材を、押圧体5
とブツシユ4とを介してベース部材1に固定した
が、その他直接固定してもよい。
又、以上の実施例では、操作レバー2と位置決
め体31との間に隙間Bを設けたが、この隙間B
は必ずしも必要でない。又、補生ばね9を用いた
が、この補正ばね9も特に必要でない。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、位置決め機構3の位置決
め体31と係合体32とのうち、固定させる固定
側部材とベース部材1との間に、前記固定側部材
をベース部材1に対し一定量の回動を許容する隙
間Kを設けると共に、前記固定側部材の回動に、
前記係合部31aと係合体32との間に生ずる抵
抗より小さく、かつ変速機のリターンばねの復元
力より大きい回転抵抗を与える抵抗付与手段を設
けたから、操作レバー2の往動及び復動操作時に
おける操作ワイヤとアウター筒との相対有効長さ
の差分を吸収して、前記位置決め機構3を作動さ
せることができるのである。従つて、変速機にお
けるチエン案内具の往動及び復動方向への動きを
同じにできるので、前記チエン案内具を、位置決
め機構3で設定された操作レバー2の動き量に対
応して正確に移動させることができ、変速性を向
上できるのである。
しかも、位置決め機構3の固定側部材を、ベー
ス部材1に対し係合部31aと係合体32との間
に生ずる抵抗より小さい回転抵抗で一定量のみ回
動させるから、前記固定側部材が回動する間の操
作初期段階では、前記固定側部材が全く回動しな
い構造の従来品に比べて小さな操作力で操作で
き、又、前記固定側部材が一定量回動した後の継
続操作段階では、従来と同様の操作力で変速操作
することができるのであり、変速操作性を良好に
できる。
その上、操作レバー2の往動及び復動操作時、
該レバー2を、前記隙間K量だけ過剰回転した位
置で保持できることにより、前記レバー2の往動
操作位置と復動操作位置とを変えることができる
ので、チエン案内具の往動側の安定領域と復動側
の安定領域とに対応した位置に前記レバーを位置
決めでき、この結果、操作レバー2の操作位置を
設定するための設定範囲を広くすることができ、
前記操作位置を設定し易いのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す拡大縦断
面図、第2図は要部の横断平面図、第3図は操作
レバーと位置決め体との連動部における断面図、
第4図は押圧体のみの横断底面図、第5図は第4
図−線線断面図、第6図は板ばねのみの平面
図、第7図は同板ばねのみの一部切欠側面図、第
8図は操作レバーの操作位置と安定領域との関係
を示す説明図である。 1……ベース部材、2……操作レバー、3……
位置決め機構、31……位置決め体、31a……
係合部、32……係合体、K……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベース部材1とリターンばねをもつ変速機を前
    記ばねに対抗する往動操作と復動操作とにより作
    動させる操作レバー2及び複数の係合部31aを
    もつ位置決め体31と、前記係合部31aの少な
    くとも一つに係合する係合体32とから成り、前
    記位置決め体31と係合体32との一方を固定
    し、他方を操作レバー2と共に動作させ、前記操
    作レバー2の位置を設定する位置決め機構3を設
    けて成る自転車用変速操作装置であつて、前記位
    置決め体31と前記係合体32とのうち、固定さ
    せる固定側部材と前記ベース部材1との間に、前
    記固定側部材をベース部材1に対し一定量の回動
    を許容する隙間Kを設けると共に、前記固定側部
    材の前記隙間Kに対応した回動に前記係合部31
    aと係合体32との間に生ずる抵抗より小さく、
    かつ前記リターンばねの復元力より大きい回転抵
    抗を与える抵抗付与手段を設けたことを特徴とす
    る自転車用変速操作装置。
JP12308685U 1985-08-09 1985-08-09 Expired JPH0246474Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12308685U JPH0246474Y2 (ja) 1985-08-09 1985-08-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12308685U JPH0246474Y2 (ja) 1985-08-09 1985-08-09

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