JPH0245956Y2 - - Google Patents
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- JPH0245956Y2 JPH0245956Y2 JP1984176687U JP17668784U JPH0245956Y2 JP H0245956 Y2 JPH0245956 Y2 JP H0245956Y2 JP 1984176687 U JP1984176687 U JP 1984176687U JP 17668784 U JP17668784 U JP 17668784U JP H0245956 Y2 JPH0245956 Y2 JP H0245956Y2
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- yoke
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- tripping
- anvil
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Landscapes
- Breakers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は回路遮断器の電圧引外し装置に関す
るものである。ここで電圧引外し装置と称するの
は外部からの所定以上の電圧の電気信号により回
路遮断器の引外し作動を行う電圧引外し装置と、
外部からの不足電圧信号により引外し作動を行う
不足電圧引外し装置の双方を総称するものであ
る。
るものである。ここで電圧引外し装置と称するの
は外部からの所定以上の電圧の電気信号により回
路遮断器の引外し作動を行う電圧引外し装置と、
外部からの不足電圧信号により引外し作動を行う
不足電圧引外し装置の双方を総称するものであ
る。
従来の電圧引外し装置には例えば特開昭55−
3175号公報に開示され、第11図に示されている
構造の電圧引外し装置、実公昭51−28614号公報
に開示された第12図に示すような構造の不足電
圧引外し装置、及び第13図に示されているよう
な不足電圧引外し装置等がある。図示のように、
励磁コイル1がボビン2に巻かれていて、ボビン
2にはその中心貫通孔2aにアンビル3とプラン
ジヤ4とが挿入されている。アンビル3はボビン
2及び励磁コイル1の少くとも3方を囲むヨーク
5の一側に固着され、プランジヤ4はヨーク5の
他側に設けたプランジヤ貫通孔6を通つて延長
し、アンビル3から遠い端部4aがヨーク5の外
側に位置している。プランジヤのこの端部4aと
ヨーク5との間に、復帰ばね7が装着され、プラ
ンジヤ4がアンビル3に吸引される力に反抗する
ようになつている。以上の構成は第11図ないし
13図のものに共通であるが、第11及び13図
の装置ではヨーク5はコ字形ヨーク5aと板状ヨ
ーク5bとからなり、コ字形ヨーク5aにアンビ
ル3が固着され、板状ヨーク5bにプランジヤ貫
通孔6が設けてある。図示しないがコ字形ヨーク
5aにプランジヤ貫通孔を設け、板状ヨーク5b
側にアンビルを固着する構造のものもある。
3175号公報に開示され、第11図に示されている
構造の電圧引外し装置、実公昭51−28614号公報
に開示された第12図に示すような構造の不足電
圧引外し装置、及び第13図に示されているよう
な不足電圧引外し装置等がある。図示のように、
励磁コイル1がボビン2に巻かれていて、ボビン
2にはその中心貫通孔2aにアンビル3とプラン
ジヤ4とが挿入されている。アンビル3はボビン
2及び励磁コイル1の少くとも3方を囲むヨーク
5の一側に固着され、プランジヤ4はヨーク5の
他側に設けたプランジヤ貫通孔6を通つて延長
し、アンビル3から遠い端部4aがヨーク5の外
側に位置している。プランジヤのこの端部4aと
ヨーク5との間に、復帰ばね7が装着され、プラ
ンジヤ4がアンビル3に吸引される力に反抗する
ようになつている。以上の構成は第11図ないし
13図のものに共通であるが、第11及び13図
の装置ではヨーク5はコ字形ヨーク5aと板状ヨ
ーク5bとからなり、コ字形ヨーク5aにアンビ
ル3が固着され、板状ヨーク5bにプランジヤ貫
通孔6が設けてある。図示しないがコ字形ヨーク
5aにプランジヤ貫通孔を設け、板状ヨーク5b
側にアンビルを固着する構造のものもある。
第11図の装置は電圧引外し装置で、プランジ
ヤ4は端部4aの先にさらにつば部4bを有し後
述するように、このつば部4bが回路遮断器の引
外しレバー12と係合するようになつていて、端
部4aに当るストツパ12aを備えている。
ヤ4は端部4aの先にさらにつば部4bを有し後
述するように、このつば部4bが回路遮断器の引
外しレバー12と係合するようになつていて、端
部4aに当るストツパ12aを備えている。
第12及び13図のものは不足電圧引外し装置
で、プランジヤの端部4aが回路遮断器の引外し
レバー12に当接する構造であり、アンビル3と
プランジヤ4との間にスペーサ3aが挿入されて
いる。
で、プランジヤの端部4aが回路遮断器の引外し
レバー12に当接する構造であり、アンビル3と
プランジヤ4との間にスペーサ3aが挿入されて
いる。
上記装置はいずれもヨーク5にねじ11で取付
部10が固着され、取付部10の端が保持ばね1
0aを介して回路遮断器のベース14に挿入され
ることによつて回路遮断器に取付けられ、プラン
ジヤ4が上記のように回路遮断器の引外しレバー
12を作動させるようになつている。9は励磁コ
イル1に給電するリード線であり、13は回路遮
断器のカバーである。
部10が固着され、取付部10の端が保持ばね1
0aを介して回路遮断器のベース14に挿入され
ることによつて回路遮断器に取付けられ、プラン
ジヤ4が上記のように回路遮断器の引外しレバー
12を作動させるようになつている。9は励磁コ
イル1に給電するリード線であり、13は回路遮
断器のカバーである。
次に動作について述べる。回路遮断器の外部よ
り取り込まれる被検出電圧信号はリード線9によ
つて作動コイル1に供給され、流れる電流により
ヨーク5、アンビル3及びプランジヤ4を閉ルー
プとする磁路が形成され、公知の電磁石の作用に
より、プランジヤ4はアンビル3に吸引される。
吸引力が復帰ばね7の所定の荷重を上回つた時、
プランジヤ4は図で右方に動き、アンビル3に吸
着される。第11図に示される電圧引外し装置の
場合、プランジヤ4は上記のように右方に動き、
つば部4bが引外しレバー12を作動させ、所定
の引外し動作を行い、回路遮断器を速かに引外し
て、電路を遮断するように働く。電圧信号がなく
なると、復帰ばね7の荷重によりプランジヤ4は
端部4aがストツパ12aに当たる位置に復帰す
る。ここで引外しレバーのリセツトは回路遮断器
のリセツト機構によつて行われる。第12及び1
3図に示される不足電圧引外し装置の場合、外部
の電圧が低下し、この電圧により励磁コイル1の
磁力が低下すると、プランジヤ4を吸引する吸引
力が復帰ばね7の所定の荷重を下回るので、プラ
ンジヤ4は復帰ばね7によつて図で軸方向左方に
動き、回路遮断器の所定の引外し動作を行う引外
しレバー12に当接し、引外しレバー12を作動
させ、回路遮断器を速かに引外し、電路を遮断す
るように働く。電圧が回復し所定電圧以上になる
と、プランジヤ4はアンビル3に吸着され、引外
しレバー12と係合しなくなるから、引外しレバ
ー12は回路遮断器のリセツト機構により所定の
リセツトが行われる。スペーサ3aは一般に非磁
性体からなり、系の磁路に介在し、磁性材料の残
留磁束がある場合、プランジヤ4の永久吸着を防
止するために挿入される公知のものである。
り取り込まれる被検出電圧信号はリード線9によ
つて作動コイル1に供給され、流れる電流により
ヨーク5、アンビル3及びプランジヤ4を閉ルー
プとする磁路が形成され、公知の電磁石の作用に
より、プランジヤ4はアンビル3に吸引される。
吸引力が復帰ばね7の所定の荷重を上回つた時、
プランジヤ4は図で右方に動き、アンビル3に吸
着される。第11図に示される電圧引外し装置の
場合、プランジヤ4は上記のように右方に動き、
つば部4bが引外しレバー12を作動させ、所定
の引外し動作を行い、回路遮断器を速かに引外し
て、電路を遮断するように働く。電圧信号がなく
なると、復帰ばね7の荷重によりプランジヤ4は
端部4aがストツパ12aに当たる位置に復帰す
る。ここで引外しレバーのリセツトは回路遮断器
のリセツト機構によつて行われる。第12及び1
3図に示される不足電圧引外し装置の場合、外部
の電圧が低下し、この電圧により励磁コイル1の
磁力が低下すると、プランジヤ4を吸引する吸引
力が復帰ばね7の所定の荷重を下回るので、プラ
ンジヤ4は復帰ばね7によつて図で軸方向左方に
動き、回路遮断器の所定の引外し動作を行う引外
しレバー12に当接し、引外しレバー12を作動
させ、回路遮断器を速かに引外し、電路を遮断す
るように働く。電圧が回復し所定電圧以上になる
と、プランジヤ4はアンビル3に吸着され、引外
しレバー12と係合しなくなるから、引外しレバ
ー12は回路遮断器のリセツト機構により所定の
リセツトが行われる。スペーサ3aは一般に非磁
性体からなり、系の磁路に介在し、磁性材料の残
留磁束がある場合、プランジヤ4の永久吸着を防
止するために挿入される公知のものである。
以上のようにここに言う電圧引外し装置は所定
電圧によるプランジヤとアンビルとの吸引力と、
復帰ばねとの関連作用でプランジヤが軸方向に移
動するとき、回路遮断器の引外しレバーを作動さ
せる電圧引外し装置及び不足電圧引外し装置であ
る。
電圧によるプランジヤとアンビルとの吸引力と、
復帰ばねとの関連作用でプランジヤが軸方向に移
動するとき、回路遮断器の引外しレバーを作動さ
せる電圧引外し装置及び不足電圧引外し装置であ
る。
従来の回路遮断器の電圧引外し装置は、以上の
ように構成されているが、ヨーク5をプランジヤ
4が貫通しているプランジヤ貫通孔6は孔の長さ
がヨークの肉厚に等しいため、孔の周面とプラン
ジヤ4との磁気的結合が弱く、発生した励磁エネ
ルギの吸着力に寄与する割合が比較的小さいの
で、効率の悪い装置であるという問題点があつ
た。吸着力を増加させるには、プランジヤ貫通孔
径をできるだけ小さくして、孔の周壁面とプラン
ジヤとの空隙を小さくする加工が必要であるが、
それでも充分な増分は望めなく、特に小形の回路
遮断器に実装する場合は、必要な吸着力を得るこ
とが難しく、これを補うには部品の加工に特別な
精度を要し、あるいは特別な磁性材料を使用する
必要があつて、加工が面倒で、形状が大きくな
り、経済的に不利となる等の問題点があつた。
ように構成されているが、ヨーク5をプランジヤ
4が貫通しているプランジヤ貫通孔6は孔の長さ
がヨークの肉厚に等しいため、孔の周面とプラン
ジヤ4との磁気的結合が弱く、発生した励磁エネ
ルギの吸着力に寄与する割合が比較的小さいの
で、効率の悪い装置であるという問題点があつ
た。吸着力を増加させるには、プランジヤ貫通孔
径をできるだけ小さくして、孔の周壁面とプラン
ジヤとの空隙を小さくする加工が必要であるが、
それでも充分な増分は望めなく、特に小形の回路
遮断器に実装する場合は、必要な吸着力を得るこ
とが難しく、これを補うには部品の加工に特別な
精度を要し、あるいは特別な磁性材料を使用する
必要があつて、加工が面倒で、形状が大きくな
り、経済的に不利となる等の問題点があつた。
この考案は上記のような問題点にかんがみてな
されたもので、小形で、部品点数の増加もなく、
特殊な磁性材料も特別に精度の高い加工も必要と
しないで、プランジヤの吸着力を改善すると共
に、プランジヤ貫通孔とプランジヤとの空隙部に
復帰ばねの入ることのない回路遮断器の電圧引外
し装置を得ることを目的としている。
されたもので、小形で、部品点数の増加もなく、
特殊な磁性材料も特別に精度の高い加工も必要と
しないで、プランジヤの吸着力を改善すると共
に、プランジヤ貫通孔とプランジヤとの空隙部に
復帰ばねの入ることのない回路遮断器の電圧引外
し装置を得ることを目的としている。
この考案に係わる回路遮断器の電圧引外し装置
は、プランジヤが貫通して摺動しうるようにヨー
クに設けたプランジヤ貫通孔をポンチによつて貫
通させ、孔の周にヨークの材料の板厚以上の立上
りからなる突出部を設けると共に、この突出部が
復帰ばねの案内部を兼ねたことを特徴としてい
る。突出部によりプランジヤと孔の周壁面との対
向面積を増加させることによつて、磁気的結合を
密にし、吸引力を改善するものである。
は、プランジヤが貫通して摺動しうるようにヨー
クに設けたプランジヤ貫通孔をポンチによつて貫
通させ、孔の周にヨークの材料の板厚以上の立上
りからなる突出部を設けると共に、この突出部が
復帰ばねの案内部を兼ねたことを特徴としてい
る。突出部によりプランジヤと孔の周壁面との対
向面積を増加させることによつて、磁気的結合を
密にし、吸引力を改善するものである。
突出部を有するプランジヤ貫通孔により、ヨー
クとプランジヤとの磁気的結合が密になり、ヨー
クとプランジヤとの対向面のパーミアンスを十分
大きくすることができるので、特別な精度、特別
な材料を要しない安価で信頼性の高い、小形の回
路遮断器の電圧引外し装置が得られる。また、突
出部が復帰ばねの案内部を兼ねたことにより、プ
ランジヤ貫通孔とプランジヤとの空隙部に復帰ば
ねが入ることは防止される。
クとプランジヤとの磁気的結合が密になり、ヨー
クとプランジヤとの対向面のパーミアンスを十分
大きくすることができるので、特別な精度、特別
な材料を要しない安価で信頼性の高い、小形の回
路遮断器の電圧引外し装置が得られる。また、突
出部が復帰ばねの案内部を兼ねたことにより、プ
ランジヤ貫通孔とプランジヤとの空隙部に復帰ば
ねが入ることは防止される。
以下、図示する実施例について、この考案を詳
細に説明する。
細に説明する。
この考案においては、第1及び3図に示すよう
に、プランジヤ4を貫通させているヨーク15の
プランジヤ貫通孔16がポンチによつて加工する
ことにより、ヨークの板厚以上の立上りからなる
突出部17を有していると共に、突出部17がプ
ランジヤ4とヨーク15との間に設けられた復帰
ばね7の案内部を兼ねたことを特徴としている。
このような構成以外の部分は第1図のものは第1
1図の従来の装置と同様であり、第2図のものは
第12図の従来の装置と同様であるから同一又は
相当部材に同一符号を付して示し、説明は省隆す
る。
に、プランジヤ4を貫通させているヨーク15の
プランジヤ貫通孔16がポンチによつて加工する
ことにより、ヨークの板厚以上の立上りからなる
突出部17を有していると共に、突出部17がプ
ランジヤ4とヨーク15との間に設けられた復帰
ばね7の案内部を兼ねたことを特徴としている。
このような構成以外の部分は第1図のものは第1
1図の従来の装置と同様であり、第2図のものは
第12図の従来の装置と同様であるから同一又は
相当部材に同一符号を付して示し、説明は省隆す
る。
第1図では第11図と同様にヨーク15はコ字
形ヨーク15aと板状ヨーク15bとで構成され
ていて、プランジヤ貫通孔16が板状ヨーク15
bに設けられているが、逆に、プランジヤ貫通孔
16がコ字形ヨーク15aに穿設されて、アンビ
ル3が板状ヨーク15bに固着されていてもよ
い。
形ヨーク15aと板状ヨーク15bとで構成され
ていて、プランジヤ貫通孔16が板状ヨーク15
bに設けられているが、逆に、プランジヤ貫通孔
16がコ字形ヨーク15aに穿設されて、アンビ
ル3が板状ヨーク15bに固着されていてもよ
い。
図示しないが、第13図に示す引外し装置も、
板状ヨークのプランジヤ貫通孔にこの考案を実施
して第1図のように突出部を設けることができ
る。この場合不足電圧引外し装置であるから、第
1図のプランジヤ4のつば部4bとストツパ12
aが無く、プランジヤ4は第2図と同じ形状であ
る。
板状ヨークのプランジヤ貫通孔にこの考案を実施
して第1図のように突出部を設けることができ
る。この場合不足電圧引外し装置であるから、第
1図のプランジヤ4のつば部4bとストツパ12
aが無く、プランジヤ4は第2図と同じ形状であ
る。
この考案におけるプランジヤ貫通孔16の突出
部17は第3図に示すように、バーリング加工し
たものでも、第4図に示すようにきり状のもので
加工して形成したものでもよい。
部17は第3図に示すように、バーリング加工し
たものでも、第4図に示すようにきり状のもので
加工して形成したものでもよい。
この考案による電圧(または不足電圧)引外し
装置の引外し動作は第11ないし13図に関して
先に説明した従来の装置の動作と全く同様であ
る。第5図は第1図に示す電圧引外し装置全体を
示し、励磁コイル1に所定電圧信号が印加され、
プランジヤ4がアンビル3に吸着され、つば部4
bが引外しレバー12を引外し位置に作動させた
状態を示している。第6図は電圧信号がなくな
り、プランジヤ4が復帰ばね7で復帰され、引外
しレバー12がリセツトされた状態を示す。第7
図は第2図に示す実施例の不足電圧引外し装置全
体を示し、電圧が不足し、プランジヤ4が復帰ば
ね7によつてアンビル3から引離され、プランジ
ヤの端部4aが引外しレバー12を引外し位置に
作動させた状態を示している。電圧が回復すれば
第8図に示すように、プランジヤ4はアンビル3
に吸着され、引外しレバー12はリセツト位置に
戻る。第9及び10図はヨーク15がコ字形ヨー
ク15aと板状ヨーク15bからなるこの考案の
不足電圧引外し装置の実施例を示し、第9図は引
外し状態、第10図はリセツト状態をそれぞれ示
している。引外し動作は第7及び8図と同様であ
る。
装置の引外し動作は第11ないし13図に関して
先に説明した従来の装置の動作と全く同様であ
る。第5図は第1図に示す電圧引外し装置全体を
示し、励磁コイル1に所定電圧信号が印加され、
プランジヤ4がアンビル3に吸着され、つば部4
bが引外しレバー12を引外し位置に作動させた
状態を示している。第6図は電圧信号がなくな
り、プランジヤ4が復帰ばね7で復帰され、引外
しレバー12がリセツトされた状態を示す。第7
図は第2図に示す実施例の不足電圧引外し装置全
体を示し、電圧が不足し、プランジヤ4が復帰ば
ね7によつてアンビル3から引離され、プランジ
ヤの端部4aが引外しレバー12を引外し位置に
作動させた状態を示している。電圧が回復すれば
第8図に示すように、プランジヤ4はアンビル3
に吸着され、引外しレバー12はリセツト位置に
戻る。第9及び10図はヨーク15がコ字形ヨー
ク15aと板状ヨーク15bからなるこの考案の
不足電圧引外し装置の実施例を示し、第9図は引
外し状態、第10図はリセツト状態をそれぞれ示
している。引外し動作は第7及び8図と同様であ
る。
引外しの基本的動作は、上記のように、この考
案のものも従来のものと同様であるが、この考案
の特徴である突出部を有するヨークのプランジヤ
貫通孔の作用・効果について説明する。一般に、
この考案のようなプランジヤ摺動形の引外し装置
では、系の起磁力Uの大半がプランジヤ4とアン
ビル3との間の空隙及びプランジヤ4とヨーク1
5のプランジヤ貫通孔16との空隙部に費され
る。その割合は各空隙部のバーミアンス〔Wb/
AT〕の逆数におおむね比例する。また空隙部の
バーミアンスはその相対する面積に比例するか
ら、磁性材料が飽和しない限度内においては、そ
の相対する面積が大きい程バーミアンスが大きく
なる。この考案は上記の点を利用したもので、単
一部材をポンチにより突出部を生ずるように加工
することで、プランジヤのヨーク貫通部の空隙の
バーミアンスを大きくしたものである。一般磁性
材料でもバーリング加工では、孔径にもよるが、
板厚の2〜3倍程度の立上りを持つ突出部が十分
に加工できる。また加工面もクラツクの発生など
が磁路形成上は特に問題ない程度であるため、き
わめて容易にかつ安価に加工することができる。
またプランジヤ貫通孔とプランジヤとの空隙も支
障ない範囲内で小さくすることで、バーミアンス
増大の効果を上げることができる。また、突出部
17の外周をプランジヤ4の吸引力に反抗する復
帰ばね7の案内部として構成されており、プラン
ジヤ貫通孔16とプランジヤ4との空隙部に復帰
ばね7が入り込むおそれはない。また、復帰ばね
を円錐形状に巻けば、プランジヤ4の動作を安定
にする効果が期待される。
案のものも従来のものと同様であるが、この考案
の特徴である突出部を有するヨークのプランジヤ
貫通孔の作用・効果について説明する。一般に、
この考案のようなプランジヤ摺動形の引外し装置
では、系の起磁力Uの大半がプランジヤ4とアン
ビル3との間の空隙及びプランジヤ4とヨーク1
5のプランジヤ貫通孔16との空隙部に費され
る。その割合は各空隙部のバーミアンス〔Wb/
AT〕の逆数におおむね比例する。また空隙部の
バーミアンスはその相対する面積に比例するか
ら、磁性材料が飽和しない限度内においては、そ
の相対する面積が大きい程バーミアンスが大きく
なる。この考案は上記の点を利用したもので、単
一部材をポンチにより突出部を生ずるように加工
することで、プランジヤのヨーク貫通部の空隙の
バーミアンスを大きくしたものである。一般磁性
材料でもバーリング加工では、孔径にもよるが、
板厚の2〜3倍程度の立上りを持つ突出部が十分
に加工できる。また加工面もクラツクの発生など
が磁路形成上は特に問題ない程度であるため、き
わめて容易にかつ安価に加工することができる。
またプランジヤ貫通孔とプランジヤとの空隙も支
障ない範囲内で小さくすることで、バーミアンス
増大の効果を上げることができる。また、突出部
17の外周をプランジヤ4の吸引力に反抗する復
帰ばね7の案内部として構成されており、プラン
ジヤ貫通孔16とプランジヤ4との空隙部に復帰
ばね7が入り込むおそれはない。また、復帰ばね
を円錐形状に巻けば、プランジヤ4の動作を安定
にする効果が期待される。
以上のように、この考案によると、プランジヤ
貫通孔に突出部を形成するようにヨークを構成し
たので、吸着力が強く、しかも安価で小形の電圧
引外し装置が得られる効果がある。また、突出部
は復帰ばねの案内部を兼ねたことによりプランジ
ヤ貫通孔とプランジヤとの空隙部に復帰ばねが入
り込むことがないという効果もある。
貫通孔に突出部を形成するようにヨークを構成し
たので、吸着力が強く、しかも安価で小形の電圧
引外し装置が得られる効果がある。また、突出部
は復帰ばねの案内部を兼ねたことによりプランジ
ヤ貫通孔とプランジヤとの空隙部に復帰ばねが入
り込むことがないという効果もある。
第1図はこの考案による回路遮断器の電圧引外
し装置の一実施例のプランジヤ貫通孔付近を示す
部分断面図、第2図はこの考案による回路遮断器
の不足電圧引外し装置の一実施例のプランジヤ貫
通孔付近を示す部分断面図、第3図及び第4図は
突出部の実施例を示す部分斜視図、第5図は第1
図の電圧引外し装置の全体を引外し状態で示す側
面図、第6図は第5図の装置のリセツト状態を示
す側面図、第7図は第2図の不足電圧引外し装置
の全体を引外し状態で示す側面図、第8図は第7
図の装置のリセツト状態を示す側面図、第9図は
不足電圧引外し装置の別の実施例を引外し状態で
示す側面図、第10図は第9図の装置のリセツト
状態を示す側面図、第11図は従来の電圧引外し
装置の一例を示す側面図、第12図は従来の不足
電圧引外し装置の一例を示す例面図、第13図は
従来の不足電圧引外し装置の他の例を示す側面図
である。 図において、1は励磁コイル、2はボビン、3
はアンビル、4はプランジヤ、7は復帰ばね、1
5はヨーク、16はプランジヤ貫通孔、17は突
出部である。なお、各図中、同一符号は同一又は
相当部分を示す。
し装置の一実施例のプランジヤ貫通孔付近を示す
部分断面図、第2図はこの考案による回路遮断器
の不足電圧引外し装置の一実施例のプランジヤ貫
通孔付近を示す部分断面図、第3図及び第4図は
突出部の実施例を示す部分斜視図、第5図は第1
図の電圧引外し装置の全体を引外し状態で示す側
面図、第6図は第5図の装置のリセツト状態を示
す側面図、第7図は第2図の不足電圧引外し装置
の全体を引外し状態で示す側面図、第8図は第7
図の装置のリセツト状態を示す側面図、第9図は
不足電圧引外し装置の別の実施例を引外し状態で
示す側面図、第10図は第9図の装置のリセツト
状態を示す側面図、第11図は従来の電圧引外し
装置の一例を示す側面図、第12図は従来の不足
電圧引外し装置の一例を示す例面図、第13図は
従来の不足電圧引外し装置の他の例を示す側面図
である。 図において、1は励磁コイル、2はボビン、3
はアンビル、4はプランジヤ、7は復帰ばね、1
5はヨーク、16はプランジヤ貫通孔、17は突
出部である。なお、各図中、同一符号は同一又は
相当部分を示す。
Claims (1)
- 磁気コイルと、この磁気コイルを巻回したボビ
ンと、このボビンの貫通中心孔に挿入されたアン
ビル及びプランジヤと、上記アンビルを一側に固
着し他側にプランジヤ貫通孔を有して上記プラン
ジヤによつて貫通され上記アンビル及びプランジ
ヤと磁路を形成するように上記磁気コイルに関し
て位置するヨークと、プランジヤの吸引力に反抗
する復帰ばねとを備える電圧引外し装置におい
て、上記プランジヤ貫通孔がポンチで加工され
て、ヨークが貫通孔周縁にヨーク板厚以上の立上
りからなる突出部を備えているとともに、この突
出部が上記プランジヤと上記ヨークとの間に設け
られた上記復帰ばねの案内部を兼ねたことを特徴
とする回路遮断器の電圧引外し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984176687U JPH0245956Y2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984176687U JPH0245956Y2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6191859U JPS6191859U (ja) | 1986-06-14 |
JPH0245956Y2 true JPH0245956Y2 (ja) | 1990-12-05 |
Family
ID=30734280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984176687U Expired JPH0245956Y2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0245956Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56106327A (en) * | 1980-01-30 | 1981-08-24 | Matsushita Electric Works Ltd | Plunger type electromagnetic tripping device |
JPS5765633A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-21 | Matsushita Electric Works Ltd | Circuit breaker |
-
1984
- 1984-11-22 JP JP1984176687U patent/JPH0245956Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56106327A (en) * | 1980-01-30 | 1981-08-24 | Matsushita Electric Works Ltd | Plunger type electromagnetic tripping device |
JPS5765633A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-21 | Matsushita Electric Works Ltd | Circuit breaker |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6191859U (ja) | 1986-06-14 |
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