JPH0245889Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吊り下げ式のデイスプレイであり、加
えて各表示板が相対的にねじれた状態で連結さ
れ、全体として螺線状に形成されるものでありま
す。

従来より複数枚の表示板を連結させた吊り下げ
式のデイスプレイは広く世に知られていましたが
各表示板を連結させるに際し、結合部材としてリ
ング、糸等の他部材を用いて行つていました。そ
のため、製造コスト、及び作業面において、多大
な不満点を有していました。

そこで、本考案は結合部材を打抜き加工等によ
り表示板と一体に設け、コストダウン、及び作業
の容易化を計ると共に、結合部材に山折り、又は
谷折りの折線を設けることで、全体が螺線状にね
じれる、表示効果の優れた吊り下げ式デイスプレ
イを提供するものであります。

以下図面に従い本考案を詳細に説明していきま
す。図面に示すものは本考案の一実施例であり、
四角形状の表示板a₁，a₂、…a_oが、対角線方向を
縦軸として、複数枚、上、下に直列し、上方に位
置する表示板の下部頂点Ｖ，V₂、…V_oと、下方
に位置する表示板の上部頂点V₁′，V₂′、…V_o′と
が接し、接合部J₁，J₂、J_oを形成する。さらに、
該接合部の左、右どちらか一方側に、上方に位置
する表示板の下辺と、下方に位置する表示板と上
辺とに相違えて、山折線l₁，l₂、…l_o、又は谷折
線l₁′，l₂′…l_o′を介して連続する、ほぼ三角形状
の結合片C₁′，C₂、…Cnを一体に設けて成る吊り
下げデイスプレイであります。

ここで、接合部J₁，J₂、…J_oの、左、右側にそ
れぞれ形成される角のうち、結合片C₁，C₂、…
C_oが位置する側の角をα₁，α₂…α_oとし、反対側
の角をβ₁，β₂、…β_oとすれば、α₁，α₂、…αn＞
β₁，β₂、…β_oと設定することが好ましい。このよ
うにすることで、各表示板は、やや湾曲した状態
で連結されるのであるが、吊り下げた時、各表示
板の自重により、縦方向に力が加わり、この力の
作用で、結合片には横方向の力が加わるため、結
合片は、この横方向の力を回避する方向、つま
り、表示板の表示面に対して垂直方向に折れ曲が
る。この際、結合片には予め山折線、又は谷折線
を設けてあるため、容易に折れ曲がることができ
ます。そして、各結合片が順次この折れ曲がる動
作を行うことで、デイスプレイ全体が螺旋した状
態と成ります。従つて結合片に設ける山折線、又
は谷折線の組み合わせを考慮することで、デイス
プレイを右回りにも、左回りにも自在に螺旋させ
ることができます。また、輸送時等の収納に際し
ても、結合片の山、谷折線を介して順次行つて行
くことで、容易に平板状のコンパクトな形態に折
りたたむことができます。

本考案は上記した実施例のみに囚われるもので
はなく、表示板の形状を四角形のみならず、三角
形、六角形のように他の多角形状とすることも可
能です。

以上の記載により明らかなように、本考案は、
厚紙等を打ち抜き等の簡易な操作のみで、表示板
のみならず結合片をも一体に設けるため、コスト
が安く、かつ、作業性も向上する。さらに、使用
時には、吊り下げるだけで、表示効果の優れた螺
旋形状にたわむ吊り下げデイスプレイでありま
す。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面
展開図、第２図は使用状態を示す正面図、第３図
は折りたたむ状態を示す斜視図、第４図は結合片
を示す説明図であります。 a₁，a₂、…an…表示板、V₁，V₂、…V_o…下部
頂点、V₁′，V₂′，V_o′、…上部頂点、J₁，J₂、…
J_o…接合部、C₁，C₂、…C_o…結合片、l₁，l₂…ln
…山折線、l₁′，l₂′…ln′…谷折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多角形状の表示板が複数枚、上、下に直列する
   デイスプレイにおいて、上方に位置する表示板の
   下部頂点と、下方に位置する表示板の上部頂点と
   が接し、接合部を形成すると共に、該接合部の
   左、右どちらか一方側に、上方に位置する表示板
   の下辺と、下方に位置する表示板の上辺とに、相
   違えて山折線、谷折線を介して連続する結合片を
   設けて成る吊り下げデイスプレイ。