JPH0245677B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0245677B2
JPH0245677B2 JP57084432A JP8443282A JPH0245677B2 JP H0245677 B2 JPH0245677 B2 JP H0245677B2 JP 57084432 A JP57084432 A JP 57084432A JP 8443282 A JP8443282 A JP 8443282A JP H0245677 B2 JPH0245677 B2 JP H0245677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cog
adsorption tower
raw material
temperature
material gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57084432A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58201893A (ja
Inventor
Hiroshi Kawakami
Akira Wakaizumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP8443282A priority Critical patent/JPS58201893A/ja
Publication of JPS58201893A publication Critical patent/JPS58201893A/ja
Publication of JPH0245677B2 publication Critical patent/JPH0245677B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Industrial Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、コークス炉ガス中の重質炭化水素
や硫黄化合物等の不純物を効率よく吸着除去する
コークス炉ガスの予備精製法に関する。
コークス炉ガス(以下、COGという)には多
量(50〜60%)の水素が含まれているため、この
COGから水素を回収し、アンモニア合成用水素
等に用いることが行われている。ところが、この
COG中にはBTXなどの重質炭化水素、アンモニ
ア、タールミスト、硫化水素などの硫黄化合物等
の不純物のほかに、メタン、一酸化炭素、炭酸ガ
ス、窒素、酸素などが共存成分として含まれてい
る。このため、予め上記不純物を除去したのち、
深冷分離法や吸着分離法によつて上記共存成分を
除去し、目的の水素を回収している。
ところで、上記不純物を除去する方法として
は、活性炭を吸着剤として用いる吸着分離法が提
案されている。しかし、この方法は上記不純物の
活性炭への吸着率が1%程度と低く、COG中の
不純物を充分除去するには極めて大型の吸着塔を
必要とする欠点がある。また、上記COG中の不
純物の内、まず重質炭化水素等を常温で吸着除去
したのち、加熱し、活性炭を吸着剤とした吸着塔
に送り込み、硫黄化合物を除去する方法(ルルギ
社方式)も知られている。この方法では上記不純
物の吸着除去率は向上するが、COGを加熱する
ための加熱源を別に必要とし、装置の設備費が嵩
み、運転コストも上昇する不都合があつた。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
COG中の不純物を効率よく吸着除去でき、しか
も特別の加熱源を必要とせず運転コストも低くて
済むCOGの予備精製法を提供することを目的と
し、COGをまず常温で第1吸着塔に導入し、つ
いで70〜90℃に加熱して第2吸着塔に導入して
COGの不純物を吸着除去するとともに、予備精
製されたCOGガスを触媒反応器に送つてCOG中
に含まれる酸素分の触媒反応によつて加熱し、こ
の熱を上記第1吸着塔から導出されたCOGの加
熱に利用するようにしたことを特徴とするもので
ある。
以下、図面を参照してこの発明を詳しく説明す
る。
図面はこの発明の予備精製法の一例を示すもの
である。上記不純物を含むCOGは、管1から2
筒切替式に構成された第1吸着塔2に導入され
る。第1吸着塔2には、吸着剤として活性炭、シ
リカゲル、ゼオライト等が充填されており、常温
で導入されたCOG中の不純物の内、常温で上記
吸着剤に吸着されやすいBTX(ベンゼン、トルエ
ン、キシレン)やタールシストなどの重質炭化水
素類が主に吸着される。重質炭化水素類が除去さ
れたCOGは、第1吸着塔2を出て管3、管4を
経て熱交換器5に送まれ、ここで70〜90℃に加熱
されたのち、管6を経て、第2吸着塔7に送り込
まれる。第2吸着塔7は、吸着剤として活性炭が
充填され、二箇並列で切替運転されるように構成
されている。第2吸着塔7に70〜90℃で導入され
たCOGは、その不純物の内、硫化水素、メルカ
プタン等の硫黄化合物がその温度で吸着剤の活性
炭に化学反応吸着され、除去される。ここで、温
度を70〜90℃に限定したのは、この範囲内におい
て、硫化水素、メルカプタン等の硫黄化合物と活
性炭との化学反応吸着が最も良好に行なわれるた
めである。
第2吸着塔7で硫黄化合物が除去されて予備精
製されたCOGは、第2吸着塔7から管8を経て
触媒反応器9に送られる。触媒反応器9は、その
内部にパラジウム系、白金系、ニツケル系等の触
媒が充填されている。触媒反応器9に導入された
COGは、酸素を0.2〜1%、水素を50〜60%を含
んでいるため、上記触媒によつて酸素と水素とが
反応し、反応熱を発生し、水分を生成し、殆んど
の酸素分が除去される。この反応熱によつて
COGは、200〜250℃に加熱される。この高温の
COGは、管10を流れ、その一部は上記熱交換
器5に入り、ここで上記の第1吸着塔2を出た
COGと熱交換して冷却され、さらに、管11を
経て冷却器12で常温まで冷却されたうえ、管1
3を通つて次工程の深冷分離装置や吸着分離装置
(図示せず)に送られ、共存成分が分離除去され、
水素が回収される。また、触媒反応器9を出た酸
素が含まれない高温COGガスの残部は管14か
ら加熱器15に送られ、ここで必要に応じてさら
に加熱されて300〜350℃とされたうえ、後述する
第1吸着塔2の仕上げ再生用ガスとして、管1
6、管3を経て第1吸着塔2に送給される。
次に、第1吸着塔2および第2吸着塔7の再生
について説明する。第1吸着塔2は、上述のよう
に二筒切替使用される方式となつており、いずれ
か一筒が飽和すると、COGガスの流路を他の筒
に切替え、飽和した筒には管17、管16、管3
を通して高温の水蒸気が送り込まれ、吸着剤から
重質炭化水素類が脱着され、排水蒸気は管18か
ら外部に放出される。ついで、上述の予備精製さ
れた高温COGが管16、管3を経て再生筒に送
られ、水分を除去して仕上げ再生され、さらに第
1吸着塔2の精製工程にある塔から導出された一
部の常温のCOGが導入されて冷却、充圧され、
再生が完了する。また、第2吸着塔7は、吸着時
二筒並列で1〜2ケ月運転され、飽和前にいずれ
か一筒を再生し、その後切替えて残る一筒を再生
するようになつている。そして、第2吸着塔7に
は管19から250〜300℃の再生ガスが導入され、
吸着剤に吸着している硫黄を脱着し、この排ガス
は管20から外部に排出される。この再生ガスに
は、触媒反応器9を出た高温COGを用いること
もできる。かくして、第2吸着塔7も再生される
ことになる。
なお、吸着された硫黄化合物の脱着が困難であ
ることや再生操作がはん雑であるので、切替再生
することなく、吸着剤を取換えて装着することも
可能である。
このようなCOGの予備精製法においては、
COG中の不純物の内、比較的低い温度でよく吸
着されるBTXなどの重質炭化水素類を常温の第
1吸着塔2で吸着し、比較的高温でよく吸着され
る硫化水素などの硫黄化合物を70〜90℃の第2吸
着塔7で吸着するようにしたので、不純物全体の
吸着率が向上し、COGの不純物が極めて効率よ
く除去され、設備を小型化できる。また、第2吸
着塔7に入るCOGの加熱源に、予備精製後の
COGに含まれる酸素と水素を触媒で反応させた
反応熱を利用しているので予熱器が不要となり、
運転コストが低下する。さらに、冷却器12に入
る予備精製COGの温度が低下するので冷却器1
2の負荷が低下し、同様に運転コストが低下す
る。また、次工程に送られる予備精製された
COGには、酸素がほとんど含まれなくなるので
得られる製品水素の純度が向上する。
なお、上記実施例では、触媒反応器9において
COG中に含まれる酸素と水素とを反応させるよ
うにしたが、COG中の酸素濃度が低く、充分な
反応熱を得られない場合は、外部よりCOGに酸
素を適量添加することもある。
以下、実施例を示す。
実施例 活性炭800Kgとシリカゲル200Kgを充填し、8時
間毎に切替運転する2塔式の第1吸着塔2に、不
純物を含むCOGを10Kg/cm2Gの圧力で1000N
m3/hr流したところ、BTX、ナフタリンなどの
重質炭化水素類およびアンモニアは検出限界まで
除去された。この第1吸着塔2を出たCOGを熱
交換器5に導入し、80±10℃として、活性炭1000
Kgが充填された二筒よりなる第2吸着塔7に送り
込んだ。連続60日間運転しても第2吸着塔7から
硫黄化合物は破過しなかつた。触媒反応器9には
パラジウム系触媒を充填し、COGの出口温度を
少なくとも200℃以上となるようにした。
以上説明したように、この発明のCOGの予備
精製法によれば、COG中の不純物の内、重質炭
化水素類を常温の第1吸着塔で吸着除去し、硫黄
化合物を70〜90℃の第2吸着塔で吸着除去するよ
うにしたので、これらの不純物を極めて効率よく
除去でき、吸着装置を小型化でき、設備費を低減
しうる。また、第2吸着塔に入るCOGの加熱源
に予備精製されたCOG中の酸素と水素と触媒反
応器で反応させ酸素を除去するとともに発生する
反応熱を用いるようにしたので、予熱器が不要と
なり、冷却器の負荷も低減し、したがつて運転コ
ストの低減が計れる。さらに、次工程に送られる
予備精製されたCOG中には酸素がほとんど含れ
なくなるので、製品水素の純度を容易に向上せし
めることが可能となるなどの利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明のCOGの予備精製法の一例を
示す概略系統図である。 1……管、2……第1吸着塔、3,4……管、
5……熱交換器、7……第2吸着塔、8……管、
9……触媒反応器、10,11……管。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コークス炉から排出されるガスを原料ガスと
    して、この原料ガスを常温で第1吸着塔に導入
    し、第1吸着塔から導出した原料ガスを熱交換器
    に導入して温度70〜90℃に昇温した後、活性炭を
    充填した第2吸着塔に導入して、原料ガス中の不
    純物を吸着除去するとともに、第2吸着塔から導
    出された原料ガスを触媒反応器に導入して触媒反
    応により高温ガスとし、この高温原料ガスの一部
    を上記熱交換機に導き、第1吸着塔から導出した
    原料ガスを上記温度に加熱することを特徴とする
    コークス炉ガスの予備精製法。
JP8443282A 1982-05-19 1982-05-19 コ−クス炉ガスの予備精製法 Granted JPS58201893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8443282A JPS58201893A (ja) 1982-05-19 1982-05-19 コ−クス炉ガスの予備精製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8443282A JPS58201893A (ja) 1982-05-19 1982-05-19 コ−クス炉ガスの予備精製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58201893A JPS58201893A (ja) 1983-11-24
JPH0245677B2 true JPH0245677B2 (ja) 1990-10-11

Family

ID=13830420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8443282A Granted JPS58201893A (ja) 1982-05-19 1982-05-19 コ−クス炉ガスの予備精製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58201893A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59232174A (ja) * 1983-06-16 1984-12-26 Tokyo Gas Co Ltd コ−クス炉ガスの精製法
KR20000040628A (ko) * 1998-12-18 2000-07-05 신현준 고비점탄화수소 흡착제 및 이 흡착제를 이용한 탄화수소의 연속제거방법
JP4875473B2 (ja) * 2006-11-27 2012-02-15 新日鉄エンジニアリング株式会社 ガス化ガスの浄化方法
CN108179035A (zh) * 2017-07-19 2018-06-19 湖北申昙环保新材料有限公司 吸附剂的装填方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58201893A (ja) 1983-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0469781B1 (en) Separation of carbon dioxide and nitrogen from combustion exhaust gas with nitrogen and argon by-product recovery
KR100433872B1 (ko) 극저온 정류를 이용하여 용광로와 직접 환원로를 통합하는 방법
US4025321A (en) Purification of natural gas streams containing oxygen
AU597155B2 (en) Chemical processing with an operational step sensitive to a feedstream component
JPH0639233A (ja) 圧力スイング段階の前に温度スイング段階を採用して水素および炭化水素を回収する集合化吸着方法
US3928004A (en) Purification of inert gases
US3284158A (en) Method of and apparatus for removing sulfur compounds from gases
CA2731185C (en) Method for the removal of moisture in a gas stream
JPH0313161B2 (ja)
US3905783A (en) Method of purifying an air or gas flow of vaporous or gaseous impurities adsorbable in filters
JPH0245677B2 (ja)
US6190632B1 (en) Method and apparatus for the production of ammonia utilizing cryogenic rectification
US8221526B2 (en) Purification of an H2/CO mixture with heater skin temperature control
US4842843A (en) Removal of water vapor diluent after regeneration of metal oxide absorbent to reduce recycle stream
US4367204A (en) Process for the recirculation of nitrogen oxides
US3144307A (en) Process for the selective adsorption of hydrogen sulfide and its subsequent catalytic conversion to elemental sulphur
JPH03242302A (ja) 水素及び一酸化炭素の製造方法
JPH039392B2 (ja)
JPH0569566B2 (ja)
JPH0374208B2 (ja)
JPH0751441B2 (ja) 高純度水素の製造方法
JPS61197403A (ja) 水素製造法
JPH039391B2 (ja)
JPH0764532B2 (ja) 液化炭酸製造プラントにおける原料ガスの予備処理方法及び装置
JPS63267878A (ja) 精製アルゴン塔廃ガス中のアルゴン・水素を回収するアルゴン精製方法