JPH024555B2 - - Google Patents

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JPH024555B2
JPH024555B2 JP26296486A JP26296486A JPH024555B2 JP H024555 B2 JPH024555 B2 JP H024555B2 JP 26296486 A JP26296486 A JP 26296486A JP 26296486 A JP26296486 A JP 26296486A JP H024555 B2 JPH024555 B2 JP H024555B2
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JP
Japan
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boron
slaked lime
water
boric acid
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JP26296486A
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Goro Ogawa
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TAGEN SETSUKAI KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分理) 本発明は、肥料用の消石灰の製造法に関し、さ
らに詳細にはホウ素混入の方法に特色の存するも
のである。
(従来の技術) ホウ素は、微量ではあるが植物にとつて必須の
肥料成分であり石灰と混合させて含ませるが、し
かし、その投与量を間違えると薬害が生じる等取
り扱いの難しいものである。
そして従来、そのホウ素入り肥料用石灰の製造
法は、タンカル、消石灰、生石灰等の石灰の粉末
中に、コレマナイトと呼ばれるトルコ原産の
B203を含む鉱石を破砕等して粉末化させ、これ
を混入させるという単純な方法によつている。
従つて、この方法では、コレマナイト自身が天
然石で品質に安定性がないためホウ素含有量はバ
ラツキ易く、且つ、粉末化させたコレマナイトの
石灰への分散は均一化が極めて困難である。又、
上記ホウ素の投与量を一定に保つことが難しく、
薬害発生の虞がある等製品の品質に重要な問題を
惹起する。
(発明の解決しようとする問題点) そこで、本発明は、経済的には若干高価となる
ものの品質性が高いホウ酸溶液の利用に着目し、
且つ、生石灰の発熱を伴う自己乾燥反応機構を利
用して粉末化と乾燥とを反応熱によつて自己完結
的に行なえる製造法を開発したものである。
[発明の構成] 以下、本発明の構成を説明すると、先ず、石灰
石をロータリーキルン等で加熱して生石灰を得、
これを水と反応させて、ハンドレーター(消化
機)中で下記の消化反応を促す。
CaO+H2O→Ca(OH)2+277Kcal/Kg(20℃基
準) この反応に際して、ホウ酸(H3BO3)を水溶
液に溶いて、前記水の中に約0.2〜1.0wt%程度の
割合で十分に撹拌して混合させて置く。また、同
時にこの反応に際して放散水蒸気を補うため理論
量の約2倍程度の過剰水を加える。
そして、該消化反応を進行させ、酸化カルシウ
ムの水和反応により水酸化カルシウムを生成さ
せ、同時に水溶液中にホウ酸を均一分散させて水
酸化カルシウムの周囲に付着させる。
この反応において、メラミン樹脂のホルムアル
デヒド溶液を水和反応調整のため消化用水として
加えるのが望ましい。即ち、ホウ酸水溶液にこの
メラミン樹脂のホルムアルデヒド溶液を約0.3〜
0.8wt%程度加えると、メラミン樹脂は表面に水
分吸着機構を有するので、強い保水性を発揮し、
その表面に反応H2Oを吸着させる。そして、そ
の吸着水分に対してCaOが攻撃すると、消化反応
が逐次段階的に進行し、そのままでは反応が爆発
的に進行してしまう虞あるを、秩序正しい反応に
調整する。
そして、この反応の進行によつて、生成される
水酸化カルシウムは酸化カルシウムに対して体積
増加を惹起する膨張反応となるので、反応後の生
成水酸化カルシウムを体積膨張で崩壊させ、自ら
を自動的に粉末化させる。
又、その生成反応の進行に伴い発熱反応により
熱が発生して、水酸化カルシウムに用いられた残
りの水を蒸発させつつ水酸化カルシウム自体をこ
の熱で自己乾燥させる。
この反応下で、ホウ酸H3BO3は生成される消
石灰Ca(OH)2と混り合い、均一に分散化する。
斯くして、得られた消石灰を熟成室に一昼夜貯
蔵して水和反応を完結させて製品としてのホウ素
入り肥料用消石灰を得る。
[発明の効果] 以上の構成に基づき、本発明は、品質の安定し
たホウ酸H3BO3を水溶液として消石灰生成反応
中に加えたので、一定量のホウ素を正確に消石灰
に混入させることができ、肥料として必要とされ
るホウ素量を確実に計算して混入させることがで
き、ホウ素の過剰施肥の弊害を避けることができ
る。且つ、それが水溶液のかたちで反応に加えら
れるので分散を均一化させることができ、濃度の
偏りがない。
又、生石灰に水和反応の理論必要量の約2倍の
水と約0.2〜1.0wt%のホウ酸水溶液とを加えて反
応を進行させるので、生成する消石灰がその反応
熱で過不足なく自己乾燥化し、経済的である。
そして、膨張反応による自己粉末化も同時に進
行し、その際メラミン樹脂溶液を加えると、反応
が逐次反応となり、前記乾燥化と粉末化とを秩序
良く促し、危惧される爆発的反応を抑止し、生成
品の粒度を細径で且つ均一のものとすることがで
きる。
(実施例) 生石灰1000Kgに対し第1消化用水500を用意
し、この第1消化用水中にホウ酸5.6Kgを溶解さ
せ、さらに、メラミン樹脂のホルムアルデヒド溶
液を7Kg加える。そして、ハイドレーター中で水
和反応を進め、反応が中程度まで進行したら第2
消化用水200を加える。すると、消化反応が進
行して消石灰生成が始まるが、同時にその反応熱
で550℃程度まで上昇し、約300の水が蒸発し自
己乾燥化する。この工程において、メラミン樹脂
のホルムアルデヒド溶液の添加で、膨張反応が逐
次進行し消石灰が自動的に粉末化すると共に、水
約80が消石灰中に保持され、消石灰特有の粉末
の飛散を防止し得る。そしてこれを一昼夜熟成室
に貯蔵して製品を得、その収量は約1400Kg相当と
なり、粒度は3.0mm/mm以下となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生石灰に水和反応の理論必要量の約2倍の水
    と約0.2〜1.0wt%のホウ酸水溶液とを加え、その
    発熱と膨張を伴う反応により乾燥と粉末化とを自
    己完結的に行なうことを特徴とするホウ素入り肥
    料用消石灰の製造法。 2 水和反応の調整剤としてメラミン樹脂溶液を
    添加することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のホウ素入り肥料用消石灰の製造法。
JP26296486A 1986-11-05 1986-11-05 ホウ素入り肥料用消石灰の製造法 Granted JPS63117983A (ja)

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