JPS6046045B2 - 脱熱生石灰の製造方法 - Google Patents
脱熱生石灰の製造方法Info
- Publication number
- JPS6046045B2 JPS6046045B2 JP7381681A JP7381681A JPS6046045B2 JP S6046045 B2 JPS6046045 B2 JP S6046045B2 JP 7381681 A JP7381681 A JP 7381681A JP 7381681 A JP7381681 A JP 7381681A JP S6046045 B2 JPS6046045 B2 JP S6046045B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- quicklime
- water
- reducing
- slaked lime
- producing heat
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- Fertilizers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は主として肥料に好適な粗粒状の脱熱生石灰の製
造方法に係るものである。
造方法に係るものである。
従来の消石灰肥料〔Ca(OH)2〕は微粉状であり、
又水に対する溶解度が炭カル肥料〔caco3〕に比し
て大きく速効的効果があり、強酸性土壌の改良(中和)
に有効であるが、その構成が微粒子(−74μ80%)
からなつているため、機械による散布の能率化が困難て
あり、又散布の際風に飛散して人体を汚染し、かつ均等
な散布が困難のため、使用上その肥料としての効果を減
殺されている。
又水に対する溶解度が炭カル肥料〔caco3〕に比し
て大きく速効的効果があり、強酸性土壌の改良(中和)
に有効であるが、その構成が微粒子(−74μ80%)
からなつているため、機械による散布の能率化が困難て
あり、又散布の際風に飛散して人体を汚染し、かつ均等
な散布が困難のため、使用上その肥料としての効果を減
殺されている。
又、消石灰を粒状化(ペレタイズ)することは。
容易であるが、その粒子は炭酸化と水和が進行して硬化
し、水により容易に崩壊せず、消石灰の速効的効果を著
しく減殺される。又、粗粒生石灰肥料は生石灰を適正粒
度に篩分けられ市販されており、カルシウム含有率も高
く、肥料効果は大きい;が、水と反応して消石灰となる
時277kca1/に9の発熱反応があり、袋詰製品の
貯蔵及び運搬時に漏水により発熱する等の取扱上の問題
があり、又散布の際に人の皮膚に附着すると汗等により
発熱する等の欠点があり、その普及に困難がある。本発
明の脱熱生石灰の製造方法は、粗粒生石灰に水が均等に
ゆきわたるよう粒子に口伝運動を与えながら、消石灰製
造に必要な水量に対して不足の量である理論値32%以
下(重量比)の水を加え混合反応させて消化することに
より原形のままの脱熱生石灰を得る。以上を化学式をも
つて説明すると下記に通りとなる。
し、水により容易に崩壊せず、消石灰の速効的効果を著
しく減殺される。又、粗粒生石灰肥料は生石灰を適正粒
度に篩分けられ市販されており、カルシウム含有率も高
く、肥料効果は大きい;が、水と反応して消石灰となる
時277kca1/に9の発熱反応があり、袋詰製品の
貯蔵及び運搬時に漏水により発熱する等の取扱上の問題
があり、又散布の際に人の皮膚に附着すると汗等により
発熱する等の欠点があり、その普及に困難がある。本発
明の脱熱生石灰の製造方法は、粗粒生石灰に水が均等に
ゆきわたるよう粒子に口伝運動を与えながら、消石灰製
造に必要な水量に対して不足の量である理論値32%以
下(重量比)の水を加え混合反応させて消化することに
より原形のままの脱熱生石灰を得る。以上を化学式をも
つて説明すると下記に通りとなる。
発熱
CaO+H2O■Ca(OH)2+277kca1/に
9・・・(1)Ca原子量 400〃 16 CaO〃 56 H〃 1 H2O−18。
9・・・(1)Ca原子量 400〃 16 CaO〃 56 H〃 1 H2O−18。
−円32.1%
CaCf’
従来の粉状消石灰は理論的には生石灰に水32%を加え
れば(1)式の化学反応により製造されるが、発熱、蒸
発及び装置等に附着することを考えればm数%余分に添
加する必要がある。
れば(1)式の化学反応により製造されるが、発熱、蒸
発及び装置等に附着することを考えればm数%余分に添
加する必要がある。
脱熱生石灰(粗粒)
CaO+H2O→CaO+Ca(OH)2+発熱↑ ・
・・(2)粗粒生石灰の各粒子に回転を与えながら均一
に水を32%以下(理論値にて実際には■数%余分に加
える必要がある。
・・(2)粗粒生石灰の各粒子に回転を与えながら均一
に水を32%以下(理論値にて実際には■数%余分に加
える必要がある。
)加えることにより、各粒子の一部分が反応してCa(
0H)2になり、(2)式のようにCaOとCa(0H
)2の分子が混合結合した状態で存在し、各粒子が崩壊
せず原形のままの形状を保つ。このことはX線回析でも
下記の通り明らかである。上表は生石灰に添加する水の
百分率が大きい程その組織が消石灰に近づくことを示し
ている。
0H)2になり、(2)式のようにCaOとCa(0H
)2の分子が混合結合した状態で存在し、各粒子が崩壊
せず原形のままの形状を保つ。このことはX線回析でも
下記の通り明らかである。上表は生石灰に添加する水の
百分率が大きい程その組織が消石灰に近づくことを示し
ている。
更に水を32%以上加えれば(1)式により、化学反応
が進み、消石灰〔Ca(0H)2〕になり、各粒子が崩
壊する。熱量は水分32%(理論値)反応までに放出さ
れるため(2)式の化学反応では反応水分が32%に近
づく程放出される熱量が多く、製造された脱熱生石灰(
粗粒)に水を添加した場合の発熱量は少なくなる。この
発明の製造方法により製造された脱熱生石灰(組粒)は
生石灰の原形を維持し、それを構成する各粒子の組織内
部に僅かに残つた未消化部分は散布後に土中の水分又は
僅かな降雨により速かに消化を完了すると共に、粗粒子
は崩壊して微粉状又は乳状の消石灰となる。また消石灰
よりカルシウム含有率も高くなり、従来の消石灰肥料と
同等以上の効果をあられすものてある。分析結果は第1
表の通りである。 第1表 ..一,さらに、
機械による散布の能率化を容易にし、かつ散布の際に風
による飛散を少なくして、人体の汚染を防止し、又均等
な散布が可能になり肥料1,I−7′帛か七里ん憎+十
ス憩の亦五里hく本A−ニのt)か、反応水が32%(
理論値)に近づく程、製品の発熱量は少なくなり、袋詰
めによる運搬貯蔵及び散布に危険はない。
が進み、消石灰〔Ca(0H)2〕になり、各粒子が崩
壊する。熱量は水分32%(理論値)反応までに放出さ
れるため(2)式の化学反応では反応水分が32%に近
づく程放出される熱量が多く、製造された脱熱生石灰(
粗粒)に水を添加した場合の発熱量は少なくなる。この
発明の製造方法により製造された脱熱生石灰(組粒)は
生石灰の原形を維持し、それを構成する各粒子の組織内
部に僅かに残つた未消化部分は散布後に土中の水分又は
僅かな降雨により速かに消化を完了すると共に、粗粒子
は崩壊して微粉状又は乳状の消石灰となる。また消石灰
よりカルシウム含有率も高くなり、従来の消石灰肥料と
同等以上の効果をあられすものてある。分析結果は第1
表の通りである。 第1表 ..一,さらに、
機械による散布の能率化を容易にし、かつ散布の際に風
による飛散を少なくして、人体の汚染を防止し、又均等
な散布が可能になり肥料1,I−7′帛か七里ん憎+十
ス憩の亦五里hく本A−ニのt)か、反応水が32%(
理論値)に近づく程、製品の発熱量は少なくなり、袋詰
めによる運搬貯蔵及び散布に危険はない。
第12図は第1表のNO.l〜NO.5の試料の水和速
度の測定値である。実験条件は摩法びんに25℃の水2
50m1を入れ、2.3Twt〜5.670F7!に粉
砕した試料25yを投入し、温度の上昇を測定し、水和
速度とした。添加水30%の場合の残留Calは(34
゜C−25たC)×10=9(1)Calとなる。
度の測定値である。実験条件は摩法びんに25℃の水2
50m1を入れ、2.3Twt〜5.670F7!に粉
砕した試料25yを投入し、温度の上昇を測定し、水和
速度とした。添加水30%の場合の残留Calは(34
゜C−25たC)×10=9(1)Calとなる。
なお、本願の脱熱生石灰の製造については第6図、第7
図の如きロータリーキルン方式の装置1、第8図、第9
図の如きトロンメル方式の装置2、第10図、第11図
の如きディスク回転炉方式の装置3を使用することがで
きる。そこで、1A,2Aは両端に給鉱口1N,2N1
製品出口1A″,2A″を有する筒状体、1B,2Bは
送り板、1C,2Cは掻き板、1D,2Dはシャワーを
示す。1E,2Eは吸水帯、1F,2Fは反応帯、1G
,2Gは冷却帯である。
図の如きロータリーキルン方式の装置1、第8図、第9
図の如きトロンメル方式の装置2、第10図、第11図
の如きディスク回転炉方式の装置3を使用することがで
きる。そこで、1A,2Aは両端に給鉱口1N,2N1
製品出口1A″,2A″を有する筒状体、1B,2Bは
送り板、1C,2Cは掻き板、1D,2Dはシャワーを
示す。1E,2Eは吸水帯、1F,2Fは反応帯、1G
,2Gは冷却帯である。
また、3Aは回転炉本体、3Bはシャワー、3Cは掻き
板、4は原料である。以上は用途について肥料を中心と
して説明したが、当該脱熱生石灰(粗粒)は取扱上便利
なため、生石灰、消石灰のその他の用途にも適用可能で
ある。
板、4は原料である。以上は用途について肥料を中心と
して説明したが、当該脱熱生石灰(粗粒)は取扱上便利
なため、生石灰、消石灰のその他の用途にも適用可能で
ある。
以上は32%(理論値)以下の反応水量て説明してきた
が、実際では10%(理論値)以下の反応水では発熱量
の問題で実用に適しないと思われる。
が、実際では10%(理論値)以下の反応水では発熱量
の問題で実用に適しないと思われる。
図面は本発明の1実施例を示すもので、第1図は生石灰
のX線回析による結晶構造を示す棒グラフ、第2図は生
石灰に水20%を添加したときのX線回析による結晶構
造を示す棒グラフ、第3図は生石灰に水25%添加した
場合のX線回析による結晶構造を示す棒グラフ、第4図
は生石灰に水30%を添加した場合のX線回析による結
晶構造を示す棒グラフ、第5図は消石灰のX線回析によ
る結晶構造を示す棒グラフ、第6図はロータリーキルン
方式の装置の断面図、第7図は同上A−A線に,;31
ける略図的断面図、第8図はトロンメル方式の装置の断
面図、第9図は同上のB−B線における略図的断面図、
第10図はディスク回転炉方式の装置の略図的側面図、
第11図は同上のC−C線における略図的断面図、第1
2図は水和速度を示すグラフである。 1・・・・・・ロータリーキルン方式の装置、2・・・
・・・トロンメル方式の装置、3・・・・・・ディスク
回転炉方式の装置。
のX線回析による結晶構造を示す棒グラフ、第2図は生
石灰に水20%を添加したときのX線回析による結晶構
造を示す棒グラフ、第3図は生石灰に水25%添加した
場合のX線回析による結晶構造を示す棒グラフ、第4図
は生石灰に水30%を添加した場合のX線回析による結
晶構造を示す棒グラフ、第5図は消石灰のX線回析によ
る結晶構造を示す棒グラフ、第6図はロータリーキルン
方式の装置の断面図、第7図は同上A−A線に,;31
ける略図的断面図、第8図はトロンメル方式の装置の断
面図、第9図は同上のB−B線における略図的断面図、
第10図はディスク回転炉方式の装置の略図的側面図、
第11図は同上のC−C線における略図的断面図、第1
2図は水和速度を示すグラフである。 1・・・・・・ロータリーキルン方式の装置、2・・・
・・・トロンメル方式の装置、3・・・・・・ディスク
回転炉方式の装置。
Claims (1)
- 1 粗粒生石灰に水が均等にゆきわたるよう粒子に回転
運動を与えながら、消石灰製造に必要な水量に対して不
足の量である理論値32%以下の水を加え混合反応させ
て消化することにより原形のままの脱熱生石灰を製造す
ることを特徴とする脱熱生石灰の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7381681A JPS6046045B2 (ja) | 1981-05-15 | 1981-05-15 | 脱熱生石灰の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7381681A JPS6046045B2 (ja) | 1981-05-15 | 1981-05-15 | 脱熱生石灰の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57188413A JPS57188413A (en) | 1982-11-19 |
JPS6046045B2 true JPS6046045B2 (ja) | 1985-10-14 |
Family
ID=13529054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7381681A Expired JPS6046045B2 (ja) | 1981-05-15 | 1981-05-15 | 脱熱生石灰の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6046045B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4488978A (en) * | 1983-02-10 | 1984-12-18 | Gancy Alan B | Coarse-particle calcium/magnesium acetate suitable for roadway and walkway deicing, and process for its manufacture |
JPH0672955B2 (ja) * | 1984-02-27 | 1994-09-14 | 株式会社日立製作所 | 粉体廃棄物の固化方法 |
JPS6118898A (ja) * | 1984-07-06 | 1986-01-27 | 株式会社日立製作所 | 放射性廃棄物固化体及びその製造方法 |
JP4535824B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2010-09-01 | 菱光石灰工業株式会社 | 軽質粒状消石灰の製造方法 |
JP4535823B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2010-09-01 | 菱光石灰工業株式会社 | 粒状消石灰の製造方法 |
CN103558113A (zh) * | 2013-09-11 | 2014-02-05 | 河北钢铁股份有限公司邯郸分公司 | 钢渣中游离氧化钙含量的测定方法 |
-
1981
- 1981-05-15 JP JP7381681A patent/JPS6046045B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57188413A (en) | 1982-11-19 |
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