JPH0244982Y2 - - Google Patents

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JPH0244982Y2
JPH0244982Y2 JP1985063359U JP6335985U JPH0244982Y2 JP H0244982 Y2 JPH0244982 Y2 JP H0244982Y2 JP 1985063359 U JP1985063359 U JP 1985063359U JP 6335985 U JP6335985 U JP 6335985U JP H0244982 Y2 JPH0244982 Y2 JP H0244982Y2
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mandrel
pin
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cylindrical
extrusion
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Description

【考案の詳細な説明】 〔利用される産業分野〕 本考案は、円筒膜体成型用押出装置に関する。
〔従来技術〕
第4図は、従来使用されている円筒膜体成型用
押出装置(以下「押出装置」と略称する)のヘツ
ド部の部分断面図である。ピン2及びダイ3によ
つてリング状の材料押出口10を構成し、押出口
10を貫通し、かつ前後に出入り可能に構成させ
たマンドレル1が配置されており、可塑状態の材
料は、押出装置(図示せず)によつて材料の通路
11を通り押出口10からマンドレル上に膜状に
押出される。マンドレル1は、前記可塑状態の材
料で被覆されながら外に繰り出されることによつ
て、マンドレル1の表面に円筒膜体12が形成さ
れる。スリーブ5は、ピン2を保持すると同時に
前記材料の通路を構成する。この円筒膜体12
は、ピン2とマンドレル1とが同心円状に配置さ
れ、且つその間のギヤツプが小さいほど薄く均一
な膜厚とすることができる。従来の押出装置は、
マンドレル1を端部で片持的に保持しピン2の付
近には保持部分がない構造となつている。したが
つて使用にあたりマンドレル1の中心線をピン2
の中心に合せるいわゆる芯出しをする必要がある
が、前記構造のため、作業に時間を要する外、使
用中マンドレル1に変形が生ずるなどによつて、
いわゆる芯ずれを起し易く、マンドレル1がピン
2に当り傷が付くと云う問題があつた。このよう
な理由により前記ギヤツプを、あまり小さくする
ことができず、0.2mm以下とすることができなか
つた。しかも前記円筒膜体12の上に更に円筒膜
体を積層するなど、既にマンドレル上に成型物が
あるときには、この成型物とピン2との摩擦抵抗
が増えるためギヤツプを更に大きくする必要があ
つた。
かかる欠点の成形品に及ぼす問題を以下に車両
用懸架装置に用いられる空気バネ用の膜体を例に
説明する。第8図は、空気バネ用膜体22(第5
図)に加硫・成型する前の円筒体26がマンドレ
ル1上に成形された状態を、一部破断図によつて
示した側面図である。製造過程は、まずマンドレ
ル1の表面に、未加硫ゴムを押出し内側保護用膜
体27を形成させ、次いでコード28に未加硫ゴ
ムを被覆してベルト状としたものを、図に示すよ
うに互いにコー努28が交叉し、しかもマンドレ
ル1の中心線に対して傾斜するように、互いに反
対方向に螺旋状に捲回することによつて内部補強
部材29及び外側補強部材30を形成させ、その
上に外側保護用膜体31を内側保護用膜体27と
同様に押出成型によつて形成させた後、これをマ
ンドレル1から抜き取り、所定の寸法に切断する
ことにより円筒体26をうることができる。即ち
本考案においてマンドレル1は、本来のものの外
前記内側保護用膜体27から外側補強部材30ま
での積層体を被覆したようなものも意味してい
る。次に以上のようにして得た円筒体26から膜
体22(第5図)を成型する過程を第6図及び第
7図によつて説明する。第6図Aは、円筒体26
の平面図、第6図Bは、円筒体26の側面図、又
第7図は加硫用の金型の断面図である。円筒体2
6は、金型32中で加硫と同時に成形される。金
型32は、スチームバツク(図示せず)を取り付
けた上型33、円筒部34及び下型35から成
り、これらによつて内部に空間36を構成してお
り、加硫・成形のための加熱装置(図示せず)を
備えている。円筒体26を、成型室36内の所定
の位置に装着し(図示せず)、前記スチームバツ
クの膨脹に伴い円筒体26は金型32の内面に押
し付けられ、成型と同時に加硫され膜体22が得
られる。第5図は、このようにして得た膜体22
を空気バネを装備した車両用懸架装置置を一部を
断面によつて示した側面図である。気室24は、
外筒21、膜体22及びオイルダンパー23によ
つて形成されている。前記により得た膜体22の
狭い方の開放端をダンパー23に、又広い方の開
放端を膜体22を裏返すように折り曲げて外筒2
1に、それぞれ、加締など所定の方法により気密
的に取り付ける。空気バネは、車両の高さを調節
したり、振動を吸収したりするが、振動吸収及び
減衰は主にオイルダンパー23が行う。
空気バネ装置用膜体22(第5図)は、内部に
空気が圧入されている状態で、しかも「イ」で示
した膜体22の折り曲げ部の曲率が小さいにもか
かわらず激しい上下動にしなやかに従動し、しか
も互いに接する他の部品の動きに干渉せず、更に
車両が走行する際に車輪で跳ね上げた石などによ
る損傷を受けない強度を有し、しかも長期間使用
しうる耐久性が要求される。以上の要求に対する
従来の対策としては、膜体22に使用する各材料
を吟味することは当然として、外側保護用膜体3
1(第8図)をシームレス構造にすることで継目
による剛性不均一化を改善し性能向上を図つてき
た。しかしながら車両の高速化、高級化等に伴う
要求には十分でなく、そのためには、第8図で示
した各層の厚みのバラツキを更に小さいものと
し、しかも全体の膜厚を更に薄いものとすること
が要求されるが、現在の押出装置では、前記した
ように種々の理由によりマンドレル1とピン2と
の間の前記ギヤツプを前記の従来値より小さくす
ることができないため要求される品質の膜体22
が得られないのが実情である。したがつて車両の
性能向上に伴い、従来より精度の高い円筒膜体を
製造するに適した円筒膜体成型用押出装置が要求
されるに至つていた。
〔考案の目的〕
本考案は、従来の円筒膜体成型用押出装置では
製造できなかつたような均整、かつ薄い膜厚の円
筒膜体を製造するために、マンドレルの芯出しが
容易に、且つ正確に行なわれ、しかもマンドレル
表面を傷付ける危険のない円筒膜体成型用押出装
置を提供することを目的としている。
〔考案の構成〕
以上の考案の目的を達成するための本考案の構
成は、ダイの内側に、スリーブ先端に支持された
ピンを同心状に挿入配置することにより前記ダイ
とピンとの間にリング状の押出口を形成し、前記
スリーブ及びピンの中心部を前記ダイの外側に向
けてマンドレルを前後方向に移動させることによ
り、該マンドレル表面に可塑状態の材料を膜状に
被覆させる押出装置において、前記ピンの中心部
に前記マンドレルを円心状に支持するベアリング
を装着した円筒膜体成型用押出装置である。
本考案で使用する前記ベアリングには、各種の
ものを用いうるが、転動しながら保持する方法、
例えばリニアモーシヨンベアリング、その他車輪
を介し保持する(以下コロ軸受と言う)方法など
が摩擦を少なくできるので好ましい。
以下実施例によつて本考案を具体的に説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例の部分断面図であ
り、第2図は第1図のX−X線断面図である。ピ
ン2及びダイ3によつてリング状の材料押出口1
0を構成させ、押出口10を貫通し、かつ前後に
出入り可能に構成したマンドレル1が配置されお
り、ピン2の内側にリニアベアリングから成るベ
アリング4を取付け、これでマンドレル1を保持
している。ベアリング4は、これにマンドレル1
を貫通させることにより、マンドレル1の芯出し
機能を果すことができる。ベアリング4の取付け
手段は、通常かかるベアリング装置の取付けに用
いられる手段をそのまま用いることができる。こ
こに使用するベアリング部4は、特別に設計した
ものでもよく、又使用可能なら市販品を用いても
よい。マンドレル1は、ベアリング4に保持され
て前後に動くため、偏心する心配がないので表面
を傷付けられることがないばかりでなく、接触抵
抗が小さく装置に無理が掛る心配もない。ベアリ
ング4のマンドレル1との接触面の内径は、マン
ドレル1の外径と一致させるか僅かに大きくする
ことが好ましい。本実施例の場合、ベアリング4
の位置が押し出し口10の直ぐ後ろ側にあるた
め、薄い膜厚の膜体を高い精度で押出すことがで
きる。前記操作において可塑性の材料は、材料押
出装置(図示せず)によつて通路11を通り押出
口10からマンドレル1上に押出される。
第3図Aは、第2図と別の形のベアリング4を
用いたときの拡大断面図である。このベアリング
4は、リニアベアリングを3か所に分割した形を
している。このようにリング全面でマンドレル1
を支持しなくても本考案の目的を達成させること
ができる。この方法は、内径が完全に一致しない
市販のリニアベアリングを用いるときなどに利用
できる。
本考案の別の実施態様として、第1図のピン2
を取付けたスリーブ5の後方の端部にも、ベアリ
ング4と同様のベアリングを取付けることによつ
てマンドレル1の芯出し精度をより向上させるこ
とができる。
第3図Bは、コロ軸受15の一例を示す断面図
である。この例では、リング状の枠16にコロ1
8を取り付ける穴17を設け、これに車軸を介し
てコロ18を取り付け、マンドレル1を保持する
ものである。図では3点支持となつているが、マ
ンドレル1の軸芯方向に同じ構成のコロ軸受15
を60゜回転させて取付け6点支持とすると安定し
てマンドレル1を保持することができる。コロ軸
受15の取付けは、前記リニアモーシヨンベアリ
ングとおなじ要領で取付けることができる。
更に本考案の実施において、ベアリング4の形
状、取付け位置などは、本考案の本質を変更させ
ない範囲で任意に変更することができる。
〔考案の効果〕
本考案装置は、以上のように構成することによ
り、リング状押出口の内周を形成するピンの中心
部にベアリングを装着し、このベアリングに、前
後方向に移動するマンドレルを支持するようにし
たので、マンドレルのピンに対する偏心を防止す
ることができる。
したがつて、柔軟な材料を使用しても、高い精
度で均質な膜厚の円筒膜体を製造することができ
る。また、マンドレルがピンと接する危険がない
ため、材料押出口とマンドレルとの間の間隙を可
及的に小さな値にすることができる。
マンドレル上に形成した円筒薄膜の上に順次円
筒薄膜を形成することにより、品質のよい円筒薄
膜積層体を製造することができる。しかも、ベア
リングはマンドレルを移動方向に転がりながら保
持するのでマンドレル表面に傷を付けることがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案押出装置のヘツド部の一例を示
す部分断面図、第2図は第1図のX−X線断面
図、第3図Aは第2図のリニアモーシヨンベアリ
ングに別の形式のリニアモーシヨンベアリングを
使用したときの第1図のX−X線拡大断面図、第
3図Bはコロ軸受の一例を示す断面図、第4図は
従来の押出装置のヘツド部の部分断面図、第5図
は空気バネを装備した車両用懸架装置の一部を断
面によつて示した側面図、第6図Aは円筒体の平
面図、第6図Bは第6図Aの側面図、第7図は金
型の断面図、第8図は第6図A及びBで示す円筒
体を一部断面で示した側面図である。 1……マンドレル、2……ピン、3……ダイ、
4……ベアリング、5……スリーブ、6……リン
グ状取付け部材、10……押し出し口、12……
円筒膜体、15……コロ軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダイ10の内側に、スリーブ5先端に支持され
    たピン2を同心状に挿入配置することにより前記
    ダイとピンとの間にリング状の押出口10を形成
    し、前記スリーブ及びピンの中心部を前記ダイの
    外側に向けてマンドレル1を前後方向に移動させ
    ることにより、該マンドレル表面に可塑状態の材
    料を膜状に被覆させる押出装置において、前記ピ
    ン2の中心部に前記マンドレルを円心状に支持す
    るベアリング4を装着した円筒膜体成型用押出装
    置。
JP1985063359U 1985-04-30 1985-04-30 Expired JPH0244982Y2 (ja)

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JPS61180714U JPS61180714U (ja) 1986-11-11
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CN112384352A (zh) * 2018-07-03 2021-02-19 康宁股份有限公司 具有固定轮廓的挤出装置
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JPS57128521A (en) * 1980-12-19 1982-08-10 Puropurasuto Oowai Extruding machine for manufacturing plastic pipe

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