JPH024457B2 - - Google Patents

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JPH024457B2
JPH024457B2 JP54139232A JP13923279A JPH024457B2 JP H024457 B2 JPH024457 B2 JP H024457B2 JP 54139232 A JP54139232 A JP 54139232A JP 13923279 A JP13923279 A JP 13923279A JP H024457 B2 JPH024457 B2 JP H024457B2
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JP
Japan
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tape
bundle
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sheets
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JP54139232A
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Inventor
Hideo Oomura
Shigeo Horino
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication of JPH024457B2 publication Critical patent/JPH024457B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はたとえば小切手、伝票などの有価証券
あるいはカードなどの紙葉類を複数種類に区分し
て所定枚数ごとに集積し、この区分集積された所
定枚数の紙葉類群を把束するなどの処理を行なう
紙葉類把束装置に関する。 (従来の技術) 最近、たとえば小切手あるいは伝票などの有価
証券を一定の基準に従つて複数種類に区分し、こ
の区分された各有価証券をその種類ごとに計数
し、この計数に従つて所定枚数毎に区分集積し、
この区分集積された有価証券群を把束するように
した紙葉類処理装置が種々開発され、実用化され
ている。 このような紙葉類処理装置の1つとして、たと
えば米国特許第4020616号明細書に開示されてい
るものがある。この処理装置は、銀行券あるいは
小切手などの紙葉類を供給部にセツトし、このセ
ツトされた紙葉類を1枚ずつ取込み、この取込ん
だ紙葉類を鑑査部で必要な鑑査を行なつた上、規
定された条件に従つて有効な紙葉類(有効であつ
て再使用に適した紙葉類で、以下これを正券と称
す)、無効な紙葉類(有効であるが再使用に適さ
ない紙葉類で、以下、これを損券と称す)、及び
処理不可能な紙葉類(鑑査部で鑑査することので
きない紙葉類で、たとえば供給部から重ね取りさ
れた紙葉類あるいは処理対象ではない紙葉類であ
り、以下これを排除券と称す)にそれぞれ区分
し、さらに区分後の正券および損券を所定枚数た
とえば100枚ずつ区分集積し、さらにこの100枚単
位の正券を把束するものである。 ところで、上述した従来の処理装置において
は、把束時、自転する小ローラとこのローラに対
して公転する大ローラとからなるバンドラ装置に
搬入しながら、集積状態のままの正券(以下これ
を正券把と称する)を分離ナイフで2分割しつつ
把束用テープの一端を差込み、しかるのち小ロー
ラで正券把をクランプしながら大ローラを公転さ
せて正券把に把束用テープを巻回せしめることに
より、把束を行うようになつている。 従つて、上述した従来の処理装置においては把
束時間をなかなか短縮できないという欠点を有し
ていた。すなわち、従来の装置において把束時間
を短縮しようとすると、正券把の搬送速度や、大
ローラの公転速度を上げて把束時間を短縮しなけ
ればならない。しかしながら正券把の搬送速度及
び大ローラの公転速度を高速化すると、正券把に
把束用テープを確実に挿入できなくなつたり、回
転時の遠心力で正券把の積層状態が悪化する虞れ
があり把を緊締状態で把束することができないと
いう欠点を有していた。 また従来の装置においては正券把をクランプす
る小ローラの間隔が一定であるために厚さの大き
な紙葉群が搬入されてくると紙葉が脱落したり、
厚さの小さい紙葉の場合には十分にクランプでき
ない等の欠点があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、把
束時間を短縮しようとすると緊締状態で把束を行
なうことができなかつたり、紙葉群を十分にクラ
ンプできないといつた問題点を解決し、高速でか
つ確実に把束を行なうことを目的とするものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決するために、1枚ず
つ搬送されてくる紙葉類を所定枚数ずつ集積する
集積部と、この集積部に集積された所定枚数の紙
葉類群を搬出し所定部位に略垂直状態に位置させ
る搬出機構と、把束用帯を送出す送出し装置とこ
の送出し装置により送出された把束用帯をガイド
する一対のテープガイド体と及びこの帯ガイド体
の両側部にそれぞれ略平行に位置し帯ガイド体と
ともに回動可能な紙葉ガイド体とからなり、送り
ローラで把束用帯を送出しながら帯ガイド体およ
び紙葉ガイド体をそれぞれ回動させることにより
紙葉ガイド体の周囲に略「の」字状の把束輪を予
め形成する把束輪形成機構と、この把束輪内に前
記所定枚数の紙葉類を移送機構によつて2分割し
ながら紙葉ガイド体に沿つて移送することにより
その分割された紙葉類間に帯ガイド体を挿入させ
るとともに把束輪内に紙葉類を挿入する移送機構
と、帯ガイド体および紙葉ガイド体を把束輪内か
ら退出させた後に把束輪内の紙葉類をクランプす
るクランプ体と、このクランプ体を開閉駆動する
クランプ駆動アームと、このクランプ駆動アーム
に一体的に設けられそのアームを閉成する方向の
力を受けてクランプ駆動アームを閉成動作させる
とともに所定の圧力以上の力が加わつたとき弾性
変形しクランプ体のクランプ圧を調整するクラン
プ圧調整体と、上記クランプ体により紙葉群がク
ランプされた時上記送りローラを逆駆動して把束
輪を締上げるものである。 (作 用) 上記テープガイドに把束用帯を挿入して券ガイ
ドに帯を巻回して予め把束輪を形成するととも
に、2分割した紙葉群をテープガイドと券ガイド
との間に挿入することにより、テープを紙葉群間
に確実に挿入し、さらにクランプ体で挟持すると
ともにクランプ圧調整体により所定の圧力で十分
にクランプして把束する。 (実施例) 次に、上述した有価証券の処理を連続的に行な
う紙葉類処理装置の一実施例について詳細に説明
する。 第1図は本処理装置全体を概略的に示す正面図
である。本処理装置は、大別して取出搬送装置1
00、鑑査装置200、搬送区分装置300、区
分集積装置400、施封装置500、束区分集積
装置600、表示装置700、その他の付属装置
(後述する)、およびこれらの制御装置(後述す
る)から構成されている。取出搬送装置100
は、水平状態に載置されている有価証券(以下単
に券と略称する)Pを1枚ずつ真空吸着によつて
取出し、それを鑑査装置200へ搬送するもので
ある。鑑査装置200は、取出搬送装置100に
よつて取出され搬送される券Pに対して必要な鑑
査を行なうものである。搬送区分装置300は、
取出搬送装置100によつて搬送され鑑査装置2
00を通過した券Pを、鑑査装置200の鑑査結
果に基づいて区分し、区分集積装置400へ搬送
するものである。区分集積装置400は、搬送区
分装置300で搬送されてくる正券および損券を
それぞれ100枚単位に区分して略水平状態で集積
し、この集積された正券把および損券把をそれぞ
れ施封装置500へ搬出するものであり、正券に
対する区分集積を行なう正券区分集積装置400
aと、損券に対する区分集積を行なう損券区分集
積装置400bとから構成される。施封装置50
0は、区分集積装置400から搬出されてくる正
券把および損券把をそれぞれ施封し、把区分集積
装置600へ搬出するものであり、正券把に対す
る施封を行なう正券施封装置500aと、損券把
に対する施封を行なう損券施封装置500bとか
ら構成される。把区分集積装置600は、施封装
置500から搬出されてくる正券把および損券束
をそれぞれ区分して集積するものである。表示装
置700は、本装置の稼働状態たとえば処理枚
数、異常箇所および異常内容などをグラフイツク
パネル上に表示するものである。 以下、各部の詳細な構成および作用を説明す
る。まず、取出搬送装置100(第1図参照)
は、供給部101、取出部102、受渡部103
およびクリーナ部104から構成される。供給部
101は、左側供給室105と右側供給室106
とに分けられており、これら両供給室105,1
06にはそれぞれ券押圧板107,108が設け
られている。そして、上記両供給室105,10
6間には、突没自在な仕切板109が設けられて
いる。上記一方の券押圧板107は、券Pを載置
したまま上方に押上げ、一定圧力で券Pを取出部
102側へ押圧するものである。上記他方の券押
圧板108は、逆L字形状に形成されており、右
側供給室106内の券Pを左方向へ移動せしめる
ものである。そして、上記券押圧板108の水平
部分は、左側供給室105の底部と入れ子状態と
なるように棒状部材が簀子状に配列されて構成さ
れており、この部分に券Pが水平に載置されるよ
うになつている。一方、上記券押圧板108の垂
直部分は、その水平部分に載置された券Pの一端
を揃える作用をなす。 また、供給部101の前面には、両供給室10
5,106間を摺動する透明なカバー110が設
けられている。このカバー110は、通常は右側
供給室106の前面開口部を閉塞していて、券押
圧板108上に券Pを補充するときにのみ左側供
給室105の前面開口部を閉塞すべく移動され
る。カバー110が移動すると、それが検知器1
11によつて検知されることにより、その検知信
号によつて仕切板109は両供給室105,10
6の底面から突出し、両供給室105,106間
を仕切るようになつている。なお、仕切板109
は、通常は両供給室内105,106の底板下に
没している。一方、両供給室105,106のカ
バーのカバー110と相対向する側には、基準面
112が設けられており、両供給室105,10
6内に載置されている券Pに対してその端部を本
装置の後面側から規制する作用をなす。この基準
面112は、券種設定ダイアル113を操作する
ことにより、本装置の前後方向へ摺動するように
なつている。上記券種設定ダイアル113は、本
装置で取扱う券Pの種類を設定するものである。
なお、この実施例において取扱う券Pは、たとえ
ばW,X,Y,Zの4種類であり、それぞれ幅お
よび長さが異なるものである。従つて、基準面1
12は、取扱う券Pの幅に応じてその規制位置を
設定するべく前後方向に摺動する。 取出部102は、時計方向に回転するロータ1
14と、このロータ114の両端に設けられた吸
着チツプ115,115とで構成される。上記ロ
ータ114は、図示しない駆動源によつて時計方
向へ回転される。また、上記吸着チツプ115
は、ロータ114の回転方向に沿つて徐々に厚み
を減少する形状となつており、かつその表面は滑
かに形成されている。なお、吸着チツプ115の
表面には、吸着孔(図示しない)が穿孔されてお
り、図示しない真空装置と連通している。受渡部
103は、取出部102で取出された券Pを搬送
区分装置300へ受渡す作用をなし、搬送区分装
置300の前段をなす搬入路116とガイド板1
17とから構成される。クリーナ部104は、図
示しない真空装置と連通されていて、搬送区分装
置300によつて搬送される券Pに付着している
塞埃を吸着して取除くもので、後続の鑑査装置2
00における鑑査に対する塵埃の影響を減ずる効
果をもたらす。 このような構成において、取出搬送装置100
の動作を説明すると、まず券種設定ダイアル13
を操作して取扱うべき券種を設定することによ
り、基準面112が前後して取扱う券Pに応じた
幅が設定される。なお、初期状態においては、券
押圧板107は供給室105の底部の定位置にセ
ツトされている。この状態で、カバー110を供
給室106から供給室105側へ移動させる。こ
れにより、検知器111からその検知信号が発せ
られ、これに応答して仕切板109が突出し、左
右の供給室105,106間を仕切る。ここで、
オペレータは、たとえば千枚単位で券Pを揃えて
券押圧板108の水平部分上に載置する。券Pの
積重ねは、券押圧板108の垂直部分、基準面1
12および仕切板109によつて3方向から位置
が規制される。しかして、カバー110を供給室
106の前面開口部を閉塞すべく移動させる。こ
れは検知器111によつて検知され、その検知信
号に応答して仕切板109は供給室105,10
6の底面下に没する。そして、券押圧板108
は、その水平部分に券Pの積重ねを載置したまま
供給室106から供給室105側に向けて移動す
る。 このとき、券押圧板107、供給室105の底
部および券押圧板108の水平部分は、相互に入
れ子状態となるべく棒状部材が簀子状に配列され
ているので、券押圧板108は券押圧板107お
よび供給室105の底部に何ら妨げられることな
く供給室105にセツトされる。そして、券押圧
板107は、券押圧板108に代つて券Pの積重
ねを載置して上昇し、券Pを一定圧力で上方へ押
圧する。これと同時に、券押圧板108は右方向
へ移動して供給室106内の定位置にセツトされ
る。この状態で、後述するスタートスイツチを操
作することにより、ロータ114が時計方向に回
転し、吸着チツプ115が供給室105内の最上
位の券Pを吸着して取出し、その券Pを受渡部1
03へ送る。この取出された券Pは、ガイド板1
17に沿つて搬入路116により搬送され、クリ
ーナ部104によつて付着している塵埃が取除か
れた後、鑑査装置200へ送られる。 一方、供給室105内にセツトされた券Pが取
出部102によつて取出されている間に、カバー
110を供給室105側に移動せしめて、券押圧
板108上に次の券Pを補充する。なお、カバー
110が移動すると、検知器111はそれを検知
して仕切板109を供給室105,106の底面
から突出させる。そして、券Pを補充すると、再
びカバー110を定位置に戻すことにより仕切板
109は供給室105,106の底面下に没す
る。なお、この場合、後述する連続取出スイツチ
を操作することにより、供給室105内の券Pに
対する取出しが終了すると、自動的に供給室10
6内の券Pが供給室105側に移送され、連続的
に取出しが行なわれるようになつている。 鑑査装置200(第1図参照)は、光学的鑑査
部201、磁気的鑑査部202、および機械的鑑
査部203から構成される。光学的鑑査部201
は、搬送される券Pにたとえば可視光を照射し、
券Pからの反射光および券Pの透過光を受光して
電気信号に変換し、一定の論理にしたがつて券P
の光学的な特徴を検出するものである。磁気的鑑
査部202は、券Pの磁気を検出することにより
券Pの磁気的な特徴を検出するものであり、2つ
の磁気ヘツド204,204、券Pを磁気ヘツド
204,204側へ押圧する2つの押圧パツド2
05,205、磁気ヘツド204,204と同一
面と成るべく配置されて搬送区分装置300の搬
送ベルトを蛇行状に保持する2つの保持ローラ2
06,206によつて構成される。なお、上記保
持ローラ206,206によつて搬送区分装置3
00の搬送ベルト305を押圧パツド205,2
05側に突出せしめるとともに、押圧パツド20
5,205によつて券Pを磁気ヘツド204,2
04側に押圧することにより、券Pが磁気ヘツド
204,204のヘツド面に密着させられるの
で、良好な磁気―電気変換が可能となる。機械的
鑑査部203は、券Pの厚さを検出することによ
り重ね取り券あるいは異種券の有無を検出するも
のであり、固定的に設置されていて周面の位置が
変動しない基準ローラ207、この基準ローラ2
07に対して搬送される券Pを圧接する揺動自在
な揺動ローラ208、この揺動ローラ208の変
位をたとえば光学的に検出する検出器209によ
つて構成されていて、基準ローラ207と揺動ロ
ーラ208との間に正規の券Pが1枚介在したと
きを基準として、これよりも厚さの大きな券Pが
介在したときの揺動ローラ208の変位を検出器
209で検出するようになつている。なお、上記
基準ローラ207はその周面が一様に形成された
一体的な円筒物であり、また上記揺動ローラ20
8は基準ローラ207に対向配置された複数個の
小ローラの集合体である。従つて、その各小ロー
ラは券Pの厚さを検出すべき位置に相対応して基
準ローラ207の軸に沿つて複数個配置されてお
り、この揺動ローラ208の変位を検出する検出
器209も揺動ローラ208に対応して複数個設
けられている。 ここで、第2図を参照して鑑査装置200をさ
らに詳細に説明する。光学的鑑査部201は、券
Pに光を照射する光源210、この光源210の
光照射による券Pからの反射光を受光する受光素
子211、券Pの透過光を受光する受光素子21
2によつて構成される。なお、上記両受光素子2
11,212は、それぞれ券Pの光学的な特徴を
検出すべき部位に相対応して複数個設けられてい
るが、ここでは一括して受光素子211,212
として表わされている。しかして、両受光素子2
11,212は、券Pの反射光および透過光を受
光して光電変換を行ない、その電気信号を相対応
して設けられた増幅器213,214へそれぞれ
送る。増幅器213,214は、受光素子21
1,212からの信号をそれぞれ所定レベルまで
増幅し、積分器215,216へそれぞれ送る。
積分器215,216は、増幅器213,214
の出力信号(アナログ信号)をそれぞれ一定時間
積分し、信号組合回路217,218へそれぞれ
送る。組号組合回路217,218は、積分器2
15,216からそれぞれ出力される複数の信号
を、鑑査すべき券Pの種類に対応する券種設定信
号に応答して所定の組合わせに基づいて組合せる
ことにより、券Pの正損度合(券Pの光学的な汚
損度合)を鑑査するための券Pの透過光に基づく
アナログ信号x1、券Pの真偽(券Pが有効なも
のであるのか無効なものであるかの判定)を鑑査
するための券Pの透過光に基づくアナログ信号x
2、券Pの正損度合を鑑査するための券Pの反射
光に基づくアナログ信号x3、券Pの真偽を鑑査
するための券Pの反射光にアナログ信号x4をそ
れぞれ出力する。そして、これら各信号x1,x
2,x3,x4は比較器219,220,22
1,222へそれぞれ送られ、ここで基準信号
a,b,c,dとそれぞれ比較される。上記基準
信号a,b,c,dは、鑑査すべき券Pの種類に
相対応する固有のレベルを持つアナログ信号であ
り、それらのうち基準信号b,dはそれぞれb1
〜b2,d1〜d2と所定の幅を有している。し
かして、上記比較器219,220,221,2
22の各比較結果は、それぞれ判定回路223へ
送られる。 一方、磁気ヘツド204,204は、それぞれ
券Pの表面および裏面から磁気を検出して電気信
号に変換し、その電気信号を相対応して設けられ
た増幅器へそれぞれ送る。増幅器224,225
は、軸ヘツド204,204からの信号をそれぞ
れ所定レベルまで増幅し、その各出力信号x5,
x6を比較器226,227へそれぞれ送る。比
較器226,227は、増幅器224,225か
ら出力される信号x5,x6をそれぞれ基準信号
e,fと比較する。上記基準信号e,fは、鑑査
すべき券Pの種類に相対応する固有のレベルを持
つアナログ信号であり、それぞれe1〜e2,f
1〜f2と所定の幅を有している。しかして、上
記比較器226,227の各比較結果は、それぞ
れ判定回路223へ送られる。 また、揺動ローラ208は鑑査の対象となる券
Pの厚さに応答して上下方向に変位し、揺動ロー
ラ208の所定値以上の変位は、券Pの重取りあ
るいは異種券の存在として検出器209を作動せ
しめる。従つて、検出器209からは上記変位量
に応じた検出信号が出力され、その信号は信号組
合回路228へ送られる。信号組合回路228
は、一種のゲート回路であつて、券種設定信号に
応答して検出器209からの信号を所定の組合わ
せに基づいて組合せることにより、券Pの厚さに
対するアナログ信号x7を出力する。この信号x
7は比較器229へ送られ、ここで基準信号gと
比較される。上記基準信号gは、鑑査すべき券P
の種類に相対応する固有のレベルを持つアナログ
信号であり、g1〜g2と所定の幅を有してい
る。しかして、上記比較器229は、鑑査すべき
券Pの厚さ異常(重ね取りまたは異種券)に関す
る信号としての比較結果を判定回路223へ送
る。 なお、上記基準信号a,b,c,d,e,f,
gは、それぞれ図示しない基準信号発生回路から
券種設定信号に対応して発生される。この基準信
号発生回路は、券種設定信号によつて選択的にア
ナログ信号を出力するアナログメモリであつても
よく、あるいは券種設定信号をアドレスとする固
定メモリ、およびこの固定メモリからのデジタル
信号をアナログ信号に変換するA/D変換器によ
つて構成してもよい。また、上記券種設定信号
は、券種設定ダイアル113の操作に関連して発
生されるものであり、本装置がどの種類の券Pを
取扱つているかを示す信号である。 さて、判定回路223は、比較器219,22
0,221,222,226,227,229の
各比較結果に基づき下表のように分類判定する。
【表】 即ち、排除券、損券、正券の順で券Pに対する
判定を行ない、その判定結果信号および損券であ
ることを示す損券信号、正券であることを示す正
券信号、さらに損券および正券ごとの合計信号を
それぞれ出力する。上記判定結果信号は券Pの搬
送区分制御に用いられ、また上記損券信号、正券
信号および合計信号はそれぞれ計数信号として用
いられるものであり、これら各信号はそれぞれ後
述する制御装置(第14図参照)へ送られる。 搬送区分装置300(第1図参照)は、第1搬
送路301、第2搬送路302、および第3搬送
路303を主体に構成される。これら各搬送路3
01,102,303、駆動あるいは従動ローラ
304,304,…およびこれらローラ304,
304,…に掛渡された搬送ベルト305,30
5,…によつて構成されており、搬送ベルト30
5,305,…の相互対向面間において券Pを挟
持し、搬送するようになつている。上記第1搬送
路301、受渡部105からクリーナ部104お
よび鑑査装置200を介して延長しており、第2
搬送路302との分岐点に第1区分ゲート306
を有している。この第1区分ゲート306は、図
示しないロータリソレノイドなどによつて駆動さ
れて回動可能になつており、鑑査装置200から
の判定結果信号に応答して搬送されてくる券Pを
第2搬送路302あるいは第3搬送路303へ導
くものである。上記第1区分ゲート306の手前
には、たとえば光学的な検知器307が設けられ
ている。この検知器307は、第1搬送路301
を搬送される券Pを検知して信号を出力し、その
検知信号が得られたタイミングで第1区分ゲート
306が回動されるようになつている。 一方、第2搬送路302の終端部は、供給側1
01の上方部位に位置しており、この終端部に排
除券集積部308が設けられている。この排除券
集積部308は、第2搬送路302の終端部に連
設されたガイド板309、このガイド板309に
沿つて落下する券Pを集積する集積箱310、お
よびこの集積箱310の前面開口部を開閉するド
ア311から構成される。また、第3搬送路30
3は、正券搬送路303aおよび損券搬送路30
3bから構成されており、これら両搬送路303
a,303bの分岐点には第2区分ゲート312
が設けられている。この第2区分ゲート312
は、前記第1区分ゲート306と同様な構成とな
つており、鑑査装置200からの判定結果信号に
応答して搬送されてくる券Pを正券搬送路303
aあるいは損券搬送路303bへ導くものであ
る。上記第2区分ゲート312の手前にも、たと
えば光学的な検知器313設けられている。この
検知器313は、第3搬送路303を搬送される
券Pを検知して信号を出力し、その検知信号が得
られたタイミングで第2区分ゲート312が回動
されるようになつている。しかして、正券搬送路
303aは、正券区分集積装置400aまで延長
しており、その区分集積装置400aへの搬入側
にはたとえば光学的な検知器314が設けられて
いる。また、同様に損券搬送路303bは、損券
区分集積装置400bまで延長しており、その区
分集積装置400bへの搬入側にはたとえば光学
的な検知器315が設けられている。上記検知器
314,315は、区分集積装置400a,40
0bへ搬入される券Pの枚数および搬入タイミン
グを検知するためのものであり、その詳細は後述
する。 このような構成において、搬送区分装置300
の動作を説明すると、取出搬送装置100によつ
て取出された券Pは、受渡部103を介して搬送
区分装置300に送られる。すなわち、取出され
た券Pは受渡部103から第1搬送路301に送
られ、この第1搬送路301を搬送されている間
に券Pに対する鑑査が鑑査装置200によつて行
なわれ、その判定回路223から券Pの種類に対
応して判定結果信号が後述する制御装置(第14
図参照)に送られる。そして、搬送される券Pが
検知器307によつて検知されると、その検知信
号が後述する制御装置へ送られることにより、制
御装置は判定回路223からの判定結果信号に応
じて第1区分ゲート306を回動させる。即ち、
第1区分ゲート306を回動させる。すなわち、
第1区分ゲート306は、通常は券Pを第3搬送
路303側へ導くようにセツトされており、検知
器307によつて券Pが検知されたタイミング
で、判定回路223からの判定結果信号が正券ま
たは損券を示す信号のときはそのままの状態を保
持し、判定結果信号が排除券を示す信号のときは
券Pを第2搬送路302へ導くべく回動するもの
である。第2搬送路302に導かれた券Pは、排
除券集積部308の集積箱310内に収納され
る。この集積箱310内に収納された券Pは、ド
ア311を開けることにより取出すことが可能で
ある。 一方、券Pが第3搬送路303に導かれた場合
には、券Pが検知器313によつて検知される
と、その検知信号が後述する制御装置へ送られる
ことにより、制御装置は判定回路223からの判
定結果信号に応じて第2区分ゲート312を回動
させる。即ち、第2区分ゲート312は、通常は
券Pを正券搬送路303a側へ導くようにセツト
されており、検知器313によつて券Pが検知さ
れたタイミングで、判定回路223からの判定結
果信号が正券を示す信号のときはそのままの状態
を保持し、判定結果信号が損券を示す信号のとき
は券Pを損券搬送路303bへ導くべく回動する
ものである。 なお、第1図中には示されていないが、搬送区
分装置300には所定間隔ごとに光学的なジヤム
検知器が設けられていて、これら検知器によつて
券Pの通過を検知することにより、券詰まり発生
の有無および券Pの搬送路からの脱落の有無など
をチエツクするようになつている。 区分集積装置400は、前述したように正券区
分集積装置400aと損券区分集積装置400b
とによつて構成されているが、両者は同一構成で
あるので以下の説明においては正券区分集積装置
400aのみを詳述し、損券区分集積装置400
bについては省略する。 さて、第3図乃至第6図は正券区分集積装置4
00aを示すものであり、これは大別して搬入部
401、セパレータ402および集積部403
(第3図参照)から構成される。搬入部401は、
正券搬送路303aから搬送されてきた券Pを検
知する検知器314、券Pを搬送するローラ30
4およびこれに掛渡された搬送ベルト305、送
込まれる券Pに摺接することにより券Pに帯電し
た電荷を除電する除電器404から構成される。
上記検知器314は、前述したように券Pの通過
を検知して、通過した券Pの枚数および搬入タイ
ミングを検知する為に用いられる。また、上記ロ
ーラ304および搬送ベルト305は、これも前
述したように正券搬送路303aの一部を構成し
ている。しかして、本区分集積装置400aは基
台405上に設置されており、また上記セパレー
タ402は上記基台405上に立設されたサブプ
レート406,407によつて支持されている。
すなわち、セパレータ402は、サブプレート4
06,407によつて軸支された軸408に軸着
されている駆動ローラ409、ブラケツト41
0,410によつて支持されている従動ローラ4
11,412,413,414,415,41
6,417,418,419、この駆動ローラ4
09および従動ローラ411〜419によつて挟
持されている3本のセパレータアーム420,4
20,420によつて構成される。上記軸408
は、カツプリング421を介してモータ422に
連結されていて、このモータ422によつて回動
されるようになつている。そして、上記駆動ロー
ラ409の周面には、セパレータアーム420,
420,420を支持するように凹部423,4
23,423が設けられている。なお、同様に従
動ローラ411〜419の各周面にもそれぞれ凹
部が設けられている。 一方、ブラケツト410,410は軸408に
よつて軸支されていて、この軸408の周囲を回
動できるようになつている。そして、ブラケツト
410,410間には軸424が架設されてい
て、この軸424によつて従動ローラ413,4
16,419が回動自在に軸支されている。ま
た、上記軸424の上方には、軸425がブラケ
ツト410,410間に架設されている。この軸
425には、4つの「く」の字形状の板ばね42
6,426,…が軸425の周囲を回動できるよ
うに取着されていて、この板ばね426,42
6,…の両端には軸427,428が取着されて
いる。そして、上記軸427には従動ローラ41
2,415,418が、上記軸428には従動ロ
ーラ411,414,417がそれぞれ回転自在
に取着されている。すなわち、ブラケツト41
0,410および板ばね426,426,…が回
動可能であるから、従動ローラ411,412,
414,415,417,418は駆動ローラ4
09、従動ローラ413,416,419に対し
て揺動するようになつている。また、ブラケツト
410,410は、コイルスプリング429によ
つて基台404の方向に付勢されている。さら
に、ブラケツト410,410には爪430がね
じ止めされている。この爪430は、ブラケツト
410,410が第6図に示すようにスプリング
429の張力に抗して反時計方向に回動したと
き、ソレノイド431によつて吸引または解除さ
れて進退するアーマチユア432と係合するよう
になつている。 また、セパレータアーム420,420,42
0は金属製の棒材であつて、その先端は丸みが形
成され、他端はプレート433に固定されてい
る。そして、セパレータアーム420,420,
420のうち中央のアーム420には、その前後
端部においてストツパピン434,434が設け
られており、このストツパピン434,434に
よつてセパレータアーム420,420,420
の可動範囲が規制されるようになつている。上記
ストツパピン434,434は係止片435によ
つて係止される。 集積部403は、その各側壁をなすスライドス
トツパ436、ドア437、第1振動板438、
第2振動板439、上記スライドストツパ436
およびドア437を移動させることにより集積容
積を可変する可変機構440、上記第1および第
2振動板438,439を振動させる振動機構4
41、ビート体442,442、および底面をな
すバツクアツプ体443などから構成される。上
記可変機構440は、取扱う券Pの種類(サイ
ズ)に応じて集積容積を可変するものである。す
なわち、つまみ444(第4図参照)を回転して
所定サイズに設定すると、つまみ444に連結さ
れた軸445に固定されたカム446が回動し、
このカム446の回動により移動部材447を介
してスライドストツパ436が図示矢印X方向に
移動し、これにより券Pの長手(長さ)方向に対
する所定の長さl1が得られるようになつている。
また、スライドストツパ436が移動すると、そ
れに固定されたカム448も同時に矢印X方向へ
移動し、これによりカムフオロア449が図示矢
印Y方向へ移動するようになつている。上記カム
フオロア449は、軸450をスライドするブロ
ツク451に固定されており、このブロツク45
1にはヒンジ452を介してドア437が装着さ
れている。従つて、ドア437は、カムフオロア
449の移動に応じて図示矢印Y方向に移動し、
これにより券Pの短手(幅)方向に対する所定の
長さl2が得られるようになつている。 また、軸445には、設定サイズ検知用の円板
453(第4図および第6図参照)が固定されて
いて、この円板453にはその円周上においてス
リツト454,454が設けられており、このス
リツト454,454は円板453の周囲に配設
された検知器455,455で光学的に検知され
るようになつている。なお、上記検知器455,
455の各出力は後述する制御装置に送られるこ
とにより、設定された券Pのサイズ(種類)が検
知されるようになつている。 前記振動機構441は、第1および第2振動板
438,439を振動させることにより、集積さ
れた券Pの整位を行なうものである。すなわち、
モータ456(第4図参照)で偏心カム457を
回転させることにより、このカム457でカムフ
オロア458,459を駆動し、このカムフオロ
ア458,459に固定された連結部材460,
461を矢印Y,X方向へ揺動させるようになつ
ている。上記連結部材460,461には第1振
動板438、第2振動板439が固定されてい
る。従つて、第1振動板438は連結部材460
の揺動に応じて矢印Y方向に振動し、第2振動板
439は連結部材461の揺動に応じて矢印X方
向に振動するようになつている。 前記ビート体442,442は、搬入部401
で搬入されてきた券Pを下方へ叩き落すためのも
ので、軸462に固定されている。この軸462
は、ハウジング463,463に支持されてい
て、かつカツプリング464を介してロータリソ
レノイド465に連結されている。すなわち、ビ
ート体442,442は上記ソレノイド465に
よつて所定のストロークで回動されるものであ
る。なお、466,466および467,467
は搬入されてきた券Pを案内するガイド体で、ス
ライドストツパ436の上端に固定されており、
スライドストツパ436およびビート体442,
442とはハウジング463,463間において
入れ子状態となつている。従つて、上記ガイド体
466,466,467,467は、サイズ切換
えによるスライドストツパ436の移動に伴つて
矢印X方向へ移動するようになつている。また、
前記バツクアツプ体443は、逆L字形状に形成
されていてその水平部分は3分割されており、セ
パレータ402の下方に位置して券Pを集積する
ものであつて、必要に応じて上下動するようにな
つている。 このような構成において、正券区分集積装置4
00aの動作を説明すると、搬入部401によつ
て搬入されてくる券Pは、ガイド466,46
6,467,467で案内されるとともにビート
体442,442で叩き落されることにより、こ
のとき集積部403内に位置しているセパレータ
402上に順次水平状態で集積される。セパレー
タ402上に所定板数に近い券Pが集積される
と、セパレータ402は図示矢印D方向へ後退す
る。すなわち、モータ422が動作して駆動ロー
ラ409が回転することにより、セパレータアー
ム420,420,420が第3図において左方
向つまり矢印A方向に移動するものである。セパ
レータ402が後退すると、その上に集積されて
いる券Pは、このとき第2図の実線で示す位置ま
で上昇して待機しているバツクアツプ体443上
に自重落下し、その上に集積される。一方、矢印
A方向に後退したセパレータ402は、そのまま
反時計方向つまり図示矢印B方向に回動して角度
を変え、しかるのち図示矢印C方向に前進し、二
点鎖線で示す位置(第3図参照)まで復帰して待
機する。すなわち、セパレータアーム420,4
20,420が矢印A方向に移動し、その先端部
に設けられたストツパピン434が係止片435
に当接すると、セパレータアーム420,42
0,420は矢印B方向に回動する。この回動
は、爪430(第6図参照)とアーマチユア43
2とが係合することにより規制されてロツクされ
る。セパレータアーム420,420,420が
ロツクされると、駆動ローラ409が回転するこ
とにより、セパレータアーム420,420,4
20は矢印C方向へ移動し、その後端部に設けら
れたストツパピン434が係止片435に当接す
ると、駆動ローラ409は回転を停止するもので
ある。 このようにして、バツクアツプ体443上に所
定枚数(たとえば100枚)に近い券Pが集積され
ると、バツクアツプ体443は一点鎖線で示す位
置(第3図参照)まで下降する。そして、バツク
アツプ体443上に所定枚数の券Pが集積される
と、集積部403上に待機しているセパレータ4
02は時計方向つまり図示矢印D方向に回動し、
再び実線で示す位置に停止する。すなわち、検知
器314で100枚目の券Pが検知されると、その
検知信号を基に後述する制御装置からソレノイド
431に駆動信号が送られることにより、アーマ
チユア432と爪430との係合が解除される。
これにより、セパレータアーム420,420,
420はロツク状態から解放され、スプリング4
29の引張力により落下(回動)せしめられるも
のである。これにより、バツクアツプ体443上
の券Pと引続き搬入されてくる券Pとは、セパレ
ータ402によつて完全に分離されることにな
る。なお、バツクアツプ体443上に集積された
券Pの枚数は、検知器314の出力信号を基に後
述する制御装置で計数されているが、所定枚数に
分離されているか否かは、光学的な検知器46
9,470,470(第3図および第4図参照)
によりチエツクするようになつている。すなわ
ち、検知器469が101枚目の券Pを検知したと
き、検知器470,470が「暗」から「明」に
なつておれば、所定枚数の精度を保つて分離して
いるものとみなすものである。しかして、バツク
アツプ体443は、その上に所定枚数の券Pを載
置して一点鎖線で示す位置から二点鎖線で示す位
置(第3図参照)まで下降し、施封装置500の
回転ドラム501,501に所定枚数の券Pを受
渡し、その後上昇して再び実線で示す位置まで上
昇して停止するようになつている。 施封装置500は、前述したように正券施封装
置500aと損券施封装置500bとによつて構
成されているが、両者は同一構成であるので以下
の説明においては正券施封装置500aのみを詳
述し、損券施封装置500bについては省略す
る。 さて、第7図および第8図は正券施封装置50
0aを示すものであり、これは大別して一対の回
転ドラム501,501、券移送機構502、把
束輪形成および把束機構503から構成される。
回転ドラム501,501は、正券区分集積装置
400aのバツクアツプ体443の下方部位に位
置して、バツクアツプ体443により略水平状態
で搬送されてきた所定枚数の券P、つまり券把
P1を受取り、それを反時計方向つまり図示矢印
E方向へ略90度回転させることにより、略垂直状
態に状態変換するためのものである。すなわち、
回転ドラム501,501は、所定の厚さを有し
かつ略正方形状に形成されていて、軸504に所
定間隔あけて軸支されており、軸504が図示し
ない駆動源で回転駆動されることにより、矢印E
方向へ回転するようになつている。また、回転ド
ラム501,501の各周面には、固定押え板5
05,…および逆L字形状の可動押え板つまりク
ランプ体506,…が立設されている。すなわ
ち、上記クランプ体506,…は、図示矢印F方
向に開閉するようになつていて、券把P1を受取
るときは開き、券把P1を受取ると閉じることに
より、押え板505,…との間に券把P1をその
幅方向にクランプするものである。なお、回転ド
ラム501,501は、バツクアツプ体443が
下降してきたときその水平部分と入れ子状態(第
8図参照)となるようになつている。 前記券移送機構502は、回転ドラム501,
501で状態変換されて略垂直状態にある券把
P1を、その略中央部で2分割して把束輪形成お
よび把束機構503へ移送するためのものであ
り、押出体507、分割板508、案内壁509
および送りアーム510などから構成される。押
出体507は、押棒511およびアーム512を
介して駆動部513に連結されていて、駆動部5
13が動作することによりアーム512と押棒5
11を介して図示矢印G方向へ移動し、回転ドラ
ム501,501の周面に略垂直状態でクランプ
されている券把P1を押出し、固定底板514と
可動底板515に沿つて案内壁509に達するま
で押出するように成つている。なお、押出体50
7、固定底板514および可動底板515はそれ
ぞれ3分割されており、そのうち押出体507お
よび固定底板514は回転ドラム501,501
と入れ子状態(第8図参照)に成つている。ま
た、可動底板515は、必要に応じて軸516を
支点として回動するようになつている。分割板5
08は、可動底板515上に垂直状態で位置して
いる券把P1を2分割するためのものであり、略
扇状に形成されている。すなわち、分割板508
は、可動底板515の上方に位置していて、軸5
17を介して図示しない駆動部に連結されてお
り、必要に応じて下方へ回動することにより券把
P1内に挿入され、2分割するようになつている。
なお、分割板508の可動底板515と相対応す
る縁部508aは、券把P1内への挿入を容易に
するために刃状に形成されている。送りアーム5
10は、逆L字形状に形成されていて、送りベル
ト518を介して駆動部519に連結されてお
り、駆動部519が動作することによりベルト5
18を介して図示矢印H方向つまり第8図におい
て左方向へ移動し、可動底板515上の券把P1
を案内壁509に沿つて把束輪形成および把束機
構503へ送り出すようになつている。なお、案
内壁509および送りアーム510はそれぞれ3
分割されており、両者が入れ子状態となるように
なつている。 前記把束形成および把束機構503は、送り出
される把束用帯の一端を所定回数ループ状に巻回
し、かつその先端部をループ内を2分すべく垂下
させてなる把束輪を予め形成するとともに、この
把束輪内に券移送機構502で券把P1が挿入さ
れるとその把束輪を締め上げることにより把束す
るものであり、券移送機構502の左側端部(第
8図において)近傍に設けられている。すなわ
ち、巻枠520に巻回されている把束用帯、たと
えば緑色の紙テープ(損券施封装置500bでは
たとえば、黄色の紙テープとなる)521は、テ
ープ案内ローラ522を介してテープ案内壁52
3に導かれ、この案内路523の中途部で一対の
テープ送りローラ524,525間に挟持され、
前方へ送り出されるようになつている。上記案内
路523および送りローラ524,525はロー
ラ受台526に設けられており、このローラ受台
526は必要に応じて送りローラ525の軸52
5aを支点として図示矢印I方向へ回動されるよ
うになつている。なお、上記送りローラ524,
525は、図示しない駆動源によつて回転駆動さ
れる。また、上記軸525aには、必要に応じて
図示矢印J方向へ回動されるパツト駆動アーム5
27が軸支されており、このアーム527の先端
部には自転するのりパツト528が設けられてい
る。上記のりパツト528は、テープ521にの
り付けする為のものであり、移動時その近傍に設
けられたのりローラ529と摺動することにより
のりが付与されるようになつている。なお、上記
のりローラ529は、その周面がのり容器530
内に浸されている。 また、テープ案内部523の出口部(先端)近
傍には、テープ521をカツトするカツタ531
が設けられ、このカツタ531の前方におけるロ
ーラ受台526には、のりパツト528を受止め
るパツト受台532が設けられている。さらに、
ローラ受台526の上方部位には、必要に応じて
軸533を支点として矢印I方向へ回動される弧
状のしごきローラ駆動アーム534が設けられて
いる。上記アーム534の先端部には、ローラア
ーム535が所定範囲のみ回動自在に軸支されて
おり、このアーム535の先端部には回転自在な
しごきローラ536が軸支されている。上記しご
きローラ536は、のり付けされカツトされたテ
ープの端部を券把P1に巻かれたテープ上に貼り
付け、その上をしごくためのものである。 また、ローラ受台526の前方つまり第7図に
おける右側には、送りローラ524,525で送
出されたテープ521の先端部が所定長挿入され
るテープガイド体537が設けられ、このガイド
体537の両側部には、送りアーム510で送り
出されてきた券把P1を受入れ案内する一対の券
ガイド体538,538が並設されている。これ
らガイド体537,538,538は、ガイド駆
動円板549にそれぞれ固定されており、この円
板549により必要に応じて図示矢印K方向へ回
転され、あるいは図示矢印L方向へ前後進される
ようになつている。上記各ガイド体537,53
8,538の上方部位には、一対のクランプ駆動
アーム539,539が横ハ字形状(第8図参
照)に設けられており、これらアーム539,5
39の各先端部つまり第8図における各右端部に
は、それぞれ互いに平行となるようにクランプ棒
540,540,541,541が2本ずつ所定
間隔あけて垂下されている。上記アーム539,
539は、その各後端部つまり第8図における各
左端部が駆動部542に連結されていて、その駆
動部542で必要に応じて図示矢印方向に開閉さ
れるようになつており、その閉成時、送りアーム
510により送出されてきた券把P1をクランプ
棒540,540と541,541とでその両側
から挾み込むようになつている。 なお、第7図および第8図における符号543
は逆U字形状のテープ引込防止板で、券ガイド体
538,538の先端部と対応する部位(第8図
参照)に略垂直に設けられている。また、第7図
および第8図における符号544は本装置の基台
である。また、第8図において二点鎖線で囲つた
部分545は、第7図における符号521から5
36までの各部が位置する部分を示す。 このような構成において、正券施封装置500
aの動作を、第9図a〜fおよび第10図a〜i
を参照しつつ説明する。回転ドラム501,50
1は、通常は第9図aの状態で停止し、券把P1
の受渡しを待機している。勿論、このときクラン
プ体506,…は閉じている。この状態で今、券
把(たとえば100枚の券)P1を載置したバツクア
ツプ体443が下降してくると、第9図aのよう
にバツクアツプ体443と対応する周面のクラン
プ体506が開く。これにより、バツクアツプ体
443はさらに下降し、しかるのち第9図bのよ
うに回転ドラム501,501と入れ子状態とな
つたところで一時停止する。従つて、第9図bの
ようにバツクアツプ体443上の券把P1は、回
転ドラム501,501周面上に受渡される。こ
のようにして、券把P1が受渡されると、第9図
cのようにクランプ体506が閉じて券把P1
クランプし、回転ドラム501,501が矢印E
方向へ回転を開始するとともに、バツクアツプ体
443が上昇する。そして、回転ドラム501,
501が第9図dのように略90度回転すると、そ
の位置で回転ドラム501,501は一時停止
し、クランプ体506が再び開く。このとき、券
把P1の下端面は、第9図dのように固定底板5
14に対して略水平状態となり、その底板514
上に券把P1が略垂直状態で受渡される。このよ
うに、バツクアツプ体443から略水平状態で受
取つた券把P1を、矢印E方向へ略90度回転させ
ることにより略垂直状態に状態変換するものであ
る。しかして、回転ドラム501,501が停止
し、クランプ体506が開くと、駆動部513が
動作することにより、押出体507が第9図dの
ように矢印G方向へ前進し、第9図eのように固
定底板514上の券把P1を案内壁509に当接
するまで押出し、その位置で押出体507は一時
停止する。従つて、押出された券把P1は、第8
図のように可動底板515上に略垂直状態に位置
するようになる。 なお、このとき次の券把P1を載置したバツク
アツプ体443が再び下降してくると、第9図
d,eのように前記同様な動作を経て回転ドラム
501,501の他の周面上に受渡される。 さて、押出体507が第9図eのように一時停
止すると、このとき(あるいは押出体507が前
進を開始したときでもよい)把束輪形成および把
束機構503が把束輪の形成動作を開始する。以
下その詳細を説明する。通常、ローラ受台52
6、のりパツト528、しごきローラ536、テ
ープガイド体537、券ガイド体538,538
およびクランプ棒540,540,541,54
1などは、第10図aの状態(つまり第7図およ
び第8図の状態)で停止し、動作開始を待機して
いる。この状態で今、把束輪形成命令が与えられ
ると、まずローラ受台526が第10図bのよう
に時計方向へ回動し、案内路523の出口部(先
端)がテープガイド体537の入口部と相対応し
た位置で一時停止する。ローラ受台526が停止
すると、送りローラ524,525がテープ送出
方向に回転することによりテープ521が送出さ
れ、その先端部が第10図bのようにテープガイ
ド体537内に所定長さ挿入される。テープ52
1の先端部がテープガイド体537内に挿入され
ると、第10図cのようにローラ受台526が反
時計方向に回動して元の位置に戻り、送りローラ
524,525が再び回転してテープ521を送
り出すとともに、円板549が矢印K方向に回転
することにより、それに伴つてテープガイド体5
37および券ガイド体538,538も第10図
cのように回転する。この回転はたとえば2 1/4
回行ない、上記各ガイド体537,538,53
8が第10図dのように略垂直状態となつた位置
で、その回転およびテープ521の送出しが停止
するようになつている。これにより、送りローラ
524,525で送出されたテープ521の一端
は、第10図dのように略2回ループ状に巻回さ
れ、かつその先端部521aがループ内を2分す
るべく垂下させてなる略「の」字形状の把束輪5
46が形成される。この状態で、券把P1がアー
ム510により送出されてくるのを待機する。な
お、上記把束輪546は、第8図のようにテープ
引込み防止板543の右側部において形成される
ようになつている。 このようにして、把束輪546が形成される
と、分割板508軸517を支点として下方へ回
動し、このとき可動底板515上に略垂直状態で
位置している券把P1内にその略中央から挿入さ
れ、これにより券把P1は第8図のように分割板
508で2分割される。なお、このとき押出体5
07は、分割板508の厚さに相当する分だけ後
退し、券把P1への分割板508の挿入を容易に
している。また、分割板508は、券把P1内に
挿入された状態で一時停止する。このようにし
て、券把P1内に分割板508が停止すると、送
りアーム510が矢印H方向へ前進し、可動底板
515上の分割された券把P1を保持してそのま
ま案内壁509に沿つて矢印H方向へ送出す。こ
のとき押出体507は、第9図fのように後退
(第7図における右方向へ移動)し、元の位置へ
復帰して停止する。また、このとき回転ドラム5
01,501は、クランプ体506を閉じて次の
券把P1をクランプし、再び90度回転して前記同
様な動作を繰返す。しかして、送りアーム510
で送り出される分割された券把P1は、券ガイド
体538,538により案内され、その左端部
(第8図において)が第8図および第10図dの
ように把束輪546内へ挿入された位置で停止さ
れる。これにより、第10図dのように分割され
た券把P1間にテープガイド体537が挿入され
た状態となる。なお、このとき分割板508は、
上方へ回動することにより券把P1内から退出し、
基の位置へ復帰して停止する。 さて、把束輪546内へ券把P1の端部が挿入
され、分割板508が元の位置へ戻ると、テープ
ガイド体537および券ガイド体538,538
が円板549とともに後退(第8図における左方
向へ移動)し、駆動部542内へ引込む。このと
き、テープ引込み防止板543の作用により、上
記各ガイド体537,538,538とともに把
束輪546が引込まれることを防止される。これ
により、把束輪546内に垂下されているテープ
の先端部521aは、分割された券把P1間に位
置した状態となる。上記各ガイド体537,53
8,538が引込むと、駆動アーム539,53
9が閉成作動することにより、第10図eのよう
にクランプ棒540,540と541,541と
で券把P1をその両側から挾み込んでクランプす
る。これにより、テープの先端部521aが第1
0図eのように券把P1内に差込まれた状態とな
る。なお、このとき送りアーム510が後退(第
8図における右方向へ移動)し、元の位置へ復帰
して停止する。しかして、クランプ棒540,5
40と541,541とで券把P1をクランプす
ると、送りローラ524,525がテープ送出時
とは逆方向に回転することにより、テープ521
が引戻され、よつて第10図e,fのように把束
輪546が締上げられる。この締上げが終了する
と、アーム527が反時計方向に回動することに
より、第10図fのようにのりパツト528が自
転、公転し、パツト受台532の部分でテープ5
21に対するのり付けが行なわれる。こののり付
けが終了すると、のりパツト528は元の位置へ
戻るようになつている。 このようにして、テープ521に対するのり付
けが終了すると、アーム534が時計方向に回動
することにより、第10図gのようにしごきロー
ラ536が移動し、そのローラ536が券把P1
の角に当接してテープ521を押圧したとき、こ
こでカツタ531が作動してテープ521をカツ
トする。その後、しごきローラ536は、アーム
534の回動に伴つて券把P1に巻かれたテープ
上を押圧しながら転接し、下方へ移動することに
より、のり付けされてカツトされたテープの端部
を券把P1に巻かれたテープ上に貼り付け、その
上をしごく。これにより、テープ521で把束さ
れた券把P2が完成する。しかして、しごきロー
ラ536による貼り付けおよびしごきが終了する
と、可動底板515が第7図に二点鎖線で示すよ
うに開放作動するとともに、アーム539,53
9も開放作動する。これにより、第10図hのよ
うにクランプ棒540,540と541,541
とによる券把P2のクランプが解除され、よつて
完成した券把P2が自然落下し、その下方に位置
する把区分集積装置600へ案内される。券把
P2が落下すると、第10図iのようにしごきロ
ーラ536が元の位置へ復帰するとともに、駆動
部542内へ引込んでいた各ガイド体537,5
38,538が前進して第8図の状態に戻り、し
かるのち円板549が再び矢印K方向へ回転する
ことにより、第10図iのように各ガイド体53
7,538,538も回転し、元の位置つまり第
10図aの状態に復帰して次の把束輪形成動作に
備える。 把区分集積装置600は、第11図に示すよう
に構成されており、大別すると搬出路601、押
印部602、搬送路603、テープ色検知器60
4、および区分集積部605によつて構成され
る。搬出路601は、施封装置500から自然落
下してくる券把P2を受取り、それを略垂直状態
(実際は略15度傾斜している)で図示矢印N方向、
つまり第1図における左方向へ搬出するものであ
り、第12図aに詳細を示すように案内壁60
6、水平搬送ベルト607,6よび略15度外側へ
傾斜している垂直搬送ベルト608から構成され
る。押印部602は、搬出路601の終端部(第
11図における左端部)に設けられていて、搬出
されてくる券把P2の把束テープ(小帯)上に所
定の消印を押すものであり、第12図bに詳細に
示すように押印台609、搬送ローラ610,6
10、リフトアーム611,611、押印器61
2、および掻落棒613から構成される。押印台
609は、案内壁606と相対向して設けられて
おり、その案内壁606側および搬送路603側
にそれぞれ傾斜面609a,609bを有してい
る。搬送ローラ610,610は、搬出されてき
た券把P2を受取り、それを所定の位置まで搬送
するものであり、押印台609の傾斜面609a
に沿つて略垂直状態に並設されている。リフトア
ーム611,611は、搬送ローラ610,61
0で搬送されてきた券把P2を、上記傾斜面60
9aに沿つて押印台609へ持上げるためのもの
で、略弧状に形成されており、必要に応じて軸6
14を支点として図示矢印Q方向へ回動され、そ
の先端部が上記傾斜面609a上に突出してその
まま溝615,615に沿つて移動するようにな
つている。なお、リフトアーム610,610は
通常押印台609内に位置している。押印器61
2は押印台609上に位置しており、必要に応じ
て押印台609へ下降されるようになつている。
掻落棒613は、押印台609上の券把P2をそ
の左端部(第11図に二点鎖線で示す状態におい
て)を支点として反時計方向へ略90度回転せしめ
ることにより、押印台609の傾斜面609aに
沿つて次に搬送路603へ掻落すためのものであ
り、必要に応じて押印台609の上面に形成され
た弧状溝616内の端部に突出し、その溝616
に沿つて図示矢印R方向へ移動するようになつて
いる。 前記搬送路603は、押印台609上から掻落
された券把P2を受取り、それを垂直状態で図示
矢印S方向(搬出路601の搬送方向と直交する
方向)へ搬送するものであり、前段搬送路617
と後段搬送路618とで構成される。前段搬送路
617は、案内壁619、水平搬送ベルト62
0、および垂直搬送ベルト621から構成され
る。後段搬送路618は、2本の垂直搬送ベルト
622,622からなり、券把P2を挟持搬送す
るようになつている。テープ色検知器604は、
搬送路603で搬送されてくる券把P2の把束テ
ープの色をたとえば光学的に検知するものであ
り、搬送路603の中途部たとえば後段搬送路6
18の中途部に設けられている。区分集積部60
5は、搬送路603の終端部に設けられていて、
搬送されてくる券把P2を正券把P3と損券把P4
に区分し、それらをそれぞれ別々に集積するもの
であり、正券区分ゲト623、損券区分ゲート6
24、正券集積路625、および損券集積路62
6から構成される。正券区分ゲート623は、検
知器604から緑色(正券把)検知信号が出力さ
れると作動し、搬送されてきた対応する券把P2
を正券集積路625へ押出すものである。損券区
分ゲート624は、検知器604から黄色(損券
把)検知信号が出力されると作動し、搬送されて
きた対応する券把P2を損券集積路626へ押出
すものである。正券集積路625および損券集積
路626は、各区分ゲート623,624にそれ
ぞれ対応して設けられており、各区分ゲート62
3,624で押出されてきた正券把P3あるいは
損券把P4を受取り、それを長手(長さ)方向を
水平にした垂直状態で順次集積し、図示矢印T方
向移送するものである。そして、上記各集積路6
25,626は、第12図cに詳細を示すように
無端ベルト627と、このベルト627上に一定
間隔おいて平行に立設された複数組の弾性ピン6
28,628,…とで構成されており、その各ピ
ン628,628間に正券把P3あるいは損券把
P4をクランプするようになつている。なお、上
記各ピン628,628,…は、第12図cに示
すようにベルト627の水平部においては垂直状
態となり、ベルト627が掛渡されているローラ
629,629の部分においては自動的に倒れる
ようになつている。また、第11図における符号
630は本区分集積部605の基台である。 このような構成において、把区分集積装置60
0の動作を説明する。今、施封装置500から券
把P2が落下してくると、搬出路601は略瞬間
的に図示矢印O方向(第11図における右方向)
へ搬送動作し、しかるのち矢印N方向へ搬送動作
する。その理由は、券把P2の自然落下を補助す
るためである。すなわち、施封装置500におい
てクランプ棒540,540と541,541と
による券把P2のクランプが解除されたとき、券
把P2の把束された端部(第8図における左端部)
がクランプ棒540,540,541,541あ
るいは各ガイド体537,538,538などに
接触することにより、券把P2がその把束された
端部が上で反対側の端部が下となつた傾斜状態で
落下してくる。そのため、搬出路601がいきな
り矢印N方向へ動作すると、券把P2はその短手
(幅)方向が水平となる垂直状態となつてしまう
ので、搬出路601が略瞬間的にO方向へ動作す
ることにより、それを防止するものである。しか
して、搬出路601に落下した券把P2は、その
把束した端部を前にしかつ長手方向を水平にした
略垂直状態で搬出される。この搬出される券把
P2が押印部602に到達すると、その券把P2
搬送ローラ610,610に受渡され、第11図
に二点鎖線で示すように所定の位置まで搬送され
て停止される。券把P2が所定の位置に停止する
と、リフトアーム611,611が矢印Q方向へ
回動する。このとき、リフトアーム611,61
1は、その先端部を傾斜面609aの下端部から
傾斜面609a上に突出し、そのまま溝615,
615に沿つて回動を続ける。これにより券把
P2は、リフトアーム611,611の先端部に
載置された状態で傾斜面609aに沿つて持上げ
られ、第11図及び第12図bに二点鎖線で示す
ように押印台609上へ移送される。押印台60
9上に券把P2が位置すると、押印器612が下
落して券把P2の把束テープ上に所定の消印を押
し、しかるのち上昇して元の位置へ復帰する。こ
の押印動作が終了すると、掻落棒613が押印台
609上に突出し、溝616に沿つて矢印R方向
へ移動する。このとき、掻落棒613は、第11
図において二点鎖線で示す券把P2の右端部(把
束部とは反対側の端部)手前側に突出するように
なつており、よつて押印台609上の券把P2は、
掻落棒613の移動に伴つてその左端部(第11
図において)を支点として反時計方向へ略90度回
転され、第11図に一点鎖線で示す状態となる。
なお、このとき券把P2は、その左端部(第11
図に一点鎖線で示す状態において)が傾斜面60
9b上に突出するようになつている。これにより
券把P2は、掻落棒613の移動に伴う押出作用
を受けて、傾斜面609bに沿つて搬送路603
の始端部へ落下する。 従つて、搬送路603は、押印台609上から
すように押印台609上へ移送される。押印台6
09上に券把P2が位置すると、押印器612が
下落して券把P2の把束テープ上に所定の消印を
押し、しかるのち上昇して元の位置へ復帰する。
この押印動作が終了すると、掻落棒613が押印
台609上に突出し、溝616に沿つて矢印R方
向へ移動する。このとき、掻落棒613は、第1
1図において二点鎖線で示す券把P2の右端部
(把束部とは反対側の端部)手前側に突出するよ
うになつており、よつて押印台609上の券把
P2は、掻落棒613の移動に伴つてその左端部
(第11図において)を支点として反時計方向へ
略90度回転され、第11図に一点鎖線で示す状態
となる。なお、このとき券把P2は、その左端部
(第11図に一点鎖線で示す状態において)が傾
斜面609b上に突出するようになつている。こ
れにより券把P2は、掻落棒613の移動に伴う
押出作用を受けて、傾斜面609bに沿つて搬送
路603の始端部へ落下する。 従つて、搬送路603は、押印台609上から
落下してきた券把P2をその長手方向を水平にし
た垂直状態で矢印S方向へ搬送する。この搬送さ
れる券把P2が検知器604を通過すると、検知
器604は券把P2の把示テープの色を検知し、
その検知結果に応じた信号を出力する。この信号
に基づいて区分集積部605が動作し、検知器6
04を通過してきた券把P2を正券把P3あるいは
損券把P4に区分し、それぞれ別々に集積する。
すなわち、検知器604から緑色検知信号が出力
されると正券区分ゲート623が作動し、搬送さ
れてくる券把P2つまり正券把P3を正券集積路6
25へ押出す。また、検知器604から黄色検知
信号が出力されると損券区分ゲート624が作動
し、搬送されてくる券把P2つまり損券把P4を損
券集積路626へ押出す。従つて、上記各集積路
625,626は、各区分ゲート623,624
で押出されてきた正券把P3あるいは損券把P4
受取り、それを前述したように順次集積し、矢印
T方向へ移送する。 表示装置700は、第13図に示すように構成
されている。すなわち、パネル701上には、図
示のように本処理装置のシステム系統図702が
概略図に画かれている。そして、各装置と対応す
る部位には、動作異常(ジヤムなど)が発生した
とき点灯する表示ランプ703,703,…がそ
れぞれ設けられている。また、パネル701上に
は、発生した異常内容を数字コードで表示する異
常コード表示器704、設定された券種を表示す
る券種を表示ランプ群705、および処理した券
の総枚数表示する枚数表示器706なども設けら
れている。さらにパネル701上には、本処理装
置の電源を投入する電源入スイツチ707、上記
電源を遮断する電源切スイツチ708、鑑査装置
200の検知動作などをチエツクするとき押す検
知確認スイツチ709、正券と損券との区分は行
なわず単に整理のみを行なうとき押す整理スイツ
チ710、鑑査装置200の検知機能を停止させ
るとき押す検知停止スイツチ711、本処理装置
の前面(第1図において各機構部と対応する前
面)に設けられた複数の透明なドア(図示しな
い)を開いた状態で運転するとき押すドア開可ス
イツチ712なども設けられている。上記各スイ
ツチ707〜712はそれぞれ照光式の押釦スイ
ツチである。 尚、第1図における符号800は操作盤であ
り、これは処理スタートスイツチおよび連続取出
スイツチ(いずれも図示しない)などが設けられ
ている。また、第1図における符号DS,DS,…
は前述した透明なドアの開閉を検知するドアスイ
ツチである。 第14図は制御装置を概略的に示すもので、次
のように構成される。すなわち、900は主制御
部であり、これはマイクロプロセツサ901、メ
モリ902、クロツク発生器903および入出力
ポート904から構成されている。主制御部90
0には、第2図における鑑査装置200が接続さ
れるとともに計数制御部905が接続され、この
計数制御部905には正券カウンタ906,90
7、損券カウンタ908,909及び合計カウン
タ910,911がそれぞれ接続される。一方の
正券、損券、合計の各カウンタ906,908,
910は、鑑査装置200から出力される正券、
損券、合計の各信号がそれぞれ対応して供給され
ることにより、判定時における正券数、損券数、
およびそれらの合計数(真券のみ)をそれぞれ計
数し、その計数内容を計数制御部905へ出力す
るものである。他方の正券、損券、合計の各カウ
ンタ907,909,911は、第1図における
正券検知器314、損券検知器315、真券検知
器313の各出力信号がそれぞれ対応して供給さ
れることにより、集積時における正券数、損券
数、及び真券数つまり正券と損券との合計数をそ
れぞれ計数し、計数内容を計数制御905へ出力
するものである。計数制御部905は、カウンタ
906,908,910の各内容とそれにそれぞ
れ対応するカウンタ907,909,911の各
内容とを適宜照合し、1つでも計数内容の一致し
ないカウンタがあればその旨の信号を主制御部9
00に出力し、誤計数の防止などを行なつてい
る。また、計数制御部905は、必要に応じて各
カウンタ906〜911の内容を主制御部900
に送るようになつている。主制御部900には記
録制御部912が接続され、この制御部912に
は処理内容などをプリントアウトするジヤーナル
プリンタ913が接続されている。 また、主制御部900には、表示制御部914
および操作制御部915が接続される。表示制御
部914には、第13図における表示ランプ70
3,703,…、異常コード表示器704、券種
表示ランプ群705、および枚数表示器706が
それぞれ接続される。操作制御部914には、第
13図における各スイツチ707〜712、スタ
ートスイツチ916、連続取出スイツチ917、
及び第1図における券種設定ダイアル113,4
44,444に応答して券種設定信号を出力す
る。券種設定信号発生器918,919,920
がそれぞれ接続される。さらに、主制御部900
には機構制御部921が接続される。機構制御部
921には、第1図におけるドアスイツチDS,
DS,…,取出搬送装置100を制御する取出搬
送制御部922、搬送区分装置300を制御する
搬送区分制御部923、および複数のジヤム検知
器924がそれぞれ接続される。ジヤム検知器9
24は、第1図における搬送区分装置300の搬
送路に設けられている。また、機構制御部921
には、第1図における区分集積装置400を制御
する区分集積制御部925、施封装置500を制
御する施封制御部926、把区分集積装置600
を制御する把区分集積制御部927、及び複数の
ジヤム検知器928は、第11図における把区分
集積装置600の搬送路に設けられている。 以上のような構成であれば、前述した従来技術
が有していた種々の欠点を解消し得る。たとえば
区分集積装置によつて略水平状態に区分集積され
た所定枚数の券つまり券把を回転可能な位置まで
下降させて回転ドラム上に受渡せ、しかるのち券
把をクランプして回転ドラムを略90度回転させる
ことにより券把を略垂直状態に状態変換し、その
状態のまま把束部へ押出すものであるから、券把
の分割が容易となるばかりか、把束部における券
把内への把束用テープ先端部の挿入が容易とな
り、しかも搬送途中における券把の荷くずれを防
止できるばかりか、区分集積位置から把束位置ま
での距離を著しく短縮でき、小形化が容易とな
る。また、送出される把束用テープの一端を所定
回数ループ状に巻回し、かつその先端部をループ
内を2分すべく垂下させてなる把束輪を予め形成
しておき、この把束輪内に上記押出された略垂直
状態の券把をその状態のまま2分割して挿入する
ことにより、その分割された券把間に上記把束輪
内に垂下しているテープ先端部を位置させ、しか
るのち上記把束輪に挿入された券把を両側から挾
み込んでクランプして上記把束輪を締上げること
により把束するものであるから、券把内へのテー
プ先端部の挿入が確実かつ容易となるばかりか、
把束輪を締上げるだけで迅速かつ確実に把束が行
なえ、しかも特別な手段を講じることなく、券把
からの把束用テープの脱落などを防止し得るとと
もに、券把を緊締状態で把束することが可能とな
る。さらに、上記理由などにより、券の区分集積
および券把の把束を高速かつ連続に処理すること
が可能となる。 [発明の効果] 以上説明したように、上記実施例によれば把束
把束輪を予め形成しておき、この把束輪に紙葉類
郡を挿入するようにしたため把束輪の形成と紙葉
類郡の集積とが同時におこなえる。従つて、把束
用テープを挿入した後紙葉類郡を回動させる従来
の装置と比較して把束動作を高速にすることがで
きる。 更に、紙葉群を弾性部材により所定の圧力で付
勢されるクランプ体により、挾持するため、紙葉
群の厚さが変動しても、弾性部材が変形すること
により、一定の圧力にて紙葉群を挾持することが
できる。 以上説明したように、本願発明によれば予め把
束輪を形成しておくので、把束を高速で行えると
ともに、クランプ体により紙葉群をクランプした
時クランプ圧調整体により所定の圧力でクランプ
されるため、紙葉群の厚さの変動に拘らずクラン
プが確実に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は
全体的な構成を概略的に示す正面図、第2図は鑑
査装置の構成を詳細に示すブロツク図、第3図〜
第6図は区分集積装置の構成を詳細に示し、第3
図は正面図、第4図は平面図、第5図は側面図、
第6図は要部正面図、第7図および第8図,第9
図は施封装置の構成を詳細に示す側面図および平
面図、部分図、第10図a〜fは施封装置におけ
る回転ドラムとそれに関連する機構の動作を説明
するための図、第11図a〜iは施封装置におけ
る把束輪形成および把束動作を説明するための
図、第12図は把区分集積装置の構成を概略的に
示す平面図、第13図a〜cは第12図における
要部を詳細に示す側面図、第14図は表示装置を
詳細に示す平面図、第15図は制御装置の構成を
概略的に示すブロツク図である。 100……取出搬送装置、200……鑑査装
置、300……搬送区分装置、400……区分集
積装置、402……セパレータ、403……集積
部、443……バツクアツプ体、500……施封
装置、501……回転ドラム、502……券移送
機構、503……把束輪形成および把束機構、5
07……押出体、508……分割板、521……
把束用帯、523……テープ案内路、524,5
25……テープ送りローラ、537……テープガ
イド体、538……券ガイド体、540,541
……クランプ棒、546……把束輪、P……券
(紙葉類)、P1……券把(紙葉類群)、600……
把区分集積装置、700……表示装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1枚ずつ搬送されてくる紙葉類を所定枚数ず
    つ集積する集積部と、 この集積部に集積された所定枚数の紙葉類群を
    搬出し所定部位に略垂直状態に位置させる搬出機
    構と、 把束用テープを送出す送出し装置と、この送出
    し装置により送出された把束用テープをガイドす
    る一対のテープガイド体とこのテープガイド体の
    両側部にそれぞれ所定間隔を介してかつテープガ
    イド体と略平行に配置された紙葉ガイド体および
    上記テープガイド体と紙葉ガイド体とが設けられ
    テープガイド体と紙葉ガイド体とを回動させる回
    動部材とからなり上記送りローラによる把束用テ
    ープの送出し時に回動部材を回動させることによ
    り紙葉ガイド体の周囲に略「の」の字状の把束輪
    を予め形成する把束輪形成機構と、 上記搬出機構と把束輪形成機構との間を往復動
    するように構成され上記テープガイド体の前方に
    おいて上記搬出機構により搬出された略垂直状態
    の紙葉類群に侵入して紙葉類群を2分割する分割
    板と、 この分割板により分割された紙葉類をテープガ
    イド体に向かつて移送することにより紙葉類群間
    にテープを挿入させるとともに把束輪内に紙葉類
    を挿入する移送機構と、 上記各ガイド体と上記移送機構との間において
    紙葉類群の両側に設けられ集積状態の紙葉類群を
    クランプするクランプ体と、 このクランプ体を開閉駆動するクランプ駆動ア
    ームと、 このクランプ駆動アームに一体的に設けられア
    ームを閉成する方向の力を受けてクランプ駆動ア
    ームを閉成動作させるとともに所定の圧力が加わ
    つた時弾性変型してクランプ体による紙葉類群の
    クランプ圧力を調整する弾性部材と、 上記クランプ体により紙葉類がクランプされた
    時上記送りローラを逆方向に駆動して把束輪を締
    上げることを特徴とする紙葉類把束装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5366790A (en) * 1977-09-26 1978-06-14 Toshiba Corp Automatic selector for bank notes
JPS5740684B2 (ja) * 1977-08-26 1982-08-30

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