JPH0244416Y2 - - Google Patents

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JPH0244416Y2
JPH0244416Y2 JP12001686U JP12001686U JPH0244416Y2 JP H0244416 Y2 JPH0244416 Y2 JP H0244416Y2 JP 12001686 U JP12001686 U JP 12001686U JP 12001686 U JP12001686 U JP 12001686U JP H0244416 Y2 JPH0244416 Y2 JP H0244416Y2
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shade
insulator
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shielded space
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は長幹碍子、SP碍子、LP碍子あるいは
碍管等の多笠碍子に関するものである。
(従来の技術) 従来の多笠碍子は第10図に示すように碍子本
体11の外周に笠12を斜め下方へ一体に突出形
成したり、第11図に示すように笠12の下面に
ひだ部13を形成したりしていた。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、従来の多笠碍子は横風やその廻り込
みにより笠12の下面やひだ部13の側面に汚損
物が容易に付着し、湿つた空気の流入により笠1
2の下面やひだ部13の側面が容易に湿潤するた
め、この汚損と湿潤により笠12の沿面漏洩電流
が大きくなり、耐電圧が低下し送電損失が多くな
るという問題があつた。このため、耐電圧の低下
を考慮して大型の多笠碍子を使用しなければなら
ず、碍子装置の製作及び耐震設計、強度設計、あ
るいは装柱上不利であるばかりでなく、砂漠地帯
や海岸等の塩害地域において使用することが困難
であつた。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解消するため、棒状又は
筒状の碍子本体の外周に多数形成された笠の外側
部をその先端部が前記碍子本体側へ指向するよう
に曲線状に湾曲して湾曲部を形成し、同湾曲部内
側に形成される遮蔽空間の底部から湾曲部の先端
部までの碍子本体と直交する方向の距離、つまり
遮蔽空間の深さDを、笠の配列ピツチをPとした
とき、 D>0.2P にするという手段を採つている。
(作用) 本考案は上記手段を採つたことにより、次のよ
うに作用する。
笠の湾曲部により遮蔽空間への横風や斜め下方
からの風の吹き込みあるいは湿気を含んだ空気の
侵入が抑制され湾曲部の内周面への汚損物や湿気
の付着が抑制される。従つて、湾曲部内周面の湿
潤がなくなり、沿面漏洩電流が少なくなる。この
結果耐電圧が大きくなり、送電損失が低下し、多
笠碍子が小型化される。
(実施例) 以下、本考案を長幹碍子に具体化した一実施例
を第1図〜第3図について説明する。
第3図に示すように中実の円柱状をなす碍子本
体1の上下両端部にはセメントによりクレビス形
のキヤツプ金具2,3が嵌合固定されている。前
記碍子本体1の外周面には多数の笠4が同じ配列
ピッチPで一体に形成されている。各笠4の断面
形状は同一であるため、第1図により一つ分の笠
4について説明すると、笠4の外側部は大きな円
弧状の湾曲部4aが形成され、同湾曲部4aの先
端部4bは碍子本体1側へ指向されている。前記
湾曲部4aにより形成される半円形状の遮蔽空間
Sの底部tから湾曲部4aの先端部4bまでの碍
子本体1側への距離D、つまり遮蔽空間Sの深さ
Dは、前記笠4の配列ピツチPに対して、 D>0.2P … の関係が成立するようにしている。前記遮蔽空間
Sの深さはD、汚損物、湿気の遮蔽度を左右し、
小さ過ぎれば遮蔽効果が期待できないので、前述
した関係式が成立するようにしている。
又、湾曲部4aの内周面4cの遮蔽空間Sと対
応する沿面絶縁距離をLとすると、前記配列ピツ
チPとの間に、 L>0.3P … の関係が成立するようにしている。そして、沿面
絶縁距離Lにより笠4一枚当たり(笠4の配列ピ
ツチP)の電圧に耐えなければならず、該沿面絶
縁距離Lが小さ過ぎると、沿面閃絡を生じるの
で、前記関係式が成立するようになつている。
さらに、この実施例では湾曲部4aの先端部4
bから碍子本体1までの間隙G1、同じく該先端
部4bから直下に位置する笠4までの間隙G2
は、前記笠4の配列ピツチPに対して、 G1>0.2P … G2>0.2P … の関係が成立するようにしている。これらの間隙
G1,G2は、笠4一枚当たり(笠4の配列ピツ
チP)の電圧に耐えなければならず、小さ過ぎる
と、湾曲部4aの先端部4bと碍子本体1との
間、又は同先端部4bと隣接する笠4との間で閃
絡を生じるので、前記関係式,が成立するよ
うにしている。
一方、笠4の配列ピツチP及び笠4の碍子本体
1からの張りだし距離H(この距離は前記笠4の
ピツチPとほぼ同寸法か、若干小さく設定され
る)をそれぞれ一定とした場合、遮蔽空間Sの深
さD、沿面絶縁距離Lを大きくすれば、前記両間
隙G1,G2が小さくなる。第1図の笠形状におい
て、配列ピツチPを100mm、笠張りだし距離Hを
90mm、間隙G1=G2として、G1の値を0〜80mm
の範囲で変化させた場合の、G1,G2の寸法
と、係数D/P,L/P,G1/P,G2/Pとの
関係をグラフにすると、第2図のようになる。
ここで、各係数D/P,L/P,G1/P,
G2/Pを最もバランスよく得るには前述した
〜の関係式を満足するように、かつ現状の碍子
加工技術においては前記間隙G1,G2の上限と
下限を30mm、60mmに設定するのが合理的である。
従つて、第2図のグラフの破線を付した縦長四角
形状の領域の係数となるように、前記深さD、沿
面絶縁距離L、間隙G1,G2を設定するのが望
ましい。
次に、前記のように構成した多笠碍子につい
て、その作用を説明する。
今、長幹碍子に横風や斜め下方からの風が吹き
つけると、笠4の湾曲部4aにより遮蔽空間Sへ
の風の吹き込みが防止されるとともに、湿気の侵
入も抑制される。このため、湾曲部4aの内周面
4cには汚損物や湿気が付着して湿潤するのを防
止でき、該内周面4cを清浄で乾燥した状態に保
持して、沿面漏洩電流を阻止し、高い汚損耐電圧
を保持することができる。
又、前記実施例では沿面絶縁距離Lと笠4の配
列ピツチPとの間に、前述した関係式が成立す
るようにしたが、この場合には汚損環境下におい
て湾曲部4aの内周面4cで閃絡が生じるのを防
止することができる。
さらに、前記実施例では湾曲部4aの先端部4
bと碍子本体1との間隙G1、直下の笠4との間
隙G2と、前記ピツチPとの間に、前述した関係
式,が成立するようにしたが、この場合には
汚損環境下において両間隙G1,G2で閃絡が生
じるのを防止することができる。
なお、本考案は次のように具体化することも可
能である。
(1) 第4図に示すように笠4の下面に対し、遮蔽
空間Sから離間した位置に下向きのひだ部5を
形成すること。又、第5図に示すように前記ひ
だ部5を傾斜させて小さい遮蔽空間S′を形成す
ること。さらに、第6図に示すように傾斜した
ひだ部5と垂直のひだ部6を併用すること。
(2) 第7図に示すようにSP碍子7に具体化した
り、第8図に示すようにLP碍子8に具体化し
たり、第9図に示すように碍管9に具体化した
りすること。
考案の効果 以上詳述したように、本考案は笠の湾曲部内周
面への汚損物の付着及び湿潤を抑制することがで
き、笠内部に清浄で乾燥した部分を保持して、沿
面漏洩電流を少なくし、送電損失を低減し、又、
碍子を小さくすることができ、多笠碍子の製作、
耐震設計や強度設計上優位となり、砂漠地帯等の
特殊な汚損条件下においても使用することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を長幹碍子に具体化した一実施
例を示す要部の断面図、第2図は笠の湾曲部内側
の遮蔽空間の深さ、沿面絶縁距離等の寸法の適正
領域を示すグラフ、第3図は長幹碍子全体を示す
一部省略正面図、第4図〜第6図はそれぞれ本考
案の別例を示す要部の断面図、第7図〜第9図は
それぞれ本考案の別例を示す一部省略正面図、第
10図及び第11図は従来例を示す部分断面図で
ある。 1……碍子本体、4……笠、4a……湾曲部、
4b……先端部、4c……内周面、5,6……ひ
だ部、S……遮蔽空間、D……遮蔽空間Sの深
さ、L……遮蔽空間の沿面絶縁距離、G1……湾
曲部4aの先端部4bと碍子本体1との間隙、G
2……湾曲部4aの先端部4bと隣接する笠4と
の間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 棒状又は筒状の碍子本体の外周に多数形成され
    た笠の外側部をその先端部が前記碍子本体側へ指
    向するように曲線状に湾曲して湾曲部を形成し、
    同湾曲部内側に形成される遮蔽空間の底部から湾
    曲部の先端部までの碍子本体と直交する方向の距
    離、つまり遮蔽空間の深さDを、笠の配列ピツチ
    をPとしたとき、 D>0.2P としたことを特徴とする多笠碍子。
JP12001686U 1986-08-04 1986-08-04 Expired JPH0244416Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12001686U JPH0244416Y2 (ja) 1986-08-04 1986-08-04

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JP12001686U JPH0244416Y2 (ja) 1986-08-04 1986-08-04

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Publication Number Publication Date
JPS6326918U JPS6326918U (ja) 1988-02-22
JPH0244416Y2 true JPH0244416Y2 (ja) 1990-11-26

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ID=31007937

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JP12001686U Expired JPH0244416Y2 (ja) 1986-08-04 1986-08-04

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JPS6326918U (ja) 1988-02-22

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