JPH0241778Y2 - - Google Patents

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JPH0241778Y2
JPH0241778Y2 JP20380185U JP20380185U JPH0241778Y2 JP H0241778 Y2 JPH0241778 Y2 JP H0241778Y2 JP 20380185 U JP20380185 U JP 20380185U JP 20380185 U JP20380185 U JP 20380185U JP H0241778 Y2 JPH0241778 Y2 JP H0241778Y2
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insulator
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porcelain
folds
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は特に塩害地域における架空電線路の電
線引留めに好適な耐塩用耐張碍子に関するもので
ある。
(従来の技術) 架空電線路の電線引留めに用いられる従来の碍
子は、第2図に懸垂碍子をもつて示すように磁器
製の碍子本体21の一端にキヤツプ金具22を、
また他端にピン金具23をセメント24,25に
より固着したものが普通である。ところがこのよ
うな従来の碍子はその全長の1/2程度を絶縁に寄
与しないキヤツプ金具22等が占めているので、
特に高電圧の電線路に使用される碍子連では全長
が著しく長大化して周囲との絶縁間隔の確保や取
付作業との関係から電線路の建設費が高騰する欠
点があり、また襲雷時の過電圧で閃絡した場合に
ピン金具23から放電したアークによつて笠26
の裏面が被曝されて笠26全体が破損し易い欠点
があつた。更に、従来の碍子ではピン金具23が
碍子本体21に埋込まれているのでピン金具23
の腐食、膨張によつて碍子本体21が押し拡げら
れて破壊され、碍子離断や絶縁破壊などの線路障
害を誘発し易い欠点もあるうえ、笠26の上面及
び裏面が大きく開放されているため汚損され易い
欠点もあり、耐塩性能についても満足できないも
のであつた。一方、このような碍子のほかに碍子
本体に多数の笠を設けた長幹碍子があるが、碍子
本体に長大な洩れ距離を有するので耐塩性能に優
れる反面、笠間に不平等汚損が生じて却つて汚損
耐電圧特性が低下することがあり、また碍子本体
の絶縁有効距離が長いので閃絡時のアークが碍子
本体にからんで損傷を与え易いという問題点もあ
つた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記のような従来の問題点を解決し
て、全長を長大化させることなく耐電圧特性、耐
アーク特性、耐塩特性等を著しく向上させた耐塩
用耐張碍子を目的として完成されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は中実の磁器柱状体に、同心状の襞を有
する第1の笠と第2の笠とを隣接させて突設し、
第1の笠の裏面洩れ距離L1と第2の笠の裏面洩
れ距離L2とを3.5≧L2/L1≧1.5なる関係に設定す
るとともに、前記磁器柱状体の両端部には表面が
絶縁性又は半導電性の帽体により覆われた環状隆
起を開口端の外周部に備えたキヤツプ金具を固着
し、第2の笠の裏面に位置する帽体の外径Dを第
2の笠のいずれかの壁の内径D1に対して1.1D1
D≧0.9D1なる関係に設定したことを特徴とする
ものである。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例について詳細に説明
すると、1は中実の磁器柱状体、2は該磁器柱状
体1に突設した第1の笠、3はこの第1の笠2に
隣接させて磁器柱状体1に突設した第2の笠であ
る。これらの第1の笠2及び第2の笠3の裏面に
は例えば2重の同心状の襞2a,2b,3a,3
bが形成されており、第1の笠2の裏面洩れ距離
L1、即ち第1図に示したA点からB点に至る沿
面距離と、第2の笠3の裏面洩れ距離L2、即ち
C点からD点に至る沿面距離との関係が3.5≧
L2/L1≧1.5なる関係になるように笠2,3の形
状寸法が決定されている。このためは第2の笠3
を第1の笠2に比較して深くしてその襞3a,3
bを長くし、裏面洩れ距離L1,L2間に格差を設
定している。4,5は磁器柱状体1の両端部にセ
メント等の充填物6,6により固着されたキヤツ
プ金具である。各キヤツプ金具4,5の開口端の
外周部には環状隆起4a,5aが形成されて開口
端を補強しており、また各環状隆起4a,5aの
表面はアーク放電しない材料であるゴム、合成樹
脂など非金属材料からなる絶縁性又は半導電性の
帽体7,8により覆われている。これらの帽体の
うち、第2の笠3の裏面に位置する帽体8はその
外径Dが第2の笠3のいずれかの襞3bの内径
D1に対して、1.1D1≧D≧0.9D1なる関係となるよ
うにして、第2の笠3の襞3bの内側に形成され
る空洞部9をほぼ隠蔽する構造となつている。な
おこの帽体8の幅Eは第2の笠3の先端縁と帽体
8との間隙E1に対して同等以上とすることが好
ましいが、環状隆起5aを確実に被覆できる程度
に被冠できれば本考案の目的を達成することはで
きる。
次に各部の数値限定の理由について説明する。
先ずL2/L1を1.5〜3.5としたのは、笠の裏面が
開放されているために汚損、湿潤が激しい第2の
笠3と、この第2の笠3に隣接して配されている
ため比較的汚損、湿潤が緩やかな第1の笠2との
沿面絶縁の程度を近似させることにより局部的な
不平等汚損を防いで全体としての汚損耐電圧を安
定化させるためである。この数値は例えば長幹碍
子における多数の笠のうち、裏面の開放度合の大
きい笠とこれに近接して隠蔽された笠との塩分付
着量の差などを長年にわたり観察、測定した本考
案者の経験及び塩分付着量と碍子の汚損耐電圧と
の相関性に基いて定めたものである。即ち、
L2/L1を3.5よりも大きくすることは深溝を橋絡
して気中間隙を閃絡する傾向があるため碍子全体
の汚損耐電圧の向上にはあまり寄与するものでは
ないうえ、製造の困難性が増大することとなり、
逆にL2/L1を1.5未満とすると第2の笠3の汚損
が第1の笠2の汚損よりも激しくなつて局部的な
不平等汚損が生ずることとなる。このように
L2/L1を1.5〜3.5とすることにより、本考案では
碍子全体において汚損量が実質的に均一化し、耐
電圧特性の向上と安定に優れた効果が得られた。
次に帽体8の外径Dと第2の笠3の襞3bの外
径D1との関係を1.1D1≧D≧0.9Dとしたのは、例
えば成形、組立てなどによる誤差に対しても帽体
8によつて襞3bと磁器柱状体1との間に形成さ
れる空洞部9を確実に隠蔽するためであり、D<
0.9D1では風雨や塩塵等の侵入を十分に防ぐこと
ができず、逆に1.1D1<Dとすることはこの空洞
部9を隠蔽することによる絶縁性と耐塩特性の安
定に寄与するところが少ないのである。
(作用) このように構成されたものは、通常の耐張碍子
と同等に上下のキヤツプ金具4,5を利用して、
単体または所要個数を連結し、ほぼ水平状態に配
して架空線路の電線引留めに使用されるものであ
るが、前述のとおり第1の笠2の裏面洩れ距離
L1と第2の笠3の裏面洩れ距離L2との関係を3.5
≧L2/L1≧1.5としたので2つの笠2,3の汚損、
湿潤の程度をほぼ同一とすることができ、安定し
た耐電圧特性が得られることとなる。またキヤツ
プ金具4,5は従来のピン金具とは異なり中実の
磁器柱状体1の両端部に外側から取付けられたも
のであるので内部からの押し拡げによつて磁器柱
状体1を破損することもなく、小型化を図ること
ができるので絶縁に寄与しない金属部分の長さを
短縮できる利点もある。更に磁器柱状体1は中実
であるため熱容量が大きくアークに被曝されても
破損することがないうえ、キヤツプ金具4,5の
開口端の外周部には表面が絶縁性又は半導電性の
帽体7,8により覆われた環状隆起4a,5aが
設けられているので、アークはキヤツプ金具4,
5の端部から生ずることはなく第1図に点線で示
すように外方へ向かうように形成され、磁器部分
へのアーク被曝を最小限とすることができる。な
お帽体7,8を半導電性の材料からなるものとし
た場合には、碍子表面が重汚損された場合にもト
ラツキング等が発生しない利点がある。また本考
案においては帽体8の外径Dを第2の笠3のいず
れかの襞3bの内径D1に対して1.1D1≧D≧0.9D1
なる関係を取らせたので、襞3bの内側に形成さ
れる空洞部9に風雨や塩塵等が進入することを防
止でき、絶縁性及び耐塩特性の向上及び安定を図
ることができる。
(考案の効果) 本考案は以上の説明からも明らかなように、碍
子や碍子連の全長を長大化させることなく耐電圧
特性、耐アーク特性、耐塩特性等を著しく向上さ
せることに成功したものであり、特に塩害地域に
おいて用いるに好適な耐塩用耐張碍子として、そ
の実用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す一部切欠正面
図、第2図は従来例を示す一部切欠正面図であ
る。 1:磁器柱状体、2:第1の笠、2a,2b:
襞、3:第2の笠、3a,3b:襞、4,5:キ
ヤツプ金具、4a,4b:環状隆起、7,8:帽
体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中実の磁器柱状体1に、同心状の襞2a,2
    b,3a,3bを有する第1の笠2と第2の笠3
    とを隣接させて突設し、第1の笠2の裏面洩れ距
    離L1と第2の笠3の裏面洩れ距離L2とを3.5≧
    L2/L1≧1.5なる関係に設定するとともに、前記
    磁器柱状体1の両端部には表面が絶縁性又は半導
    電性の帽体7,8により覆われた環状隆起4a,
    5aを開口端の外周部に備えたキヤツプ金具4,
    5を固着し、第2の笠3の裏面に位置する帽体8
    の外径Dを第2の笠3のいずれかの襞3bの内径
    D1に対して1.1D1≧D.≧0.9D1なる関係に設定した
    ことを特徴とする耐塩用耐張碍子。
JP20380185U 1985-12-28 1985-12-28 Expired JPH0241778Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP20380185U JPH0241778Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

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JP20380185U JPH0241778Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

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Publication Number Publication Date
JPS62111124U JPS62111124U (ja) 1987-07-15
JPH0241778Y2 true JPH0241778Y2 (ja) 1990-11-07

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