JPH0243897A - スピーカの磁気回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、主として音波を振動板から直接放射またはホ
ーンを介して放射する動電形スピーカにおける磁気回路
に関するものである。

〈従来の技術〉 斯かる動電形スピーカにおいて一般的に使用されている
磁気回路には、外磁形と内磁形とがあり、このうちの外
磁形のものは、第３図に示すように、永久磁石からなる
マグネット１と、このマグネット１の両極にそれぞれ装
着された透磁率の高い磁性体からなるセンターボール２
付きヨーク３およびプレート４とにより、はぼ環状に形
成されているとともに、センターボール２とプレート４
の内周面との間に、空隙部（磁気ギャップ）５が形成さ
れた構成になっている。尚、マグネット１としては、永
久磁石の他に電磁石が用いられることもあり、このマグ
ネット１から発生する磁束が、センターポール２付きヨ
ーク３およびプレート４を通過して空隙部５に集中し、
該空隙部５に強い円筒磁界を発生させるようになってい
る。そして、この空隙部５内に配設された可動型のボイ
スコイル（図示せず）に音声電流を流すと、フレミング
の左手の法則に基づく電磁誘導作用によってボイスコイ
ルが上下方向に振動し、このボイスコイルに直結された
振動板（図示せず）によって疎密波がつくられ、音響空
間に音波として放射される。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、空隙部５における磁束Ｍは、センターボ
ール２とプレート４の内周面との間に分布するだけでな
く、空隙部５の上方および下方にも大きなループを描く
状態に分布してしまい、それにより空隙部５の磁束密度
の低下を招いてスピーカ音圧レベルが減少するとともに
、磁束Ｍの不均一な分布により非直線歪が増加する。そ
のため、正確で効率の良い電気音響変換を行ない難い問
題がある。

本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、空隙部に均一で密度の高い磁束分布が得られ
る構成を備えたスピーカの磁気回路を堤供することを技
術的課題とするものである。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上記した課題を達成するための技術的手段と
して、スピーカの磁気回路を以下のように構成した。即
ち、マグネットと磁性体部材とによりほぼ環状に形成さ
れるとともに、その環状の一部に、磁束の集中する空隙
部が形設されてなるスピーカの磁気回路において、前記
磁性体部材における前記空隙部への対向面を除（該空隙
部の近傍箇所の表面が、超電導材からなる防磁層で被覆
されてなる構成により特徴づけられる。

〈作用〉 高密度な磁束が通過している磁性体部材、例えばセンタ
ーボール、プレートまたはヨーク等の防磁層を設けた面
においては、超電導材のマイスナー効果つまり完全反磁
性の性質により磁束が通過できない。この防磁層は、磁
性体部材における磁束を集中させるべき空隙部への対向
面を除く空隙部の近傍箇所の表面に設けられているので
、不必要な磁束の洩れが生じず、目的とする磁束を集中
させるべき空隙部まで磁束が損失なく導かれる。

従って、空隙部において、密度の高い均一な磁束分布が
得られるため、ボイスコイルに流れる音声電流に対し非
直線歪が少なく、高効率の起振力が得られるスピーカの
磁気回路として機能する。

〈実施例〉 以下、本発明の好ましい一実施例について図面を参照し
ながら詳述する。

第１図は外磁型のものに適用した本発明の一実施例に係
わる磁気回路の縦断面図を示し、同図において第３図と
同−若しくは実質的に同等のものには同一の符号を付し
てその説明を省略する。そして、センターボール２の空
隙部５への対向面を除（表面並びにプレート４の空隙部
５への対向面および側端面を除く表面が、それぞれ超電
導材からなる防磁層６で被覆された構成においてのみ第
３図のものを相違する。

従って、自体が高い透磁率を有していることにより高密
度な磁束が通過するセンターボール２とプレート４とに
おいて、防磁Ｎ６の超電導材のマイスナー効果により、
磁束の外部への洩れが阻止され、この洩れ損失のない高
密度な磁束が、空隙部５に対向する防磁層６のない面か
らのみ通過するので、空隙部５に極めて高密度な磁束Ｍ
が得られる。また、この空隙部５の磁束Ｍの分布は、第
３図に示したような洩れ磁束による上下方向に広がった
大きなループを描かないことにより均一となる。このよ
うに、空隙部５における密度が高く且つ均一な分布の磁
束Ｍにより、空隙部５に位置するボイスコイルに流れる
音声電流に対し非直線歪が少なく、効率の高い起振力が
得られる。

第２図は内磁型のものに適用した本発明の他の実施例に
係わる磁気回路の縦断面図を示し、マグネット７、セン
ターボール８およびヨーク９によりほぼ環状に形成され
ているとともに、ヨーク９とセンターボール８との間に
空隙部１０が形設されている。そして、ヨーク９の空隙
部１０の近傍箇所における空隙部１０に対向する両端面
を除く表面と、センターボール８の空隙部１０への対向
面を除く表面とが、超電導材からなる防磁Ｎ６で被覆さ
れた構成となっており、前記実施例と全く同様の効果を
得られるものである。

〈発明の効果〉 以上詳述したように本発明のスピーカの磁気回路によれ
ば、超電導材からなる防磁層を、磁性体部材の空隙部の
近傍箇所における空隙部への対向内面を除く表面を被覆
するよう設けたので、空隙部以外での磁束の漏れを阻止
して空隙部において密度が高く且つ均一な分布の磁束を
得ることができ、ボイスコイルに流れる音声電流に対し
非直線歪が少なく、且つ効率の高い起振力が得られ、高
品質な音響再生を行ない得るスピーカを提供できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の縦断面図、第２図は本発明
の他の実施例の縦断面図、第３図は従来の外磁型磁気回
路の縦断面図である。 １、７　・ ２、８　・ ３、９　・ ４　・　・　・ ５、１０ ６　・　・　・ ・マグネット ・センターボール（磁性体部材） ・ヨーク（磁性体部材） ・プレート（磁性体部材） ・空隙部 ・防磁層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）マグネットと磁性体部材とによりほぼ環状に形成
   されるとともに、その環状の一部に、磁束の集中する空
   隙部が形設されてなるスピーカの磁気回路において、前
   記磁性体部材における前記空隙部への対向面を除く該空
   隙部の近傍箇所の表面が、超電導材からなる防磁層で被
   覆されてなることを特徴とするスピーカの磁気回路。