JPH0243892Y2 - - Google Patents

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JPH0243892Y2
JPH0243892Y2 JP6082886U JP6082886U JPH0243892Y2 JP H0243892 Y2 JPH0243892 Y2 JP H0243892Y2 JP 6082886 U JP6082886 U JP 6082886U JP 6082886 U JP6082886 U JP 6082886U JP H0243892 Y2 JPH0243892 Y2 JP H0243892Y2
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warp
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Description

【考案の詳細な説明】
〔技術の分野〕 本考案は、カーペツト用合繊二次基布の構造に
関する。更に詳しくは、本考案は、該合繊二次基
布の経糸を3本1組とし、中2本を平織構造と
し、他の1本を前述の2本に搦める如くした該構
造に関する。 〔従来の技術〕 これまで、タフテツドカーペツト用の二次基布
としてはジユート(黄麻)布が圧倒的に使用され
ていた。しかし、ジユートは、天然品ですべてが
輸入によりまかなわれているため、価格および供
給のいづれも不安定であり、さらには衛生的な観
点からだんだんと見直され、最近にあつてはポリ
プロピレンテープおよびポリプロピレンスプリツ
トヤーンで構成される合繊二次基布が使われるよ
うになつて来た。 ところで、周知のように、タフテツドカーペツ
トは、一次基布(註.ポリプロピレンテープによ
つて織られた布が多いが、他のポリプロピレン及
びポリエステル繊維による不織布がある)にタフ
テイングマシンを用いて表面糸(註.パイルヤー
ンという)を毛房状に刺通していわゆるパイル地
を作り、このパイル地にラテツクス(例えば
SBR系)を接着剤として二次基布を貼り合わせ
固定して生産される。 一般に二次基布のタフテツドカーペツトに対す
る性能として次の事が求められる。 (1) 品位・機能:ボリユーム感、腰がある、接着
性、すべりにくい、衛生的である。 (2) 性能:熱的寸法安定性、伸び縮みしない。 これらの要求品質に対しジユート布ではほとん
どが満足される。但し最近の衛生面の指向から天
然繊維であるジユート布にはカビ等の問題があ
る。その他前述のとおり何といつても価格及び供
給の不安は安定生産にとつて大きな欠点である。
一方、本考案の対象とする合繊二次基布において
は、経糸にポリプロピレンテープ(200d〜500d)
2本を1対として緯糸にポリプロピレン開繊糸
(毛羽の出た特殊なスプリツトヤーン1000d〜
3000d)を使用し経糸で緯糸をからませる搦み織
り(以下2本搦み織と称する)(添付図−2参照)
が主流である。このような構成で製織された基布
に、更に接着性を付与する目的で基布の片面(ラ
テツクスで接着される部分)に針布等を用いて毛
羽を立てる(起毛)事によつて二次基布としての
機能を向上させている(添付図−3参照)。 この合繊二次基布は原料をポリプロピレンとす
る事から、価格、量的供給の安定性、品質の安定
性、及び衛生面でジユート布より優れているが反
面欠点も多い。 即ち、 一次基布に対する接着力は改良されてきてい
るが、なおジユート製に劣る。カーペツトの規
格として剥離強度2.5Kg/5cmとされているが
充分クリアー出来るところまで至つていない。 ボリユーム感がジユートに比して貪弱で腰も
弱い。 前述のような2本搦み織であることから製織
上緯糸の打ち込み密度及び太さに限界があり、
おのずとボリユーム感、腰の改善も難しい。一
般的には次のような組織の織物が多い。 密度 経:6〜8本(6〜8×2本)/吋 緯:6〜12本/吋 デニール 経:200d〜500d 緯:1000d〜3000d すべり易い 製織後の形態が図−2,3のように単調でな
おかつ密度も上述の通りであり床面に対して滑
り易い。 伸び カーペツトにおいて敷き込み後の寸法安定性
が最も重要な要素である。この点も合繊二次基
布はジユート布に比べ劣つている。特にカーペ
ツトの伸びに影響を及ぼす特性値として二次基
布の織物での伸度の違いがある。 合繊二次基布は2本搦みという製織方法に起
因する伸びと、テープそのものの物性に起因す
る伸びが加算される結果、伸度に差が出るので
ある。 ジユート布と合繊二次基布2本搦み布の伸度
は概ね次のようである。 伸 度 ジユート布 :経5% 緯5% 合繊二次基布:経30〜50% 緯5〜10% 〔考案の目的〕 以上のように、まだ合繊二次基布は二次基布と
しての性能でジユート布より劣つている面が多
い。 本考案は合繊二次基布の上記欠点を補い、且性
能を高める事を目的としたものである。即ち具体
的には、 1 3本搦み(経糸)にする(添付図−1参照)。 2 3本のうち1本は機能に応じポリプロピレン
糸に限らずポリエステル、ナイロン、綿糸等を
使用し、形状としてもテープに限らず、スプリ
ツトテープ、モノフイラ、フイラメント、スパ
ン糸等を使用する。 〔考案の構成・効果〕 本考案は、下記(1)の主要構成と(2)の実施態様的
構成を有する。 (1) 経糸の織構造が経糸3本を1組とし、該3本
中の2本が平織構造を他の1本が前記2本に係
る平織組織を搦むごとく構成されてなるタフテ
ツドカーペツト用合繊二次基布の構造。 (2) 緯糸などびに平織構造を構成する2本の経糸
の材質がポリプロピレンであり、平織組織を搦
む1本の経糸の材質がポリエステルである前記
第(1)項に記載の構造。 本考案について実施例により詳しく記述し前述
の機能、性能との関係を明らかにする。 実施例 1 緯糸にポリプロピレンスプリツトヤーンを経糸
にポリプロピレンテープヤーンを用い、本考案の
3本搦み布と従来の2本搦み布を製織した。な
お、3本搦みの搦み糸にはポリエステルスパン糸
を用いた。 組織、及び性能は後述の表1の通りである(表
中PPはポリプロピレンを意味する)。 表から次の事が解る。 1 強度:ヨコ強度は、ほゞ同一製法の緯糸を使
用したものであるが起毛有無の差は大きく現れ
て3本搦み布が強度大。 2 伸度・熱収縮:ヨコ方向に関しては、同一製
法の緯糸を使用しており差は現れないが、タテ
方向については搦み織りと平織りの差が顕著に
現れている。即ち、3本搦みの方が伸度、及び
熱収縮共に小さい。 実施例1においては、素材をポリプロピレンテ
ープ、及びスプリツトヤーンとして比較している
が、更に効果を高める為には素材、及びデニール
構成を変える事は可能である。 剥離強度については2本搦み布の場合、ラテツ
クスに対し毛羽のクサビ効果を接着力源としてい
るのに対し、3本搦み布の場合、図−1−1の搦
み糸そのもののラテツクスとの接着性から表でみ
られるような効果が得られた。 [註.表1の3本搦み布と2本搦み布の比較構
成] *1 3本搦みの場合 平織部16本/吋 搦み糸8本/吋 2本搦みの場合 16本の糸を2本単位で搦
ませてある。 *2 2本搦み布は起毛品である。 *3 熱収縮 130℃×15分乾熱 *4 試験方法はカーペツトの代わりに金巾を使
用しラテツクス、及びラテツクスの塗布量は同
レベルとして比較試験を行つた。剥離試験は
JISL1021、6−14に準じて測定した。
【表】 実施例 2 実施例1と同様の製織を行つた。但し、この場
合緯糸本数を10本/吋として得られた織布の剥離
強度を第2表に示した。
【表】 3本搦みの場合、緯糸本数を増えても実施例1
の場合変わらない接着性を示している。 2本搦みの場合、本数の増加に伴つて強くなつ
ていはいるが、3本搦みより強度は小さい。 以上の例から明らかなように、合成繊維の3本
搦み布は2本搦みに比し、ジユート布の利点に近
づいている事は明らかである。即ち、 1 物性面:伸び縮みしない。 2 接着力:剥離強度が改善されている。 3 ボリユーム感が改善されている。 すなわち、2本搦み布の場合、緯糸にPP2000d
スプリツト糸を使用すると、12本/吋程度の打ち
込みが限界だが、3本搦み布は、18本/吋迄打ち
込み可能でボリユーム感が改善される。
【図面の簡単な説明】
図−1は、本考案の、図−2,3は公知のカー
ペツト用合繊二次基布の構造の説明図である。 各図において、1……搦み糸、2……経糸、3
……緯糸、4……毛羽。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 経糸の織構造が経糸3本を1組とし、該3本
    中の2本が平織構造を他の1本が前記2本に係
    る平織組織を搦むごとく構成されてなるタフテ
    ツドカーペツト用合繊二次基布の構造。 (2) 緯糸ならびに平織構造を構成する2本の経糸
    の材質がポリプロピレンであり、平織組織を搦
    む1本の経糸の材質がポリエステルである実用
    新案登録請求の範囲第(1)項に記載の構造。
JP6082886U 1986-04-22 1986-04-22 Expired JPH0243892Y2 (ja)

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JPS62175084U JPS62175084U (ja) 1987-11-06
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JP2005023467A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Akira Takenaka 織物および製織方法
ATE446399T1 (de) * 2004-12-31 2009-11-15 Dornier Gmbh Lindauer Drehergewebe sowie verfahren und webmaschine zu dessen herstellung
JP2012041655A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Suwa Monshoh Ltd イ草織物及び織機

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