JPH0243561Y2 - - Google Patents

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JPH0243561Y2
JPH0243561Y2 JP17347685U JP17347685U JPH0243561Y2 JP H0243561 Y2 JPH0243561 Y2 JP H0243561Y2 JP 17347685 U JP17347685 U JP 17347685U JP 17347685 U JP17347685 U JP 17347685U JP H0243561 Y2 JPH0243561 Y2 JP H0243561Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 この考案は高周波誘導加熱によつて金属を融解
し、歯科用、工業用をはじめ各種の精密鋳造物を
製造する高周波鋳造装置に関するもので、特にそ
のるつぼおよび鋳型の改良に関する。
(2) 従来技術 従来精密鋳造に用いられる高周波鋳造装置のう
ち連続加圧鋳造方式をとつた装置は、遠心鋳造を
含む別皿溶解鋳造方式の装置に比し、鋳造品の品
質がすぐれているので、歯科用補綴材料の鋳造装
置として広く普及している。第1図は上記従来の
高周波溶解連続加圧鋳造装置の1例についてその
要部を示す側断面図である。この装置において一
般的に用いられる凸状鋳型1はるつぼ部2と、ロ
ストワツクス法にて造形した空洞部3および湯口
4とをたとえばリン酸塩系埋没材5によつて一体
的に成型したものである。るつぼ部2は耐火性筒
状体6の内部すなわち加熱室6Rに収容され、か
つ凸状鋳型基部7は鋳型受台8上にアスベストガ
スケツト9を介して支承されている。鋳型受台8
は圧縮ばね10,11または図示しない空気圧シ
リンダピストンなどにて構成される鋳型昇降機構
12によつて切換的に上下動され、上昇時予め設
定された圧力Puにて上記鋳型基部7をガスケツ
ト13を介して筒状体6と一体的に係合するたと
えばアスベスト成形体にてなる加熱室台座部14
に圧接され、上記加熱室6Rを大気開放部15と
気密にしや断する。加熱室6Rの周囲には高周波
誘導加熱コイル16が巻回してあり、さらに加熱
室6Rの上端部を密封するのぞき窓17を設ける
とともに、加熱室内部を10-2〜10-3Torr位に減
圧する真空吸引管18および約5Kg/cm2Gの圧力
をもつ加圧用アルゴンガスなど不活性ガスの圧力
源を導入出するガス導管19を設けている。以上
が従来装置の構成である。ところで上記凸状鋳型
1は単一の埋没材で一体成型されているので、埋
没材がリン酸塩系のばあいは、硬化時の結合強度
が大きく、したがつて鋳型成型が容易であり、上
部突出部のるつぼ部2の周壁を薄肉で、かつ任意
の高さに成型することができるが、反面鋳造金属
が金や銀の合金など低融点金属のばあいには鋳造
完了後の埋没材除去が困難であるため、専らニツ
ケル−クロム合金などの高融点金属にほぼ限定さ
れる欠点がある。上記低融点金属の鋳造に適する
石こう系(石英またはクリストバライト)埋没材
は上記鋳造後の除去は容易であるが上記結合強度
がきわめて低く脆弱で、るつぼ周壁のような薄肉
部を成型することが困難という欠点がある。これ
らの欠点を解消するため筆者が発明し、先に出願
した「特開昭59−197370号」公報に示した鋳型は
鋳造金属に適応した各種の埋没材によつて容易に
成型しうる簡単な形状の鋳型の上部に低い突出部
を形成し、これをるつぼ底部とするとともに、上
記埋没材と同等またはそれ以上の耐熱性を有する
たとえば石英・ほうけい酸ガラスなどの短管状部
材を上記鋳型のるつぼ底部に載置係合せしめる複
合型凸状鋳型である。この発明によつて広い範囲
の各種埋没材にて鋳型を容易に成型し、るつぼの
容量を任意に増加でき、さらに短管状部材の反覆
使用によるコスト低減するなどの効果はあがつ
た。しかしながら上記複合型凸状鋳型はるつぼ底
部が気密室内に収容され、高温に曝されるため、
比較的耐熱性の低い埋没材を用いるばあいには鋳
造に先立ち予めるつぼ底部に高温耐熱剤を含浸す
る手間を要し、また耐熱性の高い埋没材を用いる
ばあいには、上記低融点合金の鋳造後の処理が困
難で、事実上鋳造し得ない欠点がある。
(3) 目的 この考案は上記従来装置ならびに公開公報の装
置の欠点や問題点を解消し、るつぼと鋳型とを分
離し、それぞれに適した材料を用い任意の大き
さ・形状に容易に成型しうるとともに、鋳造時の
鋳型の装着を容易迅速化し、かつるつぼから鋳型
への注湯の際、溶湯への加圧ガスの巻き込みが無
く、巣やその他の鋳造欠陥がほとんどない良質の
鋳造品が能率よく得られ、しかもるつぼの反覆使
用が可能で、鋳型製作コストの低廉な装置の提供
を目的とする。
(4) 構成 この考案にかかる高周波鋳造装置はその鋳造法
および基本的構成においては従来装置と大差はな
い。この考案の大きく異なる構成は凸状鋳型をる
つぼと鋳型とに分離し、それぞれの使用条件なら
びに用途に適応した材料によつて任意の形状・大
きさに形成し、かつるつぼの下端に加熱室および
鋳型を封止する大径のつぼを形成するとともに、
鋳型との係合部にるつぼの湯道を鋳型の湯口の鉛
直線にほぼ一致せしめる凸部または凹部を形成
し、あたかもるつぼと鋳型とを一体成型したごと
く上記湯道と湯口とを連通するようにした構成で
ある。
(5) 実施例 以下図面によつてこの考案の実施例を説明す
る。第2図はこの考案にかかる高周波鋳造装置の
第1の実施例鋳型部の部分側断面図であり、図中
第1図と同記号のものは詳細を省き、かつこの考
案に直接関係ない部分は図示を省略する。この考
案にかかる鋳型部21は埋没材22を被鋳造金属
23に適応するものを選び、ワツクスパターンを
埋没して空洞部3、湯道4を造型した鋳型24
と、上記埋没材22より高い耐熱性を有する耐火
材25によつて下端に加熱室下部開口部および鋳
型を封止する大径のつば26を形成したるつぼ2
7と、上記つば26と加熱室台座部14との間に
介在させ、圧接することによつて加熱室6R内部
を密封する上部アスベストガスケツト28と、つ
ば26の下面と鋳型24との間に介在させ鋳型内
部を密封する下部アスベストガスケツト29とで
構成される。今例として被鋳造金属23を銀合金
などの低融点金属としたばあいについて説明す
る。このばあい埋没材22は石こう系(石英また
はクリストバライト)埋没材とし、アスベストラ
イニング30で内張りした鋳造リング31を用い
て埋没材の破壊を防止する。したがつて上記下部
アスベストガスケツト29は鋳造リング31によ
つて局部的に強く圧接され気密性を向上する。こ
のばあいのるつぼ耐火材25は石こう系埋没材よ
り高い耐熱性を有するリン酸塩系埋没材または廉
価で入手できる焼結アルミナで形成する。このる
つぼ27はその下面に上記鋳型リング31にはま
り込む位置ぎめ凸部32を設けているのが特徴で
ある。この凸部32はるつぼの湯道33を中心と
する円板状で、その外径D1は鋳造リング31内
径より若干小径とし、その高さHはたとえば5mm
位とし、図のごとくガスケツト29を気密圧接し
たとき、鋳型リング31の頂部からhだけはまり
込めばよく、したがつて埋没材22の上面22F
は鋳造リング31の頂部より上記h以上低く形成
し、気密圧接時たとえば2mm位の間〓Gを設け
る。この構成によつてるつぼの湯道33の中心軸
33Cは鋳型24の湯口4の中心軸4Cの鉛直線
上にほぼ一致する。したがつて加圧によつてるつ
ぼ内の溶湯23は湯道33からすべて鋳型24内
に圧入され鋳型のじようご状凹部34の斜面を削
ることなく、また加圧ガスが湯口4に先行するこ
となく空洞部3に注湯される。このようにるつぼ
27およびその湯道33には溶湯が残らないから
反覆使用ができるのである。第3図、第4図はこ
の考案の第二、第三の実施例鋳型部の構成を示す
部分断面拡大図である。第3図においてるつぼ2
7に形成した位置ぎめ凹部36はその内径D2
鋳造リング外径より僅かに大径で、深さd1がたと
えば5mm位で、ガスケツト29Aを介在させても
なお2〜3mm鋳造リング31がはまり込む。ガス
ケツト29Aはリング30の厚みtの1.5倍位の
幅を有し、リング状のものとする。第4図はるつ
ぼ下面に上記とほぼ同じ深さd1で、幅Wがリング
30の厚みtよりやや広いリング状溝37を形成
し、これをるつぼ位置ぎめ凹部としたものであ
る。このばあいガスケツト29Bは幅Wの同じく
リング状である。以上が主として低融点金属用の
鋳型部で、かつ鋳造リングが比較的小径のばあい
の2〜3の実施例であるが、被鋳造金属23がニ
ツケル−クロム合金やコバルト−クロム合金など
の高融点金属のばあいは鋳型埋没材22は主とし
てリン酸塩系埋没材を用い、鋳造リング30,3
1のないリングレス鋳造とする方がよい。またる
つぼ耐火材25は一般に焼結アルミナを用いる。
さらに被鋳造金属がチタンやチタン合金のばあい
には鋳型埋没材をマグネシアまたはジルコンを主
成分とした高温埋没材を、るつぼ耐火材にはマグ
ネシアなどを用いる。第5図はこの考案の第四の
実施例鋳型部を説明する部分側断面図である。こ
の鋳型部21Sは通常用いるものと異なり、鋳造
品の形状などの関係でるつぼつば26の径を超え
る大径の円形とか、だ円形とか、だ円形でかつ図
示するように湯口4が偏心しているような特殊形
状の鋳型24Sを有するものであり、鋳造リング
30,31は点線で示すように有つても無くても
よい。この鋳型24Sの湯口4を中心としてリン
グ状部材38を埋設し、その突出部38Tに前述
したるつぼ位置ぎめ凸部32または凹部36,3
7を遊嵌させる。(図は簡単のため凸部32のみ
を示す)この部材38はたとえば肉厚2mm位のス
テンレス鋼管材でL字形に形成し、突出長Lを2
〜3mm位とする。埋没部の出つ張り38Lは鋳型
造型時鋳型からの脱落を防止するとともに鋳型圧
接力Puを巾Tのリング全周面積にて受け空洞部
3への影響をなくす。第6図はこの考案の第五の
実施例鋳型部の部分断面拡大図であり、この鋳型
部21は前述のものと異なり、鋳造リング31を
用いないリングレス鋳造鋳型に適し、かつるつぼ
と鋳型との組み合せが自在という特長がある。こ
のるつぼ27の位置ぎめ凸部40は湯道33を中
心とし、勾配面を有する円板状凸部であり、鋳型
24の空洞部造型の際通常用いられる円錐台にて
形成されるたとえばじようご状凹部34の開口角
α゜とほぼ同一の円錐角β゜で、上記勾配面が形成さ
れている。その高さHは約5mm位であり、圧接時
互いの勾配面に僅かの〓間gを有して遊嵌され
る。この位置ぎめ凸部40に対応する鋳型24は
リングレス鋳型に限らず鋳造リング30,31付
きでもまたリング状部材38付きのものでもよ
い。
以上がこの考案の実施例であるが、この考案は
図示や説明に限定されるものでなく、たとえば埋
没材および耐火材は被鋳造金属の種類ごとにそれ
ぞれもつとも適するものを選ぶことができる。ま
たるつぼ位置ぎめ凸部は図示のものだけでなく、
たとえば3点突子などどのような形状のものでも
よい。さらにるつぼと鋳型とのガスケツトによる
密封方法もいろいろ考えられる。またリング状部
材38は出つ張り38Lのないものも用いられる
などである。
(6) 効果 この考案は以上のように構成されているので従
来および特開昭59−197370号公報に示す高周波鋳
造装置の欠点や問題点を解決するものである。す
なわち高温に曝されるるつぼと精密な鋳造体を鋳
造する鋳型とをそれぞれに適応する材料を用いて
任意な形状・大きさに容易に形成するとともにる
つぼと鋳型との結合時、埋没材などの崩壊のおそ
れがなく、鋳造時鋳型部の装着を正確かつ迅速容
易化し、注湯の際溶湯への加圧ガスや異物の巻き
込みなどが全くなく、巣その他の鋳造欠陥がほと
んどない良質の鋳造品が能率良く得られるだけで
なくるつぼの反覆使用が可能で鋳造コストが低廉
で構造簡単な便宜な装置を提供しえたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の鋳造部の側断面図、第2図
はこの考案にかかる装置の第1の実施例鋳型部の
部分側断面図、第3図は上記装置の第2の実施例
鋳型部の部分断面拡大図、第4図は上記装置の第
3の実施例鋳型部の部分断面拡大図、第5図は上
記装置の第4の実施例鋳型部の部分側断面図、第
6図は上記装置の第5の実施例鋳型部の部分断面
拡大図である。 3……鋳型の空洞部、4……鋳型の湯道、4C
……上記4の中心軸、6R……加熱室、12……
鋳型昇降機構、16……高周波加熱コイル、18
……加熱室減圧手段(排気管)、19……加熱室
加圧手段(ガス導入管)、21……鋳型部、22
……鋳型埋没材、23……被鋳造金属、24,2
4S……鋳型、25……るつぼ形成耐火材、26
……るつぼのつば、27……るつぼ、32,40
……るつぼ位置ぎめ凸部、36,37……るつぼ
位置ぎめ凹部、33……るつぼの湯道、33C…
…上記33の中心軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外周に高周波加熱コイルを巻回し、内部を減圧
    ならびに加圧する手段を設けるとともに下部を開
    口してなる加熱室と、前記加熱室内部に収容され
    るるつぼおよびその下部に配設され内部に空洞部
    を形成した鋳型でなる鋳型部と、前記鋳型部を前
    記加熱室開口部に圧接して、加熱室内を外気に対
    し密封する鋳型昇降機構とを備えてなる高周波鋳
    造装置において、前記鋳型を被鋳造金属に適応し
    た埋没材で形成し、前記るつぼを前記鋳型埋没材
    より高い耐熱性を有する耐火材によつて、その下
    端に前記加熱室および鋳型を封止する大径のつば
    を形成するとともに、鋳型との係合部にるつぼの
    湯道を鋳型の湯口の鉛直線上にほぼ一致せしめる
    るつぼ位置ぎめ凸部または凹部を形成したことを
    特徴とする高周波鋳造装置。
JP17347685U 1985-11-11 1985-11-11 Expired JPH0243561Y2 (ja)

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