JPH0243480Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0243480Y2 JPH0243480Y2 JP1985077316U JP7731685U JPH0243480Y2 JP H0243480 Y2 JPH0243480 Y2 JP H0243480Y2 JP 1985077316 U JP1985077316 U JP 1985077316U JP 7731685 U JP7731685 U JP 7731685U JP H0243480 Y2 JPH0243480 Y2 JP H0243480Y2
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Landscapes
- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、ロータリー・エバポレータ用として
有用なフラスコの形状に関する。
有用なフラスコの形状に関する。
[従来技術とその問題点]
ロータリー・エバポレータは、化学実験室ある
いは比較的小規模の製造プラントにおいて、試料
溶液の濃縮、試料の乾固あるいは溶質の回収など
に汎用されている。
いは比較的小規模の製造プラントにおいて、試料
溶液の濃縮、試料の乾固あるいは溶質の回収など
に汎用されている。
このようなロータリー・エバポレータは、適用
対象の範囲が広く、比較的安価で取扱いが簡便で
あるという長所を有する反面、(1)発泡性あるいは
粘稠性の物質、(2)熱安定性の悪い物質および(3)水
試料などに適用するとき、いくつかの問題が生じ
る。
対象の範囲が広く、比較的安価で取扱いが簡便で
あるという長所を有する反面、(1)発泡性あるいは
粘稠性の物質、(2)熱安定性の悪い物質および(3)水
試料などに適用するとき、いくつかの問題が生じ
る。
一方、適用範囲が限定され比較的大規模な装置
ではあるが、上記(1)および(2)の濃縮には、連続式
薄膜型エバポレータが、(2)および(3)の乾燥あるい
は溶質の回収にはスプレー式サイクロン型エバポ
レータが適しているとされている。これらの装置
は、いずれも試料を比較的低温度で加熱し、かつ
処理が迅速なため、特に熱安定性の悪い物質の処
理に適している。しかし、高価でありロータリ
ー・エバポレータに匹敵する簡便性がない。
ではあるが、上記(1)および(2)の濃縮には、連続式
薄膜型エバポレータが、(2)および(3)の乾燥あるい
は溶質の回収にはスプレー式サイクロン型エバポ
レータが適しているとされている。これらの装置
は、いずれも試料を比較的低温度で加熱し、かつ
処理が迅速なため、特に熱安定性の悪い物質の処
理に適している。しかし、高価でありロータリ
ー・エバポレータに匹敵する簡便性がない。
上記したような試料にロータリー・エバポレー
タを適用するとき、効率が悪く、単位処理量に対
する所要時間が長く、濃縮操作中にフラスコ内部
試料の熱分解を招くなどの問題点があつた。
タを適用するとき、効率が悪く、単位処理量に対
する所要時間が長く、濃縮操作中にフラスコ内部
試料の熱分解を招くなどの問題点があつた。
こうした欠点を補う目的で、本体部に多数のデ
インプルを形成したフラスコが、実開昭58−
63037号によつて提案されている。その明細書に
よれば、多数のデインプルの形成によつて蒸発量
において約10%程度の効率の向上を達成出来ると
している。
インプルを形成したフラスコが、実開昭58−
63037号によつて提案されている。その明細書に
よれば、多数のデインプルの形成によつて蒸発量
において約10%程度の効率の向上を達成出来ると
している。
[問題点を解決するための手段]
本考案は、より以上に効率的で取り扱い(たと
えば洗浄や溶質の回収)が容易なロータリー・エ
バポレータ用フラスコの形状を提供することを目
的としてなされたもので、本体壁に凸または凹状
の条を、該本体の軸線に直交しない方向に沿つて
一本以上ほぼ等間隔的に設けたロータリー・エバ
ポレータ用フラスコをその要旨とする。
えば洗浄や溶質の回収)が容易なロータリー・エ
バポレータ用フラスコの形状を提供することを目
的としてなされたもので、本体壁に凸または凹状
の条を、該本体の軸線に直交しない方向に沿つて
一本以上ほぼ等間隔的に設けたロータリー・エバ
ポレータ用フラスコをその要旨とする。
本考案において、フラスコの本体壁に設けられ
た凸または凹状条は、型吹き成形がもつとも容易
であり、かつ経済的であるが、単品製造の場合
は、局部加熱によつて一本ずつ成形してゆくこと
も可能である。
た凸または凹状条は、型吹き成形がもつとも容易
であり、かつ経済的であるが、単品製造の場合
は、局部加熱によつて一本ずつ成形してゆくこと
も可能である。
フラスコは、ナス型のほか、丸形、平底あるい
は丸底いずれのものであつてもよい。条は、この
二次加工前の壁面より突き出したもの(凸条、第
1図参照)であつても、逆に引き込んだもの(凹
条、第2図参照)であつてもよい。また、本体の
中心線に関して縦に走るものであつても、あるい
はラセン状に走るものであつてもよく、要するに
本願考案における本体壁の凸または凹状の条は、
フラスコ本体の軸線に直交しない方向に沿つて設
ければよい(すなわち、本体を直立させた場合の
水平方向以外の方向に沿つて設ける)。さらに一
本が連続したものであつても、非連続の複数本よ
りなつていてもよい。また、本体部のガラス肉厚
は凹凸の如何にかかわらず、ほぼ一定なものとす
る。
は丸底いずれのものであつてもよい。条は、この
二次加工前の壁面より突き出したもの(凸条、第
1図参照)であつても、逆に引き込んだもの(凹
条、第2図参照)であつてもよい。また、本体の
中心線に関して縦に走るものであつても、あるい
はラセン状に走るものであつてもよく、要するに
本願考案における本体壁の凸または凹状の条は、
フラスコ本体の軸線に直交しない方向に沿つて設
ければよい(すなわち、本体を直立させた場合の
水平方向以外の方向に沿つて設ける)。さらに一
本が連続したものであつても、非連続の複数本よ
りなつていてもよい。また、本体部のガラス肉厚
は凹凸の如何にかかわらず、ほぼ一定なものとす
る。
製造上の容易さと取り扱い上の便宜を考慮する
と効率向上効果とのかね合いもあるが、出来るだ
け単純なパターンたとえば縦の凸条または凹条な
どが好ましい。
と効率向上効果とのかね合いもあるが、出来るだ
け単純なパターンたとえば縦の凸条または凹条な
どが好ましい。
[作用]
本体壁に設けた凸または凹条は、当該フラスコ
本体の軸線に対して直交しない方向に沿つている
ので、該壁の伝熱面および試料薄膜形成面(試料
液の持ち上げによつて形成される)の増大に寄与
することは勿論であるが、試料および熱媒体(オ
イル・バス中のオイル)に対する撹拌効果を高め
両者の熱交換効率の向上にも寄与する。したがつ
て、このような本体壁に設けた凸または凹条は、
それにもとずく上述の効果を相乗的に発揮して、
試料の蒸発・濃縮の目的を極めて効率的に達成出
来る。
本体の軸線に対して直交しない方向に沿つている
ので、該壁の伝熱面および試料薄膜形成面(試料
液の持ち上げによつて形成される)の増大に寄与
することは勿論であるが、試料および熱媒体(オ
イル・バス中のオイル)に対する撹拌効果を高め
両者の熱交換効率の向上にも寄与する。したがつ
て、このような本体壁に設けた凸または凹条は、
それにもとずく上述の効果を相乗的に発揮して、
試料の蒸発・濃縮の目的を極めて効率的に達成出
来る。
また、実開昭58−63037号によつて提案された
多数のデインプルを本体部に形成したフラスコと
くらべても、さらに効率を向上させる事が出来
る。
多数のデインプルを本体部に形成したフラスコと
くらべても、さらに効率を向上させる事が出来
る。
[実施例]
第1図および第2図に、このように構成した本
考案フラスコの各種実施例を、略外観図として示
す。各図を通じ、番号1はフラスコ本体を、2は
凸または凹条の位置を示し、凹凸の如何にかかわ
らずガラス肉厚は、ほぼ一定なものとする。これ
らをロータリー・エバポレータの中心部品として
採用した場合、エバポレータの性能を著しく向上
させることが出来た。たとえば、第1図aに示す
縦凸条型のもの(容積1L、壁厚1.5mm、凸条高5
mm)を蒸発潜熱が大きく、最も濃縮効率の悪いと
されている水溶液の濃縮にもちいた場合、約20%
の効率向上(時間短縮)が得られた。水以外の溶
媒の場合でも20%を下らない効率向上が得られ
る。
考案フラスコの各種実施例を、略外観図として示
す。各図を通じ、番号1はフラスコ本体を、2は
凸または凹条の位置を示し、凹凸の如何にかかわ
らずガラス肉厚は、ほぼ一定なものとする。これ
らをロータリー・エバポレータの中心部品として
採用した場合、エバポレータの性能を著しく向上
させることが出来た。たとえば、第1図aに示す
縦凸条型のもの(容積1L、壁厚1.5mm、凸条高5
mm)を蒸発潜熱が大きく、最も濃縮効率の悪いと
されている水溶液の濃縮にもちいた場合、約20%
の効率向上(時間短縮)が得られた。水以外の溶
媒の場合でも20%を下らない効率向上が得られ
る。
また、こうした凹凸変形の本体強度に対する影
響は当初危惧したほど大きくなく、前記例(b)に示
すもので、2mmHgの減圧に充分耐えるものであ
ることを確認することが出来た。
響は当初危惧したほど大きくなく、前記例(b)に示
すもので、2mmHgの減圧に充分耐えるものであ
ることを確認することが出来た。
なお、第1図の凸条形フラスコの各種実施例
(a,b,c,d)、第2図の凹条形の各種実施例
(a,b,c)を通じ、ほぼ前記例(a)と同様の効
率向上が得られた。
(a,b,c,d)、第2図の凹条形の各種実施例
(a,b,c)を通じ、ほぼ前記例(a)と同様の効
率向上が得られた。
[効果]
上述したように本考案によれば、きわめて簡単
な手段すなわち実施容易な一工程の追加によつて
ロータリー・エバポレータ用フラスコの蒸発・濃
縮効率を大幅に向上させることができ、その実用
的効果は大きい。
な手段すなわち実施容易な一工程の追加によつて
ロータリー・エバポレータ用フラスコの蒸発・濃
縮効率を大幅に向上させることができ、その実用
的効果は大きい。
第1図a,b,c,dは、本考案フラスコのう
ち、凸条形の各種実施例を示す略外観図であり、
第2図a,b,cは、同じく凹条形のものを示す
略外観図である。 1……フラスコ本体、2……凸または凹条。
ち、凸条形の各種実施例を示す略外観図であり、
第2図a,b,cは、同じく凹条形のものを示す
略外観図である。 1……フラスコ本体、2……凸または凹条。
Claims (1)
- 本体壁に凸または凹状の条を、該本体の軸線に
直交しない方向に沿つて一本以上ほぼ等間隔的に
設けたロータリー・エバポレータ用フラスコ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985077316U JPH0243480Y2 (ja) | 1985-05-23 | 1985-05-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985077316U JPH0243480Y2 (ja) | 1985-05-23 | 1985-05-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61191126U JPS61191126U (ja) | 1986-11-28 |
JPH0243480Y2 true JPH0243480Y2 (ja) | 1990-11-19 |
Family
ID=30620273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985077316U Expired JPH0243480Y2 (ja) | 1985-05-23 | 1985-05-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0243480Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105452838B (zh) * | 2013-07-26 | 2019-06-25 | 积水医疗株式会社 | 检体调制用容器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4518470Y1 (ja) * | 1966-05-02 | 1970-07-28 |
-
1985
- 1985-05-23 JP JP1985077316U patent/JPH0243480Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4518470Y1 (ja) * | 1966-05-02 | 1970-07-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61191126U (ja) | 1986-11-28 |
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