JPH0243432A

JPH0243432A - 建造物用防振、免震材

Info

Publication number: JPH0243432A
Application number: JP19367888A
Authority: JP
Inventors: Takatoshi Kikuta; 菊田　孝壽
Original assignee: Nitta Corp
Current assignee: Nitta Corp
Priority date: 1988-08-03
Filing date: 1988-08-03
Publication date: 1990-02-14
Anticipated expiration: 2013-04-28
Also published as: JP2745001B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、地震等発生の際に、地面の震動を吸収して
建造物に加わる震動をできるだけ少なくする、建造物用
防振、免震材に関するものである〔従来の技術〕一般に、建造物用の免震装置は、地盤と建造物の間に設
置され、建造物を支持すると共に地震波吸収作用をする
防振、免震材と、建造物の震動減衰作用をする緩衝材と
から構成されている。

従来のこの免震装置に用いられている防振、免部材は、
ブロック状または柱状にしたゴム体や、内部に補強板を
埋設したゴム体等から成っている〔発明が解決しようと
する課題〕しかし、上記従来のブロック状や柱状にしたゴム体の防
振、免震材は、剛性を比較的高くしであるので、軽度の
震動に対しては震動を吸収する効果があるが、強度の震
動に対して余り効果的ではなかった。

また、ゴム体の内部に鋼板が挿入された防振、免震材は
、垂直方向の震動を吸収する効果はあるが、水平方向の
震動を吸収する面で必ずしも満足できるものではなかっ
た。

そこで、この発明の目的は、ゴム体とゴム体に埋設され
た板バネの復元力とによって、ビル等の重量物の垂直方
向の軽度の震動を吸収するのみではなく強度の震動にも
対応できる、低い剛性の建造物用防振、免震材を提供す
ることである。

この発明の他の目的は、垂直方向の震動を吸収すると共
に、水平方向の震動をも吸収する建造物用防振、免震材
を提供することを目的とする。

この発明のさらに他の目的は、コンパクトな構造であっ
て容易に製造できる建造物用防振、免震材を提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段〕上記目的を達成するため、この発明では、弾性部材（３
）内部垂直方向水平に板ばね等の板状のバネ（４）が埋
設されている。前記板状のバネ（４）は重ね板バネや皿
バネ等よりなり、さらに、直列または並列に組合せたり
できる。また、板状のバネ（４）は、剛性部材（１）（
２）に接触するように埋設して設けることもできる。

〔作用〕

弾性部材（３）に埋設された板状のバネ（４）の垂直方
向の強力な復元力により、弾性部材（３）が重量物に対
しても垂直方向に伸縮可能となり、防振、免震材の剛性
を低くすることができるので、地震等による強度の垂直
方向の震動を吸収することができる。

さらに、水平方向の復元力により水平方向の震動をも吸
収することができる。

〔実施例〕

以下この発明の構成を１実施例として示した図面に従っ
て説明する。

第１図は、この発明の免震装置用防振、免震材の１実施
例を示す縦断正面図で、この発明の防振、免震材は、地
盤（Ａ）と建造物（Ｂ）の間に設置されており、上下両
端に厚手の鋼板等より成る円板形の剛性部材（１）（２
）を固着した、合成ゴム等より成る略円柱形の弾性部材
（３）と、弾性部材（３）に埋設された板状のバネ（４
）から構成されている。

下側の剛性部材（２）は地盤（Ａ）に固定され、上側の
剛性部材（１）は建造物（Ｂ）の底面に接触してこれを
支持している。従って、地震等の際には、弾性部材（３
）が変形し、建造物（Ｂ）と地盤（Ａ）が相対的に変位
可能である。

また弾性部材（３）の内部中央部には、ビル等の重量建
造物に対応するため円錐板状の重ね板バネ等の板状のバ
ネ（４）が、垂直方向水平に直列に組合せて埋設されて
いる。前記組合せられた上側の板状のバネ（４ａ）と下
側の板状のバネ（４ｂ）との間は中空となっている。

尚、この中空部に弾性部材（３）が、充填されていても
よい。

上記板状のバネ（４）の端部は、保合部（５）に可動可
能に保持されている。よって、この重ね板バネ等の板状
のバネ（４）の強力なたわみと復元力により、地震等の
際に重量建造物の垂直方向の震動の吸収に優れた効果が
ある。

弾性部材（３）に挿入されている補強部材（４）は、そ
の上下の両端部（６）（７）が剛性部材（１）（２）に
接するように埋設されても、剛性部材（１）（２）との
間に隙間（ａ）（ｂ）があくように埋設されても、この
防振、免震材の作用効果に特に影響はない、さらに、板
状のバネ（４）の水平断面が円状である重ね板バネ等が
望ましいが、これらに限られるものではない。

尚、弾性部材（３）の水平断面も円状でも角状でもよい
。

次に上記構成とした防振、免震材の作動状態について説
明する。

先ず、列車、大型車両等の通過による振動が生じると、
地盤（Ａ）に固定されている下側の剛性部材（２）が振
動するが、この振動の大部分が弾性部材（３）によって
吸収されるため、上側の剛性部材（１）にはほとんど伝
達されない、このため、建造物（Ｂ）自体の振動は非常
に小さいものとなる。

次に、地震が発生して地盤（Ａ）に垂直方向の中程度の
震動が生じると、弾性部材（３）に埋設されている重ね
板バネ等の板状のバネ（４）の垂直方向のたわみと復元
力により、弾性部材（３）が垂直方向に伸縮自在となり
、低い剛性を有することとなるので、垂直方向の震動を
吸収し減衰させるように働く。

さらに、強度の震動が生じると、弾性部材（３）に埋設
されている板状のバネ（４）の端部が可動可能に保合部
（５）に保持されているため、板状のバネ（４）のたわ
みと復元力との相乗効果により、弾性部材（３）がより
一層低い剛性を有することになる。

さらに、板状のバネ（４）の端部が保合部（５）に可動
可能に保持されているため、水平方向の震動に対しても
板状のバネ（４）が対応可能となり、水平方向の復元力
の作用により、弾性部材（３）が水平方向の震動をも吸
収して減衰させるように働く。

従って、地震等によるビル等の重量建造物の垂直方向及
び水平方向の震動を吸収することができる。

尚、上記板状のバネ（４）は、第３図に示すような皿ば
ね（８）等の使用にしてもその作用効果に全く支障はな
い。

〔発明の効果〕

この発明は上述のような構成を有するものであり、従っ
て、弾性部材（３）が垂直方向に伸縮自在となるように
、弾性部材（３）に重ね板バネ等の板状のバネ（４）が
埋設されているので、弾性部材（３）と板状のバネ（４
）の垂直方向のたわみと復元力とによって、ビル等の重
量建造物の、地震等による垂直方向の弱震から強震の震
動を吸収することができる。

さらに、重ね板バネ等の板状のバネ（４）の水平方向の
復元力が作用して、水平方向の震動をも吸収することが
できる。

よって、この発明の免震装置用の防振、免震材を建造物
等に設置することによって、ビル等の重量建造物等を地
震などの被害から守ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の防振、免震材の実施例を示す縦断
説明図、第２図は、その平面図、第３図は、補強部材の
他の実施例を示す縦断面図、第４図は、重ね板バネが並
列に配置されている状態を示す説明図、第５図は、皿バ
ネが並列に配置されている状態を示す説明図。盤（Ｂ）・・・建造物

Claims

【特許請求の範囲】１、弾性部材（３）の上下両端に、建造物（Ｂ）及び地
盤（Ａ）にそれぞれ接触・固定される一対の剛性部材（
１）（２）を固着して成る防振、免震材において、弾性
部材（３）内部垂直方向水平に板状のバネ（４）が、埋
設されていることを特徴とする建造物用防振、免震材。２、板状のバネ（４）が重ね板バネであることを特徴と
する請求項１に記載の建造物用防振、免震材。３、板状のバネ（４）が皿バネであることを特徴とする
請求項１に記載の建造物用防振、免震材。４、板状のバネ（４）が直列に組合せられていることを
特徴とする請求項１乃至３いずれか１項に記載の建造物
用防振、免震材。５、板状のバネ（４）が上下の剛性部材（１）（２）に
接触するように埋設されていることを特徴とする請求項
１乃至４のいずれか１項に記載の建造物用防振、免震材
。６、板状のバネ（４）の端部が可動可能に係合部（５）
に保持されていることを特徴とする請求項１乃至５のい
ずれか１項に記載の建造物用防振、免震材。