JPH0243279A - 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

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JPH0243279A
JPH0243279A JP19338288A JP19338288A JPH0243279A JP H0243279 A JPH0243279 A JP H0243279A JP 19338288 A JP19338288 A JP 19338288A JP 19338288 A JP19338288 A JP 19338288A JP H0243279 A JPH0243279 A JP H0243279A
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哲夫 吉田
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藤村 嘉夫
Minoru Takei
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産皇上豊1分互 本発明は、耐湿性に優れた硬化物を与える半導体封止用
エポキシ樹脂組成物及び該組成物の硬化物により封止さ
れた半導体装置に関する。
の   び  が解 しようとする課 従来より、半導体装置の封止材料としては、エポキシ樹
脂、硬化剤、無機質充填剤を含むエポキシ樹脂組成物が
多く使用されている。
しかしながら、エポキシ樹脂組成物を半導体装置の封止
に用いた場合、耐湿性に問題があり、このためエポキシ
樹脂組成物の製造に用いる成分中のイオン性不純物量を
できるだけ少なくしたり。
組成物中にイオン性不純物のトラップ剤を添加すること
も提案されているが、イオン性不純物の完全、確実な除
去或いはトラップは実質的に不可能であり、それ故かか
る方法による耐湿性向上には一定の限度がある。
また、半導体封止用エポキシ樹脂組成物の耐湿性を向上
させる他の手段として、シランカップリング剤を添加す
ることも提案され、特に3−グリシドキシプロビルトリ
メトキシシラン、2− (3゜4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ系アルコ
キシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン等のメルカプト系アルコキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−7ミノプロビルメチルジメトキシシラン等のアミン
系アルコキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−
メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の不飽
和炭化水素系アルコキシシランの添加が知られている。
しかし、上述したエポキシ系アルコキシシランの使用は
、成形時にパリを発生させたり、添加量の増加につれて
電気特性を低下させるという問題があり、更にこれらの
エポキシ系アルコキシシランを添加したエポキシ樹脂組
成物はシリコンチップとの接着性が不十分で、これを用
いて封止した半導体装置は特に苛酷な条件下での耐湿テ
ストで不良が発生し易いという欠点がある。また、メル
カプト系アルコキシシランの使用は悪臭の問題があり、
アミン系アルコキシシランの使用は組成物の保存安定性
を悪くさせるという問題がある。更に、不飽和炭化水素
系アルコキシシランは、フェノール硬化性エポキシ樹脂
と反応する官能基を有していないため、カップリング剤
としての機能を十分に発揮しない欠点を有する。
また特に、半導体封止用エポキシ樹脂組成物の無機質充
填材としては、シリカやアルミナ等が使用し得るが、ア
ルミナを充填材として使用した場合には、上述した官能
基を有するアルコキシシランを添加しても、シリカを充
填材に用いた場合と比較して十分に耐湿性を付与し得ず
、耐湿特性に劣るという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、上述した官能
性アルコキシシランを用いた場合の問題を解決し得、優
れた耐湿性を有する硬化物を与える半導体封止用エポキ
シ樹脂組成物及び該組成物の硬化物で封止された半導体
装置を提供することを目的とする。
課 を  するための手  び 本発明者らは、耐湿性に優れた硬化物を与える単導体封
止用エポキシ樹脂組成物を得るため、鋭意検討を進めた
結果、下記一般式(1)(式中、R1はエポキシ基を有
する有機基、R2R3,R’はそれぞれ水素原子、アル
ケニル基、アリール基又はアラルキル基を示すが、これ
らは互いに同一であっても異なっていてもよい#n、m
はそれぞれ0,1,2.又は3.1≦n+m≦3である
。)で示される有機けい素化合物を配合したことにより
、その硬化物が極めて優れた耐湿性を示し、この組成物
を用いて封止した半導体装置を高温高湿下に長時間放置
してもアルミニウム配線の腐蝕が良好に防止され、上・
記目的を効果的に達成されることを見い出した。
更に、上記プロペノキシ基含有有機けい素化合物の使用
は、アルミナを無機質充填材として用いた場合でも、優
れた耐湿特性を与えることを知見し、本発明をなすに至
ったものである。
なお従来、プロペノキシ基含有有機けい素化合物をエポ
キシ樹脂、硬化剤と併用することは知られている(特公
昭52−52892号公報)。しかし、これは汎用のエ
ポキシ樹脂に関して、その硬化特性、保存安定性及び接
着性の改良を目的とした1成型室温硬化性組成物に関す
るものであり、上記(1)式のプロペノキシ基含有有機
けい素化合物を半導体封止用エポキシ樹脂組成物に配合
すること、これにより耐湿性に優れた半導体封止物を与
えること、特にアルミナを充填材とする組成物に対し顕
著な耐湿特性を与えるということは、本発明者らの新知
見である。
従って、本発明は、 (イ)エポキシ樹脂、 (ロ)硬化剤、 (ハ)無機質充填材、 (ニ)(1)式の有機けい素化合物 を含有する半導体封止用エポキシ樹脂組成物、及び該組
成物の硬化物で封止された半導体装置を提供する。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物に使用するエ
ポキシ樹脂は、1分子中に1個以上のエポキシ基を有す
るものであれば特に制限はなく。
例えばビスフェノール型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ
樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等が好適に
使用されるが、特にタレゾールノボラック型エポキシ樹
脂を使用することが望ましい。
なお、上記エポキシ樹脂は、組成物の耐湿性の点から加
水分解性塩素の含有量が500ppm以下、遊離のNa
、CQイオンが各々2ppm以下、有機酸含有量がIQ
ppm以下のものを用いることが好ましい。
また、硬化剤はエポキシ樹脂に応じたものが使用され、
例えば無水トリメリット酸、無水テトラヒドロフタル酸
等の無水物やフェノールノボラック樹脂などが用いられ
るが、中でもフェノールノボラック樹脂を用いることが
最適である。なお、硬化剤として使用するフェノールノ
ボラック樹脂は、含有する遊離のNa、C悲イオンが各
々2PPm以下、モノマーのフェノール量が1%以下で
あると共に、製造時に残存する微量のホルムアルデヒド
のカニツアロ反応で生じる蟻酸等の有機酸が1100p
p以下であることが好ましく、遊離のNa、CI2イオ
ンや有機酸の含有量が上記値より多いと組成物で封止し
た半導体装置の耐湿特性が低下する場合があり、モノマ
ーのフェノール量が1%より多いと、組成物で作った成
形品にボイド、未充填、ひけ等の欠陥が発生する場合が
ある。更に、フェノールノボラック樹脂の軟化点は50
〜120℃が好適であり、50℃未満であると組成物の
ガラス転移点が低くなって耐熱性が悪くなる場合があり
、120℃を越えると組成物の溶融粘度が高くなって作
業性に劣る場合が生じる。
ここで、硬化剤の配合量は別に制限されないが、上記エ
ポキシ樹脂のエポキシ基と上記硬化剤のフェノール性水
酸基又は酸無水物基とのモル比を0.8〜2、特に1〜
1.5の範囲にすることが好適である。開基のモル比が
0.8より小さくなると組成物の硬化特性や成形品のガ
ラス転移温度(Tg)が悪くなって耐熱性が低下する場
合があり、2より大きくなると成形品のガラス転移温度
や電気特性が悪くなる場合がある。
更に、本発明組成物には、エポキシ樹脂と硬化剤との反
応を促進させるために硬化促進剤を配合することが好ま
しい。硬化促進剤としては通常エポキシ化合物の硬化に
用いられる化合物1例えばイミダゾール化合物、1,8
−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DB
TJ)等のウンデセン化合物、トリフェニルホスフィン
等のホスフィン化合物などが用いられるが、組成物の耐
湿特性の面からこのうちトリフェニルホスフィンを用い
ることが好ましい。なお、硬化促進剤の使用量は特に制
限されず、通常の使用量でも良い。
更に、無機質充填材としては、特に制限されず。
公知の充填剤が使用し得るが、石英粉末、アルミナが最
適である。
石英粉末の使用は、組成物の成形性、硬化物の線膨張係
数を下げることができる点で好適であるが、石英粉末と
しては非結晶性、結晶性のいずれであってもよい。この
場合、結晶性石英粉末の使用は特に熱伝導性を良くする
のに有効であり、非結晶性石英粉末は線膨張係数を下げ
るのに有効である。また、組成物の流動性を上げるため
には。
球状の非結晶性石英の使用がより効果的である。
なお、これら石英粉末の純度は98.0%以上、特に9
9.0%以上とすることが好ましい。
上記石英粉末の平均粒子径は5〜50.、特に10〜4
0/aが好ましい。平均粒子径が小さすぎると組成物の
粘度が上がりすぎて金線の流れが発生する場合があり、
平均粒子径が大きすぎると特にゲートの小さい金型を用
いて小型の成形物を成形する際に金型ゲート口に石英粉
末が詰まる場合が生じる。なお、石英粉末中の粗大粒子
はできるだけ少ないことが好ましく、特に200/a以
上の粒子が0.2%以下であることが好適である。粗大
粒子があまり多くなると、トランスファー成形した際の
未充填発生率が高くなる場合がある。
石英粉末の使用量は限定されず適宜選定されるが、線膨
張係数、耐クラツク性の点、或いは組成物粘度の点で上
記エポキシ樹脂及び硬化剤の合計配合量100重量部に
対し100〜600重量部、特に150〜300重量部
とすることが好ましい。
一方、アルミナの使用はエポキシ樹脂組成物の熱伝導率
を上げる点で好適である。この場合、耐湿特性の点で、
アルミナとしては、純度が99.5%以上でNa2Oの
含有率が0.03%以下であり、かつ100℃の水で抽
出した時のNaイオンが含有量5ppm以下、CQイオ
ン含有量がlppm以下であると共に、平均粒子径が5
−〜60/aであり、かつ粒子径250−以上の粒子の
含有量が1%以下であるα−アルミナの使用が推奨され
る。即ち、かかるα−アルミナを使用した場合、同一配
合量で結晶シリカを使用した組成物の約2倍もしくはそ
れ以上の高い熱伝導率が得られ、しかも組成物の流動性
や耐湿特性も良好で、高い熱伝導性と成形性及び耐湿特
性を兼ね備えたエポキシ樹脂組成物が得られる。
このα−アルミナについて更に詳述すると、これは、ア
ルミナのα結晶粒子で、その酸化アルミニウム(AQ、
O,)量、即ち純度が99.5%以上、好ましくは99
.8%以上の高純度のものが好適に使用される。純度が
99.5%未満のものを使用すると、組成物の耐湿特性
が劣る場合がある。
このようなα−アルミナは、一般に原料としてアルミナ
水和物を含有するボーキサイトを使用し、これを粉砕し
て水酸化ナトリウム溶液に入れ。
150〜250℃の蒸気加熱で溶融させてアルミン酸ナ
トリウムを作った後、得られる水酸化アルミニウムを加
水分解析出させ、次いで1000℃以上で焼成するとい
う工程で製造させるものであるが、この場合、α−アル
ミナ中にはNa、Oが不純物として残り易い。そこで、
α−アルミナとしては、このNa、○を除去し、Na2
O含有率が全体の0.03%以下、好ましくは0.01
%以下にすると共に、更にこのα−アルミナ20gをイ
オン交換水100gに入れて100℃で2時間抽出した
時のNaイオンの含有量を5ppm以下、好ましくけ2
ppm以下、CQイオンの含有量をlppm以下、好ま
しくは0.5ppm以下にしたものを使用するのが望ま
しい。α−アルミナのNa2O含有率やNaイオン及び
CQイオンの含有量が上記値よりも多いものでは組成物
の耐湿特性が悪くなるおそれがある。
なお、α−アルミナを製造する方法としては。
上記方法以外に例えば(a)高純度のAQペレットを純
水を満たした反応槽に入れ、この槽中に電極を挿入して
高周波火花放電させ、AΩペレットを水と反応させて水
酸化アルミニウムを作り、これを焼成してα−アルミナ
を得る方法、(b)蒸留して精製したアルキルアルミニ
ウムやアルミニウムアルコラードを加水分解して水酸化
アルミニウムとし、これを焼成してα−アルミナを得る
方法などを挙げることができる。
更に、上記α−アルミナとしては、平均粒子径が5〜6
0.m、好ましくは10〜50声であると共に、25〇
−以上の粒子径を有する粒子が全体の1%以下、好まし
くは0.5%以下のものを用いることが好適である。α
−アルミナの平均粒子径が5−より小さいと、組成物の
流動性が悪くなる場合があり、平均粒径が60taより
大きかったり、粒子径が250um以上の粒子が1%よ
り多く存在すると、組成物を成形する際に金型の摩耗が
ひどくなったり、金型のゲート部分にアルミナ粒子が詰
まり、未充填が生じ、成形性が低下するおそれが生じる
なおまた、α−アルミナは通常水酸化アルミニウムを焼
成して製造するため、工程中にα結晶粒子が集まって2
次粒子を作り易い。この2次粒子はエポキシ樹脂組成物
の製造工程中でほぐすことはできず、このまま組成物化
され、この2次粒子を含有する組成物で半導体装置を作
ると成形体内部がポーラスになり、このポーラス部分か
ら水が侵入して半導体装置の耐湿特性が極端に悪くなる
場合がある。このため、α−アルミナ中の2次粒子の含
有率はα−アルミナ全体の10%以下、更に好ましくは
1%以下にすることが好ましい。
加えて、α−アルミナは、走査型電子顕微鏡写真でのα
粒子をa察した場合にα粒子の長径と短径との軸比が1
〜2、特に1.2〜1.7であることが好ましく、軸比
が2より大きいα−アルミナを用いると、組成物の流動
性が悪くなる場合がある。
α−アルミナの配合量は特に制限されず、適宜選定され
る。この場合、α−アルミナの配合量を多くするほど熱
伝導性の高い組成物を得ることができるが、好ましくは
組成物全体の60〜95%(重量%、以下同様)、特に
75〜90%である。
α−アルミナの配合量が60%より少ないと組成物の熱
伝導性が低い場合があり、95%より多いと組成物が流
動性に劣る場合が生じる。
なお、本発明においては、充填材として上記の充填材の
1種を単独で使用しても2種以上を併用するようにして
もよい。
本発明の組成物には、上述した成分に加えて丁記一般式
(1) (式中、R1はエポキシ基を有する有機基、R2R3,
R’はそれぞれ水素原子、アルケニル基、アリール基又
はアラルキル基を示すが、これらは互いに同一であって
も異なっていてもよい。n、mはそれぞれ0,1,2.
又は3,1≦n+m≦3である。)で示される有機けい
素化合物を配合する。
この場合、R1としては具体的には などが例示される。ここで、R5は、−CH,CH2−
素数2〜5の2価の炭化水素基を示す。
また、R2、R1、R4の低級アルキル基とじてはメチ
ル基、エチル基、プロピル基等が、アルケニル基として
はビニル基、アリル基等が、アリール基としてはフェニ
ル基、トリル基等が、アラルキル基としてはベンジル基
等がそれぞれ例示される。
このような有機けい素化合物としては、具体的に下記の
ものを挙げることができる。
なお、上記有機けい素化合物は、エポキシ基を含むもの
であるが、上述したエポキシ系アルコキシシランを用い
た場合のように成形時におけるパリの発生、電気特性の
低下、シリコンチップとの接着性の低下等の問題は生じ
離いものである。
上記(1)式の有機けい素化合物は、その1種を単独で
用いても2種以上を併用するようにしてもよいが、これ
ら有機けい素化合物としては半導体装置特性の点からN
a、CQ量がそれぞれ300ppm以下、特に5ppm
以下のものを使用することが好ましい。
この有機けい素化合物の配合量は無機質充填材100重
量部に対して0.05〜10重量部、特に0.2〜1重
量部とすることが好ましい。0.05重量部より少ない
配合量では添加による耐湿性の向上が十分認められない
場合があり、10重量部を超えると成形時にパリの発生
が大きくなり、硬化物の耐熱性が悪くなる場合がある。
(1)式の有機けい素化合物の添加方法には特に制限は
なく、通常の混合法が採用できるが、特に無機質充填材
とよく混合する方法が好ましく、例えばインテグラルブ
レンド又は有機けい素化合物をアセトン、メタノール、
水等の溶媒で希釈してこれを無機質充填材と混合した後
、乾燥して上記溶媒を飛散させ、無機質充填材の表面に
上記有機けい素化合物を付着する方法などを好適に採用
することができる。
本発明の組成物には、更に必要により各種の添加剤を添
加することができ、例えばカルナバワックス等のワック
ス類、ステアリン酸等の脂肪酸やその金属塩などの離型
剤(中でも接着性、離型性の面からカルナバワックスが
好適に用いられる)、有機ゴム系やシリコーン系の可撓
性付与剤、カーボンブラック、コバルトブルー、ベンガ
ラ等の顔料、酸化アンチモン、ハロゲン化合物等の難燃
化剤、老化防止剤、その他の添加剤の1種又は2種以上
を配合することができる。またこの場合、本発明の効果
を損なわない範囲で公知のアルコキシシランを添加して
も差支えない。
なお、本発明のエポキシ樹脂組成物は、その製造に際し
、上述した成分の所定量を均一に攪拌、混合し、予め7
0〜95℃に加熱しであるニーダ、ロール、エクストル
ーダーなどで混線、冷却し、粉砕するなどの方法で得る
ことができる。ここで、成分の配合順序に特に制限はな
り)。
上述したように、本発明のエポキシ樹脂組成物はIC,
LSI、 トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等の
半導体装置の封止用に使用するものであり、プリント回
路板の製造などにも有効に使用できる。
ここで、半導体装置の封止を行なう場合は、従来より採
用されている成形法、例えばトランスファ成形、インジ
ェクション成形、注型法などを採用して行なうことがで
きる。この場合、エポキシ樹脂組成物の成形温度は15
0〜180℃、ポストキュアーは150〜180℃で2
〜16時間行なうことが好ましい。
見肌夏羞来 以上説明したように本発明の半導体装置封止用エポキシ
樹脂組成物は、(1)式の有機けい素化金物を配合した
ことにより、耐湿性の優れた硬化物を与え、この組成物
を用いて封止された半導体装置は高い信頼性を有する。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない
。なお、以下の例において部はいずれも重量部を示す。
〔実施例1〜5.比較例1及び2〕 クレゾールノボラツクエポキシ樹脂(軟化点60℃、加
水分解性Cl2300ppm、N a 、 CQ各lp
pm、有機酸の含有率50PPm、エポキシ当量200
)62部、臭素化ノボラックエポキシ樹脂(Br含有率
35%、エポキシ当量286)7部、ノボラックフェノ
ール樹脂(軟化点80℃、フリーフェノール量0.1%
、有機酸20ppm、Na、CQ各ippm)31部、
5b20,10部、カルナバワックス1.5部、カーボ
ンブラック2.0部、2−フェニルイミダゾール0.7
5部、α−アルミナ(純度(AQ、O,量)99.9%
、Na2O含有率0.03%、100℃の水で抽出した
ときのNaイオン3ppm、CQイオンO5ppm、平
均粒子径20−12部0声以上の粒子径を有する粒子含
有率が0.01%、粒子の長径と短径の軸比が1.4)
600部、及び下記に示す添加剤2.0重量部を100
℃の加熱ロールで8分間混合、混練し、冷却した後、粉
砕してエポキシ樹脂成形材料を得た。
■ γ−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン(信
越化学工業−社製グレード名KBM403) 得られたエポキシ樹脂成形材料の特性を下記方法で測定
した。
結果を第1表に示す。
(イ)スパイラルフロー値 EMMI規格に準じた金型を使用して、175”C,7
0kg/ciの条件で測定した。
(ロ)アルミニウム配線腐蝕率の測定方法アルミニウム
金属電極の腐蝕を検討するために設計した14ピンIC
にエポキシ樹脂組成物をトランスファーモールド法で成
形し、180℃で4時間ポストキュアーした。これを2
気圧、120℃の水蒸気中に放置するプレッシャークツ
カーテストを実施し、1000時間後のアルミニウム腐
蝕により発生した断線の発生率(%)を測定した。
(ハ)誘電率、誘電正接での耐湿性 直径70国、厚さ2mの円盤状成形物をトランスファー
成形により作製し、180℃で4時間ポストキュアーし
た。この試料の初期の誘電率、誘電正接をI Kl(z
で測定した後、2気圧、120℃の水蒸気中に放置する
プレッシャークツカーテストを実施し、 500時間後
の誘電率、誘電正接を測定した。
結果を第1表に示す C実施例6.比較例3〕 アルミナの代りに結晶石英粉末(平均粒子径32/Jl
、200−以上の粒子量0.1%、Sin。
純度99.8%)を用いた以外は実施例1.比較例1と
同様にしてエポキシ樹脂組成物を製造し、そのスパイラ
ルフロー、[I湿性を評価した。結果を第2表に示す。
第2表 第1,2表の結果より、(1)式の有機けい素化合物の
配合によって硬化物の耐湿性を顕著に向上させることが
認められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エポキシ樹脂と硬化剤と無機質充填材とを含有する
    エポキシ樹脂組成物において、下記一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼ ・・・(1) (式中、R^1はエポキシ基を有する有機基、R^2、
    R^3、R^4はそれぞれ水素原子、アルケニル基、ア
    リール基又はアラルキル基を示すが、これらは互いに同
    一であっても異なっていてもよい。n、mはそれぞれ0
    、1、2、又は3、1≦n+m≦3である。)で示され
    る有機けい素化合物を配合してなることを特徴とする半
    導体封止用エポキシ樹脂組成物。 2、請求項1記載の組成物の硬化物で封止された半導体
    装置。
JP19338288A 1988-08-04 1988-08-04 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 Granted JPH0243279A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0488374A2 (en) * 1990-11-30 1992-06-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Epoxy resin compositions and cured products thereof
JPH06200124A (ja) * 1993-01-07 1994-07-19 Matsushita Electric Works Ltd 封止用エポキシ樹脂成形材料

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