JPH0243241A - 超高分子量ポリオレフィン組成物 - Google Patents

超高分子量ポリオレフィン組成物

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JPH0243241A
JPH0243241A JP11907589A JP11907589A JPH0243241A JP H0243241 A JPH0243241 A JP H0243241A JP 11907589 A JP11907589 A JP 11907589A JP 11907589 A JP11907589 A JP 11907589A JP H0243241 A JPH0243241 A JP H0243241A
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ultra
high molecular
molecular weight
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JP11907589A
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English (en)
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Hidenori Sakai
酒井 英紀
Kazuo Ishiwatari
石渡 和夫
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、分子配向成形体を得るのに好適な超高分子量
ポリオレフィン組成物に関し、さらに詳しくは、成形時
の熱安定性、長期耐熱安定性および耐候性に優れた分子
配向成形体成形用の超高分子量ポリオレフィン組成物に
関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 超高分子量ポリオレフィンを繊維、テープ等に成形した
後延伸することによって、高引張り強度、高引張り弾性
率を有する分子配向成形体を得ることは、既に公知とな
っている。たとえば、特開昭56−15408号公報に
は、超高分子量ポリエチレンの稀薄溶液を紡糸した後得
られたフィラメントを延伸する方法が開示されている。
また、特開昭59−130313号公報には、超高分子
量ポリエチレンとワックスとを溶融混練した後混練物を
押し出し、次いで、混線物を冷却固化して延伸する方法
が開示されている。さらに、特開昭59−187614
号公報には、上記溶融混練物を押し出した後ドラフトに
かけ、次いで、溶融混練物を冷却固化して延伸する方法
が開示されている。
このように、超高分子量ポリオレフィンを用いて繊維、
テープなどの分子配向成形体を成形する場合には、超高
分子量ポリオレフィンの稀薄溶液を紡糸した後、得られ
るフィラメントを延伸したり、あるいは超高分子量ポリ
オレフィンとワ・ソクス等の希釈剤との混合物を溶融混
練した後混線物を押し出し、次いで、混線物を冷却固化
して延伸するなどの操作が必要である。このような操作
の際に、超高分子量ポリオレフィンは、高温の稀薄溶液
で長時間保持されたり、また高温の押出機で押し出され
るなどの熱履歴を経て熱劣化を起こすなど、成形時の熱
安定性に劣るため、得られる分子配向成形体の引張り強
度、引張り弾性率などが必ずしも十分でなかった。
また、上記のような超高分子量ポリオレフィン組成物は
、いずれも成形時の熱安定性だけでなく、長期耐熱安定
性および耐候性にも劣るという問題点があった。
発明の目的 本発明は、上記のような問題点を解決しようとするもの
であって、超高分子量ポリオレフィンが本来具備する引
張り強度、引張り弾性率等を損うことのないような分子
配向成形体を得るのに好適な成形時の熱安定性、長期耐
熱安定性および耐候性に優れた超高分子量ポリオレフィ
ン組成物を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る第1の超高分子量ポリオレフィン組成物は
、 (A)135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η
]が5〜40dN/gである超高分子量ポリオレフィン
:3〜80重量%と、(B)希釈剤:97〜20重量%
と、 (C)フェノール系安定剤: (A)超高分子量ポリオ
レフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重量部に
対し、0.005〜5重量部と、 (D)有機ホスファイト系安定剤: (A)超高分子量
ポリオレフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重
量部に対し、0.005〜5重量部と、 (E)ヒンダードアミン系安定剤: (A)超高分子量
ポリオレフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重
量部に対し、0.005〜5重量部 とからなることを特徴としている。
また、本発明に係る第2の超高分子量ポリオレフィン組
成物は、 (A)135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η
]が5〜40dl/gである超高分子量ポリオレフィン
二3〜80重量%と、(B)希釈剤:97〜20重量%
と、 (C)フェノール系安定剤= (A)超高分子量ポリオ
レフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重量部に
対し、0.005〜5重量部と、 (D)有機ホスファイト系安定剤: (A)超高分子量
ポリオレフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重
量部に対し、0.005〜5重量部と、 (E)ヒンダードアミン系安定剤= (A)超高分子量
ポリオレフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重
量部に対し、0.005〜5重量部と、 (F)高級脂肪酸の金属塩: (A)超高分子量ポリオ
レフィンおよび(B)希釈剤の合計重量100重量部に
対し、0.005〜5重量部とからなることを特徴とし
ている。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物に
ついて具体的に説明する。
超高分子量ポリオレフィン(A) 本発明で用いられる超高分子量ポリオレフィン(A)の
135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]は、
少なくとも5d、Q/g、好ましくは5〜40dl/g
である。この極限粘度[η]が5dfI/sr未満であ
ると、得られた分子配向成形体の引張り強度が十分でな
く、一方40dfI/gを超えると、分子配向成形体の
成形が困難となる傾向があるため好ましくない。
上記のような超高分子量ポリオレフィン(A)は、たと
えばエチレン、プロピレン、■−ブテン、l−ペンテン
、■−ヘキセン、■−オクテン、■−デセン、■−ドデ
セン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペ
ンテンなどのα−オレフィンの単独重合体、または共重
合体からなる。このうち、エチレンの単独重合体、また
はエチレンと他のα−オレフィンとからなり、エチレン
を主成分としてなる共重合体が特に好ましい。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物において
は、上記超高分子量ポリオレフィンと、後述する希釈剤
(B)とは、上記超高分子量ポリオレフィン(A)が両
成分(A)、(B)の総重量に対し、3〜80重量%を
占めるような割合で存在している。上記のような超高分
子量ポリオレフィンは、成分(A)および成分(B)の
総重量に対し、15〜60重量%を占めるような割合で
存在していることが好ましい。超高分子量ポリオレフィ
ン(A)の量が3重量%未満であると、溶融混線が困難
になるとともに、成形品の延伸性に劣る傾向があるため
好ましくなく、一方80重量%を超えると、溶融粘度が
高くなり過ぎて溶融混線あるいは溶融成形が困難になる
とともに、成形品の肌荒れが著しく、また延伸切れ等を
生じ易いため好ましくない。
希釈剤(B) 本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物は、上記
のような超高分子量ポリオレフィン(A)に加えて、希
釈剤CB)を含んでいる。
希釈剤としては、超高分子量ポリオレフィンに対する溶
剤、または超高分子量ポリオレフィンに対して分散性を
有する各種ワックス類が用いられる。
本発明で希釈剤(B)として用いられる溶剤は好ましく
は前記超高分子量ポリオレフィンの融点以上、さらに好
ましくは融点+20℃以上の沸点を有する溶剤である。
このような溶剤としては、具体的には、n−ノナン、n
−ドデカン、n−ウンデカン、n−テトラデカン、n−
オクタデカンあるいは流動パラフィン、灯油等の脂肪族
炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン1、テトラリン
、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシルベンゼ
ン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ドデシルベ
ンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、メチルナフタリ
ン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系溶媒あるい
はその水素化誘導体、1,1.2.2−テトラクロロエ
タン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン、1,
2.3−トリクロロプロパン、ジクロロベンゼン、1.
2.4−1リクロロベンゼン、ブロモベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素溶媒、パラフィン系プロセスオイル、ナ
フテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等の
鉱油などが挙げられる。
また、本発明で希釈剤(B)として用いられるワックス
類としては、脂肪族炭化水素化合物またはその誘導体が
用いられる。
脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪族炭化水素化
合物を主体とするパラフィン系ワックスであって、通常
、分子量が2,000以下、好ましくは1,000以下
、さらに好ましくは800以下のパラフィン系ワックス
が用いられるが、具体的には、以下のような脂肪族炭化
水素化合物が用いられる。
トコサン、トリコサン、テトラコサン、トリアコンタン
等の炭素数22以上のn−アルカン、あるいはこれらを
主成分とする低級n−アルカンとの混合物、石油から分
離精製されたいわゆるパラフィンワックス、エチレンあ
るいはエチレンと他のα−オレフィンとを共重合して得
られる低分子量重合体である中・低圧ポリエチレンワッ
クス、高圧法ポリエチレンワックス、エチレン共重合ワ
ックスあるいは中・低圧法ポリエチレン、高圧法ポリエ
チレン等のポリエチレンを熱減成等により分子量を低下
させたワックスおよびそれらのワックスの酸化物あるい
はマレイン酸変性等の酸化ワックス、マレイン酸変性ワ
ックスなど。
脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、たとえば脂肪族
炭化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端もしく
は内部に1個またはそれ以上、好ましくは1〜2個、特
に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カルバモ
イル基、エステル基、メルカプト基、カルボニル基等の
官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ましくは
炭素数12〜50または分子量130〜2,000、好
ましくは200〜800の脂肪酸、脂肪族アルコール、
脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族メルカプタン、
脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトンなどが用いられる。具
体的には、以下のような化合物が用いられる。
カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸
、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール等の脂肪族アルコール、カプリンア
ミド、ラウリンアミド、パルミチンアミド、ステアリル
アミド等の脂肪酸アミド、ステアリル酢酸エステル等の
脂肪酸エステルなど。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物において
は、上記超高分子量ポリオレフィンと、希釈剤(B)と
は、上記希釈剤(B)が両成分(A)、(B)の総重量
に対し、97〜20重量%を占めるような割合で存在し
ている。上記のような希釈剤(B)は、成分(A)およ
び成分(B)の総重量に対し、85〜40重量%を占め
るような割合で存在していることが好ましい。希釈剤(
B)の量が20重量%未満であると、溶融粘度が高くな
り過ぎて溶融混線あるいは溶融成形が困難になるととも
に、成形品の肌荒れが著しく、また延伸切れ等を生じ易
いため好ましくなく、一方97重量%を超えると、溶融
混線が困難になるとともに、成形品の延伸性に劣る傾向
があるため好ましくない。
フェノール系安定剤(C) 本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物は、上記
のような超高分子量ポリオレフィン(A)および希釈剤
(B)に加えて、フェノール系安定剤(C)を含んでい
る。
フェノール系化合物としては、従来公知のものが特に限
定されることなく用いられるが、具体的には、以下のよ
うな化合物が用いられる。
2.6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール、2.
8−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2.6−
ジシクロへキシル−4−メチルフェノール、2.6−タ
イツプロビル−4−エチルフェノール、2.6−ジーt
−アミル−4−メチルフェノール、2、B−ジ−t−オ
クチル−4−n−プロピルフェノール、2.6−ジシク
ロへキシル−4−n−オクチルフェノール、 2−イソプロピル−4−メチル−e−t−ブチルフェノ
ール、 2−t−ブチル−2−エチル−e−t−オクチルフェノ
ール、 2−イソブチル−4−エチル−e−t−ヘキシルフェノ
ール、 2−シクロへキシル−4−n−ブチル−6−イソプロビ
ルフエノール、 d!−α−トコフェロール、 t−ブチルヒドロキノン、 2.2°−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、 4.4°−ブチリデンビス(8−メチル−e−t−ブチ
ルフェノール)、 4.4゛−チオビス(3−メチル−e−t−ブチルフェ
ノール)、 2.2−チオビス(4−メチル−e−t−ブチルフェノ
ール)、 4.4°−メチレンビス(2,6−ジーt−ブチルフェ
ノール)、 2.2°−メチレンビス[8−(1−メチルシクロヘキ
シル)−p−クレゾール]、 2.2゛−エチリデンビス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェノール)、 2.2゛−ブチリデンビス(2−1−ブチル−4−メチ
ルフェノール)、 t、t、a−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−プチルフェニル)ブタン、 トリエチレングリコール−ビス[3−(8−t−ブチル
−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト] 、 l、6−ヘキサンシオールービス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
]2.2−チオジエチレンビス[3−(L5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]N
、N’−へキサメチレンビス(8,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナミド)、3.5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート−ジ
エチルエステル、 L、S、5−)リス(2,6−シメチルー3−ヒドロキ
シ−4−1−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1.
3.5−トリス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシア
ヌレート、 トリス(4−t−ブチル−2,6−シメチルー3−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、 2.4−ビス(n−オクチルチオ)−8−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5
−)リアジン、テトラキス[メチレン−8−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートコメタン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、 ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホン酸エチル)ニッケル、 ビス[3,3−ビス(3−t−4−ヒドロキシフェニル
)ブチリックアシドコグリコールエステル、N、N’−
ビス[8,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニル]ヒドラジン)、2.2°−オギザミ
ドビス[エチル−3−(L5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート] 、 2.2°−メチレンビス(4−メチル−e−t−ブチル
フェノール)テレフタレート、 1.3.5−トリメチル−2,4,6−トリス(8,5
−ジ−t−ブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
、3.9−ビス[1,1−ジメチル−2−(β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ)エチル]−2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ[5,51ウンデカン、 2.2−ビス[4−(2−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナモイルオキシ))エトキシ
フェニル]プロパン、 β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル゛プロピオン酸アルキルエステルなど。
なかでも、以下の化合物が好ましく用いられるトリエチ
レングリコール−ビス[3−(3−t−ブテノ1−5−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 
、 1.6−ヘキサンシオールービス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
]2.2−チオジエチレンビス(3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
、N、N’−へキサメチレンビス(8,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナミド)、3.5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート
−ジエチルエステル、 1.8.5−)リス(2,B−ジメチル−8−ヒドロキ
シ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1.
8.5−)リス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシア
ヌレート、 トリス(4−1−ブチル−2,6−シメチルー3−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、 2.4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロ
キシ−8,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、テトラキス[メチレン−!1−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネートコメタン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、 ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホン酸エチル)ニッケル、 ビス[3,3−ビス(3−t−4−ヒドロキシフェニル
)ブチリックアシドコグリコールエステル、N、N’−
ビス[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニル]ヒドラジン)、2.2°−オギザミ
ドビス[エチル−3−(3,5−ジーを一ブチルー4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕 、 2.2°−メチレンビス(4−メチル−8−1−ブチル
フェノール)テレフタレート、 1.8.5−トリメチル−2,4,8−)リス(3,5
−ジーを一ブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
、3.9−ビス[1,1−ジメチル−2−1β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ)エチル]−2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、 2.2−ビス[4−(2−(L5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシヒドロシンナモイルオキシ))エトキシフ
ェニル]プロパン、 β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸アルキルエステル。
上記β−(8,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸アルキルエステルとしては、特に
炭素数18以下のアルキルエステルが好ましい。
さらに、本発明で特に好ましく用いられる化合物は以下
の通りである。
テトラキス[メチレン−8−(L5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン、ビ
ス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
ホスホン酸エチル)カルシウム、 ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホン酸エチル)ニッケル、 ビス[8,5−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシドコグリコールエステル、 N、N’−ビス[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン)、2.2°
−オギザミドビス[エチル−3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 、 2.2゛−メチレンビス(4−メチル−e−t−ブチル
フェノール)テレフタレート、 1.3.5−トリメチル−2,4,8−トリス(3,5
−ジーを一ブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
、3.9−ビス[1,1−ジメチル−2−(β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ)エチル]−2,4,8,lO−テト
ラオキサスピロ[5、5]ウンデカン、 1.3.5−)リス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロ4ジフエニル)プロピオニルオキシエチル]イソ
シアヌレート、 2.2−ビス[4−(2−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナモイルオキシ))エトキシ
フェニル]プロパン。
これらのフェノール系安定剤は、単独であるいは組合せ
て用いられる。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物では、上
記のようなフェノール系安定剤(C)は、超高分子量ポ
リオレフィン(A)と希釈剤(B)との合計重量100
重量部に対して0.005〜5重量部、好ましくは0.
01〜0.5重量部、さらに好ましくは0.05〜0.
2重量部の量で用いられる。このフェノール系安定剤(
C)の量が超高分子量ポリオレフィン(A)と希釈剤(
B)との合計重量100重量部に対して0.005重量
部未満であると、耐熱性の向上効果が低いため好ましく
なく、一方5重量部を超えると、安定剤の費用が高くな
るのみならず、樹脂の性質、たとえば引張り強度などが
低下するため好ましくない。
有機ホスファイト系安定剤(D) 本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物は、上記
のような超高分子量ポリオレフィン(A)、希釈剤(B
)およびフェノール系安定剤(C)に加えて、有機ホス
ファイト系安定剤(D)を含んでいる。
有機ホスファイト系安定剤としては、従来公知のものが
特に制限されることなく用いられるが、具体的には、以
下のような化合物が用いられる。
トリオクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト
、トリデシルホスファイト、オクチル−ジフェニルホス
ファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ブ
トキシエチル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル
)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジ
ホスファイト、テトラ(トリデシル) −t、t、a−
トリス(2−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)ブタンジホスファイト、テトラ(012〜C
■5混合アルキル)−4,4°−イソプロピリデンジフ
ェニルジホスファイト、テトラ(トリデシル) −4,
4’−ブチリデンビス(3−メチル−e−t−ブチルフ
ェノール)ジホスファイト、トリス(8,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ホスファイト、トリ
ス(モノ・ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、水素
化−4,4°−イソプロピリデンジフェノールポリホス
ファイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス[4,4’
−ブチリデンビス(3−メチル−6−1−ブチルフェノ
ール)]・1.6−ヘキサンジオールジホスファイト、
フェニル・4,4°−イソプロピリデンジフェノール・
ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス[4,4
°−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノール
)]ホスファイト、フェニル舎ジイソデシルホスファイ
ト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、トリス(1,8−ジ−ステアロイルオキシイ
ソプロピル)ホスファイト、4.4°−イソプロピリデ
ンビス(2−t−ブチルフェノール)・ジ(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、9、lO−ジ−ヒドロ−9−オキ
サ−9−オキサ−1O−ホスファフェナンスレン−10
−オキサイドなどが挙げられる。
またビス(ジアルキルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイトエステルは、下記の式(1)で示される
スピロ型ないし式(2)で示されるケージ形のものも使
用される。通常はこのようなホスファイトエステルを製
造する方法から生じる経済的理由のために両異性体の混
合物が最も多く使用される。
ここで、RR2は炭素原子数1〜9のアルキル基とくに
分枝のあるアルキル基なかでもtert−ブチル基が好
ましく、またフェニル基におけるその置換位置は2.4
.8位が最も好ましい。好適なホスファイトエステルは
、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジーt−ブ
チル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイトであり、また、炭素とリンとが直接結合した
構造を持つホスフォナイト、たとえばテトラキス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレ
ンジホスフオナイトなどの化合物も挙げられる。
これらの有機ホスファイト系安定剤は、単独であるいは
組合せて用いられる。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物では、上
記のような有機ホスファイト系安定剤(D)は、超高分
子量ポリオレフィン(A)と希釈剤(B)との合計重量
100重量部に対して0.005〜5重量部、好ましく
は0.01〜0.5重量部、さらに好ましくは0.05
〜0.2重量部の量で用いられる。この有機ホスファイ
ト系安定剤(D)の量が超高分子量ポリオレフィン(A
)と希釈剤(B)との合計重量100重量部に対して0
.005重量部未満であると、耐熱性の向上効果が低い
ため好ましくなく、一方5重量部を超えると、安定剤の
費用が高くなるのみならず、樹脂の性質、たとえば強度
、伸びなどが損われる虞れがあるため好ましくない。
ヒンダードアミン系安定剤(E) 本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物は、上記
のような超高分子量ポリオレフィン(A)希釈剤(B)
、フェノール系安定剤(C)および有機ホスファイト系
安定剤(D)に加えて、ヒンダードアミン系安定剤(E
)を含んでいる。
ヒンダードアミン系安定剤としては、従来公知のピペリ
ジンの2位および6位の炭素に結合しているすべての水
素がメチル基で置換された構造を有する化合物が特に限
定されることなく用いられるが、具体的には、以下のよ
うな化合物が用いられる。
(1)ビス(2,2,8,8−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート、 (2)コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル
)−4−ヒドロキシ−2,2,8,6−テトラメチルビ
ペリジン重縮合物、 (3)ポリ[[8−(1,1,!3.1−テトラメチル
ブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2−4−ジ
イル][(2,2゜6.6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ]へキサメチレン[(2,2,8,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、 (4)テトラキス(2,2,13,8−テトラメチル−
4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボキシレート、 (5) 2.2.8.8−テトラメチル−4−ピペリジ
ニルベンゾエート、 (6)ビス−(1,2,6,6−ベンタメチルー4−ピ
ペリジニル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、 (7)ビス−(N−メチル−2,2,8,8−テトラメ
チル−4−ピペリジニル)セバケート、 (8) 1.1’−(L2−エタンジイル)ビス(8,
fl、5.5−テトラメチルピペラジノン)、 (9)(ミックスト2.2,8.8−テトラメチル−4
−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタン
テトラカルボキシレート、 (10)  (ミックスト1,2.2.6.8−ペンタ
メチル−4−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,
4−ブタンテトラカルボキシレート、 (11) ミックスト (2,2,8,8−テトラメチ
ル−4−ピペリジル/β、β、β゛、β゛−テトラメチ
ル−3−9−[2,4,8,10−テトラオキサスピロ
(5,5)ウンデカン]ジエチル)−1,2,3,4−
ブタンテトラカルボキシレート、 (12)ミックスト (1,2,2,8,8−ペンタメ
チル−4−ピペリジル/β、β、β°、β゛−テトラメ
チル−3−9−[2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ(5、5)ウンデカン]ジエチルI−1,2,3,4
−ブタンテトラカルボキシレート、 (II) N、N’−ビス(3−アミノプロピル)エチ
レンジアミン−2−4−ビス[N−ブチルN−(1,2
,2,11,8−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノコ−6−クロロ−1,3,5−)リアジン縮合物、 (14)ポリ[[8−N−モルホリル−1,3,5−)
リアジン−2−4−ジイル][(2、2、8、6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ]へキサメチレン[
(2,2,8,8−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ]]、(15) N、N’−ビス(2,2,6,8
−テトラメチル−4−ピペリジル)へキサメチレンジア
ミンと1,2−ジブロモエタンとの縮合物、 (1B) [N−(2,2,8,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)−2−メチル−2−(2,2,8,[!
−テトラメチルー4−ピペリジル)イミノ]プロピオン
アミドなど。
なかでも、上記(1) 、(2) 、(3) 、(4)
 、(It)、(10)、(11)、(10、(15)
の化合物が好ましく用いられる。
これらのヒンダードアミン系安定剤は、単独であるいは
組合せて用いられる。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物では、上
記のようなヒンダードアミン系安定剤(E)は、超高分
子量ポリオレフィン(A)と希釈剤(B)との合計重量
100重量部に対して0.005〜5重量部、好ましく
は0.01〜0.5重量部、さらに好ましくは0.05
〜0.2重量部の量で用いられる。このヒンダードアミ
ン系安定剤(E)の量が超高分子量ポリオレフィン(A
)と希釈剤(B)との合計重量100重量部に対して0
.005重量部未満であると、耐熱性および耐候性の向
上効果が低いため好ましくなく、一方5重量部を超える
と、安定剤の費用が高くなるのみならず、樹脂の性質、
たとえば引張り伸びなどが損われる虞れがあるため好ま
しくない。
高級脂肪酸の金属塩(F) 本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物は、上記
のような超高分子量ポリオレフィン(A)  希釈剤C
B)  フェノール系安定剤(C)、有機ホスファイト
系安定剤(D)およびヒンダードアミン系安定剤(E)
に加えて、高級脂肪酸の金属塩(F)を含んでいる。
高級脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸、オレイン
酸、ラウリン酸、カプリン酸、アラキシン酸、パルミチ
ン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、リ
シノール酸、モンタン酸などの高級脂肪酸のマグネシウ
ム塩、カルシウム塩、バリウム塩などのアルカリ土類金
属塩、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、ナトリウム塩、カ
リウム塩、リチュウム塩などのアルカリ金属塩などが用
いられる。具体的には、以下のような化合物が用いられ
る。
ステアリン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム、
パルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
オレイン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステア
リン酸バリウム、オレイン酸バリウム、ラウリン酸バリ
ウム、アラキシン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ス
テアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ス
テアリン酸すチュウム、ステアリン酸ナトリウム、パル
ミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ステアリ
ン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、12−ヒドロキシ
ステアリン酸カルシウム、モンタン酸カルシウムなど。
これらの高級脂肪酸の金属塩は、単独であるいは組合せ
て用いられる。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物では、上
記のような高級脂肪酸の金属塩(F)は、超高分子量ポ
リオレフィン(A)と希釈剤(B)との合計重量100
重量部に対して0.005〜5重量部、好ましくは0.
01〜0.5重量部、さらに好ましくは0.05〜0.
5重量部の量で用いられる。この高級脂肪酸の金属塩(
F)の量が超高分子量ポリオレフィン(A)と希釈剤(
B)との合計重量100重量部に対して0.005重量
部未満であると、触媒に由来するポリマー中の残留塩素
の吸収が充分でなく、樹脂劣化の原因となるので好まし
くなく、一方5重量部を超えると安定剤の費用が高くな
るのみならず、樹脂の性質、たとえば引張り伸びなどが
損われる虞れがあるため好ましくない。
上記のような高級脂肪酸の金属塩は、滑剤および防銹剤
としての効果を有するため、本発明に係る超高分子量ポ
リオレフィン組成物は、成形性に優れ、成形機等の銹防
止に有効である。
本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物には、上
記の成分(A)   (B)   (C)(D)、(E
)および(F)に加えて、たとえば耐熱安定剤、耐候安
定剤、顔料、染料、滑剤、帯電防止剤等、通常、ポリオ
レフィンに添加混合される配合剤を、本発明の目的を損
わない範囲で添加することができる。
発明の効果 本発明に係る超高分子量ポリオレフィン組成物は、成形
時の熱安定性、長期耐熱安定性および耐候性に優れ、繊
維、テープなどの分子配向成形体を成形する際に受ける
熱劣化が少ないため、高引張り強度、高引張り弾性率等
を有する分子配向成形体の製造に用いることができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。
実施例1 超高分子量ポリエチレン(極限粘度[η]−8,94d
fI/g、135℃デカリン溶媒中で測定)粉末20重
量部と、希釈剤として、パラフィンワックス(日本精蝋
製、商品名ニルパックス、融点:69℃)80重量部と
の混合物に、フェノール系安定剤として、テトラキス[
メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネートコメタン(日本チバガイ
ギー■製、商品名: IRGANOX 1010)を0
.1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(日
本チバガイギー側製、商品名: PH08PHITE 
188)を0.1重量部、ヒンダードアミン系安定剤と
して、ビス(2,2,8,8−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート(三共■製、商品名: 5ANOL
 770)を0.1重量部配合し、次の条件で溶融紡糸
した。
該混合物をスクリュー押出機(スクリュー径25關、L
/D−25、サーモプラスチックス社製)を用いて、設
定温度190℃で溶融混線を行なった後、該溶融物を押
出機に付属するオリフィス径2鰭の紡糸ダイより溶融紡
糸した。次いで、押出し溶融物を180CI11のエア
ーギャップ、35倍のドラフト比の条件で引き取り、空
気中にて冷却、固化し、未延伸繊維を得た。
さらに、該未延伸繊維を次の条件で延伸して分子配向繊
維を得た。
王台のゴデツトロールを用いて二段延伸を行なった。こ
のときの第−延伸槽の熱媒はn−デカンであり、温度は
110℃であり、また第二延伸槽の熱媒はトリエチレン
グリコールであり、温度は145℃であった。槽の有効
長はそれぞれ50cmであった。延伸に際して第一ゴデ
ツトロールの回転速度を0.5/分、第三ゴデツトロー
ルの回転速度を12.5/分(延伸倍率25倍)とした
第二ゴデツトロールの回転速度は安定運転可能な範囲で
適宜選択した。初期に混合されたパラフィンワックスは
、はぼ全量が延伸時n−デカン中に抽出された。
次いで、得られた分子配向繊維を水洗し、減圧上室温に
て一昼夜乾燥し、極限粘度[η]および引張り特性の測
定に供した。これらの測定方法は以下の通りである。
極限粘度[η]:135℃デカリン溶媒中で測定した分
子配向繊維を構成する樹脂の極限粘度 引張 リ 特性:引張り特性として弾性率および引張強
度を、島津製作所製DCS− 50M型引張試験機を用いて、室温 (23℃)で測定した。このときのクランプ間の試験長
は100 msで引張速度は100龍/分(100%分
歪速度)で あった。弾性率は、初期弾性率で接線の傾きを用いて計
算した。計算に必要な繊維断面積は、密度を0.960
g/ccとして重量から計算で求めた。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1において、フェノール系安定剤として、テトラ
キス[メチレン−8−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン(日本チ
バガイギー■製、商品名: IRGANOX 1010
)を0.1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイ
ト(日本チバガイギー鞠製、商品名=PHO8PHIT
E 168)を0.1重量部、ヒンダードアミン系安定
剤として、ビス(2,2,8,8−テトラメチル−4−
ピペリジル)セバケート(三共■製、商品名:5ANO
L 770)を0.1重量部用い、さらに、高級脂肪酸
金属塩として、ステアリン酸カルシウム(三共有機■製
)を0.3重量部添加した以外は、実施例1と同様にし
て、分子配向繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例3 実施例1において、フェノール系安定剤として、ビス(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸エチル)カルシウムとポリエチレンワックスとの
50 : 50混合物(日本チバガイキー鞠製、商品名
: IRGANOX 1425WL)を0.2重量部、
有機ホスファイト系安定剤として、トリス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイト(日本チバガイギ
ー■製、商品名: PIIO3PHITE168)を0
.1重量部、ヒンダードアミン系安定剤として、コハク
酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒド
ロキシ−2,2,6,8−テトラメチルピペリジン重縮
合物(日本チバガイギー仲製、商品名:キマソーブ82
2LD)を0.1重量部用いた以外は、実施例1と同様
にして、分子配向繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例4 実施例1において、フェノール系安定剤として、ビス(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸エチル)カルシウムとポリエチレンワックスとの
50 : 50混合物(日本チバガイギー■製、商品名
: IRGANOX 1425WL)を0.2重量部、
有機ホスファイト系安定剤として、トリス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイト(日本チバガイギ
ー■製、商品名: PH03PHITE16B)を0.
1重量部、ヒンダードアミン系安定剤として、コハク酸
ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロ
キシ−2,2,8,8−テトラメチルピペリジン重縮合
物(日本チバガイギー■製、商品名:キマソーブB22
LD)を0.1重量部用い、さらに、高級脂肪酸金属塩
として、ステアリン酸カルシウム(三共有機■製)を0
.3重量部添加した以外は、実施例1と同様にして、分
子配向繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例5 実施例1において、フェノール系安定剤として。
ビス[3,5−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシドコグリコールエステル(日
本ヘキスト■製、商品名: HO8TANOX 03)
を0.1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、ビ
ス(2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト(アデヵアーガス化
学■製、商品名: MARK PEP−36)を0. 
1jI量部、ヒンダードアミン系安定剤として、ポリ[
[6−(1,1,3,1−テトラメチルブチル)イミノ
−1,3,5−トリアジン−2−4−ジイル]((2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]
ヘキサメチレン[(2,2,8,8−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]](日本チバガイギー■製、商
品名:キマソーブ944LD)を0.1重量部用いた以
外は、実施例1と同様にして、分子配向繊維を得、前記
測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例6 実施例1において、フェノール系安定剤として、ビス[
3,5−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニ
ル)ブチリックアシドコグリコールエステル(日本ヘキ
スト■製、商品名: HO8TANOX O!りを0.
1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、ビス(2
,B−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト(アデカアーガス化学■製
、商品名: MARK PEP−36)を0.1重量部
、ヒンダードアミン系安定剤として、ポリ[[8−(1
,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,L5
− トリアジン−2−4−ジイル][(2,2,8,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチ
レン[(2,2,e、e−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]](日本チバガイギー■製、商品名:キマ
ソーブ944LD)を0.1重量部用い、さらに、高級
脂肪酸金属塩として、ステアリン酸カルシウl、3(三
共有機■製)を0.3重量部添加した以外は、実施例1
と同様にして、分子配向繊維を得、前記測定を行なった
結果を表1に示す。
実施例7 実施例1において、フェノール系安定剤として、N、N
−ビス[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル]ヒドラジン(日本チバガイギー■
製、商品名: IRGANOX MD1024)を0.
1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、ビス(2
,B−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト(アデカアーガス化学■製
、商品名: MARK PEP−88)を0.1重量部
、ヒンダードアミン系安定剤として、テトラキX (2
,2,1116−7トラメチルー4−ピペリジル)−1
゜2.3.4−ブタンテトラカルボキシレート(アデカ
アーガス化学■製、商品名E MARK LA−57)
を0.1重量部用いた以外は、実施例1と同様にして、
分子配向繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例8 実施例1において、フェノール系安定剤として、N、N
’−ビス[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニル]ヒドラジン(日本チバカイキー
■製、商品名: IRGANOX MDLO24)を0
61重量部、有機ホスファイト系安定剤として、ビス(
2、B−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト(アデカアーガス化学■
製、商品名: MARK PEP−36)を0.1重量
部、ヒンダードアミン系安定剤として、テトラキス(2
,2,8,8−テトラメチル−4−ピペリジル)−1゜
2、LA−ブタンテトラカルボキシレート(アデカアー
ガス化学■製、商品名e MARK LA−57)を0
.1重量部用い、さらに、高級脂肪酸金属塩として、ス
テアリン酸カルシウム(三共有機■製)を0.3重量部
添加した以外は、実施例1と同様にして、分子配向繊維
を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例9 実施例1において、フェノール系安定剤として、テトラ
キス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン(日本チ
バガイギー■製、商品名: IRGANOX 1010
)を0.1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4゜
4゛−ビフェニレンジフェニルホスフォナイト(サンド
社製、商品名: 5ANDO8TAB P−EPQ)を
0.1重量部、ヒンダードアミン系安定剤として、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート(三共■製、商品名: 5ANOL 77G)
を0.1重量部用いた以外は、実施例1と同様にして、
分子配向繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
実施例10 実施例1において、フェノール系安定剤として、テトラ
キス[メチレン−8−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン(日本チ
バガイギー■製、商品名: IRGANOX 1010
)を0.1重量部、有機ホスファイト系安定剤として、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4゜
4゛−ビフェニレンジフェニルホスフォナイト(サンド
社製、商品名: 5ANDO8TAB P−EPQ)を
0.1重量部、ヒンダードアミン系安定剤として、ビス
(2,2,8,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート(王共■製、商品名: 5ANOL 770)
を0.1重量部用い、さらに、高級脂肪酸金属塩として
、ステアリン酸カルシウム(三共有機■製)を0.3重
量部添加した以外は、実施例1と同様にして、分子配向
繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、フェノール系安定剤、有機ホスファ
イト系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤のいずれも用
いなかったこと以外は、実施例1と同様にして、分子配
向繊維を得、前記測定を行なった。
結果を表1に示す。
表 安定剤が配合された超高分子量ポリエチレン組成物から
は、成形による極限粘度[η]の低下が少なく、引張り
特性の良好な分子配向繊維が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(A)135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度
    [η]が5〜40dl/gである 超高分子量ポリオレフィン:3〜80重 量%と、 (B)希釈剤:97〜20重量%と、 (C)フェノール系安定剤:(A)超高分子量ポリオレ
    フィンおよび(B)希釈 剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部と、 (D)有機ホスファイト系安定剤:(A)超高分子量ポ
    リオレフィンおよび(B)希 釈剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部と、 (E)ヒンダードアミン系安定剤:(A)超高分子量ポ
    リオレフィンおよび(B)希 釈剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部 とからなることを特徴とする超高分子量ポリオレフィン
    組成物。 2)(A)135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度
    [η]が5〜40dl/gである 超高分子量ポリオレフィン:3〜80重 量%と、 (B)希釈剤:97〜20重量%と、 (C)フェノール系安定剤:(A)超高分子量ポリオレ
    フィンおよび(B)希釈 剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部と、 (D)有機ホスファイト系安定剤:(A)超高分子量ポ
    リオレフィンおよび(B)希 釈剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部と、 (E)ヒンダードアミン系安定剤:(A)超高分子量ポ
    リオレフィンおよび(B)希 釈剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部と、 (F)高級脂肪酸の金属塩:(A)超高分子量ポリオレ
    フィンおよび(B)希釈 剤の合計重量100重量部に対し、 0.005〜5重量部 とからなることを特徴とする超高分子量ポリオレフィン
    組成物。
JP11907589A 1988-05-25 1989-05-12 超高分子量ポリオレフィン組成物 Pending JPH0243241A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017507216A (ja) * 2014-02-20 2017-03-16 リライアンス インダストリーズ リミテッドReliance Industries Ltd. 高強度・高弾性率超高分子量ポリエチレン繊維

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017507216A (ja) * 2014-02-20 2017-03-16 リライアンス インダストリーズ リミテッドReliance Industries Ltd. 高強度・高弾性率超高分子量ポリエチレン繊維

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