JPH0243018A - 複合射出成形方法 - Google Patents

複合射出成形方法

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JPH0243018A
JPH0243018A JP14718589A JP14718589A JPH0243018A JP H0243018 A JPH0243018 A JP H0243018A JP 14718589 A JP14718589 A JP 14718589A JP 14718589 A JP14718589 A JP 14718589A JP H0243018 A JPH0243018 A JP H0243018A
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金井 俊行
Nobuo Jinno
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    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1657Making multilayered or multicoloured articles using means for adhering or bonding the layers or parts to each other

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合射出成形方法に関し、更に詳細には少なく
とも二種類の第−及び第2の樹脂から成る複合成形体を
射出成形する複合射出成形方法に関する。
(従来の技術) 近年においては、自動車、家庭用電気機器、カメラ、容
器等の軽量化の要請から各種機械、装置等を構成する部
品が金属製から樹脂製に変換されつつある。
かかる樹脂製の部品は、通常、複数個の成形体(以下、
一次成形体と称する)が組み付けされて構成されており
、一次成形体の組み付は部分には、そのシール性を保つ
なめ、或いはクツション性又は防滑性を付与するために
シリコンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジェンゴ
ム等の弾性重合体から成るシール部材(以下、二次成形
体と称する)が設けられている。
従来、この様な二次成形体は、一次成形体とは別途に成
形されてから人手によって一次成形体に組み付けられて
いるため、組付精度が劣り且つ組付工数が極めて多くな
る等の欠点があった。
かかる欠点を解消し得る方法として、特開昭60−52
322号公報或いは特開昭63−104809号公報に
は、射出成形によって表面に四部が形成されている一次
成形体を得、次いで前記一次成形体の凹部に二次成形体
を形成する樹脂を射出・充填する複合射出成形方法が提
案されている。
(発明が解決しようとする課題) 前記複合射出成形方法によれば、一次成形体とシール部
材等の二次成形体とが組み付けられている複合成形体を
射出成形によって一度に成形することができるため、組
付精度の大幅な向上及び組付工数の著しい低減を図るこ
とができる。
しかしながら、一次成形体は射出成形によって成形され
るため、射出成形機からの成形品収出等のハンドリング
性を良好に保つべく、得られる一次成形体の凹部は、そ
の壁面に対して略垂直状態となる様に形成される。
かかる一次成形体の四部に射出・充填されて二次成形体
は、前記凹部壁面に何等の抜は止め手段が形成されてい
ないため、外力によって容易に抜き出され易い。
このため、この様な一次成形体の凹部に二次成形体を強
固に固着するためには、前掲の特開昭63−10480
9号公報において提案されている如く、一次成形体の四
部底面と二次成形体との間に反応性エラストマー層やプ
ライマー層を形成して両者を接着させることを要する。
そこで、本発明の目的は、一次成形体と二次成形体とが
接着層を介することなく強固に固着されている複合成形
体を得ることができる複合射出成形方法を提案すること
にある。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、前記目的を達成すべく種々検討を重ねた
結果、凹部を有する成形体の外周壁面から前記凹部壁面
に至る貫通孔が貫通されている一次成形体を射出成形で
得、次いで前記貫通孔が開孔されている凹部及び金型の
キャビティ内に第2の樹脂を射出・充填することによっ
て、貫通孔に充填されている樹脂が二次成形体の抜は止
め部となるため、接着剤等を使用することなく一次成形
体と二次成形体とを強固に一体化させることができるこ
とを見い出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、少なくとも二種類の第1及び第2の樹
脂から成り、第1の樹脂で形成される一次成形体と第2
の樹脂で形成される二次成形体とによって構成される複
合成形体を射出成形するに際し、該第1の樹脂を一次成
形体用金型のキャビティ内に射出・充填することによっ
て、一次成形体と二次成形体とが7・す離する際の剥離
方向に対して略直角方向に少なくとも1個の穴部が二次
成形体との接合面に形成されている一次成形体を得、次
いで前記一次成形体を内包する二次成形体用金型内に形
成される、一次成形体の穴部を含むキャビティ内に第2
の樹脂を射出・充填することを特徴とする複合射出成形
方法にある。
かかる本発明における一次成形体を、移動可能に設けら
れている少なくとも1木のスライドピンが挿入されてい
る一次成形体用金型のキャビティ内に第1の樹脂を射出
 充填し、次いでキャビティ内に樹脂が冷却・固化され
てから前記スライドピンをキャビティから抜き出すこと
によって成形することが、所定の位置に穴部を有する一
次成形体を容易に射出成形することができる。
また、一次成形体に形成される穴部が貫通孔又は凹孔で
あることが、穴部を有する一次成形体を容易に得ること
ができる。
更に、一次成形体及び二次成形体を形成する第1及び第
2の樹脂が互いに非相溶性の樹脂である場合に、特に好
適に本発明を適用することができる。
(作用) 本発明によって得られる複合成形体においては、一次成
形体の穴部に充填されている樹脂が、前記穴部に充填さ
れて二次成形体を形成する樹脂と一体化されて二次成形
体の抜は止め部となるため、一次成形体と二次成形体と
を形成する樹脂が互いに非相溶性であっても、両者は強
固に固着されているのである。
(実施例) 本発明を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は本発明の複合射出成形方法を説明する説明図で
あって、第1図(a)は一次成形体1を成形する状態を
示す。
第1図(a)において、射出成形機の可動盤(図示せず
)側に取り付けられる可動側型板Aと固定盤(図示せず
)側に取り付けられる固定側型板Bとで一次成形体用金
型が構成され、固定側型板Bに設けられている突起部5
と可動側型板Aに設けられている凹部とによって一次成
形体用キャビティが形成される。
この可動側型板Aには、−次成形体用キャビティ内への
挿入・抜出が自在のスライドピン3が設けられ、スライ
ドピン3は可動側型板Aの外部に設けられているスライ
ド機tR4と共に移動する。
この様な第1図(a>に示す一次成形体用金型において
は、可動側型板Aと固定側型板Bとによって形成される
一次成形体用キャビティに、スライド機構4を前進させ
てスライドピン3の先端が固定側型板Bの凸部5に当接
するまでスライドピン3を挿入し、その後に、一次成形
体1を成形する第1の樹脂として溶融したナイロン−6
を射出充填する。
スライドピン3が挿入されている状態で一次成形体lを
冷却・固化してから一次成形体用金型を型開し、固定側
型板Bに替えて二次成形体を射出成形する固定側型板C
を、一次成形体が型残りしている可動側型板Aに接合さ
せることによって二次成形体用金型を構成する。
その際に、第1図(b)に示す如く、一次成形体1の凹
部7に固定側型板Cのキャビティ6を当接させる。
この様な固定側型板A及び固定側型板Bの移動は、両型
板を固着しているスライド又は回転可能に設けられてい
るスライド板又は回転板によって行うことができる。
かかる二次成形体用金型内の一次成形体1に挿入されて
いるスライドピン3の先端を、第1図(b)に示す様に
、スライド機1ra4を後退させて一次成形体1の壁面
近傍にまで後退させることによって、一次成形体1の凹
部7の壁面に開孔するトンネル状の貫通孔8が形成され
る。
尚、スライド機構4の移動は、空気シリンダや油圧シリ
ンダ等を利用することによって行うことができる。
次いで、固定側型板Cに設けられている樹脂通路(図示
せず)を介して二次成形体を形成する第2の樹脂として
熱硬化性樹脂であるシリコン樹脂を一次成形体1の四部
7及び固定側型板Cのキャビティ6に射出・充填する。
この際に、固定側型板Cを熱硬化性樹脂であるシリコン
樹脂が迅速に硬化する温度で且つ熱可塑性樹脂であるナ
イロン−6に対して影響を与えない温度である120〜
150℃程度に保持しておくことが複合射出成形を容易
に行うことがきる。
また、可動側型板Aの温度は、一次成形体及び一次成形
体の成形を通して80〜90℃程度に保持しておくこと
が熱可塑性樹脂である第1の樹脂を迅速に冷却・固化さ
せることができる。
この様に二次成形体用金型に射出・充填されたシリコン
樹脂が硬化してから前記金型を型開することによって、
一次成形体1と二次成形体2とが一体化されている複合
射出成形体を得ることができる。
かかる複合射出成形体は、第1図(c)に示す如く、二
次成形2が一次成形体lの凹部内の樹脂とトンネル状の
貫通孔8内の樹脂9とが一体となって形成されているも
のであり、樹脂9が二次成形体2の抜は止め部となって
いるため、−次式形体1と二次成形体2とが一体に形成
されているのである。
このなめ、−次式形体1に形成する貫通孔8の貫通方向
が、−次式形体1の凹部7から二次成形体2が剥離する
際の剥離方向[第1図(C)に示す矢印Xの方向]に対
して略直交する方向になる様に、スライドピン3を一次
成形体用キャビティに挿入することが、−次式形体1の
凹部に二次成形体2が極めて強固に固着されている複合
射出成形体を得ることができる。
第1図に示す実施例は、可動側金型へを固定側金型B及
びCと共用し、可動側金型Aに一次成形体lを型残りさ
せつつ複合射出成形体を成形するものであるが、−次式
形体用金型と二次成形体用金型との二角の金型を用いて
複合射出成形体を成形してもよく、その例を第2図に示
す。
第2図(a)は、−次式形体用金型であり、凸部が設け
られている固定側型板11と四部が設けられている可動
側型板12とから構成され、スライドピン13とスライ
ド機構14とは固定側型板11に設けられている。
この第2図(a)の−次式形体用金型においては、スラ
イドピン13が挿入されている金型のキャビティに第1
の樹脂であるナイロン−6を射出・充填して得られる一
次成形体10からスライドピン13を抜き出してから型
開し、可動側型板12に型残りしている一次成形体10
を取り出す。
次いで、−次式形体用金型から収り出された、トンネル
状の貫通孔18が形成されている一次成形体10を、第
211(b)に示す二次成形体用金型の可動側型板22
の凹部に挿入する。
第2図(b)の可動+1t!I型板22の凹部には、次
式形体10のスプル15を挿入する穴16が設けられて
おり、穴16の壁面部には壁面に対して略直角方向にバ
ネ19で付勢されているクランプ17が設けられている
このため、−次式形体10が可動側型板22の凹部に挿
入されるとき、スプル15が穴16に挿入されてクラン
プ17によってスプル15が把持され可動側型板22の
凹部に固定される。
この様な可動側型板22とキャビティ20が設けられて
いる固定側型板23とを接合させ、その際に、−次式形
体lOの凹部21とキャビティ20とを当接させる。
この様な二次成形体用金型内の一次成形体10の凹部2
1及びキャビティ20に第2の樹脂であるシリコン樹脂
を射出・充填することによって、−次式形体10の凹部
壁面部に形成されているトンネル状の穴18に充填され
る樹脂が二次成形体の抜は止め部となって画成形体が強
固に一体化されている複合射出成形体を得ることができ
る。
かかる第2図に示す方法は、汎用されている二角の射出
成形機を用い、前記射出成形機の各々に一次成形体用金
型と二次成形体用金型とを装着させることによって容易
に行うことができ、成形体の取り出し及び移動を人手で
行ってもよく或いは一次成形体の取出・移動専用のロボ
ット等を用いて自動化してもよい。
これら第1〜2図に示す実施例は、いずれも−次式形体
に貫通孔を設けるものであるが、成形体の形状によって
は貫通孔でなくともよく、その例を第3図を用いて説明
する。
第3図において、固定盤30には、固定側型板B、Cが
固定されており、型締ラム(図示せず)によって移動可
能に設けられている可動!31には、固定側型板B又は
固定側型板Cと対になる固定側型板へがシリンダー33
によって移動可能に設けられている移動テーブル32に
収り付けられている。
また、固定側型1JiBには、スライド機構24と共に
移動し型板A、Hによって形成されるキャビティ内に差
込・抜出自在なスライドピン23が設けられている。
この様な射出成形機においては、第3図(a)に示す如
く、型板A、Hによって形成される一次成形体用キャビ
ティに射出シリンダ34から溶融ナイロン−6を射出・
充填して凹孔を有する一次成形体を成形することができ
る。
その際には、スライドピン23の先端が−次成形体用キ
ャビティの略中間部にまで差し込まれている状態で樹脂
が射出・充填される。
射出・充填された樹脂が冷却 固化された後、スライド
ピン23が一次成形体100から抜き出されてから型板
A、Bが型開され、可動側型板Aに一次成形体100が
型残りする。
型残りした一次成形体100を有する可動側型板Aは、
第3図(b)に示す様に、シリンダ33によって固定側
型板Cの位置にまで移動し二次成形体用金型を構成する
かかる二次成形体用金型においては、一次成形体100
を内包し、一次成形体100に形成されている凹孔38
を含むキャビティが形成され、前記キャビティに射出シ
リンダ35からシリコン樹脂が射出 充填されて二次成
形体200が成形される。
この様にして得られる複合射出成形体は、一次成形体の
先端部に二次成形体が嵌合しており、吹成形体の凹孔3
8が二次成形体の抜は止め部となるため、両者は強固に
一体化されている。
以上、説明してきた木実絶倒においては、一次成形体を
形成する第1の樹脂として熱可塑性樹脂であるナイロン
−6を、二次成形体を形成する第2の樹脂として熱硬化
性樹脂であるシリコン樹脂を各々用いたが、本発明にお
いては更に多くの樹脂を用いることができる。
例えば、熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等に汎用樹脂
を用いることができ、熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル等を用いることができる。
また、前記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との組み合わせ
に限らず、熱可塑性樹脂においても、ポリエステルとポ
リプロピレンとの様に、互いに非相溶性の樹脂を用いて
複合成形体を射出成形せんとする際にも本発明を適用す
ることができる。
(発明の効果) 本発明によれば、一次成形体に、二次成形体であるシー
ル部材、クツション部材、或いは防滑部材等が、接着剤
等を用いることなく強固に固着されている複合成形体を
射出成形によって容易に得ることかできる。
このため、シール部材等を一次成形体に人手で組付ける
工程を省略することができ、複合成形体を成形する工程
を大幅に簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明するための金型の断面
図、第2〜3図は本発明の他の実施例を説明するための
断面図を各々示す。 図において A、12.22・  可動側型板、 B、C111,23・・固定側型板、 1.10・ ・一次成形体、 2・・・・・・二次成形体、 3.13・・・スライドピン、 4.14・ ・ ・スライド1i!構、6.20.36
・・・固定側型板C又は23のキャビティ、 7.21・・・一次成形体1又は10の凹部、8.18
・・・貫通孔、 凹孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも二種類の第1及び第2の樹脂から成り、
    第1の樹脂で形成される一次成形体と第2の樹脂で形成
    される二次成形体とで構成される複合成形体を射出成形
    するに際し、該第1の樹脂を一次成形体用金型のキャビ
    ティ内に射出・充填することによつて、一次成形体と二
    次成形体とが剥離する際の剥離方向に対して略直角方向
    に少なくとも1個の穴部が二次成形体との接合面に形成
    されている一次成形体を得、次いで前記一次成形体を内
    包する二次成形体用金型内に形成される、一次成形体の
    穴部を含むキャビティ内に第2の樹脂を射出・充填する
    ことを特徴とする複合射出成形方法。 2、一次成形体が、移動可能に設けられている少なくと
    も1本のスライドピンが挿入されている一次成形体用金
    型のキャビティ内に第1の樹脂を射出・充填し、次いで
    前記スライドピンをキャビティから抜き出すことによっ
    て成形される請求項第1項記載の複合射出成形方法。 3、一次成形体に形成される穴部が貫通孔又は凹孔であ
    る請求項第1項記載の複合射出成形方法。 4、第1及び第2の樹脂が互いに非相溶性の樹脂である
    請求項第1項記載の複合射出成形方法。
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