JPH0242601B2 - - Google Patents

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JPH0242601B2
JPH0242601B2 JP13415087A JP13415087A JPH0242601B2 JP H0242601 B2 JPH0242601 B2 JP H0242601B2 JP 13415087 A JP13415087 A JP 13415087A JP 13415087 A JP13415087 A JP 13415087A JP H0242601 B2 JPH0242601 B2 JP H0242601B2
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Priority to EP88303889A priority patent/EP0289333A3/en
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Priority to US07/337,881 priority patent/US5175914A/en
Priority to US07/439,939 priority patent/US5191817A/en
Priority to US07/491,850 priority patent/US5097575A/en
Priority to US07/504,902 priority patent/US5095598A/en
Priority to US07/535,132 priority patent/US5115546A/en
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Priority to AU58803/90A priority patent/AU601669B3/en
Publication of JPH0242601B2 publication Critical patent/JPH0242601B2/ja
Priority to US07/693,460 priority patent/US5157824A/en
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45125Four axis, spindle lathe

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  • Turning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は、相対向する2個のスピンドルを有す
る対向スピンドル旋盤において、第1のスピンド
ルで行なわれたミル加工と第2のスピンドルで行
なうミル加工を互いに高精度で関連させて行なう
ことの出来る対向スピンドル旋盤における加工制
御方法に関する。
(b) 従来の技術 従来、相対向する2個のスピンドルを有する対
向スピンドル旋盤が各種提案されており、そこで
は、旋削ワークの加工は各々のスピンドル間で自
動受け渡しし連続自動加工を行なうことが出来
た。しかし、両スピンドルでミル加工を行う時に
は2個のスピンドルと2個の刃物台とを制御する
必要がある。従来は、1個のスピンドルと1個の
刃物台の組ごとに主制御部を有する演算装置を装
備し、合計2個の主制御部でそれら2組のスピン
ドル及び刃物台を制御していた。そして、主制御
部間のデータの遣り取りは、両制御部が共に書き
込み可能な共有メモリを用いたり、通信回線を介
して行なう方法が用いられていた。
(c) 発明が解決しようとする問題点 しかし、従来の提案では、両スピンドルにおけ
る加工をどのように関連さて高精度の加工を行な
うかについての提案、即ち、一方のスピンドルで
第1工程のミル加工を行ない、他方のスピンドル
で第2工程のミル加工を行なおうとした場合、2
つのスピンドルでのミル加工をどのように行なえ
ばワークに対する加工を精度よく行なうことが出
来るかについての考察はなされていないのが実情
であり、対向スピンドル旋盤を用いた高度な加工
方法の開発が望まれていた。
更に、従来のように、2個の主制御部を各主軸
台と刃物台の組毎に設ける制御方法では、主制御
部間のデータの遣り取りが生じた場合、一方の主
制御部と他の主制御部間で待ち合せ信号その他互
いに他の制御対象と連繁して制御すべき際に必要
なデータの送受に係る、複雑な制御手順及び制御
装置が必要となり、データの転送に時間を要する
不都合が生じる。特に、他方の主制御部に属する
スピンドルで行なわれたワークに対するミル加工
を基準にして、一方の主制御部側に属するスピン
ドルに保持されたワークに対してミル加工を行な
うような場合、2個の主制御部間で各種のデータ
を交換する必要が生じるために、実際の加工動作
に入るまでに時間が掛り、加工時間全体が長くな
る欠点が有る。これでは、2個のスピンドルを設
けて加工を効率化せんとする目的が、制御装置側
の制約で果たすことが出来なくなり、加工精度の
高精度化と加工効率の向上が両立出来なくなり、
対向スピンドル旋盤のメリツトが減殺されてしま
うことになる。
上記事情に盤み、本発明の目的は、2つのスピ
ンドルでのミル加工を高精度に、しかも制御上の
データ交換などに費やされる時間を極力短くして
短時間に加工を行なうことの可能な対向な対向ス
ピンドル旋盤における加工制御方法を提供するこ
とを目的とするものである。
(d) 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、フレーム2を有し、該フレー
ム上に、ワーク36を保持し得るワーク保持手段
3b,5bがそれぞれに設けられた第1のスピン
ドル及び第2のスピンドルを回転自在に支持す
る、第1及び第2の主軸台3,5を相対向する形
で設け、前記第1及び/又は第2の主軸台を前記
スピンドルの軸心方向にのみ相対的に移動自在に
設け、前記第1及び第2のスピンドルには、それ
らスピンドルをおのおの任意の旋回角度位置に位
置決めることの出来る、単一の主制御部12によ
り制御される第1及び第2の主軸角度位置決め手
段3c,5c,21,22をそれぞれ設け、前記
第1のスピンドルに対応して第1の刃物台をまた
第2のスピンドルに対応して第2の刃物台を、前
記スピンドル軸心を結ぶ線分に対して同一の側に
配置し、前記第1及び第2の刃物台に工具保持手
段26a,26bをスピンドル軸心方向に平行な
軸を中心に回転駆動自在に、かつ互いに非干渉空
間領域を介して背面的に配置した形で設けてお
き、前記第1の工具保持手段には、前記第1のス
ピンドルのワーク保持手段のワーク36に向けて
第1のミル工具を配置し、前記第2の工具保持手
段には、前記第2のスピンドルのワーク保持手段
のワークに向けて第2のミル工具を配置した工作
機械において、前記第1のミル工具が、前記主制
御部により制御される第1の主軸角軸位置決め手
段と共動して前記第1のスピンドルのワーク保持
手段に保持されたワークに対して加工を行ない、
前記ワークに第1加工部分を形成する第1のステ
ツプ及び、前記主制御部により認識された前記第
1加工部分を基準に第2のミル工具が、前記主制
御部により制御される第2の主軸角度位置決め手
段と共動して前記第2のスピンドルのワーク保持
手段に保持された前記第1加工部分の形成された
ワークに対して加工を行ない、前記ワークに第2
加工部分を形成する第2のステツプから構成され
る。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応す
る要素を示す、便宜的なものであり、従つて、本
記述は図面上の記載の限定拘束されるものではな
い。以下の「(e).作用」の欄についても同様であ
る。
(e) 作用 上記した構成により、本発明は、単一の制御部
12により第1及び第2の主軸角度位決め手段が
駆動制御され、第1のスピンドルにおいてミル加
工されたワークの第1加工部分を基準に第2のス
ピンドルに保持された該第1加工部分が形成され
たワークに対してミル加工が行なわれるように作
用する。
(f) 実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図は本発明による対向スピンドル旋盤にお
ける加工制御法の一実施例が適用される、対向ス
ピンドル旋旋盤の一例を示す制御ブロツク図、 第2図は第1図に示す対向スピンドル旋盤の平
面図、 第3図乃至第10図は本発明による対向スピン
ドル旋盤における加工制御方法の一実施例を用い
て、ワークを加工する様子を示す図、 第11図は、第5図におけるワークのQ矢視
図、 第12図は、第9図におけるワークのR矢視図
である。
対向スピンドル旋盤1は、第第1図に示すよう
に、上部に案内面2aが設けられた機体2を有し
ており、案内面2a上には、2個の主軸台3,5
が、相対向し、かつ独立して図中左右方向である
矢印A,B方向(即ち、Z軸方向)に移動駆動自
在な形で設けられている。主軸台3,5には、そ
れぞれスピンドル3a,5aが、矢印C,D方向
に回転駆動自在な形で設けられており、スピンド
ル3a,5aには、それぞれチヤツク3b,5b
が、矢印C,D方向に回転自在な形で装着されて
いる。
また、スピンドル3a,5aには、それぞれス
ピンドル駆動モータ3c,5cが直結する形で接
続されており、スピンドル駆動モータ3c,5c
には、それぞれ該スピンドル駆動モータ3c,5
cの矢印C,D方向の回転角度量(従つて、スピ
ンドル3a,5aの矢印C,D方向の回転角度
量。)を検出するためのトランスデユーサ3d,
5dが装着されている。
更に、機体2には、第1図に示すように、主軸
台送り駆動装置6が設けられており、主軸台送り
駆動装置6は、ナツト3e,5e、送り駆動モー
タ7,9及び駆動ネジ10,11等を有してい
る。即ち、主軸台3,5の第1図下端部には、そ
れぞれナツト3e,5eが、案内面2aを介して
機体2内に突出し、かつ機体2内を主軸台3,5
と共に矢印A,B方向(Z軸方向)に移動自在な
形で設けられており、ナツト3e,5eには、そ
れぞれ図示しない雌ネジがZ軸方向である矢印
A,B方向に貫通する形で螺設されている。ま
た、ナツト3e,5eには、それぞれピツチが同
一な駆動ネジ10,11が、矢印E,F方向に回
転自在に螺合されており、駆動ネジ10,11に
は、それぞれ送り駆動モータ7,9が接続されて
いる。
送り駆動モータ7,9には、それぞれ該送り駆
動モータ7,9の矢印E,F方向の回転角度量を
検出するためのトランスデユーサ7a,9aが装
着されている。なお、送り駆動モータ7,9を駆
動して、駆動ネジ10,11を矢印E又はF方向
に回転することにより、主軸台3,5は、それぞ
れナツト3e,5eを介して、矢印A又はB方向
(Z軸方向)に移動駆動される。
また、対向スピンドル旋盤1は、第1図に示す
ように、主制御部12を有しており、主制御部1
2には、バス線13を介して、加工プログラムメ
モリ15、システムプログラムメモリ16、キー
ボード17、刃物台制御部39,40、送り駆動
モータ制御部19,20、C軸制御部21,22
及び回転数制御部23,25が接続している。こ
こで、刃物台制御部39は、第2図に示す刃物台
26に接続しており、また刃物台制御部40は、
刃物台27に接続している。また、送り駆動モー
タ制御部19には、前述した送り駆動モータ7及
びトランスデユーサ7aが接続しており、送り駆
動モータ制御部20には、送り駆動モータ9及び
トランスデユーサ9aが接続している。
また、C軸制御部21には、スピンドル駆動モ
ータ3c及びトランスデユーサ3dが接続してお
り、C軸制御部22には、スピンドル駆動モータ
5c及びトランスデユーサ5dが接続している。
更に、回転数制御部23には、スピンドル駆動モ
ータ3c及びトランスデユーサ3dが接続してお
り、回転数制御部25には、スピンドル駆動モー
タ5c及びトランスデユーサ5dが接続してい
る。
また、機体2の主軸台3,5のスピンドル軸心
を結ぶ線分の、第2図上方には、2個のタレツト
型の刃物台26,27が、Z軸方向である矢印
A,B方向とは直角な矢印G,H方向(即ち、X
軸方向)に、それぞれ移動駆動自在に、かつ各主
軸台3,5、従つて各スピンドル3a,5aに対
応した形で設けられており、刃物台26,27に
は、それぞれタレツトヘツド26a,27aが、
Z軸と平行な旋回中心軸を中心にして矢印I,J
方向に旋回駆動自在に支持されている。タレツト
ヘツド26a,27aは、全体が多角形の筒状に
形成されており、その側面にはバイト等の旋削工
具及びドリル、フライスカツタなどの回転工具等
からなる複数の工具29が各主軸台3,5に対応
した形で設けられている。なお、各工具は、対応
する主軸台、即ちスピンドル側に対向し得る形で
設けられており、従つて、各タレツトヘツド26
a,27aに装着された工具同士がタレツトヘツ
ド26a,27aの旋回動作により干渉するよう
なことは無い。また、各タレツトヘツド26a,
27aはその側面が、第2図に示すように、各タ
レツトヘツド側面間に形成された非干渉空間領域
を介して互いに向き合つており、従つて各タレツ
トヘツド26a,27aは刃物台26,27に対
して背面的に配置されている。
対向スピンドル旋盤1は、以上のような構成を
有するので、ワークの加工に際しては、まず加工
すべきワーク36を、第1図に示すように、スピ
ンドル3aにチヤツク3bを介して取付ける。
この際、ワーク36のチヤツク3bに対する段
取り作業や、刃物台26に対する工具29の段取
り作業は、刃物台26,27が主軸台3,5の、
第2図上方に配置されているので、図中下方の刃
物台が配置されていない側から、刃物台に邪魔さ
れることなく行うことが出来、チヤツク3bに対
する接近性及び作業性がよい。次に、その状態で
作業者は、キーボード17を介して、主制御部1
2にワーク36の加工の開始を指令する。する
と、主制御部12は、加工プログラムメモリ15
から加工すべきワーク36に対応した加工プログ
ラムPROを読み出し、該加工プログラムPROに
基づき、ワーク36に対して所定の加工を行なつ
てゆく。
即ち、第1図に示す主制御部12は、加工プロ
グラムPROで設定された所定の回転数NAでスピ
ンドル3aを矢印C方向に回転させるように、回
転数制御部23に指令する。回転数制御部23
は、これを受けて、スピンドル駆動モータ3cを
スピンドル3aと共に、矢印C方向、即ち、正方
向に回転させる。すると、スピンドル駆動モータ
3cに装着されたトランスデユーサ3dからは、
スピンドル駆動モータ3c(従つて、スピンドル
3a)の所定回転角度毎に、回転信号RS1が回
転数制御部23に向けて出力され、回転数制御部
23は、所定時間当たりの回転信号RS1の入力
数をカウントして、スピンドル3aの回転数を求
め、スピンドル駆動モータ3cの回転数が所定の
回転数NAになるように制御する。
また、第1図に示す主制御部12は、主軸台3
をZ軸向に所定量だけ移動させるように、送り駆
動モータ制御部19に指令する。送り駆動モータ
制御部19は、これを受けて送り駆動モータ7に
駆動信号D2を出力する。すると、送り駆動モー
タ7は、駆動ネジ10と共に矢印E又はF方向に
回転して、主軸台3を、ナツト3eを介して矢印
A又はB方向(Z軸方向)に移動させる。なお、
この際、送り駆動モータ7に装着されたトランス
デユーサ7aからは、送り駆動モータ7(従つ
て、駆動ネジ10)が、矢印E又はF方向に所定
角度だけ回転する毎に、回転信号RS2が送り駆
動モータ制御部19に出力される。送り駆動モー
タ制御部19は、該回信号RS2の入力数をカウ
ントして、送り駆動モータ7の矢印E,F方向の
回転角度量に比例した、主軸台3のZ軸方向の移
動量を検出し、該移動量が加工プログラムPRO
中に設定された移動量となるように制御する。
更に、主制御部12は、加工プログラムPRO
に基づいて加工に使用する工具29の選択及び該
工具29のX軸方向の移動量を制御するように刃
物台制御部39に指令する。すると、刃物台制御
部39は、刃物台26のタレツトヘツド26a
を、第3図矢印I又はJ方向に適宜回転させて、
外径旋削用の工具29をワーク36と対向する位
置に位置決めし、更に該刃物台26を、旋削用の
工具29と共に矢印G,H方向に適宜移動駆動し
て、該工具29によつてワーク36の外径部を所
定形状に旋削加工する。
ワーク36の外径部が、第3図に示すように旋
削加工されたところで、刃物台26を、矢印G方
向に適宜移動してワーク36から退避させ、その
状態で、刃物台26のタレツトヘツド26aを矢
印I又はJ方向に適宜回転して、今度はドリルや
中ぐりバイト等の内径旋削用の工具29を、ワー
ク36と対向する位置に位置決めする。次に、そ
の状態で刃物台26を、該工具29と共に第4図
矢印H方向に所定距離だけ送り込み、更に主軸台
3を、テヤツク3bにワーク36を保持した状態
で、矢印A,B方向(Z軸方向)に適宜移動駆動
する等して、工具29によつて、ワーク36の内
径部を加工する。なお、該加工後は、主軸台3
を、第4図矢印A方向に適宜移動して、工具29
を、ワーク36の内径部の外に出し、その状態で
チヤツク3bのC方向の回転を停止する。また、
次のミーリング加工に備えて、刃物台26を矢印
G方向に移動してワーク36から退避させ、更
に、その状態で刃物台26に装着されたミーリン
グ加工用の工具29をワーク36に対向した位置
に位置決めしておく。
こうして、ワーク36の内径部が、第4図に示
すように加工されたところで、該ワーク36に対
してC軸制御を伴うミーリング加工等を行なう。
即ち、第1図に示す主制御部12は、加工プログ
ラムPROに基づいてまずC軸制御部21に対し
てスピンドル3aを原点に復帰させるように指令
する。すると、C軸制御部21は、スピンドル駆
動モータ3cを低速で矢印C又はD方向に回転さ
せる。
スピンドル3aが所定の位置に達すると、トラ
ンスデユーサ3dから原点出信号OS1がC軸制
御部21に向けて出力される。C軸制御部21
は、これを受けて、直ちにスピンドル駆動モータ
3cの矢印C又はD方向の回転駆動を停止する。
すると、スピンドル3aも、その矢印C又はD方
向の回転を停止し、該スピンドル3aの所定の基
準位置SP1は、第11図に示すようにC軸原点
CZPに位置決めされる。
次に、主制御部12は、刃物台制御部39を駆
動して、第5図に示す刃物台26を、ミーリング
加工用の工具29を回転させた状態で矢印H方向
に所定距離だけ移動させ、更に主軸台3を、適宜
矢印B方向に移動駆動させる。すると、該工具2
9によつて、ワーク36の外周部には溝36a
が、第11図に示すC軸原点CZPより矢印D方
向、即ちスピンドル負回転方向に所定角度θ1だ
け離れる形で穿設形成される。なお、溝36aが
穿設されたところで、刃物台26を、適宜矢印G
方向に移動させて、工具29をワーク36から退
避させておく。次に、主制御部12は、加工プロ
グラムPROに基づいて第1図に示すC軸制御部
21にC軸制御信号CS1を出力する。すると、
C軸制御部21は、スピンドル駆動モータ3c
を、スピンドル3aと共に、低速でスピンドル正
回転方向である矢印C方向に回転させる。する
と、トランスデユーサ3dから、スピンドル駆動
モータ3cの所定回転角度毎に、回転信号RS3
がC軸制御部21に出力され、該C軸制御部21
は、該回転信号RS3の入力数をカウントし、ス
ピンドル3aの回転角度量を検出する。C軸制御
部21は、該回転角度量が所定の回転角度量θ2
となつた時点で、スピンドル駆動モータ3cの矢
印C方向の回転駆動を停止する。すると、スピン
ドル3aも、ワーク36と共に矢印C方向の回転
を停止し、該スピンドル3a(従つてワーク36)
は、C軸原点CZPから、矢印C方向、従つてスピ
ンドル正回転方向に所定角度θ2だけ回転した位
置に位置決めされる。
次に、この状態で退避させておい刃物台26
を、ミーリング加工用の工具29と共に、ワーク
36に向けて第5図矢印H向に所定距離だけ移動
させ、更に主軸台3を、適宜矢印B方向に移動駆
動させる。すると、該ワーク36の外周部に溝3
6bが、前回穿設し溝36aから第11図矢印D
方向、即ちスピンドル負回転方向に所定角度θ2
だけ離れる形で穿設される。
こうして、ワーク36に対して、加工プログラ
ムPROに基づくミーリング加工等がなされて第
1工程の加工が完了しところで、主制御部12
は、第1図に示すシステムプログラムメモリ16
からワーク受け渡しプログラムWTPを呼び出し、
該ワーク受け渡しプログラムWTPを実行してゆ
く。即ち、主制御部12は、まずC軸制御部21
に、スピンドル3aを受け渡し位置CP(第11図
参照)に位置決めするように指令する。すると、
C軸制御部21は、これを受けて、スピンドル駆
動モータ3cを駆動して、スピンドル3aを、ワ
ーク36と共に、ゆつくりと矢印C又はD方向に
回転させる。すると、スピンドル駆動モータ3c
に装着されたトランスデユーサ3dは、スピンド
ル駆動モータ3cの矢印C又はD方向の所定回転
角度毎に回転信号RS4をC軸制御部21に出力
する。
すると、C軸制御部21は、該回転信号RS4
の入力数をカウントして、スピンドル3aのC軸
原点CZP(第11図参照)に対する位置を求め、
該スピンドル3aの基準位置SP1が、C軸原点
CZPから矢印C方向に所定角度αだけ離れた受け
渡し位置CPに位置決めされた時点で、停止信号
ST1を第1図に示すスピンドル駆動モータ3c
に対して出力する。すると、スピンドル駆動モー
タ3cは、これを受けて矢印C,D方向の回転を
停止し、その結果スピンドル3aは、ワーク36
と共に矢印C又はD方向の回転を停止して、該ス
ピンドル3aは受け渡し位置CPに位置決めされ
る。なお、受け渡し位置CPとして、C軸原点
(即ち、α=0の場合)を選ぶことも可能である。
また、第1図に示す主制御部12は、C軸制御
部22にスピンドル5aを受け渡し位置CP(第1
2図参照)に位置決めするように指令する。する
と、第1図に示すC軸制御部22は、スピンドル
駆動モータ5cをスピンドル5aと共に低速で矢
印C又はD方向に回転させつつ、この回転角度量
をトランスデユーサ5dを介して検出し、検出し
た回転角度量に基づき、第12図に示すスピンド
ル5aのC軸原点CZPに対する矢印C,D方向の
位置を求めて、該スピンドル5aの基準位置SP
2が、C軸原点CZPから矢印C方向に所定角度α
だけ離れた受け渡し位置CPに位置決めされた時
点で、スピンドル駆動モータ5cの回転を停止す
る。。すると、スピンドル5aは、矢印C又はD
方向の回転を停止して、受け渡し位置CPに位置
決めさることになる。
こうして、スピンドル3a,5aの各基準位置
SP1,SP2が、それぞれ受け渡し位置CPに位置
決めされたところで、第5図に示すスピンドル5
aに装着されたチヤツク5bを緩め、その状態
で、主軸台5を、スピンドル5aと共に第5図矢
印A方向に移動させて該スピンドル5aとスピン
ドル3aを接近させ、その状態で、ワーク36の
内の第1工程がなされた部分を、該チヤツク5b
内に嵌入させる。その状態で、チヤツク5bを締
めて、ワーク36を、チヤツク3b,5bによつ
て保持する。
ワーク36が、チヤツク3b,5bによつて保
持されたところで、該ワーク36とチヤツク3b
との保持関係を解除し、その状態で主軸台5をチ
ヤツク5bにワーク36を保持させた状態で、矢
印B方向、即ち主軸台3から遠ざかる方向に所定
距離だけ移動させて、スピンドル3a,5aを離
反させる。すると、ワーク36は、スピンドル3
a側から、スピンドル5a側に、チヤツク5bを
介して移し変えられることになる。なお、このワ
ーク36の移し変え作業は、スピンドル3a,5
aが、それぞれ所定の受け渡し位置CPに位置決
めされ、更にスピンドル5aに装着しチヤツク5
bによつて、該ワーク36を直接保持することに
より行なわれるので、該移し変え作業によつて、
ワーク36のC軸原点CZPにする位相のズレが生
じるようなことはない。
こうして、第1工程が完了したワーク36が、
スピンドル5a側に移し変えられたところで、ワ
ーク36に対応した加工プログラムPROに基づ
き、該ワーク36に対して、第2工程の加工を行
なうと共に、スピンドル3a側には、チヤツク3
bを介して未加工のワーク36を装着し、該未加
工のワーク36に対して、既に述べた第1工程の
加工を行なう。
この際、各刃物台26,27のタレツトヘツド
26a,27aが、非干渉空間領域を介して互い
に背面的に配置されており、しかもその工具は互
いに対応する主軸台3,5、従つてスピンドル3
a,5aに対向し得る形で配置されているので、
一方のタレツトヘツド26a又は27aに装着さ
れた工具29が他方のタレツトヘツド27aのス
ピンドル5a又は3a側へ対向することは無く、
従つて、刃物台26と主軸台3、刃物台27と主
軸台5は互いの工具等が干渉するようなことは無
く互いに独立した動作が可能となる。これによ
り、主軸台5と刃物台27側がどのような状態で
あつても、即ち、先程、スピンドル3a側から受
け渡された第1工程の完了したワーク36の加工
を行つていても、主軸台3側では、チヤツク3b
に対する未加工ワーク36の装着を(もし必要な
らば、刃物台26のタレツトヘツド26aに対す
る工具29の交換作業等の段取り作業までも)、
主軸台5及び刃物台27の状態とは何ら無関係に
行うことが出来、主軸台5側の運転を停止する必
要はない。
即ち、第1図に示す主制御部12は、回転数制
御部25に、スピンドル5aを、正転方向である
矢印C方向に所定の回転数NBをもつて回転する
ように指令する。すると、回転数制御部25は、
スピンドル駆動モータ5cを、スピンドル5aと
共に矢印C方向に回転させる。この際、回転数制
御部25は、トランスデユーサ5dを介してスピ
ンドル駆動モータ5cの回転数を検出し、検出し
た回転数が、所定の回転数NBとなるように、該
スピンドル駆動モータ5cを制御する。
また、第1図に示す主制御部12は、送り駆動
モータ制御部20を駆動して、駆動ネジ11を矢
印E又はF方向に回転して、主軸台5を、ナツト
5eを介して矢印A又はB方向(Z軸方向)に移
動させる。なお、この際、送り駆動モータ制御部
20は、トランスデユーサ9aを介して主軸台5
の移動量を検出し、検出した移動量に基づき、駆
動モータ9を制御する。更に、主制御部12は、
刃物台制御部40を駆動して、第7図に示す、刃
物台27を、旋削用の工具29と共に矢印G,H
方向に適宜移動駆動することにより、該工具29
によつてワーク36の外径部を所定形状に旋削加
工する。
また、第7図に示すチヤツク3bに保持された
末加工のワーク36に対しては、既に述べたよう
に、主軸台3を、該ワーク36と共に矢印A又は
B方向(Z軸方向)に適宜移動させると共に、刃
物台26を、旋削用の工具29と共に矢印G,H
方向(X軸方向)に適宜移動駆動して所定の旋削
加工を行なう。
この際、各刃物台26,27のタレツトヘツド
26a,27aは、互いに背面的に配置されてお
り、しかもその工具は互いに対応する主軸台3,
5、従つてスピンドル3a,5aに対向し得る形
で配置されているので、両刃物台26,27を共
に使用して主軸台3,5により同時加工を行つて
も、タレツトヘツド26a,27a上の工具29
同士が互いに干渉してしまうことが無く、両主軸
台3,5及び刃物台26,27による同時加工は
円滑に行われる。
こうして、これ等ワーク36,36の各外径部
が、第7図に示すように、それぞれ旋削加工され
たところで、刃物台26,27を該ワーク36,
36から矢印G方向に移動退避させ、その状態で
刃物台26,27に装着された内径旋削用の工具
29,29を、各ワーク36と対向する位置に位
置決めする。次に、刃物台26,27を、それぞ
れ第8図矢印H方向に所定距離だけ送り込んで、
内径旋削用の工具29を、それぞれ未加工のワー
ク36の図中石端面、第1工程済みのワーク36
の図中左端面に対向させ、その状態で主軸台3,
5を、それぞれ矢印A,B方向(Z軸方向)に移
動させて、これ等未加工のワーク36及び第1工
程済みのワーク36の各内径部を所定形状に加工
する。なお、該加工後、主軸台3を矢印A方向
に、主軸台5を矢印B方向に適宜移動させて、刃
物台26,27に装着された各工具29を各径部
から外に出す。その状態で、該刃物台26,27
を矢印G方向に移動してワーク36等から退避さ
せ、更に、チヤツク3b,5bの矢印C方向の回
転を停止する。
次に、この状態で、第9図に示すチヤツク5b
に保持された第1工程済みのワーク36に対して
は、第5図等をもとに既に述べた方法と同様な法
を用いてC軸制御を伴うドリル加工を行なう。即
ち、第1図に示す主制御部12は、加工プログラ
ムに基づいてC軸制御部22を駆動して、スピン
ドル駆動モータ5cを、スピンドル5aと共に、
低速でスピンドル負回転方向である矢印D方向に
回転させる。すると、第12図に示すスピンドル
5aの基準位置SP2も矢印D方向に回転し、該
基準位置SP2がC軸原点CZPに一致した時点で、
第1図に示すトランスデユーサ5dから、原点検
出信号OS2がC軸制御部22に出力される。な
お、スピンドル5aの基準位置SP2が、第12
図に示すように、C軸原点CZPに一致した時点に
おいては、第1工程の加工の際にワーク36に穿
設された溝36a,36bは、第12図中想像線
で示すように、それぞれC軸原点CZPからスピン
ドル負回転方向である矢印D方向に回転角度量θ
1、(θ1+θ2)だけ離れた位置に位置する。更に、
C軸制御部22は、原点検出信号OS2が入力し
た時点からトランスデユーサ5dを介して検出さ
れるスピンドル5aの矢印D方向の回転角度量
が、所定角度θ3となつたところで、スピンドル
駆動モータ5cを停止させる。
こうして、スピンドル5aは、その基準位置
SP2がC軸原点CZPから第12図矢印D方向に
所定角度θ3だけ離れた位置に位置決めされるこ
とになる。
次に、この状態で第9図に示す刃物台27を、
ミル工具であるドリル等の穴あけ用の工具29を
回転させた状態で、ワーク36に向けて矢印H方
向に所定距離だけ移動させ、更に主軸台5を、適
宜矢印A方向に移動駆動させる。すると、ワーク
36は、前述したように、刃物台3a側で第1工
程の加工がなされた後、スピンドル5a側に位相
のズレを生じさせることなく受け渡されているの
で、該ワーク36には穴36cが、第1工程にお
いて穿設された第12図中破線で示す溝36a,
36bより、それぞれ矢印C方向に正確に所定角
度θ3、(θ2+θ3)だけ離れる形で加工プログラ
ムPROに基づき貫通穿設される。
こうして、該ワーク36に対して第2工程の加
工が完了したところで、チヤツク5bを緩めて、
この加工済みのワーク36をチヤツク5bから取
り外し、該ワーク36を第10図下方のワークキ
ヤツチヤ37に放出する。また、これと並行し
て、第9図に示すチヤツク3bに保持されたワー
ク36に対しては、既に述べた方法を用いて、刃
物台26に装着されたエンドミル等の工具29に
よつてC軸制御を伴うミーリング加工を行ない、
該ワーク36に第11図に示す溝36a,36b
を穿設する。こうして、第1工程及び第2工程を
並行して行なうことにより、ワーク36を連続的
に加工してゆく。
このように、スピンドル3a及び5aにおい
て、一方のスピンドルにおけるミル加工に関連さ
せて、他方のスピンドルにおけるミル加工を行な
う際に、スピンドル3aを主軸制御する、駆動モ
ータ3cとC軸制御部21と、スピンドル5aを
主軸制御する、駆動モータ5cとC軸制御部22
とが単一の主制御部12により制御されることか
ら、加工プログラムPROに基づく加工の全体像
を主制御部12が常に認識し、当該加工プログラ
ムPROに基づく両C軸制御部21,22に対す
る指令を生成し、直ちにバス線13を介して直接
的に各制御部21,22に伝達することができ、
スピンドル3a側とスピンドル5a側とを別々の
主制御部で制御した際に生じる煩雑なデータの遣
り取りやバス制御などを行なう必要がなく、各モ
ータ3c,5cの高速な主軸角度位置決め動作が
可能となる。また、加工プログラムに基づく両主
軸台3,5及び刃物台26,27の制御も単一の
主制御部12が行なうので、同様に高速動作が可
能となる。
なお、上述した実施例においては、ワーク36
を、スピンドル3a側からスピンドル5a側に受
け渡す際、主軸台5を、スピンドル5aと共に、
主軸台3のスピンドル3aに向けて矢印A方向に
移動させて、該ワーク36の受け渡しを行なつた
場合について述べた。しかし、受け渡し方法は、
これに限らず、主軸台3,5を相対的に矢印A,
B方向(Z軸方向)に移動させることにより、ス
ピンドル3a,5aを互いに近接させ、その状態
でワーク36の受け渡しを行なうことが出来れば
どのような方法を用いてもよい。例えば、主軸台
3をスピンドル3aと共に、スピンドル5aに向
けて矢印B方向に移動させて、該スピンドル3a
側からスピンドル5a側に受け渡してもよい。ま
た、主軸台3を矢印B方向に、主軸台5を矢印A
方向に移動させることにより、スピンドル3a,
5aを互いに近接させ、その状態でワーク36を
受け渡してもよい。
なお、上述した実施例においては、システムプ
ログラムメモリ16に格納されたワーク受け渡し
プログラムWTPに基づき、スピンドル3a,5
a間でワークを受け渡した場合について述べたが
ワークの受け渡しの指令としては、スピンドル3
a,5a間でワーク36を直接受け渡しすること
が出来る限りどのような方法を用いてもよい。例
えば、加工プログラムメモリ15中に、ワーク受
け渡しプログラムWTPの内容を含む形で作成さ
れた加工プログラムPROを格納し、該加工プロ
グラムPROに基づき、ワークの受け渡し動作を
行なわせてもよいことは勿論である。
また、本実施例のように、刃物台26,27の
タレツトヘツド26a,27aを背面的に配置
し、その回転中心をスピンドル軸心方向(Z軸方
向)と平行に設定することにより、両タレツトヘ
ツド26a,27aの間のZ軸方向の距離を、加
工動作に寄与しない無駄なスペースを生じさせる
こと無く最少にすることが出来る。従つて、工作
機械の主軸台3,5間のZ軸方向の最大距離を同
一とした場合、最大の加工可能エリアを確保する
ことが可能となる。
(g) 発明の効果 以上説明したように本発明によれば、機体2な
どのフレームを有し、該フレーム上に、ワーク3
6を保持し得るチヤツク3b,5bなどのワーク
保持手段がそれぞれに設けられた第1のスピンド
ル(例えば、スピンドル3a)及び第2のスピン
ドル(例えば、スピンドル5a)を回転自在に支
持する、第1及び2の主軸台を相対向する形で設
け、前記第1及び/又は第2の主軸台を前記スピ
ンドルの軸心方向にのみ相対的に移動自在に設
け、前記第1及び第2のスピンドルには、それら
スピンドルをおのおの任意の旋回角度位に位置決
めすることの出来る、単一の主制御部12により
制御される駆動モータ3c,5c,C軸制御部2
1,22などの第1及び第2の主軸角度位置決め
手段をそれぞれ設け、前記第1のスピンドルに対
応して第1の刃物台(例えば、刃物台26)をま
た第2のスピンドルに対応して第2の刃物台(例
えば、刃物台27)を、前記スピンドル軸心を結
ぶ線分に対して同一の側に配置し、前記第1及び
第2の刃物台にタレツトヘツド26a,27aな
どの工具保持手段をスピンドル軸心方向に平行な
軸を中心に回転駆動自在に、かつ互いに非干渉空
間領域を介して背面的に配置した形で設けてお
き、前記第1の工具保持手段には、前記第1のス
ピンドルのワーク保持手段のワークに向けてドリ
ル、ミーリングなどの第1のミル工具を配置し、
前記第2の工具保持手段には、前記第2のスピン
ドルのワーク保持手段のワークに向けてドリル、
ミーリングなどの第2のミル工具を配置した工作
機械において、前記第1のミル工具が、前記主制
御部により制御される第1の主軸角度位置決め手
段と共動して前記第1のスピンドルのワーク保持
手段に保持されたワークに対して加工を行ない、
前記ワークに第1加工部分を形成する第1のステ
ツプ及び、前記主制御部により認識された前記第
1加工部分を基準に第2のミル工具が、前記主制
御部により制御される第2の主軸角度位置決め手
段と共動して前記第2のスピンドルのワーク保持
手段に保持された前記第1加工部分の形成された
ワークに対して加工を行ない、前記ワークに第2
加工部分を形成する第2のステツプから構成され
るので、第2スピンドルで行なうミル工具による
加工を、第1スピンドルで行なわれたミル工具に
よる加工に正確に対応させた形で行なうことが出
来、例えば、ワークの外周面にZ軸方向に長いキ
ー溝、更にはワークをZ軸方向に貫通するドリル
穴などを第1及び第2スピンドルのミル工具で正
確に整合した形で加工することが出来る。また、
第1及び第2のスピンドルの両方で、同一のミル
加工形状についてそれぞれ加工を分割した形で行
なうことができるので、従来、スピンドル間でミ
ル加工の整合性が取れずにやむを得ず一方のスピ
ンドル側で行なつていたZ軸方向に長い加工形状
を有するミル加工でも、各スピンドルで分割した
形での加工動作が可能となり、比較的多くの時間
を要するミル加工時間を両スピンドルで均等に配
分することが出来、効率的な加工作業が可能とな
る。
更に、第1及び第2の主軸角度位置決め手段が
単一の主制御部12により制御されることから、
加工の全体像を主制御部12が常に認識し、両主
軸角度位置決め手段に対する必要な指令を生成し
直ちに直接的に主軸角度位置決め手段に伝達する
ことができ、スピンドル3a側とスピンドル5a
側とを別々の主制御部で制御した際に生じる待ち
合せ信号その他の炉雑なデータの遣り取りやバス
制御などを行なう必要がなく、各位置決め手段に
よる高速な主軸角度位置決め動作が可能となり、
ミル加工を両スピンドル間で相互に関連させて行
なつた場合においても、対向スピンドル旋盤の効
率的加工能力を最大限に発揮せることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による対向スピンドル旋盤にお
ける加工制御方法の一実施例が適用される、対向
スピンドル旋盤の一例を示す制御ブロツク図、第
2図は第1図に示す対向スピンドル旋盤の平面
図、第3図乃至第10図は本発明による対向スピ
ンドル旋盤における加工制御方法の一実施例を用
いて、ワークを加工する様子を示す図、第11図
は、第5図におけるワークのQ矢視図、第12図
は、第9図におけるワークのR矢視図である。 1……対向スピンドル旋盤、3a,5a……ス
ピンドル、3b,5b……ワーク保持手段(チヤ
ツク)、3c,5c……主軸角度位置決め手段
(駆動モータ)、21,22……主軸角度位置決め
手段(C軸制御部)、29……工具、36……ワ
ーク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フレームを有し、 該フレーム上に、ワークを保持し得るワーク保
    持手段がそれぞれに設けられた第1のスピンドル
    及び第2のスピンドルを回転自在に支持する、第
    1及び第2の主軸台を相対向する形で設け、 前記第1及び/又は第2の主軸台を前記スピン
    ドルの軸心方向にのみ相対的に移動自在に設け、 前記第1及び第2のスピンドルには、それらス
    ピンドルをおのおの任意の旋回角度位置に位置決
    めすることの出来る、単一の主制御部により制御
    される第1及び第2の主軸角度位置決め手段をそ
    れぞれ設け、 前記第1のスピンドルに対応して第1の刃物台
    をまた第2のスピンドルに対応して第2の刃物台
    を、前記スピンドル軸心を結ぶ線分に対して同一
    の側に配置し、 前記第1及び第2の刃物台に工具保持手段をス
    ピンドル軸心方向に平行な軸を中心に回転駆動自
    在に、かつ互いに非干渉空間領域を介して背面的
    に配置した形で設けておき、 前記第1の工具保持手段には、前記第1のスピ
    ンドルのワーク保持手段のワークに向けて第1の
    ミル工具を配置し、 前記第2の工具保持手段には、前記第2のスピ
    ンドルのワーク保持手段のワークに向けて第2の
    ミル工具を配置した工作機械において、 前記第1のミル工具が、前記主制御部により制
    御される第1の主軸角度位置決め手段と共動して
    前記第1のスピンドルのワーク保持手段に保持さ
    れたワークに対して加工を行ない、前記ワークに
    第1加工部分を形成する第1のステツプ及び、 前記主制御部により認識された前記第1加工部
    分を基準に第2のミル工具が、前記主制御部によ
    り制御される第2の主軸角度位置決め手段と共動
    して前記第2のスピンドルのワーク保持手段に保
    持された前記第1加工部分の形成されたワークに
    対して加工を行ない、前記ワークに第2加工部分
    を形成する第2のステツプからなることを特徴と
    する対向スピンドル旋盤における加工制御方法。
JP13415087A 1987-04-17 1987-05-29 対向スピンドル旋盤における加工制御方法 Granted JPS63300801A (ja)

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