JPH0242196B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、概して電子試験計器に関するもの
であり、特に電気ケーブル装置、電子インタフエ
ースケーブル、および単独導線、より線、同軸ケ
ーブル、単心あるいは多心シールド線等の組み合
せのような種々の形態で成るこの種の装置に対す
る故障状況をみつけだすための装置および方法に
関するものである。この発明におけるケーブルの
故障状況としては、導線間の短絡による故障、導
線間における約100メグオーム程度の高いインピ
ーダンスの漏れ路による故障、および導線の断線
による故障を含むものである。

電気ケーブル装置、および電子インタフエース
ケーブルは、保護用の外装あるいはスリーブによ
つていくつかの形に包み込まれていて、厳しい環
境のなかで用いるのに適したように詰め込まれあ
るいは耐水処理が施こされている。ケーブルの他
のタイプのものは、地中にうずめられたり、ある
いはポールや、タワーにかけ渡されたりして用い
られる。ケーブルの故障状況によつては、ケーブ
ルの修理、あるいは故障部分の取換等の作業を必
要とする。故障点をみつけだすために探索すべき
ケーブルの長さは、たとえば約100あるいは1000
フイートときわめて長く、そしてみつけだすべき
故障点が一続きの長さのどの位置にあるかをみき
わめなければならない。この故障状況の位置を正
確にみつけだすときは、きわめて重要なことであ
る。たとえば、ケーブルが地下にある場合におい
て、ケーブルの故障部分に可能なかぎり近づいた
点において孔がほられるべきである。

故障状況をみつけだすための装置および方法
は、ハミルトンによる米国特許第3800216号「基
準電圧比較におけるケーブル故障検出装置および
方法」、グリーンによる米国特許第2551942号「電
気回路の故障位置をみつけだすための装置」、バ
ターフイルドによる米国特許第2120391号「測定
装置」、およびエステス等による米国特許第
1958361号「ケーブル導線の故障位置をみつけだ
す方法」等に開示されている。しかしながら、従
来のこれらの装置および方法は、いくつかの欠点
を有している。すなわち、これらはたとえば導線
間の短絡のような故障状況の唯一つに対してのみ
適用できるものにすぎない。また、これらの装置
は、未熟な保線係あるいは修理係において、煩雑
な操作を要するものであつて、かつ故障状況の位
置を正確に決めることが困難なものであつた。

この発明の目的は、テストされるべきケーブル
の長さを迅速に、かつ自動的に測定する装置およ
び方法であり、未熟な保線係あるいは修理係によ
つても煩雑な操作を要すことなく、ケーブルにお
ける故障状況の正確な位置を決定することができ
る装置および方法を提供するものである。この発
明において、上記する故障状況としては、導線間
の短絡、導線の断線、および導線間の高インピー
ダンス漏れ路を含み、それらの故障状況の位置を
それぞれ正確にみつけだすことができるものであ
る。

この発明の他の目的は、単独導線、より線、同
軸ケーブル、単心あるいは多心シールド線等から
成ることなる形態のケーブルに対する要求される
測定を成しとげ得る特有の装置および方法を提供
することにある。

この発明のさらに別の目的を達成するにあたつ
て、具体的には、電気ケーブル装置電子インタフ
エースケーブル、および単独導線、より線、同軸
ケーブル、単心あるいは多心シールド線等の組み
合せのような種々の形態で成るこの種の装置に対
する故障状況の正確な位置を迅速にかつ自動的に
決定するための改良された装置および方法を提供
するものである。この発明の装置および方法によ
つてみつけだされる故障状況としては、導線間の
短絡による故障、ほぼ100メグオーム程度の高い
インピーダンス漏れ路による故障、および導線の
断線による故障を含むものである。さらに、この
発明の装置および方法によれば、テストされるべ
きケーブルの長さを測定することもできるもので
ある。

この発明の具体的な一つの実施例によれば、等
しい長さを有し、互いに隣接して配置された第１
および第２の導線間における短絡をみつけだすた
めの装置が、第１の導線の一端を接地するための
手段と、第１の電圧Vaが、第１の導線の両端間
に生じるように、かつ第２の電圧Vbが、第２の
導線と接地点との間に生じるように、故障点を介
して第２の導線に向う通路を設けるように第１の
導線に制御信号を与えるための手段と、第１およ
び第２の電圧にそれぞれ選択的に応答する電圧検
出手段と、第１の電圧Vaに相当する信号Eaを供
するため第１の導線の両端間、および第２の電圧
Vbに相当する信号Ebを供するため第２の導線と
接地点間に電圧検出手段を選択的に接続するため
の手段と、導線の長さＬに相当する信号E_Lを供
するためのデータ入力手段と、故障点と第１の導
線の接地点との間の距離Ｄが、Ｄ＝（Vb／Va）Ｌの 関係において成立するように距離Ｄに相当する信
号E_Dを与えるべく、信号Ea、Eb、E_Lを処理する
ための電圧検出手段およびデータ入力手段に応答
するプロセツサ手段とから成つている装置であ
る。

この発明においてより好ましい装置は、このエ
レメントが知られていない場合、ケーブル導線の
長さＬを決定するための手段を備えている。特
に、第１の導線に与えられる制御信号の好ましい
例は、第１の導線の両端間に対して与えられる電
流源、好ましくは直流電流源によつて供給される
知られた電流Ｉである。加えて、この発明の装置
は、第１の導線の知られた単位長さ当りの抵抗Ｒ
に相当する信号E_R、および第１の導線を介して
流れる知られた電流Ｉに相当する信号E_Iを供する
ためのデータ入力手段を含んでいる。さらに、導
線の長さＬが、Ｌ＝Va／RIの関係において成立する ように、長さＬに相当する信号E_Lを与えるべく
信号Eaと同様に信号E_R、E_Iに応答するプロセツ
サ手段を有している。

この発明の好ましい実施例は、概して上述する
実施例の各要素の組み合せであり、導線間の短
絡、導線間に生じる高いインピーダンス漏れ路に
関する回路、あるいは導線の断線に関する回路の
いずれかに対して選択的に操作するための手段を
備えている。加えて、この発明の好ましい実施例
によれば、キーボードを介して記録されるたとえ
ばケーブルの長さ、故障点までの要求される距離
等の項目を映し出す視覚表示部を含む、快く持ち
運ぶことのできるハウジングによつて形成されて
いるものである。

以下、この発明にかかるケーブルにおける故障
状況をみつけだすための装置について、図面に示
す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。

第１図は、この発明にかかる装置についての具
体例の一つを示すもので、短絡あるいは高インピ
ーダンス漏れ路のような故障状況をみつけだすの
に適した装置１０についてその概略をブロツク線
図で示したものである。この図において、参照符
号１１は、故障部分を含んでいるケーブルを指し
示すものである。このケーブル１１は、互いに近
接して配置された一対の導線１２、および１３か
ら成つていて、それらの間に短絡あるいは高イン
ピーダンス漏れ路のような故障状況を有してい
る。前記導線１２，１３は、それぞれ長さＬを有
していて、各導線１２，１３は、それぞれの隣接
端部１２ａ，１３ａ、および１２ｂ，１３ｂにお
いてケーブルコネクタ１４，１５で終端してい
る。前記ケーブル１１は、単に実質上平行な一対
の導線１２，１３を含むかのようにあらわされて
いるが、ケーブルは、単線、一対のより線、同軸
ケーブル、単心あるいは多心シールド線等の二つ
以上の組み合せを含むように種々の形態のものを
も包含することを意図するものである。

この発明によれば、制御信号が電流源の接続に
よつて導線１２に印加され、好ましくは、導線端
１２ａ，１２ｂ間に直流電源１６が接続され、導
線端１２ｂが接地される。高インピーダンス演算
増幅器１８により作動される直流電圧計１９は、
スイツチ１７によつて、導線端１２ａと接地点と
の間、および故障点５を介して導線１３と接地点
との間に選択的に接続することができるようにな
つている。

制御信号が与えられることによつて、導線１２
は、導体の長さ方向に沿つて均一の抵抗体として
形成される。スイツチ１７が、位置ａにあると、
導線端１２ｂの電圧がOVで、導線端１２ａが電
圧値Vaによつて始動し、導線１２に直線的に増
加する電圧を生じる。

同様に、スイツチ１７が、位置ｂをとつた場
合、故障点５と導線１２の部分とを介して導線１
３から接地点への通路を形成し、導線１３と接地
点との間に電圧値Vbが生じるようになつている。
導線１３を介して生じる電圧Vbは、故障点５に
よつて引き起され、ケーブルコネクタ１５から見
いだされる故障点５までの距離Ｄの値に比例す
る。

増幅器１８が、高インピーダンスを有している
ので、故障点５を介して流れる電流、およびそれ
にともなつてそれを越える最小電圧降下は無視す
ることができる。その結果、電圧計１９は、おお
よそ100メグオームのオーダにおいて非常に高い
漏れ抵抗をも正確に測定することができる。

プロセツサ２０は、電圧Vaおよび電圧Vbに相
当する信号Eaおよび信号Ebを供する電圧計１９、
および、知られている導線１２，１３の長さＬに
相当する信号E_Lを供するキーボード３０のよう
なデータ入力部材に応答する。プロセツサ２０
は、故障点５からケーブルコネクタ１５までの距
離Ｄが、Ｄ＝（Vb／Va）Ｌの関係において成立する ように、距離Ｄに相当する信号E_Dを供するべく、
前記信号Ea、Eb、およびE_Lを処理する。

テストされるべき導線の長さＬが知られていな
い場合は、キーボード３０を介して単純に記入さ
れるものではなく、当該装置が正確な測定を成し
得るべく用いられるものである。特に、第１図に
示す実施例によれば、電流源１６が、導線１２間
に接続された際、導線１２を介して流れる電流Ｉ
の値が示される。スイツチ１７が位置ａをとつて
いると、電圧計１９は、導線端１２ａ，１２ｂ間
に生じる電圧Vaを検出し、プロセツサ２０に電
圧Vaに相当する信号Eaを供給する。導線１２の
単位当りの抵抗Ｒが知られていれば、導線１２を
介して流れる電流Ｉに従つてキーボード３０によ
つて記入される。その結果、キーボード３０は、
抵抗Ｒに相当する信号E_Rと、電流値Ｉに相当す
る信号E_Iをプロセツサ２０に供給する。プロセツ
サ２０は、信号Ea，E_R，E_Iを処理し、そして、
導線１２の長さＬに相当する信号E_Lを供給する。
前記長さＬは、Ｌ＝Va／RIの関係において成立する ようになつている。

第２図は、この発明の他の好ましい実施例であ
り、すなわち、ケーブル部材５１における短絡、
高インピーダンス漏れ路、あるいは断線等の故障
を選択的にみつけだすための装置５０を概略的に
示すものである。第１図と同様に、ケーブル５１
は、隣接的に配置された一対の導線５２、および
５３とから成るように示されている。前記導線５
２，５３は、それぞれ長さL″を有し、そして、
隣り合う端部５２ａ，５３ａ、および５３ｂ，５
２ｂがそれぞれケーブルコネクタ５４と５５にお
いて終端している。ケーブル５１は、前にも述べ
たように、異なる形態に形成されているものであ
つてもよい。参照符号５″は、ケーブル５１にお
こり得る上述するうちのどれかの故障状況の存在
を示すものである。故障点５″が、導線５２にお
いて断線として生じた際、導線５２は、一対の導
線部分に分けられる。第２図において、導線部分
５２ｃは、導線５３に対して第１の内線キヤパシ
タンスを供し、導線部分５２ｂは、導線５３に対
して第２の内線キヤパシタンスを供する。この発
明に従えば、制御信号が導線端５２ａ，５２ｂに
電圧源、好ましくは交流電圧源５６ｂを接続する
ことにより導線５２に与えられる。付与される交
流信号は、前記内線キヤパシタンスにより分けら
れ、導線５３は、接地基準電位を供する。

導線５２は、導線５２の全長Ｌ”にわたつて一
様に分配される導線５３に対して、キヤパシタン
スを有するので、電圧va，vbは、導線部分５２
ｄから導線５３まで、および導線部分５２ｃから
導線５３までのそれぞれの内線キヤパシタンスに
比例するので、ケーブルコネクタ５５から故障点
５″までの距離D″は、 D″＝Va／Va＋VbL″ の関係において成立する。

装置５０は、短絡、高インピーダンス漏れ路を
みつけだすための回路、あるいは断線故障状況を
みつけだすための回路のどちらかを選択的に操作
するための手段を備えている。装置５０は、迅速
にかつ正確に要求される故障位置を得て、かつ量
が正確に知られていない場合、ケーブルの長さ
L″を測定することのできる付加的なエレメント
をも含むものである。装置５０は、データ入力キ
ーボード９５、視覚表示９６、および機能制御ス
イツチ６１，６６を含む操作盤をもつ携帯可能な
ハウジングによつて組み立てられている。

特に、第２図に示される装置５０は、直流電流
源５６ａと交流電圧源５６ｂとを備えている。こ
れらの電流源５６ａおよび電流源５６ｂは、その
いずれかをリート線６２，６３を介して前記導線
５２の端部５２ａ，５２ｂに選択的に接続するた
めの電源選択手段６１に接続されている。電源選
択手段６１は、みつけだすべき導線５２，５３間
の短絡あるいは高インピーダンス漏れ路であると
き電流源５６ａを、故障が導線５２の断線である
とき電圧源５６ｂをそれぞれ適用するように、装
置ハウジングの操作盤に配置されるスイツチ手段
から成つている。

一対の高入力インピーダンス緩衝増幅器６８
ａ，６８ｂは、導線端５２ａ，５２ｂ、および５
３ｂに対して故障選択手段６６、および官能リー
ド線６４，６５を介して選択的に接続可能であ
る。接続は、みつけだされるべき故障のタイプに
依存する。故障選択手段６６は、装置操作盤に配
置されるスイツチ手段から成つている。セパレー
トスイツチ６１，６６の代わりに、信号スイツチ
が用いられることもある。

電圧検出手段７０は、マルチプレクサースイツ
チ６７によつて緩衝増幅器６８ａ，６８ｂに選択
的に接続可能である。マイクロプロセツサ９３に
応答するマルチプレクサースイツチ６７は、故障
点を決定するため必要とされる適切な電圧測定の
タイミングを制御する。

電圧検出手段７０は、導線間の短絡（高インピ
ーダンス漏れ路）、あるいは導線の断線のいずれ
かに依存して前記マルチプレクサースイツチ６７
によつて選択される入力信号を処理するための二
つの平行信号路のうちの一つを形成する。一つの
信号路は、バンドパスフイルタ７１と整流回路７
２とから成る交流信号路である。高域フイルタ７
１は、いずれの直流オフセツト信号をも防ぎかつ
除去し、交流信号成分、すなわち適切な断線位置
をみつけだす電圧に相当する信号だけを処理する
ように構成されている。第２の信号路は、低域フ
イルタ７４、自動零位回路８２および増幅器７５
から成る直流信号路である。

低域フイルタ７４は、いずれの交流信号成分の
通過を除ぎかつ除去し、直流信号成分、すなわち
短絡位置電圧（第１図におけるEaおよびEb）だ
けが処理されるように構成されている。

自動零位回路８２は、存在するオフセツト信号
を効果的に取り去る。自動零位調整は、各電圧測
定の前にただちに成しとげられる。整流された交
流信号と、直流信号（短絡あるいは高インピーダ
ンス漏れ位置）とは、同じ緩衝増幅器７３を用い
る。増幅器７３の出力は、アナログ−デジタル変
換器９１、自動利得制御（AGC）回路８１、お
よび自動零位回路８２に送られる。自動利得制御
回路８１は、装置が、試験にあるケーブルに取り
付けられる前、および受信された信号が処理され
た後に働かされるようになつている。自動利得制
御回路８１の制御下にある制御信号源５６ａ，５
６ｂの出力は、適正な信号の強さが試験下にある
ケーブルから受信されるように構成されていて、
緩衝増幅器７３の出力によつてあらわされるよう
になつている。

アナログ−デジタル変換器９１は、デジタルワ
ードフオマツト内において各々受信されるアナロ
グ電圧信号、すなわち信号Ea、Eb、ea、ebを変
換する。それぞれデジタル化された語は、入力／
出力（Ｉ／Ｏ）エキスパンダ９２を介してマイク
ロプロセツサ９３に送られる。マイクロプロセツ
サ９３は、典型的な構成のものであり、プログラ
ム可能な中央処理ユニツト、スクラツチパツド記
憶、入力／出力回路とから成つている。

装置に対するオペレータの指令は、好ましく
は、計器の前面盤に位置されるデータ記入キーボ
ード９５を介して記入される。典型的にキーボー
ド９５は、ケーブルの長さの記録、ワイヤゲージ
の記録、ワイヤ温度の記録、あらかじめ決められ
たケーブル長さ、および故障位置までの距離等の
オペレータの指令を受け入れるに適合するもので
ある。マイクロプロセツサ９３は、電圧検出手段
７０から受信されるそれぞれの信号Ea、Eb、
ea、ebを処理する。それぞれの信号は、要求さ
れる故障位置を供するため、上述する関係に従つ
て、キーボード９５から受信されるE_L、E_R、E_I
と一諸にAD変換器９１およびＩ／Ｏエキスパン
ダ９２によつて修正される。キーボード／表示式
インタフエースモジユール９４は、マイクロプロ
セツサ９３、データ記入キーボード９５および視
覚表示器９６間のデータの流れを処理する。好ま
しくは、視覚表示器は９６は、デジタル式表示器
であり、計器の前面盤に取り付けられている。そ
の操作は、デンタ記入キーボード９５の操作に関
連するものである。加えて、視覚表示器９６は、
要求される故障位置までの距離を表示するため、
インタフエースモジユール９４を介してマイクロ
プロセツサ９３に応答する。好ましくは、デジタ
ル表示器９６は、故障位置までの距離、および、
あるいはケーブルの長さ等の記録されるパラメー
タを表示するものである。

ここに記述されるこの発明の好ましい実施例
は、この発明をより明確に例示するためのもので
あり、発明の本質からそれることのない範囲にお
いて、多くの修正および変更を含むものである。
したがつて、上述する例示的実施例は、この発明
を限定するものではなく、添付される特許請求の
範囲に制限される範囲において、全ての修正を包
含することを意図するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明になる装置において、導線
間の短絡あるいは高インピーダンス漏れ路による
ケーブルの故障位置をみつけだすための装置例を
示す概略的ブロツク線図、第２図は、導線間の短
絡あるいは高インピーダンス漏れ路による故障状
況、あるいは導線の断線による故障状況をみつけ
だすために選択的に操作され得る装置例を示す概
略的ブロツク線図である。 ５……故障点、１０，５０……異なる実施例装
置、１１，５１……ケーブル、１２，５２……第
１の導線、１３，５３……第２の導線、１６，５
６……電源、１７，５７……スイツチ、１８……
演算増幅器、１９……電圧計、２０……プロセツ
サ、３０……キーボード、６１……電源選択手
段、６６……故障選択手段、７０……電圧検出手
段、８１……自動利得制御回路、９１……AD変
換器、９２……Ｉ／Ｏエキスパンダ、９３……マ
イクロプロセツサ、９５……キーボード、９６…
…デジタル表示器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 長さＬを有し、互いに隣接して配置された第
   １および第２の導線間に生じる短絡あるいは高イ
   ンピーダンス漏れ路のような故障状況の位置をみ
   つけだすための装置であつて、 (a) 前記第１の導線の一端を接地するための手段
   と、 (b) 第１の電圧Vaが前記第１の導線の両端間に
   生じ、第２の電圧Vbが前記第２の導線と接地
   点との間に生じ、故障点を介して前記第２の導
   線に向う通路を設けるように、前記第１の導線
   に制御信号を与えるための手段と、 (c) 前記第１の電圧Vaに相当する信号Eaを供す
   るため前記第１の導線の両端に選択的に接続可
   能であり、前記第２の電圧Vbに相当する信号
   Ebを供するため前記第２の導線と接地点との
   間に選択的に接続可能な電圧検出手段と、 (d) 前記第１の導線の両端、および前記第２の導
   線と接地点との間に、前記電圧検出手段を選択
   的に接続するための手段と、 (e) 前記導線の長さＬに相当する信号E_Lを供す
   るためのデータ入力手段と、 (f) 前記故障点と前記第１の導線の接地点との間
   の距離Ｄが、Ｄ＝（Vb／Va）Ｌの関係において成 立するように前記距離Ｄに相当する信号E_Dを
   与えるべく、前記信号Ea、Eb、E_Lを処理する
   ための前記電圧検出手段および前記データ入力
   手段に応答するプロセツサ手段と、から成るこ
   とを特徴とするケーブルにおける故障状況をつ
   みけだすための装置。 ２ 前記それぞれの値ＬおよびＤを表示するため
   の前記データ入力手段および前記プロセツサ手段
   に応答する視覚表示手段を備えていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 前記データ入力手段が、装置内に前記値Ｌを
   記録させるためのキーボードから成ることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ４ 長さＬと、単位長さ当りの抵抗Ｒとを有し、
   互いに隣接して配置された第１および第２の導線
   間に生じる短絡あるいは高インピーダンス漏れ路
   のような故障状況の位置をみつけだすための装置
   であつて、 (a) 前記第１の導線の一端を接地するための手段
   と、 (b) 電流Ｉが前記第１の導線を介して流れ、第１
   の電圧Vaが前記第１の導線の両端間に生じ、
   第２の電圧Vbが前記第２の導線と接地点との
   間に生じ、故障点を介して前記第２の導線に向
   う通路を設けるように前記第１の導線に直流電
   源を与えるための手段と、 (c) 前記第１の電圧Vaに相当する信号Eaを供す
   るため前記第１の導線の両端に選択的に接続可
   能であり、前記第２の電圧Vbに相当する信号
   Ebを供するため前記第２の導線と接地点との
   間に選択的に接続可能な電圧検出手段と、 (d) 前記第１の導線の両端、および前記第２の導
   線と接地点との間に、前記電圧検出手段を選択
   的に接続するための手段と、 (e) 電流Ｉの値に相当する信号E_Iと、単位長さ当
   りの抵抗Ｒの値に相当する信号E_Rとを供する
   ための第１のデータ入力手段と、 (f) 導線の長さＬが、Ｌ＝Va／IRの関係において成 立するように長さＬに相当する信号E_Lを与え
   るべく、前記信号E_I、E_R、Eaを処理するため
   の前記第１のデータ入力手段と前記電圧検出手
   段に応答する第１のプロセツサ手段と、 (g) 前記導線の長さＬの値を表示するため前記第
   １のプロセツサ手段に応答する視覚表示手段
   と、 (h) 前記E_L信号を与えるための第２のデータ入
   力手段と、 (i) 前記故障点と前記第１の導線の接地点との間
   の距離Ｄが、Ｄ＝（Vb／Va）Ｌの関係において成 立するように、前記距離Ｄに相当する信号E_D
   を与えるべく、前記信号E_L、Ea、Ebを処理す
   るための前記第２のデータ入力手段と前記電圧
   検出手段に応答する第２のプロセツサ手段と、
   から成ることを特徴とするケーブルにおける故
   障状況をみつけだすための装置。 ５ 前記視覚表示手段が、前記それぞれの値Ｌお
   よびＤを表示するための前記第２のデータ入力手
   段と前記第２のプロセツサ手段とに応答すること
   を特徴とする特許請求の範囲第４項に記載の装
   置。 ６ 前記第１および第２のデータ入力手段が、装
   置内に前記値Ｌ、ＲおよびＩを記録するためのキ
   ーボード手段から成ることを特徴とする特許請求
   の範囲第４項に記載の装置。 ７ それぞれ長さＬを有し、互いに隣接して配置
   される第１および第２の導線をもつケーブルに生
   じる故障状況の位置をみつけだす装置であつて、 (a) 電圧検出手段と、 (b)(i) 前記第１の導線の一端を接地するための手
   段と、 (ii) 前記第１の導線の両端に電流源を与えるた
   めの手段と、 (iii) 前記第１の導線の両端間に生じる第１の電
   圧Vaに相当する信号Eaを供するため前記第
   １の導線の両端間に前記電圧検出手段を選択
   的に接続し、前記第２の導線と接地点との間
   に生じ、前記第１および第２の導線間の短絡
   あるいは高インピーダンス漏れ路によつて引
   き起される第２の電圧Vbに相当する信号Eb
   を供するため前記第２の導線と接地点との間
   に前記電圧検出手段を選択的に接続するため
   の手段と、から成る前記第１および第２の導
   線間の短絡あるいは高インピーダンス漏れ路
   の位置をみつけだす手段と、 (c)(i) 前記第２の導線の一端を接地するための手
   段と、 (ii) 前記第１の導線の両端に電圧源を与えるた
   めの手段と、 (iii) 前記第１の導線が、断線により生じる第１
   および第２の分離した導線部分を有してい
   て、前記第１の導線の前記第１の導線部分と
   前記第２の導線との間に生じる第１の電圧
   Vaに相当する信号eaを供するため前記第１
   の導線の一端と、前記第２の導線との間に前
   記電圧検出手段を選択的に接続し、前記第１
   の導線の前記第１の導線部分と、前記第２の
   導線との間に生じる第２の電圧Vbに相当す
   る信号ebを供するため前記第１の導線と前
   記第２の導線との間に前記電圧検出手段を選
   択的に接続するための手段と、から成る前記
   第１の導線の断線故障位置をみつけだすため
   の手段と、 (d) 前記両導線の長さＬに相当する信号E_Lを供
   するためのデータ入力手段と、 (e) 前記短絡あるいは高インピーダンス漏れ路の
   位置をみつけだす手段、あるいは前記断線の位
   置をみつけだす手段のいずれかを選択的に作動
   させるための手段と、 (f) 故障点からそれぞれの接地された導線端まで
   の距離Ｄが、故障が前記第１および第２の導線
   間の短絡あるいは高インピーダンス漏れ路であ
   る場合に、Ｄ＝（Vb／Va）Ｌであり、故障が前記 第１の導線の断線である場合に、Ｄ＝
   （Va／Va＋Vb）Ｌであるように、前記距離Ｄに相 当する信号E_Dを供するべく、前記信号Ea、
   Eb、ea、ebおよびE_Lを処理するための前記電
   圧検出手段および前記データ入力手段に応答す
   るプロセツサ手段と、から成ることを特徴とす
   るケーブルにおける故障状況をみつけだすため
   の装置。 ８ 前記電流源が、直流電流源であり、前記電圧
   源が、交流電圧源であることを特徴とする特許請
   求の範囲第７項に記載の装置。 ９ 前記値ＬおよびＤを選択的に表示するための
   前記データ入力手段および前記プロセツサ手段に
   応答する視覚表示手段を備えていることを特徴と
   する特許請求の範囲第７項に記載の装置。 １０ 長さＬを有し、互いに隣接して配置される
   第１および第２の導線間に生じる前記両導線間の
   短絡あるいは高インピーダンス漏れ路のような故
   障状況の位置をみつけだすための方法であつて、 (a) 前記第１の導線の一端を接地し、 (b) 前記第１の導線の両端に電流源を与え、 (c) 前記第１の導線の両端間に生じる第１の電圧
   Vaを検出し、 (d) 前記第１の電圧Vaに相当する信号Eaを供給
   し、 (e) 前記第２の導線と接地点との間に生じる第２
   の電圧Vbを検出し、 (f) 前記第２の電圧Vbに相当する信号Ebを供給
   し、 (g) 前記両導線の長さＬに相当する信号E_Lを供
   給し、 (h) 前記故障点と前記第１の導線の接地端間の距
   離Ｄ＝（Vb／Va）Ｌの関係において成立するよう に、前記距離Ｄに相当する信号E_Dを供するべ
   く、前記信号Ea、Eb、E_Lを処理する各工程か
   ら成ることを特徴とするケーブルにおける故障
   状況をみつけだすための方法。