JPH0242010A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は保湿性にすぐれ、付着性良好なメイクアップ化
粧料に関するものである。

〔従来の技術〕

メイクアップ化粧料は白粉１口紅などの顔全体の肌色を
整え美化したり、或いは顔の一部に色彩を添え、その部
分を強調する目的で用いられてる化粧料である。

従来これらのメイクアップ化粧料は、皮膚を被覆したり
、のび、つきなどの機能や使用性のよさ、製品の成型を
目的として、タルク、酸化亜鉛などの粉体基剤、油脂、
炭化水素、界面活性剤などの基剤と、所望の色彩を有す
る有機顔料、黄色酸化鉄、ベンガラなどの鉱物性顔料が
配合されている。

そして、これらメイクアップ化粧料の皮膚に対する付着
性、のびを改善する目的で、メイクアップ化粧料の鉱物
粉体の表面を耐水性ゼラチンで被覆したもの（特許第６
１４１１６号公報）、ポリペブタイドを被覆したもの（
特開昭５５−７９３１５号公報）並びに、コラーゲンを
被覆したもの（特開昭６１−６９７１０号公報）等が知
られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

メイクアップ化粧料は原料として粉体基剤、鉱物性顔料
などの粉体組成物が多く使用されているので、皮膚への
付着性、保湿性に欠ける。また、これらの鉱物性顔料に
ゼラチン、ポリペブタイドを被覆したものは、べたつき
があり充分その目的を達することができなかった。

本発明は保湿性にすぐれ、皮膚への付着性が良好である
メイクアップ化粧料を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明はメイクアップ化粧料に用いる粉体基剤に乳酸菌
発酵液を被覆した粉体を配合することを特徴とするメイ
クアップ化′Ｍ、科である。

本発明に使用する乳酸菌発酵液は獣乳に乳酸菌を接種培
養した発酵液から乳固形分を除いた澄明な液である。そ
して、その物理化学的性質は、比重：　１．０３０〜１
．０４０．　ｐＨ：２．９〜３．９１強熱残分２％以下
、酸度：　２１．０〜３１．０．　　蒸発残留分＝１５
％以下、定量（総窒素）：０．０４〜０．０８％のもの
である。

この乳酸菌発酵液は通常の乳酸菌飲料、ｒｉＪ酵乳など
を製造する場合と同様に、常法によりストレプトコッカ
ス・サーモフィラス、ラクトバチルス・ブルガリス、ラ
クトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィラ
ス等の一般に用いられている乳酸菌を用い得られた醗酵
物を濾過し、醗酵物中の乳固形部を除去して得られたも
のである。

この液をそのまま又は適宜濃縮して用いる。

本発明のメイクアップ化粧料用粉体基剤は、般のメイク
アップ化粧料に用いられる粉体基剤の何れも用いること
ができる。例えば、酸化チタン。

沈降性炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、
セリサイト等の無機物の粉体、金属石鹸。

ナイロンパウダー、シルクパウダー等の有機物の粉体等
が含まれる。

本発明の上記粉体基剤に乳酸菌発酵液を被覆するには、
乳酸菌発酵液と粉体基剤と混合、例えば儒潰機、混合機
等を用いて行うのが好適である。

粉体に対する乳酸菌発酵液の使用量は、一般に粉体に対
し０．１〜４０％、好適には０．５〜２０％の割合で使
用する。

なお、粉体上に乳酸菌発酵液を被覆した後は、通常の乾
燥法、例えば加熱乾燥、減圧乾燥を行って乳酸菌発酵液
が被覆されたメイクアップ化粧料用粉体基剤が得られる
。

また、粉体上に乳酸菌発酵液の被覆量を多くするには、
初回の被覆粉体を一旦乾燥させ、更に被覆を繰り返して
行うとよい。

以上の如くして得られた乳酸菌発酵液を被覆したメイク
アップ化粧料の粉体基剤は、他のメイクアップ化粧料に
使用される基剤１着色剤、助剤と混合して製品とする。

この場合上記被覆粉体基剤の親油性を増加させる必要が
あれば、乾燥後、多価アルコール脂肪酸エステル、酸化
エチレン付加型非イオン界面活性剤、レシチン、炭化水
素類高級アルコール、エステル類、シリコーン類を適宜
添加して親油性の強い乳酸菌発酵液被覆粉体を得ること
ができる。

この乳酸菌醗酵兼被覆船体は、常法によってメイクアッ
プ化粧料に調製することができる。特に油性ファンデー
ンヨン、固形ファンデーション。

仕上げおしろい１着色メイクアップ製品などに有利に使
用することができる。

本発明の乳酸菌発酵液被覆粉体を基剤として用いたメイ
クアップ化粧料は、すぐれた保湿性を有し、皮膚への付
着性、しっとりとした感触を与える。

これらのメイクアップ化粧料に乳酸菌発酵液を被覆した
粉体基剤を配合する場合は、粉体基剤全部を同被覆粉体
を使用することはなく、一部は従来の粉体基剤を使用し
てもよい。その割合はメイクアップ化粧料の種類、使用
条件などにより当業者が適宜選択し得るものである。

次に本発明の実施例並びに同実施例に使用する乳酸菌発
酵液及び同波を被覆した粉体基剤の製造例を挙げる。

〔実施例〕

製造例　１　乳酸菌発酵液の製造 脱脂粉乳１０部及びブドウ糖３部に精製水８７部を加え
、１００　℃で１時間加熱した後、３７℃まで冷却する
。別に調製した乳酸菌（ストレプトコッカス・サーモフ
ィルス）の種菌をこれに接種して、３７℃で４８時間培
養する。培養液を６０℃まで加温した後、室温まで冷却
し、これを濾過して透明な濾液を得る。

製造例　２　乳酸菌発酵液被覆粉体の製造粒度３〜５μ
ｍの酸化チタン１００ｇと製造例１で得られた乳酸菌発
酵液２％水溶液５０ｇを儒潰機に投入し、１時間混合す
る。混合が完了した乳酸菌醗酵兼被覆酸化チタン粉体を
乾燥剤として塩化カルシウムを用い、室温２０〜５３ｍ
ｍ）Ｉｇの減圧下で乾燥する。本例において、酸化チタ
ンの代わりにすイロンパウダー、マイカ、セリサイト、
タルク。

アルミニウムクロロハイドロオキサイド、カオリンの粉
体を用い同様に処理すると、乳酸菌発酵液で被覆された
各粉体が得られる。

実施例１　　油性ファンデーション カルナバワンクス５ｇ、トリオレイン酸ソルビタン３ｇ
、イソプロビルミルスチン酸２０ｇ、　　流ａパラフィ
ン１７ｇを混合し、加熱熔解して均一にする。この均一
溶融物中に製造例２で得られた乳酸菌発酵液被覆酸化チ
タン扮体５ｇ、　　同マイカ粉体１６ｇ、同カオリン粉
体３０ｇ、黄酸化鉄３ｇ、ベンガラ１．５ｇ、　　黒酸
化鉄０．５ｇを加えて混合し冷却する。この混合物をロ
ールミルで３回混練する。かくして得られた混練物を８
０℃に再溶融し、１００〜２００ｍｆｆｌ）Ｉｇ　の減
圧でゆっくり攪拌して泡を浮上させる。７５℃で香料を
加え均一に混合し、後容器に流し込み放冷して油性ファ
ンデーションを得る。

実施例　２　パウダーケーキ 製造例２により得られた粒度３〜５μｍの乳酸菌発酵液
被覆酸化チタン粉体８ｇ、同ナイロンパウダー粉体６ｇ
、同マイカ粉体２０ｇ、同セリサイト粉体３７ｇとステ
アリン酸亜鉛５ｇ、シリコン２０ｇ、黄酸化鉄２．４２
ｇ、　　ベンガラ１．ｆ）　　ｇ、　　黒酸化鉄０、２
６　ｇ及び防腐剤、香料を加え均２−に混合する。

これを圧縮して固形としパウダーケーキを得る。

実施例　３　制汗パウダー ！！造例２で得られた粒度３〜５μｍの乳酸菌発酵液被
覆タルク粉体４５ｇ、同アルミニウムクロロハイドロオ
キサイド粉体２０ｇ、カオリン３５ｇ、−を料、防腐剤
を均一に混合し、これを破砕機に通して破砕した後、篩
を通し制汗パウダーを得る。

次に本発明のメイクアップ化粧料の粉体基剤の保湿制の
効果を示す試験例を挙げる。

吸湿性試験 （１）試料 ａ、ナイロンパウダー粉体 す、製造例２により乳酸菌発酵液を被覆したナイロンパ
ウダー粉体 Ｃ，セリサイト粉体 ｄ、製造例２により乳酸菌発酵液を被覆したセリサイト
粉体 （２）試験方法 １０５　℃で２時間乾燥した各試料的１ｇを精秤した後
、２８℃で湿度Ｈ）Ｏ％のデシケータ中に胃き経時的に
重量を測定し、その増加量を算出した。

７時間後、飽和ＣａＣ１２２・６１１２０を入れた２４
℃で湿度３０％のデフケータ中に置き経時的に重量を測
定し、その減少量を算出した。

（３）結果 本試験結果を第１図（試料ａ、ｂの場合）及び第２図（
試料ｃ、ｄの場合）で示す。

以上の試験結果より明らかな通り、本発明の乳酸菌発酵
液を被覆した粉体は極めて顕著に周囲の水分の吸収、放
出を行い、常に一定の水分を保持する効果を有するもの
である。

〔発明の効果〕

本発明は極めて保湿性が良好で、常に一定の保湿性を有
することにより、肌にしっとりした感触を与える（！れ
たメイクアップ化粧料である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の成分である乳駿菌霞醇液被覆ナイロン
パウダー扮体の周囲の湿度による水分の吸収、放出量を
測定した結果を、同被覆のないナイロンパウダー（対照
）の同試験の結果と比較して示したものである。 第２図は本発明の成分である乳酸菌発酵液被覆セリサイ
ト粉体の周囲の湿度による水分の吸収、放出量を測定し
た結果を、同被覆のないセリサイト粉体く対照）の同試
験の結果と比較して示したものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、メイクアップ化粧料に用いる粉体基剤に乳酸菌発酵
   液を被覆した粉体を配合することを特徴とするメイクア
   ップ化粧料。