JPH0241316Y2 - - Google Patents

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JPH0241316Y2
JPH0241316Y2 JP1985021399U JP2139985U JPH0241316Y2 JP H0241316 Y2 JPH0241316 Y2 JP H0241316Y2 JP 1985021399 U JP1985021399 U JP 1985021399U JP 2139985 U JP2139985 U JP 2139985U JP H0241316 Y2 JPH0241316 Y2 JP H0241316Y2
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JP
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spark plug
cooling
leading side
rotor housing
trailing
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、2プラグ点火方式のロータリピスト
ンエンジンにおけるロータハウジングに関し、特
に各点火プラグ周りの冷却構造の改良に関する。
(従来の技術) 従来より、ロータリピストンエンジンにおいて
燃焼性を高めるべく、ロータハウジングにトレー
リング側およびリーデイング側の2つの点火プラ
グを備えた2プラグ点火方式のものはよく知られ
ている。
そして、このような2プラグ点火方式のロータ
リピストンエンジンにおいて、従来、第4図に示
すように、ロータハウジングaにその軸方向に貫
通して設けられた冷却水通路b,b……内に、ト
レーリング側およびリーデイング側の各点火プラ
グ穴c1,c2を各々点火プラグボスd1,d2によつて
形成するとともに、該各点火プラグボスd1,d2
ロータハウジング軸方向に延びる冷却用リブe1
e2を設けて、該冷却用リブe1,e2により各点火プ
ラグボスd1,d2の放熱面積を増大させるとによ
り、各点火プラグボスd1,d2の冷却を促進して、
各点火プラグの熱負荷を軽減し、その耐久性の向
上を図るようにしたのが提案されている(実公昭
57−47385号公報参照)。尚、第4図中、gはロー
タハウジングaとその両側に配置されるサイドハ
ウジングとを一体的に固定するためのボルトが挿
通するボルト穴である。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記のトレーリング側およびリーデ
イング側の各点火プラグ穴c1,c2には、それぞれ
対応する各点火プラグがロータ頂部に装着された
アペツクスシールと接触しないようにその先端を
ロータハウジング内周面より内部に没入させた状
態で装着されていて、各点火プラグ穴c1,c2のロ
ータハウジング内周面への開口部には点火噴孔部
f1,f2が形成されることになる。このことによ
り、アペツクスシール先端が各点火噴孔部f1,f2
を通過する瞬間に該点火噴孔部f1,f2を介して相
隣る作動室が連通し、相隣る作動室間の圧力差に
よりガスの吹き返しが生じるが、この圧力差はリ
ーデイング側点火プラグ位置ではほとんど零であ
り、そこからトレーリング側に向かうにつれて次
第に圧力差を増すことから、リーデイング側の点
火プラグ穴c2の点火噴孔部f2は比較的大きな径に
設定されている一方、トレーリング側の点火プラ
グc1の点火噴孔部f1はその径が小さく設定されて
いて上記吹き返しを可及的に抑制するようになさ
れている。その結果、リーデイング側点火プラグ
には新気が流入しやすく着火性に対して有利な条
件下にあるものの、トレーリング側点火プラグに
は新気が流入し難く、リーデイング側点火プラグ
に較べて着火性に対して不利な比較的低い温度条
件下にある。
しかるに、トレーリング側およびリーデイング
側の点火プラグとして同一熱価のものを用いた場
合、上記提案の冷却構造では、トレーリング側お
よびリーデイング側点火プラグボスd1,d2を共に
同一放熱面を持つ冷却用リブe1,e2によつて同様
に冷却しているため、リーデイング側点火プラグ
では適正な冷却により良好な着火性が確保される
ものの、トレーリング側点火プラグでは過冷却と
なつて、着火性が悪化するという問題があつた。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、上記提案例における各点
火プラグボスの冷却用リブの放熱面積をトレーリ
ング側とリーデイング側とで変えることにより、
トレーリング側およびリーデイング側の両点火プ
ラグの温度条件をほぼ同等にして、各々に応じた
適度な冷却によつて耐久性の向上を図りながら、
双方共に良好な着火性を確保することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段
は、上記の如き2プラグ点火方式のロータリピス
トンエンジンのロータハウジングにおいて、ロー
タハウジング軸方向に貫通して設けられた冷却水
通路内にトレーリング側およびリーデイング側の
各点火プラグ穴が各々点火プラグボスにより形成
されており、該各点火プラグボスにロータハウジ
ング軸方向に延びる冷却用リブが設けられている
ことを前提し、これに加えて、上記トレーリング
側の点火プラグボスの冷却用リブを、その冷却水
通路内の放熱面積がリーデイング側の点火プラグ
ボスの冷却用リブよりも狭くなるように形成する
構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本考案では、トレーリング
側の点火プラグボスの冷却用リブの放熱面積がリ
ーデイング側の点火プラグボの冷却用リブよりも
狭いことにより、トレーリング側の点火プラグボ
スはリーデイング側の点火プラグボスに較べて冷
却度が抑制されることになる。このことにより、
トレーリング側およびリーデイング側の各点火プ
ラグはそれぞれの条件下に応じて適度に冷却さ
れ、トレーリング側点火プラグの過冷却を生じる
ことなく、両点火プラグの温度がほぼ同等となる
ので、各々の耐久性の向上に併せて両者共に良好
な着火性が確保されることになる。
また、トレーリング側の点火プラグボスの冷却
用リブをその放熱面積がリーデイング側の点火プ
ラグボスの冷却用リブよりも狭くなるように変え
るだけの簡単な構造であるので、容易にかつ安価
に実施例することが可能となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面に基づいて
説明する。
第1図〜第3図は本考案の実施例に係る2プラ
グ点火方式のロータリピストンエンジンにおける
ロータハウジングAを示し、該ロータハウジング
Aはその両側に配置されるサイドハウジングと一
体的に固定されてロータリピストンエンジンのケ
ーシングを構成するものである。
第2図に示すロータハウジングAにおいて、1
は図示していない多角形状のロータの頂部に装着
されたアペツクスシールが摺接するトロコイド状
の内周面、2は上述の如くサイドハウジングと一
体的に固定するためのボルトが挿通するボルト
穴、3および4はそれぞれロータハウジングA側
面に形成された内周側および外周側のシール溝、
5は排気ポートである。また、上記ロータハウジ
ングAには、その軸方向に貫通する多数の冷却水
通路6,6……が形成されているとともに、トロ
コイド短軸を挾んでロータ回転方向トレーリング
側およびリーデイング側にはそれぞれトレーリン
グ側点火プラグ7およびリーデイング側点火プラ
グ8が装着される。
さらに、第1図および第3図に示すように、ロ
ータハウジングAには、上記トレーリング側およ
びリーデイング側の各点火プラグ7,8を装着す
るためのトレーリング側およびリーデイング側の
点火プラグ穴9,10がそれぞれロータハウジン
グAの外周面から内周面1に貫通してかつ上記冷
却水通路6,6と交差して形成されており、該各
冷却水通路6,6内においては上記トレーリング
側およびリーデイング側の各点火プラグ穴9,1
0は各々トレーリング側およびリーデイング側の
点火プラグボス11,12によつて形成されてい
る。そして、このトレーリング側およびリーデイ
ング側の各点火プラグ穴9,10には各々対応す
るトレーリング側およびリーデイング側の点火プ
ラグ7,8が上記アペツクスシールと接触しなよ
うにその先端をトロコイド状内周面1よりも内部
に没入させた状態で装着される関係上、各点火プ
ラグ穴9,10のトロコイド状内周面1への開口
部には各々点火噴孔部9a,10aが形成されて
いる。トレーリング側点火プラグ9の点火噴孔部
9aの径はリーデイング側点火プラグ穴10の点
火噴孔部10aの径よりも小さく設定されてお
り、アペツクスシール先端がトレーリング側点火
噴孔部9aを通過する瞬間において該点火噴孔部
9aを介して圧縮作動室から吸気作動室へガスが
吹き返すのを可及的に抑制防止するようにしてい
る。
加えて、上記トレーリング側およびリーデイン
グ側の各点火プラグボス11,12には各々、第
1図に詳示するように該ボス11,12を中心に
ロータハウジング軸方向双方向に延びる流線形状
の冷却用リブ13,14が一体的に設けられてい
る。そして、該トレーリング側の点火プラグボス
11の冷却用リブ13は、そのロータハウジング
軸方向の長さがリーデイング側の点火プラグボス
12の冷却用リブ14のそれよりも短く形成され
ていて、その冷却水通路6内の放熱面積がリーデ
イング側点火プラグボス12の冷却用リブ14よ
りも狭くなるように構成されている。
したがつて、上記実施例においては、リーデイ
ング側点火プラグ8は、その点火プラグ穴10の
点火噴孔部10aの径が比較的大きく新気が流入
しやすいことから、比較的高温状態にあつて着火
性に対して有利な条件におかれている。一方、ト
レーリング側点火プラグ7は、その点火プラグ穴
9の点火噴孔部9aの径が小さく新気が流入し難
いことから、リーデイング側点火プラグ8よりも
低い温度状態にあつて着火性に対して不利な条件
下におかれている。
このような状態において、トレーリング側およ
びリーデイング側の各点火プラグボス11,12
並びに各々の点火プラグボス11,12に設けた
冷却用リブ13,14が各々冷却水通路6,6内
に臨んで冷却されて、各点火プラグ7,8が冷却
されるが、この場合、トレーリング側点火プラグ
ボス11の冷却用リブ13の冷却水通路6内の放
熱面積がリーデイング側点火プラグボス12の冷
却用リブ14よりも狭いので、トレーリング側点
火プラグ7の冷却度はリーデイング側点火プラグ
8よりも低く抑えられることにより、両点火プラ
グ7,8はほぼ同等の適温に冷却されることにな
り、その結果、両者共に、適度な冷却により耐久
性の向上を図りながら、良好な着火性を確保する
ことができる。また、このことから、高熱価の点
火プラグをリーデイング側と共にトレーリング側
に使用しても、良好な着火性及び耐久性を維持す
ることができ、エンジンの高出力化に対処するこ
とが可能である。
また、上記のような効果を発揮する構造として
は、冷却用リブ13,14の長さを変えて放熱面
積を変えるだけの簡単な構造変更で済み、容易に
かつ安価に実施することができる。
尚、上記実施例ではトレーリング側およびリー
デイング側点火プラグボス11,12の各冷却用
リブ13,14の放熱面積を変える手段として、
各リブ13,14の長さを変えるようにしたが、
その他凹凸や穴、スリツト等の有無などの種々の
形状変更により放熱面積を変えるようにしてもよ
い。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の2プラグ点火方
式のロータリピストンエンジンのロータハウジン
グによれば、トレーリング側とリーデイング側と
の点火プラグボスの冷却用リブの放熱面積を変え
るだけの簡単な構造によつてトレーリング側およ
びリーデイング側の両点火プラグをほぼ同等の適
温に冷却することができるので、両点火プラグの
耐久性の向上と良好な着火性の確保との両立を図
ることができる。
また、このことにより、高熱価の点火プラグを
リーデイング側と共にトレーリング側に使用して
も、上記の良好な耐久性及び着火性を維持するこ
とが可能で、よつてエンジンの高出力化に寄与す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の実施例を示し、第1
図はその要部としての第3図−線における断
面図であり、第2図は2プラグ点火方式ロータリ
ピストンエンジンのロータハウジングの正面図、
第3図はロータハウジングの点火プラグ装着部分
の拡大縦断正面図である。第4図は従来例を示す
第1図相当図である。 A……ロータハウジング、6……冷却水通路、
7……トレーリング側点火プラグ、8……リーデ
イング側点火プラグ、9……トレーリング側点火
プラグ穴、10……リーデイング側点火プラグ
穴、11……トレーリング側点火プラグボス、1
2……リーデイング側点火プラグボス、13……
トレーリング側点火プラグボスの冷却用リブ、1
4……リーデイング側点火プラグボスの冷却用リ
ブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トレーリング側およびリーデイング側の2つの
    点火プラグを備えた2プラグ点火方式のロータリ
    ピストンエンジンにおけるロータハウジングであ
    つて、ロータハウジング軸方向に貫通して設けら
    れた冷却水通路内にトレーリング側およびリーデ
    イング側の各点火プラグ穴が各々点火プラグボス
    によつて形成されており、該各点火プラグボスに
    ロータハウジング軸方向に延びる冷却用リブが設
    けられていて、トレーリング側の点火プラグボス
    の冷却用リブはその冷却用通路内の放熱面積がリ
    ーデイング側の点火プラグボスの冷却用リブより
    も狭くなるように形成されていることを特徴とす
    るロータリピストンエンジンのロータハウジン
    グ。
JP1985021399U 1985-02-18 1985-02-18 Expired JPH0241316Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985021399U JPH0241316Y2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18

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JP1985021399U JPH0241316Y2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18

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JPS61137853U JPS61137853U (ja) 1986-08-27
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5549035B2 (ja) * 1974-12-04 1980-12-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5747385Y2 (ja) * 1978-09-25 1982-10-18

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5549035B2 (ja) * 1974-12-04 1980-12-09

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JPS61137853U (ja) 1986-08-27

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