JPH0241302Y2 - - Google Patents

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JPH0241302Y2
JPH0241302Y2 JP1985201935U JP20193585U JPH0241302Y2 JP H0241302 Y2 JPH0241302 Y2 JP H0241302Y2 JP 1985201935 U JP1985201935 U JP 1985201935U JP 20193585 U JP20193585 U JP 20193585U JP H0241302 Y2 JPH0241302 Y2 JP H0241302Y2
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timing belt
valve
air
belt chamber
chamber
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JP1985201935U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ターボチヤージヤ付の自動車用エン
ジン等に好適に使用されるタイミングベルト室の
換気装置に関するものである。
[従来の技術] 近時の自動車においてはクランク軸の動力を
吸・排気弁駆動用のカム軸等に伝達するための手
段としてタイミングチエーンやゴム製のタイミン
グベルト等が使用されており、特にゴム製のタイ
ミングベルトは騒音対策上好都合であるため多く
の自動車に利用されるに至つている。
ところが、ゴム製のタイミングベルトは熱によ
る影響を受け易い。そのため、通常の自動車で
は、通気性の良好な構造のタイミングベルトケー
スを用いることによつて、そのタイミングベルト
室内の換気が自然になされ得るようにしている。
ところが、このような自然換気方式を採用する
と、タイミングベルト室内に外部から泥水やほこ
り等が侵入し易く、タイミングベルトや該タイミ
ングベルトが巻き掛けられるプーリ類が損傷する
可能性が高くなる。
そのため、オフロード指向の自動車等において
は泥水やほこり等がタイミングベルトケース内へ
侵入するのを防止するためにタイミングベルトケ
ースを密閉形のものにし、限られた個所に通気口
を設けるような構造を採用する傾向が強い。その
結果、タイミングベルト室の換気が不十分なもの
になり、タイミングベルトとプーリとの摩擦熱や
エンジンからの受熱によりタイミングベルト室内
の温度が上昇してタイミングベルトに悪影響を与
えている。
本考案は、かかるジレンマを解消するためのも
のであるが、その先行技術として先に出願した実
願昭59−102345号に示されるようなものがある。
すなわち、このものは、ターボチヤージヤ付の内
燃機関におけるコンプレツサ下流の吸気通路を送
風路を介してタイミングベルト室に連通させ、こ
の送風路に過給圧が所定の値以上に達した場合に
開成するリリーフ弁を設けたものであり、このリ
リーフ弁が開成する領域でタイミングベルト室内
の換気を強制的に行い得るようになつている。
しかしながら、このものはタイミングベルトケ
ースの下端部に設けた水抜穴や所要個所に設けた
排気用の空気通路等を介してタイミングベルト室
が常時外部に開放されているため、強制換気を休
止させている運転域で泥水やほこり等がタイミン
グベルト室内に侵入するという不具合があり、オ
フロード指向形の自動車にはいまだ十分なものと
はいえない。
[考案が解決しようとする問題点] 以上説明したように、自然換気を可能にしてタ
イミングベルト室内の温度低下を重視した構造の
ものでは、泥水やごみ等の侵入によつてタイミン
グベルトやプーリの損傷を招き易いという問題が
あり、一方タイミングベルトケースを密閉形のも
のにして、限られた部分に換気用の通路を設けた
ものでは、高負荷運転時等にタイミングベルト室
内の温度が上昇してタイミングベルトの劣化を招
き易いという問題がある。そして、過給空気の一
部をタイミングベルト室内に吹込んで強制換気を
行なうようにした従来のものは、タイミングベル
ト室の排気通路が開口したままのものであるため
換気を休止している非過給時等にその排気通路か
ら泥水やほこりが侵入し易く、オフロード的使用
には完全とはいえないという問題がある。
本考案は、以上のような問題点を簡単な構成に
よつて、一挙に解消することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本考案はこのような事情に着目してなされたも
ので、タイミングベルト室への泥水やほこり等の
侵入を有効に防止するとともに該ベルト室を効率
よく冷却するために、エンジン端面に密閉形のタ
イミングベルトケースを蓋着してその内部にタイ
ミングベルト室を形成してなるターボチヤージヤ
付の内燃機関において、前記ターボチヤージヤの
コンプレツサから吐出される過給空気の一部を前
記タイミングベルト室に導くための送風路を設
け、この送風路に前記ターボチヤージヤのウエス
トゲートバルブに連動して開閉する開閉制御弁を
設けるとともに、前記タイミングベルトケースの
略下端に前記タイミングベルト室内の圧力が設定
圧以上になつた場合に開成する逆止弁を設けたこ
とを特徴とする。
[作用] このような構成のものであれば、送風路に設け
られた開閉制御弁が、ターボチヤージヤのウエス
トゲートバルブに連動して開成すると、コンプレ
ツサから吐出される過給空気の一部が前記タイミ
ングベルトケース内に導入されてタイミングベル
ト室を冷却することになる。そして、このタイミ
ングベルト室内の圧力が設定以上になるとタイミ
ングベルトケースの略下端に設けられた逆止弁が
開くため、前記送風路を通してタイミングベルト
室内に導入された空気は、タイミングベルトケー
ス内のごみやオイル類等とともに逐次タイミング
ベルトケース外へ排出されることになる。
このような強制換気は、ターボチヤージヤのウ
エストゲートバルブが開く際にだけ、換言すれ
ば、ターボチヤージヤの過給能力に余裕ある際に
だけ実行されるので、エンジンに対する悪影響は
生じない。しかも、タイミングベルト室の温度が
上昇して換気が必要になるのは主としてエンジン
の高負荷運転時であるため、換気が実行される時
期と、換気が必要な時期とがうまく合致する。
その上、ウエストゲートバルブに連動して開閉
制御弁が閉じ強制換気が休止されている際には、
排気用の逆止弁が閉じるため、タイミングベルト
ケースが密閉形のものであることと相まつて、外
部からタイミングベルト室へ泥水やごみ等が侵入
するのを効果的に防止することができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
図中1はターボチヤージヤ付デイーゼルエンジ
ンを示している。このエンジン1のシリンダヘツ
ド2内の燃焼室から排出された排気ガスGは排気
マニホールド3を介してターボチヤージヤ4のタ
ービン5に導かれ該タービン5を回転させつつ排
気通路6から外部へ放出される。
一方、吸気側においては、空気導入口7よりエ
アクリーナ8を介して吸気通路9に取り込まれた
空気A0は前記タービン5によつて駆動されるコ
ンプレツサ10により圧縮されて過給空気Aとな
り、インテークマニホールド11を通してエンジ
ン1の燃焼室へ送られる。
また、前記ターボチヤージヤ4には、そのター
ビン5をバイパスするバイパス通路12が設けて
あり、このバイパス通路12にウエストゲートバ
ルブ13を設けている。ウエストゲートバルブ1
3は、このバイパス通路12を開閉する弁体14
をダイヤフラム式のアクチユエータ15により作
動させ得るようにしたものであり、このウエスト
ゲートバルブ13によつて、過給圧が所定の値を
上まわらないように制御している。すなわち、前
記アクチユエータ15は、調圧スプリング16に
より後方に押圧されたダイヤフラム17の背面側
に圧力室18を形成したもので、その圧力室18
に導圧路19を介してコンプレツサ10よりも下
流側の過給圧を導入するようにしている。しかし
て、このウエストゲートバルブ13は、そのアク
チユエータ15の圧力室18に導入される過給圧
が調圧スプリング16により規定される設定圧を
上まわつた場合にダイヤフラム17に支持された
作動ロツド21が前方へ突出移動して弁体14が
開成作動し得るように構成されており、その弁体
14の開成により排気の一部をバイパスさせてタ
ービン5およびコンプレツサ10の増速を抑止し
得るようになつている。
また、前記ターボチヤージヤ4のコンプレツサ
10の下流に位置するインテークマニホールド1
1と、タイミングベルトケース22内に形成され
たタイミングベルト室28とを送風路23を介し
て連通させている。送風路23は過給空気Aの一
部を前記タイミングベルト室28内に導いて換気
を行なうためのもので、その途中に開閉制御弁た
る絞り弁24と、その換気用の過給空気Aを外気
Bにより冷却するためのクーラ25とを介設して
いる。絞り弁24は、例えば、ウエストゲートバ
ルブ13のアクチユエータ15の圧力室18から
パイロツト管路26を介してパイロツト圧を導入
し、そのパイロツト圧に基いてウエストゲートバ
ルブ13に連動した開閉動作を営み得るように構
成されている。すなわち、この絞り弁24は、ウ
エストゲートバルブ13が閉止している場合には
送風路23を完全に遮断する閉止位置に保持さ
れ、ウエストゲートバルブ13が開成した場合に
前記送風路23を絞つた状態で開路させる開成位
置に切換わるようになつている。
一方、タイミングベルトケース22は皿状のも
ので、その周縁フランジ部22aを図示しないパ
ツキングを介してエンジン1のシリンダブロツク
27の端面にボルト止めされており、その内部に
密閉されたタイミングベルト室28が形成されて
いる。そして、このタイミングベルト室28に、
燃料噴射ポンプ軸31に装着したポンプ軸プーリ
32と、カム軸33に装着したカム軸プーリ34
と、クランク軸35に装着したクランク軸プーリ
36と、これらプーリ32,34,36間に張設
したタイミングベルト37と、このタイミングベ
ルト37に張力を付与するテンシヨンプーリ38
とが収容されている。そして、このタイミングベ
ルトケース22の略下端に逆止弁39を設けてい
る。この逆止弁39はタイミングベルト室28内
の圧力が設定圧以上の値になると開成するように
設定されており、図面には模式的に画いてある。
したがつて、このようなものであれば、コンプ
レツサ10から吐出される過給空気Aの圧力が最
大過給圧に達してウエストゲートバルブ13が開
くと、これに連動して送風路23の絞り弁24が
開成する。その結果、過給空気Aの一部が逐次該
送風路23に導入され、クーラ25を通過するこ
とにより冷却されてその終端23aからタイミン
グベルト室28内に噴射されることになる。そし
て、タイミングベルト室28の圧力が設定値を上
回ると、タイミングベルトケース22の下端22
b付近に設けた逆止弁39が開成し、このタイミ
ングベルト室28内に吹込まれた空気が外部へ排
出されることになる。
一方、エンジン停止時あるいは過給圧が設定値
以下の中、低負荷運転領域では、ウエストゲート
バルブ13が閉じているので、これに連動して送
風路23の絞り弁24も閉じることになり換気は
行なわれない。
したがつて、このような装置によると、コンプ
レツサ10で圧縮した過給空気Aの一部をクーラ
25で冷却した上でタイミングベルト室28に供
給することができるため、高負荷運転時に昇温し
易いタイミングベルト室28内を効率よく冷却す
ることが可能となり、タイミングベルト37の著
しい昇温を防止してその耐久性を向上させること
ができる。しかも、このような強制換気は、ター
ボチヤージヤ4のウエストゲートバルブ13が開
く際にだけ、換言すれば、ターボチヤージヤ4の
過給能力に余裕が生じた際にだけ実行されるの
で、エンジン1に対する悪影響は生じない。つま
り、送風路23の絞り弁24はウエストゲートバ
ルブ13に連動して開閉するものであるため、ウ
エストゲートバルブ13を開いて過給圧の上昇を
抑えるという作用の一部を前記送風路23から過
給空気の一部を抜き出すという作用によつて実質
的に代行するだけのものとなる。そのため、ウエ
ストゲートバルブ13の開路面積等を適切に設定
しておきさえすれば、過給効果を全く低下させる
ことなしにタイミングベルト室28内の換気を行
うことができる。また、タイミングベルト室28
内の温度が上昇して換気が必要になるのは主とし
てエンジン1の高負荷運転時であるため、換気が
実行される時期と換気が必要な時期とがうまく合
致することになり好都合である。また、このよう
な強制換気中は、タイミングベルト室28は正圧
に維持されるためシリンダブロツク27側からタ
イミングベルト室28へのオイルの侵入を防止す
ることができる。そして、かかる強制換気の際に
は、逆止弁39を通してタイミングベルト室28
内の空気が外部に放出されるため、開成中の逆止
弁39を通して外部の泥水やごみ等がタイミング
ベルトケース22内に侵入するようなことはな
い。
一方、タイミングベルトケース22内の換気時
以外は絞り弁24だけでなく逆止弁39も閉じら
れているため、強制換気が行われていない場合に
もタイミングベルトケース22内へ泥水やほこり
等が侵入するのを阻止することができる。
なお、本考案は、以上の実施例のものに限定さ
れないのは勿論であり、例えば、ターボチヤージ
ヤにインタークーラが装着されている場合には、
インタークーラ通過後の過給空気の一部をタイミ
ングベルト室に導くようにしてもよい。
また、開閉制御弁も、前記のようないわゆる絞
り弁に限られず、絞り機能を有さない単なる開閉
弁であつてもよい。この場合には、この開閉弁と
は別に送風路の適当な個所に絞りを設けて流量を
制限すればよい。
さらに、開閉制御弁をウエストゲートバルブに
連動させて開閉させるための手段も前記のものに
限定されるものではなく、例えば、ウエストゲー
トバルブの機械的な動きを電気信号に変換し、そ
の電気信号に基いて開閉制御弁を電磁的に開閉さ
せるようにする等、本考案の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。
[考案の効果] 本考案は、以上のような構成であるから、タイ
ミングベルトケース内への泥水やほこり等の侵入
を略確実に防止して過酷なオフロード走行などに
も十分に対処し得るようにすることができるとと
もに、エンジン性能の低を招くことなしにタイミ
ングベルトケース内の換気を効果的に行うことが
できタイミングベルトの昇温を抑制することによ
つてその信頼性や耐久性を無理なく向上させるこ
とができるタイミングベルト室の換気装置を提供
できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示す概略的な構成説
明図である。 1……エンジン、4……ターボチヤージヤ、1
0……コンプレツサ、13……ウエストゲートバ
ルブ、22……タイミングベルトケース、23…
…送風路、24……開閉制御弁(絞り弁)、28
……タイミングベルト室、39……逆止弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン端面に密閉形のタイミングベルトケー
    スを蓋着してその内部にタイミングベルト室を形
    成してなるターボチヤージヤ付の内燃機関におい
    て、前記ターボチヤージヤのコンプレツサから吐
    出される過給空気の一部を前記タイミングベルト
    室に導くための送風路を設け、この送風路に前記
    ターボチヤージヤのウエストゲートバルブに連動
    して開閉する開閉制御弁を設けるとともに、前記
    タイミングベルトケースの略下端に前記タイミン
    グベルト室内の圧力が設定圧以上になつた場合に
    開成する逆止弁を設けたことを特徴とするタイミ
    ングベルト室の換気装置。
JP1985201935U 1985-12-26 1985-12-26 Expired JPH0241302Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985201935U JPH0241302Y2 (ja) 1985-12-26 1985-12-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985201935U JPH0241302Y2 (ja) 1985-12-26 1985-12-26

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Publication Number Publication Date
JPS62108520U JPS62108520U (ja) 1987-07-10
JPH0241302Y2 true JPH0241302Y2 (ja) 1990-11-02

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ID=31165855

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JP1985201935U Expired JPH0241302Y2 (ja) 1985-12-26 1985-12-26

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