JPH0240185Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は建物のクロス張り内装仕上げにおい
て、クロス地の端部の仕上げを容易にし、且つ端
部の剥れを防止する目的で使用するクロス張り用
見切縁に関するものである。

一般に建物の壁面等にクロス地を張着する場
合、壁面の中央部では問題はなく、その端部、す
なわち天井あるいは床との境界部又は窓、出入口
等の開口部との境界部における仕上げが非常に困
難となり、しかも剥れ等の発生しやすい欠点を有
していた。

この考案は従来の欠点を除去し、施工性の良い
クロス張り用見切縁を提案するもので、側片と取
付片とによつて断面Ｌ字形に形成され、該側片の
略中央部には長手方向に延設する凹溝を設けた構
成からなるクロス張り用見切縁を、壁面と天井あ
るいは床との境界部又は壁面と開口部との境界部
に埋設し、クロス地の端部を前記クロス張り用見
切縁の凹溝を利用して切断し、更に端部を凹溝内
に巻き込み装着することによつて、クロス張り仕
上げの端部処理を容易に、しかも確実に施工がで
きるようにしたものである。

以下、この考案を図面にした実施例に基いて説
明すると、クロス張り用見切縁１は側片２と取付
片３とによつて断面がＬ字形に形成されており、
該側片２の略中央部には長手方向に延設する凹溝
４を形成してある。更に、側片２の上端部に内向
きに形成したモルタル内に喰い込まれる抱き込み
片５と、取付片３の端縁にもモルタルとの結合力
を高めるための屈曲片６が各々形成した構成とな
つている。なお、取付片３の外表面には両面接着
テープを貼着してあり、施工部分への取付を容易
にならしめる様になつている。

時に、このクロス張り用見切縁をドア等の開口
部周りに取付けてクロス張り仕上げを行なう方法
について説明すると、まずクロス張り用見切縁を
ドア枠７の側面に取付片３を介して接着したあ
と、モルタル８をクロス張り用見切縁の側片２の
側端を基準にして塗着する。この時、あらかじめ
形成されているコンクリート躯体９とドア枠７の
隙間、及びクロス張り用見切縁との隙間にも十分
モルタルを充填する。

そして、クロス地１０を壁面に張着しながら開
口部へ巻き込んで張り上げ、最後にクロス地の端
部をクロス張り用見切縁の側片２に重ね合わせ、
クロス地１０を凹溝４内へ挿入しながらカツター
ナイフにより凹溝４に沿つて切断する。クロス地
１０の端部は該凹溝４内に収納挿着されて仕上が
る。

以上説明した如くこの考案によるクロス張り用
見切縁は、側片に凹溝を有し、該凹溝内にクロス
地の端部を収納して仕上げるため端部処理が極め
て容易となり、外部に露出していないので美麗に
仕上がり、しかも剥れ防止となる効果が期待でき
る。

また、クロス張り用見切縁を取付けることによ
つてこれが定規となり、モルタル塗りの左官作業
を容易ならしめ、そして取付部の補強にもなる等
優れた特徴を有するものである。

更に、該側片の端部に設けた抱き込み片と該取
付片に設けた内向きの屈曲片とを各々形成したの
で、モルタル内に喰い込んで強固に結合されると
共に、長期間に亘つて剥離することなく安心して
使用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のクロス張り用見切縁の斜面
図、第２図は同断面図、第３図は施工状態の正面
図、第４図はＡ−Ａ部の断面図である。 １はクロス張り用見切縁、２は側片、３は取付
片、４は凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアー等の開口部回りに装着するクロス張り用
   見切縁において、前記クロス張り用見切縁１は、
   一辺に側片２を他辺の取付片３とから断面形状が
   略Ｌ字形に形成され、該側片２には、略中央部に
   長手方向に延設する凹溝４を形成すると共に、該
   取付片３と反対の端部に内向きのモルタル８内に
   喰い込まれる抱き込み片５を形成し、且つ該取付
   片３には、端縁にモルタル８が喰い込みやすい内
   向きに屈曲した屈曲片６を形成し、該凹溝４に
   は、各種のクロス地１０の端部を挿着することを
   特徴としたクロス張り用見切縁。