JPH0239989B2 - Taipuraitayokeeburukudosochi - Google Patents

Taipuraitayokeeburukudosochi

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JPH0239989B2
JPH0239989B2 JP5968984A JP5968984A JPH0239989B2 JP H0239989 B2 JPH0239989 B2 JP H0239989B2 JP 5968984 A JP5968984 A JP 5968984A JP 5968984 A JP5968984 A JP 5968984A JP H0239989 B2 JPH0239989 B2 JP H0239989B2
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cable
motor
print carrier
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Emu Kaarii Chaaruzu
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SCM Corp
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Publication of JPH0239989B2 publication Critical patent/JPH0239989B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプリンタ、タイプライタ等の如き印刷
機械においてモータの回転運動をプリント・キヤ
リヤの直線運動に変換するための駆動装置に関す
る。特に本発明はモータによりプリント・キヤリ
ヤの直線運動を調節するための比較的簡単なタイ
プライタ用ケーブル駆動装置に関する。
今日の印刷機械すなわちプリンタ、タイプライ
タ等の多くは、印刷位置の整合のために一本の直
線進路にそつて移動されなければならない印刷ユ
ニツトを支持する移動式プリント・キヤリヤを用
いている。通常、プリント・キヤリヤを動かす機
構は位置決めに対応した断続的な角度刻みで、ま
たはキヤリヤ戻しまたは作表モードに必要なキヤ
リヤ連続運動期における大きな回転増加量で、作
動するモータを含む。モータの回転運動をプリン
ト・キヤリヤの直線運動に変換するのに種々の多
くの機構が公知である。回転−直線変換機構の例
として、パワーリード・スクリユー、タイミング
ベルトまたはラツク・ピニオン歯車機構が含まれ
ることが判つている。かかるキヤリヤ駆動機構は
概して複雑であり、大きな慣性モーメントを有
し、正確なキヤリヤ位置決め運動を得るように遊
びを最小限とするため機械的に堅固にできてい
る。その上、これらの駆動装置は音が大きくて、
動作が遅いことが判つている。
一般に、ケーブルおよびプーリー(滑車)の組
合せを有するキヤリヤ駆動装置は、ケーブル駆動
部が、組立てが簡単で、応答が早く、動作が静か
で滑らかであるという点で、上記の機構より優れ
ている。既存の在来型ケーブルキヤリヤ駆動装置
の基本構造では、印刷機械の中でキヤリヤから離
れた位置に駆動モータが取付けられている。ケー
ブル駆動基幹プーリーがモータにより駆動され
る。ケーブルの幾巻きかが駆動プーリーの回りに
巻かれ、そこから延びるケーブルがキヤリヤの進
行路の外方にある複数の方向変更遊動プーリーの
回りに折曲げてかけられる。ケーブルは遊動プー
リーにより方向付けられて、キヤリヤを動かすの
に必要なモータからの引張り力を伝えるためにキ
ヤリヤに連結される。在来型のケーブル駆動装置
の例が米国で開示されている(米国特許第
3872960号、第3954163号、第4116568号及び第
4203680号)。
在来型のケーブル駆動装置の基本構造には著し
い欠点がある。主たる欠点は遊動プーリーが少く
とも2個、通常は4個という複数を必要とするこ
とによる。遊動プーリーが比較的多数であること
は関連組立部品と相俟つて比較的多い部品数を必
要とするとすることとなり、そのため、在来型の
ケーブル駆動装置は製作費が高く、組立てが困難
となる。各遊動プーリー位置においてケーブルを
折曲げていることは、キヤリヤを進行させるため
にこれらのプーリーの回りにケーブルを動かす時
にケーブルの屈曲部に高応力を生ずるという点で
不利である。高応力の下でケーブルを遊動プーリ
ーの回りに動かすと、伸び、摩耗および疲労の問
題を誘発し、キヤリヤの位置不整さらにはケーブ
ル破断を招く。その上、キヤリヤ駆動中に応力が
かかつた時にたわみを生じないように遊動プーリ
ーを支持する枠組を充分堅固にしなければならな
い。さらに、既存の在来型ケーブル駆動装置にお
いては、ケーブルの張力はキヤリヤの正確な位置
移動を伝達するのに充分に緊く、しかも(1)モータ
が打勝たなければならないケーブルの静止張力が
高くならないようにする、(2)遊動プーリー位置に
おけるキヤリヤ移動に対する摩擦抵抗を少なくす
る、という2つの目的のために充分に弛くしなけ
ればならないから、ケーブルの理想的な予備張力
を最適に選ぶことが困難である。既存の在来型ケ
ーブル駆動装置に存在するいま一つの欠点は、2
つの方向の巻線を得るために2本のケーブルを必
要とすること、またはケーブルの応力を軽減する
ためにケーブルを2重折りにすること、にある。
ケーブル装置をより簡単に、且つ動的形態に対
する敏感性を減じ、また寿命を長くするために既
存の在来型のキヤリヤ・ケーブル駆動装置の欠点
を克服するケーブル駆動装置を与える必要のある
ことが上記により明らかである。
本発明は、駆動モータにより回転駆動されるキ
ヤプスタン部材に巻かれた一本の連続するケーブ
ルを有する、単純で能率的なプリントキヤリヤ・
ケーブル駆動装置を開示する。モータおよびキヤ
プスタン部材は移動自在のプリントキヤリヤ構造
に取付けられる。キヤプスタン部材は特に、キヤ
プスタン部材の回りに反対向きに巻かれた第1連
のコイルと第2連のコイルの巻付けを可能とする
ように構成され、各連のコイルの最終巻付部がキ
ヤプスタン部材に沿つて相接している。ケーブル
の自由端部はキヤプスタン部材から相互に反対方
向に延び、ケーブルの2つの端末はそれぞれ左、
右の側方枠組にしつかり結合される。
プリントキヤリヤを直線移動するために、キヤ
プスタン部材はモータにより回転推進され、ケー
ブルの延在する自由端部の一つに張力をかける。
コイルの巻かれた形態により、ケーブルの張力の
かかつた部分が回転するキヤプスタン部材の回り
に巻取られ、同時にケーブルの他の自由端部が回
転するキヤプスタン部材からほどかれる。ケーブ
ルの巻取作用は引張力を生じ、これが伝達され
て、ケーブルの張力のかかつた部分の方向に印刷
進路に沿つてプリントキヤリヤを直線移動させ
る。
2連のコイルはらせん角度をもつてキヤプスタ
ン部材の回りに巻かれており、このらせん角度は
キヤプスタン部材から左、右の側方枠組における
ケーブル取付部に延びる延在自由端部に対して一
致するように常に保たれる。これに関連し、ケー
ブルは干渉も機械的偏倚も無く、キヤプスタンに
直接に巻取られ、またキヤプスタンからほどかれ
る。
即ち、既存の在来型ケーブル駆動装置の遊動プ
ーリーを除去することによつて、本発明のケーブ
ル駆動装置は単純化され、在来型ケーブル駆動装
置の遊動プーリーに関わる欠点を克服することが
できる。
従つて遊動プーリーの必要性を無くし、既存の
在来型ケーブル駆動装置の遊動プーリーに伴う欠
点を無くする、比較的簡単なケーブル駆動装置を
与えることが本発明の一つの目的である。
組立てが容易で、作動において高い信頼性を有
する数少い構成部品を有するケーブル駆動装置を
与えることが、本発明のいま一つの目的である。
既存の在来型ケーブル駆動装置の比較的高い摩
擦負荷を無くして、本発明のモータによりプリン
トキヤリヤを動かすのに必要なトルクおよび動力
を少なくし、静かに作動するケーブル駆動装置を
与えることが、本発明のさらにいま一つの目的で
ある。本目的によれば、本発明のケーブル駆動装
置のモータは比較的小型であり経済的な利点を有
する。
ケーブルから枠組構造への伝達荷重の大きさを
極限することにより、本発明によるケーブル駆動
装置を組込んだ印刷機械を建造するのに比較的軽
く、容積の小さい、経済性のより高い枠組構造を
用いることができるようにすることも、本発明の
一つの目的である。
モータのトルク荷重を増加することなく、ヒス
テリシスを少くするための予備張力をケーブルに
与えることのできる、ケーブル駆動装置を与える
ことが本発明のさらにいま一つの目的である。
共振モードが最少数であるケーブル駆動装置を
与えることが本発明のいま一つの目的である。
応力のかかる曲げサイクルの頻度を減じてケー
ブル寿命を長くするために、ケーブル折曲げ位置
を最少数にしたケーブル駆動装置を与えること
も、本発明のさらにいま一つの目的である。
ケーブル張力補正機構の必要性を無くするため
に、ケーブルの予備張力をほぼ一定に保ち、長期
間のケーブル伸長を避ける、ケーブル駆動装置を
与えることが本発明のいま一つの目的である。
比較的小型で、印刷機械の中で占める空間の小
さい、ケーブル駆動装置を与えることが、本発明
のいま一つの目的である。
何らの機械的偏倚誤差もなく、同時にケーブル
の巻取りおよびほどきが行われる。ケーブル駆動
装置を与えることも、本発明のさらにいま一つの
目的である。
第1図に印刷機械の全体上面図が示される。す
なわちプリンタ10はそれぞれ左および右の側方
枠組14,16を含む主枠組組立体12と、直線
棒18と扁平の細長いレール20とを有する。棒
18とレール20は側方枠組14,16に堅固に
取付けられる。円筒状プラテン22が側方枠組1
4,16に回転自在に取付けられ、従来通り一枚
の紙24を支持する役目を持つ。移動自在のプリ
ント・キヤリヤ26は棒18と、プラテン22に
平行にプリントキヤリヤ26を直線上で案内する
レール20と、に乗つている。
一般に、紙24上の水平直線状の印刷路30に
沿つて移動するように印刷ユニツト28がプリン
トキヤリヤ26に支持される。印刷ユニツト28
は大体下記の構成部品を含む。すなわち、図中で
は望ましい回転自在のプリントホイール32の形
で示されるがドツトマトリツクスまたはサーマル
ヘツドの印刷ユニツトの形とすることもできるプ
リントヘツド、紙24に対し文字の衝撃を与える
ためにプリントホイール32に連合する種類のプ
リントハンマー34、および印刷路30に沿つて
紙24上に選んだ文字を転写するためのリボン4
0の露出部分を支持するリボンカートリツジ38
を含むリボン機構36である。印刷ユニツト28
の上記構成部品は概して近代のプリンタ、タイプ
ライタ等に見られる基本特徴であり、活字の文字
を紙24上に印刷するのに適した形式に構成する
ことができる。
本発明によれば、印刷路30に沿う選ばれた印
刷位置に対向するように印刷ユニツト28を位置
決めするために、棒18とレール20に沿つてプ
リントキヤリヤ26を直線移動させるのに、全体
を42で示されたケーブル駆動機構が用いられ
る。
判り易くするために破線でプリントキヤリヤを
示してある第2図で明らかなように、本発明のケ
ーブル駆動機構42は、適当な取付手段、たとえ
ばねじ(図示せず)によりプリントキヤリヤ26
に固定された駆動モータ44を有する。モータ4
4に通電される時に、モータ軸線48の回りに回
転するようにロータ軸46がモータ44から延び
ている。モータ44は2方向能力を有し、軸46
を制御された位置変化量で角回転させるためにス
テツピングまたはサーボの型式であることもでき
る。モータ軸線48の回りに回転するように駆動
歯車50または小歯車がロータ軸46に固定支持
されている。
キヤプスタン52がプリントキヤリヤ26に固
定された枢動軸54の軸線53の回りに回転する
ように支持される。キヤプスタン部材52はケー
ブル支持プーリーとして働くドラム形部分58に
一体結合された歯車部分56を形成するように形
成された一体構造のものである。歯車部分56と
駆動歯車50とはモータ44に通電された時にロ
ータ軸46からキヤプスタン部材52へ角回転運
動を伝達するように正しい噛合関係にある。
本発明のケーブル駆動装置42は単一の連続長
のケーブル60のみを用いる。ケーブル60の一
方の端末62は左側方枠組14にある適当なケー
ブル繋留装置64を介して左側方枠組14にしつ
かり取付けられ、ケーブル60の他方の端末66
は右側方枠組16にあるもう一つの同形のケーブ
ル繋留装置64′を介して右側方枠組16にしつ
かり取付けられる。ケーブル60の第1の自由端
部68は左側ケーブル繋留装置64からキヤプス
タン部材52のドラム部58へ延び、第2の自由
端部70は右側ケーブル繋留装置64′からキヤ
プスタン部材52のドラム部58へ延びている。
2個のケーブル繋留装置64,64′はケーブル
端末62,66を保持するケーブル拘束部材74
を支持するようにされた細長い調整ナツト72を
含む。
ナツト72を回転調整することにより、ドラム
58から延びるケーブル60に初期の予備張力荷
重を与えるために、自由端部68,70をぴんと
張ることができる。予備張力荷重を与えることの
目的はケーブル60を介する確実な力の伝達を保
証し、プリントキヤリヤ26を移動する際におけ
るケーブル60の共振を少くすることにある。こ
れに関連し、モータ44からの角度駆動によりプ
リントキヤリヤ26を直線上に精密に移動するよ
う、ケーブル60を介して駆動力が正確に伝達さ
れる。
第3図および第4図はキヤプスタン部材52の
ドラム部分58の回りのケーブル60の巻取形態
を良く示している。第3図では、一方の端78か
らドラム部分58の回りにらせん状に巻かれる第
1連のコイル76と他方の端82からドラム部分
58の回りにらせん状に巻かれる第2連のコイル
80とを形成するようにケーブル60が巻取られ
ているのが判る。2連のコイル76,80はドラ
ム部分58の回りに反対向きに巻かれており、キ
ヤプスタン部材52が回転している時に、ケーブ
ル60が同時に巻取られ、またほどかれる所のケ
ーブル交換部位86(第2図および第4図)にお
いて相接するようにらせん状に巻付けられてい
る。ケーブル交換部位86において自由端部6
8,70はコイル76,80の最終ケーブル巻き
部分からそれぞれ関連の側方枠組14,16に向
つて反対向きに延びる。
ケーブル60の上記の巻取形態によつて、キヤ
プスタン部材52が回転する時に、プリントキヤ
リヤ26の直線運動と関連させてケーブル交換部
位86においてケーブル60を同時に巻取り、ま
たほどくことが可能となる。巻取り/ほどき作用
の間、ケーブル交換部位86はドラム部分58に
沿つて移動し、プリントキヤリヤ26が印刷路3
0(第1図)のほぼ中心位置に止つている時に、
ケーブル交換部位86はドラム部分58の両端7
8,82からほぼ中央に位置する。
第3図において、ケーブル・コイル76,80
を切断して、ケーブル60が何らの機械的取付装
置なしにドラム部分58に取付けられている状態
を示してある。ドラム58を通して長い同軸孔8
8がキヤプスタン軸線53に平行に形成されてい
る。ドラムの両端78,82近くで長い孔88か
ら第1および第2の出口92,94が外方へそれ
ぞれ延びて、キヤプスタン部材52のドラム部分
58にケーブル60を通して結合することができ
るようになつている。
ケーブル60をキヤプスタン部材52に取付け
るには、ケーブルを出口の一方例えば出口92か
ら入れ、長い孔88を貫いて他方の出口94から
出るように通す。ケーブル60を通す場合、ケー
ブル60のほぼ中央部が孔88の中に留まるよう
に配置する。ドラム端78にある出口92から延
びたケーブル60をドラム部分58の周囲にきつ
ちりと互に接触させて巻付けて、第1連のコイル
76を形成させる。ドラム端82にある出口94
から出るケーブル60をドラム部分58の周囲に
きつちりと互に接触させて巻付けて、第2連のコ
イル80を形成する。コイル76とコイル80と
はケーブル交換部位86において相接するように
相互に向つて反対向きに巻付けられ、ケーブル交
換部位86において自由端部68,70は相互に
すれ違つて、左右の側方枠組14,16に向つて
それぞれ延びる。2連のコイル76,80は印刷
路30の全体にわたるプリントキヤリヤ26の完
全な直線移動に即応するのに充分な長さのケーブ
ル60を有する。
動作に当つて、モータ44の回転運動はケーブ
ル60を介してケーブルキヤリヤ26の直線運動
に変換される。キヤプスタン部材52を回転させ
るモータ44は自由端部の一つ、例えばキヤプス
タン部材52が時計回り方向に廻される時には自
由端部70に張力をかける。張力のかかつた自由
端部70はドラム部分58の回りにケーブルを巻
付けるのに際して引張り力を働かせて、張力のか
かつた自由端部分70の方向に印刷路30に沿つ
てプリントキヤリヤ26を右方へガイド18,2
0上で引張る。
プリントキヤリヤ26の直線運動中、自由端部
68,70はキヤプスタン部材52から離れて静
止したままである。この点、本発明のケーブル駆
動装置42は、ケーブルが方向転換用遊動プーリ
ーの回りで移動することにより生ずる在来型のケ
ーブル駆動装置における摩擦荷重を避ける利点が
ある。その上、巻取作用中に、ケーブル交換部位
86において発生するトルクまたはモーメントは
小さいからキヤプスタン部材52にかかる荷重は
最少限である。従つてプリントキヤリヤ26の運
動に対する唯一の大きな抵抗荷重は、キヤリヤの
滑り摩擦係数および全体重量に基づく支持摩擦荷
重によるものである。本発明のプリントキヤリヤ
26の重量は駆動モータ44の重量を含んでいる
とはいえ、本発明のプリントキヤリヤ26を動か
すのに必要な力は最少限であり、遊動プーリーの
抵抗荷重が無くなつているために在来型ケーブル
駆動装置よりも小さい。
本発明の重要な局面はコイル76,80のらせ
ん状巻付部と、キヤプスタン部材52から離れて
ケーブル交換部位86からケーブル繋留装置6
4,64′までそれぞれ延びる自由端部68,7
0と、の間に存在する角度合致関係になつてい
る。この角度合致関係は印刷路30に沿つてプリ
ントキヤリヤ26の全位置にわたつて保たれてい
るので、ケーブルの相対接触も機械的偏倚も何ら
生ずることなくケーブル60を直接に巻取り、ま
たほどくことができる。
第4図の前面図において、組付けられたケーブ
ル60の角度合致関係が明瞭に図解される。水平
直線92が左側ケーブル繋留装置64からキヤプ
スタン部材52に向つて延びていることが示され
る。直線92は印刷路30に平行に引かれてい
る。左側ケーブル繋留装置64からケーブル交換
部位86におけるコイル連76の最終巻きに延び
るケーブル60の自由端部68は直線92に対し
てキリシヤ文字αで示される傾斜角を形成する。
この傾斜角はコイル76の巻付けにより形成され
るらせん角度に一致するように設定され、プリン
トキヤリヤ26の移動中も一定に保たれる。同様
に他方の自由端70はキヤプスタン部材52から
出る時に同じ傾斜角度を持つように組付けられ
る。
図示のドラム部分58は相互に接触してぴつた
り巻付けられた2連のコイル76,80を支持す
るために滑らかな周囲表面96を有する実施例が
望ましい。傾斜角度は数学的手法によつて導き出
すことができる。
上記の換りに、ドラム部分58のケーブル支持
面96にコイル76,80が収まるようにらせん
状の溝形態を持たせる実施例とすることもでき
る。らせん溝のドラムの傾斜角度は数学的手法に
よつて導き出すことができる。
ケーブル駆動装置において、精密な運動をキヤ
リヤに正しく伝達するためにケーブルをぴんと張
る必要がある。さらに、在来型のケーブル駆動装
置においてはケーブルの予備張力の設定がキヤリ
ヤの駆動動作に極端に微妙に影響する。つまり、
ケーブルは共振を避けるのに充分きつく、かつキ
ヤリヤの運動に抵抗する高荷重を避けるのに充分
に弛く、張らなければならない。すなわち在来型
のケーブル駆動装置が巧く働くためには、ケーブ
ルの予備張力を選定するに当つて、許容される釣
合ないし妥協を行わなければならない。本発明の
ケーブル駆動装置42において、10〜12lb(4.5〜
5.5Kg)の範囲の予備荷重が好適である。
本発明のケーブル駆動装置42では、遊動プー
リーの使用を無くし、引いては遊動プーリーがも
たらす問題を除去したことが主な理由で、ケーブ
ル60の予備張力は在来型のケーブル駆動装置ほ
ど微妙でない。例えば、本発明のケーブル駆動装
置42を在来型のケーブル駆動装置と比較する
と、共振モードは少なくなり、枠組に伝達される
作動荷重は小さく、また遊動プーリーが無いから
キヤリヤ移動に対する摩擦抵抗は減ずる。
第5図において、キヤプスタン部材52を回転
駆動するためにモータ44を連結する、いま一つ
の実施例が図解される。第5図で明らかなよう
に、キヤプスタン部材52はモータ軸延長部46
に直接に支持される。キヤプスタン部材52がモ
ータ46により直接に回転させられるように、キ
ー結合、止めねじ等を用いてキヤプスタン部材5
2を軸46に固定結合することもできる。
本書に記載されるケーブル駆動装置42の利点
は数多くある。モータ44、キヤプスタン部材5
2および単一の連続ケーブル60といつた比較的
少数の構成部品を用いることにより、本装置42
の迅速で、効率的かつ経済的な製作および組立て
が可能となる。部品数の少ないことから、最少限
の調整で装置の組立てが可能となり、長期の保守
整備が少なくなり、本発明のケーブル駆動装置4
2の所有が信頼性および経済性を高める。
本発明のケーブル駆動装置42の構造は在来型
のケーブル駆動装置に優る多くの利点を有し、そ
れは複数の遊動プーリーの使用を無くしたことに
よるものであることを指摘すべきである。前述の
如く、遊動プーリーの必要を無くしたことによ
り、本発明のケーブル駆動装置42はより小さな
荷重にて動作する。その結果、本発明のケーブル
駆動装置42が比較的小形で価格の低いモータを
使用し得る程に、モータのトルク、必要馬力およ
び発熱量の諸問題が減少した。その上、遊動プー
リー回りのケーブルの曲がりによるケーブル応力
が避けられ、ケーブルの摩耗は少なくなつて、長
期のケーブル寿命の延長が得られる。
比較的低いケーブル応力荷重にて動作する本発
明のケーブル駆動装置42は長期間のケーブル伸
張を局限する利点を有しており、既往のケーブル
駆動装置にしばしば設けられるケーブル張力補正
機構の必要なしで作動され得る。
多くの既往のケーブル装置が2本以上のケーブ
ルを用いるのに比べ、本装置42では1本のケー
ブルのみが用いられる。このため、ケーブル端を
取付けるためのケーブル取付金具の数は最少限と
なり、部品在庫数を減らすことができる利点が生
ずる。
本ケーブル駆動装置42は比較的小型で、印刷
機械中に占める空間を少なくするという利点を持
つ。
キヤプスタン部材58に巻かれたコイルとキヤ
プスタン部材58から延びる張つたケーブル部分
68との間の傾斜角合致関係を保つようにした前
記ケーブル組立品の形態により、ケーブル駆動に
伴う機械的偏倚の問題は容易にかつ簡単に解決さ
れる。
本発明の性質を説明するために本明細書に記載
し図解した詳細、材料および配置の変更が、前掲
の特許請求の範囲に表現される本発明の原理およ
び範囲の中で当業者により為され得ることは明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるケーブル駆動装置が具体
化されている印刷機械の上面図、第2図は本発明
によるケーブル駆動装置を含む構成部品の組立状
態を示す前方斜視図、第3図は第2図のキヤプス
タン部材上の単一の連続ケーブルの組立状態を示
す拡大前面図、第4図はキヤプスタン部材に巻付
けられたケーブル・コイルと側方枠組へ延びるケ
ーブルとの間の傾斜角合致関係を図解する前面
図、第5図は本発明のケーブル駆動装置のキヤプ
スタン部材を回転駆動するためにモータを連結す
る、いま一つの具体例を示す前方斜視図、であ
る。 10……印刷機械(タイプライタ)、12……
主枠組組立体、26……プリントキヤリヤ、44
……駆動モータ、52……キヤプスタン、60…
…ケーブル、76……第1連コイル、80……第
2連コイル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 左右の側方枠組部材と、プリントキヤリヤを
    印刷路に沿つて直線上に案内するプリントキヤリ
    ヤ支持装置と、を有する印刷機械において該プリ
    ントキヤリヤを該印刷路に沿つて移動させるため
    のタイプライタ用ケーブル駆動装置であつて、 前記プリントキヤリヤに取付けられた駆動モー
    タと、 前記プリントキヤリヤ上に回転自在に支持され
    て前記モータにより駆動されるように連結された
    キヤプスタン部材と、 中間部が前記キヤプスタン部材に巻付けられて
    巻取りおよびほどきが同時に行われるように第1
    連のコイルと第2連のコイルを形成し、第1の自
    由端部と第2の自由端部が前記第1連および第2
    連の最終捲きコイルからそれぞれ反対方向に延び
    て前記左右の側方枠組部材に固定結合されている
    単一の連続ケーブルと、を有し、 前記モータは前記キヤプスタン部材を回転駆動
    して前記自由端部の一つに張力を生じさせ、該張
    力のかかつた自由端部の方向に前記印刷路に沿つ
    て前記プリントキヤリヤを直線移動させるよう
    に、該張力のかかつた自由端部の巻取りにより前
    記プリントキヤリヤに伝達される引張力を働かせ
    ており、前記キヤプスタン部材を離れて延びるケ
    ーブルは前記プリントキヤリヤの直線運動中は前
    記印刷路に対して静止状態を保つていること、を
    特徴とする、タイプライタ用ケーブル駆動装置。 2 前記キヤプスタン部材を離れて延びる前記ケ
    ーブル自由端部は前記印刷路に対して傾斜角をな
    し、該傾斜角は前記印刷路に沿う前記プリントキ
    ヤリヤの全ての直線上位置において一定を保つて
    いる、特許請求の範囲第1項に記載のタイプライ
    タ用ケーブル駆動装置。 3 前記第1連および第2連のコイルがらせん角
    度を形成するように巻付けられ、該らせん角度は
    前記傾斜角と合致しており、そのためにケーブル
    の相対的こすれおよび機械的偏倚を生ずることな
    くケーブルの巻取りおよびほどきが行われるよう
    になつている、特許請求の範囲第2項に記載のタ
    イプライタ用ケーブル駆動装置。 4 前記モータを前記キヤプスタン部材に連結す
    る歯車装置をさらに有している、特許請求の範囲
    第1項に記載のタイプライタ用ケーブル駆動装
    置。 5 前記歯車装置はモータ軸線の回りに回転する
    ように取付けられた第1の歯車と、前記キヤプス
    タン部材の軸線の回りに回転するように取付けら
    れた第2の歯車とを有し、該第1の歯車は該第2
    の歯車と噛合関係にある、特許請求の範囲第4項
    に記載のタイプライタ用ケーブル駆動装置。 6 前記キヤプスタン部材はモータ軸線回りに前
    記キヤプスタン部材を回転させるために前記モー
    タの軸延長部に固定取付けされている、特許請求
    の範囲第1項に記載のタイプライタ用ケーブル駆
    動装置。
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