JPH023991A - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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JPH023991A
JPH023991A JP63152623A JP15262388A JPH023991A JP H023991 A JPH023991 A JP H023991A JP 63152623 A JP63152623 A JP 63152623A JP 15262388 A JP15262388 A JP 15262388A JP H023991 A JPH023991 A JP H023991A
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JP
Japan
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polyimide
optical semiconductor
film
colorless
light
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Application number
JP63152623A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hino
敦司 日野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Publication of JPH023991A publication Critical patent/JPH023991A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、発光半導体素子もしくは受光半導体素子の
ような光半導体素子を備えた光半導体装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
発光ダイオード等の発光半導体素子、フォトダイオード
等の受光半導体素子、CCD型やMOS型の固体撮像素
子、アモルファスシリコンイメージセンザー等を備えた
光半導体装置は、ランプ。
センサー フォトカブラあるいはカメラやファクシミリ
等の心臓部等として目覚ましい発展を続けている。これ
に伴って、これら光半導体装置の光の発光効率の向上や
受光効率の向上を目的として上記発光半導体素子や受光
半導体素子の表面に各種の皮膜を形成することが行われ
ている。このような皮膜としては、一般に5iOzから
なるものが知られている。SiO□膜は上記のような発
光効率向上作用ないしは受光効率向上作用を有している
が5iOz膜を形成するためには高価なスパッタリング
装置を必要とするため、製品にコスト高をもたらすとい
う欠点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このため、最近では上記無機系の皮膜に代えてポリイミ
ド皮膜を用いることが検討されている。
ポリイミド皮膜の形成は、上記無機系皮膜のようなスパ
ッタリング装置を必要としないため容易であり、しかも
、生成皮膜は、良好な特性を備えている。
しかしながら、ポリイミド皮膜は、その製造に至る苛酷
な熱履歴により黄色ないしは黄褐色に着色しており、1
μm程度の薄膜にしてもその着色状態が残り、それによ
って光の透過率の低下を招くため、これを用いると、発
光効率ないしは受光効率が理論値よりも低下するという
難点を生じる。このような傾向は皮膜を厚膜にした場合
に顕著になる。そのうえ、ポリイミド皮膜が上記のよう
に着色しているため、これを用いた発光半導体装置では
着色皮膜により発光波長特性が変化し所望の色を出しに
くいというような問題も生じている。このような問題は
、無色透明なポリイミド皮膜を提供することにより解決
することができる。
一方、上記SiO□膜を表面保護に用いたフォトダイオ
ードや、カラーフィルターを有する固体撮像装置のよう
な光半導体素子の表面層の屈折率は1.40〜1.60
である。他方、ポリイミド皮膜は一般に高屈折率を有し
ていることはよく知られており、通常、1.68以上で
ある。一般に、2つの層の界面を光が透過する場合、そ
の界面での光の反射率(R)はつぎのように表される。
上記式から、2つの層の屈折率の差が小さいほど反射率
が減少し、光の透過率が増加することがわかる。ところ
が、ポリイミド皮膜は前述のように一般に屈折率が高い
ため光半導体素子の表面の屈折率との差が大きく、光半
導体素子表面にポリイミド皮膜を形成した場合上記界面
における光の反射率が高くなり、その結果光の透過率が
減少してしまう。また、ポリイミド皮膜内での光の多重
反射が原因となる干渉縞の発生により、光半導体素子の
感度が悪化するという問題が生じてくる。
このような問題は、光半導体素子上に無色透明で、かつ
低屈折率を有するポリイミド皮膜を形成することにより
解決される。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、光
半導体素子を低屈折率の無色透明なポリイミド成形体で
被覆し、発光効率ないし受光効率を向上させることを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の光半導体装置は
、光半導体素子が、下記の一般式(I)で表される繰り
返し単位、−船人(n)で表される繰り返し単位、−船
人(II[)で表される繰り返し単位および一般式(I
V)で表される繰り返し単位からなる群から選択された
少なくとも一つの繰り返しを主成分とする無色透明なポ
リイミド成形体で被覆されているという構成をとる。な
お、この発明において、「主成分とする」とは、全体が
主成分のみで構成されている場合も含む趣旨である。
〔作用] すなわち、この発明者は、光半導体素子の皮膜に最適な
ポリイミドを得るために一連の研究を重ねた結果、上記
の一般式(1)で表される繰り返し単位、−形式(II
)で表される繰り返し単位−形式(III)で表される
繰り返し単位および一般式(IV)で表される繰り返し
単位の少なくとも一つの繰り返し単位を主成分とする無
色透明で、かつ低屈折率のポリイミドを使用すると所期
の目的を達成しうろことを見いだしこの発明に到達した
(1)で表される繰り返し単位、−形式(I[)で表さ
れる繰り返し単位、−形式(II[)で表される繰り返
し単位および一般式(rV)で表される繰り返し単位の
少なくとも一つの繰り返し単位を主成分とする無色透明
で、かつ低屈折率のポリイミド成形体(以下「低屈折率
かつ無色透明ポリイミド成形体」と略す)と光半導体素
子とを用いて得られる。
上記低屈折率かつ無色透明なポリイミド成形体は、下記
の式(V) 下記の一般式(VI)ないしくIX)で表される芳香族
ジアミノ化合物からなる群から選択された少なくとも一
つのジアミノ化合物との反応によって得られる。
11zN<XVo−NHz  −(Vl ))1zNC
O※X2ぺΣ0−C)−NH、・・・(■)X。
It zN−0−0−fcjFOiNHz・・・ (I
X) で表すれる2、2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)へキサフルオロプロパンニ無水物と、上記芳香族ジ
アミノ化合物のうち、−形式(■)で表される芳香族三
核体ジアミンの代表例としては、下記のものがあげられ
る。
tlzN−(ツー0−(ツーNll。
HzN−c>5Oz−(シーNHz 11□N+ S−−イ”:+NH。
11zN−4D−CHz−(シーNH2P3 11□N+0−Q−C−0>−0ベフーNi1□CF。
上記−船人(■)で表される芳香族−核体ジアミンの代
表例としては、下記のものがあげられる。
メタフェニレンジアミン また、上記−船人(■)で表される芳香旅回核体ジアミ
ンの代表例としては、下記のものがあげられる。
11□N−e−0−e−5O□()←0()−NH。
1h 11□N+ 0 <シーC(フヒ0(シーNH2(以下
余白) 24−トルエンジアミン 4.6−シメチルメタフエニレンジアミン2.4−ジア
ミノメシチレン 4−クロルメタフェニレンジアミン 5−ニトロメタフェニレンジアミン また、上記−船人(IX)で表される芳香族三核体ジア
ミンの代表例としては、下記のものがあげられる。
Hz NtO−Q−0−101−NH□It z tO
?O?NHz 上記芳香族三核体ジアミン、芳香旅回核体ジアミン、芳
香族−核体ジアミンおよび芳香族三核体ジアミンはそれ
ぞれ単独で用いてもよいし、適宜組み合わせて用いても
よい。
上記のような2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)へキサフルオロプロパンニ無水物と上記の芳香族
ジアミンとを組み合わせることにより初めて、前記−船
人(I)ないしくIV)で表される繰返し単位の1種も
しくは2種以上を主成分とする低屈折率かつ無色透明ポ
リイミド成形体が得られるのである。
この場合において、低屈折率かつ無色透明ポリイミド成
形体の主成分となる上記−船人(1)ないしくIV)で
表される繰返し単位の含有量が多いほど得られるポリイ
ミド成形体の無色透明性および低屈折率が高まる。なお
、得られるポリイミド成形体の屈折率は、1.46〜1
.62が好ましい。
しかしながら、上記の一般式(1)ないしくIV)で表
される繰返し単位の少なくとも一つが、70モル%以上
含有されていれば少なくともこの発明で求める無色透明
性が確保される。したがって、その範囲内において、上
記2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)へキ
サフルオロプロパンニ無水物以外のその他の芳香族テト
ラカルボン酸二無水物および上記芳香族ジアミン以外の
その他のジアミノ化合物を用いることができる。しかし
、上記−船人(1)ないしくIV)で表される繰返し単
位の少なくとも一つの含有量の好ましい範囲は70モル
%以上であり、最も好ましい範囲は95モル%以上であ
る。
また、ポリイミド成形体の無色透明性を損なわない範囲
で、例えば、下記の(イ)〜(ト)に示すようなシリコ
ーン系ジアミンおよび下記の(1)〜(8)に示すよう
なシランカップリング剤等を上記芳香族テトラカルボン
酸二無水物およびジアミノ化合物とともに加えることが
できる。
CL  CH3 !1□N−(C!(−1+T−3i−0−31−HCI
l□トロN11.   ・・・ (イ)C113C)!
C61(S  C6H3 HzN−Hcn、テ「Si OSi−→CHハゴーNH
C6H5C6H5 ・・・ (ニ) CH,CH3 (以下余白) CH3C1+、1 HzN→CH斤Si→コトSi云CH辻rNHz  −
(ハ)C113CH3 HzNCHzCHzNHCHzCHzCHzSi (O
CH3) :1・・・(1) 11□NC0NHCHtCII2CH□St (OCz
tls) 3      ・・・(2)H2NCH2C
H2CH□5t(OCtH6)、        ・・
・(3)H2NCtl zC!1zNIIcH(CH3
) C82S i (CbHs) (OCH3) t 
”・(4)11□NCI□CI (N Ht ) CH
□Si (OCOCH3) s     ・・・(8)
上記物質を用いることにより、特に、形成されたポリイ
ミド皮膜が光半導体素子表面に強固に密着し、より一層
信顛性が向上する。
この発明に用いる低屈折率かつ無色透明ポリイミド成形
体は、上記の2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)へキサフルオロプロパンニ無水物およびジアミノ
化合物を有機極性溶媒中において、80°C以下の温度
で重合させることによりポリアミド酸溶液をつくり、こ
のポリアミド酸溶液を用いて所望の形状の賦形体(例え
ば、光半導体素子表面に対する皮膜)を形成し、この賦
形体を空気中または不活性ガス中において、温度=50
〜350°C2圧カニ常圧もしくは減圧の条件下で有機
極性溶媒を蒸発除去すると同時にポリアミド酸を脱水閉
環してポリイミドにすること等により得られる。また、
上記ポリアミド酸をピリジンと無水酢酸のベンゼン溶液
等を用い、脱溶媒とイミド化を行いポリイミドにするこ
と等、化学的イミド化方法によっても得ることができる
。さらに、上記ポリアミド酸溶液を適当な方法によりポ
リイミド化しこのポリイミド溶液を用いて所望の賦形体
を形成し、この賦形体を空気中または不活性ガス中にお
いて、温度50〜250°C2圧カニ常圧もしくは減圧
の条件下で有機極性溶媒を蒸発除去することでも得られ
る。この方法によれば、沸点が170°C以下の比較的
低沸点の溶媒を用いることにより単に溶媒を除去するこ
とだけで低屈折率かつ無色透明ポリイミド成形体を得る
ことができる。そのため、従来からの加熱による脱水閉
環と比較して非常に低い温度での成形が可能となる。こ
れにより、光半導体自身の熱劣化、例えば、フルカラー
固体礒像素子におけるカラーフィルターのように掻めて
熱劣化を生じ易いものに対しても劣化を招くことなく用
いることができる。なお、ポリイミド溶液の生成方法は
、ポリアミド酸溶液を空気中あるいは不活性ガス中にお
いて、温度80〜250°Cで加熱還流しポリアミド酸
を脱水閉環することにより得られる。また、このように
して得られるポリイミド溶液を溶媒置換により、低沸点
の溶媒に溶解させれば低温での成形が容易になる。さら
に、ポリイミド溶液は、上記ポリアミド酸に無水酢酸の
ような脱水剤とピリジンに代表される触媒等を組み合わ
せてイミド化する方法によっても得ることができる。こ
の場合、イミド化後溶媒置換によりピリジンおよび無水
酢酸を除去することが好ましい。
上記ポリアミド酸の合成時に使用する有機極性溶媒とし
ては、N、N’−ジメチルホルムアミド、N、N’−ジ
メチルアセトアミド、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テ
トラエチレングリコールジメチルエーテル、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロビル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、T−ブチロラクトン、シクロヘキサン、アセトフ
ェノン、テトラヒドロフラン、ジクライム等が好適であ
る。特に、N、N’ジメチルアセトアミド、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、シクロヘキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジクライムのような沸点が170 ’C以
下のものが好ましい。これらの有機極性溶媒は単独で用
いてもよいし、2種以上を混合して用いても支障はない
。ただし、上記有機極性溶媒としてN−メチル−2−ピ
ロリドンを用いることは避けることが好ましい、N−メ
チル−2−ピロリドンは、ポリアミド酸溶液の賦形体を
加熱し、脱水閉環してポリイミド化する際の加熱によっ
て一部分解し、その分解物が残存して黒褐色を呈するよ
うになり、これが生成ポリイミド成形体を黄褐色に着色
する傾向が見られるからである。有機極性溶媒として、
上記に例示したN、N’ −ジメチルアセトアミド等の
各溶媒は、沸点が低いため、上記の加熱によって分解す
る前に揮散してしまい、N−メチル−2−ピロリドンの
ようなポリイミド成形体に対する着色を生じない。しか
しながら、重合溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン
中用い、ポリアミド酸あるいはポリイミド合成後、溶媒
置換により、上記例示の好適な溶媒に生成ポリアミド酸
あるいはポリイミドを溶解するようにすれば、N−メチ
ル−2−ピロリドンの上記弊害を排除しうる。この場合
、上記例示の好適な溶媒は希釈溶媒となる。上記ポリイ
ミド成形体の製造に際しては、このように、重合溶媒と
希釈溶媒とを別種のものにし、溶媒置換によって生成ポ
リアミド酸あるいはポリイミドを希釈溶媒に溶解するよ
うにしてもよいのである。
なお、上記に例示した好適な有機極性溶媒を使用する際
に、上記溶媒に、エタノール5 トルエン、ベンゼン、
キシレン、ニトロベンゼン等の、透明性を損なわない貧
溶媒または良溶媒を、溶解性を損なわない範囲内におい
て一種もしくは二種以上適宜混合して用いてもよい。た
だし、これらの溶媒は、多量に使用すると、生成ポリア
ミド酸あるいはポリイミドの溶解性に悪影響を及ぼすよ
うになる。したがって、その使用量は溶媒全体の50重
量%未満に制限することが妥当であり、最も好ましいの
は30重四%までにとどめることである。
上記のようにして、低屈折率かつ無色透明ポリイミド成
形体を製造する際に、ポリアミド酸溶液あるいはポリイ
ミド溶液の対数粘度は0.3〜5.0の範囲にあること
が好ましい。より好適なのは0゜4〜2.0である。上
記対数粘度は、N−メチル−2−ピロリドン中0.5g
/Loorldlの濃度で測定した値である。この対数
粘度が低すぎると得られるポリイミド成形体の機械的強
度が低くなるため好ましくない。また、対数粘度が高す
ぎるとポリアミド酸溶液あるいはポリイミド溶液を適当
な形状に賦形する際に流延させにくく作業が困難となる
ため好ましくない。また、ポリアミド酸溶液あるいはポ
リイミド溶液の濃度も、作業性等の見地から、10〜7
0重量%に設定することが好ましい。
なお、上記対数粘度はつぎの式で計算されるものであり
、式中の粘度は毛細管粘度計により測定されるものであ
る。
ポリアミド酸溶液を用いての賦形の方法は、目的とする
成形体の形状により異なるが、例えば光半導体素子表面
にポリイミド膜を形成する場合には上記光半導体素子の
表面にポリアミド酸溶液を一定の厚みになるように塗布
流延し、100〜350°Cの温度で徐々に加熱して脱
水閉環させ、ポリアミド酸をイミド化することが行われ
る。ポリアミド酸溶液からのポリイミド膜形成における
有機極性溶媒の除去およびポリアミド酸のイミド化のた
めの加熱は、連続して行ってもよく、またこれらの工程
を減圧下もしくは不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。
さらに、短時間であれば400°C前後まで最終的に加
熱することにより生成ポリイミド膜の特性を向上させる
ことができる。また、ポリイミド溶液を用いての賦形方
法としては、空気中あるいは不活性ガス雰囲気中で、常
圧あるいは減圧下100〜250°Cの温度で溶媒を除
去することによって行われる。
このようにして得られるポリイミド膜は、屈折率が1.
46〜1.62と低く、かつ無色透明であって従来のよ
うに黄色ないしは黄褐色に着色されていないため、厚膜
であっても極めて透明性が良好である。
なお、上記ポリアミド酸溶液あるいはポリイミド溶液を
用いての賦形は、上記のようなポリイミド膜の形成に限
るものではなく、それ以外の形状の成形体の形成にも適
用できるものであり、その場合におけるポリアミド酸の
イミド化も前記のような加熱イミド化および化学的イミ
ド化のいずれかを適宜に選択しうるちのである。
以上のようにして、ポリアミド酸溶液をイミド化してポ
リイミドとする場合あるいはポリイミド溶液を蒸発乾燥
する場合において、生成ポリイミドは、特性の点から対
数粘度(97%硫酸中0.5g/dflの濃度で30″
Cのもとて測定)を0.3〜4゜0の範囲内に設定する
ことが好ましい。最も好ましいのは0.4以上である。
このようにして得られたポリイミド成形体は、従来のも
のとは全く異なり、無色透明であって極めて透明度が高
いものである。なお、この発明において、無色透明とは
、膜厚50±5μmのポリイミドフィルムに対する可視
光線(500nm)透過率が70%以上であって黄色度
(イエローネスインデックス)が40以下のもののこと
をいう。なお、上記透過率はASPM D 1003に
準じて測定でき、黄色度はJIS K 7103に準じ
て測定できる。
この発明の対象となる光半導体素子としては、先に述べ
たように発光ダイオード等の発光半導体素子、フォトダ
イオード等の受光半導体素子、CCD型、MOS型ある
いはアモルファスシリコンを用いた固体撮像素子、イメ
ージセンサ−等があげられる。このような素子を上記の
ようにポリイミド成形体で被覆することにより目的とす
る光半導体装置が得られる。
〔発明の効果] 以上のように、この発明の光半導体装置は、光半導体素
子を、低屈折率でかつ無色透明のポリイミド成形体で被
覆しているため、従来の高屈折率で黄色ないし黄褐色着
色ポリイミド膜のような不都合を生じず、信頼性が向上
し充分実用に耐えうるようになる。したがって、発光半
導体素子および受光半導体素子表面に形成されたポリイ
ミド膜が光の反射防止膜としての作用を発揮し受光3発
光効率の向上効果が得られるようになる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明す〔実施例
1〜7.比較例1〜3〕 12のセパラブルフラスコに後記の第1表に示す溶媒と
ジアミノ化合物を入れてジアミノ化合物が完全に溶解す
るまで室温でよく混合した。この場合、上記溶媒の使用
量は、上記ジアミノ化合物および後記の第1表に示す芳
香族テトラカルボン酸二無水物のモノマー仕込み濃度が
20重量%となるように設定した。
つぎに、上記フラスコ中に同表に示す芳香族テトラカル
ボン酸二無水物を、発熱による温度の上昇を抑制しなが
ら徐々に添加した。ついで室温で4時間撹拌しながら反
応させ、第1表に示す対数粘度をもつポリアミド酸の溶
液を得た。
なお、上記ポリアミド酸溶液から得られるポリイミド成
形体の無色透明性および屈折率を調べるため、上記ポリ
アミド酸の溶液をガラス板上に流延して皮膜を形成し、
この皮膜を熱風乾燥機中120 ’Cで60分間、さら
に180 ’Cで60分間、ついで250°Cで6時間
加熱してイミド化させることにより厚み50±5μmの
ポリイミドフィルムをつ(す、これのイエローネスイン
デックスおよび屈折率を測定するとともに、可視光線(
50Qnm)における透過率を測定し第1表に併せて示
した。なお、上記フィルムについて赤外線吸収スペクト
ルを測定したところ、アミド酸の特有の吸収はみられず
、1780cm−’付近にイミド基の特性吸収がみられ
た。
〔実施例8,9、比較例4〕 実施例2,5で得られたポリアミド酸溶液を温度150
°Cまで加熱し、その状態で6時間加熱撹拌することに
よりポリイミド溶液を得た。得られたポリイミド溶液は
加熱による溶媒等の分解により僅かに黄色に着色してい
た。そのためこの着色を除去するためメタノール中に上
記ポリイミド溶液を滴下し再沈澱させることにより粉末
化しこれを濾過後、減圧乾燥して白色のポリイミド粉末
を得た。得られたポリイミド粉末を後記の第1表に示す
溶媒に仕込み濃度が20重量%になるように設定し溶解
させてポリイミド溶液を得た。
このポリイミド溶液をガラス板上に流延して皮膜を形成
し、この皮膜を熱風循環乾燥機中で150″Cで2時間
加熱乾燥させることにより厚み50±5μmのポリイミ
ドフィルムをつくり、これのイエローネスインデックス
および屈折率を測定するとともに、可視光線(500n
m)における透過率を測定し第1表に併せて示した。
一方、比較例2で得られたポリアミド酸溶液を150°
Cで加熱撹拌したところポリイミド微粉末が析出してし
まい、ポリイミド溶液を得ることはできなかった。
なお、後記の表において、6F−DAは2,2−ビス(
3,4−ジカルボキシフェニル)へキサフルオロブロバ
ンニ無水物、5−BPDAは3゜3’、4.4’ −ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、PMDAはピロメ
リット酸二無水物、BFPAは2,2−ビス(4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパ
ン、3゜3’−BAPSは4,4′−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ジフェニルスルホン、3.3’ −DDS
は3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、33’−D
DEは3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、4.4
’−DDEは4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、
DMAcはN、N−ジメチルアセトアミド、DMFはN
、N−ジメチルホルムアミド、NMPはN−メチルピロ
リドン、MCAはメチルセロソルブアセテートを示す。
(以下余白) 表から明らかなように、実施例1〜10のポリイミドフ
ィルムはいずれもイエローネスインデックスが30以下
であり、かつ透過率が80%以上であって無色透明であ
ることがわかる。これに対して比較例1は、イエローネ
スインデックスおよび透過率は実施例のものよりそれ程
劣ってはないが屈折率が高くなっている。また、比較例
2.3はイエローネスインデックスおよび透過率の双方
がかなり悪く、屈折率も劣っている。特に、比較1列3
はン容媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用いてい
るため、比較例2よりも一層黄色度が高く、黄褐色にフ
ィルムが着色していることがわかる。
つぎに、実施例1,9および比較例1.2で得られたポ
リアミド酸溶液を10重量%に希釈し、これをガラス板
上にスピンコーターを用いて塗布し、上記に示したのと
同様の方法で加熱イミド化することにより厚み5μmの
ポリイミドフィルムをガラス板上に形成した。このポリ
イミドフィルムが形成されたガラス板の光の透過率を分
光光度計を用いて測定し、その結果を図に示した。なお
、実施例1は曲線B、実施例9は曲線A、比較例1は曲
線C2比較例2は曲線りに各々対応する。
図より明らかなように、実施例1,9は光の透過率が良
好であるのに対し、比較例1.2では透過率がかなり劣
りポリイミドフィルム内での光の干渉により透過率曲線
が波うつ現象が生じた。これは、実施例でのポリイミド
フィルムは光半導体装置表面のSin、膜や表面に形成
されたカラーフィルム層と同じ屈折率を有するガラス板
(NaD線での屈折率1.52 )に近い屈折を有して
いるため、界面での光の反射損失が軽減されポリイミド
フィルムの無色透明性と相まって高い透過率が実現した
。それに対して、比較例1,2は有色透明の場合はもち
ろんたとえ無色透明であっても屈折率が高いため、反射
損失の増大や光の干渉が生じ上記のような現象が生じて
しまう。
【図面の簡単な説明】
図はポリイミドフィルムが形成されたガラス板の光の透
過率を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光半導体素子が、下記の一般式( I )で表され
    る繰り返し単位、一般式(II)で表される繰り返し単位
    、一般式(III)で表される繰り返し単位および一般式
    (IV)で表される繰り返し単位からなる群から選択され
    た少なくとも一つの繰り返し単位を主成分とする無色透
    明なポリイミド成形体で被覆されていることを特徴とす
    る光半導体装置。 ▲数式、化学式、表等があります▼…( I ) 〔式( I )において、X_1はO、S、SO_2、C
    H_2、CF_2、C(CH_3)_2、C(CP_3
    )_2またはCOである。〕▲数式、化学式、表等があ
    ります▼…(II) 〔式(II)において、X_2はSO_2、C(CH_3
    )_2またはC(CH_3)_3である。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…(III) 〔式(III)において、X_3〜X_6はH、F、Cl
    、CH_3、C_2H_5、NO_2またはCF_3で
    あり、相互に同じであつてもよいし異なつていてもよい
    。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…(IV)
  2. (2)上記無色透明なポリイミド成形体の屈折率が1.
    46〜1.62である請求項(1)記載の光半導体装置
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