JPH02398Y2 - - Google Patents

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JPH02398Y2
JPH02398Y2 JP1678789U JP1678789U JPH02398Y2 JP H02398 Y2 JPH02398 Y2 JP H02398Y2 JP 1678789 U JP1678789 U JP 1678789U JP 1678789 U JP1678789 U JP 1678789U JP H02398 Y2 JPH02398 Y2 JP H02398Y2
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anchor
claw
claws
shaft
pawl
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船体または浮体等を繋留物として水上
に繋留する場合に使用する錨に係り、特に砂泥水
底域における繋留物繋留に有効な錨に関するもの
である。
従来、錨には普通型として第1図乃至第3図に
示すように、錨幹(シヤンク)の先端に形成した
錨冠(クラウン)の両側に延びる錨腕(アーム)
の端部に錨掌(フリユークまたはパーム)および
錨爪(ビル)を形成し、錨腕と直交する錨〓(か
んざし)イを錨冠に設けたものがあり、一側の錨
爪および錨掌を水底に食込ませて波動や水流に抵
抗させるようにしたもの、第4図乃至第6図に示
すように、錨腕と直交する錨〓(かんざし)イを
錨幹に設けた西洋型と言われるもので、一側の錨
爪ロおよび錨掌ハを水底に食込ませ、錨〓イを水
底に載置させるようにしたもの、第7図乃至第9
図に示すように、海軍型(アドラミル)と言わ
れ、錨幹ニの先端に直交状かつ両側に突出して回
動自在な錨爪軸ホを設け、中央部に窓孔ヘを有す
る錨爪座板トを錨爪軸ホの両側部に錨爪座板トの
上下方向中央部の両側を固着して設け、かつこの
錨爪座板トと直交状に錨爪チ,チを錨爪軸ホの両
側部における錨爪座板トの固着部に対応してそれ
ぞれ基部を固着し、錨爪チ,チを食込ませるとと
もに錨爪座板トにより曳力方向移動を抑止させる
もの等がある。
前記普通型、西洋型の錨はいずれも一側、即ち
片方のみの錨爪、錨掌、錨腕を水底に食込ませる
ものであるから錨がかりは常に錨爪が一本のみで
あり、西洋型では錨〓イが水底に接地したとき錨
爪ロの食込み潜入は最大限となり、前記海軍型は
錨幹ニの断面を角形とし接地面積が大であり、錨
爪チ,チを支える錨爪座板トは錨爪チ,チが水底
の土砂中に食込み潜入しようとすると錨爪座板ト
が土砂の抵抗を受け、錨爪チが食込もうとするの
に対し錨爪座板トは錨爪チを浮かす方向に働き、
さらに第7図に示すように錨爪チの先尖部リと、
錨爪座板トの下向き面との間にある三角形状部分
内の土砂が錨爪チの食込みをさらに妨げる。
さらに、前記普通型、西洋型、海軍型の錨は風
波や水流の強い場合には繋留物の上下運動と曳力
により、錨鎖、錨綱が緊張して錨頭ヌが斜め上方
に持上げられ、錨幹ニが傾斜状となり、錨爪チの
先尖部リはa位置とb位置間で移動を繰り返し、
錨爪チが水底の土砂を鋤起こしつつ曳力方向に動
くこととなる。
本考案は前記のような事情から、常に錨爪二本
が錨かがりとなり、錨爪の面積を大として錨がか
り作用を強力にし、さらに、錨爪による鋤起こし
作用を防止して安定性大なる錨を提供するもので
あつて、幅広かつ薄肉の略短冊形状断面を有する
錨幹の先端に直交状かつ両側に突出する回動自在
な錨爪軸を設け、この錨爪軸の両端部に薄板状か
つ先尖部に向かつて拡開状とするとともに漸次幅
員を減少するようにした錨爪のそれぞれ基部を固
着し、さらに前記錨爪の延在方向と直交するよう
設定した薄肉円環状の錨爪止枠の対側部を前記錨
爪の基部に対応して錨爪軸に固着してなることを
特徴とする錨である。
本考案錨の実施例を第10図乃至第12図につ
いて説明する。
錨1は錨幹2の先端に直交状かつ両側に突出す
る回動自在な錨爪軸3を設けてある。
前記錨幹2は比較的幅広で厚さを小とした略短
冊形の断面を有し、土砂に潜り易い形状としてあ
り、先端部の両側に形成したボス部2a,2aを
貫設する横孔4に前記錨爪軸3の中央部を挿通さ
せてあり、錨幹2の端部には錨綱止用の取付孔5
を設けてある。
次いで、前記錨爪軸3における両側部に錨爪
6,6の基部6a,6aを固着してあり、これら
錨爪6,6は土砂に食込み潜入し易いよう、薄板
状かつ先尖部6bに向かつて拡開状とし、さらに
先尖部6bは漸次幅員を減少する形状としてあ
る。
前記錨爪軸3にはボス部2aと当接する嵌環
7,7を固定してあり、これら嵌環7,7により
錨爪軸3を左右徒動不能としてある。
次に、前記錨爪軸3に錨爪止枠8を固着してあ
り、この錨爪止枠8は比較的に厚さを小とし高さ
を大とする環状を呈し、環状の直径方向対側部8
a,8aを錨爪6,6の基部6aと錨爪軸3とに
亘つて固着し、錨爪6,6の延在方向と直交する
よう錨爪止枠8を設定してある。
また錨爪軸3の両側部にそれぞれ端部を固着し
て揚錨綱止環9に設けてあり、揚錨綱止環9の突
出方向は錨爪6,6の延長方向としてある。
従つて、錨爪6,6と錨爪止枠8とは互いに直
交状とし、錨爪軸3の回りに関して錨爪6と錨爪
止枠8の半部と揚錨綱止環9と錨爪止枠8の他半
部とは順次90゜毎の位相差を有することとなり、
錨爪止枠8の端面係合部8bが錨幹2の側端面に
係止したとき錨爪軸3と一体に錨爪6,6の回動
は阻止される。
第10図に仮想線で示す錨爪6と錨爪止枠8は
錨爪止枠8の他方の端面係合部8bが錨幹2の側
端面に係止した場合を示す。
本考案錨1は前記のように構成するから、第1
3図に示すように着底状態では、錨爪止枠8の下
端部分が水底に僅かに食込むとともに錨爪6,6
の先尖部6bが水底に僅かに食込み、取付孔5に
一端を結着した錨綱ルが緊張し始めると第14図
に示すように、錨爪6,6は、さらに深く水底の
土砂中に食込み潜入するとともに錨爪止枠8の下
端部分も、さらに食込み、錨綱ルが緊張したとき
には錨幹2が水底に水平載置状となり、錨爪6,
6がさらに深く食込み潜入し、やがて錨爪止枠8
の上端部分の端面係合部8bが錨幹2の側端面に
係止するまで錨爪6,6は深く潜入する。
このようにして錨綱ルが緊張を開始するときに
は、第14図に示すように錨爪6,6の潜入とと
もに錨爪6,6の前面側の土砂は錨爪6,6に沿
つて上方に移動し盛上り状となるとともに錨爪止
枠8の下端部分の前方にある土砂もまた盛上り状
となり、錨綱ルが緊張すると、第15図に示すよ
うに錨爪6,6の前面側の盛上り土砂は逐次堆積
しつつ錨爪軸3を乗り越え錨爪6,6の後面側に
も推積し、錨爪止枠8の食込み潜入部分は錨爪
6,6と同様に前方の土砂を盛上げ錨爪6,6の
前面側および後面側に亘つて推積した土砂中に錨
爪6,6が潜入した状態となり、さらに、第16
図示のように錨爪6,6の食込み潜入とともに錨
幹2の先端部も土砂中に侵入し、傾斜状となり、
推積した土砂中深く錨爪6,6は完全に潜入した
状態となるから、錨として極めて強固に安定す
る。
この場合、錨爪止枠8の下端部分の高さ方向は
錨爪6,6の延長方向となつているから錨爪止枠
8もまた錨爪6,6と同様、錨がかりの役目を果
し、かつ曳力による水底土砂中への潜り込みを妨
げないし、錨爪止枠8は分銅の役目を果し、錨の
捩じれ、転がりを防止させる。
殊に、第16図に示すように、錨幹2の中心線
と、錨綱ルの緊張方向線とのなす角αは前記海軍
型錨の場合より、さらに鈍角となるから錨爪6,
6による鋤起し作用を充分に防止し得る。
なお、揚錨時には、揚錨綱9に下端を固定した
揚錨綱ヲを引揚げ、錨爪6,6と錨爪止枠8を食
込み潜入方向と反対方向に引くことによつて土砂
中より抜き取ることができるので揚錨機を備えて
ない船の場合に好適である。
本考案錨は、砂地は勿論、岩地に対しても錨爪
が岩盤の割れ目や岩棚に圧入して充分な錨がかり
を保証する。
また、本考案錨は耐海水性材により小形となし
得、さらに鋼材を用い亜鉛鍍金を施して発錆を防
止させることもできる。
本考案錨は繋留物の曳力に応じ、錨爪、錨爪止
枠の大部分を含む錨下部が土砂中に深く食込み潜
入し、充分な錨がかり効果を発揮し横転倒を起生
することなく、しかも従来の錨に比し小形・軽量
となし得て、投揚錨時の取扱いを便とし省力化に
役立ち、保管にも便利である等の幾多の実用的効
果を具有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の普通型錨の側面から視た説明
図、第2図は同・平面図、第3図は同・端面図、
第4図は従来の西洋型錨の側面から視た説明図、
第5図は同・平面図、第6図は同・端面図、第7
図は従来の海軍型錨の側面から視た説明図、第8
図は同・平面図、第9図は同・端面図、第10図
は本考案錨の側面図、第11図は同・平面図、第
12図は同・端面図、第13図は同・着底時の説
明図、第14図は同・錨綱の緊張開始時における
説明図、第15図は同、錨綱の緊張後の説明図、
第16図は同・定着時の説明図である。 1……本考案錨、2……錨幹、3……錨爪軸、
5……取付孔、6……錨爪、8……錨爪止枠、9
……揚錨綱止環。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 幅広かつ薄肉の略短冊形状断面を有する錨幹の
    先端に直交状かつ両側に突出する回動自在な錨爪
    軸を設け、この錨爪軸の両端部に薄板状かつ先尖
    部に向かつて拡開状とするとともに漸次幅員を減
    少するようにした錨爪のそれぞれ基部を固着し、
    さらに前記錨爪の延在方向と直交するよう設定し
    た薄肉円環状の錨爪止枠の対側部を前記錨爪6の
    基部に対応して錨爪軸に固着してなることを特徴
    とする錨。
JP1678789U 1989-02-17 1989-02-17 Expired JPH02398Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1678789U JPH02398Y2 (ja) 1989-02-17 1989-02-17

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JPH01133091U JPH01133091U (ja) 1989-09-11
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