JP2594226Y2 - 錨 - Google Patents

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JP2594226Y2
JP2594226Y2 JP1997003302U JP330297U JP2594226Y2 JP 2594226 Y2 JP2594226 Y2 JP 2594226Y2 JP 1997003302 U JP1997003302 U JP 1997003302U JP 330297 U JP330297 U JP 330297U JP 2594226 Y2 JP2594226 Y2 JP 2594226Y2
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anchor
claw
claws
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stem
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JP1997003302U
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JPH09525U (ja
Inventor
時夫 坂井
Original Assignee
坂井興発株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は船体又は浮体等を水
上に繋留する場合に使用する錨に係り、特に砂泥水底域
における繋留に有効な錨に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、錨には、図6乃至図8に示すよう
な、錨幹(イ)の先端に形成した錨冠(ロ)の両側に延
びる錨腕(ハ)の端部に錨爪(ニ)を形成し、錨腕
(ハ)と直交する錨かん(ホ)を錨冠(ロ)に設けた日
本錨、図9乃至図11に示すような、錨腕(ハ)と直交
する錨かん(ホ)を錨幹(イ)に設けた西洋錨、図12
乃至図14に示すような、錨幹(イ)の先端に直交状か
つ両側に突出して回動自在な錨爪軸(ヘ)を設け、中央
部に窓孔(ト)を有する錨爪座板(チ)を錨爪軸(ヘ)
の両側部に錨爪座板(チ)の上下方向中央部の両側を固
着して設け、かつこの錨爪座板(チ)と直交する錨爪
(リ)を錨爪座板(チ)に固着した軍艦錨、図15乃至
図17に示すような錨幹(イ)の先端に直交状かつ両側
に突出して回動自在な錨爪軸(ヘ)を設け、錨爪軸
(ヘ)の両端部に三角形状で各先端が相寄った2枚の錨
爪(ヌ)を固着したダンフォース錨等がある。
【0003】日本錨及び西洋錨は、略同形、同性能であ
り、錨幹(イ)は断面を角形又は丸形とし、接地面積が
大であり、水底の土砂中に潜入することはなく、錨爪
(ニ)1本のみが水底の土砂中に食込むから、その把駐
力は比較的小である。軍艦錨は、錨幹(イ)は、重量を
保持させるため断面を角形とし、接地面積も大であり、
水底の土砂中に潜入することはなく、加えて、錨爪座板
(チ)が土砂の抵抗を受け、錨爪(リ)を浮かす方向に
力を作用するから、その把駐力はやはり比較的小であ
る。ダンフォース錨は、錨爪(ヌ)を2枚具備し、三角
形状を呈しており、水底の土砂中に食込み易くなっては
いるが、錨爪(ヌ)先端が相寄っているから、水底土砂
層が堅い場合、水底に藻が生えている場合等において
は、錨爪(ヌ)が食込み難く、また横転し易く、把駐が
不確実であるという問題点を有している。
【0004】このような事情に鑑み、本考案者は、図1
8乃至図20に示すような、表面積を大とした錨爪
(ル)2本を有し、把駐力を強力とし、錨爪止枠(ヲ)
及び薄肉幅広とした錨幹(イ)を有し、水底の土砂中へ
潜入し易くした錨を先に開示した(特開昭60−110
591号公報)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】特開昭60−1105
91号公報に開示した錨の把駐をさらに確実とし、また
その把駐力をさらに強力とするには如何にすべきか、と
いう問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記問題点を解
決するためになされたものであって、薄肉かつ幅広の錨
幹を有し、この錨幹の先端に直交状かつ両側に突出する
回転自在な錨爪軸を設け、この錨爪軸の両端側部に薄肉
かつ板状の錨爪のそれぞれ基部を固着し、前記錨爪の延
在方向と直交状に設けた薄肉かつ環状の錨爪止枠の両
端を前記錨爪の基部に対応して錨爪軸に固着し、前記錨
爪止枠の中央部における平坦面を、前記錨爪の延在方向
と並行状に上下対向させるとともに、その側端よりこの
平坦面と同一平面状に突出させて、先端が錨幹の上端縁
に係合自在とした上側の補助爪、下側の補助爪を形成し
て、前記錨爪及び補助爪の角度を規制するとともに、食
込み抵抗が小さく水底への把駐が確実であることを特徴
とする錨を提供するものである。
【0007】
【作用】本考案の錨は、着底状態では、錨爪の先尖部が
水底に僅かに食込むと共に、補助爪の先尖部も水底に僅
かに食込み、錨綱が緊張し始めると、錨爪及び補助爪が
さらに深く水底の土砂中に食込み潜入するのみならず、
錨爪止枠及び錨幹も水底の土砂中に食込み潜入し、その
後錨は定着状態となる。
【0008】
【考案の実施の形態】本考案の実施例について図面を参
照して詳細に説明する。本考案の錨1は、図1及び図2
に示すように、薄肉かつ幅広の略短冊形状断面を呈する
錨幹2を有している。錨幹2の先端部両側にはボス部2
a,2aを形成してあり、このボス部2a,2aには錨
爪軸挿通孔3を貫設してある。一方、錨幹2の後端部両
側にはボス部2b,2bを形成してあり、このボス部2
b,2bには錨綱取付孔4を貫設してある。前記錨爪軸
挿通孔3には、錨幹2に直交状かつ両側に突出する回動
自在な錨爪軸5の中央部を挿通してある。前記錨爪軸5
の両端側部には、錨爪6,6の基部6a,6aを固着し
てあり、錨爪6,6の先尖部6b,6bは、漸次幅を減
少する形状としてある。又、錨爪6,6は先尖部6b,
6bにいくに従って拡開状としてある。前記錨爪軸5と
錨爪6,6の基部6a,6aに渡って、薄肉角環状の錨
爪止枠7,7の両端7a,7aを固着してあり、錨爪止
枠7,7は錨爪6,6の延在方向と直交するよう設定し
てある。又、錨爪止枠7,7の中央部には、側方に突出
した補助爪8,8を形成してあり、この補助爪8,8
は、錨爪6,6と並行状に設定してある。
【0009】錨爪軸5には、ボス部2a,2aと当接す
る嵌環9,9を固定してあり、これら嵌環9,9により
錨爪軸5を左右移動不能としてある。又、錨爪軸5の両
側部には、揚錨綱止環10の両端部を固着してあり、揚
錨綱止環10の突出方向は、錨爪6,6の延長方向とし
てある。従って、錨爪軸5回りに、錨爪6,6と上側の
錨爪止枠7と、揚錨綱止環10と下側の錨爪止枠7とは
順次、90°毎の位相差を有し、上側の補助爪8の先尖
部8aが錨幹2の上端面に当接したとき、錨爪6,6及
び補助爪8,8が錨幹2と所定の角度を保持した状態
で、錨爪軸5の回動は阻止される。なお、錨綱取付孔4
には錨綱11の一端を結着し、揚錨綱止環10には揚錨
綱12の一端を結着してある。
【0010】本考案の錨1は前記のように構成するか
ら、図3に示すように、着底状態では、錨爪6,6の先
尖部6b,6bが水底に僅かに食込むとともに、下側の
補助爪8の先尖部8aが水底に僅かに食込み、錨綱11
が緊張し始めると、図4に示すように、錨爪6,6及び
下側の補助爪8がさらに深く水底の土砂中に食込み潜入
するのみならず、下側の錨爪止枠7も水底の土砂中に食
込み潜入し、さらに錨綱11が緊張すると、図5に示す
ように、上側の錨爪止枠7及び錨幹2も水底の土砂中に
食込み潜入して、錨1は定着状態となる。
【0011】錨爪6,6及び下側の補助爪8により掘起
された土砂は錨爪止枠7,7で囲まれた空間を通過し、
錨爪軸5を容易に乗り越えるから、錨爪6,6及び下側
の補助爪8の水底の土砂中への食込み潜入を妨げること
はない。又、錨爪止枠7,7及び錨幹2は薄肉であるか
ら、水底の土砂中に食込み潜入しやすい。従って、錨1
は水底の土砂中深く潜入し、把駐力は絶大である。
【0012】なお、揚錨時には、揚錨綱12を引き揚げ
ることによって、錨爪6,6、補助爪8,8及び錨爪止
枠7,7を食込み潜入方向と反対方向に引くことがで
き、水底の土砂中より容易に抜き取ることができる。本
考案の錨1は、砂地は勿論、岩地に対しても、錨爪6,
6及び補助爪8,8が岩盤の割目や岩棚に圧入して、確
実な把駐及び充分な把駐力を保証する。
【0013】
【考案の効果】本考案の錨は、着底時、左右錨爪及び下
側の補助爪の3ヵ所で水底に食込むから、把駐は確実で
あり、又、錨幹及び錨爪止枠も薄肉としてあるから、錨
全体が水底の土砂中に潜入し、把駐力は絶大である。錨
爪は、幅広、拡開状としてあるので、錨の横転を防止
し、錨爪止枠内側を空間としてあるので、土砂が通過で
き、水底の土砂への食込み潜入に対する抵抗は極めて小
となり、錨の把駐は速くかつ確実である。錨幹、錨爪及
び錨爪止枠はいずれも薄肉であるから、従来の錨に比し
て軽量であり、投揚錨時の作業労力を軽減し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の錨の正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく着底時の説明図である。
【図4】同じく錨綱の緊張開始時の説明図である。
【図5】同じく定着時の説明図である。
【図6】日本錨の正面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】同じく側面図である。
【図9】西洋錨の正面図である。
【図10】同じく平面図である。
【図11】同じく側面図である。
【図12】軍艦錨の正面図である。
【図13】同じく平面図である。
【図14】同じく側面図である。
【図15】ダンフォース錨の正面図である。
【図16】同じく平面図である。
【図17】同じく側面図である。
【図18】特開昭60−110591号公報に開示した錨
の正面図である。
【図19】同じく平面図である。
【図20】同じく側面図である。
【符号の説明】
1 錨 2 錨幹 5 錨爪軸 6 錨爪 7 錨爪止枠 8 補助爪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉かつ幅広の錨幹を有し、この錨幹の
    先端に直交状かつ両側に突出する回転自在な錨爪軸を設
    け、この錨爪軸の両端側部に薄肉かつ板状の錨爪のそれ
    ぞれ基部を固着し、前記錨爪の延在方向と直交状に設け
    た薄肉かつ環状の錨爪止枠の両端を前記錨爪の基部に
    対応して錨爪軸に固着し、前記錨爪止枠の中央部におけ
    る平坦面を、前記錨爪の延在方向と並行状に上下対向さ
    せるとともに、その側端よりこの平坦面と同一平面状に
    突出させて、先端が錨幹の上端縁に係合自在とした上側
    補助爪、下側の補助爪を形成して、前記錨爪及び補助
    爪の角度を規制するとともに、食込み抵抗が小さく水底
    への把駐が確実であることを特徴とする錨。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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NL166653C (nl) * 1976-03-10 1981-09-15 Haak Rob Van Den Anker.
JPS60110591A (ja) * 1983-11-18 1985-06-17 Tokio Sakai
JPS61188291A (ja) * 1985-02-18 1986-08-21 Sojiro Nakamura 船舶用アンカ−

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JPH09525U (ja) 1997-10-21

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