JPH0239825A - 移動脱穀機の穀粒搬出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンバイン等の移動脱穀機において、脱穀し
て貯留した穀粒を運搬車等に積み込むために用いられる
穀粒搬出装置に関する。

さらに詳しくは、貯留穀粒を揚送するための縦送リスク
リューコンベアの上端に横送りスクリューコンベアを縦
軸芯周りで回動自在に接続し、前記横送りスクリューコ
ンベアを回動させるためのアクチュエータを設けてある
移動脱穀機の穀粒搬出装置に関する。

〔従来の技術〕

上述した移動脱穀機の穀粒搬出装置においては、アクチ
ュエータの駆動によって横送りスクリューコンベアを脱
穀機の周囲の任意の方向に向けることで、脱穀機と運搬
車等との位置関係に拘らず、常に同じ作業形態で効率の
よい穀粒搬出作業ができるのであり、一方、通常の脱穀
作業時や走行時に横送りスクリューコンベアが脱穀機か
ら突出して邪魔になることがないように、横送りスクリ
ューコンベアを例えば脱穀機の上部に設けた載置台に載
せて格納することができる。

この種の移動脱穀機の穀粒搬出装置として、従来、アク
チュエータの駆動による横送りスクリコーコンベアの回
動速度が、その回動範囲の全てにわたって一定速度に維
持されるように構成されたものが知られている（文献を
挙げることができない）。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述した従来の移動脱穀機の穀粒搬出装置には
、次のような問題があった。

つまり、横送りスクリューコンベアを素早く所望の方向
に向けられるように、横送りスクリューコンベアの回動
速度は一般に高速度に設定されることが多い。そうする
と、横送りスクリューコンベアを格納しようとする場合
に、格納位置である載置台等の設置箇所に横送りスクリ
ューコンベアを正確に位置させることが難しく、その作
業に手間取る。特に、横送りスクリューコンベアの回動
範囲内の格納位置近くに操縦席を配設しであるものでは
、誤操作によって横送りスクリューコンベア不測に回動
した場合、それに気付いて操縦者が停止操作したり、回
避動作するまえに横送りスクリューコンベアが操縦者に
衝突する虞もある。

本発明の目的は、上記実情に鑑み、穀粒搬出の作業効率
を低下させることなく、横送りスクリューコンベアの格
納位置への格納作業を、スムースにかつ確実に行なうこ
とのできる移動脱穀機の穀粒搬出装置を提供することに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による移動脱穀機の穀粒搬出装置の特徴構成は、
横送りスクリューコンベアの回動範囲のうち、それの格
納位置の近傍の設定範囲における回動速度を、それ以外
の範囲における回動速度よりも低速度とする速度制御手
段を設けたことにある。

〔作　用〕

つまり、速度制御手段によって、横送りスクリューコン
ベアの格納位置の近傍の設定範囲における回動速度がそ
れ以外の範囲における回動速度よりも低速度とされるか
ら、横送りスクリューコンベアをゆっくり回動させて確
実にそれの格納位置に停止させることができる。

しかも、格納位置の近傍の設定範囲以外の範囲では、横
送りスクリューコンベアの回動速度を高速度とすること
ができるから、横送りスクリューコンベアを素早く回動
させて所望の向きにすることを妨げない。

〔発明の効果〕

その結果、横送りスクリューコンベアの格納位置への格
納を、やり直しを必要とすること少なくスムースに行な
うことができる。しかも、格納位置の近くに操縦席があ
る場合には、回動する漢送りスクリューコンベアの停止
操作やそれからの回避動作を余裕をもって行なえるから
、その格納位置の近くに位置する操縦者に衝突すること
も少なくできる。その上、格納位置の近傍以外では横送
りスクリューコンベアを高速で回動させての素早い向き
変更が可能であるから、全体として、穀粒搬出の作業効
率を低下させることなく横送りスクリューコンベアを手
際よく格納することのできる作業性のよい移動脱穀機の
穀粒搬出装置を提供できるようになった。

〔実施例〕

以下、図面に基づいて、本発明の詳細な説明する。

第２図及び第３図に、本発明に係る穀粒搬出装置（Ａ）
を備えた移動脱穀機の一例である周知構造のコンバイン
が示されている。

前記穀粒搬出装置（Ａ）　は、穀粒クンク（Ｔ）内に貯
留された穀粒を、揚送した後に横に送って機外に搬出す
るものであり、穀粒タンク（Ｔ）内に立設された縦送り
スクリューコンベア（１）の上部に、揚送されてきた穀
粒を横送りする横送りスクリューコンベア（２）を起伏
揺動自在に、且つ、旋回揺動自在に設けて構成しである
。

詳述すると、前記縦送りスクリューコンベア（１）の上
端に外嵌された可動筒ケース（３）の横側部に横送りス
クリューコンベア（２）を連設し、この横送りスクリュ
ーコンベア（２）を油圧シリンダ（Ｃｙ）の伸縮によっ
て横軸芯（Ｘ）周りに起伏揺動できるように構成しであ
る。また、可動筒ケース（３）の下部に外嵌されたリン
グギヤ（４）にピニオンギヤ（５）を咬合させ、このピ
ニオンギヤ（５）を機体側の電動モータ（Ｍ）で回動さ
せることによって°、横送りスクリューコンベア（２）
を縦軸芯（Ｙ）周りで旋回揺動できるように構成しであ
る。

そして、アクチユエータの一例である前記電動モータ（
Ｍ）の駆動によって、横送りスクリューコンベア（２）
を脱穀機の周囲の任意の方向に向けることで、脱穀機と
運搬車等との位置関係に拘らず、常に同じ作業形態での
効率のよい穀粒搬出作業が行なえるように、また、通常
の脱穀作業時や走行時には、横送りスクリューコンベア
（２）が脱穀機から突出して邪魔になることがないよう
に、横送りスクリューコンベア（２）を脱穀機の上部に
設けた載置台（６）に載せて格納することができるよう
に構成しである。

第１図および第２図に示すように、前記横送りスクリュ
ーコンベア（２）を電動モータ（Ｍ）の駆動で回動させ
るだめの伝動系を構成する前記リングギヤ（４）とピニ
オンギヤ（５）とは、リングギヤ（４）がその中心を縦
軸芯（Ｙ）　　に対して偏芯させた状態に設けられてお
り、一方、ピニオンギヤ（５）とそれに連動連結された
電動モータ（）υとを、スプリング（７）により前記リ
ングギヤ（４）側に押圧付勢された状態でリングギヤ（
４）に対して遠近方向に移動自在に設けてあり、リング
ギヤ（４）が偏芯状態で回動する際にピニオンギヤ（５
）をリングギヤ（４）に常に咬合させて伝動を維持でき
るように構成しである。

そして、前記リングギヤ（４）は、その歯（４ａ）が、
縦軸芯（Ｙ）　と前記載置台（６）とを結ぶ直線方向に
おいて、縦軸芯（Ｙ）から最も遠くに位置するように、
縦軸芯（Ｙ）に対して偏芯している。

つまり、電動モータ（Ｍ）の駆動で横送りスクリューコ
ンベア（２）を縦軸芯（Ｙ）周りで回動させるにあたっ
て、その回動範囲のうち、前記載置台（６）の設けられ
た格納位置の近傍の設定範囲における回動速度が、それ
以外の範囲における回動速度よりも低速度となるように
構成しである。

従って、載置台（６）の近傍では、横送りスクリューコ
ンベア（２）はゆっくり回動することとなり、横送りス
クリューコンベア（２）の載置台（６）への格納作業を
やり直しの必要少なく確実に行なうことができ、それに
加えて、誤操作に起因して横送りスクリューコンベア（
２）が載置台（６）を行き過ぎることで操縦席（８）の
操縦者に衝突することを少なくできる。また、それ以外
の範囲では、横送りスクリューコンベア（２）は速く回
動することとなり、横送りスクリューコンベア（２）を
所望の向きに素早く向き変更することができる。

すなわち、前記リングギヤ（４）を縦軸芯（Ｙ）に対し
て偏芯した配置として構成、ならびに、そのリングギヤ
（４）に対してピニオンギヤ（５）と電動モータ（！、
り　　とを遠近方向に移動自在に設けた構成によって、
横送りスクリューコンベア（２）の回動範囲のうち、そ
れの格納位置の近傍の設定範囲における回動速度を、そ
れ以外の範囲における回動速度よりも低速度とする速度
制御手段（Ｃ）を構成している。

このコンバインの刈刃は、第５図に示すように、一対の
可動刃（ＩＩＡ＞、　（ＩＩＢ）が、１枚の固定刃（１
２）に対して、夫々逆方向にスライドする構成となって
いる。そして、その伝動系を構成するに、第６図に示す
ように、エンジン（図示せず）に連動連結された回転軸
（１３）に、ベベルギア対（１４）を介して操縦軸（１
５）を咬合させ、その操縦軸（１５）を、その中間部分
にその操縦軸（１５）の周方向で位相が１８０度異ζ６
一対のクランクピン（１５Ａ）、　（１５Ｂ）を有する
クランク軸に構成し、前記一対のクランクピン（１５Ａ
）、　（１５Ｂ）の夫々に、前記一対の可動刃（１１Ａ
）、　（１１Ｂ）のヘ−）ド（１１Ａａ）。

（１１Ｂａ）に一端が枢着された各別のリンク（１６Ａ
）。

（１６Ｂ）を枢着してあり、前記一対の可動刃（ＩＩＡ
）。

（ＩＩＢ）をひとつの操縦軸（１５）の回転で往復スラ
イド駆動させることで、駆動機構の簡素化を図るととも
に、クランク軸に構成された操縦軸（１５）の回転をバ
ランスのとれたものとし、バランスウェイト（図示せず
）やフライホイール（図示せず）の大きな揺れに起因し
た振動が少なくなるように構成しである。

前記操縦軸（１５）は、図示のように、分草具（１７）
の背部に設けられており、殻稈が操縦軸（１５）に絡み
付くことが少ないように構成されている。

また、第５図に示すように、前記刈刃のうちの固定刃（
１２）は、可動刃（ＩＩＡ）、　（１１Ｂ）のスライド
方向に並設された複数の分割刃体（１２Ａ）から構成さ
れている。各分割刃体（１２Ａ）　は、第７図に示すよ
うに、先端を折り返した庇状の折返片（１２ｂ）を有し
ており、この折返片（１２ｂ）　　と基端部（１２ａ）
　　との間に、可動刃（１１八）、　（ＩＩＢ）のスラ
イドを案内するスリット部（１２Ｃ）が形成されている
。

そして、図示のように、各分割刃体（１２八）を、その
折返片（１２ｂ）が基端部（１２ａ）の下方に位置する
ように取り付けてあり、前記折返片（１２ｂ）の先端と
他物、すなわち、固定刃（１２）の各分割刃体（１２Ａ
）が固定された部材や可動刃（ＩＩＡ）。

（ＩＩＢ）との間に穀稈が詰りにくいように構成しであ
る。

〔別実施例〕 次に、本発明の別の実施例を列記する。

く１〉先の実施例では、速度制御手段（Ｃ）として、リ
ングギヤ（４）を縦軸芯（Ｙ）　に対して偏芯させると
ともにピニオンギヤ（５）と電動モータ（Ｍ）とをリン
グギヤ（４）に対して遠近方向に移動可能な構成とした
ものを説明したが、速度制御手段（Ｃ）　としては、そ
れに替えて、−対の偏芯ギヤの組合せや一対の楕円ギヤ
の組合せになる非等速ギヤ機構を設けてもよく、さらに
は、横送りスクリューコンベア（２）の格納位置に対す
る変位角を検出するためのエンコーダを可動筒ケース（
３）に付設したり、横送りスクリューコンベア（２）が
格納位置の近傍の設定範囲内にあることを検出するため
の一対のリミットスイッチを設けたりし、それらエンコ
ーダや一対のリミットスイッチからの検出信号に基づい
て電動モータ（１，１）の回転数を制御するマイクロコ
ンピュータ等の制御装置を設けてもよい。また、速度制
御手段（Ｃ）により低速度とする設定範囲の大きさは、
横送りスクリューコンベア（２）の格納位置を含んでい
れば任意に変更設定可能である。

〈２〉横送りスクリューコンベア（２）の回動範囲は、
脱穀機の周囲の全周に亘っていなくてもよく、その場合
には、アクチュエータとして、電動モータ（）わ　に替
えて油圧シリンダ等を設けてもよい。

く３〉載置台（６）は省略してもよく、単に脱穀機の機
体上方に横送りスクリューコンベア（２）を位置させる
ことで格納する構成としてもよい。この場合、機体上方
位置が格納位置となる。

〈４〉本発明は、先の実施例で説明したコンバインのほ
か、ハーベスタ等の移動脱穀機にも適用することができ
る。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る移動脱穀機の穀粒搬出装置の実施例
を示し、第１図は要部の水平断面図、第２図は要部の垂
直断面図、第３図はコンバインの全体側面図、第４図は
コンバインの全体平面図、第５図は刈刃の概略平面図、
第６図は刈刃への駆動系の概略図、第７図は刈刃の断面
図である。 （１）・・・・・・縦送りスクリューコンベア、（２）
・・・・・・横送りスクリューコンベア、（Ｙし・・・
・・縦軸芯、（Ｍ）・・・・・・アクチュエータ、（Ｃ
）・・・・・・速度制御手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 貯留穀粒を揚送するための縦送りスクリューコンベア（
   １）の上端に横送りスクリューコンベア（２）を縦軸芯
   （Ｙ）周りで回動自在に接続し、前記横送りスクリュー
   コンベア（２）を回動させるためのアクチュエータ（Ｍ
   ）を設けてある移動脱穀機の穀粒搬出装置において、前
   記横送りスクリューコンベア（２）の回動範囲のうち、
   それの格納位置の近傍の設定範囲における回動速度を、
   それ以外の範囲における回動速度よりも低速度とする速
   度制御手段（Ｃ）を設けてある移動脱穀機の穀粒搬出装
   置。