JPH0239633Y2

JPH0239633Y2 -

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Publication number: JPH0239633Y2
Application number: JP1986025161U
Authority: JP
Priority date: 1986-02-25
Filing date: 1986-02-25
Publication date: 1990-10-24
Also published as: DE3705878C2; DE3705878A1; JPS62137640U; US4808053A

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は容器胴に容器蓋を巻締して閉蓋し、更
にネツクイン加工を施した容器の製造装置に関す
る。

（従来の技術）従来、第９図示のように金属製の容器胴Ａに金
属製の容器蓋Ｂを被嵌し巻締加工を施して二重巻
締めＣを形成して閉蓋すると同時に容器胴Ａにネ
ツクイン加工を施してネツクイン部Ｄを形成した
缶容器は知られている。

このような容器を製造する方法として、本出願人
は先に特開昭58−35027号にみられるように従来
の二重巻締装置で二重巻締と同時にネツクイン加
工を施してネツクイン加工容器を製造する方法を
提案した。この製造方法は、第１０図および第１
１図Ａ〜Ｃに示すものである。すなわち第１１図
Ａ示のように金属容器胴ａの開口縁内径より小さ
い外径を有する金属容器蓋ｂのチヤツクウオール
部ｃを容器胴ａの開口縁内に被嵌させる。この容
器蓋ｂのチヤツクウオール部ｃの内径に合致した
シーミング回転チヤツクｄを装着させて第１０図
および第１１図Ｂ示のように第１シーミングロー
ルｅをシーミング回転チヤツクｄ側へ押圧するこ
とによつて予備巻締を行なう。そして、同時に第
１シーミングロールｅの顎部ｆで容器胴ａに予備
ネツクイン加工を施す。次いで第１１図Ｃ示のよ
うに別の第２シーミングロールｇをシーミング回
転チヤツクｄ側へ押圧することによつてすでに予
備巻締された容器蓋ｂのエンドフツク部ｈと容器
胴ａのフランジ部ｉとを巻締ながらこれらをチヤ
ツクウオール部ｃ側に押圧変形してネツクイン部
ｊを形成すると同時に、二重巻締部ｋを形成す
る。

しかしながら前記方法においては、容器胴ａと
容器蓋ｂの巻締加工のときに第１シーミングロー
ルｅおよび第２シーミングロールｇのシーミング
回転チヤツクｄ側への移動距離および押圧力の調
整を適切に行なうことが重要である。特に近年容
器胴ａおよび容器蓋ｂにテイン・フリー・スチー
ル板のような高硬度材料を使用し、これを高速で
巻締加工する場合には該ロールｅおよびｇの移動
距離および押圧力調整が充分に適切に行なわれな
いときにはネツクイン部ｊに第１０図のＸで示す
ようなしわｌが発生したり、また二重巻締部ｋが
巻締不良となつたり、ネツクイン部ｊの外形が不
均一となる。その理由は巻締加工中に回転される
容器蓋ｂには変形に抗じる強い抵抗が生じ、かつ
該ロールｅまたはｇと容器蓋ｂとは極めて小さな
面積で互いに圧接しているので該ロールｅまたは
ｇの移動距離または押圧力の変化があると第１０
図示のようにネツクイン部ｊにしわｌが発生しや
すく、また、両者間にスリツプが発生することが
あり、その結果容器胴ａと容器蓋ｂとの二重巻締
部ｋに巻締不良を有する容器が製造される。また
容器胴ａに形成されたネツクイン部ｊの外形が不
均一となり、商品外観を損ねるという不都合があ
る。更に該ロールｅおよびｇが巻締加工中に生じ
たスリツプによつて摩滅して長期間使用すること
ができないという不都合がある。

（考案が解決しようとする問題点）本考案はかかる従来の不都合を解消し容器蓋の
巻締加工時において、二重巻締部に巻締不良の発
生を防止し、同時に容器胴に所定形状のネツクイ
ン部を形成する装置を提供しようとするものであ
る。

（問題点を解決するための手段）本考案は前記の問題点を解決するためになされ
たものであつて、パネル部の全周に連設され該パ
ネル部を収容して上方に立上がる筒状のチヤツク
ウオール部の外径を容器胴の内径より小径に形成
し該チヤツクウオール部の端縁にエンドフツク部
を備えた容器蓋を、フランジ部を備える容器胴の
開口縁内に該チヤツクウオール部を挿入させ、該
フランジ部とエンドフツク部とに二重巻締めを施
すと同時に容器胴にネツクイン部を形成する装置
において、円周方向に間隔を存して回転中心から
同一距離に配設した複数個の回転自在でありチヤ
ツクウオール部の内側に挿入自在である第１シー
ミング回転チヤツクと各第１シーミング回転チヤ
ツクの直上の位置に配設した容器胴の第１保持装
置とからなり、各第１シーミング回転チヤツクと
各第１保持装置とにより容器胴とその開口縁にチ
ヤツクウオール部を挿入した容器蓋とを回転自在
に保持して容器胴と容器蓋とを円周方向の回転さ
せる予備加工用搬送装置と、該予備加工用搬送装
置で回転される容器胴のフランジ部と容器蓋のエ
ンドフツク部とに次第に接近して当接する内縁に
予備巻締用シーミンググルーブと予備ネツクイン
加工用顎部とを備えた第１シーミングセグメント
と、円周方向に間隔を存して回転中心から同一距
離に配設した複数の回転自在でありチヤツクウオ
ール部の内側に挿入自在である第２シーミング回
転チヤツクと各第２シーミ回転チヤツクの直上に
配設した容器胴の第２保持装置とからなり、第１
シーミング回転チヤツクと第１保持装置とにより
予備巻締された容器蓋と予ネツクイン加工された
容器胴とを回転自在に保持して予備巻締加工と予
備ネツクイン加工とが施された容器胴と容器蓋と
を円周方向に回転させる最終加工用搬送装置と、
該最終加工用搬送装置で回転される容器胴のフラ
ンジ部と容器蓋のエンドフツク部に次第に接近し
て当接する内縁に最終巻締シーミンググルーブと
最終ネツクイン加工用の顎部とを備えた第２シー
ミングセグメントとからなることを特徴とする。

（実施例）以上本考案を図面によつて説明する。

第１図ないし第９図は本考案の実施の１例を示
すものである。

図面では、１は予備加工用搬送装置、２は第１
シーミング回転チヤツク、３は第１シーミングセ
グメント、４は最終加工用搬送装置、５は第２シ
ーミング回転チヤツク、６は第２シーミングセグ
メント、７は受渡装置を示す。

まず本考案の実施装置により製造されるネツク
イン加工容器に用いる容器胴および容器蓋につい
て説明する。容器胴ａは第８図示のようにテイ
ン・フリー・スチール、ブリキ等の金属薄板材料
から成る筒状体であつて、その開口部の端縁に外
方へ屈曲形成されたフランジ部ｉを備えるもので
ある。

この容器胴ａは、従来の缶容器の缶胴と同様の
ものである。また容器蓋ｂは第８図のように、前
記金属薄板材料から成りパネル部の全周縁に連接
されて立上るチヤツクウオール部ｃとこれに連ら
なるエンドフツク部ｈとを備える。該チヤツクウ
オール部ｃの最大外径R₁は容器胴の内径R₂より
小径に形成した。

次に本考案の実施装置の構成について説明す
る。第１図において、９はレール１０に沿つて容
器胴ａを供給するスクリユーコンベアである。１
１は溝１２に容器蓋を係止しながら回転する容器
蓋トランスフアフイーダである。スクリユーコン
ベア９で供給された容器胴ａは容器胴トランスフ
アフイーダ１３の溝１４に移される。

容器胴トランスフアフイーダ１３で回転移動さ
れる容器胴ａの直下に容器蓋トランスフアフイー
ダ１１が容器蓋ｂを回転移送し、容器胴ａと容器
蓋ｂは第１図のように重ね合せられる。

予備加工用搬送装置１は、第１図ないし第３図
示のように円形の第１回転プレート１５にその円
周方向に間隔を存してかつ、同一半径距離に穿設
された複数孔１６から突出して第１回転プレート
１５の回転と同期して移動する後記の複数の第１
シーミング回転チヤツク２と、各第１シーミング
回転チヤツク２の直上位置にあつて第１回転プレ
ート１５の回転軸と同軸で回転する円形の第１ア
ツパープレート１７に設けられた複数の第１保持
装置１８とから成るものである。

そして第２図示のように各第１保持装置１８と
各第１シーミング回転チヤツク２とは、対をなし
て、容器蓋ｂを装着した前記容器胴ａを起立状態
にかつ回転自在に保持する。

更に詳細には、各第１シーミング回転チヤツク
２は第２図および第３図示のように、容器蓋ｂの
パネル部およびチヤツクウオール部ｃの内面形状
に対応した形状の外周面を備えるものである。そ
して、これは、回転部材１９を介してリフタ２０
に支持されると共に前記第１回転プレート１５に
穿設された孔１６に挿入されており、該リフタ２
０によつて、昇降される。

これは、リフタ２０で孔１６から突出したとき
に、別途に供給される容器蓋ｂのチヤツクウオー
ル部ｃの内面側に挿入される。この各第１シーミ
ング回転チヤツク２は第１回転プレート１５と共
に回転移動されるリフタ２０によつて移動され
る。このとき、第２図示のようにリフタ２０との
間に配設した回転部材１９が後記する固定された
第１シーミングセグメント３の下方位置に設けら
れたギア２１にスプライン噛合しているので、リ
フタ２０の移動により回転部材１９が回転し第１
シーミング回転チヤツク２は自転する。

第１保持装置１８は、第１図及び第２図示のよ
うに、第１回転プレート１５の上方に容器胴の高
さより高い位置に並設した第１回転プレート１５
と回軸で回転する第１アツパープレート１７と、
第１アツパープレート１７の周方向に間隔を存し
て第１シーミング回転チヤツク２の位置に対応し
て設けた孔２２に挿着された容器胴チヤツク２３
とからなる。

該容器胴チヤツク２３は容器胴が前記リフタ２
０によつて第１シーミング回転チヤツク２ととも
に上昇したとき、容器胴のフランジ部を弾発的に
保持し、第１シーミング回転チヤツク２と共に回
転される。

第１シーミングセグメント３は第１図示のよう
に予備加工用搬送装置１の円周方向に沿つた外方
位置に円孤状のもので着脱自在に設けたものであ
る。また第１シーミングセグメント３の内周面に
は第１顎部２４を備える第１シーミンググルーブ
２５を設けた。該第１シーミンググルーブ２５は
第１シーミングセグメント３の内周面の長さ方向
に沿つて一端から他端に亘つて第５図および第６
図示のような断面形状であり、これは容器胴のフ
ランジ部と容器蓋のエンドフツク部とを第１シー
ミング回転チヤツク２との押圧によつて押圧変形
させて予備巻締を施すに役立つ。該第１顎部２４
は容器胴に予備ネツクイン加工するのに役立つ。
そして図示例では第１図から明らかなように円孤
状の第１シーミングセグメント３の内縁は予備加
工用搬送装置１によつて回転搬送される容器胴お
よび容器蓋の移動軌跡に沿つてその曲率半径を小
さくした。すなわち、予備加工用搬送装置１によ
つて回転搬送された容器胴のフランジ部と容器蓋
のエンドフツク部と、第１シーミングセグメント
３の内周面との間隔が予備加工用搬送装置１の回
転方向Ｂに向かつて上流側では大きく、回転方向
Ｂの下流側では小さくなるよう順次狭められるよ
うに配置した。

最終加工用搬送装置４は予備加工用搬送装置１
と略同一の構成を備えるものであつて、第１図お
よび第４図示のように円形の第２回転プレート２
６にその円周方向に間隔を存してかつ、同一半径
距離に穿設された孔２７から突出して第２回転プ
レート２６の回転と同期して移動する複数の第２
シーミング回転チヤツク５と、各第２シーミング
回転チヤツク５の直上位置にあつて第２回転プレ
ート２６の回転軸と同軸で回転移動する円形の第
２アツパープレート２８に設けられた複数の第２
保持装置２９とから成るものである。

そして第４図示のように第２保持装置２９と第
２シーミング回転チヤツク５とは、前記第１シー
ミング回転チヤツク２および第１シーミングセグ
メント３による先の工程で予備巻締および予備ネ
ツクイン加工が施された容器胴を起立状態にかつ
回転自在に保持する。

更に詳細には、第２シーミング回転チヤツク５
は第４図及び第７図示のように、容器胴の予備巻
締された容器蓋のチヤツクウオール部の内面形状
に対応した形状の外周面を備えるものである。

そして、これは、回転部材３０を介してリフタ３
１に支持されると共に前記第２回転プレート２６
に穿設された孔２７に挿入されており、該リフタ
３１によつて昇降される。これは、リフタ３１で
孔２７から突出したときに、予備巻締された容器
蓋の該チヤツクウオール部の内面側に挿入され
る。この各第２シーミング回転チヤツク５は第２
回転プレート２６と共に回転移動されるリフタ３
１によつて移動される。第１シーミング回転チヤ
ツク２と同様にリフタ３１との間に配設した回転
部材３０が固定された第２シーミングセグメント
６の下方位置に設けられたギア３２にスプライン
噛合しているので、リフタ３１の移動により、回
転部材３０が回転し第２シーミング回転チヤツク
５は自転する。

第２保持装置２９は、第１図及び第４図示のよ
うに、第２回転プレート２６の上方に容器胴の高
さより高い、第２アツパープレート２８と、第２
アツパープレート２８の周方向に間隔を存して第
２シーミング回転チヤツク５の位置に対応して穿
設した孔３３に挿着された容器胴チヤツク３４と
からなる。

該容器胴チヤツク３４は容器胴が前記リフタ３
１によつて第２シーミング回転チヤツク５により
上昇したとき、容器胴のフランジ部を弾発的に保
持し、第２シーミング回転チヤツク５と共に回転
される。

第２シーミングセグメント６は第１図示のよう
に最終加工用搬送装置４の円周方向に沿つた外方
位置に円孤状のもので着脱自在に設けたものであ
る。また第２シーミングセグメント６の内周面に
は第２顎部３５を備える第２シーミンググルーブ
３６を設けた。該第２シーミンググルーブ３６
は、第２シーミングセグメント６の内周面の長さ
方向にそつて一端から他端に亘つて第７図示のよ
うな断面形状であり、これは先の工程で予備巻締
された容器胴のフランジ部と容器蓋のエンドフツ
ク部とを第２シーミング回転チヤツク５との押圧
によつて巻締めながら容器蓋のチヤツクウオール
部に圧接して二重巻締部を形成せしめるのに役立
つ。第２顎部３５は、先の工程で予備ネツクイン
加工によつて形成された容器胴の予備ネツクイン
部をチヤツクウオール部に圧接してネツクイン部
を形成するのに役立つ。

受渡装置７は略円板状であり、水平方向に回転
するものであつて、第１図示のようにその周縁部
に周方向に所定の間隔を存して、周縁を開放して
形成された複数の断面円孤形状の保持部３７を備
える。そして受渡装置７は予備加工用搬送装置１
により略270度回転移動された位置で容器蓋が予
備巻締された容器胴を前記保持部３７に受け取り
最終加工用搬送装置４に引き渡す。

続いて本発明の前記実施装置の作動について説
明する。

まず、第１図示のように容器胴トランスフアフ
イーダ１３と容器蓋トランスフアフイーダ１１と
の交差位置で第８図示のように容器胴の開口部は
容器蓋のチヤツクウオール部が下方より被嵌さ
れ、この状態で容器蓋を予備加工用搬送装置１の
第１シーミング回転チヤツク２に送り込まれる。
そして第５図示のように容器蓋のチヤツクウオー
ル部内に第１シーミング回転チヤツク２は装着さ
れる。次いで第２図示のようにリフタ２０の上昇
により第１シーミング回転チヤツク２は、第１シ
ーミングセグメント３の対向位置近傍で上昇され
る。この状態で第１シーミング回転チヤツク２は
第１保持装置１８とにより容器胴および容器蓋を
起立状態に保持する。

次いで予備加工用搬送装置１の回転により容器
胴および容器蓋が移動されると第５図示のように
容器胴のフランジ部と容器蓋エンドフツク部とは
第１シーミングセグメント３の内周面側に接近す
る。そして第１図示のように第１シーミング回転
チヤツク２と第１シーミングセグメント３との間
隔が除々に狭められて第１シーミングセグメント
３への押圧によつて第１シーミンググルーブ２５
に沿つて容器胴のフランジ部と容器蓋のエンドフ
ツク部とは巻締加工が開始され、容器蓋のエンド
フツク部が容器胴のフランジ部を巻き込んだ状態
となる。続いて第６図示のように更にこの巻締加
工を進行させて第１シーミンググルーブ２５によ
り押し込まれて容器胴のフランジ部および容器蓋
のエンドフツク部が内方へ変形されて予備巻締が
行われると同時に第１シーミンググルーブ２５の
第１顎部２４によつて容器胴の開口部近傍外面が
容器胴の内方へ変形され予備ネツクイン加工が次
第に進行して行われる。

続いてこのように予備加工された容器胴と容器
蓋とは受渡装置７の位置まで回転移動され、該受
渡装置７により予備加工用搬送装置１から、最終
加工用搬送装置４の第２シーミング回転チヤツク
５に受け渡される。

続いて第４図示のように第２シーミング回転チ
ヤツク５は容器胴ａに予備巻締された容器蓋ｂの
チヤツクウオール部内に装着されると共に、リフ
タ３１の上昇で容器胴と容器蓋との予備巻締部を
第２シーミングセグメント６の対向位置まで上昇
させ第２保持装置２９とにより容器胴と容器蓋を
保持する。次いで最終加工用搬送装置４の回転に
伴つて容器胴および容器蓋を移動させ、再度、容
器胴のフランジ部と容器蓋のエンドフツク部とは
第２シーミングセグメント６の内周面側に接近さ
れる。そして第２シーミング回転チヤツク５と第
２シーミングセグメント６との間が狭められて第
２シーミングセグメント６への押圧によつて巻締
加工を進行させる。これにより第３図および第７
図示のようにすでに予備巻締された容器胴のフラ
ンジ部と、容器蓋のエンドフツク部とは、更に第
２シーミングセグメント６の第２シーミンググル
ーブ３６によつてチヤツクウオール部に圧接され
て最終の二重巻締部が形成される。そして、同時
に第２顎部３５によつて予備ネツクイン加工され
た下方部分はチヤツクウオール部に圧接されて最
終ネツクイン部が形成される。そして、第９図示
のように、容器胴と容器蓋との二重巻締部と該二
重巻締部の下方部分にネツクイン部が形成された
容器が製造される。

かくするときは、予備加工用搬送装置１の円周
方向に沿つて次第に接近するように第１シーミン
グセグメント３を設けたので予備加工用搬送装置
１の第１シーミング回転チヤツク２と第１保持装
置１８とに回転自在に保持される容器胴と容器蓋
とは円周方向に移動中に第１シーミングセグメン
ト３に次第に接近するようにされ第１シーミング
セグメント３に押圧される。従つて円孤状の第１
シーミングセグメント３の内周面と円形状の容器
蓋とは除々に線状に接するため容器胴と容器蓋と
は予備巻締加工および予備ネツクイン加工とが
除々に行なわれるので回転されながら巻締される
容器蓋と第１シーミングセグメント３との間に十
分な摩擦が生じて回転時における両者間のスリツ
プを防止出来て予備巻締と、予備ネツクイン加工
とを容易に行なうことが出来る。

更に最終加工用搬送装置４の円周方向に沿つて
次第に接近するように第２シーミングセグメント
６を設けたから最終加工用搬送装置４の第２シー
ミング回転チヤツク６と第２保持装置２９とに保
持され予備巻締が施された容器胴と容器蓋とは、
円周方向に移動中に第２シーミングセグメント６
に除々に接近するようにされ第２シーミングセグ
メント６に押圧される。

従つて円孤状の第２シーミングセグメント６の
円周面と円形状の容器胴とは線状に接するため容
器胴と容器蓋とは最終巻締とネツクイン加工の形
成とが除々に行なわれるので、容器蓋と第２シー
ミングセグメント６ととの間に十分な摩擦が生じ
て回転時における両者間のスリツプを防止出来て
しわのないネツクイン部の成形と二重巻締部に巻
締不良のない容器を製造することが出来る。

また予備加工用搬送装置１と最終加工用搬送装
置４の円周方向に沿つて第１、第２シーミングセ
グメント３，６を設けたので、夫々の両者１と３
と４と６の間隔を自由に調整することが出来るか
ら第１、第２シーミング回転チヤツク２と５の第
１、２シーミングセグメント６への押圧力の調整
を容易におこなうことができる。

これは巻締加工時に容器蓋と第１、第２シーミ
ング回転チヤツク２，５との間のスリツプを防止
し、巻締部に巻締不良を生じることなく、かつ、
かつ大きな絞り加工のネツクイン部も形成するこ
とが容易となり、更に巻締加工時にスリツプは生
じないように調整するのが簡易であるので第１第
２シーミングセグメント６の摩耗が極めて少なく
長期間使用できる。

（考案の効果）このように本考案によるときは、第１シーミン
グセグメントと巻締られる容器蓋のエンドフツク
部とがスリツプすることなく除々に押圧出来て予
備巻締と予備ネツクイン加工とを容易に行なうこ
とが出来る。

また本考案によるときは予備巻締された容器胴
のフランジ部と容器蓋のエンドフツク部とは第２
シーミングセグメントでこれに沿わせて徐々にス
リツプすることなく更に押圧されて巻締られるの
で二重巻締に巻締不良の発生がなく、かつしわの
ないネツクイン部を備えるネツクイン加工容器を
効率良く製造することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第９図は本考案の実施の１例を示
すもので、第１図は１部削除した装置全体を示す
平面図、第２図は第１図の−線截断側面図、
第３図は実施装置を用いて巻締加工状態を説明す
るため一部を削除した主要部の斜視図、第４図は
第１図の−線截断面図、第５図、第６図およ
び第７図は本実施装置を用いて予備巻締を説明す
るための線図、第８図は巻締加工前の容器胴と容
器蓋の一部省略した截断面図、第９図は本実施装
置によつて得られたネツクイン加工容器の截断面
図、第１０図は従来装置を用いて巻締加工を説明
するために主要部の斜視図、第１１図は従来例の
製造工程を説明するための線図である。１……予備加工用搬送装置、２……第１シーミ
ング回転チヤツク、３……第１シーミングセグメ
ント、４……最終加工用搬送装置、５……第２シ
ーミング回転チヤツク、６……第２シーミングセ
グメント、ａ……容器胴、ｂ……容器蓋、ｃ……
チヤツクウオール部、ｉ……フランジ部、ｈ……
エンドフツク部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１パネル部の全周に連設され該パネル部を収容
して上方に立上がる筒状のチヤツクウオール部
の外径を容器胴の内径より小径に形成し該チヤ
ツクウオール部の端縁にエンドフツク部を備え
た容器蓋を、フランジ部を備える容器胴の開口
縁内に該チヤツクウオール部を挿入させ、該フ
ランジ部とエンドフツク部とに二重巻締めを施
すと同時に容器胴にネツクイン部を形成する装
置において、円周方向に間隔を存して回転中心
から同一距離に配設した複数個の回転自在であ
つてチヤツクウオール部の内側に挿入自在であ
る第１シーミング回転チヤツクと各第１シーミ
ング回転チヤツクの直上の位置に配設した容器
胴の第１保持装置とからなり、各第１シーミン
グ回転チヤツクと各第１保持装置とにより容器
胴とその開口縁にチヤツクウオール部を挿入し
た容器蓋とを回転自在に保持して容器胴と容器
蓋とを円周方向の回転させる予備加工用搬送装
置と、該予備加工用搬送装置で回転される容器
胴のフランジ部と容器蓋のエンドフツク部とに
次第に接近して当接する内縁に予備巻締用シー
ミンググルーブと予備ネツクイン加工用顎部と
を備えた第１シーミングセグメントと、円周方
向に間隔を存して回転中心から同一距離に配設
した複数の回転自在であつてチヤツクウオール
部の内側に挿入自在である第２シーミング回転
チヤツクと各第２シーミング回転チヤツクの直
上に配設した容器胴の第２保持装置とからな
り、第１シーミング回転チヤツクと第１保持装
置とにより予備巻締された容器蓋と予備ネツク
イン加工された容器胴とを回転自在に保持して
予備巻締加工と予備ネツクイン加工とが施され
た容器胴と容器蓋とを円周方向に回転させる最
終加工用搬送装置と、該最終加工用搬送装置で
回転されるる容器胴のフランジ部と容器蓋のエ
ンドフツク部に次第に接近して当接する内縁に
最終巻締シーミンググルーブと最終ネツクイン
加工用の顎部とを備えた第２シーミングセグメ
ントとからなることを特徴とするネツクイン加
工され容器蓋が二重巻締された容器の製造装
置。２前記予備加工用搬送装置が円形状の第１回転
プレートと、該第１回転プレートの上方に上方
に設けられ、第１回転プレートと同軸で回転さ
れる円形状の第１アツパープレートと、第１回
転プレートの円周方向に等間隔を存して設けた
前記第１シーミング回転チヤツクと、該各第１
シーミング回転チヤツクの直上の位置の第１ア
ツパープレートに設けた第１保持装置とからな
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
１項記載のネツクイン加工され容器蓋が二重巻
締された容器の製造装置。３前記第１シーミング回転チヤツクが第１保持
装置に対して移動自在に設けたことを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第１項記載のネツク
イン加工され容器蓋が二重巻締された容器の製
造装置。４前記第１シーミングセグメントの予備巻締用
シーミンググルーブと予備ネツクイン加工用顎
部とが前記第１アツパープレートと第１回転プ
レートの間の位置に臨んでいることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第２項記載のネツク
イン加工され容器蓋が二重巻締された容器の製
造装置。５前記最終加工用搬送装置が、円形状の第２回
転プレートと、該第２回転プレートの上方に設
けられ、第２回転プレートと同軸で回転される
円形状の第２アツパープレートと、第２回転プ
レートの円周方向に等間隔を存して設けた前記
第２シーミング回転チヤツクと、該各第１シー
ミング回転チヤツクの直上の位置の第２アツパ
ープレートに設けた第２保持装置とからなるこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
記載のネツクイン加工され容器蓋が二重巻締さ
れた容器の製造装置。６前記第１シーミングセグメントの予備巻締用
シーミンググルーブおよび予備ネツクイン加工
用顎部とが、予備加工用搬送装置によつて回転
搬送される容器胴および容器蓋の移動軌道に沿
つて次第に曲率半径が小さくなることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第１項記載のネツ
クイン加工され容器蓋が二重巻締された容器蓋
の製造装置。７前記第２シーミング回転チヤツクが第２保持
装置に対して移動自在に設けたことを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第５項記載のネツク
イン加工され容器蓋が二重巻締された容器の製
造装置。８前記第２シーミングセグメントの最終巻締用
シーミンググルーブと最終ネツクイン加工用顎
部とが前記第２アツパープレートと第２回転プ
レートの間の位置に臨んでいることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第５項記載のネツク
イン加工され容器蓋が二重巻締された容器の製
造装置。９前記第２シーミングセグメントの最終巻締用
シーミンググルーブおよび最終ネツクイン加工
用顎部とが、最終加工用搬送装置によつて回転
搬送される容器胴および容器蓋の移動軌道に沿
つて曲率半径が小さくなることを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第１項記載のネツクイン
加工され容器蓋が二重巻締された容器の製造装
置。 10 前記予備加工用搬送装置と第１シーミングセ
グメントとにより予備ネツクイン加工と予備巻
締加工とが施された容器胴と容器蓋とを前記最
終加工用搬送装置に受け渡す受渡装置を備える
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
項記載のネツクイン加工された容器蓋が二重巻
締された容器の製造装置。