JPH0238959Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0238959Y2 JPH0238959Y2 JP1985203088U JP20308885U JPH0238959Y2 JP H0238959 Y2 JPH0238959 Y2 JP H0238959Y2 JP 1985203088 U JP1985203088 U JP 1985203088U JP 20308885 U JP20308885 U JP 20308885U JP H0238959 Y2 JPH0238959 Y2 JP H0238959Y2
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- Japan
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- ground
- knitted
- yarn
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- Expired
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- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 35
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- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 claims description 15
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Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、任意枚数のガイドおさで編成され
た表組織と複数枚のガイドおさで編成されたグラ
ンド組織とからなるたて編地に関するものであ
る。
た表組織と複数枚のガイドおさで編成されたグラ
ンド組織とからなるたて編地に関するものであ
る。
(従来の技術)
表組織とグランド組織からなるたて編地のラン
を防止する手段として、実開昭60−167599号公報
に、合成繊維フイラメント糸からなるラツシエル
編地のグランドを形成する鎖編み部を地糸と低融
点繊維糸条との複合糸で編成し、この低融点繊維
糸条の溶融により上記鎖編み部の編み目ループを
溶着固定することが開示されている。
を防止する手段として、実開昭60−167599号公報
に、合成繊維フイラメント糸からなるラツシエル
編地のグランドを形成する鎖編み部を地糸と低融
点繊維糸条との複合糸で編成し、この低融点繊維
糸条の溶融により上記鎖編み部の編み目ループを
溶着固定することが開示されている。
(考案が解決しようとする問題点)
従来は、低融点繊維糸条を通常の地糸との複合
糸の形で用いるので、この複合をラツシエル編機
上で行なうためには、地糸用以外に低融点繊維糸
条用として1列のビームを必要とし、例えば6枚
のガイドおさおよび6列のビームを備えたラツシ
エル編機において3枚のガイドおさでグランド組
織を編成する場合にこのグランド組織用として4
列のビームが必要になり、そのため表組織用のビ
ームが2列となり、表組織の柄が制限される結果
になり、かつ編成中に低融点繊維糸条が切断した
ときその発見および修正が困難であつた。また、
上記の複合を整経前の合糸または合撚の形で行な
う場合は、工程が増加し、かつ以後の工程におい
て複合糸中の通常の地糸および低融点繊維糸条の
伸度差によつて糸割れが生じるという問題があつ
た。
糸の形で用いるので、この複合をラツシエル編機
上で行なうためには、地糸用以外に低融点繊維糸
条用として1列のビームを必要とし、例えば6枚
のガイドおさおよび6列のビームを備えたラツシ
エル編機において3枚のガイドおさでグランド組
織を編成する場合にこのグランド組織用として4
列のビームが必要になり、そのため表組織用のビ
ームが2列となり、表組織の柄が制限される結果
になり、かつ編成中に低融点繊維糸条が切断した
ときその発見および修正が困難であつた。また、
上記の複合を整経前の合糸または合撚の形で行な
う場合は、工程が増加し、かつ以後の工程におい
て複合糸中の通常の地糸および低融点繊維糸条の
伸度差によつて糸割れが生じるという問題があつ
た。
この考案は、低融点繊維糸条を通常の地糸との
複合糸として用いるのではなく、低融点繊維糸条
のみ単独で用いることにより、上記の不都合が生
じないたて編地を提供するものである。
複合糸として用いるのではなく、低融点繊維糸条
のみ単独で用いることにより、上記の不都合が生
じないたて編地を提供するものである。
(問題点を解決するための手段)
この考案のたて編地は、任意枚数のガイドおさ
で編成された表組織と、複数枚のガイドおさで編
成されたグランド組織とからなり、表組織および
一部のグランド組織が通常の繊維糸条のみによつ
て編成され、残りのグランド組織が低融点繊維糸
条のみによつて1本のウエールに沿つたインレイ
組織または鎖編み組織に編成され、かつ上記低融
点繊維糸条と他の繊維糸条との接触部分の繊維相
互が低融点繊維糸条の溶融により接着されてい
る。なお、低融点繊維糸条は、他の繊維糸条が溶
融や熱分解をする温度よりも低い温度、好ましく
は20℃以上低い温度で溶融する繊維からなる紡績
糸またはフイラメント糸条である。
で編成された表組織と、複数枚のガイドおさで編
成されたグランド組織とからなり、表組織および
一部のグランド組織が通常の繊維糸条のみによつ
て編成され、残りのグランド組織が低融点繊維糸
条のみによつて1本のウエールに沿つたインレイ
組織または鎖編み組織に編成され、かつ上記低融
点繊維糸条と他の繊維糸条との接触部分の繊維相
互が低融点繊維糸条の溶融により接着されてい
る。なお、低融点繊維糸条は、他の繊維糸条が溶
融や熱分解をする温度よりも低い温度、好ましく
は20℃以上低い温度で溶融する繊維からなる紡績
糸またはフイラメント糸条である。
(作用)
低融点繊維糸条は、それのみが単独でグランド
組織用のビームに巻かれてグランド組織用のガイ
ドおさに供給され、ガイドおさとビームが1対1
に対応して編成が行なわれる。そして、低融点繊
維糸条がグランド組織に用いられ、1本のウエー
ルに沿つたインレイ組織または鎖編み組織に編成
されてウエール方向に配列されるので、この低融
点繊維糸条が2本以上のウエール間にまたがるこ
となく、表組織の繊維糸条の裏に隠された状態で
表組織と裏組織を接着する。
組織用のビームに巻かれてグランド組織用のガイ
ドおさに供給され、ガイドおさとビームが1対1
に対応して編成が行なわれる。そして、低融点繊
維糸条がグランド組織に用いられ、1本のウエー
ルに沿つたインレイ組織または鎖編み組織に編成
されてウエール方向に配列されるので、この低融
点繊維糸条が2本以上のウエール間にまたがるこ
となく、表組織の繊維糸条の裏に隠された状態で
表組織と裏組織を接着する。
(実施例)
第1図は、ガイドおさが6枚の落下板つきラツ
シエル機を用いて編成された第1実施例のたて編
地の組織をガイドおさのガイドポイントの動きに
よつて示したものである。図中、F1は第1ガイ
ドおさによつて編成された第1表組織であり、第
1ビームに巻かれた第1柄糸(ナイロンマルチフ
イラメント糸420デニール、48フイラメントの4
本引揃え糸)aによつて2−0/0−2の鎖編み
組織に編成される。F2は第2ガイドおさによつ
て編成された第2表組織であり、第2ビームに巻
かれた上記第1柄糸aと同じ第2柄糸bによつて
4−6/2−0のルーピング組織に編成される。
F3は第3ガイドおさによつて編成された第3表
組織であり、第3ビームに巻かれた上記同様の第
3柄糸cによつて2−0/4−6のルーピング組
織に編成される。第1グランド組織G1は第4ビ
ームに巻かれた第1地糸(ナイロンマルチフイラ
メント糸420デニール、48フイラメント)dによ
つて2−0/0−2の鎖編み組織に編成される。
第2グランド組織G2は第5ビームに巻かれた第
2地糸(ナイロンマルチフイラメント糸210デニ
ール、24フイラメント)eによつて2−0/6−
8のルーピング組織に編成される。第3グランド
組織G3は第6ビームに巻かれた低融点繊維糸条
(融点160℃のポリプロピレン系熱融着繊維からな
る24番手紡績糸)fによつて2−0/0−2の鎖
編み組織に編成される。上記のたて編地は、編成
後、テンタにおいて180℃の熱風でプレセツトさ
れ、同時に上記低融点繊維糸条fが溶融されて編
目の溶着固定が行なわれ、次いで染色、仕上セツ
トされていす張り地用に製品化される。
シエル機を用いて編成された第1実施例のたて編
地の組織をガイドおさのガイドポイントの動きに
よつて示したものである。図中、F1は第1ガイ
ドおさによつて編成された第1表組織であり、第
1ビームに巻かれた第1柄糸(ナイロンマルチフ
イラメント糸420デニール、48フイラメントの4
本引揃え糸)aによつて2−0/0−2の鎖編み
組織に編成される。F2は第2ガイドおさによつ
て編成された第2表組織であり、第2ビームに巻
かれた上記第1柄糸aと同じ第2柄糸bによつて
4−6/2−0のルーピング組織に編成される。
F3は第3ガイドおさによつて編成された第3表
組織であり、第3ビームに巻かれた上記同様の第
3柄糸cによつて2−0/4−6のルーピング組
織に編成される。第1グランド組織G1は第4ビ
ームに巻かれた第1地糸(ナイロンマルチフイラ
メント糸420デニール、48フイラメント)dによ
つて2−0/0−2の鎖編み組織に編成される。
第2グランド組織G2は第5ビームに巻かれた第
2地糸(ナイロンマルチフイラメント糸210デニ
ール、24フイラメント)eによつて2−0/6−
8のルーピング組織に編成される。第3グランド
組織G3は第6ビームに巻かれた低融点繊維糸条
(融点160℃のポリプロピレン系熱融着繊維からな
る24番手紡績糸)fによつて2−0/0−2の鎖
編み組織に編成される。上記のたて編地は、編成
後、テンタにおいて180℃の熱風でプレセツトさ
れ、同時に上記低融点繊維糸条fが溶融されて編
目の溶着固定が行なわれ、次いで染色、仕上セツ
トされていす張り地用に製品化される。
第2図、第3図および第4図は、それぞれ第2
実施例、第3実施例および第4実施例のグランド
組織を示す。ただし、表組織および編成後の加工
条件は、第1実施例と同様である。
実施例、第3実施例および第4実施例のグランド
組織を示す。ただし、表組織および編成後の加工
条件は、第1実施例と同様である。
第2図の第2実施例において、第1グランド組
織G1は、第1実施例と同じ地糸dによつて同じ
鎖編み組織(2−0/0−2)に編成され、第2
グランド組織G2は、第1実施例と同じ第2地糸
fによつて6−6/0−0のインレイ組織に編成
され、第3グランド組織G3は、第1実施例と同
じ低融点繊維糸条fによつて2−2/0−0のイ
ンレイ組織に編成される。
織G1は、第1実施例と同じ地糸dによつて同じ
鎖編み組織(2−0/0−2)に編成され、第2
グランド組織G2は、第1実施例と同じ第2地糸
fによつて6−6/0−0のインレイ組織に編成
され、第3グランド組織G3は、第1実施例と同
じ低融点繊維糸条fによつて2−2/0−0のイ
ンレイ組織に編成される。
第3図に第3実施例は、第1グランド組織G1
を上記同様の第1地糸dによつて同じ鎖編み組織
に編成し、第1実施例の第2グランド組織G2と
第3グランド組織G3を交換したものである。
を上記同様の第1地糸dによつて同じ鎖編み組織
に編成し、第1実施例の第2グランド組織G2と
第3グランド組織G3を交換したものである。
また、第4図の第4実施例は、第1グランド組
織G1を上記同様の鎖編み組織に編成し、第2実
施例の第2グランド組織G2と第3グランド組織
G3を交換したものである。
織G1を上記同様の鎖編み組織に編成し、第2実
施例の第2グランド組織G2と第3グランド組織
G3を交換したものである。
なお、上記の実施例において、グランド組織用
ガイドおさの枚数は2枚以上であればよく、表組
織用のガイドおさの枚数、柄糸a,b,c地糸
d,eおよび低融点繊維糸条fの素材、太さは、
適宜変更することができる。
ガイドおさの枚数は2枚以上であればよく、表組
織用のガイドおさの枚数、柄糸a,b,c地糸
d,eおよび低融点繊維糸条fの素材、太さは、
適宜変更することができる。
(考案の効果)
この考案は、複数のグランド組織の一部を低融
点繊維糸条のみで形成し、これを溶融して編目ル
ープを溶着固定したものであるから、ランの発生
が完全に防止され、特に苛酷に使用されるいす張
り地等に好適である。そして、グランド組織中に
編み込まれた低融点繊維糸条を編成後に溶融して
得られるので、編目が塞がれることがなく、通気
性を失なわれないと共に、上記低融点繊維糸条が
1本のウエールに沿つたインレイ組織または鎖編
み組織に編成されるので、この低融点繊維糸条が
隣のウエールとの間に渡り糸を形成することがな
く、そのため表組織の柄糸で隠され、外観を損な
うことがない。しかも、上記の低融点繊維糸条が
一部のグランド組織を単独で形成するので、編成
に際してガイドおさとビームを1対1に対応させ
て編成することが可能であり、表組織用のガイド
おさの使用枚数を制限することがない。更に、上
記の低融点繊維糸条が1本のウエールに沿つたイ
ンレイ組織または鎖編み組織を形成することによ
り、組織形成に際し使用糸量を少なくすることが
でき、特にインレイ組織の場合に最も少ない糸量
でラン防止の効果が得られる。
点繊維糸条のみで形成し、これを溶融して編目ル
ープを溶着固定したものであるから、ランの発生
が完全に防止され、特に苛酷に使用されるいす張
り地等に好適である。そして、グランド組織中に
編み込まれた低融点繊維糸条を編成後に溶融して
得られるので、編目が塞がれることがなく、通気
性を失なわれないと共に、上記低融点繊維糸条が
1本のウエールに沿つたインレイ組織または鎖編
み組織に編成されるので、この低融点繊維糸条が
隣のウエールとの間に渡り糸を形成することがな
く、そのため表組織の柄糸で隠され、外観を損な
うことがない。しかも、上記の低融点繊維糸条が
一部のグランド組織を単独で形成するので、編成
に際してガイドおさとビームを1対1に対応させ
て編成することが可能であり、表組織用のガイド
おさの使用枚数を制限することがない。更に、上
記の低融点繊維糸条が1本のウエールに沿つたイ
ンレイ組織または鎖編み組織を形成することによ
り、組織形成に際し使用糸量を少なくすることが
でき、特にインレイ組織の場合に最も少ない糸量
でラン防止の効果が得られる。
第1図はこの考案の実施例の組織図、第2図は
第2実施例のグランド部分の組織図、第3図は第
3実施例のグランド部分の組織図、第4図は第4
実施例のグランド部分の組織図である。 F1:第1表組織、F2:第2表組織、F3:第3
表組織、G1:第1地組織、G2:第2地組織、
G3:第3地組織、a:第1柄糸、b:第2柄糸、
c:第3柄糸、d:第1地糸、e:第2地糸、
f:低融点繊維糸条。
第2実施例のグランド部分の組織図、第3図は第
3実施例のグランド部分の組織図、第4図は第4
実施例のグランド部分の組織図である。 F1:第1表組織、F2:第2表組織、F3:第3
表組織、G1:第1地組織、G2:第2地組織、
G3:第3地組織、a:第1柄糸、b:第2柄糸、
c:第3柄糸、d:第1地糸、e:第2地糸、
f:低融点繊維糸条。
Claims (1)
- 任意枚数のガイドおさで編成された表組織と、
複数枚のガイドおさで編成されたグランド組織と
からなり、表組織および一部のグランド組織が通
常の繊維糸条のみによつて編成され、残りのグラ
ンド組織が低融点繊維糸条のみによつて1本のウ
エールに沿つたインレイ組織または鎖編み組織に
編成され、かつ上記低融点繊維糸条と他の繊維糸
条との接触部分の繊維相互が低融点繊維糸条の溶
融により接着されていることを特徴とするたて編
地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985203088U JPH0238959Y2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985203088U JPH0238959Y2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62110290U JPS62110290U (ja) | 1987-07-14 |
JPH0238959Y2 true JPH0238959Y2 (ja) | 1990-10-19 |
Family
ID=31168087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985203088U Expired JPH0238959Y2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0238959Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008240211A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Kuroda Tex Co Ltd | 編レースの製造方法および編レース |
JP2012017539A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Asahi Kasei Fibers Corp | 経編地 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60172600U (ja) * | 1984-04-25 | 1985-11-15 | 東洋紡績株式会社 | いす張り地 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP1985203088U patent/JPH0238959Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62110290U (ja) | 1987-07-14 |
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