JPH0238893B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0238893B2 JPH0238893B2 JP58218235A JP21823583A JPH0238893B2 JP H0238893 B2 JPH0238893 B2 JP H0238893B2 JP 58218235 A JP58218235 A JP 58218235A JP 21823583 A JP21823583 A JP 21823583A JP H0238893 B2 JPH0238893 B2 JP H0238893B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infrared
- opposing
- bodies
- vibrating
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 7
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 description 6
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 229910000906 Bronze Inorganic materials 0.000 description 2
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 239000010974 bronze Substances 0.000 description 2
- KUNSUQLRTQLHQQ-UHFFFAOYSA-N copper tin Chemical compound [Cu].[Sn] KUNSUQLRTQLHQQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 2
- WSMQKESQZFQMFW-UHFFFAOYSA-N 5-methyl-pyrazole-3-carboxylic acid Chemical compound CC1=CC(C(O)=O)=NN1 WSMQKESQZFQMFW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910002113 barium titanate Inorganic materials 0.000 description 1
- JRPBQTZRNDNNOP-UHFFFAOYSA-N barium titanate Chemical compound [Ba+2].[Ba+2].[O-][Ti]([O-])([O-])[O-] JRPBQTZRNDNNOP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 229910052451 lead zirconate titanate Inorganic materials 0.000 description 1
- HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N lead zirconate titanate Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[Ti+4].[Zr+4].[Pb+2] HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 1
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/02—Constructional details
- G01J5/08—Optical arrangements
- G01J5/0803—Arrangements for time-dependent attenuation of radiation signals
- G01J5/0805—Means for chopping radiation
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/10—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
- G01J5/34—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using capacitors, e.g. pyroelectric capacitors
- G01J5/35—Electrical features thereof
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01J—MEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
- G01J5/00—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
- G01J5/10—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
- G01J5/34—Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using capacitors, e.g. pyroelectric capacitors
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本発明は例えば被検知部の温度を赤外線にて検
知するための赤外線検出器に関する。
知するための赤外線検出器に関する。
(ロ) 従来技術
第1図a及びbにおいて、近時の赤外線検出器
1では、例えば焦電型の赤外線検出体が内蔵され
ている。斯る赤外線検出体は入射赤外線の変化量
に基づいて電荷を発生する特性を有し、又上記赤
外線検出体の検出精度は入射赤外線量の変化が周
期的である程向上し、従つて上記赤外線検出体に
入射する赤外線を周期的に変化せしめる必要があ
り、このために赤外線検出器1の前方には同期モ
ータ2によつて周期的に回転駆動される金属チヨ
ツパ3が配置されている。而して、斯るチヨツパ
3の回動にて、上記赤外線検出体に被検知部から
の赤外線とチヨツパ3からの赤外線とが交互に周
期的に入射すると、赤外線検出体は入射赤外線量
が周期的に変化して電荷を発生する。斯る電荷は
被検知部の温度測定用として利用される。
1では、例えば焦電型の赤外線検出体が内蔵され
ている。斯る赤外線検出体は入射赤外線の変化量
に基づいて電荷を発生する特性を有し、又上記赤
外線検出体の検出精度は入射赤外線量の変化が周
期的である程向上し、従つて上記赤外線検出体に
入射する赤外線を周期的に変化せしめる必要があ
り、このために赤外線検出器1の前方には同期モ
ータ2によつて周期的に回転駆動される金属チヨ
ツパ3が配置されている。而して、斯るチヨツパ
3の回動にて、上記赤外線検出体に被検知部から
の赤外線とチヨツパ3からの赤外線とが交互に周
期的に入射すると、赤外線検出体は入射赤外線量
が周期的に変化して電荷を発生する。斯る電荷は
被検知部の温度測定用として利用される。
しかし乍ら、上記構成においては、上記モータ
2及びチヨツパ3はかなり大きな形状を有し、ス
ペース上の問題などがある。
2及びチヨツパ3はかなり大きな形状を有し、ス
ペース上の問題などがある。
そこで、第2図に示す如き赤外線検出器4が考
え出されている。斯る赤外線検出器4は、外形寸
法として長さ、幅、高さが夫々約24、15、15mmの
小型の直方体形状をなし、そして新規なチヨツパ
機構が内蔵されており、よつて上述の如きモータ
2及びチヨツパ3が不要となり、スペース上の問
題が解決されている。
え出されている。斯る赤外線検出器4は、外形寸
法として長さ、幅、高さが夫々約24、15、15mmの
小型の直方体形状をなし、そして新規なチヨツパ
機構が内蔵されており、よつて上述の如きモータ
2及びチヨツパ3が不要となり、スペース上の問
題が解決されている。
以下、第2図において、その赤外線検出器4の
具体的構造を説明する。金属製のヘツダ5及び赤
外線透過部6を有するキヤツプ7からなる外ケー
ス8の内部には、入射赤外線変化量に基づいて電
荷を発生する焦電型の赤外線検出体9と、該検出
体に入射する赤外線を変化せしめるチヨツパ機構
とが設けられている。該チヨツパ機構は、第3図
にも示すが、一対の圧電振動体10,11及び該
振動体の各々の端部に固定された一体の対向体1
2,13からなつている。斯る対向体12,13
には各々赤外線を通過せしめる複数の同形状、同
寸法のスリツト14,14…が形成されている。
具体的構造を説明する。金属製のヘツダ5及び赤
外線透過部6を有するキヤツプ7からなる外ケー
ス8の内部には、入射赤外線変化量に基づいて電
荷を発生する焦電型の赤外線検出体9と、該検出
体に入射する赤外線を変化せしめるチヨツパ機構
とが設けられている。該チヨツパ機構は、第3図
にも示すが、一対の圧電振動体10,11及び該
振動体の各々の端部に固定された一体の対向体1
2,13からなつている。斯る対向体12,13
には各々赤外線を通過せしめる複数の同形状、同
寸法のスリツト14,14…が形成されている。
而して、上記振動体10,11は互いに逆方向
(A又はB方向)に周期的に振動し、これにより
上記対向体12,13は相対的位置関係が周期的
に変化し、上記対向体12,13の各々のスリツ
ト14,14…が重畳し合つて最も、即ち完全に
開放する状態と各々のスリツト14,14が重畳
し合わず最も、即ち全く閉塞する状態とが繰返さ
れる。すると、上記重畳する状態においては被検
知部からの赤外線がケース8の赤外線透過部6及
び両対向体12,13のスリツト14,14…を
経て上記赤外線検出体9に入射し、一方上記重畳
しない状態においては対向体12,13からの赤
外線のみが上記赤外線検出体9に入射し、よつて
赤外線検出体9は入射赤外線量が周期的に変化し
例えば被検知部の温度測定用としての電荷を発生
する。
(A又はB方向)に周期的に振動し、これにより
上記対向体12,13は相対的位置関係が周期的
に変化し、上記対向体12,13の各々のスリツ
ト14,14…が重畳し合つて最も、即ち完全に
開放する状態と各々のスリツト14,14が重畳
し合わず最も、即ち全く閉塞する状態とが繰返さ
れる。すると、上記重畳する状態においては被検
知部からの赤外線がケース8の赤外線透過部6及
び両対向体12,13のスリツト14,14…を
経て上記赤外線検出体9に入射し、一方上記重畳
しない状態においては対向体12,13からの赤
外線のみが上記赤外線検出体9に入射し、よつて
赤外線検出体9は入射赤外線量が周期的に変化し
例えば被検知部の温度測定用としての電荷を発生
する。
さて、上記赤外線検出器4において、上記振動
体10,11は周囲温度の影響を受け、周囲温度
の変化に基づいてA又はB方向への撓みを生じ
る。そして、斯る撓みにより定常時、即ち非振動
時における両対向体12,13の相対的位置関係
が変化すると、振動時において上述の如き、スリ
ツト14,14…が完全に重畳する状態と全く重
畳しない状態との繰返しが行なわれなくなり、赤
外線検出体9に入射する赤外線の変化量が減少
し、よつて周囲温度の変化に基づいて赤外線検出
体9から発生する電荷の量が減少し、正確な温度
測定が行なえなくなる。
体10,11は周囲温度の影響を受け、周囲温度
の変化に基づいてA又はB方向への撓みを生じ
る。そして、斯る撓みにより定常時、即ち非振動
時における両対向体12,13の相対的位置関係
が変化すると、振動時において上述の如き、スリ
ツト14,14…が完全に重畳する状態と全く重
畳しない状態との繰返しが行なわれなくなり、赤
外線検出体9に入射する赤外線の変化量が減少
し、よつて周囲温度の変化に基づいて赤外線検出
体9から発生する電荷の量が減少し、正確な温度
測定が行なえなくなる。
そこで、周囲温度に変化が生じても非振動時に
おける両対向体12,13の相対的位置関係が変
化しないようにする必要がある。そのための方法
として2つある。
おける両対向体12,13の相対的位置関係が変
化しないようにする必要がある。そのための方法
として2つある。
第1の方法としては、両振動体10,11が周
囲温度の変化に対してA、Bいずれの方向に撓む
のかを予め調べ同一方向への撓みが生じるように
両振動体10,11を配置し、更に両振動体1
0,11としては、同一構成をなし、且つ個々に
温度係数が微妙に変化する中であつてほぼ同じ温
度係数を有するものを選択することである。する
と、周囲温度の変化に対しては両振動体10,1
1は同一方向にほぼ同一量だけ撓み、従つて両対
向体12,13の相対的位置関係は実質的に変化
しないのである。
囲温度の変化に対してA、Bいずれの方向に撓む
のかを予め調べ同一方向への撓みが生じるように
両振動体10,11を配置し、更に両振動体1
0,11としては、同一構成をなし、且つ個々に
温度係数が微妙に変化する中であつてほぼ同じ温
度係数を有するものを選択することである。する
と、周囲温度の変化に対しては両振動体10,1
1は同一方向にほぼ同一量だけ撓み、従つて両対
向体12,13の相対的位置関係は実質的に変化
しないのである。
次に、第2の方法としては、各振動体10,1
1に、その周囲温度変化にて生じ得る撓みとは逆
方向且つ同量だけの撓みを与えるべく、各振動体
10,11に対し最適なバイアス信号を印加する
ことである。これにより、各振動体10,11は
周囲温度変化にて生じ得る撓みが相殺され、よつ
て両対向体12,13の相対的位置関係は何ら変
化しないのである。
1に、その周囲温度変化にて生じ得る撓みとは逆
方向且つ同量だけの撓みを与えるべく、各振動体
10,11に対し最適なバイアス信号を印加する
ことである。これにより、各振動体10,11は
周囲温度変化にて生じ得る撓みが相殺され、よつ
て両対向体12,13の相対的位置関係は何ら変
化しないのである。
しかるに、前者の場合は両振動体10,11と
してほぼ同じ温度係数を有するものを選択するの
にかなりの困難さを伴い、又後者の場合には最適
なバイアス信号を見出すのにかなりの困難さを伴
うと云う欠点がある。
してほぼ同じ温度係数を有するものを選択するの
にかなりの困難さを伴い、又後者の場合には最適
なバイアス信号を見出すのにかなりの困難さを伴
うと云う欠点がある。
(ハ) 発明の目的
本発明の目的は、周囲温度の変化により一対の
対向体の相対的位置関係が変化するのを防止する
対策を講じなくとも、正確な温度測定等を行なえ
る赤外線検出器を得ることにある。
対向体の相対的位置関係が変化するのを防止する
対策を講じなくとも、正確な温度測定等を行なえ
る赤外線検出器を得ることにある。
(ニ) 発明の構成
本発明の構成的特徴は、上記目的を達成すべ
く、入射赤外線変化量に応じて電荷を発生する赤
外線検出体、該検出体への赤外線の入射域に配置
され、複数の赤外線通過部と赤外線非通過部とを
有する一対の対向体、駆動信号が印加され、上記
両対向体の相対的位置関係を周期的に変位せしめ
るべく少なくとも一方の対向体を振動せしめる振
動体を備え、該振動体に印加される上記駆動信号
としては、上記両対向体の相対的位置関係の変位
において、上記両対向体の赤外線通過部が重畳し
合つて最も開放する状態と、一方の対向体の赤外
線通過部と他方の対向体の赤外線非通過部とが重
畳し合つて両対向体の赤外線通過部が最も閉塞す
る状態とが周期的に繰返される場合の振幅値に対
し、小さい振幅値を選択したことにある。
く、入射赤外線変化量に応じて電荷を発生する赤
外線検出体、該検出体への赤外線の入射域に配置
され、複数の赤外線通過部と赤外線非通過部とを
有する一対の対向体、駆動信号が印加され、上記
両対向体の相対的位置関係を周期的に変位せしめ
るべく少なくとも一方の対向体を振動せしめる振
動体を備え、該振動体に印加される上記駆動信号
としては、上記両対向体の相対的位置関係の変位
において、上記両対向体の赤外線通過部が重畳し
合つて最も開放する状態と、一方の対向体の赤外
線通過部と他方の対向体の赤外線非通過部とが重
畳し合つて両対向体の赤外線通過部が最も閉塞す
る状態とが周期的に繰返される場合の振幅値に対
し、小さい振幅値を選択したことにある。
(ホ) 実施例
第4図及び第5図は本発明実施例の赤外線検出
器15を示し、該検出器は第2図の赤外線検出器
4と同様に小型化されている。
器15を示し、該検出器は第2図の赤外線検出器
4と同様に小型化されている。
金属製のヘツダ16と赤外線透過フイルタ17
にて閉塞された赤外線入射口18を有するキヤツ
プ19とからなる外ケース20の内部には、赤外
線検出部21とチヨツパ機構部22とが配置され
ている。
にて閉塞された赤外線入射口18を有するキヤツ
プ19とからなる外ケース20の内部には、赤外
線検出部21とチヨツパ機構部22とが配置され
ている。
上記赤外線検出部21において、表、裏面電極
23,24を有し、入射赤外線変化量に応じて電
荷を発生するタンタル酸リチウム(LiTaO3)単
結晶からなる焦電型赤外線検出体25が設けら
れ、該検出体は燐青銅などからなる金属製支持台
26上に導電性接着剤27にて接着固定されてい
る。そして、上記赤外線検出体25は赤外線入射
口28を有するシールド体29により外来ノイズ
に対してシールドされている。更に、上記表面電
極23は上記ヘツダ16に絶縁材を介して植設さ
れた信号端子30にインピーダンス変換回路(後
述する)を通して電気的に連なり、上記裏面電極
24は接着剤27支持台26及びヘツダ16を介
してアース端子31に電気的に連なつている。
23,24を有し、入射赤外線変化量に応じて電
荷を発生するタンタル酸リチウム(LiTaO3)単
結晶からなる焦電型赤外線検出体25が設けら
れ、該検出体は燐青銅などからなる金属製支持台
26上に導電性接着剤27にて接着固定されてい
る。そして、上記赤外線検出体25は赤外線入射
口28を有するシールド体29により外来ノイズ
に対してシールドされている。更に、上記表面電
極23は上記ヘツダ16に絶縁材を介して植設さ
れた信号端子30にインピーダンス変換回路(後
述する)を通して電気的に連なり、上記裏面電極
24は接着剤27支持台26及びヘツダ16を介
してアース端子31に電気的に連なつている。
次に、上記チヨツパ機構部22において、上記
検出体25への赤外線の入射域、即ち上記検出体
25と開口18との間には互いに平行状態に配置
された平面状の一対の第1、第2対向体32,3
3が位置している。該第1、第2対向体は夫々第
6図a及びbに示す如く、アルミニウムなどの赤
外線非透過材料からなり、扇形線状に延設された
複数のスリツトとしての赤外線通過部34及び3
5が形成され、該通過部の各々の間には夫々赤外
線非通過部36及び37が位置している。上記通
過部34,35と非通過部36,37は共に同一
寸法、形状を有し、幅W1、W2は夫々100μm、
200μmである。
検出体25への赤外線の入射域、即ち上記検出体
25と開口18との間には互いに平行状態に配置
された平面状の一対の第1、第2対向体32,3
3が位置している。該第1、第2対向体は夫々第
6図a及びbに示す如く、アルミニウムなどの赤
外線非透過材料からなり、扇形線状に延設された
複数のスリツトとしての赤外線通過部34及び3
5が形成され、該通過部の各々の間には夫々赤外
線非通過部36及び37が位置している。上記通
過部34,35と非通過部36,37は共に同一
寸法、形状を有し、幅W1、W2は夫々100μm、
200μmである。
そして、上記第1、第2対向体32,33は
夫々第1、第2振動体38,39の右端に固定さ
れている。該第1、第2振動体の構成は第7図に
詳細に示す。即ち、燐青銅などからなる中央電極
40,41が存し、該中央電極の各々の両側に
は、チタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛な
どからなり単一方向(矢印p)に分極された圧電
体42,43が、その分極方向が同一となるよう
に設けられ、そして上記各圧電体42,43の外
側表面には銀などからなる表面電極44,45が
形成されている。
夫々第1、第2振動体38,39の右端に固定さ
れている。該第1、第2振動体の構成は第7図に
詳細に示す。即ち、燐青銅などからなる中央電極
40,41が存し、該中央電極の各々の両側に
は、チタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛な
どからなり単一方向(矢印p)に分極された圧電
体42,43が、その分極方向が同一となるよう
に設けられ、そして上記各圧電体42,43の外
側表面には銀などからなる表面電極44,45が
形成されている。
上記第1、第2振動体38,39は上記ヘツダ
16上に絶縁層47を介して固定された金属製の
第1、第2固定台48,49にて挾持固定されて
いる。この場合、上記第1、第2固定台48,4
9には表面電極44,45が電気的に接触する。
そして、上記第1振動体38の中央電極40及び
上記第2固定台49は上記ヘツダ16に絶縁材を
介して植設された第1振動端子50に接続され、
又上記第2振動体39の中央電極41及び上記第
1固定台48は上記ヘツダ16に絶縁材を介して
同様に植設された第2振動端子51に接続されて
いる。
16上に絶縁層47を介して固定された金属製の
第1、第2固定台48,49にて挾持固定されて
いる。この場合、上記第1、第2固定台48,4
9には表面電極44,45が電気的に接触する。
そして、上記第1振動体38の中央電極40及び
上記第2固定台49は上記ヘツダ16に絶縁材を
介して植設された第1振動端子50に接続され、
又上記第2振動体39の中央電極41及び上記第
1固定台48は上記ヘツダ16に絶縁材を介して
同様に植設された第2振動端子51に接続されて
いる。
而して、上記第1、第2振動端子50,51間
の電位差としては、+Vボルト(第1振動端子5
0の方が第2振動端子51より電圧が高い)と−
Vボルト(第2振動端子51の方が第1振動端子
50より電圧が高い)とが周期的(周波数3Hz)
に交互に繰返される。後者の電位差の場合、上記
第1振動体38においては下側(第7図)の圧電
体42が縮むと共に上側の圧電体42が伸び、従
つて第1振動体38は矢印A方向に撓む。又、上
記第2振動体39においては下側の圧電体43が
伸びると共に上側の圧電体43が縮み、従つて第
2振動体39はB方向に撓む。一方、前者の電位
差の場合、第1、第2振動体38,39は夫々上
述とは逆にB、A方向に撓む。
の電位差としては、+Vボルト(第1振動端子5
0の方が第2振動端子51より電圧が高い)と−
Vボルト(第2振動端子51の方が第1振動端子
50より電圧が高い)とが周期的(周波数3Hz)
に交互に繰返される。後者の電位差の場合、上記
第1振動体38においては下側(第7図)の圧電
体42が縮むと共に上側の圧電体42が伸び、従
つて第1振動体38は矢印A方向に撓む。又、上
記第2振動体39においては下側の圧電体43が
伸びると共に上側の圧電体43が縮み、従つて第
2振動体39はB方向に撓む。一方、前者の電位
差の場合、第1、第2振動体38,39は夫々上
述とは逆にB、A方向に撓む。
これにより、上記第1、第2振動体38,39
は互いに逆方向に周期的に振動し、斯る振動に基
づいて上記第1、第2対向体32,33は相対的
位置関係が変位し、両対向体32,33の赤外線
通過部34,35どうしが重畳する状態と、第1
対向体32の赤外線通過部34と第2対向体33
の赤外線非通過部37とが重畳する状態(第1対
向体32の赤外線非通過部36と第2対向体33
の赤外線通過部35とが重畳する状態でもある)
と、が周期的に繰返される。すると、上記赤外線
検出体25は、フイルタ17を透過して外ケース
20内に入つてくる被検知物からの赤外線と対向
体32,33からの赤外線とに基づいて、入射赤
外線量が変化し、よつて被検知物の温度に応じた
電荷、更に詳しくは被検知物と対向体32,33
との温度差に対応した信号を出力する。
は互いに逆方向に周期的に振動し、斯る振動に基
づいて上記第1、第2対向体32,33は相対的
位置関係が変位し、両対向体32,33の赤外線
通過部34,35どうしが重畳する状態と、第1
対向体32の赤外線通過部34と第2対向体33
の赤外線非通過部37とが重畳する状態(第1対
向体32の赤外線非通過部36と第2対向体33
の赤外線通過部35とが重畳する状態でもある)
と、が周期的に繰返される。すると、上記赤外線
検出体25は、フイルタ17を透過して外ケース
20内に入つてくる被検知物からの赤外線と対向
体32,33からの赤外線とに基づいて、入射赤
外線量が変化し、よつて被検知物の温度に応じた
電荷、更に詳しくは被検知物と対向体32,33
との温度差に対応した信号を出力する。
上記外ケース20には、更に対向体32,33
の温度を検知するための測温ダイオード52が内
蔵されている。該ダイオードのアノードは上記ヘ
ツダ16に絶縁材を介して植設されたダイオード
端子53に接続され、カソードは接地されてい
る。
の温度を検知するための測温ダイオード52が内
蔵されている。該ダイオードのアノードは上記ヘ
ツダ16に絶縁材を介して植設されたダイオード
端子53に接続され、カソードは接地されてい
る。
第8図は上記赤外線検出器15を含む回路を示
す。上記赤外線検出体25の表面電極23は赤外
線検出体25と共にシールド体29内に配置され
たインピーダンス変換回路54に接続されてい
る。該変換回路は1010〜1011Ωの高入力抵抗55
と、FET56と、約10kΩの出力抵抗57とから
なり、FET56のソースが上記信号端子30に
接続され、又ドレインは直流電圧印加端子58に
接続されている。
す。上記赤外線検出体25の表面電極23は赤外
線検出体25と共にシールド体29内に配置され
たインピーダンス変換回路54に接続されてい
る。該変換回路は1010〜1011Ωの高入力抵抗55
と、FET56と、約10kΩの出力抵抗57とから
なり、FET56のソースが上記信号端子30に
接続され、又ドレインは直流電圧印加端子58に
接続されている。
而して、上記第1、第2振動端子50,51間
には、発振器59からの出力が増幅回路60を介
して増幅され、上記±Vボルトの電位差が第9図
aの如く交互に発生するようになつている。これ
により、上記第1、第2振動体50,51は上述
の如く振動し、斯る振動時には、被検知物と対向
体32,33との温度差に応じた信号が上記イン
ピーダンス変換回路54を通して上記信号端子3
0より検出器15外部へ導出される。斯る信号は
実際は第9図bの如き交流eをなし、その振幅が
上記温度差に応じたものとなつている。そして、
上記信号端子30からの信号はフイルタ増幅器6
1を介して同期検波器62に入力される。
には、発振器59からの出力が増幅回路60を介
して増幅され、上記±Vボルトの電位差が第9図
aの如く交互に発生するようになつている。これ
により、上記第1、第2振動体50,51は上述
の如く振動し、斯る振動時には、被検知物と対向
体32,33との温度差に応じた信号が上記イン
ピーダンス変換回路54を通して上記信号端子3
0より検出器15外部へ導出される。斯る信号は
実際は第9図bの如き交流eをなし、その振幅が
上記温度差に応じたものとなつている。そして、
上記信号端子30からの信号はフイルタ増幅器6
1を介して同期検波器62に入力される。
斯る検波器62は、上記交流信号eと上記発振
器59の出力との同期をとり、被検知物の温度が
対向体32,33の温度より高い場合はその温度
差に応じた正の直流信号を検波出力し、被検知物
の温度が対向体32,33の温度より低い場合は
その温度差に応じた負の直流信号を検波出力す
る。即ち、上記交流信号eとしては、被検知物の
温度が対向体32,33の温度より高いと正側半
サイクルe+が発振器59出力の電位差+Vボル
トに相当する部分と一致し、被検知物の温度が対
向体32,33の温度より低いと負側半サイクル
e−が発振器59出力の電位差+Vボルトに相当
する部分と一致する。そして、上記検波器62か
らは、前者の一致がとれると被検知物と対向体3
2,33との温度差に応じた正の直流信号が出力
され、後者の一致がとれると斯る温度差に応じた
負の直流信号が出力される。
器59の出力との同期をとり、被検知物の温度が
対向体32,33の温度より高い場合はその温度
差に応じた正の直流信号を検波出力し、被検知物
の温度が対向体32,33の温度より低い場合は
その温度差に応じた負の直流信号を検波出力す
る。即ち、上記交流信号eとしては、被検知物の
温度が対向体32,33の温度より高いと正側半
サイクルe+が発振器59出力の電位差+Vボル
トに相当する部分と一致し、被検知物の温度が対
向体32,33の温度より低いと負側半サイクル
e−が発振器59出力の電位差+Vボルトに相当
する部分と一致する。そして、上記検波器62か
らは、前者の一致がとれると被検知物と対向体3
2,33との温度差に応じた正の直流信号が出力
され、後者の一致がとれると斯る温度差に応じた
負の直流信号が出力される。
而して、上記検波器62からの出力は直流増幅
器68を介して合成回路64に入力される。該合
成回路には更に上記測温ダイオード52からの出
力、即ち対向体32,33の温度に応じた信号が
直流増幅器65を介して入力される。そして、上
記合成回路64はこれら2つの入力を加算し実際
の被検知物の温度に応じた信号を出力する。斯る
出力は直流増幅器66を介して所望回路へ出力す
るための出力端子67に導かれる。
器68を介して合成回路64に入力される。該合
成回路には更に上記測温ダイオード52からの出
力、即ち対向体32,33の温度に応じた信号が
直流増幅器65を介して入力される。そして、上
記合成回路64はこれら2つの入力を加算し実際
の被検知物の温度に応じた信号を出力する。斯る
出力は直流増幅器66を介して所望回路へ出力す
るための出力端子67に導かれる。
さて、上記第1、第2振動体38,39として
は、周囲温度変化が生じると同一方向へ撓むよう
に配置されているが、ほぼ同じ温度係数を有する
ものを敢えて選択してはいない。よつて、周囲温
度変化に対しては両振動体38,39の撓み量に
差が生じる。
は、周囲温度変化が生じると同一方向へ撓むよう
に配置されているが、ほぼ同じ温度係数を有する
ものを敢えて選択してはいない。よつて、周囲温
度変化に対しては両振動体38,39の撓み量に
差が生じる。
ここで、今、上記第1、第2振動端子50,5
1間の電位差±Vボルトの具体的な値を±60ボル
トとする。この場合、周囲温度変化がなく、それ
による撓みが両振動体38,39に生じていない
とすると、第1、第2対向体32,33の相対的
位置関係としては、両対向体32,33の赤外線
通過部34,35が重畳し合つて最も、即ち完全
に開放する状態と、第1対向体32の赤外線通過
部34と第2対向体33の赤外線非通過部37と
が重畳し合つて両対向体32,33の赤外線通過
部34,35が最も、即ち完全に閉塞する状態
と、が周期的に繰返されるものとする。
1間の電位差±Vボルトの具体的な値を±60ボル
トとする。この場合、周囲温度変化がなく、それ
による撓みが両振動体38,39に生じていない
とすると、第1、第2対向体32,33の相対的
位置関係としては、両対向体32,33の赤外線
通過部34,35が重畳し合つて最も、即ち完全
に開放する状態と、第1対向体32の赤外線通過
部34と第2対向体33の赤外線非通過部37と
が重畳し合つて両対向体32,33の赤外線通過
部34,35が最も、即ち完全に閉塞する状態
と、が周期的に繰返されるものとする。
斯る状態において、周囲温度変化による撓みが
両振動体38,39に生じると、両振動体38,
39間の撓み量に差が生じ、従来の如く上記赤外
線通過部34,35が完全に開放する状態と完全
に閉塞する状態との繰返しが実行されなくなり、
正確な温度測定が行なえなくなる。
両振動体38,39に生じると、両振動体38,
39間の撓み量に差が生じ、従来の如く上記赤外
線通過部34,35が完全に開放する状態と完全
に閉塞する状態との繰返しが実行されなくなり、
正確な温度測定が行なえなくなる。
而して、被検知物の温度を150℃とし周囲温度
変化に対する出力端子67の出力電圧値の特性を
具体的に表わすと第10図の曲線aのようにな
る。同曲線aにおいて、周囲温度変化による撓み
が生じない場合、出力電圧はピーク値、5ボルト
となり、正確な温度150℃が測定される。そして、
周囲温度変化による撓みが生じると、出力電圧は
ピークからずれ、例えば周囲温度が0℃〜70℃の
範囲において変化する場合は800ミリボルトの誤
差が生じ正確な温度測定が行なえないのである。
変化に対する出力端子67の出力電圧値の特性を
具体的に表わすと第10図の曲線aのようにな
る。同曲線aにおいて、周囲温度変化による撓み
が生じない場合、出力電圧はピーク値、5ボルト
となり、正確な温度150℃が測定される。そして、
周囲温度変化による撓みが生じると、出力電圧は
ピークからずれ、例えば周囲温度が0℃〜70℃の
範囲において変化する場合は800ミリボルトの誤
差が生じ正確な温度測定が行なえないのである。
ここに、異なつた条件で、更に周囲温度変化に
対する出力端子67の出力電圧値の特性を考察す
るに、上記電位差±Vボルトの値を例えば±40ボ
ルトとすると第10図の曲線bの如き特性とな
る。この場合、周囲温度変化による撓みが生じな
い状態のピーク値は3.9ボルト(この値にて正確
な温度150℃が測定できる)となり周囲温度が0
℃〜70℃の範囲において変化する状態では誤差が
250ミリボルトまで減少している。又、上記電位
差±Vボルトの値を例えば±30ボルトとすると第
10図の曲線cの如き特性となる。この場合は、
ピーク値は2.6ボルト(同様にこの値にて正確な
温度150℃が測定できる)となり誤差は更に50ミ
リボルトまで減少している。
対する出力端子67の出力電圧値の特性を考察す
るに、上記電位差±Vボルトの値を例えば±40ボ
ルトとすると第10図の曲線bの如き特性とな
る。この場合、周囲温度変化による撓みが生じな
い状態のピーク値は3.9ボルト(この値にて正確
な温度150℃が測定できる)となり周囲温度が0
℃〜70℃の範囲において変化する状態では誤差が
250ミリボルトまで減少している。又、上記電位
差±Vボルトの値を例えば±30ボルトとすると第
10図の曲線cの如き特性となる。この場合は、
ピーク値は2.6ボルト(同様にこの値にて正確な
温度150℃が測定できる)となり誤差は更に50ミ
リボルトまで減少している。
斯る結果において、上記第1、第2振動端子5
0,51間の電位差±Vボルト、即ち第1、第2
振動体38,39を振動せしめるための駆動信号
の振幅値2Vボルト(第9図a)が、赤外線通過
部34,35を完全に開放する状態と完全に閉塞
する状態とを繰返せしめるための振幅値120(=2
×60)ボルトに較べて小さな振幅値80(=2×
40)、60(2×30)ボルトになるに従つて、誤差が
小さくなつていることが分る。
0,51間の電位差±Vボルト、即ち第1、第2
振動体38,39を振動せしめるための駆動信号
の振幅値2Vボルト(第9図a)が、赤外線通過
部34,35を完全に開放する状態と完全に閉塞
する状態とを繰返せしめるための振幅値120(=2
×60)ボルトに較べて小さな振幅値80(=2×
40)、60(2×30)ボルトになるに従つて、誤差が
小さくなつていることが分る。
次に斯る点について詳細に説明するに、今、周
囲温度変化による撓みが両振動体38,39に生
じていない状態で且つ振動が行なわれていない場
合、両対向体32,33の相対的位置関係は第1
1図aの如く赤外線通過部34,35が半分ずつ
重畳開放する位置にあるものとする。尚、以降の
図において、斯る開放部分には斜線を施してい
る。そして、斯る位置関係を基準とし、まず上記
振幅値120ボルトにて第1、第2振動体38,3
9を振動すると、赤外線通過部34,35は、第
11図bの如く赤外線通過部34,35が完全に
開放する状態と、第11図cの如く赤外線通過部
34,35が完全に閉塞する状態とが繰返され、
赤外線変化量は最大となる。
囲温度変化による撓みが両振動体38,39に生
じていない状態で且つ振動が行なわれていない場
合、両対向体32,33の相対的位置関係は第1
1図aの如く赤外線通過部34,35が半分ずつ
重畳開放する位置にあるものとする。尚、以降の
図において、斯る開放部分には斜線を施してい
る。そして、斯る位置関係を基準とし、まず上記
振幅値120ボルトにて第1、第2振動体38,3
9を振動すると、赤外線通過部34,35は、第
11図bの如く赤外線通過部34,35が完全に
開放する状態と、第11図cの如く赤外線通過部
34,35が完全に閉塞する状態とが繰返され、
赤外線変化量は最大となる。
而して、振動が行なわれない状態で且つ両振動
体38,39に周囲温度変化による撓みが生じた
場合、両対向体32,33の相対的位置関係は第
12図aの如きであり、第11図aの位置関係か
らずれる。そして、斯る位置関係を基準とし、上
記振幅値120ボルトにて第1、第2振動体38,
39を振動すると、赤外線通過部34,35は第
12図b及びcの間で開閉状態が変化し、この場
合赤外線通過部34,35は途中全開放されるが
完全閉塞されることはなく、開閉度の差は上記完
全な開閉の時と較べてかなり減少し、よつて赤外
線変化量がかなり減少するから、上述の如き800
ミリボルトの誤差を生じる。
体38,39に周囲温度変化による撓みが生じた
場合、両対向体32,33の相対的位置関係は第
12図aの如きであり、第11図aの位置関係か
らずれる。そして、斯る位置関係を基準とし、上
記振幅値120ボルトにて第1、第2振動体38,
39を振動すると、赤外線通過部34,35は第
12図b及びcの間で開閉状態が変化し、この場
合赤外線通過部34,35は途中全開放されるが
完全閉塞されることはなく、開閉度の差は上記完
全な開閉の時と較べてかなり減少し、よつて赤外
線変化量がかなり減少するから、上述の如き800
ミリボルトの誤差を生じる。
一方、周囲温度変化による撓みが両振動体3
8,39に生じていない状態で上記振幅値60ボル
トにて両振動体38,39を振動すると、赤外線
通過部34,35は第11図aの位置関係を基準
として第13図a及びbの間で開閉状態が変化す
る。而して、周囲温度変化による撓みが両振動体
38,39に生じた状態で上記振幅値60ボルトに
て両振動体38,39を振動すると、赤外線通過
部34,35は第12図aの位置関係を基準とし
て第14図a及びbの間で開閉状態が変化する。
ここに、赤外線通過部34,35の第13図a,
b間での開閉度の差は第14図a,b間での開閉
度の差と殆ど等しく、よつて上述の如き50ミリボ
ルトまで誤差が抑えられている。
8,39に生じていない状態で上記振幅値60ボル
トにて両振動体38,39を振動すると、赤外線
通過部34,35は第11図aの位置関係を基準
として第13図a及びbの間で開閉状態が変化す
る。而して、周囲温度変化による撓みが両振動体
38,39に生じた状態で上記振幅値60ボルトに
て両振動体38,39を振動すると、赤外線通過
部34,35は第12図aの位置関係を基準とし
て第14図a及びbの間で開閉状態が変化する。
ここに、赤外線通過部34,35の第13図a,
b間での開閉度の差は第14図a,b間での開閉
度の差と殆ど等しく、よつて上述の如き50ミリボ
ルトまで誤差が抑えられている。
さて、上記考察の基に、上記両振動端子50,
51間の電位差±Vボルト、即ち両振動体38,
39を振動せしめるための駆動信号の振幅値2V
ボルトとして、赤外線通過部34,35が完全に
開放する状態と完全に閉塞する状態とが繰返され
る場合の振幅120ボルトに対し、小さい振幅値60
ボルトが選択出力されるように、上記増幅回路6
0は調整されている。これにより、周囲温度変化
による誤差が抑制され、正確な温度測定が行なえ
る。尚、上述のように出力端子67の出力電圧値
のレベルも同時に低下するが、これは上記誤差抑
制による大なる効果に較べると重視されるもので
はない。
51間の電位差±Vボルト、即ち両振動体38,
39を振動せしめるための駆動信号の振幅値2V
ボルトとして、赤外線通過部34,35が完全に
開放する状態と完全に閉塞する状態とが繰返され
る場合の振幅120ボルトに対し、小さい振幅値60
ボルトが選択出力されるように、上記増幅回路6
0は調整されている。これにより、周囲温度変化
による誤差が抑制され、正確な温度測定が行なえ
る。尚、上述のように出力端子67の出力電圧値
のレベルも同時に低下するが、これは上記誤差抑
制による大なる効果に較べると重視されるもので
はない。
(ヘ) 発明の効果
以上の説明から明らかな如く、本発明によれ
ば、周囲温度変化により一対の対向体の相対的位
置関係が変化するのを積極的に防止するための従
来の如き面倒な対策を講じなくとも、正確な温度
測定等を行なうことができ、極めて実用的な赤外
線検出器を得ることができる。
ば、周囲温度変化により一対の対向体の相対的位
置関係が変化するのを積極的に防止するための従
来の如き面倒な対策を講じなくとも、正確な温度
測定等を行なうことができ、極めて実用的な赤外
線検出器を得ることができる。
第1図a,bは夫々従来の赤外線検出機構の側
面図及び平面図、第2図は改良された従来の赤外
線検出器の断面図、第3図は同検出器の要部平面
図、第4図乃至第14図は本発明実施例赤外線検
出器を示し、第4図は斜視図、第5図は断面図、
第6図a,bは夫々第1、第2対向体の平面図、
第7図は要部平面図、第8図は回路図、第9図は
要部信号波形図、第10図は特性曲線図、第11
図a,b,c、第12図a,b,c、第13図
a,b、第14図a,bはいずれも第1、第2対
向体の相対的位置関係を表わす模式的平面図であ
る。 25……赤外線検出体、32,33……第1、
第2対向体、34,35……赤外線通過部、3
6,37……赤外線非通過部、38,39……第
1、第2振動体、60……増幅回路。
面図及び平面図、第2図は改良された従来の赤外
線検出器の断面図、第3図は同検出器の要部平面
図、第4図乃至第14図は本発明実施例赤外線検
出器を示し、第4図は斜視図、第5図は断面図、
第6図a,bは夫々第1、第2対向体の平面図、
第7図は要部平面図、第8図は回路図、第9図は
要部信号波形図、第10図は特性曲線図、第11
図a,b,c、第12図a,b,c、第13図
a,b、第14図a,bはいずれも第1、第2対
向体の相対的位置関係を表わす模式的平面図であ
る。 25……赤外線検出体、32,33……第1、
第2対向体、34,35……赤外線通過部、3
6,37……赤外線非通過部、38,39……第
1、第2振動体、60……増幅回路。
Claims (1)
- 1 入射赤外線変化量に応じて電荷を発生する赤
外線検出体、該検出体への赤外線の入射域に配置
され、複数の赤外線通過部と赤外線非通過部とを
有する一対の対向体、駆動信号が印加され、上記
両対向体の相対的位置関係を周期的に変位せしめ
るべく少なくとも一方の対向体を振動せしめる振
動体を備え、該振動体に印加される上記駆動信号
としては、上記両対向体の相対的位置関係の変位
において、上記両対向体の赤外線通過部が重畳し
合つて最も開放する状態と、一方の対向体の赤外
線通過部と他方の対向体の赤外線非通過部とが重
畳し合つて両対向体の赤外線通過部が最も閉塞す
る状態とが周期的に繰返される場合の振幅値に対
し、小さい振幅値を選択したことを特徴とする赤
外線検出器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58218235A JPS60108719A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 赤外線検出器 |
US06/667,542 US4631406A (en) | 1983-11-18 | 1984-11-02 | Infrared ray detector |
GB08429021A GB2149912B (en) | 1983-11-18 | 1984-11-16 | Infrared ray detector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58218235A JPS60108719A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 赤外線検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60108719A JPS60108719A (ja) | 1985-06-14 |
JPH0238893B2 true JPH0238893B2 (ja) | 1990-09-03 |
Family
ID=16716717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58218235A Granted JPS60108719A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 赤外線検出器 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4631406A (ja) |
JP (1) | JPS60108719A (ja) |
GB (1) | GB2149912B (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4914673A (en) * | 1985-10-07 | 1990-04-03 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Radiation thermometer |
JPS62165892A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-22 | 株式会社東芝 | 温度検出装置 |
GB2186968B (en) * | 1986-02-20 | 1990-03-21 | Metal Box Co Ltd | Temperature monitoring systems |
US4850697A (en) * | 1988-03-16 | 1989-07-25 | Dynatech Electro-Optics Corporation | Resonant piezoelectric chopper for infrared radiation |
US4914296A (en) * | 1988-04-21 | 1990-04-03 | The Boeing Company | Infrared converter |
GB8918313D0 (en) * | 1989-08-10 | 1989-09-20 | Smiths Industries Plc | Optical systems |
US5653537A (en) * | 1995-03-17 | 1997-08-05 | Ircon, Inc. | Non-contacting infrared temperature thermometer detector apparatus |
US5739532A (en) * | 1995-11-13 | 1998-04-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pyroelectric IR sensor |
US5812270A (en) * | 1997-09-17 | 1998-09-22 | Ircon, Inc. | Window contamination detector |
KR100426770B1 (ko) * | 1999-02-04 | 2004-04-08 | 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 | 피인쇄물 검출 장치 및 피인쇄물 검출 방법 |
US6585410B1 (en) * | 2001-05-03 | 2003-07-01 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Radiant temperature nulling radiometer |
FR2959657B1 (fr) * | 2010-05-06 | 2012-06-22 | Commissariat Energie Atomique | Transducteur de variation temporelle de température, puce électronique incorporant ce transducteur et procédé de fabrication de cette puce |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3925668A (en) * | 1974-03-25 | 1975-12-09 | F S Inc | Spectral sensor and method |
US4233512A (en) * | 1978-10-02 | 1980-11-11 | Norman C. Anderson | Thermometer for remotely measuring temperature |
US4485305A (en) * | 1981-08-20 | 1984-11-27 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Infrared detector with vibrating chopper |
-
1983
- 1983-11-18 JP JP58218235A patent/JPS60108719A/ja active Granted
-
1984
- 1984-11-02 US US06/667,542 patent/US4631406A/en not_active Expired - Lifetime
- 1984-11-16 GB GB08429021A patent/GB2149912B/en not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2149912A (en) | 1985-06-19 |
JPS60108719A (ja) | 1985-06-14 |
US4631406A (en) | 1986-12-23 |
GB2149912B (en) | 1987-01-14 |
GB8429021D0 (en) | 1984-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0238893B2 (ja) | ||
US6205857B1 (en) | Angular velocity sensing device | |
US4617438A (en) | Apparatus with an infrared ray detecting temperature sensor | |
JPS622246B2 (ja) | ||
JPH0262810B2 (ja) | ||
JPH0553372B2 (ja) | ||
JPH0156367B2 (ja) | ||
JPH0334668Y2 (ja) | ||
JPH0216858B2 (ja) | ||
JP2000283764A (ja) | 角速度検出装置 | |
JPH0238894B2 (ja) | ||
JPH0313707Y2 (ja) | ||
JPH0230740Y2 (ja) | ||
JPH0234592Y2 (ja) | ||
JPH0127069Y2 (ja) | ||
JPH0425485B2 (ja) | ||
JPS5937431A (ja) | 赤外線検出器 | |
JP3665978B2 (ja) | エネルギー閉じ込め型圧電振動ジャイロスコープ | |
JPH0414290B2 (ja) | ||
JPH037890B2 (ja) | ||
JPH0240172B2 (ja) | ||
JPH05835Y2 (ja) | ||
JP2000266547A (ja) | 角速度検出装置 | |
JP2586547B2 (ja) | 電位センサ | |
JPS5915864A (ja) | 表面電位検出装置 |