JPH0238462B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は包装されたびんの間にクツシヨン性を
付与するようにしたびん保持器に関する。

（従来の技術） この種のびん保持器として、上端把持型のもの
は、たとえばアメリカ特許第3387879号やアメリ
カ特許第3528697号、アメリカ特許第3640563号、
アメリカ特許3860281号、アメリカ特許4180191号
により知られている。

この種のびん保持器は、製作において経済的で
あり、また多数のびんを保持する上で高い信頼性
を持つている。

（発明が解決しようとする課題） しかし上記形式のびん保持器では、びんの肩部
の間のクツシヨン性に欠け、包装したびんを運搬
する際に、びんを破損させてしまうことがある。

本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、
隣接するびんの間の肩部に対応した部位にクツシ
ヨンパネルを設けて、包装したびんを運搬する際
のびんを破損をなくすようにしたびん保持器を提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明のびん保持器は、複数のびん首部受け入
れ孔を備えた底壁と、この底壁の一側縁に折目線
を介して連結された内側側壁と、この内側側壁に
面接触するように底壁の他側縁に折目線を介して
連結された外側側壁と、上記びん首部受け入れ孔
と一線上に位置するように上記内側側壁および外
側側壁の上部に形成された複数のびん口部受け入
れ孔と、外側側壁に折り曲げ自在に連結されかつ
この外側側壁から下方に延び少なくともびんの肩
部を覆うように配置された側壁延長部と、この側
壁延長部に連結されこの側壁延長部からほぼ横方
向で内方に延びるクツシヨンパネルとを有して構
成される。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面につき説明する。

第１図において符号１はびん保持器の底壁を示
し、この底壁１には中間折目線２および一対のび
んの首部受け入れ孔３，４が形成されている。上
記底壁１の一側端には、内側側壁パネル５，６か
らなる内側側壁部が折目線７に沿つて連結され、
また底壁１の他側端には、外側側壁パネル８，９
からなる外側側壁部が折目線１０に沿つて連結さ
れている。

上記内側側壁部には、びんの口部受け入れ孔１
１，１２が形成され、また外側側壁部には同様に
びんの口部受け入れ孔１３，１４が形成され、包
装されたびんの上部を受けるようになつている。

上記内側側壁パネル６は、びんの口部受け入れ
孔１１，１２により中断された折目線１５に沿つ
て内側側壁パネル５に折り曲げ自在に連結されて
いる。またこの折目線１５の両側には口部受け入
れ孔１１，１２の縁部を通つて端縁同士を結ぶ曲
げ線１６，１７，１８と曲げ線１９，２０，２１
が形成されている。

同様に上記外側側パネル８は、びんの口部受け
入れ孔１３，１４により中断された折目線２２に
沿つて外側側壁パネル９に折り曲げ自在に連結さ
れている。またこの折目線２２の両側には口部受
け入れ孔１３，１４の縁部を通つて端縁同士を結
ぶ曲げ線２３，２４，２５と曲げ線２６，２７，
２８が形成されている。

びん保持器を持ち運ぶために、内側側壁パネル
５，６にそれぞれ把持孔２９，３０が形成されて
いる。また把持孔２９，３０には、クツシヨン片
３１，３２が折目線３３，３４に沿つて内側側壁
パネル５，６に連結されている。同様に外側側壁
パネル８，９にそれぞれ把持孔３５，３６が形成
されている。また把持孔３５，３６には、クツシ
ヨン片３７，３８が折目線３９，４０に沿つて外
側側壁パネル８，９に連結されている。

一方上記外側側壁パネル８の端部には、折目線
４２に沿つて側壁延長パネル４１が連結されてい
る。またこの側壁延長パネル４１には折目線４４
に沿つてクツシヨンパネル４３が連結されてい
る。上記折目線４４は折目線４２と直交する方向
に延びており、またクツシヨンパネル４３の長さ
は側壁延長パネル４１の長さのほぼ半分である。

しかしてびん保持器を作るには、まず内側側壁
パネル６を中断した折目線１５に沿つて、第２図
に示すように上側に折り曲げ、ついで内側側壁パ
ネル６および外側側壁パネル８の砂目で示す区域
に接着剤を塗布し、つぎに内側側壁部を底壁１の
半分とともに持ち上げ、折目線２に沿つて第３図
に示すように折り曲げる。これにより内側側壁パ
ネル６と外側側壁パネル８が接着剤を介して接着
される。側壁パネル６と外側側壁パネル８が接着
したら、第３図に示すように内側側壁パネル５お
よび外側側壁パネル８の砂目で示す区域に接着剤
を塗布し、つぎに内側側壁部を底壁１および外側
側壁パネル９とともに中断した折目線２２に沿つ
て持ち上げ、折目線２２に沿つて折り曲げること
で、外側側壁パネル８と外側側壁パネル９が接着
され、第４図に示すように完全に潰れた形態とな
る。

この潰れた形態のびん保持器を組み立てるに
は、底壁１を平面状を呈するように折り返すとい
う簡単な操作を行なうことでよい。この操作によ
り、内側側壁パネル５と外側側壁パネル８の二重
側壁部分と内側側壁パネル６と外側側壁パネル９
の二重側壁部分が、底壁１の両側から上方に収斂
する形態となる。この場合、側壁延長パネル４１
が内側側壁パネル５と外側側壁パネル８の二重側
壁部分から自動的に下方にでる。この際に、クツ
シヨンパネル４３が折目線４４に沿つて内方に折
り曲げられて、側壁延長パネル４１に対してほぼ
直交する位置になる。ついでこの状態のびん保持
器を軽く下方に押し下げると、包装されるびんと
第５図に示すようにロツク係合し、クツシヨンパ
ネル４３が隣り合うびんの肩部の間に位置する。

なお上記実施例は２つのびんのためのびん保持
器であるが、びんの数が増えれば、その増えた数
に応じて、クツシヨンパネルの数が増すことにな
る。

（発明の効果） 以上述べたように本発明によれば、隣接するび
んの間の肩部に対応した部位にクツシヨンパネル
が位置するので、包装したびんを運搬する際にび
ん同士が当たつて、びんが破損することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のびん保持器の展開した状態を
示す図、第２図および第３図はびん保持器を組み
立てる際の中間段階を示す図、第４図は本発明の
びん保持器の潰れた状態を示す図、第５図は立体
化された本発明のびん保持器を示す斜視図であ
る。 １……底壁、３，４……首部受け入れ孔、５，
６……内側側壁パネル、８，９……外側側壁パネ
ル、１１，１２，１３，１４……口部受け入れ
孔、３１，３２，３７，３８……クツシヨン片、
４１……側壁延長パネル、４３……クツシヨンパ
ネル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数のびん首部受け入れ孔を備えた底壁と、
   この底壁の一側縁に折目線を介して連結された内
   側側壁と、上記底壁の他側縁に内側側壁に面接触
   するように折目線を介して連結された外側側壁
   と、上記びん首部受け入れ孔と一線上に位置する
   ように上記内側側壁および外側側壁の上部に形成
   された複数のびん口部受け入れ孔と、外側側壁に
   折り曲げ自在に連結されかつこの外側側壁から下
   方に延び少なくともびんの肩部を覆うように配置
   された側壁延長部と、この側壁延長部に連結され
   この側壁延長部からほぼ横方向で内方に延びるク
   ツシヨンパネルとを有するびん保持器。 ２ クツシヨンパネルが側壁延長部に、側壁延長
   部と外側側壁の間の接合線にほぼ直交する折曲線
   に沿うように連結されたことを特徴とする請求項
   １記載のびん保持器。 ３ クツシヨンパネルが側壁延長部にほぼ直交す
   るように配置されたことを特徴とする請求項１記
   載のびん保持器。 ４ 底壁に中間折曲線が形成されていることを特
   徴とする請求項１記載のびん保持器。 ５ 対を成す側壁に把持孔を設けたことを特徴と
   する請求項１記載のびん保持器。