JPH0238341Y2 - - Google Patents

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JPH0238341Y2
JPH0238341Y2 JP1984102915U JP10291584U JPH0238341Y2 JP H0238341 Y2 JPH0238341 Y2 JP H0238341Y2 JP 1984102915 U JP1984102915 U JP 1984102915U JP 10291584 U JP10291584 U JP 10291584U JP H0238341 Y2 JPH0238341 Y2 JP H0238341Y2
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JP
Japan
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vulcanized rubber
termite
cable
rubber layer
cables
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JP1984102915U
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Description

【考案の詳細な説明】
本案は白蟻の食害による被害を完全に回避した
防蟻性ケーブルに関する。 従来より、ケーブル、電線類は空中に架設さ
れ、また、地中に埋設されて使用されているが、
特に、地中ケーブルの場合には、白蟻による食害
を避けがたく、白蟻の食害によるケーブルのピン
ホールから水が浸入して絶縁破壊が生じるなどの
問題が多いことから、通常、ケーブルには防蟻対
策が施されている。 ここで、従来の防蟻ケーブルについて説明する
と、たとえば、ケーブルの絶縁外被の外側にポリ
アミド樹脂を被覆したものやケーブル外被に防蟻
剤(たとえば、有機塩素系薬剤など)を混入した
ものが現在、使用されている。しかしながら、前
者のものでは、ポリアミド樹脂の可撓性が少ない
ため、亀裂が入りやすく、その部分が剥離するの
で完全な防蟻性を期待することが困難であり、後
者のものでは、防蟻剤の人体に対する毒性や分解
性と樹脂(主としてケーブルの塩化ビニル)との
相溶性に問題があり、現在では、従来の毒性の高
い薬剤をケーブルシースに混入することは人体に
対する毒性や公害の面から工場管理上難しく、防
蟻剤である有機塩素系薬剤が溶けて雨水とともに
地下水に混入して環境汚染となるなどの問題があ
る。 本案は、上述の問題点に鑑み、非加硫ゴムに接
すると白蟻の足や歯に非加硫ゴムがべとついて行
動の自由が奪われることと、特有の臭と味のため
忌避して非加硫ゴム層に近付かないという白蟻の
習性に着目して考案されたもので、長期間にわた
つて白蟻防除の効果を発揮し、しかも環境汚染な
どの問題も一切、発生することのない防蟻性ケー
ブルを提供しようというものである。 以下、本案の構成について説明する。 すなわち、本案の構成要旨とするところは、最
外層を保護層または絶縁外被とし、その内側にイ
ソブチレン−イソプレンゴムを主成分とする非加
硫ゴム層を設けたことを特徴とする防蟻性ケーブ
ルにある。 つぎに、本案をケーブルに適用した場合を例と
して添付図面に基づいて説明する。 第1図は絶縁外被の外側に非加硫ゴム層を設け
た場合のケーブルの横断面図である。 図面において、符号1は心線であり、2は該心
線1を被覆する塩化ビニル、ゴムなどよりなる絶
縁内被である。又、3はジユートなどの充填物で
あり(場合によつて充填しないときもある)、4
は塩化ビニル、ゴムなどよりなる絶縁外被であ
る。これらの構成材1〜4により従来のケーブル
は構成されている。 5は従来のケーブルの絶縁外被4の外側に設け
られた非加硫ゴム層であり、6は該非加硫ゴム層
5の外部に被覆された保護層である。 第2図は絶縁外被の内側に非加硫ゴム層を設け
た場合の実施例を示す横断面図である。 同図面は、絶縁外被の内側に非加硫ゴム層を設
けた場合のものである。この場合には保護層6を
設ける必要はない。 ここで、非加硫ゴム層の厚みは白蟻が喰い破れ
ない程度の厚み(実験的には3〜5mmぐらいが好
ましい)とし、用いる非加硫ゴム層としては、ブ
チル系ゴムを主成分とした不乾性非加硫ゴムはど
が好ましく、具体的にその配合例を示せば、つぎ
のとおりである。 不乾性非加硫ゴム剤の配合例 (a) IIR(イソブチレン−イソプレンゴム) 100部 (b) 充填剤(カーボン、クレー、炭酸カルシウ
ム) 50〜120部 (c) 粘着剤(テルペン系石油樹脂) 30〜150部 (d) 安定剤 0〜10部 (e) 滑剤 0〜20部 なお、(a)のIIRは長期間、粘着性が変化しない
のが特徴であり、同等の特徴を有するものであれ
ば他のものでも差支えない。 また、絶縁外被の外部を覆う保護層は粘着性非
加硫ゴム層が相互に密着したり、他のものに密着
するのを防止できるものであれば、その材質にこ
だわるものではなく、実験においては塩化ビニル
の絶縁テープを巻くことにより保護層とした。 つぎに、本案防蟻性ケーブルの白蟻に対する食
害試験について説明する。 実験; 白蟻による食害試験方法 直径約20mm、長さ15cmの塩化ビニル被覆ケー
ブルとマツ角材(3×3×15cm)に非加硫ゴム層
(厚さ3mm)を巻き付けた試料と巻き付けない試
料を作成し、いずれもその外側をビニルテープで
巻いた。これらの試料を室内飼育中と野生のイエ
シロアリの巣の周囲に埋設して、約6か月間放置
後、試料の食害状況を観察、判定した。 食害試験結果の判定方法について 白蟻食害試験結果の判定は、最外層のビニルテ
ープを食害して非加硫ゴム層で白蟻の食害が防止
できたものを〇印とし、非加硫ゴム層を貫通食害
して内部のケーブルまたはマツ材まで食害したも
のを×印として判定した。 食害試験結果 下表の結果からあきらかなように、非加硫ゴム
層は防蟻効果を有しており、防蟻性ケーブルの製
作上、不可欠であることがわかる。
【表】 本案はかくのごとく構成されるものであり、そ
の作用効果はつぎに示すとおりである。 (1) 本案によれば、白蟻が電線などのケーブルの
最外側の保護層または絶縁外被を喰い破つてケ
ーブル内部に浸入しようとしても非加硫ゴム層
にぶつかると、それ以上内側に浸入せず、食害
を中止する習性があるので、ケーブル本体の被
覆材である絶縁外被または絶縁内被より中は喰
い荒らされることはなく、白蟻の食害を防止で
きる。 (2) 本案は従来の電線等のケーブルの構造を変更
することなく、単に、ケーブルの周囲に粘着性
加硫ゴム層を設け、該粘着性非加硫ゴム層の外
部を保護層または絶縁外被で被覆しただけの構
造であるので、その製造が簡単であり、きわめ
て実用的である。 (3) また、本案は従来の防蟻性ケーブルのように
有機塩素系薬剤などを全く使用するものではな
いので、該薬剤などが溶けて地下水などに混入
することもなく、環境汚染などの問題が発生す
ることもなく、安心して使用できる。 このように、本案によれば、白蟻による食害が
完全に防止でき、長らくその本来の寿命を発揮し
うる電線などのケーブルが提供されるものであ
り、ケーブル以外にも白蟻による食害が発生する
水道管やガス管などの外部への被覆にもきわめて
簡単に応用できて多大の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、絶縁外被の外側に非加流ゴム層を設
けた場合の防蟻性ケーブル(従来のケーブルに適
用した場合)の横断面図、第2図は、絶縁外被の
内側に非加硫ゴム層を設けた場合の防蟻性ケーブ
ルの横断面図である。 1……心線、2……絶縁内被、3……充填物、
4……絶縁外被、5……非加硫ゴム層、6……保
護層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 最外層を保護層または絶縁外被とし、その内側
    にイソブチレン−イソプレンゴムを主成分とする
    非加硫ゴム層を設けたことを特徴とする防蟻性ケ
    ーブル。
JP10291584U 1984-07-06 1984-07-06 防蟻性ケ−ブル Granted JPS6118517U (ja)

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JPS6118517U JPS6118517U (ja) 1986-02-03
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JPS5644245U (ja) * 1979-09-13 1981-04-21

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