JPH0238308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は避難誘導用の誘導灯装置に関する。

(ロ) 従来技術 此種誘導灯装置は第１図に示す如く、少なくと
も一側の開口を誘導表示板１で閉塞した金属板製
器具本体枠２内に長方形状二次電池ユニツト３を
内蔵し、常時は商用電源で該二次電池ユニツト３
を充電すると共に螢光ランプを点灯して該誘導表
示板１及び明り窓４により非常口の位置を表示
し、一方火災等により停電時には二次電池ユニツ
ト３電源で該螢光ランプを点灯し、誘導表示板１
及び明り窓４によつて非常口の位置を明確に示す
ことにより避難誘導を行なうものである。そして
この二次電池ユニツト３は通常ニツケルカドニウ
ム電池を複数本、長方形状の樹脂製ケースに収納
されたものが用いられているのであるが、この二
次電池ユニツト３を器具本体枠２に取り付けるた
めの二次電池ユニツト取付部材として従来は第２
図に示す如く、断面略Ｌ型にて側端に爪片５を有
する立上部６を設け、前記本体枠２に固着された
固定金具７と、断面〓型にて一端に螺子止め部８
を、他端に前記爪片５の入り込む係合孔９を有し
た可動金具１０と、を用いていた。

しかし乍らこのような従来例によるときは全く
形状の相異する固定金具７と可動金具１０とを用
意しなければならず、部品の管理が煩わしいと共
にその製造用のプレス金型も二種類必要となつて
コストアツプになつていた。

(ハ) 考案の目的 本案は二次電池ユニツト取付部材を改良するこ
とにより部品管理を簡単にし、且つ製造費用を低
減した誘導灯装置を得ることを目的とする。

(ニ) 考案の構成 本案の誘導灯装置は少なくとも一側を開口し、
この開口を誘導表示板で閉塞した器具本体枠に長
方形状二次電池ユニツトを取り付けるものにおい
て、細長帯板の両端を直角に折曲して前記二次電
池ユニツトの高さの半分の高さで且つ端面から螺
子止め片を折曲形成した第１立上部と、前記二次
電池ユニツトの高さの半分より高く且つ該ユニツ
トの高さより低い高さで且つ端面に舌片を折曲形
成すると共に係合孔を穿設した第２立上部と、を
夫々設けた一対の固定側金具及び可動側金具とか
らなり、該固定側金具を前記本体枠に固着すると
共に前記可動側金具を前記舌片と係合孔との嵌合
により支持し、前記固定側金具の螺子止め片と前
記可動側金具の螺子止め片とを重合して螺子止め
固定することにより前記二次電池ユニツトを該固
定側金具と可動側金具とで挾持固定してなること
を特徴とし、二次電池ユニツトを全く同一形状の
固定側金具と可動側金具とで器具本体枠に固定す
る構成をしているものである。

(ホ) 実施例 ２は金属板製器具本体枠で、両側に表示用開口
１１，１１を有した枠体形状であつて且つ底側面
に明り窓４を有している。

１２は前記長方形状二次電池ユニツト３を該本
体枠２の内底面２ａに取り付ける二次電池ユニツ
ト取付部材で、同一形状の固定側金具１３と可動
側金具１４とからなつている。即ちこれら固定側
金具１３及び可動側金具１４は細長帯板の中央部
１５，１５′を前記電池ユニツト３の幅Ｘと略同
じ長さＡだけ残して両端を上方向に直角に折角し
て前記二次電池ユニツト３の高さＹの半分の高さ
Ｂで且つ端面から螺子止め片１６，１６′を外方
向に折曲形成した第１立上部１７，１７′と、前
記二次電池ユニツト３の高さＹの半分より高く且
つ該ユニツト３の高さＹより低い高さＣで且つ端
面に舌片１８，１８′を外方向に折曲形成すると
共に前記電池ユニツト３の高さＹから該舌片１
８，１８′の高さＣを減じ且つ該舌片１８，１
８′の厚みＴを加えた高さＤに上側開口縁１９，
１９′が来るように係合孔２０，２０′を穿設した
第２立上片２１，２１′と、を夫々有しており、
さらに前記螺子止め片１６，１６にはその横中心
線Ｅの対して対称的に螺子貫通孔２２，２２′及
び螺子切り孔２３，２３′を穿設している。そし
てこの固定側金具１３の中央部１５を前記本体枠
２の内底面２ａにスポツト溶接等によつて強固に
固着し、その舌片１８を前記可動側金具１４の係
合孔２０′に挿入嵌合して該可動側金具１４を固
定側金具１３に対して蝶番状に支持し、前記二次
電池ユニツト３を該固程・可動側金具１３，１４
間に配置すると共に締付螺子２４を該可動側金具
１４の螺子止め片１６′の螺子貫通孔２２′を介し
て前記固定側金具１３の螺子止め片１６′の螺子
切り孔２３に締付固定することによつて前記二次
電池ユニツト３を該固定側金具１３と可動側金具
１４とで挾持固定するものである。

尚、前記表示用開口１１は該器具本体枠２内に
二次電池ユニツト３や螢光ランプ及びその点灯所
要部品を収納した後に誘導表示板１を取り付けた
表示板枠１ａを該開口１１周縁に挿め込むことに
よつてこの誘導表示板１で閉塞されている。

(ヘ) 考案の効果 本案は以上の如く、二次電池ユニツト取付部材
を同一形状の固定側金具と可動側金具とで構成し
ているから部品管理が簡単になると共にその製造
用のプレス金型も一種類ですむので製造費用が低
減でき、さらに一方の立上部の舌片及び係合孔を
挿め込み且つ他方の立上部の螺子止め片を螺子止
め重合するだけの簡単な操作で二次電池ユニツト
を取り付けることができるので二次電池ユニツト
の取換作業が簡単にでき、保守作業を簡易化でき
る等、多大な実用的効果を有する誘導灯装置を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも誘導灯装置に関し、第１図は前提
装置の全体図、第２図は従来例の図で(イ)は要部の
断面図、(ロ)は要部の分解斜視図、第３図は本案実
施例の図で(イ)は要部の断面図、(ロ)は要部の分解斜
視図、(ハ)は要部の説明図である。 １……誘導表示板、２……器具本体枠、３……
二次電池ユニツト、１６，１６′……螺子止め片、
１７，１７′……第１立上部、１８，１８′……舌
片、２０，２０′……係合孔、２１，２１′……第
２立上部、１３……固定側金具、１４……可動側
金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一側を開口し、この開口を誘導表示
   板で閉塞した器具本体枠に長方形状二次電池ユニ
   ツトを取り付けるものにおいて、細長帯板の両端
   を直角に折曲して前記二次電池ユニツトの高さの
   半分の高さで且つ端面から螺子止め片を折曲形成
   した第１立上部と、前記二次電池ユニツトの高さ
   の半分より高く且つ該ユニツトの高さより低い高
   さで且つ端面に舌片を折曲形成すると共に係合孔
   を穿設した第２立上部と、を夫々設けた一対の固
   定側金具及び可動側金具とからなり、該固定側金
   具を前記本体枠に固着すると共に前記可動側金具
   を前記舌片と係合孔との嵌合により支持し、前記
   固定側金具の螺子止め片と前記可動側金具の螺子
   止め片とを重合して螺子止め固定することにより
   前記二次電池ユニツトを該固定側金具と可動側金
   具とで挾持固定してなる誘導灯装置。