JPH0238054B2 - Sherumoorudoyojushihifukusaryu - Google Patents

Sherumoorudoyojushihifukusaryu

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JPH0238054B2
JPH0238054B2 JP19622786A JP19622786A JPH0238054B2 JP H0238054 B2 JPH0238054 B2 JP H0238054B2 JP 19622786 A JP19622786 A JP 19622786A JP 19622786 A JP19622786 A JP 19622786A JP H0238054 B2 JPH0238054 B2 JP H0238054B2
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JP
Japan
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resin
sand grains
weight
phenolic resin
parts
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Expired - Lifetime
Application number
JP19622786A
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English (en)
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JPS6352739A (ja
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Motoo Suzuki
Eiji Nakai
Masaharu Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、シエルモールド用樹脂被覆砂粒に係
り、詳しくはアルミニウム等とくに低融点金属を
鋳造するのに好適なシエルモールド用樹脂被覆砂
粒に関する。 [従来の技術] 一般にシエルモールド用樹脂被覆砂粒に用いら
れる粘結剤は、フエノールとホルムアルデヒドと
を酸性又はアルカリ性触媒の存在下で反応させて
得られるノボラツク型またはレーゾル型のフエノ
ール樹脂であるが、れらフエノール樹脂による樹
脂被覆砂粒をアルミ鋳物のような鋳込温度の低い
シエル鋳型に使用した場合には、砂粒を結合させ
ているフエノール樹脂の熱分解が不充分なため、
注湯完了後においてもシエル鋳型はなお相当の強
度を保持している。したがつてとくに困難となる
シエル中子の排出に当つては長時間の加熱処理や
衝撃の付与が必要となり、生産性の向上と省エネ
対策の面から大きな障害となつている。 もちろんかかる命題に取組みシエル鋳型の崩壊
性を改善する提案として、特開昭58−3745号及び
特開昭59−127946号公報開示の発明が知られてい
る。前者はフエノール樹脂100重量部に対してリ
ン酸エステルを10〜50重量部を溶融させたことを
特徴とする樹脂粘結剤の発明であり、後者はハロ
ゲン化アンモニウムを存在させたことを特徴とす
るレゾール型フエノール樹脂で被覆したレジンコ
ーテツドサンドの発明である。 [発明が解決しようとする問題点] ところが上記前者の発明は、その詳細な説明中
でも強調されているように、崩壊性向上剤たるリ
ン酸エステルをフエノール樹脂100重量部に対し
て10〜50重量部と大量に使用しなければ実効が得
られないものであり、この大量使用を強要される
リン酸エステルの可塑性が、樹脂被覆砂粒のブロ
ツキングや硬化性の劣化等を誘起するので、崩壊
性以前の問題として樹脂被覆砂粒及び鋳型の特性
に欠陥を生じさせる。 また、後者の発明は、ハロゲン化アンモニウム
の使用によつて生ずる腐食性ガスが金型を侵食
し、加えて同ガスの毒性が作業環境の汚染問題を
も惹き起こすので到底実用には供し難い。 本発明は、樹脂被覆砂粒や鋳型が具備すべき本
来的な特性を損なわず、しかも設備や環境に悪影
響を及ぼすことなく、鋳型の崩壊性を大幅に改善
向上させることを解決すべき技術課題とするもの
である。 [問題点を解決するための手段] 本発明は上記課題解決のため、鋳物用砂粒を、
ポリ・リン酸カルバメート、アルキル・ポリ・リ
ン酸カルバメートの一種以上(以下、便宜上これ
らを単にポリ・リン酸カルバメートとのみ記載し
て説明する)を含むフエノール樹脂で被覆すると
いう構成を採用している。 本発明に使用されるフエノール樹脂としては、
ノボラツク型フエノール樹脂、レゾール型フエノ
ール樹脂及びそれらの混合物が使用できる。 本発明におけるポリ・リン酸カルバメートのフ
エノール樹脂への配合割合は、フエノール樹脂
100重量部に対して3〜20重量部が好適である。
ポリ・リン酸カルバメートの配合が3重量部未満
では注湯後における鋳型の崩壊性改善効果が乏し
く、また、20重量部を越える場合は樹脂被覆砂粒
の硬化性及び鋳型強度などの特性値が低下する。 ポリ・リン酸カルバメートは樹脂被覆砂粒の製
造工程中に直接又は他の媒体に分散若しくは溶解
させて添加することもできるが、フエノール樹脂
の製造時、とくにフエノールとホルムアルデヒド
との反応終了時の配合が望ましい。フエノール樹
脂は貯蔵安定性及びハンドリングの面から固形状
樹脂とすることが好ましく、樹脂被覆砂粒の製造
方法も工業的な実施の面からドライホツトコート
法が推奨される。 [作用] 本発明にシエル鋳型の崩壊性向上剤として配合
されるポリ・リン酸カルバメートは有機リン酸化
合物であり、これが注湯に基づく熱分解によりポ
リメタリン酸を生成し、このポリメタリン酸の強
い脱水作用が樹脂の炭化を促し、さらに同時に発
生する二酸化炭素やアンモニアガスが物理的に硬
化樹脂層を開裂してその結合力を弱めるため、こ
れらの相乗作用が樹脂の炭化分解を促進させ、鋳
型の崩壊性を向上させるものと考えられる。 [発明の効果] 本発明になる樹脂被覆砂粒は、ポリ・リン酸カ
ルバメートの配合により表1に示すごとく鋳型の
崩壊性を格段と向上させうるものであつて、既知
のリン酸エステルの使用にみられるような樹脂被
覆砂粒の融着点を低下させることがないのでブロ
ツキングを生じることがなく、また少量の配合に
よつて良好な崩壊性向上効果を発輝し、硬化速度
や強度等樹脂被覆砂粒及び鋳型が具備すべき本来
的特性を損なうこともない。しかもポリ・リン酸
カルバメートは、ハロゲン元素のようなその個有
の毒性による金型の腐食や環境汚染の危険もない
ので、安全作業推進の面からも見逃し難い効果が
ある。 [実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。 製造例 1 フエノール500g、85%パラホルムアルデヒド
263g、25%アンモニア水75gを反応容器に秤量
し、60℃で気泡粘度管(ガードナー)による気泡
粘度がX〜Zになるまで反応を続けた。その後減
圧脱水を行い反応液が100℃に達したら直ちに減
圧を止め、ポリ・リン酸カルバメート30.8gを加
えて溶解したのち排出を行い、冷却固化させて固
型のレゾール型フエノール樹脂647gを得た。 ポリ・リン酸カルバメートの配合量は固形のレ
ゾール型フエノール樹脂100重量部に対して55重
量部であつた。 製造例 2 ポリ・リン酸カルバメート61.5gを加えること
以外は製造例1と同様の方法で固形のレゾール型
フエノール樹脂677gを得た。 ポリ・リン酸カルバメートの配合量は固形のレ
ゾール型フエノール樹脂100重量部に対して10重
量部であつた。 製造例 3 フエノール500g、37%ホルマリン345g、10%
塩酸10gを反応容器に秤量し、還流状態で2時間
反応させたのち静置放冷して水分離を行つた。そ
の後160℃まで減圧脱水を行ない、終了後直ちに
ポリ・リン酸カルバメート52.5gを加えて溶解し
たのち排出し、冷却固化させて固形のノボラツク
型フエノール樹脂577gを得た。 ポリ・リン酸カルバメートの配合量は固形のノ
ボラツク型フエノール樹脂100重量部に対して10
重量部であつた。 製造例 4 ポリ・リン酸カルバメートを加えないこと以外
は製造例1と同様の方法で固形のレゾール型フエ
ノール樹脂616gを得た。 製造例 5 ポリ・リン酸カルバメートに代えてトリフエニ
ルホスフオート61.55gを加えること以外は製造
例1と同様の方法で固形のレゾーラ型フエノール
樹脂676gを得た。 トリフエニルホスフエートの配合量は固形のレ
ゾール型フエノール樹脂100重量部に対して10重
量部であつた。 製造例 6 ポリ・リン酸カルバメートを加えないこと以外
は製造例3と同様の方法でノボラツク型フエノー
ル樹脂524gを得た。 実施例 1 160℃に加熱したフーカー砂8Kgをスピードミ
キサに仕込み、製造例1で得られたレゾール型フ
エノール樹脂160gを添加して20秒間混練したの
ち、120gの冷却水を添加して35秒間混練後、ス
テアリン酸カルシウム8gを添加し、20秒間混合
したのち排砂してエヤレーシヨンを行ない、樹脂
被覆砂粒を得た。 実施例 2 レゾール型フエノール樹脂として製造例2で得
られた樹脂を使用すること以外は、実施例1と同
様の製造条件にて樹脂被覆砂粒を得た。 実施例 3 160℃に加熱したフーカー砂8Kgをスピードミ
キサに仕込み、製造例3で得られたノボラツ型フ
エノール樹脂120gを添加して20秒間混練したの
ち、18gのヘキサミンを溶解した冷却水120gを
添加して35秒間混練後、ステアリン酸カルシウム
8gを添加し、20秒間混合したのち排砂してエア
レーシヨンを行い、樹脂被覆砂粒を得た。 比較例 1 レゾール型フエノール樹脂として製造例4で得
られた樹脂を使用すること以外は、実施例1と同
様の製造条件にて樹脂被覆砂粒を得た。 比較例 2 レゾール型フエノール樹脂として製造例5で得
られた樹脂を使用すること以外は、実施例1と同
様の製造条件にて樹脂被覆砂粒を得た。 比較例 3 ノボラツク型フエノール樹脂として製造例6で
得られた樹脂と使用したこと以外は、実施例3と
同様の製造条件にて樹脂被覆砂粒を得た。 実施例1〜3及び比較例1〜3にて得られた樹
脂被覆砂粒の特性値及びシエル鋳型の崩壊率を表
1に示す。 なお、試験方法は次の通りである。
【表】
【表】 融着点: JACT試験法c−1による。 常温曲げ強さ: JIS K6910による。 温間曲げ強さ:JACT試験法SM−5(金型温度
250℃で20秒及び40秒焼成し、離型15秒後の曲
げ強さ)による。 崩壊率:250℃で60秒焼成した縦30mm、横10mm、
長さ40mmのテストピースをアルミ箔で2重に包
み、あらかじめ450℃に調整された電気炉に入
れて30分曝熱させる。室温まで放冷後9メツシ
ユのふるい機にかけて1〜3分間振動を与え、
崩壊した落下砂を受け皿に受けてその重量を測
定する。 崩壊率=落下砂重量/テストピース重量×100

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋳物用砂粒を、ポリ・リン酸カルバメート、
    アルキル・ポリ・リン酸カルバメートの一種以上
    を含むフエノール樹脂で被覆してなるシエルモー
    ルド用樹脂被覆砂粒。 2 ポリ・リン酸カルバメート、アルキル・ポ
    リ・リン酸カルバメートの一種以上の配合量が、
    フエノール樹脂100重量部に対して3〜20重量部
    である特許請求の範囲第1項記載のシエルモール
    ド用樹脂被覆砂粒。
JP19622786A 1986-08-21 1986-08-21 Sherumoorudoyojushihifukusaryu Expired - Lifetime JPH0238054B2 (ja)

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