JPH0236967Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0236967Y2
JPH0236967Y2 JP1982052283U JP5228382U JPH0236967Y2 JP H0236967 Y2 JPH0236967 Y2 JP H0236967Y2 JP 1982052283 U JP1982052283 U JP 1982052283U JP 5228382 U JP5228382 U JP 5228382U JP H0236967 Y2 JPH0236967 Y2 JP H0236967Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
elastic material
wood
cut
cut groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982052283U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58153707U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5228382U priority Critical patent/JPS58153707U/ja
Publication of JPS58153707U publication Critical patent/JPS58153707U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0236967Y2 publication Critical patent/JPH0236967Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、廻縁止め、幅木止め、戸当り止め、
見切縁止め等これまで釘の頭を切つて施工されて
いた部分、特に栂(とが)材のような軟木材を使
用する部分に用いた場合に施工を簡略化し、かつ
仕上りの良好な隠し釘に関するものである。
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
壁と天井との境をなす廻縁とか、部屋の出入口
にみられる戸当りなどは、釘頭が見えないよう
に、従来は釘の頭を切つて隠し釘となるよう打込
まれていた。しかし、この方法は施工者がその都
度釘頭を切取つた釘を用意して施工しなければな
らない。本考案は施工者のこのような手間を省く
ため、種々の検討を加えた結果、首部に切断溝を
設けておき、これに弾力材を挿通した釘の完成を
みたものである。 釘に弾力材を挿通したものとして化粧合板接着
施工用の仮止釘があるが(特公昭52−27308号)、
このような仮止釘においても、弾力材が硬すぎる
と化粧合板の表面に段がついて弾力材の跡形が残
る。これを排除するために実開昭54−107115号に
示すように、内部を硬質に外部を軟質にした2層
の弾力材を用いるなどの工夫がなされている。し
かし、このような構造は製造も容易でないし、外
周にセレーシヨン風の浅いギザギザを設けても、
これは掴み良さ等の解決にはなつても、弾力材の
外周付近の相対的硬さを変えることにはなつてい
ない。
【課題を解決するための手段】
本考案は栂材のような柔らかい廻縁などに打込
んでも、跡形を残さない弾力材の構造について多
くの検討を加えた結果、完成したものである。す
なわち、外周から釘挿通孔方向に切込み幅がほぼ
同じで弾力材半径のほぼ1/3以上に深い6〜10本
の溝5を設けた断面花形とした柱状弾力材3を首
部に切込溝1を設けた釘2の前記切込溝1に被さ
る部分へ挿通してなる木材用隠し釘である。
【作用】
断面花形の溝を弾力材に設けたため、材質の軟
らかい栂材等の表面に強く打込んでも、弾力材の
外周による凹み跡が残らない。 また、弾力材が釘の切込溝に被さつているの
で、打込み時に手で持ちやすく、かつ切込溝の補
強となり、折れ難い。
【実施例】
以下実施例図面によつて本考案を詳細に説明す
る。 第1〜3図は本考案の木材用隠し釘の例示であ
つて、第1図は平面図、第2図は第1図中A−A
部断面図であり、第3図は使用状態を示す縦断面
図である。これらの図によつて明らかなように、
本考案の隠し釘は、首部に切込溝1を設けた釘2
に対して、切込溝1の部分に弾力材3が外挿され
た構造である。釘2はその切込溝1より上部を横
方向へ叩くと、釘頭とそれに連なる首部分が切断
除去されるのである。その様子は第3図にみられ
る。いわゆる隠し釘の状態となるのである。この
時、釘頭を叩く力に強弱があつても、釘2の切込
溝1がちようど廻縁の栂材6等の板表面よりやや
内部に位置するよう打込まれると好都合である。
そこで弾力材3は柔軟すぎるもの例えばポリウレ
タン発泡体のようなものでは、切込溝1部分が深
く入りすぎて使用できない。また、弾力材が反対
に硬すぎる場合には打込に際して板表面に跡形が
残るし、横方向へ叩いて頭部を取外す際に傷が付
く。つまり、弾力材3には適度な硬度が要求され
るのである。 ところで、横方向へ叩いて弾力材と釘頭部分を
首部より折つて取除く際に、板表面に傷が付かな
い程度で、しかも程よい打込み状態となる硬度の
弾力材を選択した場合にあつても、弾力材の形状
が、例えば第8図に示した断面丸形の円柱状のも
のであると、軟木材の表面には第4図及び第5図
に示したような跡形が残るのである。これを第9
図に示したような多数の頂点を持つ星形に変える
と多少改善される。星形の頂点をこれ以上に増し
て全周をギザギザにしてもあまり効果がない。そ
こで種々の断面形状の弾力材3について検討した
ところ、第1〜3図に示したような、外周から釘
挿通孔4の方向へ6〜10本程度の溝5を、しかも
切込幅がほぼ同じで弾力材半径のほぼ1/3以上に
深い形状の溝を設けて花形断面とした弾力材を釘
2に挿通した構造のものが好ましいことが判明し
たのである。その様子を第1表に示した。
【表】 但し ○良 △やや良 ×不良
第1表は柔らかい栂材に対して、弾力材と釘と
からなる首部を切断可能な隠し釘を打込んだ際に
生じる圧着跡を、それぞれ目視観察した結果であ
る。〇印は栂材6に対して第6図及び第7図に示
したような多少凹みは生じるが表面から跡形が分
らない状態であり、×印は第4図及び第5図にみ
られるような弾力材の跡形7がはつきりと識別で
きる状態である。△印はやや良好な状態を示す。
第1表から明らかなように、花形とした本考案品
は良好な結果を示している。 以上のような結果を示す弾力材の花形形状とし
ては、前述のように、外周から、6〜10本の溝
で、その切込幅がほぼ同じで弾力材半径の1/3以
上の深い溝を設けるとよい。 弾力材3の柱方向の厚みはその直径とほぼ同等
かやや薄い程度が好ましく、第2図のように首部
の切込溝1が被さるようにする。そして、第3図
左のように釘を打込んだ際、切込溝1が栂材6の
表面よりやや内部に位置すると、第3図右のよう
に釘頭を弾力材と共に横打ちで切断しても引掛り
がなく良好である。 効果的な一例を示すと、弾力材の材質を軟質ポ
リ塩化ビニールとし、これを直径6mmの柱状と
し、外周より幅0.5mm、深さ1mmの溝を8本設け、
これを長さ5mmに切断したものを釘頭より4mmの
位置に切込溝を設けた1.24mmφの釘に刺し止めも
のが良好な結果を示している。弾力材に設ける溝
の幅は単なる切断線状のものから0.5mm程度のも
のが好ましい。
【考案の効果】
本考案は以上詳述したような構造であるから、
従来の釘頭を切断しながら打込んでいく隠し釘
の施工法に代る、打込後横へ頭部を打払うことに
より、釘頭が取除かれて隠し釘となる施工法が実
施可能となり、 柔らかい栂材等の軟木材に対して弾力材の打跡
が残らないので安心して使用でき、仕上りが良好
である等の特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の平面図であり、第2図
は第1図中A−A断面図である。第3図は施工状
態を示す縦断面図である。第4図及び第6図は栂
材に打込んだ釘の抜き跡の縦断面図であり、第4
図は従来のもの、第6図は本考案のものの場合を
示す。第5図と第7図は第4図と第6図のそれぞ
れの平面図である。第8図及び第9図は従来品の
平面図である。 1……切込溝、2……釘、3……弾力材、4…
…釘挿通孔、5……溝、6……栂材、7……弾力
材の跡形。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外周から釘挿通孔方向に切込み幅がほぼ同じで
    弾力材半径のほぼ1/3以上に深い6〜10本の溝5
    を設けて断面花形とした柱状弾力材3を首部に切
    込溝1を設けた釘2の該切込溝1に被さる部分へ
    挿通してなる木材用隠し釘。
JP5228382U 1982-04-10 1982-04-10 木材用隠し釘 Granted JPS58153707U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5228382U JPS58153707U (ja) 1982-04-10 1982-04-10 木材用隠し釘

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5228382U JPS58153707U (ja) 1982-04-10 1982-04-10 木材用隠し釘

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58153707U JPS58153707U (ja) 1983-10-14
JPH0236967Y2 true JPH0236967Y2 (ja) 1990-10-08

Family

ID=30062990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5228382U Granted JPS58153707U (ja) 1982-04-10 1982-04-10 木材用隠し釘

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58153707U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4354670B2 (ja) * 2002-04-09 2009-10-28 株式会社大築岡山工場 コンクリート打設仮枠パネル用釘とそれを用いた施工方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54107115U (ja) * 1978-01-14 1979-07-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58153707U (ja) 1983-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4810550A (en) Protective table edge
US2627778A (en) Screw and cap
US4971849A (en) Readily bendable extruded elastomeric trim strip
JPH0236967Y2 (ja)
US4608794A (en) Corner moulding and fastener
US4596485A (en) Device for forming a miterless joint
WO2000011283A2 (en) Log facade
US5758552A (en) Tool handle safety plate
JPH0144803Y2 (ja)
US3927467A (en) Locating and securing of wood joints
US6116834A (en) Drywall screw
JPH0539146Y2 (ja)
CA2061467C (en) Crown moulding
JPS6039529Y2 (ja) リベツト機能を有する両端の尖つた釘
JPS6318814Y2 (ja)
JPH0328182Y2 (ja)
JPH0357308Y2 (ja)
US3058385A (en) Channel shaped sheet metal nail
JPH0211605Y2 (ja)
JPS588971Y2 (ja) 十字頭の釘
JPS6342124B2 (ja)
JPH0316514Y2 (ja)
JPH05573Y2 (ja)
JPH0249371Y2 (ja)
JPS6040887Y2 (ja) 建築用釘