JPH0236956Y2 - - Google Patents

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JPH0236956Y2
JPH0236956Y2 JP2549984U JP2549984U JPH0236956Y2 JP H0236956 Y2 JPH0236956 Y2 JP H0236956Y2 JP 2549984 U JP2549984 U JP 2549984U JP 2549984 U JP2549984 U JP 2549984U JP H0236956 Y2 JPH0236956 Y2 JP H0236956Y2
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sma
actuator
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shape memory
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Description

【考案の詳細な説明】 <考案の属する技術分野> 本考案は、形状記憶合金(Shape Memory
Arroy:以下「SMA」という)アクチユエータ
に係り、特にSMAの加熱応答特性を損うことな
く放熱応答特性の向上を図つたSMAアクチユエ
ータに関する。
<従来技術> 熱弾性型マルテンサイト変態を利用したSMA
は、材料自身の中で熱エネルギに変換する機能を
有しており、これを用いることによつてアクチユ
エータを軽量小型化できるばかりでなく、機構的
にも非常に簡単化できる。即ち、SMAアクチユ
エータは、従来の電気モータに比較して軽量かつ
高出力が得られる、という特徴がある。
この種のSMAアクチユエータとして、例えば
第1回日本ロボツト学会学術講演会(昭和58年12
月8〜10日)No.3203「形状記憶アクチユエータと
その二足歩行ロボツトへの応用」が公知の技術で
ある。第1図はこれに記憶されたSMAアクチユ
エータの構造図である。
図において、1はプーリ、2は例えばTi−Ni
合金線材を用いたSMA線、3はSMA線2と電気
的に絶縁されかつ熱伝導性の良い放熱用シリコン
ゴムシートとシリコングリスを併用したヒートシ
ンク、4はスプリング、5はアームである。。
ここでSMA線2に通電し、SMA線2を加熱す
ると、SMA線2は、相転移温度(変態点)付近
で急激な長さの変化を起し、これが駆動力となり
プーリ1を回転させ、SMA線2の直線変位を大
きな角度変位(Aの位置からBの位置に変位)に
変換する。プーリ1の径を調整すれば出力トル
ク、角度変位幅、バイアス幅を変えることが可能
であり、電流量の大小により角速度を増減でき
る。
この様な構成のSMAアクチユエータは、熱を
利用するため応答性が悪い。即ち、加熱時は、所
定温度整定まで約1秒で立上るが、冷却時は10秒
以上の時間がかかる。図においては、強制空冷方
式をとつているので、冷却時の応答は速くなる
が、逆に加熱時の応答が悪くなるという欠点があ
る。
<考案の目的> 本考案は上述の従来技術の欠点に鑑みて成され
たものであつて、加熱時の応答性を損うことなく
冷却時の応答性を向上させることが可能なSMA
アクチユエータを提供することを目的とする。
<考案の構成> 上述の目的を達成するために、本考案のSMA
アクチユエータの構成を、 磁界に直交して設置された形状記憶合金と、該
形状記憶合金に接触可能に設置された吸熱要素と
を具備し、前記形状記憶合金を冷却する時は前記
形状記憶合金に前記吸熱要素を接触させ冷却応答
性を向上させることを特徴とする形状記憶合金ア
クチユエータ、とした。
<考案の実施例> 本考案の実施例を第2図及び第3図のSMAア
クチユエータの構成及び動作を示す概要図を用い
て説明する。第2図はSMA線6に電流Iを流さ
ない場合、第3図はSMA線6に電流Iを流した
場合を示す。尚、第2図及び第3図においてBは
Aを下側から見た場合の磁界、電流及電磁力の関
係を表わしたものである。
第2図および第3図において、7はSMA線6
に直交する磁界であつて、磁界発生手段9から与
えられている。8はSMA線6に接触可能に設置
され十分に大きな熱容量を有する物体もしくはペ
ルチエ効果を用いた電子冷凍機等によつて低温に
保たれた吸熱要素、8aはSMA線6と吸熱要素
8の接触面積を大きくするために吸熱要素8に形
成されSMA線6と同一曲面を有する接触部であ
る。尚、この接触部の極めて極端な例として、
SMAが線ではなく角柱の様な場合は、接触部8
aは平面となるが、要はSMAの形状に合わせて
接触部の形状が決められる。又、この吸熱要素8
に金属などの導電材料を使用する場合は、接触部
8aに絶縁層を形成する必要がある。尚、SMA
線6の一端は、図示していない例えば腕等に結合
している。
この様な構成において、第3図に示す様に
SMA線6に電流Iを流すと、磁界7に直交する
部分のSMA線6には、フレミングの左手の法則
に従つて流れる電流Iに比例した電磁力Fが発生
する。この電磁力FによつてSMA線6は、吸熱
要素8から離れる。次に、電流Iによるジユール
熱によつてSMA線6は温度上昇し、その温度が
相転移温度を越えると、変形して軸力を発生し、
これが駆動力となる。
次に電流Iをオフとすると、電磁力Fが働かな
くなるので、SMA線6と吸熱要素8は第2図の
様に接触する。よつて、ジユール発熱が停止し、
SMA線6の熱は速やかに吸熱要素8に吸収され
所定の温度に戻る。
尚、上述の説明ではSMA線6の冷却時間を短
くする場合を例に説明したが、吸熱要素8と共に
第2図及び第3図に一点鎖線10として示す様な
加熱要素を設け、加熱時にはSMA線を加熱要素
10に接触させる様にすれば、加熱時の応答性も
従来以上に改善できる。
<考案の効果> 以上、実施例と共に本考案を具体的に説明した
様に、SMAを磁界と直交して設け、加熱時に
SMAを吸熱要素から離して加熱を速め、冷却時
にはSMAを吸熱要素に接触させて冷却を速める
構成の本考案によれば、簡単な構成と構造でもつ
て加熱特性を損うことなく高速の冷却が可能とな
る、という効果を得ることができる。又、加熱要
素を併用すれば従来以上に高速の加熱が可能とな
る等SMAアクチユエータの機能の向上がより得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術であるSMAアクチユエータ
の構造図、第2図および第3図は本考案の具体的
実施例を示すSMAアクチユエータの構成及び動
作を示す概要図、である。 2,6……SMA線、7……磁界、8……吸熱
要素。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 磁界発生手段と、この磁界発生手段からの磁界
    に直交して設置された形状記憶合金と、該形状記
    憶合金に接触可能に設置された吸熱要素とを具備
    し、前記形状記憶合金に流す電流による電磁力を
    利用して前記形状記憶合金と前記吸熱要素との接
    触を制御する様にしたことを特徴とする形状記憶
    合金アクチユエータ。
JP2549984U 1984-02-24 1984-02-24 形状記憶合金アクチユエ−タ Granted JPS60139081U (ja)

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JPS60139081U JPS60139081U (ja) 1985-09-13
JPH0236956Y2 true JPH0236956Y2 (ja) 1990-10-05

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