JPH0236889B2 - Sharyonohetsudoraitonotesutorain - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、組立完了した車両のヘツドライトの
調整あるいは検査を行なうべく構成された車両の
ヘツドライトのテストラインに関するものであ
る。

（従来技術） 近年、自動車生産工場における省力化へ向つて
の努力には、目ざましいものがあり、特に、車両
組立ラインについては、ほとんどの作業がオンコ
ンベア方式のもとで行なわれており、省力化の極
地に到達しているといつても過言ではない。しか
るに、車両組立ラインを出た車両の調整あるいは
検査を行なうための工程は、旧然依然とした定置
式テストで行なわれているのが現状であり、車両
組立ラインとの対比において、あまりにも隔差が
ありすぎる。即ち、これらテスト工程において、
定置式を採用する限り、各種テスト装置の配置等
を工夫しても、各装置設置場所へ車両を移送する
手段を人手に頼らざるを得ない以上、省力化には
限界があり、自動車生産工場全体の省力化を企図
する上で解決を要する大きな課題とされている。

そして、これらテスト工程をオンコンベア化す
るに際して、個々のテスト工程に工夫をこらす必
要があり、車両のヘツドライトテストにおいても
同様である。なお、車両のヘツドライトテストを
オンコンベア方式で行なうようにしたものは既に
公知である（特開昭58−10603号公報参照）。とこ
ろが、この公知例のものにおいては、ヘツドライ
トとヘツドライトテスト用スクリーンとの間の距
離を確保するために、反射鏡を用いているため、
誤差が生じやすく、信頼性にかけるうらみがあ
る。

（発明の目的） 本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的は、ヘツドライトテスト用コンベアライ
ン上において、その前工程のコンベアラインの流
れを阻害することなくヘツドライトテスト可能な
車間距離を確保せんとすることにある。

（発明の構成） 本発明は、上記目的達成のため、連続配置され
た一連のコンベアラインにおいて少なくとも二段
目以後に配置されたヘツドライトテスト用コンベ
アライン上に、該ヘツドライトテスト用コンベア
ライン上を移送される車両の前面に昇降自在とさ
れ且つ前記ヘツドライトテスト用コンベアライン
のコンベア速度と同期して移動するヘツドライト
テスト用スクリーンを設けるとともに、前記ヘツ
ドライトテスト用コンベアラインに、該ヘツドラ
イトテスト用コンベアライン上を移送される車両
の車間距離がヘツドライトテスト可能な距離とな
るように前工程のコンベアラインより速い送り速
度でヘツドライトテスト用コンベアラインを駆動
させる駆動手段を付設して、ヘツドライトテスト
用コンベアライン上においてヘツドライトテスト
可能な車間距離を確保し得るようにしたことを特
徴としている。

（実施例） 以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例
にかかる車両のヘツドライトのテストラインを説
明する。

図面には、ヘツドライトテスト用コンベアライ
ン１を含む一連のテストラインが示されている。

このテストラインは、車両組立ライン２の後尾
に連続配置され、トーイン兼サイドスリツプテス
ト用コンベアライン３、ヘツドライトテスト用コ
ンベアライン１、サイドスリツプテスト装置４、
搬送用コンベアライン５、ブレーキテスト装置６
および搬送用コンベアライン７によつて構成され
ている。

前記ヘツドライトテスト用コンベアライン１に
は、ヘツドライトテスト装置８が付設されてい
る。

該ヘツドライトテスト装置８は、前記コンベア
ライン１上方にこれと平行に吊架されたレール９
を、該レール９に移動自在に載架され且つヘツド
ライトテスト用スクリーン１０を昇降自在に保持
する台車１１と、該台車１１にチエーン１２を介
して連結された台車駆動モータ１３と、前記コン
ベアライン１の駆動モータ１４の回転と台車駆動
モータ１３の回転とを同期させる同期手段１５と
によつて構成されている。前記スクリーン１０は
台車１１に付設されたモータ１８によつて昇降せ
しめられるようになつている。又、前記台車１１
は、台車駆動モータ１３の正逆回転によつてレー
ル９上を復往動せしめられるようになつている。
更に、前記同期手段１５としては、パルス信号等
の電気的手段あるいは機械的手段のどちらを採用
してもよい。符号、１６，１７はコンベア駆動モ
ータである。

しかして、このヘツドライトテスト装置８は、
コンベアライン１上を移送される車両Ｃのヘツド
ライトを一定の照射距離l₁をおいて同期移動する
スクリーン１０に照射して、照射方向の上下、左
右の適否・調整を行なうものである。

この照射距離l₁を法定基準値（約3m）以上確
保するためには、コンベアライン１上における車
間距離l₂を少なくとも照射距離l₁より大きくとら
なければならない。ところが、このコンベアライ
ン１の前工程のコンベアライン、本実施例では、
トーイン兼サイドスリツプテスト用コンベアライ
ン３上における車間距離l₃は作業能率上から小さ
く（3m以下）設定されているのが普通である。
従つて、コンベアライン１と３の送り速度を同一
とすると、前記照射距離l₁の確保がむづかしい。

そこで、本実施例では、コンベアライン１の送
り速度をそれより前のコンベアライン３の送り速
度の約２倍に速めている。具体的には、ヘツドラ
イトテスト用コンベアライン１を駆動させるため
の駆動手段として作用する駆動モータ１４の速度
が、トーイン兼サイドスリツプ用コンベアライン
３を駆動させるためのコンベア駆動モータ１６の
速度の約２倍となるように設定されているのであ
る。このようにすると、コンベアライン１上にお
ける車間距離l₂は、コンベアライン３上における
車間距離l₃の約２倍に広がり、照射距離l₁を容易
に確保できるのである。

（発明の効果） 叙上の如く、本発明によれば、連続配置された
一連のコンベアラインにおいて少なくとも二段目
以後に配置されたヘツドライトテスト用コンベア
ライン上に、該ヘツドライトテスト用コンベアラ
イン上を移送される車両の前面に昇降自在とされ
且つ前記ヘツドライトテスト用コンベアラインの
コンベア速度と同期して移動するヘツドライトテ
スト用スクリーンが設けるとともに、前記ヘツド
ライトテスト用コンベアラインに、該ヘツドライ
トテスト用コンベアライン上を移送される車両の
車間距離がヘツドライトテスト可能な距離となる
ように前工程のコンベアラインより速い送り速度
でヘツドライトテスト用コンベアラインを駆動さ
せる駆動手段を付設して、ヘツドライトテスト用
コンベアライン上においてヘツドライトテスト可
能な車間距離を確保し得るようにしたので、他の
コンベアラインの流れを阻害することなく、オン
コンベア方式にてヘツドライトテストを行なうこ
とができることとなり、車両のテスト工程のオン
コンベア化に寄与すること大である。

又、ヘツドライトテスト用コンベアライン上に
て、車間距離を十分確保できるので、反射鏡等を
用いない直接照射方式でヘツドライトテストを行
なうことができることとなり、誤差の発生を可及
的に抑えることができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例にかかる車両のヘツドラ
イトのテストラインを含む一連のテストラインの
側面図である。 １…ヘツドライトテスト用コンベアライン、３
…トーイン兼サイドスリツプテスト用コンベアラ
イン、１０…ヘツドライトテスト用スクリーン、
Ｃ…車両、l₂…車間距離。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 連続配置された一連のコンベアラインにおい
   て少なくとも二段目以後に配置されたヘツドライ
   トテスト用コンベアライン上には、該ヘツドライ
   トテスト用コンベアライン上を移送される車両の
   前面に昇降自在とされ且つ前記ヘツドライトテス
   ト用コンベアラインのコンベア速度と同期して移
   動するヘツドライトテスト用スクリーンが設けら
   れており、前記ヘツドライトテスト用コンベアラ
   インには、該ヘツドライトテスト用コンベアライ
   ン上を移送される車両の車間距離がヘツドライト
   テスト可能な距離となるように前工程のコンベア
   ラインより速い送り速度でヘツドライトテスト用
   コンベアラインを駆動させる駆動手段が付設され
   ていることを特徴とする車両のヘツドライトのテ
   ストライン。