JPH0236845B2 - - Google Patents

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JPH0236845B2
JPH0236845B2 JP57101798A JP10179882A JPH0236845B2 JP H0236845 B2 JPH0236845 B2 JP H0236845B2 JP 57101798 A JP57101798 A JP 57101798A JP 10179882 A JP10179882 A JP 10179882A JP H0236845 B2 JPH0236845 B2 JP H0236845B2
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water
water level
canned
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upper limit
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JP57101798A
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Tadao Fujita
Ichiro Hiraiwa
Shin Taniguchi
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Publication date
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はボイラ系における缶水の濃縮化に伴
う缶水中の不純物濃度の増大傾向を連続的に自動
計測するための缶水濃縮度計測装置に係わり、特
に、1回の断続制御でもつてボイラに給水される
期間が缶水の濃縮化に伴つて増大する現象に基づ
いて缶水の濃縮度合いを計測するようにした缶水
濃縮度計測装置に関するものである。
一般に、ボイラ系を長時間運転すると、缶水が
濃縮化されるので、缶水中に含まれる溶解固形分
等の不純物の濃度が増大して、缶水表面に気泡を
生ずるものである。そして、かかる気泡が気水境
界面を離れて蒸気中に混入してキヤリーオーバー
を生じ、ボイラ系に接続されたバルブ等の関連機
器の損傷を招くことが知られている。
而して、キヤリーオーバーを防ぐためには、給
水あるいは蒸気の流量を流量計でもつて計測する
こと等により、缶水濃縮度を推量して、これがあ
る程度増大したときには、缶水の吹き出し(以下
ブローという)を行つて、新しい缶水と置換する
ことが行われているものの、小形のボイラ系で
は、流量形を装備することの経済的負担が相対的
に大きくなるので、その採用が一般に困難であ
り、而して、流量計による計測に代えて、ボイラ
系の累積燃料消費量を貯蔵容器、典型的には、ド
ラム缶の単位でもつて計測することにより、ある
いは、缶水の一部を抽出してその電気伝導度を計
測することにより、缶水濃縮度を推量することが
しばしば行われている。
しかしながら、累積燃料消費量に基づいて累積
蒸気消費量を推量し、更に、累積蒸気消費量に基
づいて缶水濃縮度を推量する場合には、ボイラ系
の効率が蒸気消費量(負荷)に従つて変化するの
で、高精度の計測は期待し難いものであつた。
加えて、ドラム缶等の貯蔵容器の計数に基づい
て計測する場合には、計量の最小単位が極めて大
きく、計測に際して多大に量子化誤差を伴うの
で、連続量による計側にはほど遠いものであつ
た。
その上、ドラム缶等による累積燃料消費量の計
測は、消費した燃料が貯蔵されていたドラム缶等
の数量をいちいち計数して、これを記録するとい
う煩雑な作業を伴うので、往往にして実行され
ず、累積蒸発量、ひいては缶水濃縮度を全く把握
できなくなつてしまうこともしばしばであつた。
また、缶水の電気伝導度に基づいて缶水濃縮度
を推量する場合には、間歇的な計測しかできず、
しかも、実際上計測回数が制約されるために、缶
水濃縮度の増大傾向を連続的に計測するこができ
なかつた。
而して、かか従前のボイラ系では、ブローを実
行すべき時期を正確に把握することができず、缶
水を著しい濃縮状態に至らしめ、キヤリーオーバ
ーを頻発させ、関連機器の損傷を招く危険性が極
めて大であるという欠点があつた。
この発明の目的は上記従来技術に基づく缶水濃
縮度の推量の問題点に鑑み、缶水の給水時点に関
しオーバーシユート及び缶水の液面揺動が缶水の
濃縮化の進行に伴つて増大する現象に基づいて、
缶水のオーバーシユートの量を計測することによ
り、上記欠点を除去し、高精度に、しかも、連続
的に缶水濃縮度を計測することができる優れたボ
イラ系における缶水濃縮度計測装置を提供せんと
するものである。
上記目的に沿うこの発明の構成は、ボイラ缶体
の上下端部を連通する連通管に上下限水位センサ
を配設して水位検出部を形成し、上下限水位セン
サの各々からの出力信号に応答して、缶内に水を
供給する給水ポンプを始動あるいは停止させる給
水制御部を設けて、蒸気消費に伴う缶水水位が降
下に応じて連通管の水位が降下し、下限水位に到
達したときには、下限水位センサがこれを検出し
て下限水位信号を給水制御部に送つて給水ポンプ
を始動させ、給水の開始に伴う缶水水位の上昇に
応じて連通管の水位が上昇し、上限水位に到達し
たときには、上限水位センサがこれを検出して上
限水位信号を給水制御部に送つて給水ポンプを停
止させるようにした断続制御の給水制御系を備え
たボイラ系において、上限水位センサよりも上方
のオーバーシユート水面を検知する上限オーバー
シユート位置センサ及び下限水位センサよりも下
方のオーバーシユート水面を検知する下限オーバ
ーシユート位置センサを付設して上下限オーバー
シユート位置センサがオーバーシユート水位を検
出した信号を出力するようにしたもので、該信号
により制御装置を介して表示もしくは缶水のブロ
ーを動作させることを特徴とするものである。
以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図Aはボイラ系の構成を示す縦断面図であ
り、ボイラ1はその断面が示されている。第1図
Bは第1図AにおけるA−A断面図である。
図において、ボイラ1の内部は壁1aの内周面
に沿つて多数の水管1bが立設され、水管1bは
中空筒状体から成り、その下端部は環状の下部管
寄せ1c(水室)に、そして、その上端は同じく
環状の上部管寄せ1d(蒸気室)にそれぞれ連通
し、下部管寄せ1c及び水管1bの下部には、缶
水が収納される。
水管1bで囲まれたボイラ1の中心部には、燃
焼室1eが形成され、その上部には、電動機1f
で駆動されるブロア1gに連通する風道1hが設
けられ、風道1h内には、ノズル棒1iと電極棒
1jが垂設される。
燃焼室1eの下端部は、多数の水管1bの中空
部を経て煙道1kに連通する。上部管寄せ1dか
らは、連通管1lが壁1a外に延びて下部管寄せ
1cに連通する。
連通管1lの中間部には、缶水水位を目視可能
に表示する水位ゲージ1mと水位検出部2が介装
される。水位検出部2には、給水制御部3が接続
され、その出力端子は給水ポンプ4を駆動する電
動機4aに接続される。給水ポンプ4の導入管は
図示しない水源に連通し、その吐出管は下部管寄
せ1cに連通する。
更に、連通管1lの上部には、圧力検出部5が
接続され、その出力端子は燃焼制御部6に接続さ
れる。燃焼制御部6からは、制御信号線6a〜6
cが延びて電動機1f、電極棒1j、燃料ポンプ
6dのそれぞれに接続される。燃料ポンプ6dの
導入管は図示しない燃料タンクに連通し、その吐
出管はノズル棒1iに連通する。そして、下部管
寄せ1cからはブロー管1nが延びて、ブローコ
ツク1pを介して図示しない排水路に連通し、上
部管寄せ1dからは蒸気管1qが延びて図示しな
い所望の上記負荷に連通する。
上記ボイラ系の構成では、蒸気を発生させるに
際しては、電動機1fでもつてブロア1gを駆動
して風道1h内に空気を圧送しつつ電極棒1jに
高電圧を印加してノズル棒1iの先端から噴射さ
れる燃料を着火させ、これを燃焼室1e内で燃焼
させる。かかる燃焼により生じた高温度の燃焼ガ
スは、燃焼室1e下端部から水管1bの中空部に
進入し、これを通過して煙道1kに至り排気され
る。この間に熱交換が行われて水管1b中の缶水
が加熱されて蒸気となり、これが上部管寄せ1d
にて集収、蓄積され、蒸気管1qを通じて蒸気負
荷に供給されるものである。
そして、燃焼制御に関しては、上部管寄せ1d
内の蒸気圧を連通管1lを通じて抽出して圧力検
出部5に供給し、圧力検出部5は上部管寄せ1d
内の蒸気圧が予め設定された下限蒸気圧に達した
ことを検出したときには、下限蒸気圧信号を、同
様に、上限蒸気圧に達したことを検出したときに
は、上限蒸気圧信号を燃焼制御部6に送る。
燃焼制御部6は、蒸気の消費が続行して上部管
寄せ1d内の蒸気圧が降下し、下限蒸気圧信号を
受けたときには、制御信号線6aを通じて電動機
1fを始動させて、ブロア1gでもつて風道1h
を空気パージしてから制御信号線6bを通じて電
極棒1jに高電圧を印加するとともに、制御信号
線6cを通じて燃料ポンプ6dを始動させて、ノ
ズル棒1iから噴射される燃料に点火し燃焼を開
始させ、更に、蒸気の発生が続行して蒸気圧が上
昇し、圧力検出部5から上限蒸気圧信号を受けた
ときには、制御信号線6cを通じて燃料ポンプ6
dを停止させて、燃料供給を断つことにより燃焼
を停止させるとともに、燃焼ガスの排出を待つ
て、制御信号線6aを通じて電動機1fを停止さ
せてブロア1gからの送風を断つ。
而して、燃焼の断続制御でもつて、上部管寄せ
1d内の蒸気圧を上下限蒸気圧として予め設定さ
れた両圧力値の間の圧力値に保つことができるも
のである。
なお、簡便な装置では、電動機1f、燃料ポン
プ6dの始動・停止制御、及び電極棒1jへの高
電圧の印加を同時的に行つてもよい。
更に、給水系に関しては、連通管1l内の気水
境界面、すなわち、水管1b中の缶水水位の変化
を水位検出部2に伝達し、水位検出部2は缶水水
位が予め設定された下限水位に達したことを検出
したときには、下限水位信号を、同様に、上限水
位に達したことを検出したときには、上限水位信
号を給水制御部3に送る。
給水制御部3は、蒸気の消費により水管中の缶
水水位が降下し、水位検出部2から下限水位信号
を受けたときには、電動機4aを始動させて給水
ポンプ4でもつて下部管寄せ1cを通じて水管1
bへの給水を開始させ、給水が続行して缶水水位
が上昇し、水位検出部2から上限水位信号を受け
たときには、電動機4aを停止させて水管1bへ
の給水を断つ。
而して、給水の断続制御でもつて、水管1b内
の缶水水位を上下限水位として予め設定された両
水位値の間の水位値に保つことができるものであ
る。
そして、かかる給水の断続制御と、前記燃焼の
断続制御は互いに別個独立に行われるものであ
る。
また、缶水のブローに際してはブローコツク1
pを開くことにより、排水管1n通じて下部管寄
せ1c及び水管1bの中の缶水の一部あるいは全
部をブローすることができるものである。
なお、ブロア1g、風道1h、ノズル棒1i、
電極棒1jから成るバーナは、これに限られるも
のではなく、要すれば、水管1b通の缶水を加熱
して蒸気を発生させ得れば足りるので、一般的に
は、電気ヒータ等をも含む加熱装置であればよ
い。
而して、同様に、燃焼制御部6も加熱装置を断
続する加熱制御部であればよい。
第2図は第1図における水位検出部2及び給水
制御部3の構成を抽出して示すブロツク図であ
る。
そして第1図の構成との対比において、導管1
l′,1l″は連通管1lに接続されており、この連
通管1lはボイラ缶水の上下端部に接続されてい
るので水位検出部2には、水管1b中の缶水の一
部が抽出されて導かれている。
水位検出部2は、連通管1lの水位が下限水位
Lに達したことを検知する下限水位プローブ2
a、オーバーシユート下限位置プローブ2a−
1、連通管1lの水位が上限水位Hに達したこと
を検知する上限水位プローブ2b及びオーバーシ
ユート上限位置プローブ2b−1とがそれぞれ下
限水位L、オーバーシユート下限位置L0、上限
水位H、オーバーシユート上限位置H0にその先
端が位置するように配設され、また、水中に埋没
した水中電極2cと、水中電極2cに一端が接続
された交流電源2dと、交流電源2dの他端と下
限水位プローブ2a、オーバーシユート下限位置
プローブ2a−1、上限水位プローブ2b、オー
バーシユート上限位置プローブ2b−1夫々との
間に挿入された第一乃至第四図の電流検出器2
e,2e−1,2f,2f−1を具備している。
ここに、上限水位H及び下限水位Lは、給水の
断続制御における缶水の上下限水位として予め設
定された水位であり、オーバーシユート下限位置
L0は缶水の濃度によるオーバーシユートによる
機器を破損しないように定めたオーバーシユート
時の泡を除いた水位であつて、オーバーシユート
上限位置H0な缶水の濃縮による水位上昇の上限
を定めるものである。
給水制御部3は、第一の電流検出器2eの出力
端子がそのセツト端子に接続され、第三の電流検
出器2fの出力端子がインバータ3aを通じて、
そのリセツト端子に接続されたフリツプフロツプ
3bと、フリツプフロツプ3bの正相出力端子が
ドライバ3cを通じてその一端に接続され、その
他端が電源3dに接続されたリレー3eとから成
り、リレー3eの接点3e1は給水ポンプ4を駆動
する電動機4aの電源供給線4bに挿入される。
濃縮度判別制御部は第二の電流検出器2e−1
の出力端子が増幅器5eの入力端子に接続され、
第四の電流検出器2f−1の出力端子が増幅器5
fの入力端子に接続され、増幅器5e,5fの出
力端に連結されたリレーRe,Rfを駆動する如く
なつている。リレーRe消勢されると1番地のリ
レーReの常閉接点Re−1が閉じてリレーR1は
附勢され、2番地のリレーR1の接点R1−1が
閉じ自己保持され、3番地のリレーR1の接点R
1−2が閉じてランプLeが点灯するようになつ
ている。そして接点Re−1閉じている状態で押
ボタンスイツチPBeを開くとリレーR1は消勢さ
れ、接点R1−1が開いてリレーR1の自己保持
は解かれ、接点R1−が開いてランプLeは消灯
する。リレーRfが附勢されると4番地のリレー
Rfの接点Rf−1が閉じてリレーR2が附勢され、
5番地、6番地のリレーR2の接点R2−1,R
2−2が閉じリレーR2は自己保持され、ランプ
Lf点灯する。そして接点Rf-1が開いている状態
で押ボタンスイツチPBfを開くとリレーR2は消
勢され、接点R2−1が開いてリレーR2の自己
保持が解かれ、接点R2−2が開いてランプLf
消灯するようになつている。
第3図は水位検出部2内の連通管1lの水位変
化Aと、第一、第三の電流検出器2e,2fの出
力信号C,Bと、フリツプフロツプ3bと正相出
力信号Dとを対比して示す波形図である。
上記構成から成る水位検出部2、給水制御部3
に関して、先ず、缶水濃縮のない状態、典型的に
は、ブロー後の給水直後の状態での給水制御の動
作を説明すれば以下の通りである。
いま、第3図Aaに示すように連通管1lの水
位が下限水位Lよりも高い位置にある場合には、
下限水位プローブ2aが水没して、水中電極2c
との間が水を通じて導通状態となり、交流電源2
dに対して第一の電流検出器2e、下限水位プロ
ーブ2a、水中電極2cから成る負荷回路が形成
されるので、第一の電流検出器2eに電流が流
れ、これを検出して第一の電流検出器2eは第3
図Cbに示すように「1」を出力する。
そして、水位が降下して、第3図Acに示すよ
うに、下限水位Lに達すると、下限水位プローブ
2aの先端が水面から離れ、交流電源2dに対す
る負荷回路が遮断されるので、第一の電流検出器
2eを通過する電流が零となり、これを検出し
て、第一の電流検出器2eは第3図Cdに示すよ
う、「0」を出力する。かかる第一の電流検出器
2eの出力信号の「1」から「0」への反転をセ
ツト端子に受けてフリツプフロツプ3bが「1」
にセツトされ、その正相出力端子には、第3図
Deに示すような「0」から「1」への反転信号
が現れる。この信号を受けて、ドライバ3cが導
通状態となり、リレー3eが励磁されて、接点3
e′が閉成し、電動機4aに電源が供給されるの
で、給水ポンプ4による給水が行われる。
而して、フリツプフロツプ3bが「1」になつ
ている期間中、給水が続行し、第3図Afに示す
ように、水位が上昇し続ける。
やがて、第3図Agに示すように、水位が上限
水位Hに達すると、いままで上限水位プローブ2
bが水没していなかつたために、第3図Bh示す
ように、「0」を出力していた第二の電流検出器
2fが第3図Biに示すように、「1」を出力する
ようになる。かかる第二の電流検出器2fの出力
信号の「0」から「1」への反転はインバータ3
aにより「1」から「0」への反転に変換され
て、フリツプフロツプ3bのリセツト端子に供給
されて、これを「1」にリセツトする。
而して、第3図Djに示すように、フリツプフ
ロツプ3bの正相出力が「0」となるので、リレ
ー3eが非励磁となり、接点3e′が開成し、給水
が停止する。
給水を停止した後は、第3図Akに示すように、
水位は再び降下して下限水位Lに達し、更に、同
様の動作が繰返し行われて、水位が下限水位Lと
上昇水位Hとの間の水位に保たれる。
次に缶水の濃縮化が進行した状態での給水制御
動作を説明すれば以下の通りである。
缶水の濃縮化が進行した状態では、缶水の物性
の変化に起因して、高温下における水管1b中で
の缶水の泡立ちが激しくなるので、その泡立ちの
反作用を受けて、連通管1lの水位が押し上げら
れて、水管1bの缶水水位よりも高くなり、しか
も、給水開始時には、缶水の温度が低下して、泡
立ちが抑制されるので、上記反作用も消滅して、
連通管1lの水位が水管1bの缶水水位にほぼ等
しくなるという現象が観測される。
而して、第3図Acに示すように、連通管1l
の水位が下限水位Lに達すると、前記動作に従つ
て、水管1bへの給水が開始されて、水管1b中
の缶水の温度が低下し、缶水の泡立ちが鎮静化
し、泡立ちによる反作用が消滅するので、連通管
1lの水位は第3図Ac′に示すように、急激に降
下して、泡立ち消滅後における水管1bの缶水水
位にほぼ等しくなる。
すなわち、缶水の泡立ちの反作用により押し上
げられた連通管1lの水位が下限水位に達した時
点では、水管1b中の泡立つた缶水の気泡層を除
く缶水水面は、下限水位Lよりも△Lだけ下方に
存在しており、給水開始に伴う気泡層の消滅に際
して、連通管1lの水位は缶水水面に向つて、水
位低下変動幅△Lだけ低下するものである。
そして、缶水の供給が続行されると、水管1b
中の缶水水位の上昇に対応して連通管1lの水位
も第3図Af′に示すように上昇して、第3図
Ag′に示す時点で、上限水位Hに達し、給水が停
止する。
このとき、同時点で開始した水位上昇工程で
も、第3図Af′に示すような缶水が濃縮された状
態での水位上昇工程では、第3図Ac′に示すよう
に、水位低下変動幅△Lだけ下方を起点としてい
るので、第3図Ag,g′に示すように、上限水位
Hに到達する時点が△T1だけ遅れることとなる。
而して、上限水位プローブ2bの出力信号が
「0」から「1」に反転する時点も、第3図Bi′に
示すように、△T1だけ遅れ、結局、フリツプフ
ロツプ3bがリセツトされる時点も第3図Dj′に
示すように、△T1だけ遅れるので、給水期間T1
が△T1だけ増大し、給水期間の増大に伴つて、
1回の断続制御でもつて供給される水量が増大す
ることとなる。
かかる給水期間の増大傾向は、給水開始直前に
おける水管1b中の缶水の泡立ちに起因する連通
管1lの水位低下変動幅△Lに依存しているので
あるが、一般に、缶水の濃縮化の進行に伴つて、
給水開始直前における泡立ちが激化する傾向にあ
るので、缶水の濃縮化の進行に応じて、水位低下
変動幅△Lが増大し、而して、給水期間T1も増
大するものである。
缶水が濃縮されている状態で給水し第3図
Ag′に示すように缶水の泡立ちは納まつており、
連通管1lの水位が上限水位Hを表示する。そし
て給水を停止すると缶水は再び泡立ち始めて上限
水位Hより上の曲線nのように連通管1lの水位
は上昇する。この曲線のnの最高位H0と上限水
位Hとの差つまり水位上昇変動幅△Hは缶水の濃
縮度に依存する。即ち、缶水の濃縮度が大きい程
大きくなる。連通管1lの水位が上限水位Hに到
達し、給水が停止されると、缶水の蒸発に伴つ
て、連通管1lの水位は第3図のAnに続いて
K′に示すように降下する。
そしてかかる曲線nは、給水期間に泡立ちが消
滅していた缶水が、給水の停止により、再び泡立
ちを生じ始め、連通管1lの水位が缶水水位に対
し押し上げられることに起因するものである。
今水位低下変動幅△L、水位上昇編導幅△Hが
缶水の濃縮度に従つて増加することを説明した。
そこで缶水の濃縮により生ずるキヤリーオーバを
生じない濃縮度の安全限界をボイラーの使用状態
より定めるため、該濃縮度に対応して水位低下変
動幅△L、水位上昇変動幅△Hを既述した従来例
の濃縮度計測方法により求めておく。
そして水位低下変動幅△Lを下限水位プローブ
2aの先端とオーバーシユート下限位置プローブ
2a−1の先端との高さの差にとり水位低下変動
幅△Lを濃縮度よりみた安全限界設定し、水位上
昇変動幅△Hは上限水位プローブ2bの先端とオ
ーバーシユート上限位置プローブ2b−1の先端
との高さの差にとり、水位上昇変動幅△Hを濃縮
度よりみた安全限界に定める。
そこで缶水の濃縮度が予め定められた値よりも
大きいと缶水の水位が低下し、給水が開始され泡
立ちが消滅して連通管1l中の水位が下るとその
水位はオーバーシユート下限位置プローブ2a−
1の先端を離れるから、缶水を介してオーバーシ
ユート下限位置プローブ2a−1、第二の電流検
出器2e−1、電源2d、水中電極2cと閉成さ
れていた回路が開かれ、第二の電流検出器2e−
1の出力電流は消滅するので増幅器5eも機能せ
ずリレーReは消勢されるから既にのべたように
過濃縮を警告するランプLeが点灯する。かくし
てブローを行ない缶水を入替えて濃縮度を低下さ
せる。
缶水の濃縮度が予め定められた値よりも大きく
なつていると給水が終つた連通管1l内の水位が
しばらくすると上限水位を越えて空に水位上昇変
動幅△Hが予め定められている以上に上昇し、オ
ーバーシユート上限位置プローブ2b−1と缶水
は接して導通し、缶水を介してオーバーシユート
上限位置プローブ2b−1、第四の電流検出器2
f−1、電源2d、水中電極2cと閉成される。
第四の電流検出器2f−1の出力電流は増幅器5
fにて増幅され、リレーRfは附勢されるので既
述したように過濃縮を警告するランプLfが点灯す
る。かくしてブローを行う缶水を入替えて濃縮度
を低下させる。
上述の作用の説明では缶水水面は揺動しないで
蒸発、給水に伴つて次第に下降し、上昇するもの
として説明してあるが、缶水が濃縮されると液面
が揺動するため缶水水位は一定しない。従つてオ
ーバーシユート下限位置プローブ2a−1、オー
バーシユート上限位置プローブ2b−1は液面の
揺動を考慮に入れて水位低下上昇変動幅△L,△
Hを大きくとる。
なお、上記実施例では、上下限水位プローブ2
b,2a、オーバーシユート上下限位置プローブ
2b−1,2a−1と水中電極2c間の電導性を
利用して、水位を検出しているが、これに限られ
るものではなく、上下限水位プローブ2b,2
a、オーバーシユート上下限位置プローブ2b−
1,2a−1等の構成に代えて、上下限位置に発
光素子と受光素子を対向配置して成る光学的水位
センサ、磁気を帯びた浮子を上下限位置に配設さ
れた磁気センサでもつて検出する磁気的水位セン
サ等を含む上下限水位並びにオーバーシユート位
置センサを採用することは随意である。
あるいは、唯一の圧力センサから缶水水位に比
例する水圧信号を得て、この信号が上下限設定値
に達したことをコンパレータでもつて検出する構
成としてもよい。上記構成のように、唯一のハー
ドウエアでもつて、上下限水位センサを一体に実
現することができるので、この明細書にいう下限
水位センサと上限水位センサは必ずしも別個の独
立のハードウエアとして実現される構成に限定さ
れるものではない。
以上のように、この発明は連通管で缶水が導か
れた水位検出部と給水制御部を備えて、連通管の
水位が下限水位に到達したときに給水ポンプを始
動させ、連通管の水位が上限水位に到達したとき
に給水ポンプを停止させるようにしたボイラ系に
おいて、缶水が濃縮時に生ずる泡層に応じた水位
低下変動幅もしくは水位上昇変動幅の間隔で下上
限水位検出手段の設定位置より夫々下側及び上側
にオーバーシユート下上限位置の検出手段を備え
ているので、缶水が所定の濃縮状態に達したとき
に直に検出することができる。缶体より導いた連
通管に既にある缶水の高低両水位の水位検出手段
及び給水制御部に加えて、缶水のオーバーシユー
トに関する水位検出手段を上又は(及び)下に附
設して簡易な制御装置により表示するようにした
ので装置は簡潔であり、安価である。
加えて、自動的に缶水濃縮度の許容限界の信号
が得られるので、従前のように、ドラム缶等の貯
蔵容器をいちいち計数して記録するという煩雑な
作業が不要となり、而して、計数記録の懈怠もな
く、ブロー時期を失する危険性が極めて少なくな
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図Aはこの発明の構成を付設することがで
きる小形ボイラ系の構成を示すブロツク図、第1
図Bは第1図Aにおけるボイラ1のA−A断面
図、第2図はこの発明の実施例に関するものであ
り、第2図は水位検出部と給水制御部及び濃縮度
判別制御部の構成を示すブロツク図、第3図は第
2図の構成における要部の波形図である。 1……ボイラ、2……水位検出部、3……給水
制御部、4……給水ポンプ、5……圧力検出部、
6……燃焼制御部、2a……下限水位プローブ、
2a−1……オーバーシユート下限位置プロー
ブ、2b……上限水位プローブ、2b−1……オ
ーバーシユート上限位置プローブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ボイラ缶体の上下端部を連通し、缶水の一部
    を抽出する連通管と、連通管の水位が下限水位で
    あることを検出して下限水位信号を出力する下限
    水位センサと、連通管の水位が上限水位であるこ
    とを検出して上限水位信号を出力する上限水位セ
    ンサとから成る水位検出手段と、下限水位信号に
    応答して缶内に水を供給する給水ポンプを始動さ
    せ、上限水位信号に応答して給水ポンプを停止さ
    せる断続制御の給水制御手段とを備えたボイラ系
    において、缶水の上限水位よりも高い缶水濃縮に
    よるオーバーシユート上限位置の検出手段と下限
    水位よりも低い缶水濃縮によるオーバーシユート
    下限位置の検出手段の両者もしくは何れかを備え
    てなり、オーバーシユート限度位置の信号により
    缶水の濃縮度を判別することを特徴とするボイラ
    系における缶水濃縮判別装置。
JP10179882A 1982-06-14 1982-06-14 ボイラ系における缶水濃縮判別装置 Granted JPS58219303A (ja)

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JPS4926602A (ja) * 1972-07-06 1974-03-09

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