JPH0364761B2 - - Google Patents

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JPH0364761B2
JPH0364761B2 JP10793082A JP10793082A JPH0364761B2 JP H0364761 B2 JPH0364761 B2 JP H0364761B2 JP 10793082 A JP10793082 A JP 10793082A JP 10793082 A JP10793082 A JP 10793082A JP H0364761 B2 JPH0364761 B2 JP H0364761B2
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Japan
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water supply
heating
water
period
boiler
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JP10793082A
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JPS58224202A (ja
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Tadao Fujita
Ichiro Hiraiwa
Shin Taniguchi
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Publication of JPS58224202A publication Critical patent/JPS58224202A/ja
Publication of JPH0364761B2 publication Critical patent/JPH0364761B2/ja
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はボイラ系における缶水の濃縮化に伴
う水管中のスケール付着状態及びボイラ缶体に付
着するススの付着状態を自動計測するためのス
ス、スケールの発生の判別装置に関するものであ
る。
一般に、ボイラ系を長時間運転すると、缶水が
濃縮化されるので、缶水中に含まれるカルシウ
ム、マグネシウム、シリカ等の不純物濃度が増大
し、これが水管内面に析出付着してスケールに成
長するものである。そしてスケールが熱の不良導
体であるために、スケールの付着はボイラ系の熱
交換の効率を低下させるばかりか、水管を高温度
に至らしめ、ついには焼損をも招くことが知られ
ている。
かかる不都合に対処するためには、水管中のス
ケール付着状態を定期的な目視観測により確認
し、スケール付着がある程度進行したときには、
水管に通薬してスケールを溶解除去することが行
われている。
しかしながら、スケール付着状態を目視観測す
るためには、ボイラ系の運転を停止させ、一旦、
缶水をブローしてから水管内部を観測しなければ
ならず、手間のかかる作業を伴うものであつた。
そうしてこのような作業は往々にして懈怠さ
れ、結果的に、スケールの異常な成長を見過し、
ついには水管を焼損するに至らしめ、復旧に多大
の時間と労力を費すことがしばしばであつた。
また、ボイラ系の運転停止を伴う作業である以
上、スケール付着状態の目視観測作業は、その頻
度において著して制約を受けるので、計測のサン
プリング周期が長大なものとなり、スケール付着
の進行を正確に把握することは困難であつた。
又、ススの付着も付着状態を確認するためには
目視観測する必要があつた。排ガス温度で判別す
るやり方もあるが燃焼がON−OFFしている場
合、正しい排ガス温度を測定することができず、
やはり目視に頼らざるを得ない場合があつた。
この場合も、ボイラ系の運転を停止させて、ボ
イラの燃焼室等を点検しなければならず手間のか
かる作業を伴うものであつた。
従つて、従前のボイラ系では水管中のスス、ス
ケール付着状態を高精度に、かつ、連続的に自動
計測することができず、而して、スス、スケール
を除去すべき時期を正確に把握することができ
ず、スケールの異常な成長を許し、水管の焼損を
招く危険性が極めて大であり、又、スス付着によ
り熱損失が増大するという欠点があつた。
この発明の目的は、上記従来技術に基づくボイ
ラ系の問題点に鑑み、給水制御系及び加熱制御系
の断続制御における給水期間及び加熱期間又は加
熱停止期間を計測し、その計測結果に基づいて蒸
発量を算出しボイラの効率低下状況を算出してス
ケール及びススの付着程度を判別してボイラの保
全を行うスス、スケールの判別装置を提供せんと
するものである。
上記目的に沿うこの発明の構成は、 1 缶水水位を検出して下限上限水位信号を出力
する水位検出手段と、下限水位信号に応答して
ボイラに水を供給する給水ポンプを始動させ、
上限水位信号に応答して給水ポンプを停止させ
る断続制御の給水制御手段及び缶内蒸気圧を検
出して下限蒸気圧上限蒸気圧信号を出力する蒸
気圧検出手段と、下限蒸気圧信号に応答して加
熱装置を始動させ上限蒸気圧信号に応答して加
熱装置を停止させる加熱制御手段とを備えたボ
イラ系において、前記給水制御手段に給水期間
計測部を付設して、給水ポンプが始動してから
停止するまでの給水期間を計測し、更に、蒸発
量演算部を付設して、給水制御系における断続
制御でもつて蓄積される各ボイラ系固有の水量
を、給水期間計測部でもつて計測された給水期
間で割つて商を算出し、これを給水ポンプの吐
出量から減算する演算を実行し、その演算結果
を蒸発量信号として出力し、一方、加熱制御手
段に加熱期間計測部を付設して、加熱装置が始
動してから停止するまでの加熱期間を計測し、
更に、蒸発量演算部を付設して、前記上下限蒸
気圧に従つて定まる各ボイラ系個有の定数を上
記加熱期間計測部でもつて計測された加熱期間
で割つて商を算出し、その商を各ボイラ系個有
の最大蒸気量から減算する演算を実行し、その
演算結果を蒸発量信号として出力し、ボイラの
給水制御装置に付設した給水期間計測部と蒸発
量演算部を用いて計算した前記蒸発量信号と、
加熱制御装置に付設した加熱期間計測部と蒸発
量演算部を用いて計算した蒸発量信号を比較し
てその差によりボイラのスケールの発生のスス
付着を知ることを特徴とするボイラのスス、ス
ケールの発生の判別装置。
2 缶水水位を検出して下限上限水位信号を出力
する水位検出手段と、下限水位信号に応答して
ボイラに水を供給する給水ポンプを始動させ、
上限水位信号に応答して給水ポンプを停止させ
る断続制御の給水制御手段及び缶内蒸気圧を検
知して下限蒸気圧上限蒸気圧信号を出力する蒸
気圧検出手段と、下限蒸気圧信号に応答して加
熱装置を始動させ上限蒸気圧信号に応答して加
熱装置を停止させる加熱制御手段とを備えたボ
イラ系において、前記給水制御手段に給水期間
計測部を付設して、給水ポンプが始動してから
停止するまでの給水期間を計測し、更に、蒸発
量演算部を付設して、給水制御系における断続
制御でもつて蓄積される各ボイラ系固有の水量
を、給水期間計測部でもつて計測された給水期
間で割つて商を算出し、これを給水ポンプの吐
出量から減算する演算を実行し、その演算結果
を蒸発量信号として出力し、一方、加熱制御手
段に加熱停止期間計測部を付設して、加熱装置
が停止してから始動するまでの加熱停止期間を
計測し、更に、蒸発量演算部を付設して、前記
上下限蒸気圧に従つて定まる各ボイラ系固有の
定数を蒸気加熱停止期間計測部でもつて計測さ
れた加熱停止期間で割つて商を算出し、その商
から各ボイラ系固有の定数を減算する演算を実
行し、その演算結果を蒸発量信号として出力
し、ボイラの給水制御装置に付設した給水期間
計測部と蒸発量演算部を用いて計算した前記蒸
発量信号と、加熱制御装置に付設した加熱停止
期間計測部と蒸発量演算部を用いて計算した蒸
発量信号を比較してその差によりボイラのスケ
ールの発生ススの付着を知ることを特徴とする
ボイラのスス、スケールの発生の判別装置。
である。
第1図Aは、本発明の適用されるボイラ系の構
成を示すブロツク説明図であり、ボイラ1はその
断面が示されている。第1図Bは第1図Aにおけ
るA−A断面図である。
図において、ボイラ1の内部は壁1aの内周面
に沿つて多数の水管1bが立設され、水管1bは
中空筒状体から成り、その下端部は環状の下部管
寄せ1c(水室)に、そして、その上端部は同じ
く環状の上部管寄せ1d(蒸気室)にそれぞれ連
通し、下部管寄せ1c及び水管1bの下部には、
缶水が収納される。
水管1bで囲まれたボイラ1の中心部には、燃
焼室1eが形成され、その上部には、電動機1f
で駆動されるブロア1gに連通する風道1hが設
けられ、風道1h内には、ノズル棒1iと電極棒
1jが垂設される。
燃焼室1eの下端部は、多数の水管1b間の中
空部を経て煙道1kに連通する。上部管寄せ1d
からは、連通管1lが壁1a外に延びて下部管寄
せ1cに連通する。
連通管1lの中間部には、缶水水位を目視可能
に表示する水位ゲージ1mと水位検出部2が介装
される。水位検出部2には、給水制御部3が接続
され、その出力端子は給水ポンプ4を駆動する電
動機4aに接続される。給水ポンプ4の導入管は
図示しない水源に連通し、その吐出管は下部管寄
せ1cに連通する。
更に、連通管1lの上部には、圧力検出部5が
接続され、その出力端子は加熱制御部6に接続さ
れる。加熱制御部6からは、制御信号線6′a〜
6′cが延びて電動機1f、電極棒1j、燃料ポ
ンプ6′dのそれぞれに接続される。燃料ポンプ
6′dの導入管は図示しない燃料タンクに連通し、
その吐出管はノズル棒1iに連通する。そして、
下部管寄せ1cからはブロー管1nが延びて、ブ
ローコツク1pを介して図示しない排水路に連通
し、上部管寄せ1dからは蒸気管1qが延びて図
示しない所望の蒸気負荷に連通する。
上記ボイラ系の構成では、蒸気を発生させるに
際しては、電動機1fでもつてブロア1gを駆動
して風道1h内に空気を圧送しつつ電極棒1jに
高電圧を印加してノズル棒1iの先端から噴射さ
れる燃料を着火させ、これを燃焼室1e内で燃焼
させる。かかる燃焼により生じた高温度の燃焼ガ
スは、燃焼室1e下端部から水管1bの中間部に
進入し、これを通過して煙道1kに至り排気され
る。この間に熱交換が行われて水管1b中の缶水
が加熱されて蒸気となり、これが上部管寄せ1d
にて集収、蓄積され、蒸気管1qを通じて蒸気負
荷に供給されるものである。
そして、加熱制御に関しては、上部管寄せ1d
内の蒸気圧を連通管1lを通じて抽出して圧力検
出部5に供給し、圧力検出部5は上部管寄せ1d
内の蒸気圧が予め設定された下限蒸気圧に達した
ことを検出したときには、下限蒸気圧信号を、同
様に、上限蒸気圧に達したことを検出したときに
は、上限蒸気圧信号を加熱制御部6に送る。
加熱制御部6は、蒸気の消費が続行して上部管
寄せ1d内の蒸気圧が降下し、下限蒸気圧信号を
受けたときには、制御信号線6′aを通じて電動
機1fを始動させて、ブロア1gでもつて風道1
hを空気パージしてから制御信号線6′bを通じ
て電極棒1jに高電圧を印加するとともに、制御
信号線6′cを通じて燃料ポンプ6′dを始動させ
て、ノズル棒1iから噴射される燃料に点火し燃
焼を開始させ、更に、蒸気の発生が続行して蒸気
圧が上昇し、圧力検出部5から上限蒸気圧信号を
受けたときには、制御信号線6′cを通じて燃料
ポンプ6′dを停止させて燃料供給を断つことに
より燃焼を停止させるとともに、燃焼ガスの排出
を待つて制御信号線6′aを通じて電動機1fを
停止させてブロア1gからの送風を断つ。
而して、燃焼の断続制御でもつて上部管寄せ1
d内の蒸気圧を上下限蒸気圧として予め設定され
た両圧力値の間の圧力値に保つことができるもの
である。
なお、簡便な装置では、電動機1f、燃料ポン
プ6dの始動・停止制御、及び電極棒1jへの高
電圧の印加を同時的に行つてもよい。
更に、給水系に関しては、連通管1l内の気水
境界面、すなわち、水管1b中の缶水水位の変化
を水位検出部2に伝達し、水位検出部2は缶水水
位が予め設定された下限水位に達したことを検出
したときには、下限水位信号を、同様に、上限水
位に達したことを検出したときには、上限水位信
号を給水制御部3に送る。
給水制御部3は、蒸気の消費により水管中の管
水水位が降下し、水位検出部2から下限水位信号
を受けたときには、電動機4aを始動させて給水
ポンプ4でもつて下部管寄せ1c通じて水管1b
への給水を開始させ、給水が続行して缶水水位が
上昇し、水位検出部2から上限水位信号を受けた
ときには、電動機4aを停止させて水管1bへの
給水を断つ。
而して、給水の続行制御でもつて、水管1b内
の缶水水位を上下限水位として予め選定された両
水位値の間の水位値に保つことができるものであ
る。
そして、かかる給水の断続制御と、前記燃焼の
断続制御は互いに別個独立に行われるものであ
る。
また、缶水のブローに際してはブローコツク1
pを開くことにより、排水管1nを通じて下部管
寄せ1c及び水管1b中の缶水の一部あるいは全
部をブローすることができるものである。
なお、ブロア1g、風道1h、ノズル棒1i、
電極棒1jから成るバーナは、これに限られるも
のではなく、要すれば、水管1b中の缶水を加熱
して蒸気を発生させ得れば足りるので、一般的に
は、電気ヒータ等をも含む加熱装置であればよ
い。
而して、同様に、加熱制御部6も加熱装置を断
続するものであればよい。
続いて、第2図〜第10図に基づいて、この発
明の一実施例の構成及び動作を説明する。
第2図は断続給水により蒸発量を求める構成を
示すブロツク図である。そして、第1図の構成と
の対比において、連通管1l中の水位は水管1b
中の缶水水位にほぼ等しいので、説明の便宜上、
連通管1lを、給水ポンプ4でもつて直接的に給
水される単純な形状の連通管1l′に置き換えて表
わしたものである。
水位検出部2は、缶水の下限水位Lにその先端
が位置するように配設された下限水位プローブ2
aと、缶水の上限水位Hにその先端が位置するよ
うに配設された上限水位プローブ2bと、水中に
埋没した水中電極2cと、水中電極2cに一端が
接続された交流電源2dと、交流電源2dの他端
と下限水位プローブ2aとの間に挿入された第一
の電流検出器2eと、交流電源2dの他端と上限
水位プローブ2bとの間に挿入された第二の電流
検出器2fとから成る。
給水制御部3は、第一の電流検出器2eの出力
端子がそのセツト端子に接続され、第二の電流検
出器2fの出力端子がインバータ3aを通じて、
そのリセツト端子に接続されたフリツプフロツプ
3bと、フリツプフロツプ3bの正相出力端子が
ドライバ3cを通じてその一端に接続され、その
他端が電源3dに接続されたリレー3eとから成
り、リレー3eの接点3e′は給水ポンプ4を駆動
する電動機4aの電源供給線4bに挿入される。
給水期間計測部7は、クロツクパルス発振器7
aと、一つの入力端子がクロツクパルス発振器7
aの出力端子に接続され、他の一つの入力端子が
給水制御部3(フリツプフロツプ3bの正相出力
端子)に接続されたアンドゲート7bと、アンド
ゲート7bの出力端子がその入力端子に接続され
たカウンタ7cと、その入力端子がフリツプフロ
ツプ3bの正相出力端子に接続され、その出力端
子がカウンタ7cのクリア端子に接続された単安
定マルチバイブレータ7dとから成る。
蒸発量演算部8は、一つの入力端子がカウンタ
7cの出力端子に接続され、その制御端子がフリ
ツプフロツプ3bの正相出力端子に接続された演
算器8aと、その出力端子が演算器8aの他の入
力端子に接続された水量設定器8b、吐出量設定
器8cとから成る。9は蒸発量演算部8に接続さ
れた表示部である。
比較演算器12は二つの入力側が演算器8a及
び後述する第5図に示される演算器8a−1に接
続されており、演算器8a及び演算器8a−1か
らの入力信号を比較してその差を出力側にて出力
して表示部13にて表示するようになつている。
第3図は缶水水位、すなわち、連通管1lの水
位の変化(A)と、第一第二の電流検出器2e,2f
の出力信号(C)(B)と、フリツプフロツプ3bの正相
出力信号(D)(E)とを対比して示す波形図である。
上記構成から成る水位検出部2、給水制御部3
に関して、給水制御の動作を説明すれば以下の通
りである。
いま、第3図Aaに示すように水位が下限水位
Lよりも高い位置にある場合には、下限水位プロ
ーブ2aが水中に水没して、水中電極2cとの間
が水を通じて導通状態となり、交流電源2dに対
して第一の電流検出器2e、下限水位プローブ2
a、水中電極2cから成る負荷回路が形成される
ので、第一の電流検出器2eに電流が流れ、これ
を検出して第一の電流検出器2eは第3図Cbに
示すように「1」を出力する。
そして、水位が降下して、第3図Acに示すよ
うに、下限水位Lに達すると、下限水位プローブ
2aの先端が水面から離れ、交流電源2dに対す
る負荷回路が遮断されるので、第一の電流検出器
2eを通過する電流が零となり、これを検出し
て、第一の電流検出器2eは第3図Cdに示すよ
うに「0」を出力する。
かかる第一の電流検出器2eの出力信号の
「1」から「0」への反転をセツト端子に受けて
フリツプフロツプ3bが「1」にセツトされ、そ
の正相出力信号は、第3図Deに示すように「0」
から「1」に反転する。この信号を受けて、ドラ
イバ3cが導通状態となり、リレー3eが励磁さ
れて、接点3e′が閉成し、電動機4aに電源が供
給されるので、ボイラへの缶水の供給が行われ
る。
而して、フリツプフロツプ3bが「1」になつ
ている期間中、給水が続行し、第3図Afに示す
ように水位が上昇し続ける。
やがて、第3図Agに示すように、水位が上限
水位Hに達すると、上限水位プローブ2bが水没
し、いままで、これが水面から離れていたため
に、第3図Bhに示すように、「0」を出力してい
た第二の電流検出器2fが第3図Biに示すよう
に、「1」を出力するようになる。
かかる第二の電流検出器2fの出力信号の
「0」から「1」への反転はインバータ3aによ
り、「1」から「0」への反転に変換されて、フ
リツプフロツプ3bのリセツト端子に供給され、
これを「0」にリセツトする。
而して、第3図Djに示すように、フリツプフ
ロツプ3bの正相出力信号が「0」となるので、
リレー3eが非励磁状態になり、接点3e′が開成
し、給水が停止する。
このようにして、給水ポンプが始動してから停
止するまでの期間T1(以下給水期間という)は、
フリツプフロツプ3bが「1」になつている期間
でもつて特定され、更に、給水ポンプが停止して
から始動するまでの期間T2(以下給水停止期間と
いう)は、フリツプフロツプ3bが「0」になつ
ている期間でもつて特定されるものである。
そして、かかる給水ポンプの断続制御では、一
つの給水期間中にボイラに蓄積される水量Vは下
限下位Lと上限水位Hの差G、及びその間の水管
断面積に基づいて各ボイラ系固有の値に特定され
るものであり、かかる水量Vが、ボイラへの流入
量、すなわち、給水ポンプ4の吐出量と、ボイラ
からの流出量、すなわち、蒸発量との平衡によつ
て定まることを示す説明図が第4図である。
同図を参照しつつ一つの給水期間T1について、
ボイラに対する流入流出量を考察すると、給水ポ
ンプ固有の吐出量Q〔Kg/H〕でもつて缶水が流
入し、これが蒸発量W〔Kg/H〕でもつて蒸気に
変換されて流出し、そして、そのような状態、つ
まり、流入流出量の差(Q−W)〔Kg/H〕でも
つて缶水を蓄積して行く状態で、一つの給水期間
T1を経過したときには、ボイラに水量V〔Kg〕が
蓄積されていることがわかる。
したがつて、水量Vは V=T1(Q−W) 〔Kg〕 で表わされるので、上式より蒸発量Wを求めれ
ば、 W=Q−V/T1 〔Kg/H〕 となる。
ここに、吐出量Q、水量Vは各ボイラ系固有の
定数であるので、給水期間T1を計測してこれを
特定すれば、上式に従つて蒸発量Wを算出するこ
とができるものである。
第3図にもどつて、給水を停止した後は同図
Akに示すように、水位は再び降下し、これが第
3図Alに示すように、下限水位Lに到達するま
では、フリツプフロツプ3bが「0」に留まつ
て、しかる後、第3図Dmに示すように、「1」
に反転して給水停止期間T2が形成される。
以下、同様の動作が繰返し行われて、水位は上
限水位Hと下限水位Lの間に保たれる。
そして、例えば、蒸発量Wが増大した場合に
は、第3図Af′に示すように、水位の上昇率が減
少し、換言すれば、吐出量Qと蒸発量Wの差(Q
−W)が減少し、いま仮りに第3図Acに示す時
点で、同時に、第3図Ee′に示すように、給水期
間に移行したと仮定すると、第3図Ag′に示す時
点で第3図Ej′に示すように、フリツプフロツプ
3bが「0」に反転することとなるので、給水期
間T1よりは長期間の給水期間T1′が形成される。
なお、付言するならば、一般的に吐出量Qは全
負荷状態における蒸発量Wよりも相当大に設定さ
れるので、全負荷状態においても、1回の水量V
は確保され、給水系の断続制御に支障をきたすこ
とはない。
続いて、給水期間計測部7と蒸発量演算部8の
動作を説明すれば以下の通りである。
給水ポンプの断続制御に際して、フリツプフロ
ツプ3bの正相出力信号は、例えば、第3図Dに
示すように、給水期間T1の間「1」となる。か
かる正相出力信号を受けて、給水期間中に限り、
アンドゲート7bが開いて、クロツクパルス発振
器7aからのクロツクパルスをカウンタ7cに導
き、これを計数させる。
そして、第3図Djに示すように、フリツプフ
ロツプ3bが「1」から「0」に反転すると、そ
の正相出力信号は「1」から「0」に反転し、ア
ンドゲート7bが閉じてカウンタ7cへのクロツ
クパルスの供給が断たれ、カウンタ7cには、給
水期間T1を表わすデイシタル符号か成生され、
給水期間信号s1として出力される。
このとき同時に、フリツプフロツプ3bの正相
出力信号の「1」から「0」への反転を制御端子
に受けて演算器8aは後述の演算処理を実行す
る。
上記演算器8aによる演算処理が完了した後
に、前述したフリツプフロツプ3bの正相出力信
号の「1」から「0」への反転に際して、トリガ
され、準安定状態に移行していた単安定マルチバ
イブレータ7dが安定状態に復帰して、クリアパ
ルスをカウンタ7cのクリア端子に送るので、カ
ウンタ7cはクリアされ、次回の計測に備えられ
る。
この間、すなわち、カウンタ7cがクリアされ
る前に演算器8aは、デイジタルスイツチ等より
成る水量設定器8bに予め設定されている水量V
を表わす水量信号S2を、カウンタ7cが出力して
いる給水期間信号S1で割つて商を算出し、更に、
同じくデイジタルスイツチ等より成る吐出量設定
器8cに予め設定されている吐出量Qを表わす吐
出量信号S3を読み込んで、これから上記商を減算
して、その演算結果を蒸発量信号S4として出力す
る。
このようにして得られた蒸発量信号S4は、 W=Q−V/T 〔Kg/H〕 の算出結果であるので、前述にように蒸発量を表
わすものである。
表示部9は演算器8aから蒸発量信号S4を受け
て、これを蒸発量Wとして目視可能に表示する。
比較演算器12は後述する加熱期間より計測する
蒸発量演算部8a−1から発する蒸発量信号S5
上述の給水量にもとずく蒸発量演算部8の蒸発量
信号S4を受けてその差を演算し表示部13に表示
する。又、蒸発量信号の差S5−S4を設定器12a
にて設定し、比較演算器12に入力するようにな
つている。
なお、上記実施例では、上下限水位プローブ2
b,2aと水中電極2c間の電導性を利用して、
水位を検出しているが、これに限られるものでは
なく、上下限水位プローブ2b,2a等の構成に
代えて、上下限水位に対応する位置に発光素子と
受光素子を対向配置して成る光学的水位センサ、
磁気を帯びた浮子を上下限水位に対応する位置に
配設された磁気センサでもつて検出する磁気的水
位センサ等を含む上下限水位センサを採用するこ
とは随意である。あるいは、唯一の圧力センサか
ら缶水水位に比例する水圧信号を得て、この信号
が上下限設定値に達したことをコンパレータでも
つて検出する構成としてもよい。
上記構成のように、唯一のハードウエアでもつ
て、上下限水位センサーを一体に実現することも
できるので、この明細書にいう下限水位センサと
上限水位センサは必ずしも別個独立のハードウエ
アとして実現される構成に限定されるものではな
い。
更に、上記説明では、給水時間計測部7は1回
の給水に関して、給水期間を計測して一つの給水
期間信号S1を出力し、これに基づいて蒸発量演算
部8は一つの蒸発量信号S4を出力しているが、複
数回の給水に関して、給水期間を計測し、これら
の平均値を算出して、一つの給水期間信号S1とし
て処理してもよい。
そのようにすれば、ボイラ系の瞬時的変動に起
因する給水期間信号のバラツキを回避でき、より
安定で正確な蒸発量を把握できるという実益があ
る。
第5図はボイラの加熱期間より蒸発量を求める
構成を示すブロツク図であり、第2図と合せて一
つの図となる。図中、第1図における符号と同一
の符号で表わされる構成要素はそれぞれ第1図の
ものに対応している。
圧力検出部5は、連通管1lを通じて上部管寄
せ1d内の蒸気圧が導かれる圧力センサ5aと、
圧力センサ5aの出力端子にそれぞれの第一の入
力端子が接続された第一、第二のコンパレータ5
b,5cと、第一、第二のコンパレータ5b,5
cの第二の入力端子にそれぞれ接続された基準電
圧限5d,5eとから成る。
加熱制御部6は、第一のコンパレータ5bの出
力端子がそのセツト端子に接続され、第二のコン
パレータ5cの出力端子がインバータ6aを通じ
てそのリセツト端子に接続されたフリツプフロツ
プ6bと、フリツプフロツプ6bの正相出力端子
がドライバ6cを通じてその一端に接続され、そ
の他端が電源6dに接続されたリレー6eとから
成り、リレー6eの接点6e′,6e″,6eは電
動機1f、電極棒1j、燃料ポンプ6′dを制御
するための制御信号線6′a,6′b,6′cのそ
れぞれと電源の間に挿入される。
加熱期間計測部7−1は、クロツクパルス発振
器7a−1と、一つの入力端子がクロツクパルス
発振器7a−1の出力端子に接続され、他の一つ
の入力端子がフリツプフロツプ6dの正相出力端
子に接続されたアンドゲート7b−1と、アンド
ゲート7b−1の出力端子がその入力端子に接続
されたカウンタ7c−1と、その入力端子がフリ
ツプフロツプ6bの正相出力端子に接続され、そ
の出力端子がカウンタ7c−1のクリア端子に接
続された単安定マルチバイブレータ7d−1とか
ら成る。
蒸発量演算部8−1は、一つの入力端子がカウ
ンタ7c−1の出力端子に接続され、その制御端
子がフリツプフロツプ6bの正相出力端子に接続
された演算器8a−1と、その出力端子が演算器
8a−1の他の入力端子に接続された定数設定器
8b−1、最大蒸発量設定器8c−1とから成
る。9−1は蒸発量演算部8−1に接続された表
示部である。
第6図、第8図は、連通管1lに抽出された上
部管寄せ1d内の蒸気圧の変化(A)と、第一第二の
コンパレータ5b,5cが出力する上下限蒸気圧
信号(B)(C)と、フリツプフロツプ6bの正相出力信
号(D)(E)とを対比して示す波形図である。
上記構成において、先ず、圧力検出部5、加熱
制御部6の動作を説明すれば以下の通りである。
圧力センサ5aは連通管1lを通じて導かれた
上部管寄せ1d内の蒸気圧に応答して、これに対
応する蒸気圧信号s0を出力するものであるとこ
ろ、いま、第6図Aa−1に示すように蒸気圧が
下限蒸気圧PLよりも高い場合には、基準電圧源
5dから供給される下限蒸気圧PLに対応する蒸
気圧信号s0の下限設定値に等しい基準電圧VL
りも蒸気圧信号s0の方が大きくなるので、これを
検出して第一のコンパレータ5bは第6図Cb−
1に示すように「1」を出力する。
そして、蒸気の消費あるいは温度低下に伴つて
蒸気圧が低下し、第6図Bc−1に示すように、
下限蒸気圧PLに達すると、蒸気圧信号s0が基準電
圧VLよりも小さくなるので、これを検出して第
一のコンパレータ5bは第6図Cd−1に示すよ
うに「0」を出力する。
かかる第一のコンパレータ5bの出力信号の
「1」から「0」への反転をセツト端子に受けて
フリツプフロツプ6bが「1」にセツトされ、そ
の正相出力信号は、第6図De−1に示すように
「0」から「1」に反転する。この信号を受けて
ドライバ6cが導通状態となり、リレー6eが励
磁されて、接点6e′,6e″,6eが閉成し、電
動機1f、電極棒1j、燃料ポンプ6′dに電源
が供給されるので、缶水の加熱が行われる。
而して、フリツプフロツプ6bが「1」になつ
ている期間中、加熱が続行し、第6図Af−1に
示すように、蒸気圧が上昇し続ける。
やがて、第6図Ag−1に示すように蒸気圧が
上限蒸気圧PHに達すると、いままで、蒸気圧信
号S0が、基準電圧源5eから供給される上限蒸気
圧に対応する蒸気圧信号S0の上限設定値に等しい
基準電圧VHよりも小さかつたために、第6図Bh
−1に示すように、「0」を出力していた第二の
コンパレータ5cが第6部Bi−1に示すように、
「1」を出力するようになる。
かかる第二のコンパレータ5cの出力信号の
「0」から「1」への反転はインバータ6aによ
り、「1」から「0」への反転に変換されて、フ
リツプフロツプ6bのリセツト端子に供給され、
これを「0」にリセツトする。
而して、第6図Dj−1に示すように、フリツ
プフロツプ6bの正相出力信号が「0」となるの
で、リレー6eが非励磁状態となり、接点6e′,
6e″,6eが開成し、缶水の加熱が停止する。
このようにして、加熱装置が始動してから停止
するまでの期間Th1(以下加熱期間という)はフ
リツプフロツプ6bが「1」になつている期間で
もつて特定され、更に、加熱装置が停止してから
始動するまでの期間Th2(以下加熱停止期間とい
う)は、フリツプフロツプ6bが「0」になつて
いる期間でもつて特定されるものである。
加熱を停止した後は第6図Ak−1に示すよう
に、蒸気の消費あるいは温度低下に伴つて蒸気圧
が再び低下し、下限蒸気圧PLに達するまでは、
フリツプフロツプ6bが「0」に留まつて、加熱
停止期間Th2が形成され、しかる後、同様の動作
が繰返し行われて、蒸気圧は上限蒸気圧PHと下限
蒸気圧PLの間に保たれる。
そして、例えば、蒸気圧の上昇工程で蒸発量
(蒸気負荷)が増大した場合には、缶水の加熱、
缶水の供給によつてボイラ系に流入する熱量と、
放熱によつてボイラ系から流出する熱量が定常運
転中の加熱期間について略々一定であるところ、
缶水の蒸発によつてボイラ系から流出する熱量が
蒸発量に応じて増大するので、ボイラ系からより
多くの熱量が奪われることとなり、第6図Af′−
1に示すように、蒸気圧の上昇勾配が鈍化するも
のである。
而して、いま仮りに、第6図Ac−1に示す時
点で、同時に、第6図Ee′−1に示すように、フ
リツプフロツプ6bが「1」に反転して加熱期間
に移行したと仮定すると、蒸発量が増大した場合
には、第6図Ag′−1に示す時点で、第6図Ej′−
1に示すようにフリツプフロツプ6bが「0」に
反転することとなるので、蒸発量が増大する以前
の加熱期間Th1よりも長時間の加熱期間Th1が形
成される。
かかる蒸発量の変化に依存する加熱期間Th1
変化を定量的に考察すると以下の通りである。
一般に、ボイラ系が保有する内部熱エネルギー
の変化dUは、 dU=ηB・Hu・dt+Gw・Iw・dt−GS
・IS・dt−QR・dt……(1) で表わされる。
ただし、 η……ボイラ効率(放熱損失を除く) B……燃料の発熱量 Hu……燃料消費量(流量) GW……ボイラへの給水量(流量) IW……給水のエンタルピ GS……蒸発量(流量) IS……蒸気のエンタルピ QR……ボイラの放熱量(熱流量) である。
そして、(1)式右辺について、第1項は缶水の加
熱によりボイラ系に流入する熱量を、第2項は缶
水の供給によりボイラ系に流入する熱量を、第3
項は缶水の蒸発により、ボイラ系から流出する熱
量を、第4項は放熱によりボイラ系から流出する
熱量を、それぞれ表わしたものである。
ところで、一般に、ボイラ系では、運転中の歩
有缶水量に比べて、給水系の断続制御でもつて補
充する変動缶水良は小量である。したがつて、運
転中の保有缶水量は各ボイラ系個有の一定値であ
るとみなすことができるので、下限蒸気圧PL
対応して加熱期間Th1の開始時点においてボイラ
系が保有する内部熱エネルギーULと、更に、上
限蒸気圧PHに対応して加熱期間Th1の終了時点に
おいてボイラ系が保有する内部熱エネルギーUH
のそれぞれが各ボイラ系個有の値に特定されるも
のである。
そこで、(1)式に基づいて一つの加熱期間Th1
経過に伴つて、ボイラ系に生ずる内部熱エネルギ
ーの増分(UH−UL)は UH−UL=(η・B・HU)Th1+IwTh1 0Gwd
t−GSTh1 0Isdt−QR・Th1……(2) で近似される。
実際上、上下限蒸気圧PH、PLの差は大きくは
ないので、簡便のために、上下限蒸気圧に対応す
るエンタルピの平均値Isloを算出してIs=Isloとお
くと、(2)式は UH−UL=(η・B・HU)Th1+IwTh1 0Gwd
t−(GS・Isin)Th1−QR・Th1……(3) となる。
更に、加熱期間Th1について考察してみると、
一つの加熱期間Th1内では、加熱制御とは独立に
行われる給水の断続制御により、蒸発量に応じた
回数の給水が行われるので、給水期間中は蒸発量
(流量)を上回る給水量(流量)がボイラ内に流
入し、一方、給水停止期間中は給水が全く行われ
ず、ボイラ内に流入する給水量(流量)は零とな
る。
しかしながら、保有缶水量は、下限と上限水位
間の容積よりはるかに大きく、保有缶水量は一定
として計算しても実用的な誤差は生じない。
又、加熱期間Th1は横軸に時間をとつたタイム
チヤートの第12図に示すように加熱期間Th1
下限蒸気圧PLの信号により加熱が開始され、上
限蒸気圧PHの信号により停止するものである。
他方、一回の加熱期間Th1の間に数回の給水ポン
プ4の断続運転がくり返される。1回の断続給水
量(第12図、第3図ejのフリツプフロツプ3b
の正相出力信号間の給水量)も2〜3程度と加
熱期間Th1中の蒸発量に比べて極めて小さい。こ
の断続給水で缶水水位がほぼ一定に保たれている
訳であるから、加熱期間Th1間に給水された量は
ほとんど蒸気として流出し、給水量と蒸発量はほ
ぼ平衡している。
したがつて、 ∫Th1 0Gwdt=GSTh1 ……(4) が成立する。
そして、(3)式と(4)式から蒸発量GSを求めると、 GS=CB−CR−CV/Th1 ……(5) となる。
ただし、 CB=η・B・Hu/Is1n−IW……(5a) CR=QR/Isin−IW ……(5b) CV=UH−UL/Is1n−IW ……(5c) であり、給水エンタルピーが一定ならいずれも各
ボイラ系個有の定数である。
而して、(5)式において C=CB−CR ……(6) とおくと、蒸発量GSは GS=C−CV/Th1 ……(7) で表わされる。
そして、Cは加熱期間Th1が無限大(連続加
熱)の場合の蒸発量、すなわち、各ボイラ系個有
の最大蒸発量を表わす。
また、GS=0における加熱期間T10は T10=CV/C ……(8) となり、かかる加熱期間T10は蒸発量(蒸気負
荷)が零であつても、主にボイラからの放熱によ
り流出する熱エネルギーを補つて、ボイラ系を運
転状態に維持するために必要な最小の加熱期間で
ある。
そして、前記(7)式で表わされる加熱期間Th1
蒸発量GSの関係を例示するグラフが第7図であ
る。
このように、ボイラ系の加熱期間Th1は蒸発量
GSに従つて各ボイラ系個有の値に特定されるの
で、加熱期間Th1を計測してこれを特定すれば、
前記(5)〜(7)式に従つて蒸発量GSを算出すること
ができるものである。
次に、例えば、蒸気圧の下降工程で蒸発量(蒸
気負荷)が増大した場合には、缶水の加熱によつ
てボイラ系に流入する熱量がなく、更に、缶水の
供給によつてボイラ系に流入する熱量と、放熱に
よつてボイラ系から流出する熱量が定常運転中の
加熱停止期間中について略々一定であるところ、
缶水の蒸発によつてボイラ系から流出する熱量が
蒸発量に応じて増大するので、蒸気圧の上昇工程
の場合と同様に、ボイラ系からより多くの熱量が
奪われることとなり、第6図に対応する第8図
Ak′−1に示すように、蒸気圧の下降勾配が急峻
化するものである。
而して、いま仮りに、第8図Ag−1に示す時
点で、同時に、第8図Ej′−1に示すように、フ
リツプフロツプ6bが「0」に反転して加熱停止
期間に移行したと仮定すると、蒸発量が増大した
場合には、第8図Al′−1に示す時点で、第8図
Em′−1に示すうに、フリツプフロツプ6bが
「1」に反転することとなるので、蒸発量が増大
する以前の加熱停止期間Th2よりも短期間の加熱
停止期間Th2′が形成される。
かかる蒸発量の変化に依存する加熱停止期間
Th2の変化を定量的に考察すると以下の通りであ
る。
加熱停止期間では、缶水の加熱がなく、(1)式右
辺の第1項は零となり、内部熱エネルギーの変化
dUは dU=GW・IWdt−GS・IS・dt−QRdt ……(9) で表わされ、而して、一つの加熱停止期間Th2
経過に伴う内部熱エネルギーの減分(UL−UH
は UL−UH=IWTh2 0GWdt−(GS・Is
1o
)Th2−QRTh2……(10) で表わされる。
(10)式において ∫Th2 0Gwdt=GSTh2 とおいて、蒸発量GSを求めると GS=C′V/Th2−CR ……(11) となる。
ただし、 C′V=UH−UL/Is1o−IW=CV ……(11a) CR=QR/Is1o−IW ……(11b) そして、GS=0における加熱停止期間T20は T20=C′V/CR となり、かかる加熱停止期間T20は蒸発量(蒸気
負荷)が零であつても、主にボイラからの放熱に
よる熱エネルギーの流出のために、上限蒸気圧か
ら下限蒸気圧に至るまでに要する最大の加熱停止
期間である。
而して、蒸気負荷が無負荷の場合でもボイラ系
の加熱装置は加熱期間T10、加熱停止期間T20
もつて断続制御されることとなる。
そして、前記(11)式で表わされる加熱停止期
間Th2と蒸発量GSの関係を例示するグラフが第9
図である。
このように、ボイラ系の加熱停止期間Th2も蒸
発量GSに従つて各ボイラ系固有の値に特定され
るので、加熱停止期間Th2を計測して、これを特
定すれば前記(11)式に従つて蒸発量GSを算出
することができるものである。
続いて、第5図、第6図にもどつて、加熱期間
計測部7−1、蒸発量演算部8a−1の動作を説
明すれば以下の通りである。
加熱装置の断続制御に際して、フリツプフロツ
プ6bの正相出力信号は、例えば、第6図Dに示
すように、加熱期間Th1の間「1」となる。かか
る正相出力信号を受けて、加熱期間中に限り、ア
ンドゲート7b−1が開いて、クロツクパルス発
振器7a−1からのクロツクパルスをカウンタ7
c−1に導き、これを計数させる。
そして、第6図Dj−1に示すように、フリツ
プフロツプ6bが「1」から「0」に反転する
と、その正相出力信号は「1」から「0」に反転
し、アンドゲート7b−1が閉じてカンウンタ7
c−1へのクロツクパルスの供給が断たれ、カウ
ンタ7c−1には、加熱期間Th1を表わすデイジ
タル符号が成生され、加熱期間信号S1-1として出
力される。
このとき同時に、フリツプフロツプ6bの正相
出力信号の「1」から「0」への反転を制御端子
に受けて演算器8a−1は後述の演算処理を実行
する。
上記演算器8a−1による演算処理が完了した
後に、前述したフリツプフロツプ6bの正相出力
信号の「1」から「0」への反転に際して、トリ
ガされ、準安定状態に移行していた単安定マルチ
バイブレータ7d−1が安定状態に復帰して、ク
リアパルスをカウンタ7c−1のクリア端子に送
るので、カウンタ7c−1はクリアされ、次回の
計測に備えられる。
この間、すなわち、カウンタ7c−1がクリア
される前に演算器8a−1は、デイジタルスイツ
チ等より成る定数設定器8b−1に予め設定され
ている定数CVを表わす定数信号S3−1を、カウ
ンタ7c−1が出力している加熱期間信号S2で割
つて商を算出し、更に、同じくデイジタルスイツ
チ等より成る最大蒸発量設定器8c−1に予め設
定されている最大蒸発量Cを表わす最大蒸発量信
号S4−1を読み込んで、これから上記商を減算し
て、その演算結果を蒸発量信号S5として出力す
る。
このようにして得られた蒸発量信号S5は、 GS=C−CV/Th1 〔Kg/H〕 の算出結果であるので、(7)式に示したように蒸発
量を表わすものである。
表示部9−1は演算器8a−1から蒸発量信号
S5を受けて、これを蒸発量GSとして目視可能に
表示する。
比較演算器12は前述した第2図に示されたも
ので蒸発量信号S4と第5図の蒸発量信号S5を入力
し、その差S5−S4もしくは比S4/S5を演算し表示
部13に表示する。そしてS5−S4設定器で予め設
定してあるボイラの効率低下に対応する蒸発量信
号の差S5−S4を比較演算器12で算出された蒸発
量信号の差S5−S4が越えると比較演算器12は別
途表示部13に信号を送り、表示部13にてボイ
ラの保全限界を示す表示をする。
ボイラの負荷が一定の場合について考えると、
ボイラの伝熱面にススが付着し、ボイラの缶内に
スケールが生成すると加熱装置が発生する熱量と
缶水に伝わる熱量の差が大きくなる。即ち、ボイ
ラの効率が低下する。従つて、スス、スケールの
発生しない状態とスス、スケールの発生した状態
において、同一の加熱を行うとスス、スケールの
発生しない状態におけるボイラの蒸発量はスス、
スケールの発生した状態におけるボイラの蒸発量
よりも大きい。逆にスス、スケールの発生しない
状態におけるボイラの蒸発量とスス、スケールの
発生した状態におけるボイラの蒸発量を等しくす
るためには、加熱装置の単位時間当りの発熱量を
一定とするとスス、スケールの発生した状態にお
けるボイラに対する加熱期間はスス、スケールの
発生しない状態におけるボイラに対する加熱期間
より長くしなければならない。
一方、給水期間より求めたボイラの蒸発量はボ
イラにおけるスス、スケールの発生の有無に関係
しない。
従つて、ボイラにスス、スケールが発生しない
状態において、上記蒸発量信号の差S5−S4(当初
0と設定が好適)、もしくは比S4/S5(当初1と設
定が好適)を基準とすると、スス、スケールの発
生の増加につれて蒸発量信号の差S5−S4が拡大
し、比S4/S5が小さくなるので、逆にボイラにス
ス、スケールが付着して加熱期間が増大している
ことを知り、ボイラの効率が低下したこを知るも
のである。
この発明に牽連する第二の発明の構成は、この
発明の構成における加熱期間計測部に代えて、加
熱停止期間計測部を付設して、加熱装置が停止し
てから始動するまでの加熱停止期間を計測し、更
に、蒸発量演算部では、上下限蒸気圧に従つて定
まる各ボイラ系個有の同一の定数を上記加熱停止
期間計測部でもつて計測された加熱停止期間で割
つて商を算出し、その商から、ボイラの放熱量に
従つて定まる各ボイラ系個有の第二の定数を減算
する演算を実行し、その演算結果を蒸発量信号と
して出力するようにしたことを特徴とするもので
ある。
第10図に基づいて、この発明に牽連する第二
の発明の実施例の構成及び動作を説明すれば以下
の通りである。
第10図は上記第二の発明の実施例の構成を示
すブロツク図であり、図中、加熱停止期間計測部
10は第5図における加熱期間計測部7−1と同
様に構成され、アンドゲート10bの一つの入力
端子がフリツプフロツプ6bの補相出力端子に接
続される。更に、図中、蒸発量演算部11は第5
図における蒸発量演算部8と同様に構成され、定
数設定器8b−1に代えて、第一定数設定器11
bが、そして、最大蒸発量設定器8c−1に代え
て、第二定数設定器11cが設けられている。
他の構成要素は、第5図において同一の符号が
示す構成要素とそれぞれ同一である。
上記構成における加熱停止期間計測部10と蒸
発量演算部11の動作を第8図をも参照しつつ説
明すれば、以下の通りである。
加熱装置の断続制御に際して、フリツプフロツ
プ6bの正相出力信号は、例えば、第8図Dに示
すように、加熱停止期間Th2の間「0」となるの
で、その補相出力信号は加熱停止期間Th2の間
「1」となる。かかる補相出力信号を受けて、加
熱停止期間中に限り、アンドゲート10bが開い
て、クロツクパルス発振器10aからのクロツク
パルスをカウンタ10cに導き、これを計数させ
る。
そして、第8図Dm−1に示すように、フリツ
プフロツプ6bが「0」から「1」に反転する
と、その補相出力信号は「1」から「0」に反転
し、アンドゲート10bが閉じてカウンタ10c
へのクロツクパルスの供給が断たれ、カウンタ1
0cには、加熱停止期間Th2を表わすデイジタル
符号が成生され、加熱停止期間信号S′1−1とし
て出力される。
このとき同時に、フリツプフロツプ6bの補相
出力信号の「1」から「0」への反転(フリツプ
フロツプ6bの「0」から「1」への反転)を制
御端子に受けて演算器11aは後述の演算処理を
実行する。
上記演算器11aによる演算処理が完了した後
に、前述したフリツプフロツプ6bの補相出力信
号の「1」から「0」への反転に際して、トリガ
され、準安定状態に移行していた単安定マルチバ
イブレータ10dが安定状態に復帰して、クリア
パルスをカウンタ10cのクリア端子に送るの
で、カウンタ10cはクリアされ、次回の計測に
備えられる。
この間、すなわち、カウンタ10cがクリアさ
れる前に演算器11aは、デイジタルスイツチ等
より成る第一定数設定器11bに予め設定されて
いる第一の定数C′Vを表わす第一定数信号S′3−1
を、カウンタ10cが出力している加熱期間停止
信号S′1−1で割つて商を算出し、更に、同じく
デイジタルスイツチ等より成る第二定数設定器1
1cに予め設定されている第二定数CRを表わす
第二定数信号S′4−1を読み込んで、これを上記
商から減算して、その演算結果を蒸発量信号S′5
として出力する。
このようにして得られた蒸発量信号S′5は、 GS=C′V/Th2−CR の算出結果であるので、(11)式に示したように
蒸発量を表わすものである。
表示部9′−1は演算器11aから蒸発量信号
S′5を受けて、これを蒸発量GSとして目視可能に
表示する。
なお、上記この発明及びこれに牽連する第二の
発明の説明では、加熱期間計測部7−1、加熱停
止期間計測部10は1回の断続制御に関して加熱
期間Th1、加熱停止期間Th2を計測して、それぞ
れ一つの加熱期間信号S1−1、一つの加熱停止期
間信号S′1−1を出力し、各々に基づいて蒸発量
を算出しているが、複数回の断続制御に関して加
熱期間、加熱停止期間を計測して、これらの平均
値を算出して一つの加熱期間信号、一つの加熱停
止期間信号として処理することもできる。
そのようにすれば、ボイラ系の瞬時的変動、特
に、給水の断続制御に起因する加熱期間信号、加
熱停止期間信号のバラツキを回避でき、より安定
で正確な蒸発量が得られるという実益がある。
また、上記加熱期間計測部7−1、加熱停止期
間計測部10は加熱制御部6のフリツプフロツプ
6bの「1」「0」状態に応答して作動するよう
に構成されているが、これに限られるものではな
く、要すれば、加熱装置が始動してから停止する
までの期間、あるいは加熱装置が停止してから始
動するまでの期間を計測すれば足りるので、上記
のように加熱装置を始動・停止させるための信
号、すなわち、フリツプフロツプ6bの「1」
「0」状態に対して直接的に応答するようにして
もよいし、その信号に基づいて制御された結果と
しての加熱装置の動作状態、例えば、燃料ポンプ
6′dの断続状態、電極棒1jへの高電圧の印加
状態等に応答して加熱期間、加熱停止期間を計測
する構成としてもよい。
更に付言すれば、この明細書にいう第一のコン
パレータ5bは別個独立のハードウエアとして実
現される構成に限定されるものではなく、第一の
コンパレータと第二のコンパレータを唯一のバー
ドウエアとして一体に実現する構成としてもよ
い。
かくしてボイラの伝熱部の新しい良好なときに
加熱期間もしくは加熱停止期間を計測してそれら
に基づいて演算して求めた蒸発量と給水期間と給
水停止期間を計測し、それらに基づいて演算して
求めた蒸発量を一致するようにしておく。
第11図はボイラの効率曲線を示す図であつて
横軸に負荷を縦軸にボイラの効率をとるとボイラ
の効率は負荷により変化し、ボイラの缶壁がスケ
ール、ススがなく良好なときは実線で示す効率曲
線19の如くボイラの効率は変化し、ボイラの缶
壁にスケール、ススが附着するとボイラの効率は
スケール、ススが缶壁にない場合よりも低下して
ボイラの効率曲線は点線(符号20で示すように
なる。従つて上宛したように流量計を用いないで
給水の断続制御時間より求めた蒸発量Wと燃焼の
断続制御時間より求めた蒸発量GSを比較すると
蒸発量W、GSに差が生ずる。この差又は比率を
高めると逆にスケール、ススの状態を判別でき
る。
給水及び燃焼の断続制御より求めるのはほぼ同
時的に少くとも夫々一回断続制御動作によること
もできるし、又、一定時間内の給水及び燃焼の断
続制御のくり返した累計もしけは平均の蒸発量の
比較によつてもよい。これらは比較演算器12に
より行われ比較演算器12は記憶装置を備える。
かくして第11図に示すように実線の良好な缶体
の効率曲線19と例えば点線のスケール、ススの
ついた場合をボイラ保全の限界の効率曲線20と
すると効率の差が両曲線の縦座標の差を越える部
分でもつてスケール、ススの除去清掃を行うよう
にする。
以上のように、給水の断続制御による蒸発量計
測装置は水位検出部と給水制御部を備えて、缶水
水位が下限水位に到達したときに、給水ポンプを
始動させ、缶水水位が上限水位に到達したとき
に、給水ポンプを停止させるようにしたボイラ系
において、給水期間計測部と蒸発量演算部とを付
設して、給水期間を計測し、1回の断続制御でも
つてボイラに蓄積される水量を給水期間で割つて
商を算出し、更に、その商を給水ポンプの吐出量
から減算してその演算結果を蒸発量信号として出
力するように構成してボイラ系における蒸発量を
自動的に計測し、一方加熱期間、加熱停止期間を
計測してその各々に基づいて蒸発量を演算するよ
うにして構成してボイラ系における蒸発量を自動
的に計測し両蒸発量の差又は比を求めることによ
りスケールの発生、ススの附着の程度が判別でき
る。
又、この発明によれば格別高価な計測計器を用
いることなく、伝熱面のスケール及びススの付着
状況がボイラの効率の低下に応じて把握できるの
でスケール及びススの付着により伝熱面の損傷を
防止し、加うるに高効率のボイラの運転が達成で
きる。
ボイラに従来から備えている給水生後装置及び
加熱制御装置をそつくりそのまま利用して、給水
制御吹から得られる給水ポンプの始動停止信号を
処理するための構成、及び加熱制御吹から得られ
る加熱装置の始動停止信号を処理するための構成
を付設すれば足りるので、構成が簡潔で無駄がな
く、低コストで実現できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図Aはこの発明の構成を付設することがで
きる小形ボイラ系の構成を示すブロツク図、第1
図Bは第1図Aにおけるボイラ1のA−A断面
図、第2図乃至第10図はこの発明の実施例に関
するものであり、第2図、第5図はその構成を示
すブロツク図、第3図は要部の波形図、第4図は
給水期間中のボイラにおける水の流入と蒸気の流
出との関係を示す説明図、第6図、第8図は第5
図における加熱制御部の要部の波形図、第7図は
加熱期間Th1と蒸発量GSの関係を示すグラフ、第
9図は加熱停止期間Th2と蒸発量GSの関係を示す
グラフ、第10図はこの発明の他の実施例の構成
を示すブロツク図、第11図はボイラの効率曲線
を示す線図、第12図は加熱期間と給水の断続制
御の関係を示すタイムチヤートである。 1……ボイラ、2……水位検出部、3……給水
制御部、4……給水ポンプ、5……圧力検出部、
6……加熱制御部、7……給水期間計測部、7−
1……加熱期間計測部、8,8−1……蒸発量演
算部、9,9−1……表示部、10……加熱停止
期間計測部、11……蒸発量演算部、12……比
較演算器、13……表示部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 缶水水位を検出して下限上限水位信号を出力
    する水位検出手段と、下限水位信号に応答してボ
    イラに水を供給する給水ポンプを始動させ、上限
    水位信号に応答して給水ポンプを停止させる断続
    制御の給水制御手段及び缶内蒸気圧を検知して下
    限蒸気圧上限蒸気圧信号を出力する蒸気圧検出手
    段と、下限蒸気圧信号に応答して加熱装置を始動
    させ上限蒸気圧信号に応答して加熱装置を停止さ
    せる加熱制御手段とを備えたボイラ系において、
    前記給水制御手段に給水期間計測部を付設して、
    給水ポンプが始動してから停止するまでの給水期
    間を計測し、更に、蒸発量演算部を付設して、給
    水制御系における断続制御でもつて蓄積される各
    ボイラ系固有の水量を、給水期間計測部でもつて
    計測された給水期間で割つて商を算出し、これを
    給水ポンプの吐出量から減算する演算を実行しそ
    の演算結果を蒸発量信号として出力し、一方、加
    熱制御手段に加熱期間計測部を付設して、加熱装
    置が始動してから停止するまでの加熱期間を計測
    し、更に、蒸発量演算部を付設して、前記上下限
    蒸気圧に従つて定まる各ボイラ系固有の定数を上
    記加熱期間計測部でもつて計測された加熱期間で
    割つて商を算出し、その商を各ボイラ系固有の最
    大蒸発量から減算する演算を実行し、その演算結
    果を蒸発量信号として出力し、ボイラの給水制御
    装置に付設した給水期間計測部と蒸発量演算部を
    用いて計算した前記蒸発量信号と、加熱制御装置
    に付設した加熱期間計測部と蒸発量演算部を用い
    て計算した蒸発量信号を比較してその差によりボ
    イラのスケールの発生ススの付着を知ることを特
    徴とするボイラのスス、スケールの発生の判別装
    置。 2 缶水水位を検出して下限上限水位信号を出力
    する水位検出手段と、下限水位信号に応答してボ
    イラに水を供給する給水ポンプを始動させ、上限
    水位信号に応答して給水ポンプを停止させる断続
    制御の給水制御手段及び缶内蒸気圧を検知して下
    限蒸気圧上限蒸気圧信号を出力する蒸気圧検出手
    段と、下限蒸気圧信号に応答して加熱装置を始動
    させ上限蒸気圧信号に応答して加熱装置を停止さ
    せる加熱制御手段とを備えたボイラ系において、
    前記給水制御手段に給水期間計測部を付設して、
    給水ポンプが始動してから停止するまでの給水期
    間を計測し、更に、蒸発量演算部を付設して、給
    水制御系における断続制御でもつて蓄積される各
    ボイラ系固有の水量を、給水期間計測部でもつて
    計測された給水期間で割つて商を算出し、これを
    給水ポンプの吐出量から減算する演算を実行し、
    その演算結果を蒸発量信号として出力し、一方、
    加熱制御手段に加熱停止期間計測部を付設して、
    加熱装置が停止してから始動するまでの加熱停止
    期間を計測し、更に、蒸発量演算部を付設して、
    前記上下限蒸気圧に従つて定まる各ボイラ系固有
    の定数を上記加熱停止期間計測部でもつて計測さ
    れた加熱停止期間で割つて商を算出し、その商か
    ら各ボイラ系固有の定数を減算する演算を実行
    し、その演算結果を蒸発量信号として出力し、ボ
    イラの給水制御装置に付設した給水期間計測部と
    蒸発量演算部を用いて計算した前記蒸発量信号
    と、加熱制御装置に付設した加熱停止期間計測部
    と蒸発量演算部を用いて計算した蒸発量信号を比
    較してその差によりボイラのスケールの発生スス
    の付着を知ることを特徴とするボイラのスス、ス
    ケールの発生の判別装置。
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