JPH0236634Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、例えば金魚鉢等に使用するため水
道水内の塩素ガスを抜く浄水器に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来、水道水を金魚鉢等に使用する場合には、
水道水内の塩素を取除くため、“溜め置き水”の
ようにバケツ等に水道水を入れ、数日大気にさら
してから使用するか、別に中和剤（ハイポ）を水
道水の中に入れて使用していた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来の構成では、前者は手
間がかかり、又後者では消耗品として費用がかか
るという問題点があつた。したがつて、この考案
は前記従来技術が持つていた問題点を解決した器
具を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） この考案は、前記問題点を解決するため、水道
水を有底円筒体の上部内周面に噴射し、その内面
に沿つてフイルム状に流下させ、溜つた水をさら
に円筒体に設けたパイプ内にオーバーフローさせ
て取出すようにしたものである。

（作用） このようにすると水道水は噴射により水の粒子
が大気と接触し、さらに円筒体内をフイルム状に
流下させ、その上オーバーフローによつて水面と
大気とを充分に接触させるので、水道水内の塩素
を十分に取除くことができる。したがつて前記問
題点を除去することができる。

（実施例） 第１図は、この考案の一実施例を示す断面図
で、有底円筒体１内の中央上部に水道水を半径方
向に噴射させる噴水機構２が取付けられている。
この噴水機構２はノズル状の小孔でもよいし、或
はスリツト状でもよいが、水道水が霧状になるよ
うにすることが好ましい。一方有底円筒体１の底
部中央部にはパイプ３が底部より内部に適当な高
さに突出させて取出口を設ける。なお円筒体１の
上方は大気と連通していなければならず、また円
筒体１の周囲に適当な大きさの窓４を設けて大気
を取入れるようにするとより効果的である。この
場合、窓４から水が外部へ漏れないよう窓４に被
覆部５を設けるとよい。

このようにすると水道水は噴水機構２より半径
方向に噴射され、円筒体内面に付着し、自然落下
により円筒体１内をフイルム状に流下する。そし
て円筒体１の底部に溜つた水はパイプ３の高さを
超えると再びパイプ３内を同じくフイルム状に流
れ金魚鉢内に導く。勿論、オーバーフローするた
めに用いるパイプ３は必ずしも有底円筒内に直接
設けることなく、別に設けた槽に導いて行つても
よい。

（考案の効果） このようにすると水道水は噴射により水が粒子
となつて大気と接触し、さらに円筒体１内をフイ
ルム状に流下させ、その上オーバーフロー等によ
つて取出すと水と大気との接触度合が増えて水道
水内の塩素を十分に取除く効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案浄水器の一実施例を示す断面図
である。 １……有底円筒体、２……噴水機構、３……パ
イプ、４……窓、５……被覆部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底円筒体の中央部に、水道水をその上部内周
   面に噴射させ、内面に沿つてフイルム状に流下せ
   しめるようにした噴水機構と、前記円筒体底部に
   貫通して設けられ、流下して溜つた水道水をオー
   バーフローによつて取出せるようにしたパイプと
   を設けたことを特徴とする浄水器。