JPH0236624B2 - - Google Patents

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JPH0236624B2
JPH0236624B2 JP59218593A JP21859384A JPH0236624B2 JP H0236624 B2 JPH0236624 B2 JP H0236624B2 JP 59218593 A JP59218593 A JP 59218593A JP 21859384 A JP21859384 A JP 21859384A JP H0236624 B2 JPH0236624 B2 JP H0236624B2
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JP
Japan
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methylene chloride
vinyl acetate
mixed solution
acetate resin
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59218593A
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English (en)
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JPS6198776A (ja
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Ikuo Ishida
Showa Ishii
Reiji Saito
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、美装の目的で塗料塗膜などが施され
た、主として建物あるいはコンクリート壁面の様
な構造物などの改装補修に際して、旧塗膜を除去
するために使用するに適した剥離剤組成物に関す
るものである。 〔従来の技術〕 現在、ガソリンスタンドの壁面などに使用され
ている塗料は耐候性、耐薬品性、塗膜の光沢の良
さから塩化ビニル系およびアクリル系塗料などの
溶液型塗料が主である。 これら溶液型塗料は単に塗料中の溶剤の揮発の
みによつて連続塗膜を形成するので通常の溶剤に
触れると再び溶解する。従つてこれら溶液型塗料
の旧塗膜の除去は、一般に剥離剤中の溶剤によつ
て旧塗膜を溶解させ、高圧水噴射などによつて洗
い流す方法が採用されている。しかしながらこの
方法では剥離剤の成分(溶剤、増粘剤、界面活性
剤、ワツクス類など)が水とともに排出されるの
で、この処理に多大な費用と入手と時間を費して
おり、又、しばしば排水処理が不十分なため田畑
に流れ込み、作物を枯らすなどの事態を招いてい
る。 〔発明が解決しようとする問題〕 本発明者らは、建物あるいはコンクリート壁面
の様な構造物に施された塩化ビニル系、アクリル
系等の溶液型塗料塗膜を、溶解することなく剥離
でき、しかも水洗不要で作業性、後処理の容易な
剥離剤組成物を得んと鋭意研究した結果、本発明
を完成した。 (ロ) 発明の構成 〔問題を解決するための手段〕 本発明は塩化メチレン40〜75重量%、低沸点ケ
トン10〜35重量%および常温で液体の脂肪族炭化
水素(その代表例は後述のごとく石油留分であ
り、以下この成分を単に石油留分と称する)5〜
30重量%からなる塩化メチレン混合溶液ならびに
酢酸ビニル系樹脂からなる剥離剤組成物に関する
ものである。 〔作用〕 本発明組成物において塩化メチレンおよび低沸
点ケトンは塗料塗膜中に浸透し、塗膜を溶解膨潤
させる作用を有し、かつ酢酸ビニル系樹脂を溶解
させる働きを有する。 石油留分は塗料塗膜の溶解を防ぎ、旧塗料塗膜
の内側へ浸透して、下地との接着力を弱める働き
をするものと思われる。 酢酸ビニル系樹脂は塩化メチレン、低沸点ケト
ンおよび石油留分からなる混合溶液(以下塩化メ
チレン混合溶液ともいう)を増粘させ、壁面への
塗布性能の向上および塩化メチレン混合溶液の蒸
発抑制効果あるいは作業後の片づけ易さ等を与え
るものである。 〔塩化メチレン混合溶液〕 塩化メチレンの配合割合は、塩化メチレン混合
溶液中40〜75重量%であり、好ましくは50〜60重
量%である。75重量%を越えると、溶液型塗料塗
膜を溶解させ、40重量%未満では浸透性が悪くな
る。 低沸点ケトンは低沸点、好ましくは沸点150℃
以下、更に好ましくは120℃以下のケトンであれ
ば特に制限を受けることなく好適に使用できる。
具体的には例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等があり、メチルエ
チルケトンは沸点および引火点などから本発明に
おいて最も好ましく用いられる。 低沸点ケトンの配合割合は、塩化メチレン混合
溶液中10〜35重量%であり、好ましくは20〜25重
量%である。35重量%を越えると剥離性能が低下
し、且つ引火性となる恐れがあり、10重量%未満
では酢酸ビニル系樹脂の溶解性が悪くなる。 本発明にいう石油留分は種々あり、本発明では
それらのいずれを用いてもよく、又、2種以上の
混合物を用いることもできる。好ましい石油留分
としては常圧における沸点が軽油の沸点以下のも
のであり、具体的には例えばヘキサン、ヘプタ
ン、オクタンなどの脂肪族炭化水素、工業用ガソ
リン、石油スピリツト、灯油、軽油などの石油留
分が挙げられる。これらの中でもコスト、引火性
などの点から灯油が最も好ましい。 ベンゼン、トルエン、キシレンなどの常温で液
体の芳香族炭化水素は、塗料塗膜を溶解させる傾
向を示すので、これのみの使用は適当ではない
が、石油留分に混入していることは差し支えな
い。 石油留分の配合割合は、塩化メチレン混合溶液
液中5〜30重量%であり、好ましくは20〜25重量
%である。30重量%を越えると酢酸ビニル系樹脂
分が溶解しなくなり、5重量%未満では塗料塗膜
が溶解する。 〔酢酸ビニル系樹脂〕 酢酸ビニル系樹脂としては、ポリ酢酸ビニル、
酢酸ビニル―塩化ビニル共重合樹脂、酢酸ビニル
―エチレン共重合樹脂、酢酸ビニル―塩化ビニル
―エチレン共重合樹脂などが挙げられる。 酢酸ビニル系樹脂の配合割合は、塩化メチレン
混合溶液と酢酸ビニル系樹脂の合計量に対し好ま
しくは1〜30重量%、さらに好ましくは5〜20重
量%である。この割合が1重量%未満ではその効
果はあまり期待できず、又30重量%を越えると塩
化メチレン混合溶液に溶解しない恐れがある。 〔製造方法〕 本発明組成物の製造に際しては、塩化メチレ
ン、低沸点ケトン、石油留分および酢酸ビニル系
樹脂を混合すればよく、例えば塩化メチレン、低
沸点ケトン、石油留分からなる塩化メチレン混合
溶液に、該溶液を撹拌しつつ酢酸ビニル系樹脂を
添加し、つづいて撹拌下に該溶液を沸騰させ、つ
いで冷却する方法等が挙げられる。 酢酸ビニル系樹脂を塩化メチレン混合溶液に配
合するにあたつては、種々の形態の該樹脂を利用
できるが、中でも粉末状が好ましい。 〔その他の添加物〕 本発明組成物の作用効果を更に高めるために、
パラフインワツクス、低沸点アルコールを本発明
組成物に添加すると剥離の作用効果が一段と高く
なる。 パラフインワツクスは主として塩化メチレン混
合溶液の蒸発抑制に有効で、酢酸ビニル系樹脂と
併用することにより、相乗的に剥離効果を向上さ
せるものである。 パラフインワツクスの添加割合は通常塩化メチ
レン混合溶液と酢酸ビニル系樹脂の合計量100重
量部に対して好ましくは0.01〜2.5重量部、さら
に好ましくは0.1〜1.0重量部がよい。パラフイン
ワツクスが0.01重量部末満では効果があまり認め
られなくなり、2.5重量部を越える場合は組成物
中に溶解している酢酸ビニル系樹脂が析出しやす
くなる。 低沸点アルコールは塗料塗膜の溶解を防ぎ、旧
塗膜の内側へ浸透して下地との接着力を弱める働
きをするもので、本発明組成物と併用することに
より剥離効果を一段と向上させるものである。 低沸点アルコールは低沸点、好ましくは沸点が
150℃以下、更に好ましくは120℃以下であれば特
に制限を受けることなくいずれも好適に使用でき
る。具体的にはメタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、アミル
アルコールなどが挙げられ、特にメタノール、エ
タノール、イソプロパノールが好ましく用いられ
る。低沸点アルコールの添加割合は、塩化メチレ
ン混合溶液および酢酸ビニル系樹脂の合計量100
重量部に対して、好ましくは0.01〜5重量部さら
に好ましくは0.1〜2.5重量部である。5重量部を
越えると剥離剤中の酢酸ビニル系樹脂分が溶解し
なくなる恐れがあり、0.01重量部未満では効果が
ほとんど期待出来ない。 〔実施例及び比較例〕 実施例1〜6、比較例1〜6 第1表に掲げた各成分を混合し、各種剥離剤組
成物を調合し、これを市販の塩化ビニル系塗料、
アクリル系塗料を塗布した鉄板面(30cm×30cm)
に対して室温(20℃)で塗布し(塗布量0.5〜0.8
Kg/m2)、塗布15分後の塗料塗膜の表面状態及び
剥離性を検討した。 その結果を第1表に示す。
【表】
【表】
【表】 実施例7〜10 比較例7〜8 前記市販の塩化ビニル系塗料をモルタル仕上げ
したブロツク壁面に塗布し(塗布量約0.7Kg/
m2)、約1ケ月間放置乾燥してテスト壁面とした。 第2表に掲げた各成分を混合し、各種剥離剤組
成物として直射日光下のブロツク壁面(30cm×30
cmの箇所)に対して塗布し(塗布量0.6〜0.8Kg/
m2)、塗布15分後の塗料塗膜の表面状態および剥
離性を検討した。 その結果を第2表に示す。
【表】
【表】 *5 記号の意味は第1表*2と同じ *7 記号の
意味は第1表*4と同じ
*6 塗料商品名は第1表*3と同じ
(ハ) 発明の効果 本発明組成物の特長は、従来の剥離剤に見られ
る酸、アルカリ、フエノールの如き毒性の高い物
質を含んでおらず、又、塩化ビニル系塗料、アク
リル系塗料のように溶剤に溶け易い塗膜を溶解せ
ずに剥離できる事である。さらに塗布後の剥離剤
は旧塗料塗膜の上に皮膜となつて残り、旧塗膜と
一緒に剥離されるため、水洗などの後処理は全く
必要ないので剥離作業が簡素化され、コストを低
減することができる。 また水洗の必要がないので剥離剤成分や溶解し
た塗料成分による水質公害、環境汚染の心配も無
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化メチレン40〜75重量%、低沸点ケトン10
    〜35重量%および常温で液体の脂肪族炭化水素5
    〜30重量%からなる塩化メチレン混合溶液ならび
    に酢酸ビニル系樹脂からなる剥離剤組成物。
JP21859384A 1984-10-19 1984-10-19 剥離剤組成物 Granted JPS6198776A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21859384A JPS6198776A (ja) 1984-10-19 1984-10-19 剥離剤組成物

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JP21859384A JPS6198776A (ja) 1984-10-19 1984-10-19 剥離剤組成物

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JPS6198776A JPS6198776A (ja) 1986-05-17
JPH0236624B2 true JPH0236624B2 (ja) 1990-08-20

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ID=16722386

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4748972B2 (ja) * 2004-10-19 2011-08-17 株式会社エココスモ 塗膜剥離剤
JP7432216B2 (ja) * 2019-04-19 2024-02-16 化研テック株式会社 塗膜剥離剤及び塗膜の剥離方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50115235A (ja) * 1974-02-28 1975-09-09
JPS5529578A (en) * 1978-08-24 1980-03-01 Hamer R J Ltd Paint releasing agent
JPS59117567A (ja) * 1982-12-24 1984-07-06 Toagosei Chem Ind Co Ltd 剥離剤組成物

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