JPH0236510A - コンデンサ内蔵磁器基板の製造方法 - Google Patents
コンデンサ内蔵磁器基板の製造方法Info
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- JPH0236510A JPH0236510A JP18646588A JP18646588A JPH0236510A JP H0236510 A JPH0236510 A JP H0236510A JP 18646588 A JP18646588 A JP 18646588A JP 18646588 A JP18646588 A JP 18646588A JP H0236510 A JPH0236510 A JP H0236510A
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Landscapes
- Ceramic Capacitors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、2種以上の誘電率を有し、複数個の粒界絶縁
型半導体磁器コンデンサを内蔵し、各種の電子回路用基
板あるいは基体として用いることができる磁器基板の製
造方法に関するものである。
型半導体磁器コンデンサを内蔵し、各種の電子回路用基
板あるいは基体として用いることができる磁器基板の製
造方法に関するものである。
(従来の技術)
近年、電子機器の小型化の動きが活発である。
このなかで、磁器基板は、その表面上に厚膜法または薄
膜法によって形成された導体回路、抵抗などを有し、さ
らにチップ形態のコンデンサおよびインダクタンスなど
を実装している。しかし、この基板はその役割がただ単
に前記電子部品類を載せることにあるため、いわば電気
機能的には空間となっており、この空間内すなわち基板
内に前記電子部品の一部を移すことによ)て、さらに小
型化を計る試みが行われている。具体的な例として、誘
電体シートを多層化することによりコンデンサを基板内
に内蔵させて小型化する技術が提案されている。
膜法によって形成された導体回路、抵抗などを有し、さ
らにチップ形態のコンデンサおよびインダクタンスなど
を実装している。しかし、この基板はその役割がただ単
に前記電子部品類を載せることにあるため、いわば電気
機能的には空間となっており、この空間内すなわち基板
内に前記電子部品の一部を移すことによ)て、さらに小
型化を計る試みが行われている。具体的な例として、誘
電体シートを多層化することによりコンデンサを基板内
に内蔵させて小型化する技術が提案されている。
(発明が解決しようとする課題)
しかし、誘電体シートを多層化したタイプのコンデンサ
内蔵基板は、誘電体シートと電極材料とを交互に積層し
て多層化するため、工程が煩雑になるとともに、内蔵コ
ンデンサ相互間の容量(以下クロス容量という)が大き
いため信号の漏洩量を無視出来ないという問題点を有す
る。すなわち、コンデンサ内蔵基板を、基板内に複数個
のコンデンサがそれぞれ電気的に十分に分離された状態
で、しかも簡便な方法で形成することは、従来全(困難
であった。
内蔵基板は、誘電体シートと電極材料とを交互に積層し
て多層化するため、工程が煩雑になるとともに、内蔵コ
ンデンサ相互間の容量(以下クロス容量という)が大き
いため信号の漏洩量を無視出来ないという問題点を有す
る。すなわち、コンデンサ内蔵基板を、基板内に複数個
のコンデンサがそれぞれ電気的に十分に分離された状態
で、しかも簡便な方法で形成することは、従来全(困難
であった。
本発明の目的は、誘電率の高い粒界絶縁型半導体磁器か
らなる複数個のコンデンサが、それぞれ電気的に十分に
分離され、さらに機械的強度の低下がな(、かつ形状的
なゆがみのない状態で内蔵されている磁器基板の製造方
法を提供することにある。
らなる複数個のコンデンサが、それぞれ電気的に十分に
分離され、さらに機械的強度の低下がな(、かつ形状的
なゆがみのない状態で内蔵されている磁器基板の製造方
法を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明は、2種以上の誘電率を有し、複数個の粒界絶縁
型半導体磁器コンデンサを内蔵する磁器基板を製造する
に当り、第1段階として、Ti0749.5〜54.0
モル%およびSrO50.5〜46.0モル%からなる
主成分100モル部に対し、MnO□0.5〜5.3モ
ル部およびy2o30.02〜0.40モル部を含有す
る高誘電率組成物からなる成形体の主表面上に、八l
!0150.0〜99.9モル%とMnO,およびZn
Oからなる群から選ばれた少なくとも1種の成分50.
0〜0.1モル%とからなる低誘電率用組成物を、複数
個の領域が画成されるように供給し;第2段階として、
前記低誘電率用組成物を前記成形体の内部に拡散させ;
第3段階として、結晶粒界を絶縁することを特徴とする
コンデンサ内蔵磁器基板のの製造方法に関するものであ
る。
型半導体磁器コンデンサを内蔵する磁器基板を製造する
に当り、第1段階として、Ti0749.5〜54.0
モル%およびSrO50.5〜46.0モル%からなる
主成分100モル部に対し、MnO□0.5〜5.3モ
ル部およびy2o30.02〜0.40モル部を含有す
る高誘電率組成物からなる成形体の主表面上に、八l
!0150.0〜99.9モル%とMnO,およびZn
Oからなる群から選ばれた少なくとも1種の成分50.
0〜0.1モル%とからなる低誘電率用組成物を、複数
個の領域が画成されるように供給し;第2段階として、
前記低誘電率用組成物を前記成形体の内部に拡散させ;
第3段階として、結晶粒界を絶縁することを特徴とする
コンデンサ内蔵磁器基板のの製造方法に関するものであ
る。
本発明方法の好適例では、拡散を焼成により行う。この
場合には拡散に特別な工程を必要とせず、通常粒界絶縁
型磁器基板の製造上必要とされる焼成工程の中で拡散が
実現されるという利点がある。
場合には拡散に特別な工程を必要とせず、通常粒界絶縁
型磁器基板の製造上必要とされる焼成工程の中で拡散が
実現されるという利点がある。
ここに「低誘電率用組成物」とは、高誘電率成形体を低
誘電率に変えるために加えられる組成物を意味するもの
とする。また「組成物」とは、混合物のほかに化合物を
包含するものとする。
誘電率に変えるために加えられる組成物を意味するもの
とする。また「組成物」とは、混合物のほかに化合物を
包含するものとする。
次に本発明を図面を参照して例について説明する。
第1図は本発明方法によって製造したコンデンサ内蔵磁
器基板の断面図であり、第2図は第1図のコンデンサ内
蔵磁器基板に電極を取り付ける前の、2種の誘電率を有
する粒界絶縁型半導体磁器基板の断面図である。第1図
および第2図において、1はコンデンサとして用いられ
る高誘電率領域であり、2は内蔵コンデンサ相互間の容
量を低下させるための低誘電率領域であり、3はコンデ
ンサの電極であり、6は粒界絶縁型半導体磁器基板であ
る。
器基板の断面図であり、第2図は第1図のコンデンサ内
蔵磁器基板に電極を取り付ける前の、2種の誘電率を有
する粒界絶縁型半導体磁器基板の断面図である。第1図
および第2図において、1はコンデンサとして用いられ
る高誘電率領域であり、2は内蔵コンデンサ相互間の容
量を低下させるための低誘電率領域であり、3はコンデ
ンサの電極であり、6は粒界絶縁型半導体磁器基板であ
る。
コンデンサとして用いられる高誘電率領域1において、
その誘電率は15000以上であれば実用可能であり、
より好ましくは35000以上である。
その誘電率は15000以上であれば実用可能であり、
より好ましくは35000以上である。
35000以上であれば、例えばビデオ回路などにおい
て汎用されている回路基板の場合には、基板内に0.0
47μF程度まで形成し得ることになり、実装されてい
るコンデンサの約半数を基板に内蔵させることができる
。
て汎用されている回路基板の場合には、基板内に0.0
47μF程度まで形成し得ることになり、実装されてい
るコンデンサの約半数を基板に内蔵させることができる
。
また、コンデンサの性能としては誘電率のほかに誘電損
失(tanδ)、誘電率の温度特性、絶縁抵抗などの良
好なものが求められている。また磁器基板としてはn械
的強度が必要である。
失(tanδ)、誘電率の温度特性、絶縁抵抗などの良
好なものが求められている。また磁器基板としてはn械
的強度が必要である。
本発明方法によって形成される高誘電率領域lを形成す
る組成物は、Ti0749.5〜54.0モル%および
SrO50.5〜46.0モル%からなる主成分100
モル部に対し、Mn0z 0.5〜5.3モル部および
Y2O。
る組成物は、Ti0749.5〜54.0モル%および
SrO50.5〜46.0モル%からなる主成分100
モル部に対し、Mn0z 0.5〜5.3モル部および
Y2O。
0.02〜0.40モル部を含有する高誘電率半導体磁
器組成物であり、その結晶粒界は、常法によって焼成す
る際に旧tCh、Cub、 PbOなどを添加すること
によって絶縁されているものからなっている。その性能
は、 (1)誘電率: 35000〜140000(2) t
anδ:2%以下 (3)誘電率の温度変化:±15%(温度範囲一25°
C〜+85℃) (4)絶縁抵抗=7α00 MΩ以上 であり、極めて良好な誘電特性を有している。
器組成物であり、その結晶粒界は、常法によって焼成す
る際に旧tCh、Cub、 PbOなどを添加すること
によって絶縁されているものからなっている。その性能
は、 (1)誘電率: 35000〜140000(2) t
anδ:2%以下 (3)誘電率の温度変化:±15%(温度範囲一25°
C〜+85℃) (4)絶縁抵抗=7α00 MΩ以上 であり、極めて良好な誘電特性を有している。
この半導体磁器の原料である高誘電率組成物の主成分で
あるTiO□およびSrOは、固溶体などの複合酸化物
、TiO□およびSrOそれぞれの単独酸化物、あるい
はこれらの混合物として組成物中に存在することができ
る。組成物中におけるTiO□とSrOとの量比を、T
i0z 49.5〜54.0モル%に対しSrO5,5
〜46.0モル%としたのは、TiO□量が多くなると
、すなわちSrO’FJが少な(なると、得られる誘電
体磁器の誘電率が低下し、誘電損失および誘電率の温度
変化が大きくなり、しかも磁器の絶縁抵抗が減少するか
らである。また、Ti0zttが少なくなると、すなわ
ちSrO量が多くなると、得られる誘電体磁器の誘電率
が低下し、誘電率の温度変化が大きくなるからである。
あるTiO□およびSrOは、固溶体などの複合酸化物
、TiO□およびSrOそれぞれの単独酸化物、あるい
はこれらの混合物として組成物中に存在することができ
る。組成物中におけるTiO□とSrOとの量比を、T
i0z 49.5〜54.0モル%に対しSrO5,5
〜46.0モル%としたのは、TiO□量が多くなると
、すなわちSrO’FJが少な(なると、得られる誘電
体磁器の誘電率が低下し、誘電損失および誘電率の温度
変化が大きくなり、しかも磁器の絶縁抵抗が減少するか
らである。また、Ti0zttが少なくなると、すなわ
ちSrO量が多くなると、得られる誘電体磁器の誘電率
が低下し、誘電率の温度変化が大きくなるからである。
本発明方法で使用する高誘電率組成物中におけるTi0
zffiとSrO量との比は、生成する半導体磁器の誘
電率、誘電損失(tanδ)、誘電率の温度変化、磁器
の絶縁抵抗、半導体化能といった所望の特性をバランス
良く最適に発現させることができるように決定する。
zffiとSrO量との比は、生成する半導体磁器の誘
電率、誘電損失(tanδ)、誘電率の温度変化、磁器
の絶縁抵抗、半導体化能といった所望の特性をバランス
良く最適に発現させることができるように決定する。
前記高誘電率組成物中のMnO2は磁器を形成するため
の焼結助材の役割を存するものであり、その使用量を前
記TiO□およびSr(+からなる主成分100モル部
に対して0.5モル部以上に限定したのは、MnO2が
0,5モル部未満であると得られる誘電体磁器の誘電率
が低下するとともに誘電率の温度変化が太き(なるから
である。MnO2量を前記TiO□およびSrOからな
る主成分100モル部に対して5.3モル部以下に限定
したのは、MnO,が5.3モル部を越えると誘電損失
の増加が顕著となるためである。
の焼結助材の役割を存するものであり、その使用量を前
記TiO□およびSr(+からなる主成分100モル部
に対して0.5モル部以上に限定したのは、MnO2が
0,5モル部未満であると得られる誘電体磁器の誘電率
が低下するとともに誘電率の温度変化が太き(なるから
である。MnO2量を前記TiO□およびSrOからな
る主成分100モル部に対して5.3モル部以下に限定
したのは、MnO,が5.3モル部を越えると誘電損失
の増加が顕著となるためである。
前記高誘電率組成物中のY2O,は原子価制御剤として
作用し、磁器の半導体化に効果を有するものであり、そ
の使用量は前記TiO□およびSrOから成る主成分1
00モル部に対し0.02モル部以上に限定したのは、
Y2O2が0.02モル部未満であると磁器の半導体化
が不十分となり、誘電率が低下するためである。Y2O
3Wkを前記TiO□およびSrOからなる主成分10
0モル部に対して0.40モル部以下に限定したのは、
Y2O3が0.4モル部を越えると誘電率が低下し、誘
電損失が大きくなるためである。
作用し、磁器の半導体化に効果を有するものであり、そ
の使用量は前記TiO□およびSrOから成る主成分1
00モル部に対し0.02モル部以上に限定したのは、
Y2O2が0.02モル部未満であると磁器の半導体化
が不十分となり、誘電率が低下するためである。Y2O
3Wkを前記TiO□およびSrOからなる主成分10
0モル部に対して0.40モル部以下に限定したのは、
Y2O3が0.4モル部を越えると誘電率が低下し、誘
電損失が大きくなるためである。
上述の組成を有する高誘電率領域を複数個の領域に分離
するために、第1図に示すように低誘電率領域2を基板
内に設けるが、以下にその方法について第3〜5図を参
照して説明する。
するために、第1図に示すように低誘電率領域2を基板
内に設けるが、以下にその方法について第3〜5図を参
照して説明する。
先ず、第1段階として:
■)誘電率が35000以上の高誘電率組成物からなる
成形体4を押出成形法、ドクターブレード法などにより
得る。
成形体4を押出成形法、ドクターブレード法などにより
得る。
2)第3図に示すように、成形体4の主表面(好ましく
は表および裏の対向する両面)の所定部分に、上述の低
誘電率用組成物を、これにエチルセルロース、溶剤など
を加えて得たペースト5として塗布する。この場合に、
ペーストの塗布幅としては0.1+++m以上、望まし
くは0.2mm以上が必要とされる。
は表および裏の対向する両面)の所定部分に、上述の低
誘電率用組成物を、これにエチルセルロース、溶剤など
を加えて得たペースト5として塗布する。この場合に、
ペーストの塗布幅としては0.1+++m以上、望まし
くは0.2mm以上が必要とされる。
次いで、第2段階として:
3)成形体中および塗布ペースト中のバインダー成分を
除くために大気中600〜1200°Cで仮焼する。
除くために大気中600〜1200°Cで仮焼する。
4)この仮焼体を水素と窒素との混合ガス、水素とアル
ゴンとの混合ガスなどの還元性雰囲気、あるいは窒素、
アルゴンなどの中性雰囲気中において、1320〜14
50°Cで焼成して半導体磁器を得る。
ゴンとの混合ガスなどの還元性雰囲気、あるいは窒素、
アルゴンなどの中性雰囲気中において、1320〜14
50°Cで焼成して半導体磁器を得る。
またこの過程で、塗布したペースト5中の低誘電率用組
成物は成形体の内部に拡散し、半導体磁器基板6が生成
する(第4図参照)。
成物は成形体の内部に拡散し、半導体磁器基板6が生成
する(第4図参照)。
しかる後に、第3段階として:
5)この半導体磁器の結晶粒界を絶、禄するため、例え
ば重量比がBizOz/CuO/エチルアルコール=0
.710.3/10またはPbO/エチルアルコール=
1/10である懸濁液にドブ漬けした後に、大気中に
て1100°C〜1300°Cで焼成する。これにより
ペースト5を塗布した部分は低誘電率磁器2となり残り
の部分は高誘電率磁器1である。かくして、高誘電率磁
器1と低誘電率磁器2とからなる粒界絶縁型半導体磁器
基板6が得られる。
ば重量比がBizOz/CuO/エチルアルコール=0
.710.3/10またはPbO/エチルアルコール=
1/10である懸濁液にドブ漬けした後に、大気中に
て1100°C〜1300°Cで焼成する。これにより
ペースト5を塗布した部分は低誘電率磁器2となり残り
の部分は高誘電率磁器1である。かくして、高誘電率磁
器1と低誘電率磁器2とからなる粒界絶縁型半導体磁器
基板6が得られる。
この後、粒界絶縁型半導体磁器基板6の主表面の所望の
場所にAg、八11. AI+ Ni+ Cu、 Zn
、 Ag−Pdなどの電極3を焼き付けることにより、
コンデンサを形成する。
場所にAg、八11. AI+ Ni+ Cu、 Zn
、 Ag−Pdなどの電極3を焼き付けることにより、
コンデンサを形成する。
なお、低誘電率化の確認は、隣り合ったコンデンサ間の
容量、すなわちクロス容量を測定することにより行うこ
とができる。
容量、すなわちクロス容量を測定することにより行うこ
とができる。
また、本発明方法により得られる磁器基板の基板として
の強度は、高誘電率領域のみの場合より著しく向上する
。
の強度は、高誘電率領域のみの場合より著しく向上する
。
上述のように、本発明方法により内蔵コンデンサとして
の特性が良好で、クロス容量が大幅に低減しかつ機械的
強度が良好な基板を製造することができる。
の特性が良好で、クロス容量が大幅に低減しかつ機械的
強度が良好な基板を製造することができる。
(作 用)
粒界絶縁後に高誘電率の半導体磁器を形成する高誘電率
組成物からなる成形体の表面上に塗布される八ffi
□0350.0〜99.9モル%とMn0zおよびZn
Oからなる群から選ばれた少なくとも1種の成分50.
0〜0.1モル%とからなる低誘電率用組成物の作用を
以下に説明する。
組成物からなる成形体の表面上に塗布される八ffi
□0350.0〜99.9モル%とMn0zおよびZn
Oからなる群から選ばれた少なくとも1種の成分50.
0〜0.1モル%とからなる低誘電率用組成物の作用を
以下に説明する。
前記高誘電率組成物からなる成形体にA l z(hを
添加した場合には、A2□03の添加量の増加とともに
半導体磁器の結晶粒径は小さくなり、体積抵抗率は増大
し、その結果誘電率は顕著に低下する。つまり、Al2
O3の存在により、高誘電率組成物は選択的に低誘電率
組成物に転化する。
添加した場合には、A2□03の添加量の増加とともに
半導体磁器の結晶粒径は小さくなり、体積抵抗率は増大
し、その結果誘電率は顕著に低下する。つまり、Al2
O3の存在により、高誘電率組成物は選択的に低誘電率
組成物に転化する。
次に、A l go350.0〜99.9モル%とMn
OzおよびZnOからなる群から選ばれた少な(とも1
種の成分50.0〜0.1モル%とからなる低誘電率用
組成物を高誘電率組成物からなる成形体に塗布し、次い
で粒界絶縁型半導体磁器の通常の工程に従い、空気中焼
成により脱バインダー後に、中性または還元性の雰囲気
中で焼成することにより、Aj2zOiは磁器内部へ拡
散し、拡散域は低誘電率領域に転化する。この際、同時
に塗布されるMriO□およびZnOはそれ自体磁器内
部に拡散するとともに、A l 203の拡散を促進す
る作用を有する。さらに、MnO□およびZnOは低誘
電率領域の機械的強度を顕著に向上させる効果を有する
。つまり、MnO□およびZnOからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の成分は、Af2Offの拡散を助長
して低誘電率領域を形成するとともに、低誘電率領域の
機械的強度を顕著に向上させる作用を有し本発明におい
てAffi□03と併用される必要不可欠な成分である
。
OzおよびZnOからなる群から選ばれた少な(とも1
種の成分50.0〜0.1モル%とからなる低誘電率用
組成物を高誘電率組成物からなる成形体に塗布し、次い
で粒界絶縁型半導体磁器の通常の工程に従い、空気中焼
成により脱バインダー後に、中性または還元性の雰囲気
中で焼成することにより、Aj2zOiは磁器内部へ拡
散し、拡散域は低誘電率領域に転化する。この際、同時
に塗布されるMriO□およびZnOはそれ自体磁器内
部に拡散するとともに、A l 203の拡散を促進す
る作用を有する。さらに、MnO□およびZnOは低誘
電率領域の機械的強度を顕著に向上させる効果を有する
。つまり、MnO□およびZnOからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の成分は、Af2Offの拡散を助長
して低誘電率領域を形成するとともに、低誘電率領域の
機械的強度を顕著に向上させる作用を有し本発明におい
てAffi□03と併用される必要不可欠な成分である
。
低誘電率用組成物における組成の数値限定理由は次の通
りである。Mn0gおよびZnOからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の成分が、50.0モル%を超えた場
合には、高誘電率から低誘電率への転化が鈍くなるとと
もに、曲げ強度で代表される機械的強度が顕著に低下す
る。逆に、0.1モル%未満では、A l 203の拡
散が磁器内部まで進行しないため高誘電率から低誘電率
への転化が顕著に鈍くなるとともに、機械的強度の向上
が認められないので好ましくない。
りである。Mn0gおよびZnOからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の成分が、50.0モル%を超えた場
合には、高誘電率から低誘電率への転化が鈍くなるとと
もに、曲げ強度で代表される機械的強度が顕著に低下す
る。逆に、0.1モル%未満では、A l 203の拡
散が磁器内部まで進行しないため高誘電率から低誘電率
への転化が顕著に鈍くなるとともに、機械的強度の向上
が認められないので好ましくない。
所要の塗布量は成形体の厚さによって変化し、厚くなる
ほど塗布量が増加するが、通常多用されている回路磁器
基板の厚さは最大で1.6mmまでであるので、塗布面
積当り20mg/cm”以下の塗布量で十分である。2
0■/cm”を超えて塗布した場合には、機械的強度が
大幅に低下するので好ましくない。
ほど塗布量が増加するが、通常多用されている回路磁器
基板の厚さは最大で1.6mmまでであるので、塗布面
積当り20mg/cm”以下の塗布量で十分である。2
0■/cm”を超えて塗布した場合には、機械的強度が
大幅に低下するので好ましくない。
(発明の効果)
本発明方法によれば、2種以上の誘電率を有する領域か
らなる磁器基板が得られるので、複数個のコンデンサ部
をそれぞれ電気的に十分に分離された状態で内蔵させる
ことができ、従って回路基板、ひいては電子機器の小型
化および高性能化に大きく貢献することができる。
らなる磁器基板が得られるので、複数個のコンデンサ部
をそれぞれ電気的に十分に分離された状態で内蔵させる
ことができ、従って回路基板、ひいては電子機器の小型
化および高性能化に大きく貢献することができる。
また、拡散により低誘電率化した領域は、高誘電率領域
より機械的強度がさらに増大しており、製造工程での破
損などの不良発生を軽減することもできる。
より機械的強度がさらに増大しており、製造工程での破
損などの不良発生を軽減することもできる。
(実施例)
次に本発明を実施例および比較例について説明する。
第1表に示す組成になるように各原料を秤取し、湿式ボ
ールミルで12時間粉砕混合し、乾燥した。
ールミルで12時間粉砕混合し、乾燥した。
この混合物にメチルセルロースを加え、押出成形により
それぞれ第2表に示す厚さの成形体を得た。
それぞれ第2表に示す厚さの成形体を得た。
この成形体を18.8+nm X 12.5mmの大き
さに打ち抜いた。成形体の表および裏の両面に第3図に
示すように、成形体4の中央位置で成形体の短辺に平行
に、第2表の「成形体への塗布物」の欄に示す比率に調
製した粉末と、エチルセルロースと、溶剤とからなるペ
ーストを、上記粉末の量すなわち塗布量が成形体におけ
る塗布面積当り、第2表に示す値(■/cm”)になる
ように1.2s幅で塗布した。なお、比較のために塗布
をしない試料も用意した。
さに打ち抜いた。成形体の表および裏の両面に第3図に
示すように、成形体4の中央位置で成形体の短辺に平行
に、第2表の「成形体への塗布物」の欄に示す比率に調
製した粉末と、エチルセルロースと、溶剤とからなるペ
ーストを、上記粉末の量すなわち塗布量が成形体におけ
る塗布面積当り、第2表に示す値(■/cm”)になる
ように1.2s幅で塗布した。なお、比較のために塗布
をしない試料も用意した。
バインダー成分を除(ために大気中で900°Cにおい
て2時間仮焼した。次いで、水素10容量%と窒素90
容量%とからなる雰囲気中で、1400“Cにおいて4
時間焼成し、約20%焼結収縮した半導体磁器を得ると
ともに、前記塗布物を磁器内部へ拡散させた。この半導
体磁器を重量比でBitOz/CuO/エチルアルコー
ル=0.710.3/10の懸濁液にドブ漬は後、12
50°C130分間空気中にて焼成して結晶粒界に絶縁
層を形成させた。
て2時間仮焼した。次いで、水素10容量%と窒素90
容量%とからなる雰囲気中で、1400“Cにおいて4
時間焼成し、約20%焼結収縮した半導体磁器を得ると
ともに、前記塗布物を磁器内部へ拡散させた。この半導
体磁器を重量比でBitOz/CuO/エチルアルコー
ル=0.710.3/10の懸濁液にドブ漬は後、12
50°C130分間空気中にて焼成して結晶粒界に絶縁
層を形成させた。
このようにして得た第4図に示す半導体磁器基板6のコ
ンデンサ部として用いられる高誘電率領域1の両面に、
第5図に示すような形状で、IIの間隔を置いてAg電
極3を焼き付けた。
ンデンサ部として用いられる高誘電率領域1の両面に、
第5図に示すような形状で、IIの間隔を置いてAg電
極3を焼き付けた。
次に、コンデンサ部の特性として、容量(nF)、見掛
けの誘電率、tanδ(%)、絶縁抵抗(MΩ)および
容量の温度変化率を測定した。なお、容量の温度変化率
とは、25°Cの値を基準として求めた一25℃〜+8
5°Cの温度範囲における容量の変化率である。
けの誘電率、tanδ(%)、絶縁抵抗(MΩ)および
容量の温度変化率を測定した。なお、容量の温度変化率
とは、25°Cの値を基準として求めた一25℃〜+8
5°Cの温度範囲における容量の変化率である。
なお、コンデンサ部の電気的な分離の状態を求めるため
に、同一平面上に位置する電極間の容量すなわち、コン
デンサ間の容量(クロス容fit)(pF)を測定した
。
に、同一平面上に位置する電極間の容量すなわち、コン
デンサ間の容量(クロス容fit)(pF)を測定した
。
また、半導体磁器基板について、第4図のAおよびBで
示す線上に沿って切断し、幅2鴫、長さ15mmの試験
片を切り出し、第6図に示すように試験片を配置して3
点曲げ試験を行い、曲げ強度を測定した。
示す線上に沿って切断し、幅2鴫、長さ15mmの試験
片を切り出し、第6図に示すように試験片を配置して3
点曲げ試験を行い、曲げ強度を測定した。
これらの測定結果を第2表に示す。なお、第2表におい
て*印は比較例を示し、他のものは実施例を示す。
て*印は比較例を示し、他のものは実施例を示す。
第1図は本発明方法により製造したコンデンサ内蔵磁器
基板の1例の断面図、 第2図は第1図のコンデンサ内蔵磁器基板に電極を焼き
付ける前の粒界絶縁型磁器基板の断面図、第3図は本発
明方法において成形体に低誘電率用成分または組成物を
供給した段階を示す斜視図、第4図は本発明方法におい
て低誘電率用組成物を成形体の内部に拡散させた段階を
示す斜視図、第5図は第2図のコンデンサ内蔵基板の一
部の斜視図、 第6図は曲げ試験における試験片の配置を示す斜視図で
ある。 1・・・高誘電率領域(高誘電率磁器、コンデンサ部)
2・・・低誘電率領域(低誘電率磁器)3・・・電極 4・・・成形体(高誘電率組成物からなる成形体)5・
・・ペースト(低誘電率用組成物を含有するペースト) 6・・・粒界絶縁型半導体磁器基板
基板の1例の断面図、 第2図は第1図のコンデンサ内蔵磁器基板に電極を焼き
付ける前の粒界絶縁型磁器基板の断面図、第3図は本発
明方法において成形体に低誘電率用成分または組成物を
供給した段階を示す斜視図、第4図は本発明方法におい
て低誘電率用組成物を成形体の内部に拡散させた段階を
示す斜視図、第5図は第2図のコンデンサ内蔵基板の一
部の斜視図、 第6図は曲げ試験における試験片の配置を示す斜視図で
ある。 1・・・高誘電率領域(高誘電率磁器、コンデンサ部)
2・・・低誘電率領域(低誘電率磁器)3・・・電極 4・・・成形体(高誘電率組成物からなる成形体)5・
・・ペースト(低誘電率用組成物を含有するペースト) 6・・・粒界絶縁型半導体磁器基板
Claims (2)
- 1.2種以上の誘電率を有し、複数個の粒界絶縁型半導
体磁器コンデンサを内蔵する磁器基板を製造するに当り
、 TiO_249.5〜54.0モル%およびSrO50
.5〜46.0モル%からなる主成分100モル部に対
し、MnO_20.5〜5.3モル部およびY_2O_
30.02〜0.40モル部を含有する高誘電率組成物
からなる成形体の主表面上に、Al_2O_350.0
〜99.9モル%とMnO_2およびZnOからなる群
から選ばれた少なくとも1種の成分50.0〜0.1モ
ル%とからなる低誘電率用組成物を、複数個の領域が画
成されるように供給し、 前記低誘電率用組成物を前記成形体の内部 に拡散させ、 しかる後に結晶粒界を絶縁する ことを特徴とするコンデンサ内蔵磁器基板の製造方法。 - 2.前記拡散を焼成により行う請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18646588A JPH0236510A (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | コンデンサ内蔵磁器基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18646588A JPH0236510A (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | コンデンサ内蔵磁器基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0236510A true JPH0236510A (ja) | 1990-02-06 |
Family
ID=16188945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18646588A Pending JPH0236510A (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | コンデンサ内蔵磁器基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0236510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406350B1 (ko) * | 2000-07-27 | 2003-11-19 | 삼성전기주식회사 | 유전체 자기 조성물과 이를 이용한 자기커패시터 및 그제조방법 |
-
1988
- 1988-07-26 JP JP18646588A patent/JPH0236510A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406350B1 (ko) * | 2000-07-27 | 2003-11-19 | 삼성전기주식회사 | 유전체 자기 조성물과 이를 이용한 자기커패시터 및 그제조방법 |
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